JP2000172255A - 電子楽器に用いられる効果付加装置 - Google Patents

電子楽器に用いられる効果付加装置

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JP2000172255A
JP2000172255A JP10349938A JP34993898A JP2000172255A JP 2000172255 A JP2000172255 A JP 2000172255A JP 10349938 A JP10349938 A JP 10349938A JP 34993898 A JP34993898 A JP 34993898A JP 2000172255 A JP2000172255 A JP 2000172255A
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JP
Japan
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frequency
input signal
effect
modulation circuit
frequency modulation
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JP10349938A
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Kentaro Matsumoto
健太郎 松本
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Original Assignee
Korg Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 倍音成分を含まない楽音信号に対しても、確
実に特殊な効果を付加することのできる効果付加装置を
提供することが課題である。 【解決手段】 周波数変調回路2と、周波数変調回路2
の出力側から入力側に向けて、所定の利得をもって帰還
させる帰還回路3と、周波数変調回路2における変調周
波数を適宜調節可能な低周波発振器6と、を有し、更
に、帰還回路3の帰還点と周波数変調回路2の入力点と
の間に、入力信号に歪み成分を付加する歪み付加装置1
を設置する。これにより、入力信号は歪み付加装置1で
倍音成分が付加された後、周波数変調回路2に供給され
ることになるので、入力信号と櫛歯形状の特性曲線との
干渉点が多くなり、その結果、確実に入力信号に対して
特殊な効果を付加することができるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子ギター等の電
子楽器より得られるディジタルの楽音信号に対して、特
殊な効果を付加する効果付加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、電子ギターをライブ演奏で使用
する場合には、弦操作により発生する楽音信号に特殊な
効果を付加して発音させることにより、迫力や臨場感を
増大させるということが行われる。このような用途とし
て用いられる効果付加装置の従来例としては、例えば、
図6に示す構成のものが知られており、実用に共されて
いる。
【0003】同図に示すように、この効果付加装置は、
ディジタルの入力信号に対して周波数変調を加える周波
数変調回路12と、該周波数変調回路12の出力を所定
の利得で帰還させる帰還回路13と、この帰還回路13
の出力と、入力信号とを加算して周波数変調回路12に
供給する第1の加算器14と、入力信号と周波数変調回
路12の出力とを加算する第2の加算器15と、周波数
変調回路12における変調周波数を適宜変更する低周波
発振器16と、から構成されている。
【0004】そして、図6に示す効果付加装置の入力信
号として、楽音信号が入力された場合には、図7に示す
ように所定の周波数f及びこの周波数の奇数倍の周波数
3f、5f、7f・・・で出力レベルがほぼゼロとなる
櫛歯形状の周波数特性を得ることができる。
【0005】ここで、低周波発振器16を操作して周波
数変調回路12における変調周波数を変動させると、図
7に示す櫛歯特性曲線の「谷」の位置(即ち、パワーが
低下する周波数)が周波数軸上をほぼ0.1[Hz]〜
10[Hz]の範囲で左右にシフトするので、これによ
り、入力される楽音信号のスペクトルとの干渉点が変化
し、音色に影響を与え、これが効果となって、入力され
る楽音信号に特殊な効果を付加することができる。
【0006】ところが、このような従来における効果付
加装置では、倍音成分を多く有する入力信号については
比較的簡単に効果を付加することができるが、倍音成分
が少ない場合には、所望するだけの効果を付加すること
が困難である。即ち、倍音成分が多い場合には、図8の
符号S1〜S4に示すように、周波数軸上に多くのスペ
クトルを有することになるから、櫛歯特性曲線を周波数
軸上でシフトさせたとき(図中、実線と点線との間をシ
フトさせたとき)の干渉点が多くなり、これに対応して
多くの効果を付加することができるが、電子ギター出力
等の、倍音を多く含まない電子楽器より出力される楽音
信号では、単一のスペクトルに近いことが多く、この場
合には、図9の符号S10に示すように、櫛歯特性曲線
を周波数軸上でシフトさせても櫛歯特性曲線と干渉しな
いことがあるので、この場合には、効果を付加すること
ができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、従来
における効果付加装置においては、櫛歯特性曲線を周波
数軸上にてシフトさせることにより、入力信号と干渉さ
せて特殊な効果を付加するようにしているが、入力され
る楽音信号が倍音を多く含まない場合には、櫛歯特性曲
線と干渉しない場合があり、この場合には櫛歯特性曲線
を周波数軸上にシフトさせたとしても、効果を付加する
ことができないという欠点があった。
【0008】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたものであり、その目的とするところ
は、倍音の少ない入力信号についても、多くの効果を付
加することが可能な効果付加装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、周波数変調回路と、該周波数変調回路の
出力側から入力側に向けて、所定の利得をもって帰還さ
せる帰還回路と、前記周波数変調回路における変調周波
数を適宜調節可能な周波数調節手段と、を具備し、ディ
ジタル入力信号に対して櫛型形状の応答特性を有し、且
つ、前記周波数調節手段で変調周波数を適宜調節して、
該櫛歯形状特性を周波数軸上でシフトさせることによ
り、ディジタル入力信号に効果を付加する効果付加装置
において、前記帰還回路の帰還点と前記周波数変調回路
の入力点との間に、入力信号に歪み成分を付加する歪み
付加手段を配設したことが特徴である。
【0010】上述の如く構成された本発明によれば、電
子楽器等から得られる入力信号は、歪み付加手段を通過
した後、周波数変調回路に与えられるので、周波数調節
手段を調節して周波数変調回路における変調周波数を適
宜変更すると、櫛歯形状の特性曲線が周波数軸上をシフ
トしたときに、この櫛歯形状の特性曲線と入力信号との
干渉点が多くなり、その結果、入力信号に対して特殊な
効果を付加することができるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明が適用された効果付
加装置の一実施形態の構成を示す回路図である。同図に
示すように、この効果付加装置は、ディジタル入力信号
を歪ませて倍音成分を付加する歪み付加装置1と、該歪
み付加装置1の後段側に配設される周波数変調回路2
と、周波数変調回路2の出力信号を所定の利得で前記歪
み付加装置の前段に帰還させる帰還回路3と、この帰還
回路3の出力信号と入力信号とを加算する第1の加算器
4と、入力信号と周波数変調回路2の出力信号とを加算
する第2の加算器5と、周波数変調回路2における変調
周波数を適宜変更する低周波発振器6(周波数調節手
段)と、から構成されている。
【0012】そして、上記の構成によれば、入力される
楽音信号は、歪み付加装置1を通過することにより、倍
音成分が付加されることになる。従って、単一の周波数
成分からなる楽音信号が入力された場合においても、図
2に示すように周波数軸上には倍音成分のスペクトルが
存在することになり、低周波発振器6を調節して櫛歯特
性曲線を周波数軸方向にシフトさせると、各スペクトル
はこの櫛歯特性曲線と干渉することになるので、入力信
号に対して確実に効果を付加することができるようにな
る。
【0013】
【実施例】発明者は、本発明に係る効果付加装置の効果
を確認するために、図1に示した回路及び図6に示した
従来例の回路に、それぞれ正弦波を入力し、その出力波
形を求めた。即ち、図3は入力信号となる正弦波の波形
図、図4はこの正弦波を図6に示す回路に入力したとき
の出力波形図、図5は図3に示した正弦波を図1に示す
回路に入力したときの出力波形図をそれぞれ示してお
り、図4に示す波形は図3に示される正弦波を単に遅延
させた波形となっているのに対して、図5に示す波形
は、歪みが発生しており、正弦波を図1に示す効果付加
装置に入力することにより、特殊な効果が付加された出
力波形が得られることを確認することができた。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の効果付加
装置では、周波数変調回路の前段に歪み付加手段を設置
することにより、入力信号に歪みを付加しているので、
低周波発振器を調節することにより、入力信号に対して
確実に効果を付加することができるようになる。従っ
て、ライブ演奏時やスタジオ演奏時等において例えばギ
ターを使用する場合には、ギターより得られる楽音信号
をこの効果付加装置に入力することにより、ギターの音
色に対して特殊な効果を付加して出力させることができ
るようになり、その効果は極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る効果付加装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】入力信号に倍音成分を付加したときのスペクト
ルを示す説明図である。
【図3】入力信号となる正弦波の波形を示す説明図であ
る。
【図4】図3に示した正弦波を、図6に示した従来の効
果付加装置に入力したときの、出力信号波形を示す説明
図である。
【図5】図3に示した正弦波を、図1に示した本発明の
効果付加装置に入力したときの、出力信号波形を示す説
明図である。
【図6】従来における効果付加装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図7】櫛歯形状の周波数特性曲線を示す説明図であ
る。
【図8】倍音成分を含む入力信号の周波数スペクトル
と、櫛歯形状の特性曲線とが干渉する様子を示す説明図
である。
【図9】倍音成分を含まない単一の周波数スペクトル
と、櫛歯形状特性曲線とが干渉しない様子を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 歪み付加装置(歪み付加手段) 2 周波数変調回路 3 帰還回路 4 第1の加算器 5 第2の加算器 6 低周波発振器(周波数調節手段)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数変調回路と、該周波数変調回路の
    出力側から入力側に向けて、所定の利得をもって帰還さ
    せる帰還回路と、前記周波数変調回路における変調周波
    数を適宜調節可能な周波数調節手段と、を具備し、ディ
    ジタル入力信号に対して櫛型形状の応答特性を有し、且
    つ、前記周波数調節手段で変調周波数を適宜調節して、
    該櫛歯形状特性を周波数軸上でシフトさせることによ
    り、ディジタル入力信号に効果を付加する効果付加装置
    において、 前記帰還回路の帰還点と前記周波数変調回路の入力点と
    の間に、入力信号に歪み成分を付加する歪み付加手段を
    配設したことを特徴とする電子楽器に用いられる効果付
    加装置。
JP10349938A 1998-12-09 1998-12-09 電子楽器に用いられる効果付加装置 Pending JP2000172255A (ja)

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