JP2000174005A - ヒーター内蔵バルブユニット - Google Patents

ヒーター内蔵バルブユニット

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JP2000174005A
JP2000174005A JP10342127A JP34212798A JP2000174005A JP 2000174005 A JP2000174005 A JP 2000174005A JP 10342127 A JP10342127 A JP 10342127A JP 34212798 A JP34212798 A JP 34212798A JP 2000174005 A JP2000174005 A JP 2000174005A
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Japan
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valve
cvd
main flow
liquid
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JP10342127A
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English (en)
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Yukichi Takamatsu
勇吉 高松
Gakuo Yoneyama
岳夫 米山
Yoshiyasu Ishihama
義康 石濱
Akiyoshi Asano
彰良 淺野
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Japan Pionics Ltd
Original Assignee
Japan Pionics Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CVDプロセス終了時あるいは液体CVD原
料交換時の残留液体CVD原料の処理において、配管、
バルブ、継手等に残留する液体CVD原料を短時間で除
去することが可能で、液垂れすることなく液体CVD原
料容器を交換することができ、しかも簡単な構成でメン
テナンスに手間がかからないバルブユニットを提供す
る。 【解決手段】 金属製のヒーター内蔵ブロックの内部
に、液体CVD原料を液体CVD原料容器からCVD装
置へ送るための主流路、該主流路に洗浄用液ラインを接
続する補助流路、圧送用ガスを圧送用ガスラインから液
体CVD原料容器へ送るための主流路、前記2主流路を
接続する補助流路、及び前記2主流路の各々に減圧ライ
ンを接続する補助流路を設け、前記主流路及び補助流路
のブロック出入口部に継手を設け、かつ、少なくとも前
記圧送用ガスを圧送用ガスラインから液体CVD原料容
器へ送るための主流路の圧送用ガスライン側及び前記4
補助流路の各々にバルブを設けたヒーター内蔵バルブユ
ニットとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の製造に用
いられる化学気相成長(CVD)装置等に液体CVD原
料を供給するための流路制御用ヒーター内蔵バルブユニ
ットに関する。さらに詳細には、CVDプロセス終了時
あるいは液体CVD原料交換時において、配管、バル
ブ、継手等に残留したCVD原料を、短時間で除去する
ことが可能で、液体CVD原料容器の交換が液垂れする
ことなくできるヒーター内蔵バルブユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体工業の発展とともに、半導
体デバイスの高性能化、高集積化が進み、従来から使用
されてきた水素化物ガスやハロゲン化物ガスに代わり、
種々の液体の有機金属化合物が使用されるようになって
きた。例えば半導体デバイスの金属膜においては、アル
ミニウム膜のCVD原料としてはジメチルアルミニウム
ハイドライド(Al(CHH)、銅膜のCVD原
料としてはヘキサフルオロアセチルアセトン銅ビニルト
リメチルシラン((CF3CO)2CHCu・CH2CH
Si(CH33)、ルテニウム膜のCVD原料としては
ビス(エチルシクロペンタジエニル)ルテニウム(Ru
(C)等が使用されている。
【0003】また、半導体デバイスの絶縁膜において
は、ゲート絶縁膜としてSiO、キャパシタ絶縁膜と
してSi、層間絶縁膜としてPSG(リン・シリ
コン・ガラス)、BPSG(ボロン・リン・シリコン・
ガラス)が知られているが、SiO膜のCVD原料と
してはテトラエトキシケイ素(Si(OC
)、PSGとBPSG膜のCVD原料として
はトリメトキシホウ素(B(OCH)、トリメト
キシホスフィンオキシド(PO(OCH)等が使
用されている。
【0004】これらの有機金属化合物はCVD法等の半
導体製造において不可欠な材料であるが、そのほとんど
が毒性が高いかあるいは安全性が確認されていないもの
であり、しかも有機アルミニウム等は空気、水と爆発的
に反応するためにその取り扱いには細心の注意をはらう
必要がある。また、これらの有機金属化合物は、一般的
に蒸気圧が低く粘度が高いものである。そのため、これ
らの有機金属化合物を使用したCVDプロセスを終了す
る際あるいはCVD原料を交換する際には、液体CVD
原料容器を取り外した後に、これに接続していた配管か
らのCVD原料の液垂れがないように、予め液体CVD
原料供給装置の配管、バルブ、継手等に残留したCVD
原料をほとんど完全に除去しておく必要がある。
【0005】従来より液体CVD原料を除去するために
実施されている方法は、配管、バルブ、継手等に圧送用
ガスを送り、液体CVD原料を液体CVD原料容器へ押
し戻した後、内壁に液体CVD原料が付着しているこれ
らの配管、バルブ、継手等の内部を、キャリアガスを
長時間流して液体CVD原料を蒸発させて除去する方
法、外部からリボンヒーター等により加熱して液体C
VD原料を蒸発させて除去する方法、真空ポンプ等に
接続し減圧状態にすることにより液体CVD原料を蒸発
させて除去する方法、蒸気圧が高く危険性がない有機
溶媒等の洗浄用液で洗浄した後、これを除去する方法等
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな方法には次のような問題点があった。すなわち、
キャリアガスを長時間流して液体CVD原料を蒸発させ
て除去する方法では、液体CVD原料の中でも室温にお
ける蒸気圧が高いもの以外には適用できないという不都
合があった。 外部のヒーターにより加熱して液体CVD原料を蒸発
させて除去する方法では、高い温度で長時間加熱する必
要があった。そのため、次のCVDプロセスを行なう場
合には、液体CVD原料容器の交換に長時間を要し、こ
れを直ちに実施することができないという不都合があっ
た。また、配管、バルブ、継手等が均一に加熱されにく
く、高温加熱部では液体CVD原料が分解して内壁に付
着し、次のCVDプロセスに悪影響を与える恐れがあっ
たり、メンテナンスに手間がかかるという不都合もあっ
た。
【0007】減圧状態にすることにより液体CVD原
料を蒸発させて除去する方法では、長時間真空に近い減
圧状態に維持する必要があり、前記と同様に次のCV
Dプロセスを直ちに行なうことができないという不都合
があった。 洗浄用液で洗浄した後、該液体を除去する方法では、
配管、バルブ、継手等の内部を完全に洗浄することが困
難であるという不都合があった。また、これらを組み合
せた方法は、配管、バルブ、継手等の接続が複雑となり
大型化するほか、これらの装置のメンテナンスに手間が
かかるため実施することが非常に困難であった。従っ
て、本発明が解決しようとする課題は、CVDプロセス
終了時あるいは液体CVD原料交換時の残留液体CVD
原料の処理において、配管、バルブ、継手等に残留する
液体CVD原料を、短時間で除去することが可能で、液
体CVD原料容器の交換が液垂れすることなくでき、し
かも簡単な構成でメンテナンスに手間がかからないバル
ブユニットを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
課題を解決すべく鋭意検討した結果、液体CVD原料の
滞留部を小さくするとともに、該滞留部の配管、バル
ブ、継手等の部品を集積化することにより、加熱、減
圧、洗浄用液による洗浄が可能となり、液体CVD原料
の除去処理が、短時間で実施できることを見い出した。
さらに、このような機能を備えた配管、バルブ、継手等
の部品をユニット化することにより、配管、バルブ、継
手等からの液垂れなしに取り外しが可能となり、メンテ
ナンスに手間がかからなくなることを見い出し本発明に
到達した。
【0009】すなわち本発明は、金属製のヒーター内蔵
ブロックの内部に、液体CVD原料を液体CVD原料容
器からCVD装置へ送るための主流路、該主流路に洗浄
用液ラインを接続する補助流路、圧送用ガスを圧送用ガ
スラインから液体CVD原料容器へ送るための主流路、
前記2主流路を接続する補助流路、及び前記2主流路の
各々に減圧ラインを接続する補助流路を設け、前記主流
路及び補助流路のブロック出入口部に継手を設け、か
つ、少なくとも前記圧送用ガスを圧送用ガスラインから
液体CVD原料容器へ送るための主流路の圧送用ガスラ
イン側及び前記4補助流路の各々にバルブを設けたこと
を特徴とするヒーター内蔵バルブユニットである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、CVD装置に液体CV
D原料を供給するための装置に適用される。本発明のヒ
ーター内蔵バルブユニットによれば、CVDプロセス終
了時あるいは液体CVD原料交換時に、配管、バルブ、
継手等に残留する液体CVD原料の除去処理を短時間で
実施することが可能である。また、構成が簡単で小型化
されるため、多数の系統の液体CVD原料供給ラインを
併設することが可能である。本発明のヒーター内蔵バル
ブユニットは、主に金属製のヒーター内蔵ブロック、そ
の内部に設けられる2個の主流路及び4個の補助流路、
該主流路及び補助流路のブロック出入口部に設けられる
継手、及び該主流路及び補助流路上に設けられるバルブ
により構成される。
【0011】本発明のヒーター内蔵バルブユニットにお
いて、ヒーター内蔵ブロックの形状は、通常、直方体、
立方体、円柱形、またはこれらに類似する形状である。
また、大きさは、立方体に換算した場合の一辺の長さと
して50〜200mm程度のものである。ヒーター内蔵
ブロックのブロック部の材料は、液体CVD原料を変質
させることがない金属であれば特に限定がないが、SU
S316、SUS316L、インコネル等の耐食性の高
い金属材料を用いることが好ましい。また、これらの中
でも電解研磨したものが特に好ましい。
【0012】本発明のヒーター内蔵バルブユニットにお
いて、主流路及び補助流路は、図1に示すように符号1
の金属製のブロックの内部に設けられる。すなわち、図
1において、符号2は液体CVD原料を液体CVD原料
容器からCVD装置へ送るための主流路、符号3は符号
2の主流路に洗浄用液ラインを接続する補助流路、符号
4は圧送用ガスを圧送用ガスラインから液体CVD原料
容器へ送るための主流路、符号5は符号2の主流路と符
号4の主流路を接続する補助流路、符号6及び符号7は
各々符号2の主流路、符号4の主流路に減圧ラインを接
続する補助流路である。尚、これらの主流路及び補助流
路は、通常は内径が1〜5mm程度の断面が円形の流路
である。
【0013】また、本発明のヒーター内蔵バルブユニッ
トにおいては、主流路及び補助流路のブロック出入口部
に、他の装置の配管と接続するための継手が設けられ
る。すなわち、図1の符号8として示すように、2個の
主流路のブロック出入口部と、該2個の主流路を接続す
る補助流路以外の3つの補助流路のブロック出入口部に
設けられる。継手の設置場所は、通常、金属製のブロッ
クの外側である。本発明のヒーター内蔵バルブユニット
は、これらの継手により、CVD装置組み立て時あるい
はCVDプロセス終了時に、液体CVD原料容器、液体
CVD原料供給ライン、洗浄用液ライン、圧送用ガスラ
イン、減圧ラインと容易に装着あるいは脱着することが
できる。
【0014】さらに、本発明のヒーター内蔵バルブユニ
ットにおいては、図1の構成図の符号9〜符号13とし
て示すように、少なくとも圧送用ガスを圧送用ガスライ
ンから液体CVD原料容器へ送るための主流路の圧送用
ガスライン側及び4個の補助流路の各々にバルブが設け
られる。ここで圧送用ガスライン側とは、図1において
符号5の補助流路との分岐点及び符号7の補助流路との
分岐点よりも圧送用ガスラインに近い部分を意味する。
本発明においては、これ以外の部分にバルブを設けるこ
ともできるが、設置することによる効果が少なくメンテ
ナンスに手間がかかることから、前記の部分のみに設け
ることが好ましい。また、バルブは、ハウジング部分が
ブロックと一体化されたものであり、スピンドル部分が
ブロックから容易に取り外しが可能であることが好まし
い。ここでスピンドル部分あるいはハウジング部分と
は、各々図5のバルブの符号33あるいは符号34とし
て示す部分である。
【0015】尚、本発明のヒーター内蔵バルブユニット
においては、主流路及び補助流路、バルブの障害となら
ない任意の部分にヒーターが設けられる。また、熱電
対、その他のブロックの温度を計測、制御するための装
置が設けられる。このように金属製のブロックの内部に
ヒーターを設置するので、主流路及び補助流路を短時間
で均一に加熱することができる。また、バルブを自動バ
ルブとし、ブロックの温度と併せて外部の制御装置でコ
ントロールすることも可能である。
【0016】本発明のヒーター内蔵バルブユニットは、
液体CVD原料が液体であってもまた固体を溶媒に溶解
したものであっても、液状を保持し得るものであれば特
に制限がなく適用することができる。液体CVD原料と
しては、例えばテトラiso-プロポキシチタン(Ti(O
CH(CH324)、テトラn-プロポキシチタン(T
i(OC374)、テトラ tert-ブトキシジルコニウ
ム(Zr(OC(CH334)、テトラ tert-ブトキ
シハフニウム(Hf(OC(CH334)、テトラn-
ブトキシジルコニウム(Zr(OC494)、テトラ
メトキシバナジウム(V(OCH34)、トリメトキシ
バナジルオキシド(VO(OCH33)、ペンタエトキ
シニオブ(Nb(OC255)、ペンタエトキシタン
タル(Ta(OC255)、トリメトキシホウ素(B
(OCH33)、トリiso-プロポキシアルミニウム(A
l(OCH(CH323)、テトラエトキシケイ素
(Si(OC254)、テトラエトキシゲルマニウム
(Ge(OC254)、テトラメトキシスズ(Sn
(OCH34)、トリメトキシリン(P(OC
33)、トリメトキシホスフィンオキシド(PO(O
CH33)、トリエトキシヒ素(As(OC
253)、トリエトキシアンチモン(Sb(OC
253)等の常温で液体のアルコキシドを挙げること
ができる。
【0017】また、前記のほかに、トリメチルアルミニ
ウム(Al(CH33)、ジメチルアルミニウムハイド
ライド(Al(CH32H)、トリiso-ブチルアルミニ
ウム(Al(CHCH(CH)、ヘキサフ
ルオロアセチルアセトン銅ビニルトリメチルシラン
((CF3CO)2CHCu・CH2CHSi(C
33)、ヘキサフルオロアセチルアセトン銅アリルト
リメチルシラン((CF3CO)2CHCu・CH2 CH
CH2Si(CH33)、ビス(iso-プロピルシクロペ
ンタジエニル)タングステンジハライド((CH(CH
52WH2)、テトラキスジメチルアミノ
ジルコニウム(Zr(N(CH324)、ビス(エチ
ルシクロペンタジエニル)ルテニウム(Ru(C
)、テトラキスジメチルアミノチタン(T
i(N(CH324)等の常温で液体の原料を例示す
ることができる。
【0018】さらに、ヘキサカルボニルモリブデン(M
o(CO)6)、ジメチルペントオキシ金(Au(C
32(OC57))、ビスジピバロイルメタナートバ
リウム(Ba((C(CH3323HO22)、ビス
ジピバロイルメタナートストロンチウム(Sr((C
(CH3323HO22)、テトラジピバロイルメタ
ナートチタニウム(Ti((C(CH3323
24)、テトラジピバロイルメタナートジルコニウム
(Zr((C(CH3323HO24)、ビスジピバ
ロイルメタナート鉛(Pb((C(CH3323HO
22)等の常温で固体の原料を例示することができる。
ただし、これらは通常0.1〜0.5mol/L程度の
濃度でヘキサン、ヘプタン、酢酸ブチル、iso-プロピル
アルコール、テトラヒドロフラン等の有機溶媒に溶解し
て使用する必要がある。
【0019】図2は、本発明のヒーター内蔵バルブユニ
ットを適用したCVDプロセスシステムの一例を示す構
成図である。本発明のヒーター内蔵バルブユニットは、
CVDプロセスを開始する前に液体CVD原料容器、液
体CVD原料供給ライン、洗浄用液ライン、圧送用ガス
ライン、及び減圧ラインと接続される。CVDプロセス
を実施している間は、液体CVD原料容器、液体CVD
原料供給ライン、及び圧送用ガスラインと接続するバル
ブは開けられており、洗浄用液ライン及び減圧ラインは
通常閉じられている。このようにして主流路4には、圧
送用ガスが圧送用ガスラインから液体CVD原料容器へ
流れ、主流路2には、液体CVD原料が液体CVD原料
容器から液体CVD原料供給ラインへ流れる。
【0020】CVDプロセスを終了する際あるいはCV
D原料を交換する際における本発明ヒーター内蔵バルブ
ユニットの使用方法の例を、図2を用いて以下に説明す
る。
【0021】(1) CVDプロセスを終了または中止した
直後は、バルブ14、バルブ15、バルブ10、バルブ
16は開いており、バルブ9、バルブ11、バルブ1
2、バルブ13は閉じている。また、液体CVD原料
は、主流路2に残留している。 (2) バルブ14、バルブ15、バルブ10を閉じ、バル
ブ13を開けて主流路4及び液体CVD原料容器を減圧
にする。
【0022】(3) バルブ16、バルブ13を閉じ、バル
ブ15を開けて主流路2を減圧にする。 (4) バルブ10、バルブ11を開けて、圧送用ガスライ
ンから圧送用ガスを送り、主流路2に残留している液体
CVD原料を液体CVD原料容器へ押し戻す。その後、
バルブ10、バルブ11、バルブ15閉じる。
【0023】(5) バルブ12を開けて主流路2を減圧に
する。次にバルブ12を閉じ、バルブ9を開けて主流路
2に洗浄用液を流す。次にバルブ9を閉じ、バルブ12
を開けて主流路2を減圧し洗浄用液を除去する。その
後、バルブ12を閉じる。液体CVD原料の種類等の条
件によりこれを数回繰り返す。尚、洗浄用液としては、
ヘキサン、ヘプタン、酢酸ブチル、iso-プロピルアルコ
ール、テトラヒドロフラン等の有機溶媒を用いることが
できる。
【0024】(6) ブロックを加熱するとともにバルブ1
2を開けて主流路2を減圧にする。その後、加熱を終了
するとともにバルブ12を閉じ、バルブ10、バルブ1
1開けて液体CVD原料の除去操作が終了する。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明がこれらにより限定されるものではない。 (実施例1)図3のようなSUS316L製のブロッ
ク、5個のバルブ、及び7個の継手を有するヒーター内
蔵バルブユニット(図3の(1)は正面図、(2)は側面図)
を作製した。該ヒーター内蔵バルブユニットは、ブロッ
クの大きさが86×108×32mmであり、主流路及
び補助流路の内径が1.5mmであった。このヒーター
内蔵バルブユニットについて、ヒーターの温度を150
℃に設定した時のブロックの中央部と周辺部の昇温状態
を図4に示した。図4により、本発明のヒーター内蔵バ
ルブユニットは、温度のばらつきが小さいことが確認さ
れた。
【0026】次に、図2のように装置を組み立てCVD
プロセスを行なった後、以下のようにして該ヒーター内
蔵バルブユニットから液体CVD原料であるヘキサフル
オロアセチルアセトン銅ビニルトリメチルシラン(以
下、hfa・Cu・vtmsと記載する)を除去した。
【0027】(1) CVDプロセスを終了した直後は、バ
ルブ14、バルブ15、バルブ10、バルブ16は開い
ており、バルブ9、バルブ11、バルブ12、バルブ1
3は閉じていた。また、主流路2はhfa・Cu・vt
msが残留していた。
【0028】(2) バルブ14、バルブ15、バルブ10
を閉じ、バルブ12を開けて、5分間主流路2を真空排
気した。この時、主流路2は0.2torr以下であっ
た。その後、バルブ12を閉じた。
【0029】(3) バルブ13を開けて主流路4及び液体
CVD原料容器を減圧にした。この時、主流路4の内部
及び液体CVD原料容器の上部は、0.2torr以下
であった。
【0030】(4) バルブ16、バルブ13を閉じ、バル
ブ10、バルブ11、バルブ15を開けて、圧送用ガス
ラインから圧送用ガスを送り、主流路2の下部に残留し
ていたhfa・Cu・vtmsを液体CVD原料容器へ
押し戻した。尚、圧送用ガスとしてはヘリウムガスを用
いた。その後、バルブ15、バルブ11閉じた。
【0031】(5) バルブ12を開けて主流路2を5分間
真空排気した。 (6) バルブ12を閉じ、バルブ9を開けて主流路2に洗
浄用液を流した。尚、洗浄用液としてはアセトン(沸点
56℃)を用いた。次にバルブ9を閉じた後、バルブ1
2を開けて主流路2を5分間真空排気した。
【0032】(7) (6)の操作をさらに3回繰り返した
後、バルブ12を閉じ、バルブ11を開けて主流路2に
圧送用ガスを流した。その後、バルブ11を閉じた。
【0033】(8) ブロックを40℃に加熱した後、バル
ブ12を開けて主流路2を1時間真空排気した。この
時、主流路2は0.2torr以下であった。次に加熱
を終了するとともにバルブ12を閉じた。
【0034】(9) バルブ11を開けて主流路2に圧送用
ガスを流してhfa・Cu・vtmsの除去処理を終了
した。液体CVD原料容器をヒーター内蔵バルブユニッ
トから取り外して調べた結果、hfa・Cu・vtms
の液垂れはなく、hfa・Cu・vtmsが完全に除去
されていることが確認できた。
【0035】(実施例2)実施例1で使用したヒーター
内蔵バルブユニットと同一のヒーター内蔵バルブユニッ
トを使用して、図2のCVDプロセスを行なった後、以
下のようにして該ヒーター内蔵バルブユニットから液体
CVD原料であるテトラiso-プロポキシチタンを除去し
た。
【0036】(1) CVDプロセスを終了した直後は、バ
ルブ14、バルブ15、バルブ10、バルブ16は開い
ており、バルブ9、バルブ11、バルブ12、バルブ1
3は閉じていた。また、主流路2はテトラiso-プロポキ
シチタンが残留していた。
【0037】(2) バルブ14、バルブ15、バルブ10
を閉じ、バルブ12を開けて、5分間主流路2を真空排
気した。この時、主流路2は0.2torr以下であっ
た。その後、バルブ12を閉じた。
【0038】(3) バルブ13を開けて主流路4及び液体
CVD原料容器を1分間減圧にした。この時、主流路4
の内部及び液体CVD原料容器の上部は、10torr
以下であった。
【0039】(4) バルブ16、バルブ13を閉じ、バル
ブ10、バルブ11、バルブ15を開けて、圧送用ガス
ラインから圧送用ガスを送り、主流路2の下部に残留し
ていたテトラiso-プロポキシチタンを液体CVD原料容
器へ押し戻した。尚、圧送用ガスとしては窒素ガスを用
いた。その後、バルブ15、バルブ11閉じた。
【0040】(5) バルブ12を開けて主流路2を5分間
真空排気した。 (6) バルブ12を閉じ、バルブ9を開けて主流路2に洗
浄用液を流した。尚、洗浄用液としてはヘキサン(沸点
69℃)を用いた。次にバルブ9を閉じた後、バルブ1
2を開けて主流路2を5分間真空排気した。
【0041】(7) (6)の操作をさらに15回繰り返した
後、バルブ12を閉じ、バルブ11を開けて主流路2に
圧送用ガスを流した。その後、バルブ11を閉じた。
【0042】(8) ブロックを120℃に加熱した後、バ
ルブ12を開けて主流路2を1時間真空排気した。この
時、主流路2は0.2torr以下であった。次に加熱
を終了するとともにバルブ12を閉じた。
【0043】(9) バルブ11を開けて主流路2に圧送用
ガスを流してテトラiso-プロポキシチタンの除去処理を
終了した。液体CVD原料容器をヒーター内蔵バルブユ
ニットから取り外して調べた結果、テトラiso-プロポキ
シチタンの液垂れはなく、テトラiso-プロポキシチタン
が完全に除去されていることが確認できた。
【0044】(比較例1)実施例1で使用したヒーター
内蔵バルブユニットにおいて、洗浄用液ラインに接続す
る補助流路3がないこと、及びヒーター17を内蔵して
いないこと以外は実施例1と同じバルブユニットを作製
した。このバルブユニットを用いて図2のように装置を
組み立てCVDプロセスを行なった後、減圧操作のみに
より該バルブユニットから液体CVD原料であるテトラ
iso-プロポキシチタンを除去することを試みた。すなわ
ち、実施例2において、(5)(6)(7)のヘキサンによる洗
浄操作を行なわなかったこと、及び(8)は加熱しないで
1時間真空排気を行なったこと以外は実施例2と同様に
して、テトラiso-プロポキシチタンの除去処理を行なっ
た。除去処理を終了した後、液体CVD原料容器をヒー
ター内蔵バルブユニットから取り外したところ、テトラ
iso-プロポキシチタンの液垂れが確認された。
【0045】
【発明の効果】本発明のヒーター内蔵バルブユニットに
より、CVDプロセス終了時あるいは液体CVD原料交
換時に、配管、バルブ、継手等に残留する液体CVD原
料を短時間で除去すること、及び液体CVD原料容器を
液垂れすることなく交換することが可能となった。ま
た、本発明のヒーター内蔵バルブユニットにより、多数
の系統の液体CVD原料供給ラインを併設することが可
能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒーター内蔵バルブユニットの一例を
示す構成図
【図2】本発明のヒーター内蔵バルブユニットを使用し
たCVDプロセスシステムの一例を示す構成図
【図3】本発明のヒーター内蔵バルブユニットの一例の
正面図及び側面図
【図4】本発明のヒーター内蔵バルブユニットのブロッ
クの昇温状態の一例示すグラフ
【図5】本発明におけるバルブの一例の側面図
【符号の説明】
1 ブロック 2 液体CVD原料を液体CVD原料容器からCVD装
置へ送るための主流路 3 主流路2に洗浄用液ラインを接続する補助流路 4 圧送用ガスを圧送用ガスラインから液体CVD原料
容器へ送るための主流路 5 2主流路を接続する補助流路 6 主流路2に減圧ラインを接続する補助流路 7 主流路4に減圧ラインを接続する補助流路 8 継手 9 バルブ 10 バルブ 11 バルブ 12 バルブ 13 バルブ 14 バルブ 15 バルブ 16 バルブ 17 ヒーター 18 ヒーター内蔵バルブユニット 19 洗浄用液ライン 20 圧送用ガスライン 21 減圧ライン 22 液体CVD原料 23 液体CVD原料容器 24 液体CVD原料供給ライン 25 液体流量制御部 26 逆止弁 27 霧化器 28 気化器 29 ガス加熱器 30 ガス流量制御器 31 CVD装置 32 ブロックヒーター 33 スピンドル部分 34 ハウジング部分
フロントページの続き (72)発明者 淺野 彰良 神奈川県平塚市田村5181番地 日本パイオ ニクス株式会社平塚研究所内 Fターム(参考) 4M104 BB02 BB04 BB09 BB13 BB14 BB16 BB17 BB36 DD44 5F045 AC08 AC09 BB08 EC08 EC10 EE03 EE04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のヒーター内蔵ブロックの内部
    に、液体CVD原料を液体CVD原料容器からCVD装
    置へ送るための主流路、該主流路に洗浄用液ラインを接
    続する補助流路、圧送用ガスを圧送用ガスラインから液
    体CVD原料容器へ送るための主流路、前記2主流路を
    接続する補助流路、及び前記2主流路の各々に減圧ライ
    ンを接続する補助流路を設け、前記主流路及び補助流路
    のブロック出入口部に継手を設け、かつ、少なくとも前
    記圧送用ガスを圧送用ガスラインから液体CVD原料容
    器へ送るための主流路の圧送用ガスライン側及び前記4
    補助流路の各々にバルブを設けたことを特徴とするヒー
    ター内蔵バルブユニット。
  2. 【請求項2】 バルブのスピンドル部分が、金属製のヒ
    ーター内蔵ブロックから取り外しが可能である請求項1
    に記載のヒーター内蔵バルブユニット。
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