JP2000175724A - 睫毛成形具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝熱効率を向上させ、睫毛加熱部を低い温度
に設定しても睫毛の根元から先端までを容易に成形する
ことが可能な睫毛成形具を提供する。 【解決手段】 睫毛加熱部１を睫毛成形部２の上面に配
設した睫毛成形具において、睫毛加熱部１が睫毛成形部
２の上面に、睫毛成形部２の長手方向に沿って２列に配
設されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、睫毛に癖付けを行
うための睫毛成形具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の睫毛成形具は、特開平１０−１９
２０３７号公報に記載のようにブラシ部１０４の上面
に、幅方向中央部に１本の発熱体１１４が縦に配列され
ており、発熱体１１４がブラシ部１０４の幅方向端面よ
り離れているため、睫毛根元を睫発熱体１１４に接触さ
せることができず、その結果、睫毛根元を加熱できず、
睫毛根元の成形をすることができなかった。また発熱体
１１４への個々の睫毛の接触は一点でしか接触していな
いため、睫毛への伝熱効率が低かった。そして、この伝
熱効率の低さを補うために発熱体１１４の温度は高く設
定されるが、睫毛の一部が局所的に加熱成形されるだけ
で、睫毛全体の成形は困難であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
鑑みて為されたものであり、その目的とするところは伝
熱効率を向上させ、発熱体から成る睫毛加熱部を低い温
度に設定しても睫毛の根元から先端までを容易に成形す
ることが可能な睫毛成形具を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の請求項１に係る
睫毛成形具は、睫毛加熱部１を睫毛成形部２の上面に配
設した睫毛成形具において、睫毛加熱部１が睫毛成形部
２の上面に、睫毛成形部２の長手方向に沿って２列に配
設されていることを特徴とするものである。

【０００５】また本発明の請求項２に係る睫毛成形具
は、睫毛加熱部１を睫毛成形部２の上面に配設した睫毛
成形具において、１本の睫毛加熱部１が睫毛成形部２の
一端で折返して形成されていることを特徴とするもので
ある。

【０００６】また本発明の請求項２に係る睫毛成形具
は、請求項１の構成に加えて、２本の睫毛加熱部１に温
度差を設定することが可能なことを特徴とするものであ
る。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図１乃至図
８に基づいて説明する。

【０００８】本発明の請求項１に係る睫毛成形具の実施
の形態を図１乃至図４に示す。本睫毛成形具は発熱体か
らなる睫毛加熱部１を有する睫毛成形部２と、ハンドル
部３と、これらを連結する連結部４から構成される。ハ
ンドル部３内には電池が内蔵され、ハンドル部３の外面
に設置されたスイッチ５によって睫毛成形部２に配設し
た睫毛加熱部１と通電可能となっている。

【０００９】睫毛成形部２は睫毛加熱部保持枠６にて形
成され、その上面に睫毛加熱部１が睫毛成形部２の長手
方向に沿って２列に配列保持されている。このように睫
毛加熱部１を配置することで、睫毛が２列に配列された
睫毛加熱部１と二点で接触し、伝熱効率を高くすること
ができる。更にはこの２列の睫毛加熱部１を各々、睫毛
加熱部保持枠６の幅方向端部近傍に配することで、睫毛
根元に睫毛加熱部１を接触させることができ、睫毛の成
形が睫毛根元から可能となるとともに、睫毛を広範囲に
加熱できるので、睫毛全体の成形を容易に行うことがで
きる。尚、睫毛に効率良く伝熱するために睫毛加熱部１
の、睫毛加熱部保持枠６の上面からの突出量を１ｍｍ内
外とすると良い。また２列の睫毛加熱部１は各々、睫毛
加熱部保持枠６の幅方向端面より１〜２ｍｍ程度の位置
に配するのが良い。そして更に睫毛成形時、睫毛加熱部
１を使用者の皮膚及び眼球から一定の距離離して位置さ
せるために、睫毛加熱部１の側部及び上方を覆うように
円弧状の突起部７が一定間隔をおいて立設してある。こ
の突起部７の外周部は睫毛加熱部１より１〜３ｍｍ程度
離して位置させ、突起部７は２〜４ｍｍ程度の間隔で配
する。この突起部７によって睫毛の毛流れを整えること
もできる。

【００１０】次に本発明の請求項２に係る睫毛成形具の
実施の形態を図５に示す。図５では１本の睫毛加熱部１
１が睫毛成形部２の先端部で折返して形成され、睫毛加
熱部保持枠６に保持されている。このような構成とする
ことで、前述の睫毛成形具と同じ効果を奏するとととも
に、前述の睫毛成形具と比べて、睫毛加熱部が１本のた
め、構造を簡素化、小型化することが可能となり、コス
ト低減も図れる。

【００１１】次に本発明の請求項３に係る睫毛成形具の
実施の形態を図６乃至図８に示す。睫毛加熱部Ａ２１と
スイッチ５との間に温度上昇用スイッチＡ２３と抵抗Ｒ
１を並列で接続し、且つ睫毛加熱部Ｂ２２とスイッチ５
との間に温度上昇用スイッチＢ２３と抵抗Ｒ２を並列で
接続することにより、温度上昇用スイッチＡ２３を押下
した時のみ、睫毛加熱部Ａ２１に流れる電流を増大さ
せ、睫毛加熱部Ａ２１の温度を一時的に上昇させること
ができ、温度上昇用スイッチＢ２４を押下した時のみ、
睫毛加熱部Ｂ２２に流れる電流を増大させ、睫毛加熱部
Ｂ２２の温度を一時的に上昇させることができる。尚、
温度上昇用スイッチＡ２３及び温度上昇用スイッチＢ２
４はハンドル部３の上面側にスイッチ５に近接させて配
設してある。このような構成とすることで、睫毛成形時
に、加熱する側の睫毛に応じて、睫毛の根元から遠い側
の睫毛加熱部の温度を選択的に一時的に上昇させて、睫
毛先端部を迅速に加熱することができ、睫毛先端部のカ
ールを容易に行うことができる。

【００１２】

【発明の効果】本発明の請求項１に記載の発明にあって
は、睫毛加熱部を睫毛成形部の上面に配設した睫毛成形
具において、睫毛加熱部が睫毛成形部の上面に、睫毛成
形部の長手方向に沿って２列に配設されていることで、
睫毛が２列に配列された睫毛加熱部と二点で接触するの
で伝熱効率を高くすることができ、更には２列の睫毛加
熱部を睫毛成形部の幅方向両端近傍に配することで、睫
毛根元に睫毛加熱部を接触させることができ、睫毛の成
形が睫毛根元から可能となるとともに、睫毛を広範囲に
加熱できるので、睫毛全体の成形が容易となる。

【００１３】また本発明の請求項２に記載の発明にあっ
ては、睫毛加熱部を睫毛成形部の上面に配設した睫毛成
形具において、１本の睫毛加熱部が睫毛成形部の一端で
折返して形成されていることで、請求項１に記載の発明
の効果と同じ効果を奏するとともに、睫毛加熱部が１本
のため、構造を簡素化、小型化することが可能となり、
コスト低減も図れる。

【００１４】また本発明の請求項３に記載の発明にあっ
ては、請求項１に記載の発明の効果に加えて、２本の睫
毛加熱部に温度差を設定することが可能なことで、２本
の睫毛加熱部の内、睫毛先端側の睫毛加熱部の温度を一
時的に上昇させて、睫毛先端部を迅速に加熱することに
より、睫毛先端部のカールを容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態の一例を示す側面図であ
る。

【図２】同上の上面図である。

【図３】図２のＡ−Ａ線断面図である。

【図４】図３のＢ−Ｂ線断面図である。

【図５】本発明の実施の形態の他の例を示す睫毛成形部
拡大図である。

【図６】本発明の実施の形態の他の例を示す側面図であ
る。

【図７】同上の上面図である。

【図８】同上の回路図である。

【符号の説明】

１ 睫毛加熱部 ２ 睫毛成形部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 睫毛加熱部を睫毛成形部の上面に配設し
   た睫毛成形具において、睫毛加熱部が睫毛成形部の上面
   に、睫毛成形部の長手方向に沿って２列に配設されてい
   ることを特徴とする睫毛成形具。
2. 【請求項２】 睫毛加熱部を睫毛成形部の上面に配設し
   た睫毛成形具において、１本の睫毛加熱部が睫毛成形部
   の一端で折返して形成されていることを特徴とする睫毛
   成形具。
3. 【請求項３】 ２本の睫毛加熱部に温度差を設定するこ
   とが可能なことを特徴とする請求項１に記載の睫毛成形
   具。