JP2000134257A - メール配信装置及びメール配信方法 - Google Patents

メール配信装置及びメール配信方法

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JP2000134257A
JP2000134257A JP32152298A JP32152298A JP2000134257A JP 2000134257 A JP2000134257 A JP 2000134257A JP 32152298 A JP32152298 A JP 32152298A JP 32152298 A JP32152298 A JP 32152298A JP 2000134257 A JP2000134257 A JP 2000134257A
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JP32152298A
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Shingo Komata
伸五 小俣
Satoshi Ogasawara
聡 小笠原
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不正な申し込みを排除しつつ申し込み手続き
の簡素化を図ったメール配信装置及びメール配信方法の
提供。 【解決手段】 仮申込を示す情報のメールアドレス宛て
に識別コードを付加した内容のメールを配信する一方、
配信されたメールを元のメールとする返信メールに含ま
れる識別コード及び返信者のメールアドレスを前記テー
ブルの登録データと照合し、登録データと一致するレコ
ードがあった場合に、該レコードに本申込の情報をセッ
トするとともに、本申込を示す情報のメールアドレス宛
てに所定の情報をメール配信する。仮申し込み段階の配
信メール(サンプルメール)を気に入った場合はそのサ
ンプルメールを返信するだけで本申し込みの手続きを行
うことができ、しかもサンプルメールを受け取った本人
以外の返信はできないから、他人のメールアドレスを騙
った不正な申し込み手続きを排除できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メール配信装置に
関し、詳しくは、登録されたメールアドレス宛てに継続
的に情報を配信するプッシュ型のメール配信サービスを
行うメール配信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】米国国防総省高等研究企画局(DARP
A:Defense Advanced Research Project Agency)によ
って構築された広域パケット通信網(ARPANET:
Advanced Research Project Agency Network)の目的
は、コンピュータを1個所で集中管理せずに、各地で分
散管理することによってリスクの分散を図るというもの
であり、研究の狙いはもっぱら軍事利用にあったが、そ
の優れた利点(コンピュータのアーキテクチャに左右さ
れることなくネットワーク上の全コンピュータを相互に
接続できる)は、軍事目的以外の様々なネットワークの
構築を自然発生的に促し、当然の成り行きとしてそれら
が相互につなげられていった結果、いわゆる「インター
ネット」と呼ばれる地球的規模の大規模ネットワークの
出現に至っている。
【0003】インターネットによって実現された有益な
技術の第一は、WWW(Word WideWeb)によるシームレ
スな情報閲覧システムであり、第二は電子メール(いわ
ゆるインターネットメール、一般にE−mail)であ
るが、とりわけインターネットメールは、特定のネット
ワークOSに依存する旧来型の電子メールに比べて遥か
に普遍性があり、メールアカウントさえ持っていれば如
何なる相手とも情報の伝達が可能である点から、もはや
社会生活上、欠くことのできない意思疎通手段の一つに
位置づけられている。なお、上記のとおり、電子メール
はインターネットメールと旧来型の電子メールの二種類
あるが、以下では特に断りのない限り、電子メールとイ
ンターネットメールを同義語として取り扱うものとす
る。
【0004】電子メールシステムは、図10に示すよう
に、ネットワーク1(厳密にはTCP/IPベースのネ
ットワーク;代表的にはインターネット)、メール送信
サーバ(SMTPサーバともいう)2、メール受信サー
バ(POP3サーバともいう)3及びクライアントコン
ピュータ4、5(図では2台であるが、この台数は一例
である)で構成されており、SMTPサーバとPOP3
サーバの機能はMTA(Mail Transport Agent)と呼ば
れるソフトで、また、メールクライアントの機能はMU
A(Mail User Agent)と呼ばれるソフトで提供されて
いる。
【0005】電子メールの送信から受信までの流れを概
説すると、あるクライアントコンピュータ4から送信さ
れた電子メールは、発信者のメールアカウント、例えば
“aaa@bbb.co.jp"に対応したドメイン
“bbb.co.jp"を持つSMTPサーバ2に届け
られ、そのSMTPサーバ2よってネットワーク1上に
再送された後、適切なルーティングを経て最終的に、受
信者のメールアカウント、例えば“sato@casi
o.co.jp"に対応したドメイン“casio.c
o.jp"を持つPOP3サーバ3のメールボックス
(注1)に届けられる。注1:メールボックスとは、P
OP3サーバ3の大規模記憶媒体に設けられた、アカウ
ント“sato@casio.co.jp"専用のメー
ル記憶領域であり、一般郵便における私書箱に相当する
ものである。
【0006】メールボックス内の受信メールは、そのメ
ールのアカウント“sato@casio.co.j
p"を持つユーザのPOP3サーバ3への正当なログイ
ンによってメールボックスからクライアントコンピュー
タ5(当該ユーザが操作しているクライアントコンピュ
ータ)にダウンロードされた後、メールボックスから削
除される。なお、削除せずにPOP3サーバ3に残して
おくことも可能であるが、POP3サーバ3の記憶容量
の圧迫を避けるために、常に削除するのが電子メール利
用のマナーである。
【0007】図11は、クライアントコンピュータとP
OP3サーバの間でやり取りされるPOP3プロトコル
のタイムラインである。この例では、アカウント“sa
to@casio.co.jp"のユーザがドメイン
“casio.co.jp"のPOP3サーバにアクセ
スし、自分専用のメールボックスから1番目の電子メー
ルをダウンロードするとともに、それを削除するまでの
一連の流れが示されている。
【0008】図11において、まず、サーバのPOP
3ポート(RFC1700の定義によれば110番ポー
ト)にPPP(Point-to-Point Protocol)接続してク
ライアントコンピュータとPOP3サーバ間のセッショ
ンを確立した後、POP3プロトコルの “USER
sato" コマンドと、POP3プロトコルの “P
ASS abcde" コマンドを発行する。なお“US
ER"及び“PASS"はコマンド名、“sato"は
“sato@casio.co.jp"の登録ユーザ
名、“abcde"は同登録パスワードである。
【0009】次に、POP3サーバは、これらユーザ名
とパスワードに基づいて認証を行い、正当なアカウント
であると評価した場合に、そのアカウントのメールボッ
クスを開いて受信メール数とトータルのメールサイズを
調べ、その情報をクライアントコンピュータに通知す
る。なお、図示の通知メッセージは、“+OK sat
o‘s mailbox has 2 message
(S) (320 octets)"であり、その意味
は、「ユーザ名“sato"のメールボックスに2通の
電子メールが届いており、そのトータルサイズは320
オクテット(7ビット×320バイト)である」という
ものである。
【0010】クライアントコンピュータは、この通知
メッセージの受信メール数が1以上である場合に、PO
P3プロトコルの“LIST"コマンドを発行し、こ
のコマンドに応答してPOP3サーバから返送された各
メールごとのサイズリストの先頭番号(1番)を引数n
にセットしてPOP3プロトコルの“RETR n"コマ
ンドを発行する。POP3サーバは、“RETR n"コ
マンドに応答してリスト番号nのメールヘッダとメッセ
ージボディ(以下「メール実体」という)を配信し、
クライアントコンピュータは、メール実体を受け取る
(ダウンロードする)と、POP3プロトコルの“DE
LE n"コマンドを発行してn番目のメールの削除を要
求し、“QUIT"コマンドを発行してセッションを
終了する。
【0011】図12は、メール実体の具体例を含むメー
ル配信時のデータリストである。リストにおいて、L1
〜L25は行番号、(S)はクライアントコンピュータ
から送出されたデータ、(C)はPOP3サーバからの
応答データを示す。メールヘッダはL12からL14で
あり、その後に改行コードだけの空白行を1行設けてメ
ッセージボディ(L16〜L20)が続き、ピリオ
ド(.)だけのダミー行(L21)で終わっている。
【0012】ところで、近年、上述の電子メールシステ
ムを利用した一対多のメール配信サービス(メーリング
リストともいう)が行われている。これは、あらかじめ
登録されたメールアドレス宛てに同じ内容のメールを一
斉(同報とも言う)送信するというものであり、スポー
ツなどの趣味に属する分野から経済などの社会分野まで
多岐にわたる配信サービスが有償/無償で運営されてい
る。
【0013】かかる配信サービスを利用するには、所定
の申し込み手続きをとって自分(申込者)のメールアド
レスをリストに登録してもらわなければならない。図1
3(a)は申し込みから配信サービスを利用するまでの
流れである。この流れでは、定められた形式の申し込み
メールをサービス運営者宛てに送信し、サーバに登録し
てもらった後、メール配信の継続的サービスを受けるこ
とになる。
【0014】しかしながら、この申し込み手続きでは、
例えば、他人のメールアドレスを騙った不正な申し込み
が可能で、メールアドレスを騙られた人宛てに頼みもし
ないメールが続々と送られてしまうという不都合があ
り、被害から逃れるには管理者(メール配信サービスの
管理者)宛てに断りのメールを出さなければならず、余
計な手間がかかるという問題点がある。
【0015】図13(b)の改良された手続きは、本申
し込みの前に仮申し込みを行うようにしたものであり、
仮申し込み後の一定期間(又は一通)だけサンプルメー
ルを配信し、継続配信を希望する場合のみ本申し込み手
続きを行うというものである。これによれば、例えば、
仮申し込み時に他人のメールアドレスが騙られても、被
害は一定期間(又は一通)だけであり、いちいち断りの
メールを出すことなく無視することができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図13
(b)の手続にあっては、二度の申し込み(仮申し込み
と本申し込み)が必要であり、面倒であるという問題点
がある。
【0017】そこで本発明は、不正な申し込みを排除し
つつ申し込み手続きの簡素化を図ったメール配信装置及
びメール配信方法の提供を目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のメール配
信装置は、所定の情報について電子メールを用いて提供
するメール配信装置であって、申込者のメールアドレス
と識別コード及び申込の状況を示す情報を含むレコード
を有するテーブルと、申込の状況として仮申込を示す情
報が記憶されている前記レコードに含まれるメールアド
レス宛てに、配信されるべき所定の情報に当該レコード
に含まれた識別コードを付加した内容のメールを配信す
る仮配信手段と、前記仮配信手段から配信されたメール
を元のメールとする返信メールに含まれる識別コード及
び返信者のメールアドレスを前記テーブルの登録データ
と照合し、登録データと一致するレコードがあった場合
に、該レコードに本申込の情報をセットする照合手段
と、申込の状況として本申込を示す情報が記憶されてい
る前記レコードに含まれるメールアドレス宛てに、配信
されるべき所定の情報をメール配信する本配信手段と、
を備えたことを特徴とする。請求項2記載のメール配信
装置は、請求項1記載のメール配信装置において、情報
配信メールサービスの申込みフォーマットにユニークな
値を付けてHTMLドキュメントの形式でWWWサーバ
からクライアントに送り、クライアントが所定事項を入
力して申込みすることにより前記テーブルに前記ユニー
クな値を識別コードとして設定する設定手段を有するこ
とを特徴とする。請求項3記載のメール配信方法は、所
定の情報について電子メールを用いて提供するメール配
信方法であって、申込者のメールアドレスと識別コード
及び申込の状況を示す情報を含むレコードを有するテー
ブルを生成する第一ステップと、申込の状況として仮申
込を示す情報が記憶されている前記レコードに含まれる
メールアドレス宛てに、配信されるべき所定の情報に当
該レコードに含まれた識別コードを付加した内容のメー
ルを配信する第二ステップと、前記第二ステップで配信
されたメールを元のメールとする返信メールに含まれる
識別コード及び返信者のメールアドレスを前記テーブル
の登録データと照合し、登録データと一致するレコード
があった場合に、該レコードに本申込の情報をセットす
る第三ステップと、申込の状況として本申込を示す情報
が記憶されている前記レコードに含まれるメールアドレ
ス宛てに、配信されるべき所定の情報をメール配信する
第四ステップと、を含むことを特徴とする。請求項4記
載のメール配信方法は、請求項3記載のメール配信方法
において、情報配信メールサービスの申込みフォーマッ
トにユニークな値を付けてHTMLドキュメントの形式
でWWWサーバからクライアントに送り、クライアント
が所定事項を入力して申込みすることにより前記テーブ
ルに前記ユニークな値を識別コードとして設定する第五
ステップを含むことを特徴とする。請求項5記載の記憶
媒体は、請求項1記載のテーブル、仮配信手段、照合手
段及び本配信手段を実現するためのプログラムを格納し
たことを特徴とする。請求項6記載の記憶媒体は、請求
項1記載のテーブル、仮配信手段、照合手段及び本配信
手段並びに請求項2記載の設定手段を実現するためのプ
ログラムを格納したことを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、イ
ンターネットに接続されたメール配信システムを例にし
て図面を参照しながら説明する。図1において、10は
インターネット、11はWWWサーバ(設定手段)、1
2はメールサーバ、13はデータベース、14、15は
それぞれMUAを搭載したクライアントコンピュータで
ある。なお、言うまでもなくクライアントコンピュータ
の台数は一例である。
【0020】図2は、WWWサーバ11とメールサーバ
12の共通ブロック図である。便宜的にWWWサーバ1
1として説明すると、11aはCPU、11bはCPU
11aのワーキングメモリとして働くRAM、11cは
OSやWWWサーバプログラム(メールサーバ12の場
合はSMTP/POP3サーバプログラムやメーリング
リストプログラム)などを収めた第1記憶部、11dは
HTML形式のWebドキュメントを収めた公開記憶領
域(メールサーバ12の場合は配信情報を収めた配信情
報記憶領域とメールアカウントごとの着信メールを収め
たメールボックス)を有する第2記憶部、11eはイン
ターネット10との間のデータ交信を行う通信インター
フェース部、11fは各部間を接続するバスである。な
お、メールサーバ12のCPU11aは発明の要旨に記
載の仮配信手段、本配信手段及び照合手段として機能す
る。
【0021】(1)メールサーバ12:メールサーバ1
2は、SMTPサーバとPOP3サーバの機能を有する
とともに、さらにメーリングリストなどの一対多のメー
ル配信機能を有するものであるが、これらのサーバ機能
はそれぞれ独立して設けられていてもよい。SMTPサ
ーバやPOP3サーバの働きは冒頭で述べたとおりであ
る。例えば、メールサーバ12と同じドメイン(例え
ば、“casio.co.jp")のクライアントコン
ピュータから送信された電子メールは、このメールサー
バ12(のSMTPサーバ)を介して宛先のPOP3サ
ーバ(宛先のドメインが“casio.co.jp"の
場合はメールサーバ12のPOP3サーバ)に送出さ
れ、また、例えば、“sato@casio.co.j
p"宛ての電子メールは、メールサーバ12の(POP
3サーバの)メールボックスに届けられる。
【0022】一対多のメール配信は、第2記憶部11d
の配信情報記憶領域に格納された配信情報を、あらかじ
めリストに登録されたメールアドレスのメールボックス
に一斉送信するというものであり、送信や配信の実際は
SMTPサーバやPOP3サーバで行われる。
【0023】(2)WWWサーバ11:WWWサーバ1
1の基本的な機能は、インターネット10に接続された
クライアントコンピュータにHTMLドキュメントを公
開するというWWWサービスの提供である。WWWサー
ビスは静的なHTMLドキュメントの公開と、クライア
ントの操作に応答してその内容が動的に変化するいわゆ
るアクティブなHTMLドキュメントの公開の二種類あ
るが、本実施の形態のWWWサーバ11は、後者のサー
ビス(便宜的に「動的サービス」という)を提供する。
【0024】図3は、本実施の形態における動的サービ
スの概念図であり、20はクライアントコンピュータ上
のWWWプラウザ、21はWWWサーバソフト、22は
ASP(Active Server Pages)である。なお、ASP
の代わりにCGI(Common Gateway Interface)を用い
ることもできる。ここに、Active Server Pagesとは、
HTMLファイル(拡張子が“asp”のファイル)内
に記述されたプログラム(例えば、VBScriptで記述され
たプログラム)をサーバ側で実行し、動的なHTMLド
キュメントを生成してWWWプラウザ20に送信すると
いうものであり、プラウザの種類に依存しない、いわゆ
るサーバーサイドスプリクト環境の汎用性の高い動的サ
ービスを実現するというものである。
【0025】図3において、(1)クライアントコンピ
ュータのWWWプラウザ20でWWWサーバ11のUR
L(Uniform Resource Location)をアクセスし、所定
のaspファイル(便宜的に「申し込み.asp」)を
ロードすると、(2)ASP22は、「申し込み.as
p」に記述されたプログラムを実行して動的なHTML
ドキュメントを生成し、(3)そのHTMLドキュメン
トをWWWプラウザ20に送信する。「申し込み.as
p」には、後述の識別コードを発生するプログラムが含
まれており、WWWプラウザ20に送信されたHTML
ドキュメントには、ロードの度に更新されるユニークな
識別コードが不可視属性で埋め込まれるようになってい
る。
【0026】そして、(4)WWWサーバ11に表示さ
れた「申し込み.asp」に申込者のメールアドレス等
を入力して申し込みボタンを押すと、上記の識別コード
と入力情報が受付回答用のaspファイル(便宜的に
「受付.asp」)に引き継がれ、(5)データベース
13への登録と、(6)WWWプラウザ20への受付了
解メッセージ送信が行われるようになっている。データ
ベース13への登録処理(新規レコードの追加処理)を
行うには、例えば、「受付.asp」に所要のSQL
(Structured Query Language)文字列を含むデータア
クセススプリクト(後述)を記述しておけばよい。
【0027】図4は、「申し込み.asp」によって動
的に生成されたWebページ(タイトルは「情報配信サ
ービス申し込みページ」)を示す図である。このWeb
ページには、HTML表記法で記述された幾つかのフォ
ームコントロールが設けられている。例えば、識別コー
ド用の不可視属性のテキストコントロール31、申し込
みサービスを選択するためのセレクトコントロール32
及び申し込み者のメールアドレスを入力するためのテキ
ストコントロール33などが設けられている。ここで、
各コントロールのHTML表記を示すと以下のとおりで
ある。
【0028】(ア)テキストコントロール31: <INPUT TYPE=“hidden” NAME
=“code”VALUE=“33677−SPN−6
028155−31502”> 但し、hiddenは不可視属性、33677−SPN
−6028155−31502はASP22によって付
与されたユニークな識別コード(値は便宜例)である。 (イ)セレクトコントロール32: <SELECT NAME=“service”> <OPTION VALUE=“mds001a30”
>スポーツニュース <OPTION VALUE=“mds001a40”
>○○△△・・・ 以下略・・・ </SELECT> (ウ)テキストコントロール33: <INPUT TYPE=“text” NAME=
“address”> 上記のとおり、識別コード用テキストコントロール31
は、Webページにもソースコードにも現れない不可視
のコントロールであり、且つ、そのVALUEプロパテ
ィにはWebページが読み出される度にユニークな識別
コードが割り付けられるようになっている。
【0029】Webページ下側の申し込みボタン34
は、いわゆるサブミットボタン(HTML表記:<IN
PUT TYPE=“submit" VALUE=
“申込")であり、このボタン34を押すと、上記の各
コントロールのデータがWWWサーバソフト21を介し
てASP22に送信されるようになっている。また、W
ebページ下側の中止ボタン35は、いわゆるリセット
ボタン(HTML表記:<INPUT TYPE=“r
eset" VALUE=“中止")であり、このボタン
35を押すと、識別コード用のテキストコントロール3
1以外の各コントロールのデータが初期化(セレクトコ
ントロール32は1番目のOPTIONを選択した状
態、テキストコントロール33は入力値をクリアした状
態)されるようになっている。
【0030】図5は、データベース13のテーブル概念
図である。このテーブル36は、便宜的に、“識別コー
ド”、“メールアドレス”、”申込みサービス“及び
“継続配信"と命名された3個のフィールドを持つ多数
のレコード(図ではそのうちの一つのレコードを示す)
で構成されており、各フィールドに格納されるデータ
は、以下のとおりである。
【0031】(A)識別コードフィールド:識別コード
用テキストボックスの値(VALUE)が格納される。
この値は、先にも説明したように、Webページを読み
込む度に同Webページの識別コード用テキストコント
ロール31に割り付けられるユニークな値であるから、
結局、識別コードフィールドには、データベース13の
テーブル内で重複しないユニークな情報(図では、“3
3677−SPN−6028155−31502”)が
格納されることになる。 (B)メールアドレスフィールド:テキストコントロー
ル33に入力された値(図では、“sato@casi
o.co.jp”)が格納される。 (C)申込みサービスフィールド:セレクトコントロー
ル32の選択値(図では、“mds001a30”)が
格納される。 (D)継続配信フィールド:二値型の情報フィールドで
ある。ここがFalse(偽)であれば仮申し込み中を
示し、True(真)であれば本申し込み完了を示す。
値の操作はWebページからはできない。後述のサーバ
処理(本申込み処理)で行われる。
【0032】ちなみに、図5のテーブル36の名前を
“申し込みテーブル”とすると、図示のレコードを登録
するためには、以下のSQL文字列を含むスプリクトを
「受付.asp」内の記述しておけばよい。なお、行頭
のスラッシュ(/)はコメント行を示す。
【0033】/データベースオブジェクトのオープン SET CONN=Server.CreateObj
ect(“ADODB.Connection”) CON.Open(“データベース13の名前”) /SQL文字列の生成 SQL=INSERT INTO 申し込みテーブル
([識別コード],[メールアドレス],[申し込みサ
ービス],[継続配信])VALUE(“33677−
SPN−6028155−31502”,“mds00
1a30”,False) /レコードの新規追加 CON.Excute SQL /データベースオブジェクトのクローズ CON.Close
【0034】次に、作用を説明する。図6は、本実施の
形態の申込み手続きを示す流れ図であり、この図では、
まず、前述のWebページ(図4参照)を利用して申込
みサービスとメールアドレスを仮登録し、後日、サーバ
から配信されたサンプルメールを見て気に入ったら、そ
のサンプルメールを返信して本申し込みを行うようにな
っている。
【0035】ここで、重要な点は、仮申し込みの際にW
ebページに埋め込まれた識別コードをサーバに送信し
てデータベース13のテーブル36に登録するととも
に、サーバからサンプルメールを配信する際にデータベ
ース13に登録された識別コードを付加する点にある。
【0036】これによれば、本申し込みの際にサーバに
返信されたサンプルメールには申込者のメールアドレス
とともに識別コードも含まれているので、これら二つの
情報(メールアドレスと識別コード)を用いて認証を行
うことができ、他人のメールアドレスを騙った不正な申
込みを排除できるうえ、本申し込みの手続きはメーラ
(電子メールプログラム)の返信ボタンを押すだけでよ
く、申込者のメールアドレスを再入力する必要がないの
で手続きの簡素化も図ることができるという格別な効果
が得られる。
【0037】図7は、サンプルメールの表示例(「スポ
ーツニュース」6月30日セ・リーグ順位表の例)であ
り、図8は、ヘッダ情報を含むソース表示例である。ソ
ース表示のFromヘッダはメール配信元のアドレス、
Toヘッダは配信先(すなわち、仮申し込み者の)メー
ルアドレス、Subjectヘッダは件名、Dataヘ
ッダはメール送信日時であり、また、Mime−Ver
sionヘッダは添付ファイルのMIME(Multipurpo
se Internet Mail Extensions)バージョン、x−se
rial−noヘッダは上述の識別コードである。
【0038】なお、識別コード等の挿入個所は上記の例
示に限らない。メールの内容確認に邪魔にならない個所
であればよく、例えば、Subjectヘッダ又はメッ
セージボディに挿入してもよいし、また、改竄を防止し
てセキュリティ性を高めるのであれば、独自に拡張した
部分に挿入してもよい。
【0039】サンプルメールが気に入って、本申し込み
の手続きをするには、メーラの返信ボタン(図示略)を
押すだけでよい。サンプルメールを返信すると、少なく
とも、返信者のアドレス(Toヘッダの内容)と識別コ
ード(x−serial−noヘッダの内容)がメール
配信元のアドレスに通知されるから、同アドレスのサー
バで申し込みメールを処理して本申し込みの手続きを行
えばよい。
【0040】図9は、メールサーバ12で実行される
「本申し込み手続き処理」のフローチャートである。こ
の図において、まず、本申し込み用のメール(返信され
たサンプルメール)を読み込み(S10)、そのメール
から申込者のメールアドレスを抽出する(S11)。次
に、データベース13のテーブルを検索して一致するメ
ールアドレスの有無を検査し(S12)、一致するメー
ルアドレスが登録されていない場合は不正なメールであ
るとして当該メールを削除(S16)して処理を終了
し、一致するメールアドレスが登録されていた場合はそ
のレコードの識別コードフィールドから識別コードを取
り出して(S13)本申し込み用メールから抽出した識
別コードとの一致を判定する(S14)。そして、両識
別コードが一致した場合はそのレコードの継続配信フィ
ールドに“True”をセットし(S15)、一致しな
い場合は不正なメールであるとして当該メールを削除
(S16)して処理を終了する。
【0041】以上のとおり、本実施の形態では、仮申し
込み用のWebページにユニークな識別コードを埋め込
み、申込者のメールアドレス(及び申し込みサービスの
情報)とその識別コードをデータベース13に登録した
うえ、さらに、仮申込者に配布するサンプルメールに上
記識別コードを埋め込み、仮申込者から返信されたサン
プルメールのメールアドレス及び識別コードをデータベ
ース13の登録データと照合して本人確認を行ってから
本申し込みの受付(継続配信フィールドへのTrueセ
ット)を行うので、サンプルメールを受け取った人以外
の本申し込みが不可能となり、その結果、他人のアドレ
スを騙った不正な申し込みを排除できるという第一の効
果が得られるとともに、本申し込みの手続きがサンプル
メールの返信だけで済み、申し込み手続きの簡素化を図
ることができるという第二の効果が得られる。
【0042】なお、本実施の形態では。識別コードを仮
申し込み用のWebページに埋め込んでいるが、これに
限らない。要は、新規レコードの識別コードフィールド
にユニークな値を格納できればよく、Webページへの
埋め込みは必須の条件ではない。例えば、当該フィール
ドを「オートナンバー型」にすれば、新規レコードの追
加の度に識別コードフィールドの値が自動的にインクリ
メントされるから、この値をサンプルメールのx−se
rial−noヘッダにセットしてもよい。
【0043】また、上記実施の形態の主要な機能(テー
ブル、仮配信手段、本配信手段及び照合手段並びに設定
手段)は、マイクロコンピュータを含むハードウェア資
産と、OSや各種プログラムなどのソフトウェア資産と
の有機的結合によって機能的に実現されるものである
が、ハードウェア資産は汎用のものを利用できるから、
本発明にとって欠くことのできない必須の事項は、実質
的に、OSや各種プログラムに集約されているというこ
とがいえる。したがって、本発明は、OS及び各種プロ
グラムのすべて又はその要部を格納した、フロッピーデ
ィスク、MO、CD、ハードディスク、半導体メモリな
どの記録媒体(それ自体が流通経路に乗るものはもちろ
ん、ネットワーク上にあって記録内容だけを提供するも
のも含む)を包含するものである。
【0044】
【発明の効果】請求項1又は請求項3記載の発明によれ
ば、仮申込を示す情報のメールアドレス宛てに識別コー
ドを付加した内容のメールを配信する一方、配信された
メールを元のメールとする返信メールに含まれる識別コ
ード及び返信者のメールアドレスを前記テーブルの登録
データと照合し、登録データと一致するレコードがあっ
た場合に、該レコードに本申込の情報をセットするとと
もに、本申込を示す情報のメールアドレス宛てに所定の
情報をメール配信するので、仮申し込み段階の配信メー
ル(サンプルメール)を気に入った場合はそのサンプル
メールを返信するだけで本申し込みの手続きを行うこと
ができるうえ、サンプルメールを受け取った本人以外の
返信はできないから、他人のメールアドレスを騙った不
正な申し込み手続きを排除することができる。請求項2
又は請求項4記載の発明によれば、請求項1又は請求項
3記載の発明において、情報配信メールサービスの申込
みフォーマットにユニークな値を付けてHTMLドキュ
メントの形式でWWWサーバからクライアントに送り、
クライアントが所定事項を入力して申込みすることによ
り前記テーブルに前記ユニークな値を識別コードとして
設定するので、サーバー側における本申し込みの受付手
続きを自動化でき、サーバ管理の負担を軽減することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態のネットワーク構成図である。
【図2】サーバ(WWWサーバ又はメールサーバ)のブ
ロック図である。
【図3】動的Webページの模式図である。
【図4】実施の形態の仮申し込み用Webページの表示
状態図である。
【図5】データベースのテーブル構造図である。
【図6】実施の形態の仮申し込みから継続配信までの流
れ図である。
【図7】実施の形態のサンプルメールの表示状態図であ
る。
【図8】実施の形態のサンプルメールのソースリスト図
である。
【図9】実施の形態の本申し込み処理のフローチャート
である。
【図10】従来のネットワーク構成図である。
【図11】メール配信時のタイムラインである。
【図12】メールヘッダ及びメッセージボディを含む電
子メールのソースリストである。
【図13】従来のメール配信サービス申し込み手続の流
れ図である。
【符号の説明】
11 WWWサーバ(設定手段) 11a CPU(仮配信手段、本配信手段、照合手段) 36 テーブル
フロントページの続き Fターム(参考) 5B089 GA11 GA21 HA10 HB02 JA31 JB02 JB22 KA04 KA17 KB07 KB13 KC47 LA00 LA07 5K030 HA06 KA01 KA02 KA07 KA13 LD13

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の情報について電子メールを用いて
    提供するメール配信装置であって、 申込者のメールアドレスと識別コード及び申込の状況を
    示す情報を含むレコードを有するテーブルと、 申込の状況として仮申込を示す情報が記憶されている前
    記レコードに含まれるメールアドレス宛てに、配信され
    るべき所定の情報に当該レコードに含まれた識別コード
    を付加した内容のメールを配信する仮配信手段と、 前記仮配信手段から配信されたメールを元のメールとす
    る返信メールに含まれる識別コード及び返信者のメール
    アドレスを前記テーブルの登録データと照合し、登録デ
    ータと一致するレコードがあった場合に、該レコードに
    本申込の情報をセットする照合手段と、 申込の状況として本申込を示す情報が記憶されている前
    記レコードに含まれるメールアドレス宛てに、配信され
    るべき所定の情報をメール配信する本配信手段と、 を備えたことを特徴とするメール配信装置。
  2. 【請求項2】 情報配信メールサービスの申込みフォー
    マットにユニークな値を付けてHTMLドキュメントの
    形式でWWWサーバからクライアントに送り、 クライアントが所定事項を入力して申込みすることによ
    り前記テーブルに前記ユニークな値を識別コードとして
    設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1記
    載のメール配信装置。
  3. 【請求項3】 所定の情報について電子メールを用いて
    提供するメール配信方法であって、 申込者のメールアドレスと識別コード及び申込の状況を
    示す情報を含むレコードを有するテーブルを生成する第
    一ステップと、 申込の状況として仮申込を示す情報が記憶されている前
    記レコードに含まれるメールアドレス宛てに、配信され
    るべき所定の情報に当該レコードに含まれた識別コード
    を付加した内容のメールを配信する第二ステップと、 前記第二ステップで配信されたメールを元のメールとす
    る返信メールに含まれる識別コード及び返信者のメール
    アドレスを前記テーブルの登録データと照合し、登録デ
    ータと一致するレコードがあった場合に、該レコードに
    本申込の情報をセットする第三ステップと、 申込の状況として本申込を示す情報が記憶されている前
    記レコードに含まれるメールアドレス宛てに、配信され
    るべき所定の情報をメール配信する第四ステップと、 を含むことを特徴とするメール配信方法。
  4. 【請求項4】 情報配信メールサービスの申込みフォー
    マットにユニークな値を付けてHTMLドキュメントの
    形式でWWWサーバからクライアントに送り、 クライアントが所定事項を入力して申込みすることによ
    り前記テーブルに前記ユニークな値を識別コードとして
    設定する第五ステップを含むことを特徴とする請求項3
    記載のメール配信方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のテーブル、仮配信手段、
    照合手段及び本配信手段を実現するためのプログラムを
    格納したことを特徴とする記憶媒体。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のテーブル、仮配信手段、
    照合手段及び本配信手段並びに請求項2記載の設定手段
    を実現するためのプログラムを格納したことを特徴とす
    る記憶媒体。
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Cited By (5)

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