JP2000174911A - 通信回線に挿入する付加装置の制御方法ならびにその交換機およびそのプログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

通信回線に挿入する付加装置の制御方法ならびにその交換機およびそのプログラムを記録した記録媒体

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JP2000174911A
JP2000174911A JP10348892A JP34889298A JP2000174911A JP 2000174911 A JP2000174911 A JP 2000174911A JP 10348892 A JP10348892 A JP 10348892A JP 34889298 A JP34889298 A JP 34889298A JP 2000174911 A JP2000174911 A JP 2000174911A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 付加装置を用いる場合、交換機における呼設
定時間の延長、必要とするメモリ量の増加、および通信
回線の二重捕捉それぞれの回避を図る。 【解決手段】 DCMEのような付加装置Eを挿入した
通信回線を接続する中継局Bの交換機は、IAMメッセ
ージを受けた際に、導通試験の表示を付したIAMメッ
セージ(A)を後位の着信側へ送出すると共に付加装置
Eの状態設定を要求し、状態設定を確認してCOTメッ
セージを後位へ送出している。IAMメッセージ(A)
を受けた後位中継局Cの交換機は導通試験の表示を付し
たIAMメッセージ(B)を後位へ送出し続いて受ける
COTメッセージの到着を待つ。着信局Dの交換機はI
AMメッセージ(AまたはB)に続きCOTメッセージ
を受けた後、ACMメッセージを前位の発信側へ返送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、共通線信号方式を
用いる交換機が通信回線に挿入される付加装置における
複数の動作状態の切替えを制御する制御方法ならびにそ
の交換機およびそのプログラムを記録した記録媒体に関
し、特に、導通試験に際しての通信回線の誤捕捉、また
は付加装置の設定完了によりIAMメッセージ(アドレ
ス信号)を送出する場合の呼設定時間の延長、IAMメ
ッセージ記憶領域の必要性、もしくは通信回線の二重接
続などが回避できる制御方法ならびにその交換機および
そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の制御方法を用いた共通線
信号方式のデジタル電子交換システムでは、図4に示さ
れるように、電子交換機10が接続先交換機との間を結
ぶ伝送路20で複数の通信回線21に対する一つの共通
信号線22を介してまず制御信号を授受し、制御信号に
基づいて通信に用いられる通信回線が設定される。この
ような共通線信号方式としては、例えば、ITU−Tで
規定されたNo.7信号方式がある。
【0003】また、通信回線21には多種類の機能に対
応するために複数種類の動作が可能な付加装置30が挿
入されている。付加装置30には、例えば、DCME
(Digital Circuit Multipli
cation Equipment)がある。DCME
は、通信回線を流れるデータを音声信号の特性を利用し
てデータの圧縮/展開を行なうことにより必要な帯域を
減少させる装置である。以後に説明する付加装置30は
DCMEの機能を有するものとする。
【0004】DCMEである付加装置30は二つの状態
を有する。一つは、データを圧縮/展開する通常状態で
あり、他の一つは、要求により設定されるデータを変化
させずに通過させる透過状態である。具体的には、ビッ
ト符号が透過転送されることを期待する呼、例えば付加
装置30が挿入された通信回線に64kbpsの非制限
呼が流れる場合、電子交換機10は付加装置30にデー
タ圧縮の解除を予め要求し、データ圧縮解除状態への移
行が完了した後に実際の通信が開始される。
【0005】このように、通信回線に付加装置が挿入さ
れる場合には付加装置が通信に適切な状態になるまで通
信回線を使うことができないため、交換システムの内部
で付加装置の状態を管理する必要がある。
【0006】DCMEの場合では、ITU−Tの勧告
Q.50に基づく規定により、「導通試験を行なう」ま
たは「DCMEの設定が完了するまでIAMメッセージ
を送出しない」という二種類の一方が採択されることに
なる。
【0007】次に、図5を参照して導通試験を行なう場
合について説明する。
【0008】図5には発信局Aから中継局B,Cを経由
して着信局Dへ通信路を形成する構成が示されており、
図示されるように、中継局BではDCMEである付加装
置Eが挿入されている。
【0009】発信局Aから共通信号線を介してアドレス
信号であるIAMメッセージを受けた中継局Bは、着信
側、すなわち後位の中継局Cに対する通信回線の選択設
定を含む所定のIAMメッセージ処理を処理時間Diに
より実行した後、IAMメッセージを後位の中継局Cを
介して着信局Dへ送ると共に、中継局Cとの間に選択設
定された通信回線に挿入される付加装置Eに要求してデ
ータ圧縮解除を設定する。一方、中継局Bは、発信局A
との間に発信局Aにより設定された通信回線を介して導
通試験音を受けるので、発信局Aに対しこの通信回線を
介して導通試験音を返送する。
【0010】また、中継局Bは、発信局Aから導通試験
音を受けた際に、中継局Cに対して設定された通信回線
を介して導通試験音を送出し、中継局Cから導通試験音
の返送を受けて通信回線の導通を確認する。中継局Cで
は、導通試験音を前位の中継局Bから受けた際に導通試
験音を後位の着信局Dへ送出すると共に前位の中継局B
へ返送する。この中継局B,C間の導通試験音は通信回
線に挿入されている付加装置Eを通過するが、導通試験
音の正常な通過により付加装置Eでデータ圧縮の解除が
設定されていることが判定できる。
【0011】導通試験音の返送を受けた発信局Aは、共
通信号線を介して導通試験良好信号であるCOTメッセ
ージを後位の中継局Bへ送出するので、このCOTメッ
セージを受けた中継局Bは、共通信号線を介してCOT
メッセージを後位の中継局Cから着信局Dへ送出する。
着信局Dは、前位の中継局CからCOTメッセージを受
けたことにより、前位の中継局Cを介して中継局Bおよ
び発信局Aへアドレス完了信号であるACMメッセージ
を返送した後、被呼端末を呼び出すと共に発呼側に対し
通信回線を介して呼出し音(RBT)を送出する。
【0012】次に、図6を参照して「DCMEの設定が
完了するまでIAMメッセージを送出しない」場合につ
いて説明する。この場合、「導通試験なし」のIAMメ
ッセージ(E)が用いられるものとする。この場合も上
述同様、中継局Bが中継局Cとの間に設定された通信回
線には、付加装置Eが挿入されている。
【0013】発信局Aから共通信号線を介してアドレス
信号であるIAMメッセージ(E)を受けた中継局B
は、中継局Cに対する通信回線の選択設定を含む所定の
IAMメッセージ処理を行なった後、付加装置Eに対し
てIAMメッセージ(E)に基づく状態設定を要求する
REQ信号を送り駆動する。付加装置Eは受けたREQ
信号に基づく状態設定を完了した後、設定完了のACK
信号を中継局Bに返送する。
【0014】付加装置EからACK信号を受けた中継局
Bは後位の中継局Cを介して着信局DへIAMメッセー
ジ(E)を送る。着信局Dは、前位の中継局CからIA
Mメッセージ(E)を受けたことにより、前位の中継局
Cを介して中継局Bおよび発信局Aへアドレス完了信号
であるACMメッセージを返送した後、被呼端末を呼び
出すと共に発呼側に対し通信回線を介して呼出し音(R
BT)を送出する。
【0015】次に、図7に図4および図6を併せ参照し
て各局の電子交換機10による呼出し開始までの動作手
順について説明する。
【0016】各局における電子交換機10は、共通信号
線22を介してIAMメッセージ(E)を前位局から受
付け(手順S101)し、IAMメッセージ(E)が着
呼(手順S102のYES)の場合、着呼局の電子交換
機10は、所定の着呼受付処理(手順S103)を行な
い、ACMメッセージを前位局へ送出(手順S104)
すると共に被呼端末を呼び出す。従って、着信局の電子
交換機10は、通信回線を介して呼出し音(RBT)を
発呼側へ送出する。
【0017】一方、上記手順S102が「NO」で、着
呼ではない場合、電子交換機10は中継局として、IA
Mメッセージ(E)に基づいて後位局に対する通信回線
21を選択設定するなどのIAM処理(手順S110)
を行なう。次いで、電子交換機10は、手順S110に
おいて選択設定された通信回線で挿入される付加装置E
の有無を調べ、付加装置の挿入あり(手順S111のY
ES)の場合には、付加装置Eに設定要求(手順S11
2)のREQ信号を送る。次いで、電子交換機10は、
付加装置Eから設定完了(手順S113)のACK信号
を受付けたことにより、IAMメッセージ(E)を後位
へ送出(手順S114)してACMメッセージが後位か
ら受付けるのを待つ(手順115のNO)。
【0018】この手順S115が「YES」で後位から
ACMメッセージを受付けた場合、電子交換機10は、
受けたACMメッセージを前位へ転送(手順S116)
して、手順を終了する。この後、電子交換機10は後位
から受けた応答信号のANMメッセージを前位へ転送す
ることにより通話状態になったことを知る。
【0019】また、上記手順S111が「NO」で設定
された通信回線に付加装置の挿入がない場合、電子交換
機10は、前位から受けたIAMメッセージに基づいて
後位へIAMメッセージを転送(手順S119)し、後
位からのACMメッセージを待つ手順S115へ進む。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の通信回
線に挿入する付加装置を制御する方法およびその制御方
法を用いた交換機では、次のような問題点がある。
【0021】第一の問題点は、「導通試験を行なう」場
合、回線が確実に捕捉できていないにも拘わらず回線捕
捉を誤認識する可能性があることである。
【0022】その理由は、付加装置であるDCMEが通
常はデフォルト動作として通信回線上のデータを圧縮し
て伝送する状態であるが、データ圧縮解除を必要とする
場合に状態変更の要求を受けても、ビット符号を透過転
送する状態になる前に導通試験が成功する可能性があ
り、この場合、正常状態と誤認識するからである。
【0023】第二の問題点は、「DCMEの設定が完了
するまでIAMメッセージを送出しない」場合、呼設定
に要する時間が大きくなることである。
【0024】その理由は、DCMEのデータ圧縮解除の
要求から完了までの設定時間Deが長く、例えば、衛星
回線を経由する場合、電子交換機が、データ圧縮解除を
要求した後、数百ミリセカンドの後でなければ設定完了
を受け取れないので、DCMEを使用しない場合と比較
して、設定時間Deの分だけそのまま呼設定時間に加算
されるからである。
【0025】第三の問題点は、「DCMEの設定が完了
するまでIAMメッセージを送出しない」場合、中継交
換機では、IAMメッセージに対してより大きな記憶容
量を必要とすることである。
【0026】その理由は、上記第二の問題点に関する理
由と同様、中継交換機で、DCMEを用いる場合では状
態設定の確認のために長い時間を必要とするので、DC
MEを用いない場合と比較して、設定時間Deの分だけ
記憶時間を必要とするからである。
【0027】第四の問題点は、「DCMEの設定が完了
するまでIAMメッセージを送出しない」場合、通信回
線の二重捕捉が生じる確率が高くなることである。
【0028】その理由は、DCMEを用いる中継交換機
が、着信側で対向する後位局に対してIAMメッセージ
による通信回線情報を送る前に、使用する通信回線を選
択設定し、かつ選択設定した特定の通信回線に挿入され
るDCMEを制御するので、この制御の間に、対向する
後位局でこの設定された通信回線を選択する可能性が高
いからである。
【0029】本発明の課題は、上記問題点を解決し、付
加装置を用いる場合、交換機における呼設定時間の延
長、必要とするメモリ量の増大、および通信回線の二重
捕捉それぞれの回避を図ることができる通信回線に挿入
する付加装置を制御する方法およびその制御方法を用い
た交換機を提供することである。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明による付加装置の
制御方法は、共通線信号方式を用いる交換機が通信回線
に挿入される付加装置の複数の動作状態を切替え制御す
る付加装置の制御方法において、発信局側からIAMメ
ッセージ(アドレス信号)を受けた際、まず所定のIA
Mメッセージ受付け処理を済ませ、上記付加装置を挿入
した通信回線を選択した場合には着信局側に付加装置制
御の実行を表わす所定の「この回線で導通試験あり」を
設定したIAMメッセージを作成して送出すると共に上
記付加装置に対し上記IAMメッセージに基づく状態設
定を要求してこの設定確認を得た後、所定のCOTメッ
セージ(導通試験良好信号)を着信局側へ送出してAC
Mメッセージ(アドレス完了信号)の受信を待つことを
特徴としている。
【0031】また、付加装置の動作状態の切替えを制御
する交換機は、共通線信号方式を用いると共に通信回線
に挿入される付加装置の複数の動作状態を切替えて制御
する交換機において、発信局側からIAMメッセージを
受け、所定のIAMメッセージ受付け処理を済ませた
後、前記付加装置を挿入した通信回線を選択した際に
は、着信局側に付加装置制御の実行を表わす所定のIA
Mメッセージを作成して送出すると共に前記付加装置に
対し前記IAMメッセージに基づく状態設定を要求して
この設定確認を得た後に所定のCOTメッセージを着信
局側へ送出してACMメッセージ(アドレス完了信号)
の受信を待つ制御手段を有することを特徴としている。
従って、この交換機では、上記内容の制御用プログラム
を記録した記録媒体が備えられている。
【0032】この構成により、IAMメッセージを受け
た交換機は、COTメッセージを受けるまで呼処理を中
断し、COTメッセージを受けた後に、呼処理を再開し
て呼出し手順に進むため、通信回線を使用するのは、付
加装置の状態設定が完了した後である。従って、通信に
対する付加装置の状態、すなわち通信回線の状態は通信
を保証することができる。
【0033】また、IAMメッセージは、付加装置の設
定完了を待たずに後位へ送出できるのでIAMメッセー
ジの記憶容量を増加する必要がない。更に、付加装置の
設定完了後の手順は、IAMメッセージに基づく処理で
はなく、IAMメッセージに基づく処理時間より短いC
OTメッセージに基づく処理となるので、呼設定に要す
る時間の短縮を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0035】図1は本発明の実施の一形態を示す呼設定
手順における発呼から応答までのシーケンスチャートで
ある。図1では、上述の従来例を説明した図6と同様、
「DCMEの設定が完了するまでIAMメッセージを送
出しない」場合について説明する。この場合、導通試験
音による試験なしのIAMメッセージ(E)が用いられ
るものとする。また、発信局Aから中継局B,Cを経由
して着信局Dへ通信路を形成する構成が示されており、
図示されるように、中継局BではDCMEである付加装
置Eが挿入されている。
【0036】図示される例では、中継局Bは、発信局A
から共通信号線を介してアドレス信号であるIAMメッ
セージ(E)を受けた際には、着信側にある後位の中継
局Cに対する通信回線の選択設定を含む所定のIAMメ
ッセージ処理を行なった後、IAMメッセージに含まれ
る「導通試験表示」のパラメータ値に「この回線で導通
試験あり」を設定したIAMメッセージ(A)を後位の
中継局Cへ送出すると共に、付加装置Eに対してIAM
メッセージ(E)に基づく状態設定を要求するREQ信
号を送り駆動する。付加装置Eは受けたREQ信号に基
づく状態設定を完了した後、設定完了のACK信号を中
継局Bに返送する。
【0037】付加装置EからACK信号を受けた中継局
Bは、導通試験良好信号であるCOTメッセージを作成
し、共通信号線により後位の中継局Cを介して着信局D
へCOTメッセージを送る。着信局Dは、前位の中継局
CからCOTメッセージを受けたことにより、所定のC
OTメッセージ処理を行なった後、前位の中継局Cを介
して中継局Bおよび発信局Aへアドレス完了信号である
ACMメッセージを返送し、被呼端末を呼び出すと共に
発呼側に対し通信回線を介して呼出し音(RBT)を送
出する。
【0038】一方、IAMメッセージ(A)を受けた中
継局(C)は、後位の着信局Dに対する通信回線の選択
設定を含む所定のIAMメッセージ処理を行なった後、
IAMメッセージに含まれる「導通試験表示」のパラメ
ータ値に「この回線で導通試験済み」を設定したIAM
メッセージ(B)を作成し、後位の着信局Dへ送出して
前位からのCOTメッセージの到着を待つ。
【0039】着信局Dでは、IAMメッセージ(B)を
受けた後、COTメッセージを受けたことにより、所定
のCOTメッセージ処理を行なった後、アドレス完了信
号であるACMメッセージを作成する。次いで、着信局
Dでは、前位の中継局Cを介して中継局Bおよび発信局
Aへ共通信号線を介してACMメッセージを返送した後
に、被呼端末を呼び出すと共に発呼側に対し通信回線を
介して呼出し音(RBT)を送出する。
【0040】次に、図1に図2、3および図4を併せ参
照して各局の電子交換機10によるIAMメッセージの
受付けから呼出し開始までの動作手順について説明す
る。
【0041】各局における電子交換機10は、前位局か
ら共通信号線を介してIAMメッセージを受付け(手順
S1)し、受けたメッセージがIAMメッセージ(E)
の場合(手順S2のYES)で、かつ着呼の場合(手順
S3のYES)には、従来の図6と同様、着呼局Dの電
子交換機10として所定の着呼受付処理(手順S4)を
行ない、ACMメッセージを前位の発信局Aへ送出(手
順S105)すると共に被呼端末を呼び出す。従って、
着信局Dの電子交換機10は、通信回線を介して呼出し
音(RBT)を発呼側へ送出する。
【0042】上記手順S3が「NO」で、着呼ではない
場合、電子交換機10は、IAMメッセージ(E)に基
づいて後位局に対する通信回線21を選択設定するなど
のIAM処理(手順S10)を行なう。次いで、電子交
換機10は、手順S10において選択設定された通信回
線21での付加装置Eの有無を調べ、付加装置Eの挿入
あり(手順S11のYES)の場合、直ちに「導通試験
表示」のパラメータ値に「この回線で導通試験あり」を
設定したIAMメッセージ(A)を作成し、共通信号線
22を介して後位局へ送出(手順S12)する。次い
で、電子交換機10は、付加装置Eに設定要求(手順S
13)のREQ信号を送り、付加装置Eから設定完了
(手順S14)のACK信号を受付けたことにより、導
通試験良好信号であるCOTメッセージを作成して後位
へ送出(手順S15)しACMメッセージを後位から受
付け(手順16)するのを待つ。
【0043】この手順S16が「YES」で、後位の着
信局側からACMメッセージを受けた電子交換機10
は、ACMメッセージを前位の発信側局へ転送(手順S
17)することにより手順は終了する。この後、電子交
換機10は、被呼端末の応答による応答信号であるAN
Mメッセージを後位から受けるので、これを前位へ転送
することにより通信の開始を知ることができる。
【0044】また、上記手順S11が「NO」で付加装
置の挿入がない場合、電子交換機10は、前位から受け
たIAMメッセージ(E)に基づいて後位へ共通信号線
を介してIAMメッセージ(E)を転送(手順S19)
し、後位からのACMメッセージを待つ手順S16へ進
む。
【0045】次に、上記手順S2が「NO」で受けたメ
ッセージがIAMメッセージ(AまたはB)の場合で、
かつ、図3に示されるように、受けたメッセージが着呼
の場合(手順S21のYES)には、図1に示されるよ
うに、着呼局Dの電子交換機10として所定の着呼受付
処理(手順S22)を行ない、導通試験良好信号である
COTメッセージを共通信号線を介して前位から受付け
る(手順S23)のを待つ。
【0046】この手順S23が「YES」で、COTメ
ッセージを受け付けた場合、電子交換機10は、所定の
COTメッセージ処理を行なった後、アドレス完了信号
のACMメッセージを共通信号線を介して前位の発信側
へ送出(手順S24)すると共に被呼端末を呼び出す。
従って、着呼局Dの電子交換機10は通信回線を介して
呼出し音(RBT)を発呼側へ送出する。
【0047】一方、上記手順S21が「NO」で、着呼
ではない場合、電子交換機10は、IAMメッセージ
(AまたはB)に基づいて後位局に対する通信回線21
を選択設定するなどのIAMメッセージ処理(手順S3
0)を行なう。次いで、電子交換機10は、手順S30
において選択設定された通信回線21での付加装置Eの
有無を調べ、付加装置Eの挿入あり(手順S31のYE
S)の場合には、直ちに「導通試験表示」のパラメータ
値に「この回線で導通試験あり」を設定したIAMメッ
セージ(A)を作成し、共通信号線22を介して後位局
へ送出(手順S32)する。次いで、電子交換機10
は、付加装置Eに設定要求(手順S33)のREQ信号
を送り、付加装置Eから設定完了(手順S34)のAC
K信号を受付けて、前位からCOTメッセージの受付け
(手順S35)を待つ。
【0048】この手順S35が「YES」で前位からC
OTメッセージを受け付けた場合、所定のCOTメッセ
ージ処理の後、導通試験良好信号であるCOTメッセー
ジを作成して後位へ送出(手順S36)し、ACMメッ
セージを後位から受付け(手順37)するのを待つ。
【0049】この手順S37が「YES」で、後位の着
信局側からACMメッセージを受けた電子交換機10
は、ACMメッセージを前位の発信側局へ転送(手順S
38)することにより手順は終了する。
【0050】また、上記手順S31が「NO」で付加装
置の挿入がない場合、電子交換機10は、前位から受け
たIAMメッセージ(AまたはB)のいずれに対しても
「導通試験表示」のパラメータ値に「前位回線で試験を
実施済み」を設定したIAMメッセージ(B)を作成し
共通信号線22を介して後位局へ送出(手順S39)
し、前位からCOTメッセージの受付けを待つ上記手順
S35へ進む。
【0051】上記説明では、IAMメッセージ(Aまた
はB)で、「導通試験表示」に「導通試験あり」または
「前位回線で試験実施」が設定されたが、前位から受け
付けたIAMメッセージに対して前位からのCOTメッ
セージを待つか、後位からのACMメッセージを待つか
が選択できればよいので、メッセージ内の別の位置に別
の表現により設定されてもよい。
【0052】また、上記説明では付加装置をDCMEと
したが、別の付加装置で、状態も二つ以上の複数であっ
てもい。このような場合、当然、IAMメッセージの内
容はそれぞれの意味合いにより相違することになるが、
状態の変化を要する場合に、本発明の採用が有効であ
る。
【0053】上記説明では、例えば、付加装置へのRE
Q信号の送出を、IAMメッセージを後位へ送出した後
と説明したが、IAMメッセージ送出の前でもよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、次
のような効果を得ることができる。
【0055】第一の効果は、呼設定に必要な時間の増加
を抑制できることである。
【0056】その理由は、図1に示されるように、付加
装置の設定に要する設定時間DeとIAMメッセージの
中継に要する処理時間DiとCOTメッセージの中継に
要する処理時間Dcと、更に「n」個の中継局および着
信局を経由するものと仮定した場合、付加装置Eを装備
した中継局Bの交換機がIAMメッセージを受け取って
から着信局Dの交換機がACMメッセージを返送できる
ようになるまでの所要時間は次のとおりである。
【0057】 従来方法(図6参照) De+Di*n 本発明の方法(図1参照) De+Dc*(n−1)+Di 従来と本発明との差 (Di−Dc)*(n−1) 一般に、IAMメッセージ処理時間DiはCOTメッセ
ージ処理時間Dcより短く、交換機数は「2」より大き
いので、本発明により従来の所要時間が大幅に短縮で
き、処理能力が高くなる。
【0058】第二の効果は、中継交換機内のIAMメッ
セージの蓄積は、IAMメッセージ処理以外で不要にな
ることである。
【0059】その理由はIAMメッセージ処理が終了し
て通信回線が設定され、後位へIAMメッセージを送出
できる時点で、付加装置の設定完了を待つことなく、I
AMメッセージが送出できるからである。
【0060】第三の効果は、通信回線の二重捕捉の確率
を悪化させることを回避できることである。
【0061】その理由は、通信回線が設定された時点
で、IAMメッセージを対向局へ送出して通知できるか
らである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示すシーケンスチャー
トである。
【図2】図1における各局の交換機での動作手順のう
ち、付加装置を装備した中継局の「中継なし」の場合に
おける実施の一形態を示すフローチャートである。
【図3】図1における各局の交換機での動作手順のう
ち、付加装置を装備した中継局の「中継あり」の場合に
おける実施の一形態を示すフローチャートである。
【図4】電子交換機が伝送路に接続する一例を示す接続
図である。
【図5】従来の「導通試験を行なう」場合の一例を示す
シーケンスチャートである。
【図6】従来の「DCMEの設定が完了するまでIAM
メッセージを送出しない」場合の一例を示すシーケンス
チャートである。
【図7】図6の各局における交換機の動作手順の一例を
示すフローチャートである。
【符号の説明】
A 発信局 B、C 中継局 D 着信局 E、30 付加装置(DCME) 10 電子交換機 21 通信回線 22 共通信号線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共通線信号方式を用いる交換機が通信回
    線に挿入される付加装置の複数の動作状態を切替え制御
    する付加装置の制御方法において、中継局では、発信局
    側からIAMメッセージ(アドレス信号)を受けた際、
    まず所定のIAMメッセージ受付け処理を済ませ、前記
    付加装置を挿入した通信回線を選択した場合に、着信局
    側に付加装置制御の実行を表わす所定のIAMメッセー
    ジを作成して送出すると共に前記付加装置に対し前記I
    AMメッセージに基づく状態設定を要求してこの設定確
    認を得た後、所定のCOTメッセージ(導通試験良好信
    号)を着信局側へ送出してACMメッセージ(アドレス
    完了信号)の受信を待つことを特徴とする付加装置の制
    御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記付加装置制御の
    実行を表わす所定のIAMメッセージは、「導通試験表
    示」パラメータの値に「この回線で導通試験あり」が設
    定されることを特徴とする付加装置の制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記中継局より後位
    の局では、前記付加装置制御の実行を表わす所定のIA
    Mメッセージを受けた際、その呼が着呼の場合には次に
    受けるCOTメッセージの到着を待ち、その呼が中継呼
    の場合には所定のIAMメッセージ処理後、導通試験実
    施済みを表わすIAMメッセージを作成して着信側へ送
    出し次に受けるCOTメッセージの到着を待つことを特
    徴とする付加装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項3において、前記導通試験実施済
    みを表わす所定のIAMメッセージを受けた際、その呼
    が着呼の場合には次に受けるCOTメッセージの到着を
    待ち、その呼が中継呼の場合には所定のIAMメッセー
    ジ処理の後、前記導通試験実施済みを表わすIAMメッ
    セージを着信側へ転送して次に受けるCOTメッセージ
    の到着を待つことを特徴とする付加装置の制御方法。
  5. 【請求項5】 共通線信号方式を用いると共に通信回線
    に挿入される付加装置の複数の動作状態を切替えて制御
    する交換機において、発信局側からIAMメッセージ
    (アドレス信号)を受け、所定のIAMメッセージ受付
    け処理を済ませた後、前記付加装置を挿入した通信回線
    を選択した際に、着信局側に付加装置制御の実行を表わ
    す所定のIAMメッセージを作成して送出すると共に前
    記付加装置に対し前記IAMメッセージに基づく状態設
    定を要求してこの設定確認を得た後に所定のCOTメッ
    セージ(導通試験良好信号)を着信局側へ送出してAC
    Mメッセージ(アドレス完了信号)の受信を待つ制御手
    段を有することを特徴とする交換機。
  6. 【請求項6】 請求項5において、制御手段は、前記付
    加装置制御の実行を表わす所定のIAMメッセージを前
    位局の交換機から受けた際、その呼が着呼の場合には次
    に受けるCOTメッセージの到着を待ち、その呼が中継
    呼の場合には所定のIAMメッセージ処理後、導通試験
    実施済みを表わすIAMメッセージを作成して着信側へ
    送出し次に受けるCOTメッセージの到着を待つことを
    特徴とする交換機。
  7. 【請求項7】 請求項6において、制御手段は、前記導
    通試験実施済みを表わす所定のIAMメッセージを前位
    局の交換機から受けた際、その呼が着呼の場合には次に
    受けるCOTメッセージの到着を待ち、その呼が中継呼
    の場合には所定のIAMメッセージ処理の後、前記導通
    試験実施済みを表わすIAMメッセージを着信側へ転送
    して次に受けるCOTメッセージの到着を待つことを特
    徴とする交換機。
  8. 【請求項8】 共通線信号方式を用いる交換機が通信回
    線に挿入される付加装置の複数の動作状態の切替えを制
    御するプログラムを記録した記録媒体において、発信局
    側からIAMメッセージ(アドレス信号)を受けた際、
    まず所定のIAMメッセージ受付け処理を済ませ、前記
    付加装置を挿入した通信回線を選択した場合には着信局
    側に付加装置制御の実行を表わす所定のIAMメッセー
    ジを作成して送出すると共に前記付加装置に対し前記I
    AMメッセージに基づく状態設定を要求してこの設定確
    認を得た後、所定のCOTメッセージ(導通試験良好信
    号)を着信局側へ送出してACMメッセージ(アドレス
    完了信号)の受信を待つことを特徴とするプログラムを
    記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記付加装置制御の
    実行を表わす所定のIAMメッセージを前位の局から受
    けた際、その呼が着呼の場合には次に受けるCOTメッ
    セージの到着を待ち、その呼が中継呼の場合には所定の
    IAMメッセージ処理後、導通試験実施済みを表わすI
    AMメッセージを作成して着信側へ送出し次に受けるC
    OTメッセージの到着を待つことを特徴とするプログラ
    ムを記録した記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項9において、前記導通試験実施
    済みを表わす所定のIAMメッセージを前位の局から受
    けた際、その呼が着呼の場合には次に受けるCOTメッ
    セージの到着を待ち、その呼が中継呼の場合には所定の
    IAMメッセージ処理の後、前記導通試験実施済みを表
    わすIAMメッセージを着信側へ転送して次に受けるC
    OTメッセージの到着を待つことを特徴とするプログラ
    ムを記録した記録媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100433740C (zh) * 2002-12-31 2008-11-12 中兴通讯股份有限公司 一种在中继网关实现导通检验的方法

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