JP2000173212A - 磁気ヘッド構造および磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ヘッド構造および磁気ディスク装置

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JP2000173212A
JP2000173212A JP10351613A JP35161398A JP2000173212A JP 2000173212 A JP2000173212 A JP 2000173212A JP 10351613 A JP10351613 A JP 10351613A JP 35161398 A JP35161398 A JP 35161398A JP 2000173212 A JP2000173212 A JP 2000173212A
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ramp
magnetic head
magnetic disk
thin film
magnetic
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English (en)
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Mitsuhiro Taki
充博 滝
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランプロードのロード・アンロードで生じる
磨耗を低減し、その磁気ヘッド構造の耐用性、信頼性を
向上させる。 【解決手段】 磁気ヘッドスライダーをサスペンション
で支持する磁気ヘッド構造において、前記サスペンショ
ンの、スライダ取り付け側に、カーボンを主成分とする
薄膜を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、コンピ
ューターの外部記憶装置などに使用される磁気ヘッドお
よび磁気ディスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の磁気ヘッドおよび磁気ディスク
装置には、例えば、実開平4−111052号公報に記
載のものが知られている。即ち、磁気ディスク装置にお
いて、広く採用されているコンタクト・スタート・スト
ップ(以下、CSSと称す)方式に代わって、装置停止
時または非アクセス時に、磁気ヘッドを磁気ディスクの
外側に設けたランプに保持するランプロード方式が、既
に、業界の一部で採用されている。ランプロード方式
は、CSS方式に比べ、耐衝撃特性、ヘッドと記録媒体
との吸着回避性に優れ、また、吸着防止に際して、磁気
ディスクにテクスチャなどの粗さを付与する必要がない
ために、信頼性を損なうことなく、しかも、ヘッド浮上
量を小さくできるメリットもある。
【0003】このため、磁気ヘッドは、一般にスライダ
ーと、それを支持するサスペンションの構造に組み込ま
れており、前記サスペンションは、磁気ヘッドをキャリ
ッジに固定するためのマウント、適切な荷重で押し当て
るためのロードビーム、前記スライダーを支持するジン
バルなどで構成される。ランプロード方式は、ロードビ
ームのスライダー取り付け部とヘッド固定部との間でラ
ンプする方式(特開平6−60579号公報に記載)
と、ロードビームの先端でランプする方式(前述の実開
平4−111052号公報に記載)が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ランプは、一般に樹脂で作製されるため、磁気ヘッドの
ランプロード/アンロード時に、金属製のサスペンショ
ンとの摺動の繰り返しに際して、ランプ側に磨耗が生じ
る。ここでの第1の問題点は、ランプの表面が荒れる
と、ランプとサスペンションとの間の摩擦係数が大きく
なり、ヘッドロード動作がスムーズに行えず、その際の
振動の影響で、磁気ヘッドが磁気ディスクと接触するこ
とである。
【0005】また、第2の問題点は、磨耗で生じた磨耗
粉が、エアフローまたは磁気ディスクへの付着を経由し
て、磁気ヘッドに付着し、その磁気ヘッドの浮上姿勢の
乱れから、信号の書き込み/読み出し不能、磁気ディス
クの損傷を引き起こすことである。
【0006】本発明は、上記事情に基づいてなされたも
ので、その目的とするところは、ランプロードのロード
・アンロードで生じる磨耗を低減し、その磁気ヘッド構
造の耐用性、信頼性を向上させることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、本発明では、
ランプロードのランプと磁気ヘッドの接触面とにカーボ
ンを主成分とした薄膜を付与し、ランプの磨耗を低減さ
せることができる磁気ヘッド構造および磁気ディスク装
置を提供する。
【0008】この場合、カーボンを主成分とする前記薄
膜の下に、珪素を主成分とした薄膜を備えていること、
前記磁気ヘッド構造を採用したランプロード方式の磁気
ディスク装置であって、そのヘッドロード・アンロード
用ランプの表面に、カーボンを主成分とする薄膜を備え
たこと、前記ランプ表面におけるカーボンを主成分とす
る薄膜の下に、珪素を主成分とする薄膜を備えているこ
となどが好ましい実施の形態である。
【0009】従って、サスペンションまたはランプに付
与したカーボンを主成分とする薄膜は、低摩擦、自己潤
滑特性、優れた膜耐久性を有するので、ランプの磨耗を
低減することができる。なお、この場合、前記薄膜の密
着力を向上させる目的で、その下に下地膜として珪素を
主成分とする薄膜を付与してもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1のおい
て、本発明の磁気ヘッドの構造は、通常のように、スラ
イダー1、ジンバル2、ロードビーム3、マウント4で
構成される。信号の書き込み/呼び出しを行う磁気ヘッ
ドの素子を有するスライダー1を支えるために、ここで
は、舌状の板バネからなるジンバル2が用いられてお
り、このジンバル2は、その一端がロードビーム1に接
合されている。ロードビーム3は、スライダー1を磁気
ディスク上にロードさせた時に、適切な荷重を付加させ
る板バネからなり、磁気ヘッドを、磁気ディスク装置の
キャリッジに固定するためのマウント4も、ロードビー
ム3に接合されている。
【0011】一般にロードビーム3にジンバル2、マウ
ント4を接合した形態は、サスペンションと称されてお
り、以下、この呼称を用いる。このサスペンションの、
スライダー1を支持する側の表面には、ドライ成膜法に
より、膜厚:5nm以上のカーボンを主成分とする薄膜5
が付与されている。
【0012】図2を参照すると、本発明の磁気ディスク
装置の実施の形態では、ベース6にスピンドルモータ
7、キャリッジ8、マグネット9、ランプ10が固定さ
れ、スピンドルモータ7には磁気ディスク11が装着さ
れ、キャリッジ8には磁気ヘッド12が固定されてい
る。なお、ランプガイド部10aには、傾斜が形成され
ていて、この上を磁気ヘッド12のロードビーム3の先
端が移動することで、ロード・アンロードが行われる。
また、ランプ10の表面にも、サスペンションと同様
に、カーボンを主成分とする薄膜を付与してもよい。
【0013】従って、磁気ヘッド12は、キャリッッジ
8の回転運動と、スピンドルモータ7の回転によって、
磁気ディスク11の任意の場所にアクセスができ、ま
た、ロードビームランプ部3aが、傾斜を有するランプ
ガイド部10aの上を移動し、ロード・アンロード動作
が行われる。
【0014】図3は、ヘッドロード・アンロード時のス
ライダー1、ロードビームランプ部3a、ランプ10お
よび磁気ディスク11の位置関係を現した図である。位
置Aでは、磁気ヘッド11はロード状態にあり、スライ
ダー1は磁気ディスク上にある。また、アンロード時に
は、そこから、磁気ヘッド12が磁気ディスク11の外
周方向に移動し、位置Bでは、ロードビームランプ部3
aが、ランプガイド部10a上に乗り上げ、スライダ1
が磁気ディスク11から離脱を始め、位置Cでは完全に
離脱する。また、ヘッドロード時には逆のシーケンスが
行われる。
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。こ
こでは、サスペンションが非磁性ステンレス(SUS304)
製であり、荷重2gfのロードビーム3に、同じく、非磁
性ステンレス製のジンバル2とマウント4とを、スポッ
ト溶接で接合させて、構成されている。
【0016】この実施例1では、サスペンションに、逆
スパッタした後、CVD法にて、ダイヤモンドライクカ
ーボン膜(以下、DLC膜と称す)を、その膜厚:10
0nmを付与し、同様に、実施例2では、シリコン膜:1
0nm、DLC膜:100nmを順次、成膜した。そして、
30%ピコサイズのスライダー1を、紫外線硬化型接着
剤で、サスペンションのジンバル2に接着し、磁気ヘッ
ド12を組み立てた。
【0017】一方、磁気ディスク11は、外形:130
mmのガラス基板上に、100nmのNi−P、20nmのC
r系下地膜、15nmのCo系磁性膜、10nmのカーボン
系保護膜を、順に、スパッタ法にて成膜し、最外表面に
は、2nmのパーフルオロポリエーテル系潤滑膜をディッ
ピング法にて付与した。
【0018】ランプ10は、15度のランプ角度10b
で、液晶ポリマーで成形した。この発明の実施例3およ
び4では、ランプ10表面に、CVD法にて、それぞ
れ、DLC膜:100nmおよびシリコン膜:10nm/D
CL膜:100nmを付与した。
【0019】次に、これら本実施例と、これに対応する
比較例とについて、磁気ディスク装置において、比較評
価した耐久性試験結果を説明する。なお、比較例では、
カーボンを主成分とする薄膜を付与していないサスペン
ションの磁気ヘッド、並びに、ランプを用いている。
【0020】耐久性試験aは、磁気ディスク装置の上部
をカバーで密封し、常温・常湿環境で、ロードおよびア
ンロード速度:200mm/sで、ヘッドロード・アンロー
ド動作を100万回、繰り返した。そして、磁気ディス
ク装置のカバーに穴をあけ、パーティクルカウンターの
プローブを、ランプ10の近傍に設置し、磁気ディスク
装置内の清浄度の測定を行った。なお、ロードおよびア
ンロード速度は、加速評価とするため、一般的速度より
高めで設定した。耐久性試験の前後で、被試験磁気ディ
スクのディフェクトを、被試験でない別の磁気ヘッドを
用いて行い、その読み出し信号で評価した。
【0021】耐久性試験bは、60℃−60%環境で、
ヘッドロード・アンロード動作とシーク動作を組み合わ
せるモードで、上述の実施例と比較例とを比較した。な
お、シークのリピードは、ヘッドロード・アンロードを
1万回毎に半径:20mmから半径:42mmで、3時
間、繰り返し、このサイクルを100回、実施した。
【0022】図4は、この耐久性試験a後の磁気ディス
クのデフェクト個数の測定結果を示しており、本発明の
実施例は、比較例と比べ、ディフェクトが少ない。図6
は、耐久性試験aでの磁気ディスク装置内の累積パーテ
ィクル個数の測定結果を示しており、本発明の実施例
は、比較例に比べ、発生するパーティクルが少ない。
【0023】また、図7は、耐久性試験b後の磁気ヘッ
ド付着物量の相対量を示す図であり、本発明の実施例の
試験終了後、磁気ヘッドに生じた付着物量が、比較例よ
り少ないことを示している。
【0024】
【発明の他の実施の形態】本発明の他の実施の形態とし
ては、ランプロードを、ロードビーム3の先端ではな
く、スライダー1とマウント4との間の位置で実施する
磁気ディスク装置のケースについて、その磁気ヘッド構
造を示している。なお、ここでは、サスペンションおよ
びランプ10に付与する、カーボンを主成分とする薄膜
は、スパッタ法、ECR−スパッタ法、イオンビーム法
で、成膜してもよい。
【0025】また、サスペンションおよびランプ10に
付与する、カーボンを主成分とする薄膜に、H、N、S
i、F元素1つ以上を付加してもよい。更に、サスペン
ションおよびランプ10に付与するシリコンを主成分と
する薄膜に、H、O、N、C、F元素1つ以上を付加し
てもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明の第1の効果は、ヘッドロード時
の磁気ヘッドと磁気ディスクの接触頻度を低減でき、磁
気ディスク装置の信頼性を高めることである。その理由
は、ランプと接触する磁気ヘッドのサスペション部にD
LC膜を付与したことで、ランプの磨耗を抑制し、磁気
ヘッドとランプとの摩擦経数を低く、安定に保て、スム
ーズなローディング動作を維持できる点である。
【0027】また、本発明の第2の効果は、磁気ヘッド
に生じる付着物を低減でき、それがもたらされる磁気デ
ィスク装置の故障を抑制できることである。故障として
は、付着物によって、磁気ヘッドの浮上姿勢が乱され、
磁気ディスクへの書き込み/読み出しを行う素子の、磁
気スペーシングが増大する場合には、書き込み/読み出
し不能となる場合、あるいは、ヘッドの浮上姿勢の乱れ
が、シーク時に磁気ディスクとの接触を引き起こし、磁
気ディスクに損傷を与える場合などがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ヘッドの構成を表す図である。
【図2】本発明の磁気ディスク装置の構成を表す図であ
る。
【図3】ロード・アンロード時の磁気ヘッドの位置を表
す図である。
【図4】耐久性試験a後の磁気ディスクのディフェクト
測定結果を表す図である。
【図5】耐久性試験aの累積パーティクル測定結果を表
す図である。
【図6】耐久性試験b後のヘッド付着物量を表す図であ
る。
【符号の説明】
1 スライダー 2 ジンバル 3 ロードビーム 3a ロードビームランプ部 4 マウント 5 薄膜 6 ベース 7 スピンドルモータ 8 キャリッジ 9 マグネット 10 ランプ 10a ランプガイド 11 磁気ディスク 12 磁気ヘッド

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドスライダーをサスペンション
    で支持する磁気ヘッド構造において、前記サスペンショ
    ンの、スライダ取り付け側に、カーボンを主成分とする
    薄膜を備えたことを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 カーボンを主成分とする前記薄膜の下
    に、珪素を主成分とした薄膜を備えていることを特徴と
    する請求項1に記載の磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記請求項1あるいは2に記載の磁気ヘ
    ッド構造を採用したランプロード方式の磁気ディスク装
    置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1あるいは2に記載の磁気ヘ
    ッド構造を採用したランプロード方式の磁気ディスク装
    置であって、そのヘッドロード・アンロード用ランプの
    表面に、カーボンを主成分とする薄膜を備えたことを特
    徴とする磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記ランプ表面におけるカーボンを主成
    分とする薄膜の下に、珪素を主成分とする薄膜を備えて
    いることを特徴とする請求項4に記載の磁気ディスク装
    置。
JP10351613A 1998-12-10 1998-12-10 磁気ヘッド構造および磁気ディスク装置 Pending JP2000173212A (ja)

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