JP2000174802A - 電子メールサーバシステム - Google Patents
電子メールサーバシステムInfo
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- JP2000174802A JP2000174802A JP35100498A JP35100498A JP2000174802A JP 2000174802 A JP2000174802 A JP 2000174802A JP 35100498 A JP35100498 A JP 35100498A JP 35100498 A JP35100498 A JP 35100498A JP 2000174802 A JP2000174802 A JP 2000174802A
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Abstract
態において、往信・返信可能にする電子メールサーバシ
ステムを提供すること。 【解決手段】 各電子メール送受信端末211には、送
信時の送信元アドレスを秘匿指定する手段212を備
え、電子メールサーバ201では、送信元アドレスが秘
匿指定されたメールを判定して203、送信元アドレス
を匿名アドレスに変換して204、メール配信し20
2、送信先アドレスが前記匿名アドレスであるメールを
判定して205、匿名アドレスを秘匿指定された送信元
アドレスに復元して返信する206。
Description
器をネットワーク接続して、電子メールの交換を可能と
した電子メールサーバシステムに関し、特に、匿名での
電子メール送信や匿名メールに対する返信を可能にし、
また、送信先を限定しなくても適当な宛先に届く仕組み
を持つ電子メールサーバシステムに関するものである。
来の電子メールでは不可能だった仕組みが色々と提案さ
れてきている。従来の電子メールシステムでは、受信者
に対して発信者を秘匿することができないので、現在電
話を用いて発信者を秘匿することで行われている人生相
談のようなサービスは電子メールではできなかったが、
例えば特開平6−224938号公報には、発信元を秘
匿した電子メール制御方法が開示されている。
は、登録されたキーワードをもとに、配布先を特定して
いない電子メールを検索し、配布先を決定する電子メー
ルのキーワード検索方式が開示されている。また、特開
平9−128308号公報には、送信相手のメールアド
レスを知らなくてもメールを送信できる電子メール通信
方法及びシステムが開示されている。
24938号公報の技術では、送信者のメールアドレス
は秘匿できるものの、送信先のアドレスについては、送
信者が知っている必要があり、また配布先を特定しない
メールについては言及されていない。また、特開平4−
130839号公報の技術では、配布先を特定していな
い電子メールを送信して、ユーザ側では登録したキーワ
ードを元にメールを検索して必要なメールのみを得るこ
とはできるが、送信者のアドレスの秘匿はできない。
術では、送信相手のメールアドレスを知らなくてもメー
ルを送信できるが、送信者のアドレスの秘匿はできな
い。本発明は、上述した点に鑑みてなされたものであ
り、電子メールを匿名で、しかも送信先を特定の人に指
定することをしなくても送ることができ、さらにそのよ
うな匿名同士の送信者・受信者の状態において、返信を
可能にした電子メールサーバシステムを提供することを
目的とする。
バシステムは、受信したメールの送信元アドレスが秘匿
指定されているか否かを判定する秘匿判定手段と、送信
元アドレスが秘匿指定されたメールの送信元アドレスを
匿名アドレスに変換して配信する配信手段と、受信した
メールの送信先アドレスが前記匿名アドレスであるか否
かを判定する匿名判定手段と、送信先アドレスが前記匿
名アドレスであるメールの送信先アドレスを前記送信元
アドレスに変換して配信する返信手段と、を備えるもの
である。
メールを送信元アドレスが秘匿指定されているメールと
判定するものであることで、送信元アドレスを秘匿指定
する操作をするまでもなく、匿名のままで様々な人との
意見交換が可能となる。さらに、前記匿名アドレスは、
本電子メールサーバシステム内で通用するユーザ番号又
はその暗号化したものであることで、そのユーザ番号か
ら元のメールアドレスを復元することができる。
サーバシステムで処理される何番目のメールであるかを
表す累積番号又はその暗号化したものであることで、そ
の累積番号から元の送信元アドレスを復元することがで
きる。また、前記匿名アドレスは、前記メールの転送時
刻又はその暗号化したものであることで、そのメール転
送時刻から元の送信元アドレスを復元することができ
る。
ーザからのメールの受取を拒否することを可能にする受
取拒否設定手段を備えることで、以後その送信者からの
メールの受取を拒否することができる。また、ユーザ単
位で、特定ユーザへのメールの配信、又は、特定した宛
先以外へのメールの配信を拒否することを可能にする配
信拒否設定手段を備えることで、自分のメールを送信し
たくない相手を設定できる。
ルを出す場合と、返信メールを出す場合とで、配信拒否
条件を異ならせることで、往信の場合と返信の場合と
で、配信拒否条件を自動切換えすることができる。ま
た、送信先非限定メールを送信したユーザに対して、そ
のメールが何人に配信されたかを通知する手段を備える
ことで、配信先の人数を知ることができる。また、ユー
ザ単位で、メールの受取条件を登録する受取条件記憶手
段を備えることで、各ユーザは自分の要望に応じたメー
ルだけを受信することができる。
システムの一実施の形態について、図面を参照して説明
する。図1は、本実施の形態の電子メールサーバシステ
ムの概略構成を示すブロック図である。201は電子メ
ールサーバであり、各電子メール送受信端末211から
のメールを配信する。該電子メールサーバ201内に
は、メール配信手段202、送信元秘匿判定手段20
3、送信元匿名化手段204、送信先匿名判定手段20
5、匿名返信手段206、受取条件記憶手段207、受
取拒否設定手段208、配信拒否設定手段209、個人
情報データベース210が存在する。各電子メール送受
信端末(1〜n)内には、送信元秘匿指定手段212が
設けられている。
段207の情報を元に、メールを希望者に配信する手段
である。送信元秘匿判定手段203は、各電子メール送
受信端末211から送られてきたメールが「送信元秘匿
指定」されているかを判定する手段である。送信元匿名
化手段204は、配信するメールから、送信者のメール
アドレス等の情報を削除し、その情報を暗号化したもの
に変換して配信することで、匿名でのメール送信を可能
にするための手段である。これは上記送信元秘匿判定手
段203にて、そのメールが「送信元秘匿」の指定をさ
れていたときに使われる。
信先が、通常のメールアドレスではなく、送信元(自
己、以下同じ)アドレス秘匿指定で送られてきたメール
に対する返信であるかどうかを判定する手段である。匿
名返信手段206は、送信元アドレスが秘匿されている
メールに対して返信メールを送信するための手段であ
り、内部に以前配信した送信元アドレス秘匿のメールの
暗号化された送信元アドレスと、その暗号化データとの
対応表または暗号を復元するための計算式などを持って
いる。受取条件記憶手段207は、各ユーザがどのよう
なメールを配信してもらいたいかの受取条件を記憶する
ための手段である。
ールを受け取りたくない相手を設定することによって、
その人からのメールを受信しないようにするための手段
である。配信拒否設定手段209は、各ユーザが送信す
る送信先非限定メールについて、それを不特定多数に配
信しても良いかどうかを設定する手段である。配信した
くない相手を設定することができる。
個人個人の情報がデータベースとして格納されている。
この情報をもとにして、受取条件記憶手段207や受取
拒否設定手段208、配信拒否設定手段209は、メー
ルの配信条件等を設定するものである。送信元秘匿指定
手段212は、送信者が送信するメールに対して、その
メールの送信元アドレスを秘匿したいかどうかを指定で
きる手段である。これによって、送信元アドレスが秘匿
指定されたメールは、電子メールサーバの送信元秘匿判
定手段203で「送信元アドレス秘匿メール」と判定さ
れ、送信元アドレスの情報は暗号化されてから配信され
る。
景を説明する。近年、パソコン通信やインターネットが
普及し、多くの人が気軽に電子メールでのコミュニケー
ションを取れるようになってきた。この電子メールでの
コミュニケーションは、従来のコミュニケーション(実
際に会う・電話・手紙など)に比べて、時間や場所に制
約されず、しかも早く、また相手の声や顔、筆跡などが
わからない状態で、かなり親密なコミュニケーションが
取れるという特徴がある。この特徴はメリットにもなり
うるし、またデメリットにもなりうる。デメリットとし
て最近問題になってきているのは、自分の姿や声がばれ
ないのを良いことに、電子メールなどを使って悪質な情
報を流したり、いたずらをしたり、迷惑なことをする人
が出てきていることである。
のシステムとして、本実施の形態システムでは「ユーザ
登録」という概念を持ち込む。これは、個人情報を特定
のサーバシステムに登録するもので、この情報は公に公
表されることはないが、必要なときにはこの情報をもと
に個人を特定することができるものである。以下、より
具体的に説明する。ユーザは自分が「匿名でメール交換
をしたい」と思ったら、自分の個人情報をシステムに登
録する。
持っているもの・こと」「好きなもの・こと」「自分の
氏名・住所・年齢」などのことである。どのような情報
を登録するかについては、システムの管理者が自由に決
められるが、システムの管理者がこの情報を悪用しては
困るので、システムの管理者自身の個人情報は一般に公
開するなどして、信用がおける管理者であることをアピ
ールする必要がある。
何か犯罪事件などが起こったときには調査の必要がある
が、普通の状態ではシステム管理者も特に知らなくても
問題のないデータ(サーバシステムがキーワードチェッ
クや配信先チェックなどで使うだけであり、全自動化で
きるので、システム管理者が情報内容を知っておく必要
はない)であるから、必要な時以外はシステム管理者で
も読めないようにしておいたほうが良い。つまり、個人
情報データベースの内容や、受取条件記憶手段207、
受取拒否設定手段208、配信拒否設定手段209の内
部の情報については、暗号化して保存することで、万一
盗まれても他人には判読できないようにしておくと安全
度が向上する。
電子メール送受信端末211内の送信元秘匿指定手段2
12を用いて、送信元秘匿を指定してメールを送信する
ことで、自分のメールアドレスを隠したメールを送るこ
とができる。また、特定の宛先ではなく、宛先非限定で
メールを送りたい場合には、このシステムが指定したア
ドレスにメールを送信することで、サーバが各ユーザの
個人情報データを参照して、適当なユーザのもとにメー
ルを送るようになっている。システムに登録する個人情
報には、メールの受け取りや配信に関しての条件も登録
することができる。
を受け取りたい。 (2) 歌手Aさんのファンの人が書いたメールを受け取り
たい。 (3) 歌手Aさんのファンの人にメールを配信したい。 (4) 東京に住んでいる人のメールを受け取りたい。 (5) 東京に住んでいる人にメールを配信したい。 (6) Bさんからのメールを受け取りたくない。 (7) Cさんにはメールを配信したくない。 などである。
は受け取りたくない」とか「この人には自分の書いたメ
ールを配信したくない」というような設定をすることも
できる。これはこの特定の個人からいやがらせのメール
が来たときなどに設定する場合は、この人のメールアド
レスがわからなくても設定ができる。これについての詳
細は後述する。個人情報の具体的な登録方法としては、
いくつか考えられるが、例えば以下のものがあげられ
る。
用意し、ユーザはそのページで自分の情報を入力して送
信する。 (2) サーバで設定した特別なアドレス(例:regist@se
rver.ne.jp)に、自分の個人情報を記入したメールを送
信する。 (3) 葉書や手紙などを用いて自分の情報をサーバの管理
者に郵送し、サーバへの直接の登録はサーバの管理者が
行う。
下に説明する。図1において、メール配信手段202
は、本システムに送られてきたメールのうち、宛先が特
定されていないもの(これを「送信先非限定メール」と
読ぶ。これは、宛先が本システムが設定する特定のメー
ルアドレス(例:anonymous@server.ne.jp)になって
いるものと考えることができる)を適切な宛先に配信す
る機能を持つ。
が特定されているメールについては、従来のメールシス
テム同様にその宛先のみにメールを配信するのが普通だ
が、その宛先に加えて、以下で説明するメール配信手段
において、受信者側の条件に合致し、しかも送信者側の
「配信拒否」条件には合致しない受信者にも配信するよ
うにすることができる。ただし、この場合は、送信者の
思いもよらない人にそのメールが配信されてしまう可能
性があるので、その旨をユーザに十分周知させておく必
要があるし、また送信者は自分が間違っても送信したく
ない相手については個人情報データの「配信拒否者」に
登録をしておく必要がある。
ルが来ると、それが誰から送られてきたメールなのか、
そのメールの送信者を特定する。次に、メール配信手段
202は、この送信者のメールの配信条件を調べ、配信
条件に合う宛先にメールを配信する。配信条件は、送信
者側の条件と、受信者側の条件に大別される。送信者側
の条件とは、送信者の「個人情報データ」の中に「配信
条件」として登録されているものであり、基本的には受
取条件記憶手段207や配信拒否設定手段209によっ
て登録される。この例としては、以下のようなものがあ
る。
「テニス」が含まれている人へ送信。 (2) 個人情報データの「性別」が「男」で、「年齢」の
項目が「30〜35」の人へ送信。 (3) 個人情報データの「好きなもの」に「甘いもの」が
含まれている人へ送信。 (4) 個人情報データの「キーワード」に「財テク」が含
まれている人へ送信。 (5) 個人情報データの「好きなもの」に「巨人」が含ま
れている人には、他の条件では送信になっていたとして
も送信しない(このような条件は、配信拒否設定手段2
09で登録される)。
データ」の中に「受取条件」として登録されているもの
であり、基本的には受取条件記憶手段207や受取拒否
設定手段208によって登録される。この例としては、
以下のようなものがある。 (1) 個人情報データの「趣味」の項目に「スキー」が含
まれている人からのメールを受信。 (2) 個人情報データの「住所」が「東京都」で、「年
齢」の項目が「20〜25」の人からのメールを受信。
「シューベルト」が含まれている人からのメールを受
信。 (4) メールの本文中に「ライブ」というキーワードが含
まれているメールを受信。 (5) 送信者が受信拒否者リストに含まれている場合は、
他の条件では受信になっていたとしても受信しない(こ
のような条件は、受取拒否設定手段208で登録され
る)。
あることが、そのメールの送信条件になったメールにつ
いては受信しない(このような条件は、受取拒否設定手
段208で登録される)。 (7) 個人情報データの条件を全く見ずにどんな人にも送
信するような設定になっているメールについては受信し
ない(このような条件は、受取拒否設定手段208で登
録される)。
5、図6に示す。配信する時の手順としては、まず、受
信したメールの宛先が指定されているか否かを判断し
(ステップS1)、NOで宛先が指定されていない場合
には、送信者側の条件で「送信」となる宛先リストaを
選択し(ステップS2)、この宛先リストaと受信側の
条件で「受信」となる宛先リストbとの論理和(OR)
演算をしてマージし、宛先リストcとする(ステップS
3)。
件で「配信拒否」となる宛先を削除して、宛先リストd
とする(ステップS4)。その宛先リストdの中から、
受信者側の条件で「受取拒否」となる宛先を削除して、
宛先リストeとする(ステップS5)。最終的にこの宛
先リストeでリストされた宛先の人にそのメールを配信
する。
信されるので、ダイレクトメールのような無差別のメー
ルの配信を防ぐことができる。また、個人情報データに
書かれている内容によってメールの配信先が変わるの
で、受信側の条件をきちんと設定するのが面倒な場合
は、個人情報データにデータをあまり書かないようにす
ることでもメールの受信数を減らすことができる。例え
ば、個人情報データの「性別」が「女」という条件を使
って配信されたメールを受け取りたくない場合は、個人
情報データの「性別」を空欄にしておけば良い。
定されている場合は、送信元アドレスが秘匿指定されて
いるか否かを判断し(ステップS6)、YESで秘匿指
定されている場合は、送信元匿名化手段204によっ
て、送信元アドレスを匿名アドレスに変換し、匿名アド
レスと元の送信元アドレスとの対応表を作成する(ステ
ップS7)。まず、配信するメールのメールヘッダの送
信者情報の行には、本サーバシステム自身のメールアド
レスを埋め込む。
は、新しいヘッダ(以下で説明する図4の例ではX-Cu
mulative-Numというヘッダを定義している)を定義
し、以下のような変換を行ったものを埋め込む。 (1) 送信者の電子メールアドレスを暗号化したものを埋
め込む。 (2) 送信者に与えられたユーザ番号(本システムにユー
ザ登録をすると与えられる番号)を埋め込む。 (3) (2) と似ているが、ユーザ番号を暗号化したものを
埋め込む。
ユーザ番号)は完全に削除し、代わりにそのメールが、
本システムで処理した何番目のメールであるかを表す累
積番号を埋め込む。送信元匿名化手段は、この累積番号
と、そのメールの送信者の電子メールアドレスとを対応
づけて記録しておく。 (5) (4) と似ているが、本システムで処理した何番目の
メールであるかを表す累積番号を暗号化したものを埋め
込む。
ユーザ番号)は完全に削除し、代わりにそのメールが、
本システムを通り過ぎる時刻を埋め込む。送信元匿名化
手段は、この時刻と、そのメールの送信者の電子メール
アドレスとを対応づけて記録しておく。 (7) (6) と似ているが、そのメールが、本システムを通
り過ぎる時刻を暗号化したもの埋め込む。
信者の暗号化情報」と呼ぶことにする。また、「送信者
の暗号化情報」を埋め込む場所として、新しいヘッダ
(以下で説明する図4の例ではX-Cumulative-Num)
を定義するのではなく、ヘッダのFrom行等の中に埋め込
んだり、本文情報中に埋め込むことも考えられる。暗号
化の方法としては、さまざまな従来技術がすでに発表さ
れているので、本明細書では省略する。
め自分の個人情報データを本システムに登録する必要が
ある。もし本システムが「送信者の暗号化情報」として
ユーザ番号を使う場合は、ユーザ登録時に、本システム
は、各ユーザにそのユーザのユーザ番号を与える。これ
は必ずしも数字である必要はなく、また連番になってい
る必要もない。ユーザ番号でユーザを同定できる状態に
なっていれば良い。個人情報データは個人情報データベ
ースに登録されるが、この個人情報データの例を図2に
示している。
での登録になっているが、もっとおおざっぱな登録をす
ることにしても、あるいは番地まで指定することにして
もよい。また電話番号などを登録することにしてもよ
い。これらは本システムの管理者やユーザが自由に決め
ることができる。また、「好きなもの」のほかに「好き
な作家」や「好きな歌手」が別項目として存在するが、
これも本システムの管理者が自由に設定することができ
る。
04によって、送信者の情報が匿名化された後に、指定
された宛先にメールの配信を行い(ステップS8)、フ
ローを終了する。ステップS6でNOであって、送信元
のアドレスが秘匿指定されていなければ、メール配信手
段202によって指定された宛先に従来のメールと同様
にメールの配信を行い(ステップS9)、フローを終了
する。
返信したい場合は、そのメールに含まれている「送信者
の暗号化情報」(本システム内でのみ通用すユーザ番号
や、暗号化された送信者のメールアドレスや、メール配
信の累積番号など)を元にして、本システムの匿名返信
手段206が元の送信者のメールアドレスを逆算するこ
とで匿名メールへの返信が可能になる。どの情報を元に
して元の送信者のメールアドレスを逆算するかについて
は、元の送信者のメールアドレスの匿名化に際してどの
ような方法を取ったか(本システム内でのみ通用するユ
ーザ番号を利用したのか、送信者のメールアドレスを暗
号化したものを使用したのか、メール配信の累積番号を
使用したのか等)によって変わる。この匿名メールへの
返信の際も送信元匿名化手段204を用いて返信者(つ
まり匿名メールを受信したユーザ)のメールアドレスを
秘匿することができる。
配信する手段と、送信者のメールアドレスを秘匿する手
段とは独立しているので、送信先非限定メールを、送信
者のメールアドレスを秘匿しないで配信することもでき
る。ただし、この場合は自分の名前を公開したメールが
世界中の誰に届いたのかわからない状態になり、ある意
味では危険である。ユーザのうっかりミスでこのような
事態が起こらないようにするために、少なくとも初期設
定の時点では、送信先非限定メールについては、自動的
に送信元匿名化手段204によって送信者のメールアド
レスを秘匿するようにした方が安全である。
非限定メールを送信する際には自動的に送信元アドレス
を秘匿する」ことを設定可能にしておいて、係る設定が
されているか否かを判断し(図6ステップS10)、N
Oで設定されていなければ、ステップS6以下と同様
に、送信元アドレスが秘匿指定されているか否かを判断
し(ステップS11)、YESで秘匿指定されている場
合は、送信元匿名化手段204によって、送信元アドレ
スを匿名アドレスに変換し、匿名アドレスと元の送信元
アドレスとの対応表を作成する(ステップS12)。
の情報が匿名化された後に、指定された宛先にメールの
配信を行い(ステップS13)、フローを終了する。ス
テップS11でNOであって、送信元のアドレスが秘匿
指定されていなければ、先にメール配信手段202によ
って決定された宛先リストeで指定された宛先に従来の
メールと同様にメールの配信を行い(ステップS1
4)、フローを終了する。
ールがいくつの宛先に配信されたかを送信者に通知する
メールを送ることもできる。これにより、配信者はその
メールを受け取ってくれた人がいることを確認できる。
次に、特定の人から嫌がらせメールを受信した時に、そ
の人からのメールを今後受け取らないようにする設定方
法や、その人には自分の書いたメールを配信しないよう
にする設定方法を説明する。
レスがわかる場合は、そのアドレスを受信拒否設定手段
208や配信拒否設定手段209を用いて設定すれば良
い。メールアドレスがわからない場合でも、このシステ
ムのサーバはその嫌がらせメールに書いてある「送信者
の暗号化情報」の内容から、この嫌がらせメールを出し
た人のメールアドレスを割り出すことができるので、サ
ーバに、嫌がらせメールの「送信者の暗号化情報」の内
容とともに「この人からのメールを受信したくない」旨
を知らせることによって、サーバがその人の受取拒否設
定手段208への設定作業を行うことができる。
本文を空(あるいは「受信拒否」や「配信拒否」などの
単語を含めることで、サーバ側にどのような処理をして
もらいたいかを示しても良い)にした返信メールを匿名
メールとしてサーバに返信するとサーバがその嫌がらせ
メールの送信者のメールアドレスを、返信者の受取拒否
設定手段208や配信拒否設定手段209で設定するよ
うにするという方法が考えられる。
ール返信先アドレスを別に設定することも考えられる。
例えば、通常の匿名メールの宛先はanonymous@server.
ne.jpだとすると、受信拒否を行うための返信先はrec r
eject@server.ne.jp、配信拒否を行うための返信先はs
end reject@server.ne.jpと設定するなどである。これ
らの操作は煩雑になりがちなので、「受信拒否」や「配
信拒否」というボタンやメニューが配置された専用のメ
ールソフトを用意することで、ユーザには簡単にこれら
の操作を行ってもらうようにすることができるようにな
る。
配信拒否を行いたい旨のメールを受け取ったら、返信前
のメールに書いてある「送信者の暗号化情報」の内容か
ら、誰に対するメールの返信なのかを得、返信者の受取
拒否設定手段208や配信拒否設定手段209で、受取
拒否や配信拒否の設定を行う。図2の例では、この受取
拒否者としてこのサーバで16番目に配送したメールの
差出人と21番目に配送したメールの差出人が「受取拒
否:累積番号16」、「受取拒否:累積番号21」とし
て登録されている。また、配信拒否者としてはこのサー
バで21番目に配送したメールの差出人が「配信拒否:
累積番号21」として登録されている。
め、累積番号をそのまま記録しているが、累積番号を差
出人のメールアドレスに変換して、拒否者のメールアド
レスそのものを記録するようにする方法もあるし、秘匿
性を高めるために累積番号やメールアドレスを暗号化し
て記録する方法もある。図3に、本発明のシステムで実
際にメールが転送される様子を示す。
録しているとし、ユーザCの個人情報には、メールの本
文中に「旅行」というキーワードが含まれているものは
受け取りたいという情報が含まれ、ユーザDの個人情報
には、メールの本文中に「サッカー」というキーワード
が含まれているものは受け取りたいという情報が含ま
れ、ユーザEの個人情報には、メールの本文中に「イン
ド」というキーワードが含まれているものは受け取りた
いという情報が含まれているとする。
アドレス対応表」は、このサーバで処理したメールの送
信者のアドレスが、何番目に処理したのかの累積番号と
ともに格納されている。(つまり、1番目に処理したメ
ールの送信者のアドレスは、first@ne.jpであり、2番
目に処理したメールの送信者のアドレスはone@ne.jpで
あり、3番目に処理したメールの送信者のアドレスはun
o@ne.jpである。)また、この例では、全ユーザの個人
情報には「送信元秘匿指定」として「送信先非限定メー
ルを送信する場合は自動的に送信元を秘匿」という指定
がされているものとする。ユーザAが「サッカー観戦で
フランスに旅行してきます。」というメールを送信先非
限定メールとしてサーバに送信すると、サーバは各ユー
ザの個人情報を調べ、「旅行」というキーワードがマッ
チしたユーザCと、「サッカー」というキーワードがマ
ッチしたユーザDに、このユーザAのメールが配信され
る。
というメールを送信先非限定メールとしてサーバに送信
すると、「旅行」というキーワードがマッチしたユーザ
Cと、「インド」というキーワードがマッチしたユーザ
EにこのユーザBからのメールが送られる。ユーザE
は、インド情報を知らせたいと思ったら、このメールの
送信者が誰かわからなくても、そのメール中にある「送
信者の暗号化情報」とともに返信することで、ユーザB
に対して返信することができる。
された後にどのように変換され、そのメールを受信した
ユーザEが返信したメールがサーバでどのように変換さ
れるかを示す。まず、ユーザBは送信先非限定メールを
送りたい場合は、宛先をサーバの指定するアドレス(こ
の例ではanonymous@server.ne.jp)に設定すれば良
い。
ら、送信者のメールアドレスと配送の累積番号とのペア
を記録し、送信者のメールアドレスが書いてある部分
を、このシステムのアドレス(この例ではanonymous@s
erver.ne.jp)等に書き換え、各ユーザの配信条件や受
取条件を調べて条件に適合する人にメールを送信する。
この時、メーリングリストのアドレスを設定して、そこ
宛てにメールを配信するようにしても良いし(「サーバ
で変換されたメール1」の例)、Bccを使って配信して
も良いし(「サーバで変換されたメール2」の例)、こ
れらの例のようにまとめて送るのではなく受け取り条件
に合う人個人個人に個別に送るようにしても良い。
もBccでアドレス指定しても問題ない。また個別で送る
場合は「送信者の暗号化情報」を暗号化するための暗号
化キーも各ユーザごとに異なったものにすることができ
る。送信者の暗号化情報として、この例ではX-Cumula
tive-Numというヘッダ情報を新たに設定している(こ
の例では、「累積番号11のメールの送信者のメールア
ドレスはuserb@server.ne.jpである」という情報がサ
ーバに記録される)。このメールは、図3の例ではユー
ザCとユーザEとに配信される。
い場合は「送信者の暗号化情報」(この例ではX-Cumu
lative-Num:11の行)を含めた形にして、本システ
ム(この例ではannoymous@server.ne.jp)宛てに返信
すれ場良い。実際にはユーザは本システム専用のメール
ソフトを使用することで、「送信者の暗号化情報」を気
にすることなく、メールを返信できるようにすることも
可能である。
ーバは、「送信者の暗号化情報」(この例ではX-Cumu
lative-Num:11)から、元のアドレス(この例ではu
serb@server.ne.jp)を逆算し、ユーザBへ返信メール
を配信するが、この時もユーザEのメールアドレスの情
報を本システムのアドレス(この例ではanonymous@ser
ver.ne.jp)等に書き換え、送信者を秘匿し、「送信者
の暗号化情報」(この例ではX-Cumulative-Num:1
5)を付加してからユーザBに配信している。
「送信者の暗号化情報」としては累積番号をそのまま
(11とか15のまま)送信しているが、誰かに書き換
えられたりする恐れがあることを考慮すると、この数値
を暗号化してから送ったほうが良い。暗号化することに
よって、誰かに改ざんされた場合に改ざんされたことが
高確率で発見できることになる。返信する場合は暗号化
された数値(おそらくはもはや数値ではなく、「as302a
d」のような意味不明の暗号化文字列。この暗号化文字
列は、例えば累積番号と送信者アドレス(配信を個別に
行う場合は、配信先アドレスも)とから、適当な演算を
して作成することができる。)には手を付けずにそのま
まヘッダ情報に付加して返信する。
暗号化情報」(この例ではX-Cumulative-Numの行)
が含まれている場合は、その「送信者の暗号化情報」か
ら送信者のアドレスを逆算し、その送信者への返信メー
ルとして処理する。「送信者の暗号化情報」から送信者
のアドレスが逆算できない場合は、その「送信者の暗号
化情報」は誰かに改ざんされた可能性が高いため、無視
する(返信メールを返信しない)か、「送信者の暗号化
情報が改ざんされている可能性が高いため、返信はしま
せん」という旨を返信者に通知する。なお、本発明は上
記実施の形態に限定されるものではない。配信拒否設定
手段は、往信メールを出す場合と、返信メールを出す場
合とで、配信拒否条件を異ならせることで、往信の場合
と返信の場合とで、配信拒否条件を自動切換えすること
ができる。
ールサーバシステムによれば、電子メールを匿名で、し
かも送信先を特定の人に指定することをしなくても送る
ことができ、さらにそのような匿名同士の送信者・受信
者の状態において、返信を可能にし、匿名のままで本電
子メールサーバシステムを使用している様々な人との意
見交換が可能となる。このように、メールの送信を匿名
で行うことができ、またその匿名で送られたメールに対
して返信を行うこともできるので、お互いにメールアド
レスを知らない状態でメールの交換をすることができ
る。また、宛先を特定しないでメールを送ることができ
るため、メールアドレスを知らなくてもメールを送信で
きる。したがって、制限の少ない快適なメールコミュニ
ケーションが行えるようになる。
形態を示す基本構成図である。
す図である。
を示す図である。
図である。
フロー(1)を示す図である。
フロー(2)を示す図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 受信したメールの送信元アドレスが秘匿
指定されているか否かを判定する秘匿判定手段と、送信
元アドレスが秘匿指定されたメールの送信元アドレスを
匿名アドレスに変換して配信する配信手段と、受信した
メールの送信先アドレスが前記匿名アドレスであるか否
かを判定する匿名判定手段と、送信先アドレスが前記匿
名アドレスであるメールの送信先アドレスを前記送信元
アドレスに変換して配信する返信手段と、を備えること
を特徴とする電子メールサーバシステム。 - 【請求項2】 前記秘匿判定手段は、送信先非限定メー
ルを送信元アドレスが秘匿指定されているメールと判定
するものであることを特徴とする請求項1記載の電子メ
ールサーバシステム。 - 【請求項3】 前記匿名アドレスは、本電子メールサー
バシステム内で通用するユーザ番号又はその暗号化した
ものであることを特徴とする請求項1記載の電子メール
サーバシステム。 - 【請求項4】 前記匿名アドレスは、本電子メールサー
バシステムで処理される何番目のメールであるかを表す
累積番号又はその暗号化したものであることを特徴とす
る請求項1記載の電子メールサーバシステム。 - 【請求項5】 前記匿名アドレスは、前記メールの転送
時刻又はその暗号化したものであることを特徴とする請
求項1記載の電子メールサーバシステム。 - 【請求項6】 ユーザ単位で、特定ユーザ又は全ユーザ
からのメールの受取を拒否することを可能にする受取拒
否設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電
子メールサーバシステム。 - 【請求項7】 ユーザ単位で、特定ユーザへのメールの
配信、又は、特定した宛先以外へのメールの配信を拒否
することを可能にする配信拒否設定手段を備えることを
特徴とする請求項1記載の電子メールサーバシステム。 - 【請求項8】 前記配信拒否設定手段は、往信メールを
出す場合と、返信メールを出す場合とで、配信拒否条件
を異ならせることが可能であることを特徴とする請求項
7記載の電子メールサーバシステム。 - 【請求項9】 送信先非限定メールを送信したユーザに
対して、そのメールが何人に配信されたかを通知する手
段を有することを特徴とする請求項1記載の電子メール
サーバシステム。 - 【請求項10】 ユーザ単位で、メールの受取条件を登
録する受取条件記憶手段を備えることを特徴とする請求
項1記載の電子メールサーバシステム。
Priority Applications (1)
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JP3589881B2 JP3589881B2 (ja) | 2004-11-17 |
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