JP2000210166A - 商品吊り下げ具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は吊り下げられた商品の取り出しに少し
の手間と操作が必要として、盗難事故を効率よく防止す
るとともに、お店等の使用者にはショウケース程の商品
の出し入れに手数のかからない商品吊り下げ具を得るに
ある。 【解決手段】 商品陳列棚あるいは商品陳列ボードに商
品を吊り下げられるように取付けられる先端部が順次上
方へ傾斜する商品吊り下げ用フック本体と、商品吊り下
げ用フック本体の先端部に該商品吊り下げ用フック本体
にに吊り下げられた商品が簡単に抜き取れないように着
脱可能に取付けられたロック機構とで商品吊り下げ具を
構成している。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は商品陳列棚あるいは
商品陳列ボードに取付けて使用される、商品を吊り下げ
状態で支持する商品吊り下げ具に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の商品吊り下げ具は棒状の
先端部が上方へ傾斜され、後端部が商品陳列棚あるいは
商品陳列ボードに形成された取付け孔に挿入され、ナッ
トによって固定できるように形成されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の商品吊り下げ具
は商品の出し入れを容易に行なうことができるが、店内
の死角部位に設置すると吊り下げた商品を容易に取り出
すことができるため、盗まれやすいという欠点があっ
た。

【０００４】本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、
吊り下げられた商品の取り出しに少しの手間と操作が必
要として、盗難事故を効率よく防止するとともに、お店
等の使用者にはショウケース程の商品の出し入れに手数
のかからない商品吊り下げ具を提供することを目的とし
ている。

【０００５】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読む
と、より完全に明らかになるであろう。ただし、図面は
もっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範
囲を限定するものではない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は商品陳列棚あるいは商品陳列ボードに商品
を吊り下げられるように取付けられる先端部が順次上方
へ傾斜する商品吊り下げ用フック本体と、この商品吊り
下げ用フック本体の先端部に該商品吊り下げ用フック本
体にに吊り下げられた商品が簡単に抜き取れないように
着脱可能に取付けられたロック機構とで商品吊り下げ具
を構成している。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態によ
り、本発明を詳細に説明する。

【０００８】図１ないし図６に示す本発明の第１の実施
の形態において、１は商品陳列棚あるいは商品陳列ボー
ド２に商品３を吊り下げられるように取付ける本発明の
商品吊り下げ具で、この商品吊り下げ具１は先端部を順
次上方へ傾斜させた金属棒で形成された商品吊り下げ用
フック４と、この商品吊り下げ用フック４の後端部にス
トッパー片５を介して形成された前記商品陳列棚あるい
は商品陳列ボード２の商品吊り下げ具取付け孔６に挿入
されナット７によって固定されるねじ部８と、前記商品
吊り下げ用フック４の先端部に形成された軸心方向のガ
イド溝９および該ガイド溝９の後端部と連通するように
周方向に形成された係止溝１０、前記商品吊り下げ用フ
ック４の先端部よりガイト溝９を通過させて係止溝１０
へ係止させることができる係止片１１を有するロック部
材１２とからなるロック機構１３とで構成されている。

【０００９】上記構成の商品吊り下げ具１は商品陳列棚
あるいは商品陳列ボード２の商品吊り下げ具取付け孔６
にねじ部８を挿入して、ナット７で固定される。

【００１０】使用時には商品吊り下げ用フック４よりロ
ック部材１２を取り外し、商品吊り下げ用フック４の先
端部を商品３が収納されたパッケージ１４の吊り下げ孔
１５に挿入して吊り下げ状態にした後、ロック部材の係
止片１１をガイド溝９を通過させて係止溝１０内へ位置
するようにスライド移動させて、係止片１１がガイド溝
９と一致しない係止溝１０部位に回動位置させる。

【００１１】この状態で、ロック部材１２は商品吊り下
げ用フック４より外れることがないため、商品吊り下げ
用フック４より商品３を取り外すことができず、盗難を
防止することができる。

【００１２】また、商品吊り下げ用フック４より商品３
を取り出す場合、ロック部材１２の係止片１１をガイド
溝９と一致させてロック部材１２を商品吊り下げ用フッ
ク４より外せば取り出すことができる。

【００１３】

【発明の異なる実施の形態】次に、図７ないし図２２に
示す本発明の異なる実施の形態につき説明する。なお、
これらの本発明の異なる実施の形態の説明に当って、前
記本発明の第１の実施の形態と同一構成部分には同一符
号を付して重複する説明を省略する。

【００１４】図７ないし図１０に示す本発明の第２の実
施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と主
に異なる点は商品吊り下げ用フック４を商品陳列棚のバ
ー部材１８にチャンネル部材１９を係合させビス２４で
固定する取付け具２０と、ロック機構１３Ａとを用いた
点で、このロック機構１３Ａは商品吊り下げ用フック４
の先端部に軸心方向に形成した２本のガイド溝９、９
と、ロック部材１２Ａに前記２本のガイド溝９、９と係
合する２個の係止片１１、１１を形成している。このよ
うに形成された取付け具２０と、ロック機構１３Ａを用
いて構成した商品吊り下げ具１Ａにしても、前記本発明
の第１の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１５】図１１ないし図１５に示す本発明の第３の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は商品吊り下げ用フック４を商品陳列ボー
ド２に係止することができるフック形状の取付け具２０
Ａと、ロック機構１３Ｂとを用いた点で、このロック機
構１３Ｂは商品吊り下げ用フック４に形成された係止溝
１０と、この係止溝１０に常時係合する方向に付勢スプ
リング１６で付勢された、係止片１１Ａを操作片１７の
開方向の回動により係合を解除することができるロック
部材１２Ｂとで構成されている。このように構成された
取付け具２０Ａと、ロック機構１３Ｂを用いた商品吊り
下げ具１Ｂにしても、前記本発明の第１の実施の形態と
同様な作用効果が得られる。

【００１６】図１６ないし図１９に示す本発明の第４の
実施の形態において、前記本発明の第１の実施の形態と
主に異なる点は、直線状に形成された商品吊り下げ用フ
ック４Ａと、この商品吊り下げ用フック４Ａの先端部に
一部を切り欠いて形成した係止溝１０Ａ、この係止溝１
０Ａに常時係合されるように付勢スプリング１６で付勢
された係止片１１Ｂを備えるロック部材１２Ｃとで構成
するロック機構１３Ｃを用いた点で、このように構成し
た商品吊り下げ具１Ｃはロック部材１２Ａを商品吊り下
げ用フック４Ａに押し付け、回動させることにより自動
的に係止片１１Ｂが係止溝１０Ａに係止されロック状態
となり、ロック解除を行なう場合にはロック機構１３Ｃ
を回動させることにより係止片１１Ｂが係止溝１０Ａよ
り外れるため、ロック機構１３Ｃを商品吊り下げ用フッ
ク４Ａより取り外すことができ、前記本発明の第１の実
施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１７】図２０ないし図２２に示す本発明の第５の
実施の形態において、前記本発明の第３の実施の形態と
主に異なる点は、商品吊り下げ用フック４の先端部より
の部位に係止孔２１を形成するとともに、該係止孔２１
に上下部がほぼ９０度曲げられた８の字状で下部の押圧
リング部２１を押圧すると上部の対向するほぼ半円弧形
状の係止リング部２２、２２が解放方向に回動する係止
具２３を使用するロック機構１３Ｄを用いた点で、この
ように構成した商品吊り下げ具１Ｄにしても、前記本発
明の第３の実施の形態と同様な作用効果が得られる。

【００１８】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
にあっては次に列挙する効果が得られる。

【００１９】（１）商品陳列棚あるいは商品陳列ボード
に商品を吊り下げられるように取付けられる先端部が順
次上方へ傾斜する商品吊り下げ用フック本体と、この商
品吊り下げ用フック本体の先端部に該商品吊り下げ用フ
ック本体に吊り下げられた商品が簡単に抜き取れないよ
うに着脱可能に取付けられたロック機構とで構成されて
いるので、ロック機構を外さなければ商品吊り下げ用フ
ックに吊り下げられた商品を取り出すことができない。
したがって、出来心やいたずらによる盗難を効率よく防
止することができる。

【００２０】（２）前記（１）によって、ロック機構は
キーを用いたりすることなく、簡単な操作でロック、ロ
ック解除を行なうことができ、商品の出し入れを容易に
行なうことができる。

【００２１】（３）前記（１）によって、構造が簡単で
あるので、安価に製造することができる。

【００２２】（４）前記（１）によって、ロック機構に
より防犯のイメージが高まり、店内の死角部位に設置さ
れても十分な盗難防止効果が得られる。

【００２３】（５）請求項２、３も前記（１）〜（４）
と同様な効果が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の使用状態の正面
図。

【図２】本発明の第１の実施の形態の使用状態の側面
図。

【図３】本発明の第１の実施の形態の分解側面図。

【図４】本発明の第１の実施の形態の分解平面図。

【図５】図３の５−５線に沿う拡大断面図。

【図６】図４の６−６線に沿う拡大断面図。

【図７】本発明の第２の実施の形態の分解側面図。

【図８】本発明の第２の実施の形態の分解平面図。

【図９】図７の９−９線に沿う拡大断面図。

【図１０】本発明の第２の実施の形態の取付け状態の説
明図。

【図１１】本発明の第３の実施の形態の側面図。

【図１２】本発明の第３の実施の形態の平面図。

【図１３】図１２の１３−１３線に沿う拡大断面図。

【図１４】本発明の第３の実施の形態のロック部材の説
明図。

【図１５】本発明の第３の実施の形態の取付け状態の説
明図。

【図１６】本発明の第４の実施の形態の分解側面図。

【図１７】本発明の第４の実施の形態の分解平面図。

【図１８】本発明の第４の実施の形態のロック状態の説
明図。

【図１９】本発明の第４の実施の形態のロック解除方法
の説明図。

【図２０】本発明の第５の実施の形態の側面図。

【図２１】本発明の第５の実施の形態の平面図。

【図２２】本発明の第５の実施の形態のロック機構の説
明図。

【符号の説明】

１、１Ａ〜１Ｄ：商品吊り下げ具、２：商品陳列ボー
ド、 ３：商品、４、４Ａ：商品吊り下げ用フック、
５：ストッパー片、 ６：商品吊り下げ具取付け
孔、７：ナット、 ８：ねじ部、９：ガイド
溝、 １０、１０Ａ：係止溝、１１、１１Ａ、
１１Ｂ：係止片、１２、１２Ａ、１２Ｂ：ロック部材、
１３、１３Ａ〜１３Ｄ：ロック機構、１４：パッケー
ジ、 １５：吊り下げ孔、１６：付勢スプリング、
１７：操作片、１８：バー部材、 １９：チャ
ンネル部材、２０、２０Ａ：取付け具、２１：押圧リン
グ部、２２：係止リング部、 ２３：係止具、２４：
ビス。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品陳列棚あるいは商品陳列ボードに商
   品を吊り下げられるように取付けられる先端部が順次上
   方へ傾斜する商品吊り下げ用フック本体と、この商品吊
   り下げ用フック本体の先端部に該商品吊り下げ用フック
   本体に吊り下げられた商品が簡単に抜き取れないように
   着脱可能に取付けられたロック機構とからなることを特
   徴とする商品吊り下げ具。
2. 【請求項２】 商品陳列棚あるいは商品陳列ボードに商
   品を吊り下げられるように取付けられる商品吊り下げ用
   フック本体と、この商品吊り下げ用フック本体の先端部
   に形成された軸心方向のガイド溝および該ガイド溝の後
   端部と連通するように周方向に形成された係止溝、前記
   フック本体の先端部よりガイド溝を通過させて係止溝へ
   係止させることができる係止片を有するロック片とから
   なるロック機構とを備えることを特徴とする商品吊り下
   げ具。
3. 【請求項３】 商品陳列棚あるいは商品陳列ボードに商
   品を吊り下げられるように取付けられる商品吊り下げ用
   フック本体と、この商品吊り下げ用フック本体の先端部
   に形成された係止溝、この係止溝に着脱可能に係止され
   る係止具とからなるロック機構を備えることを特徴とす
   る商品吊り下げ具。