JP2000170569A - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents
ハイブリッド車両の制御装置Info
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Abstract
可能なハイブリッド車両の制御装置を提供する。 【解決手段】 エンジンとモータとバッテリとを備えた
ハイブリッド車両の制御装置において、エンジンの部分
負荷領域に対応する吸気管負圧アシストモードか全負荷
領域に対応するスロットルアシストモードかを判定する
アシストモード判定手段(ステップS309)と、吸気
管負圧アシスト量決定手段(ステップS312)と、ス
ロットルアシスト量決定手段(ステップS315)とを
備え、エンジンの部分負荷領域から全負荷領域へ渡って
走行する場合に、スロットルアシスト量決定手段により
決定された基本アシスト量を徐々に増加させるスロット
ルアシスト量変更手段(ステップS316)とを備えた
ことを特徴とする。
Description
両の制御装置に係り、特に、加速時におけるモータによ
るアシスト量の決定をするためのハイブリッド車両の制
御装置に関するものである。
ンジンの他にモータを備えたハイブリッド車両が知られ
ている。ハイブリッド車両にはシリーズハイブリッド車
とパラレルハイブリッド車がある。シリーズハイブリッ
ド車はエンジンによって駆動される発電機の発電出力等
を用いてモータを駆動し、モータによって車輪を駆動す
る車両である。したがって、エンジンと車輪が機械的に
連結されていないため、エンジンを高燃費低エミッショ
ンの回転数領域にてほぼ一定回転で運転することがで
き、従来のエンジン車両に比べ良好な燃費及び低いエミ
ッションを実現できる。
ンジンに連結されたモータによってエンジンの駆動軸を
駆動補助すると共に別途設けた発電機あるいは上記モー
タを発電機として使用して電気エネルギーを蓄電装置に
充電するものである。したがって、エンジンと車輪が機
械的に連結されているにも関わらず、エンジンの運転負
荷を軽減できるため、やはり従来のエンジン車に比べ良
好な燃費及び低エミッションを実現できる。
ンの出力軸にエンジンの出力を補助するモータが直結さ
れ、このモータが減速時等に発電機として機能してバッ
テリ等に蓄電をするタイプや、エンジンとモータのいず
れか、あるいは、双方で駆動力を発生することができ発
電機を別に備えたタイプのもの等がある。このようなハ
イブリッド車両にあっては、例えば、加速時においては
モータによってエンジンの出力を補助し、減速時におい
ては減速回生によってバッテリ等への充電を行なう等様
々な制御を行い、バッテリの電気エネルギー(以下、残
容量という)を確保して運転者の要求に対応できるよう
になっている(例えば、特開平7−123509号公報
に示されている)。
来のハイブリッド車両にあっては、エンジンの部分負荷
領域まではスロットル開度に応じたエンジン出力が得ら
れるが、エンジン全開時から更にスロットルを開いても
エンジンのトルクは上昇しない。したがって、加速時に
おいてモータによるアシストを行う場合に、エンジンの
部分負荷領域及び全負荷領域の全域に渡って一様にトル
クアシストを行うとエンジンが全開となったときにエン
ジンの部分負荷領域におけるトルク増加がなくなる分、
実質的にアシストトルクが急増するため運転者に違和感
を与える可能性があるという問題がある。
トを行う場合には、運転状況、道路状況等によって、例
えば、バッテリ等の残容量に応じたアシスト量を設定す
る必要がある。そこで、この発明は加速時においてエン
ジンの部分負荷領域から全負荷領域に渡って走行する場
合でも、スムーズにエンジンの駆動軸をモータによって
トルクアシストすることができハイブリッド車両の制御
装置を提供するものである。
に、請求項1に記載した発明においては、車両の推進力
を出力するエンジン(例えば、実施形態におけるエンジ
ンE)と、エンジンの出力を補助する補助駆動力を発生
するモータ(例えば、実施形態におけるモータM)と、
モータに電力を供給し又は車両減速時のモータの回生作
動により得られた回生エネルギーを蓄電する蓄電装置
(例えば、実施形態におけるバッテリ3)とを備えたハ
イブリッド車両の制御装置において、エンジンの部分負
荷領域に対応する吸気管負圧アシストモード(例えば、
図6のグラフの実線の下側の部分に対応するモード)
と、エンジンの全負荷領域に対応するスロットルアシス
トモード(例えば、図6のグラフの実線の上側の部分に
対応するモード)とを備え、スロットル開度に応じて吸
気管負圧アシストモードかスロットルアシストモードか
を判定するアシストモード判定手段(例えば、実施形態
におけるステップS309)と、吸気管負圧アシストモ
ードにおいてエンジン回転数(例えば、実施形態におけ
るエンジン回転数NE)と吸気管負圧(例えば、実施形
態における吸気管負圧PB)とにより基本アシスト量
(例えば、実施形態におけるアシスト量ASTPWR)
を決定する吸気管負圧アシスト量決定手段(例えば、実
施形態におけるステップS312)と、スロットルアシ
ストモードにおいてエンジン回転数に対応して上限値
(例えば、実施形態における高スロットルアシスト量閾
値APWRTHH)と下限値(例えば、実施形態におけ
る低スロットルアシスト量閾値APWRTHL)とで上
下に幅を持たせた基本アシスト量(例えば、実施形態に
おけるアシスト量APWRTHL/H)を決定するスロ
ットルアシスト量決定手段(例えば、実施形態における
ステップS315)と、エンジンの部分負荷領域から全
負荷領域へ渡って走行する場合に、スロットルアシスト
量決定手段により決定された基本アシスト量を下限値か
ら上限値へと徐々に増加させるスロットルアシスト量変
更手段(例えば、実施形態におけるステップS316)
とを備えたことを特徴とする。
ド判定手段によって吸気管負圧アシストモードかスロッ
トルアシストモードかが判定されると、吸気管負圧アシ
ストモードである場合にはエンジン回転数と吸気管負圧
により吸気管負圧アシスト量決定手段によって基本アシ
スト量が決定される。スロットルアシストモードである
場合には、エンジン回転数に応じてスロットルアシスト
量決定手段によって基本アシスト量が決定される。ここ
でスロットルアシスト量決定手段によって決定された基
本アシスト量は上下に幅を持たせてあり、車両走行時に
おいて吸気管負圧アシストモードからスロットルアシス
トモードに移行する場合には、吸気管負圧アシスト量決
定手段によって決定された基本アシスト量が、エンジン
全開時においてはスロットルアシスト量変更手段によっ
て決定された基本アシスト量に持ち替えられ、かつ、現
在のスロットル開度に応じてスロットルアシスト量決定
手段によって決定された基本アシスト量の下側値から上
側値へと徐々に増加してゆく。
は、蓄電装置(例えば、実施形態におけるバッテリ3)
の残容量(例えば、実施形態における残容量SOC)が
車両走行開始時における蓄電装置の初期残容量(例え
ば、実施形態におけるステップS101のSOCIN
T)に対して所定量(例えば、実施形態におけるステッ
プS102のDODLMT)減少した場合に、蓄電装置
の残容量を回復する方向に充電等を行う放電深度制限制
御モードを備え、放電深度制限制御モードにあるか否か
を判別するDODリミット判定手段(例えば、実施形態
におけるステップS317)と、DODリミット判定手
段により放電深度制限制御モードにあると判定された場
合に、上記吸気管負圧アシストモードとスロットルアシ
ストモードにおける基本アシスト量を減少(例えば、実
施形態におけるステップS318、ステップS322)
させることを特徴とする。
ト判定手段により放電深度制限制御モードにあることが
判定されると、これに対応して上記吸気管負圧アシスト
モードにおける基本アシスト量及びスロットルアシスト
モードにおける基本アシスト量を各々減少させることで
蓄電装置の残容量の減少を抑えることが可能となる。こ
こで、放電深度制限制御モードとは、発電量を増加し
(例えば、実施形態のクルーズモードにおけるステップ
S408のDOD制限発電モード)、発電頻度を高める
(例えば、実施形態のスロットルアシストトリガ判定に
おけるステップS245の判定値の持ち上げ)をその内
容とする。
置の残容量が過充電領域(例えば、実施形態におけるゾ
ーンD)にあるか否かを判別する過充電領域判定手段
(例えば、実施形態におけるステップS319)を備
え、過充電領域判定手段により蓄電装置の残容量が過充
電領域にある場合に、上記吸気管負圧アシストモードと
スロットルアシストモードにおける基本アシスト量を増
加(例えば、実施形態におけるステップS321、ステ
ップS322)することを特徴とする。このように構成
することで、吸気管負圧アシストモード及びスロットル
アシストモードの双方においてアシスト量が増加するこ
とによって、過充電状態にある蓄電装置は速やかに過充
電状態を解消できる。
動しているか否かを判別するエアコン作動判別手段(例
えば、実施形態におけるステップS310、ステップS
313)を備え、エアコンが作動している場合に、上記
吸気管負圧アシストモードとスロットルアシストモード
において基本アシスト量を増加(例えば、実施形態にお
けるステップS311、ステップS314)することを
特徴とする。このように構成することで、エアコン作動
判別手段により、エアコンが作動していると判定された
場合には吸気管負圧アシストモードとスロットルアシス
トモードにおける基本アシスト量を増加することでエア
コンの作動によって減少したエンジンのトルクを補うこ
とが可能となる。
と共に説明する。図1はパラレルハイブリッド車両にお
いて適用した実施形態を示しており、エンジンE及びモ
ータMの両方の駆動力は、オートマチックトランスミッ
ションあるいはマニュアルトランスミッションよりなる
トランスミッションTを介して駆動輪たる前輪Wf,W
fに伝達される。また、ハイブリッド車両の減速時に前
輪Wf,Wf側からモータM側に駆動力が伝達される
と、モータMは発電機として機能していわゆる回生制動
力を発生し、車体の運動エネルギーを電気エネルギーと
して回収する。
CU1からの制御指令を受けてパワードライブユニット
2により行われる。パワードライブユニット2にはモー
タMと電気エネルギーの授受を行う高圧系のバッテリ3
が接続されており、バッテリ3は、例えば、複数のセル
を直列に接続したモジュールを1単位として更に複数個
のモジュールを直列に接続したものである。ハイブリッ
ド車両には各種補機類を駆動するための12ボルトの補
助バッテリ4が搭載されており、この補助バッテリ4は
バッテリ3にダウンバータ5を介して接続される。FI
ECU11により制御されるダウンバータ5は、バッテ
リ3の電圧を降圧して補助バッテリ4を充電する。
び前記ダウンバータ5に加えて、エンジンEへの燃料供
給量を制御する燃料供給量制御手段6の作動と、スター
タモータ7の作動の他、点火時期等の制御を行う。その
ために、FIECU11には、従動輪たる後輪Wr,W
rの回転数に基づいて車速Vを検出する車速センサS 1
からの信号と、エンジン回転数NEを検出するエンジン
回転数センサS2からの信号と、トランスミッションT
のシフトポジションを検出するシフトポジションセンサ
S3からの信号と、ブレーキペダル8の操作を検出する
ブレーキスイッチS4からの信号と、クラッチペダル9
の操作を検出するクラッチスイッチS5からの信号と、
スロットル開度THを検出するスロットル開度センサS
6からの信号と、吸気管負圧PBを検出する吸気管負圧
センサS7からの信号とが入力される。尚、図1中、2
1はCVT制御用のCVTECUを示し、31はバッテ
リ3を保護し、バッテリ3の残容量SOCを算出するバ
ッテリECUを示す。
「アイドルモード」、「減速モード」、「加速モード」
及び「クルーズモード」の各モードがある。
ローチャートに基づいて前記各モードを決定するモータ
動作モード判別について説明する。図2のフローチャー
トのステップS1で後述する放電深度制限判定がなさ
れ、次のステップS2で後述するアシストトリガ判定が
なされる。次に、ステップS3においてスロットル全閉
判定フラグF_THIDLMGによりスロットルが全閉
か否かを判定する。
THIDLMGが「0」、すなわち、スロットルバルブ
が全閉状態にあり、かつ、ステップS4で車速センサS
1により検出した車速Vが0、すなわち、車両が停止状
態にあれば、ステップS5で「アイドルモード」が選択
され、燃料カットに続く燃料供給の再開が実行されてエ
ンジンEがアイドル運転状態に維持される。
THIDLMGが「0」、すなわち、スロットルバルブ
が全閉状態にあり、ステップS4で車速センサS1によ
り検出した車速Vが0でなければ、ステップS6で「減
速モード」が選択されモータMによる回生制動が実行さ
れる。ステップS3でスロットル全閉フラグF_THI
DLMGが「1」、すなわち、スロットルバルブが開い
ていれば、ステップS7に移行し、「加速モード」及び
「クルーズモード」を判別するためのモータアシスト判
定フラグF_MASTにより判定がなされる。
定フラグF_MASTが「1」であればステップS8で
「加速モード」が選択され、モータMの駆動力でエンジ
ンEの駆動力がアシストされる。また、ステップS7で
モータアシスト判定フラグF_MASTが「0」であれ
ばステップS9で「クルーズモード」が選択され、モー
タMは駆動せず車両はエンジンEの駆動力で走行する。
このようにして、ステップS10で各モードに対応する
モータ動作出力がなされる。
に、バッテリ残容量SOCのゾーンニング(いわゆる残
容量のゾーン分け)について説明する。バッテリの残容
量の算出はバッテリECU31にておこなわれ、例え
ば、電圧、放電電流、温度等により算出される。
ゾーンA(SOC40%からSOC80%ないし90
%)を基本として、その下に暫定使用領域であるゾーン
B(SOC20%からSOC40%)、更にその下に、
過放電領域であるゾーンC(SOC0%からSOC20
%)が区画されている。ゾーンAの上には過充電領域で
あるゾーンD(SOC80%ないし90%から100
%)が設けられている。各ゾーンにおけるバッテリ残容
量SOCの検出は、ゾーンA,Bでは電流値の積算で行
い、ゾーンC,Dはバッテリの特性上電圧値等を検出す
ることにより行われる。尚、各ゾーンの境界には、上限
と下限に閾値を持たせてあり、かつ、この閾値はバッテ
リ残容量SOCの増加時と減少時とで異なるようにして
ヒステリシスを設定してある。
リECU31での残容量SOCがリセットされバッテリ
残容量SOCが算出できない場合には、SOCの初期値
をゾーンCとDの境目である20%と仮定し、この暫定
値に更に所定量(例えば、20%程度)が足し込まれる
まで可能な限り充電を主体とした運転制御を行う。これ
により実際のSOCがゾーンBにある場合にはゾーンA
に入ることとなり、バッテリ残容量SOCがゾーンAに
いる場合には、ゾーンAのままか、ゾーンDに入ろうと
して電圧で判断されて充電主体の運転制御が停止され
る。よって、現在のバッテリ3の残容量SOCが検出さ
れる。次に、各ゾーン(SOC検出不可の場合も含む)
におけるアシスト、減速回生、アイドル、クルーズ、始
動、SOC初期値、及び、アシスト判定等について簡単
に説明する。
スト、減速回生を行う。また、クルーズ時は充電を行
う。始動は高圧系のバッテリ3によりモータMを駆動し
て行い、アシスト判定はエンジン回転数NEに対してパ
ーシャル領域(エンジンEに対する部分負荷領域)まで
はエンジントルクに比例する吸気管負圧PBで、その後
のエンジン全開領域では運転者の加速意思を表すスロッ
トル開度で与えられるマップにより行われる。これによ
り燃費を出したいパーシャル領域における細かい制御が
可能となると共に、加速性能を高めることができる。
まず、クルーズ中の充電量を増量する。また、充電頻度
を高めるためにアシストトリガの、例えば、判定値の持
ち上げを行う。これによって、ゾーンAではモータMに
よるトルクアシストをしていた領域でもゾーンBではア
シストせずクルーズのままにしておき、クルーズの充電
により充電頻度を高めている。ゾーンCでは、バッテリ
残容量SOCが少ないため、モータMによるトルクアシ
ストを止めている。そして、ゾーンBのときよりも更に
増量の充電を行う。また、始動時も高圧系のモータMで
は始動が困難であるため、12Vの補助バッテリ4によ
るスタータモータ7での始動に切り換えている。尚、こ
のゾーンCではモータMによるトルクアシストを行わな
いため、アシストの判定項目は存在しない。ゾーンD
は、ゾーンAよりも残容量が多く、ほぼ満充電に近い状
態であるため、充電及び減速回生は行わない。始動はス
タータモータ7によって行う。また、アシストトリガの
判定値の持ち下げを行う。
動作モード判別におけるステップS2の放電深度制限判
定を図3のフローチャートに基づいて説明する。まず、
ステップS100において、スタートスイッチ判定フラ
グF_STSが「1」か「0」か、すなわち、最初の走
行におけるスタート時か否かが判定される。スタートス
イッチ判定フラグF_STSが「1」、すなわち、最初
の走行であると判定された場合には、ステップS101
において走行開始時のバッテリ残容量SOCのイニシャ
ル値SOCINTを読み込む。
ある現在のバッテリ残容量SOCに基づいて下限閾値S
OCLMTLを設定し、ステップS103で上限閾値S
OCLMTHを設定する(図4参照)。ここで、下限閾
値SOCLMTLを決定する放電量DODLMTは、バ
ッテリ3の個々の性質にもよるが、例えば、バッテリ残
容量SOCで3%〜4%程度であり、上限閾値SOCL
MTHを決定する充電量SOCUPは、例えば、バッテ
リ残容量SOCで5%〜10%程度である。したがっ
て、例えば、バッテリ残容量SOCのイニシャル値SO
CINTが60%であるときには、下限閾値SOCLM
TLは56%から57%であり、上限閾値SOCLMT
Hは65%から70%となる。次に、ステップS104
で前回のDODリミット判定フラグF_DODLMTに
「0」をセットし、前回の放電深度制限制御モードの設
定を解除する。
でスタートスイッチ判定フラグF_STSが「0」と判
定され、更に、ステップS105でバッテリ3のバッテ
リ残容量SOCがゾーンAであるか否かがエネルギース
トレージゾーンA判定フラグF_ESZONEAにより
判定される。このようにバッテリ残容量SOCがゾーン
Aにあるか否かを判定するのは、この実施形態では放電
深度制限制御モードはバッテリ残容量SOCがゾーンA
にある場合においてのみ用いられるモードだからであ
る。尚、使用ゾーンについては種々選択可能であり、バ
ッテリ3の性能及びモータMの性能により、例えば、バ
ッテリ3の容量が大きく、又は発電量が大きい場合は、
ゾーンBまで領域を拡大することも可能である。
レージゾーンA判定フラグF_ESZONEAが
「1」、すなわち、バッテリ残容量SOCがゾーンAに
あると判定された場合には、次のステップS106でバ
ッテリ残容量SOCが前記下限閾値SOCLMTLより
も小さいか否かが判定される。ステップS105におい
てエネルギーストレージゾーンA判定フラグF_ESZ
ONEAが「0」、すなわち、バッテリ残容量SOCが
ゾーンA以外であると判定された場合には、ステップS
104に進む。
SOC<下限閾値SOCLMTL、すなわち、バッテリ
残容量SOCが下限閾値SOCLMTLよりも小さい低
容量と判定されると、ステップS107でDODリミッ
ト判定フラグF_DODLMTに「1」をセットして放
電深度制限制御モードが設定される。これにより、モー
タ動作モード判別における後述する関連する各モードに
おいてこのフラグの状態(フラグが「0」の場合も同
様)に応じた制御がなされる。
と、図4に示すようにバッテリ残容量SOCが増加する
よう発電されるが、バッテリ残容量SOCがゾーンAか
らゾーンDに移行しようとすると、ステップS105に
おいてエネルギーストレージゾーンA判定フラグF_E
SZONEAが「0」となり、ステップS104におい
て放電深度制限制御モードの設定が解除される。また、
バッテリ残容量SOC≧下限閾値SOCLMTL、すな
わち、バッテリ残容量SOCが下限閾値SOCLMTL
よりも大きい高容量であると判定された場合には、ステ
ップS108でDODリミット判定フラグF_DODL
MTの状態が判定される。
ち、放電深度制限制御モードが設定されていると判定さ
れた場合には、ステップS109において、バッテリ残
容量SOC>上限閾値SOCLMTH、すなわち、バッ
テリ残容量SOCが上限閾値SOCLMTHよりも大き
いか否かが判定される。ステップS109においてバッ
テリ残容量SOC>上限閾値SOCLMTH、すなわ
ち、バッテリ残容量SOCが上限閾値SOCLMTHよ
りも大きい高容量と判定されると、ステップS104に
おいて放電深度制限制御モードは解除される。
ミット判定フラグF_DODLMTが「0」、すなわ
ち、放電深度制限制御モードの設定が解除されている場
合、あるいは、ステップS109においてバッテリ残容
量SOC≦上限閾値SOCLMTH、すなわち、バッテ
リ残容量SOCが上限閾値SOCLMTHよりも小さい
低容量となった場合には、図2のメインルーチンの処理
を終えた後、再度ステップS100からの操作が繰り返
される。また、ステップS105においてバッテリ残容
量SOCがゾーンA領域から外れる場合としては、例え
ば、何らかの理由でゾーンB領域に入った場合も含ま
れ、この場合にもステップS104において放電深度制
限制御モードは解除される。したがって、具体的な内容
は後述するがこの放電深度制限制御モードによって図4
に示すように、運転者の加速の意思に対しては十分に対
応できると共にアクセルを戻すと充電量が増加し、メリ
ハリのある運転を可能としつつもバッテリ残容量SOC
の収支がSOCUP分だけ増加できるのである。次に、
図2に示したメインルーチンにおけるステップS2の
[アシストトリガ判定]と、ステップS8の「加速モー
ド」について説明する。尚、上記放電深度制限制御モー
ドに関連しているステップS9の「クルーズモード」に
ついての説明もあわせて行う。
定について、図5のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップS201でバッテリ残容量がゾーンCの範
囲内か否かをエネルギーストレージゾーンC判定フラグ
F_ESZONECが「1」であるか否かにより判定す
る。このエネルギーストレージゾーンC判定フラグF_
ESZONECは、バッテリ残容量がゾーンC内である
ときに「1」、ゾーンC以外のときに「0」がセットさ
れている。そして、バッテリ残容量がゾーンC内にある
場合はモータアシストしないようにステップS215
に、ゾーンC以外のときは次のステップS202に進
む。
トトリガ補正値DTHASTの算出処理が行われる。そ
の処理内容については後述する。次にステップS203
で、スロットルアシストトリガテーブルからスロットル
アシストトリガの基準となる閾値MTHASTNを検索
する。このスロットルアシストトリガテーブルは、図6
の実線で示すように、エンジン回転数NEに対して、モ
ータアシストするか否かの判定の基準となるスロットル
開度の閾値MTHASTNを定めたもので、エンジン回
転数NEに応じて閾値が設定されている。
S203で求められたスロットルアシストトリガの基準
閾値MTHASTNに前述のステップS202で算出さ
れた補正値DTHASTを加えて、高スロットルアシス
トトリガ閾値MTHASTHを求めるとともに、この高
スロットルアシストトリガ閾値MTHASTHからヒス
テリシスを設定するための差分DMTHASTを引い
て、低スロットルアシストトリガ閾値MTHASTLを
求める。これら高低スロットルアシストトリガ閾値を図
6のスロットルアシストトリガテーブルの基準閾値MT
HASTNに重ねて記載すると破線で示すようになる。
ットル開度の現在値THEMがステップS204で求め
たスロットルアシストトリガ閾値MTHAST以上であ
るか否かが判断される。この場合のスロットルアシスト
トリガ閾値MTHASTは前述のヒステリシスを持った
値であり、スロットル開度が大きくなる方向にある場合
は高スロットルアシストトリガ閾値MTHASTH、ス
ロットル開度が小さくなる方向にある場合は低スロット
ルアシストトリガ閾値MTHASTLがそれぞれ参照さ
れる。
がYESのとき、つまりスロットル開度の現在値THE
Mがスロットルアシストトリガ閾値MTHAST(高低
のヒステリシスを設定した閾値)以上である場合はステ
ップS206に、判断結果がNOのとき、つまりスロッ
トル開度の現在値THEMがスロットルアシストトリガ
閾値MTHAST(高低のヒステリシスを設定した閾
値)以上でない場合はステップS207に進む。ステッ
プS206では、スロットルモータアシスト判定フラグ
F_MASTTHに「1」をセットし、一方ステップS
207では、スロットルモータアシスト判定フラグF_
MASTTHに「0」をセットする。
モータアシストを要求する開度であるか否かの判断を行
っているもので、ステップS205でスロットル開度の
現在値THEMがスロットルアシストトリガ閾値MTH
AST以上と判断された場合には、スロットルモータア
シスト判定フラグF_MASTTHを「1」にして、後
述の[加速モード]においてこのフラグを読むことによ
りモータアシストが要求されていると判定される。
タアシスト判定フラグF_MASTTHに「0」がセッ
トされるということは、スロットル開度によるモータア
シスト判定の領域でないことを示す。本発明では、アシ
ストトリガの判定をスロットル開度THとエンジンの吸
気管負圧PBとの両方で判定することとしており、スロ
ットル開度の現在値THEMが前記スロットルアシスト
トリガ閾値MTHAST以上である場合にスロットル開
度THによるアシスト判定がなされ、この閾値を超えな
い領域においては吸気管負圧PBによる判定がなされ
る。
おいては、まずステップS208で、バッテリ残容量が
ゾーンB内であるか否かをエネルギーストレージゾーン
B判定フラグF_ESZONEBが「1」であるか否か
により判定する。このエネルギーストレージゾーンB判
定フラグF_ESZONEBは、バッテリ残容量がゾー
ンB内であるときに「1」、ゾーンB以外のときに
「0」がセットされている。そして、バッテリ残容量が
ゾーンB内にある場合は吸気管負圧PBによるモータア
シストをしないようにステップS215に、ゾーンB以
外のときは次のステップS209に進む。
度DODに対する制限処理がなされているかをDODリ
ミット判定フラグF_DODLMTが「1」であるか否
かにより判定する。このDODリミット判定フラグF_
DODLMTは、前述した[放電深度制限判定]で放電
深度制限制御モードに入っていると判定されたとき
「1」、そうでないとき「0」がセットされている。そ
して、放電深度制限制御モードに入っているときは吸気
管負圧によるモータアシストをしないようにステップS
215に進み、その制御モードでない場合は次のステッ
プS210に進む。ステップS210では、吸気管負圧
アシストトリガ補正値DPBASTの算出処理が行われ
る。その処理内容については後述する。
ストトリガテーブルから吸気管負圧アシストトリガの閾
値MASTL/Hを検索する。この吸気管負圧アシスト
トリガテーブルは、図7の2本の実線で示すように、エ
ンジン回転数NEに対して、モータアシストするか否か
の判定のための高吸気管負圧アシストトリガ閾値MAS
THと、低吸気管負圧アシストトリガ閾値MASTLと
を定めたもので、ステップS211の検索処理において
は、吸気管負圧PBの増加に応じて、あるいはエンジン
回転数NEの減少に応じて図7の高閾値ラインMAST
Hを下から上に通過すると、モータアシスト判定フラグ
F_MASTを「0」から「1」にセットし、逆に吸気
管負圧PBの減少に応じて、あるいはエンジン回転数N
Eの増加に応じて低閾値ラインMASTLを上から下に
通過すると、モータアシスト判定フラグF_MASTを
「1」から「0」にセットするようになっている。
アシスト判定フラグF_MASTが「1」であるか否か
が判定され、「1」である場合にはステップS213
に、「1」でない場合はステップS214に進む。ステ
ップS213では、吸気管負圧の現在値PBAが、ステ
ップS211で検索した吸気管負圧アシストトリガの低
閾値MASTLとステップS210で算出された補正値
DPBASTとを加えた値より小さいか否かが判定さ
れ、その判定結果がYESの場合はステップS215
に、NOの場合はリターンする。
の現在値PBAが、ステップS211で検索した吸気管
負圧アシストトリガの高閾値MASTHとステップS2
10で算出された補正値DPBASTとを加えた値より
大きいか否かが判定され、その判定結果がYESの場合
はステップS216に、NOの場合はリターンする。そ
して、ステップS215ではモータアシスト判定フラグ
F_MASTを「0」に、ステップS216ではモータ
アシスト判定フラグF_MASTを「1」にセットす
る。
ロットル開度の現在値THEMがステップS202から
ステップS204で定めたスロットルアシストトリガ閾
値MTHAST以上であると判定された場合は、モータ
アシストを許容することとし、一方、スロットル開度が
その閾値以下と判定された場合には、バッテリ残容量が
ゾーンB内である場合及び放電深度制限制御モードであ
る場合を除き、吸気管負圧の現在値PBAがステップS
210からステップS214までの間に算出される各種
補正後の閾値との対比に応じてモータアシストを許容す
るようにしている。これらの場合のアシスト量について
は後述の「加速モード」において詳述する。
理]次に、前記ステップS210の吸気管負圧アシスト
トリガ補正値算出処理について図9のフローチャートに
基づいて説明する。この処理は、吸気管負圧アシストト
リガ補正値DPBASTを車両の走行環境及びバッテリ
の使用状態によって適切な値に設定するためのもので、
走行環境としては、車両が坂道走行中か否か、高速走行
中か否か、エアコン使用中か否かが対象とされる。
あるか否かを判定する。この判定は道路の勾配SLPが
スロープアシスト閾値#SLPASTHより大きいか否
かを判定することにより行われる。道路の勾配SLP
は、例えば特願平10−67167号に開示した勾配算
出処理により算出することができ、駆動輪トルクから走
行抵抗および加速抵抗を減算した勾配抵抗に基づいて算
出される。このスロープアシスト閾値#SLPASTH
は、勾配が大きいか否かの判定の基準となる下限勾配角
であり、例えば1%に設定される。尚、ここで「#」は
マイナス値を含むことを示す記号である(以下同様)。
るか否かを、高速判定フラグF_HWYに「1」がセッ
トされているか否かにより判定する。高速走行中である
か否かは、逐次変化する車速から移動平均車速を算出
し、その移動平均車速に対する現在車速の偏差が所定値
より小さいか否かにより判定され、高速走行中であると
判定された場合には、高速判定フラグF_HWYに
「1」がセットされ、そうでない場合は「0」がセット
されている。この場合の所定値としては、ほぼ一定速で
走行していると認め得る程度に小さい値(例えば5km
/h)が選定され、その所定値より小さい場合に高速走
行中であると判定される。したがって、高速走行中と
は、車速が大きいという意味ではなく、一定速で走行し
ていることを示す。
れた場合には、ステップS223において、バッテリ残
容量SOCによる吸気管負圧変化量判定テーブルを検索
する。この判定テーブルは、吸気管負圧がどの程度変化
したらアシスト領域に入るかを判断するための吸気管負
圧変化量の閾値DPBSOCをバッテリ残容量SOCに
応じて設定したものであり、図9の実線に示すように、
バッテリ残容量SOCが少ないときは大きな変化量を必
要とするが、バッテリ残容量SOCが多くなれば、小さ
い変化量でアシスト領域に入るように設定されている。
テップS223で検索した結果、現在の吸気管負圧変化
量DPBが吸気管負圧変化量の閾値DPBSOCより大
きいか否かが判定され、大きい場合はステップS225
で勾配・高速推定補正値DPBASLPを0とする。現
在の吸気管負圧変化量DPBが閾値DPBSOCより大
きくない場合には、ステップS226で、勾配・高速推
定補正値DPBASLPに所定値#DDPBASLPを
足した値を新たな勾配・高速推定補正値DPBASLP
とする。
・高速推定補正値DPBASLPが上限値#DPBAS
LPHより大きいか否かが判定され、大きい場合は、ス
テップS228で勾配・高速推定補正値DPBASLP
をその上限値#DPBASLPHとする。一方、ステッ
プS222で高速判定フラグF_HWYに「1」がセッ
トされていない、つまり一定速での走行ではないと判定
された場合は、ステップS229で、勾配・高速推定補
正値DPBASLPから所定値#DDPBASLPを引
いた値を新たな勾配・高速推定補正値DPBASLPと
する。
配・高速推定補正値DPBASLPが0以下であるか否
かを次のステップS230で判定し、0以下であればス
テップS225に進んで勾配・高速推定補正値DPBA
SLPを0とし、そうでない場合はステップS231に
進む。
がON状態か否かが判定され、ON状態である場合は、
エアコン補正値DPBAACに所定値#DPBAACを
入力し(ステップS232)、ON状態でない場合はエ
アコン補正値DPBAACを0にする(ステップS23
3)。この場合の所定値#DPBAACは、エアコンが
ON状態のときはエンジンにかかる負荷が大きくなって
いるので、モータアシストするか否かの判定値を持ち上
げる補正をするためのものである。
リ残容量SOCがゾーンD内であるか否かがエネルギー
ストレージゾーンD判定フラグF_ESZONEDが
「1」であるか否かにより判定され、ゾーンD内である
場合は、ゾーンD補正値DPBAESZに所定値#DP
BAESZDを入力し(ステップS235)、ゾーンD
内でないときは、ゾーンD補正値DPBAESZを0と
する(ステップS236)。この場合の所定値#DPB
AESZDは、バッテリ残容量のゾーンDが過充電領域
であるので、モータアシストするか否かの判定値を持ち
下げるべく負の値が設定され、モータアシストの頻度を
高めるように補正するものである。
前記ステップS225、S226、S228、S229
で求めた勾配・高速推定補正値DPBASLPと、ステ
ップS232、S233で求めたエアコン補正値DPB
ACCと、ステップS235、S236で求めたゾーン
D補正値DPBAESZを加算して、吸気管負圧アシス
トトリガ補正値DPBASTを求めて、リターンする。
理]次に、前記ステップS202のスロットルアシスト
トリガ補正値算出処理について図10のフローチャート
に基づいて説明する。まず、ステップS241で、車両
のエアコンがON状態か否かが判定され、ON状態であ
る場合は、エアコン補正値DTHAACに所定値#DT
HAACを入力し(ステップS242)、ON状態でな
い場合はエアコン補正値DTHAACを0にする(ステ
ップS243)。この場合の所定値#DTHAACは、
吸気管負圧アシストトリガ補正値算出処理の場合と同
様、エアコンがON状態のときには、モータアシストの
ための判定値を持ち上げる補正をするためのものであ
る。
電深度DODに対する制限処理がなされているかをDO
Dリミット判定フラグF_DODLMTが「1」である
か否かにより判定する。そして、放電深度制限制御モー
ドにあるときは、ステップS245でスロットルアシス
トトリガの基準閾値DTHAESZを所定値#DTHA
DODとし、放電深度制限制御モードが解除されている
場合は次のステップS246に進む。この場合の所定値
#DTHADODは、モータアシストのための判定値を
持ち上げるべく正の値が設定され、放電深度制限制御モ
ードにある場合は、モータアシストの頻度を少なくする
ように補正するものである。
ゾーンB内であるか否かをエネルギーストレージゾーン
B判定フラグF_ESZONEBが「1」であるか否か
により判定する。そして、バッテリ残容量がゾーンB内
にある場合は、ステップS247でスロットルアシスト
トリガの基準閾値DTHAESZを所定値#DTHAE
SZBとし、ゾーンB以外のときは次のステップS24
8に進む。この場合の所定値#DTHAESZBは、モ
ータアシストのための判定値を持ち上げるべく正の値が
設定され、バッテリ残容量がゾーンBの暫定使用領域の
場合はモータアシストの頻度を少なくするように補正す
るものである。
ゾーンD内であるか否かをエネルギーストレージゾーン
D判定フラグF_ESZONEDが「1」であるか否か
により判定する。そして、バッテリ残容量がゾーンD内
にある場合は、ステップS249でスロットルアシスト
トリガの基準閾値DTHAESZを所定値#DTHAE
SZDとし、ゾーンD以外のときは次のステップS25
0に進む。この場合の所定値#DTHAESZDは、モ
ータアシストのための判定値を持ち下げるべく負の値が
設定され、バッテリ残容量がゾーンDの過充電領域の場
合はモータアシストの頻度を高めるように補正するもの
である。
ッテリ残容量がゾーンBやゾーンD内でない場合は、ス
テップS250で、スロットルアシストトリガの基準閾
値DTHAESZを0とする。そして、次のステップS
251において、ステップS242またはステップS2
43で求めたエアコン補正値DTHAACと、ステップ
S245、S247、S249、S250のいずれかで
求めたスロットルアシストトリガの基準閾値DTHAE
SZとを加算してスロットルアシストトリガ補正値DT
HASTを求めて、リターンする。したがって、放電深
度制限制御モードにある場合は、吸気管負圧アシストト
リガ判定では負荷軽減を目的としたモータアシストはし
ないこととなり(ステップS209)、スロットルアシ
ストトリガ判定ではアシストトリガ判定値の持ち上げを
行うことで(ステップS245)モータアシストの頻度
を抑えている。
て、図11のフローチャートに基づいて説明する。はじ
めに、ステップS300において、加速モードか否かが
判定される。加速モードではないと判定された場合には
ステップS300Aにおいて、アシスト量ASTPWに
「0」がセットされる。ステップS300において加速
モードであると判定された場合には、ステップS301
に進む。
H開度の現在値THEMとアシスト処理移行判定スロッ
トルTHASTDLYとが比較される。ステップS30
0Bにおいて、スロットルTH開度の現在値THEM<
アシスト処理移行判定スロットルTHASTDLYと判
定された場合には、ステップS300Cにおいて、発電
量の徐々減算量REGENFが0と比較される。このス
テップS300Cにおいて、発電量の徐々減算量REG
ENF≦0であると判定された場合にはステップS30
1に進む。ステップS300Cにおいて、発電量の徐々
減算量REGENF>0と判定された場合にはステップ
S304に進む。また、ステップS300Bにおいて、
スロットルTH開度の現在値THEM≧アシスト処理移
行判定スロットルTHASTDLYであると判定された
場合にはステップS301に進む。
T車かが判定される。CVT車である場合には、ステッ
プS302でシフトポジションが判定される。ステップ
S302においてニュートラル(N)ポジションあるい
はパーキング(P)ポジションであると判定された場合
には、ステップS304でアシスト量ASTPWRを
「0」にセットしてアシストしないものとし、スップS
305でアシスト判定フラグF_ASSTを「0」にセ
ットする。それから、ステップS306で12ボルト系
消費電力に相当する電力をモータMの回生によって補助
バッテリ4に供給する。尚、ステップS306、ステッ
プS325において、DVはダウンバータ5を示してい
る。
Pポジション以外であると判定された場合には、ステッ
プS303においてブレーキスイッチS4のON、OF
Fが判定される。ステップS303においてブレーキス
イッチS4がONであると判定された場合にはステップ
S304に進む。一方、ステップS303においてブレ
ーキスイッチS4がOFFであると判定された場合に
は、後述するステップS309に進む。
と判定された場合にはステップS307でクラッチスイ
ッチS5のON、OFFが判定される。ステップS30
7において、クラッチスイッチS5がOFFであると判
定された場合には、ステップS308でニュートラルに
あるか否かが判定される。インギアにある場合にはステ
ップS309に進み、ここでエンジン全負荷領域に対応
するスロットルアシストモード(以下、THアシストモ
ードという)であるか、エンジン部分負荷領域に対応す
る吸気管負圧アシストモード(以下、PBアシストモー
ドという)であるか否かをスロットルモータアシスト判
定フラグF_MASTTHによって判定する。このよう
にTHアシストモードであるかPBアシストモードであ
るかをスロットルモータアシスト判定フラグF_MAS
TTHによって判定するのは、アシストトリガ判定にお
いて、アシストモードを2つに分けたことに対応させる
ためである。
ラグF_MASTTHが「1」である場合にはTHアシ
ストモードであり、「0」の場合にはPBアシストモー
ドである。一方、上記ステップS307において、クラ
ッチスイッチS5がONであることが判定された場合、
および、ステップS308でニュートラルであることが
判定された場合には、ステップS304へ進む。
モータアシスト判定フラグF_MASTTHが「0」、
すなわち、PBアシストモードであると判定された場合
に、ステップS310においてエアコンHACがONで
あるか否かが判定される。ステップS310において
「NO」、すなわち、エアコンHACがOFFであると
判定された場合には、ステップS312においてアシス
ト量ASTPWRを回転数NEと吸気管負圧PBのマッ
プ(図示略)により検索する。このマップ検索によりエ
ンジン回転数NE毎に割り当てられた吸気管負圧PBに
応じたアシスト量ASTPWRがKWの単位で読み込ま
れる。ここで、このマップはMTとCVTで持ち替えて
おり、また、MTの場合には各ギア毎に持ち替えてお
り、更に、ストイキとリーンバーンとで持ち替えをして
いる。ステップS312によるマップ検索がなされる
と、次にステップS317に進む。
わち、エアコンHACがONであると判定された場合に
は、ステップS311において、ステップS312で用
いるマップに対してエアコン負荷分を上乗せしたアシス
ト量ASTPWR(HAC)がエンジン回転数NEに応
じてマップ検索される。このエアコンHACがONの場
合に持ち替えるマップはMT車ではギア位置毎に、ま
た、ストイキとリーンバーンでも持ち替えを行ってい
る。このようにエアコンHACがONの場合の上乗せ分
を加味したアシスト量ASTPWR(HAC)のマップ
検索がなされると、次に、ステップS317に進む。
ータアシスト判定フラグF_MASTTHが「1」、す
なわち、THアシストモードであると判定された場合に
は、ステップS313においてエアコンHACがONで
あるか否かが判定される。ステップS313において
「NO」、すなわち、エアコンHACがOFFであると
判定された場合には、ステップS315において、図1
2に示すようなエンジン回転数NEに対応したスロット
ルアシスト量APWRTHL/Hのテーブル検索がなさ
れる。
ち、エアコンHACがONであると判定された場合に
は、PBアシストモードの場合と同様にステップS31
4でエアコン負荷を上乗せしたスロットルアシスト量A
PWRTHL/H(HAC)がエンジン回転数NEに応
じてテーブル検索(図示略)される。ここで、上記エア
コンHACがONの場合に持ち替えるマップはMT車で
はギア位置毎に、また、ストイキとリーンバーンでも持
ち替えを行っている。そして、エアコンHACがONの
場合の上乗せ分を加味したスロットルアシスト量APW
RTHL/H(HAC)を基準としたテーブル検索がな
されると、次に、ステップS316に進む。このよう
に、エアコンHACがONとなった場合に、アシスト量
を別のテーブルで検索するのは、エアコンの作動によっ
てエンジンに対する負荷が余分にかかるため、その分だ
け減少したトルクを補うためのテーブルが必要だからで
ある。
は、図12に示すようにエンジン回転数NEに対応して
高スロットルアシスト量閾値APWRTHHと低スロッ
トルアシスト量閾値APWRTHLとを設定したもので
あり、両者間にはエンジン回転数NEに対応して一定の
幅(例えば、4KWの幅)が設定されている。次に、ス
テップS316において、図13に示すようにスロット
ルアシストトリガ閾値MTHASTと、このスロットル
アシストトリガ閾値MTHASTから所定開度(エンジ
ン回転数NEの関数で求められる開度)変化したスロッ
トルTH開度#MTHASTHとの間を、上記ステップ
S314、ステップS315で検索された高スロットル
アシスト量閾値APWRTHHと低スロットルアシスト
量閾値APWRTHLの間で補間算出を行う。
315においてエンジン回転数NEに対して高スロット
ルアシスト量閾値APWRTHHと低スロットルアシス
ト量閾値APWRTHLが決められ、アシストトリガ判
定で定められた下限のスロットルTH開度MTHAST
から所定量開いたスロットルTH開度#MTHASTH
までのKW値をどれだけの範囲で割り振るかを検索す
る。
でいるときにPBアシストモードからTHアシストモー
ドに移行した場合に、アシスト量ASTPWRが急激に
変化してショックが発生するのを防止するためである。
これにより、PBアシストモードからTHアシストモー
ドに移行する際に、スロットル開度に応じてアシスト量
を徐々に移行させることができ、エンジンの部分負荷領
域からエンジンの全負荷領域へのスムーズな移行が実現
する。
御モードに入っているか否かが判定される。ステップS
317においてDODリミット判定フラグF_DODL
MTが「0」、すなわち、放電深度制限制御モードに入
っていないことが判定された場合には、ステップS31
9でバッテリ残容量SOCがDゾーンか否かがエネルギ
ーストレージ判定フラグF_ESZONEDによって判
定される。ステップS319でエネルギーストレージ判
定フラグF_ESZONEDが「0」、すなわち、バッ
テリ残容量SOCがDゾーン以外であることが判定され
た場合には、ステップS320でアシスト量の補正係数
KAPWRが1.0にセットされる。
判定フラグF_DODLMTが「1」、すなわち、放電
深度制限制御モードに入っていると判定された場合に
は、ステップS318でアシスト量の補正係数KAPW
Rに放電深度制限制御モード用の係数#KAPWRDO
D(1以下)がセットされる。したがって、この加速モ
ードにおいて放電深度制限制御モードに入った場合に
は、ステップS318でアシスト量の補正係数KAPW
Rに放電深度制限制御モード用の係数#KAPWRDO
D(1以下)がセットされるため、その分アシスト量が
少なくなり、その結果、バッテリ3の残容量SOCの減
少を抑えることができ、迅速なバッテリ3の残容量SO
Cの増加を促すことができる。また、放電深度制限制御
モード用の係数#KAPWRDODを最大値の1とした
場合には、アシスト量がステップS320の場合と同様
になり、通常と同じアシスト量が確保されるため、運転
者の加速意思に十分に反応する運転が可能となる。
ーストレージ判定フラグF_ESZONEDが「1」、
すなわち、バッテリ残容量SOCがゾーンDにあること
が判定された場合には、ステップS321でこれに対応
したゾーンD用の係数#KAPWRESD(1以上)が
アシスト量の補正係数KAPWRにセットされる。そし
て、ステップS322でアシスト量ASTPWRに補正
係数KAPWRをかけた値が必要なアシスト量として求
められる。したがって、アシスト量を増加させることで
バッテリ残容量SOCを低下させ過充電状態を解消する
ことができる。また、吸気管負圧アシストモード及びス
ロットルアシストモードの双方においてアシスト量が増
加するため、加速時において増量されたアシスト量によ
り快適な走行が可能となる。
た最終的なアシスト量ASTPWRがステップS323
においてアシスト要否判定値ASTLLGと比較され、
アシスト量ASTPWR≦アシスト要否判定値ASTL
LGと判定された場合にはステップS304に進む。ま
た、ステップS323においてアシスト量ASTPWR
>アシスト要否判定値ASTLLGである場合には、ス
テップS324において、アシスト判定フラグF_AS
STに「1」がセットされる。次に、モータMが駆動力
を発生しているときには回生電力を利用できないため、
ステップS325において12ボルト系消費電力に相当
する電力をバッテリ3から補助バッテリ4に供給する。
そして、ステップS326において非制動時回生量RE
GENを「0」にセットしリターンする。
について、図14のフローチャートに基づいて説明す
る。ステップS401においてアシスト量ASTPWR
に「0」がセットされると、ステップS402において
バッテリ残容量SOCがDゾーンであるか否かがエネル
ギーストレージゾーンD判定フラグF_ESZONED
により判定される。ステップS402において、エネル
ギーストレージゾーンD判定フラグF_ESZONED
が「1」、すなわち、バッテリSOCがDゾーンである
と判定された場合には、ステップS403においてクル
ーズ発電CRSRGNに「0」がセットされ発電停止モ
ードに入る。この発電停止モードは、バッテリ3に対す
る充電を止め、後述するステップS422において12
ボルト系の補助バッテリ4のみに充電するモードであ
る。
レージゾーンD判定フラグF_ESZONEDが
「0」、すなわち、バッテリ残容量SOCがゾーンD以
外であると判定された場合には、ステップS404にお
いてクルーズ充電量#CRSRGNMマップを検索して
クルーズの充電量のマップ値CRSRGNMを読み込
む。このクルーズ充電量のマップ値CRSRGNMは、
エンジン回転数NEと吸気管負圧PBに対応して決定さ
れる。また、このマップはMT車とCVT車で別持ちに
されている。これは、クルーズ充電はエンジンEに負荷
を与えるので、負荷と対応しているエンジン回転数NE
と吸気管負圧PBによって定めた。
リ残容量SOCがゾーンCであるか否かが判定される。
エネルギーストレージゾーンC判定フラグF_ESZO
NECが「1」、すなわち、バッテリ残容量SOCがゾ
ーンCであると判定された場合には、ステップS406
で強発電モードとなり、クルーズ発電量の補正係数KC
RSRGNに#KCRGNSGがセットされる。ゾーン
Cでの強発電モードに入った場合にはFIECU11に
おいてリーンバーンモードを禁止している。このゾーン
Cでリーンバーンモードを禁止しているのは、バッテリ
3がゾーンCにある場合には後述するように強発電モー
ドで発電するために、それに必要な出力を確保しなけれ
ばならないが、リーンバーンモードではこの出力を確保
できないからである。
トレージゾーンC判定フラグF_ESZONECが
「0」、すなわち、バッテリ残容量SOCがゾーンC以
外である場合には、ステップS407に進み、放電深度
制限制御モードであるか否かが判定される。ステップS
407においてDODリミット判定フラグF_DODL
MTに「1」がセットされ放電深度制限制御モードに入
っていると判定された場合には、ステップS408でD
OD制限発電モードとなり、クルーズ発電量の補正係数
KCRSRGNに#KCRGNDODがセットされる。
判定フラグF_DODLMTに「0」がセットされ、放
電深度制限制御モードが解除されていると判定された場
合には、ステップS409に進みバッテリ残容量SOC
がゾーンBであるか否かが判定される。ステップS40
9においてエネルギーストレージゾーンB判定フラグF
_ESZONEBが「1」、すなわち、バッテリ残容量
SOCがゾーンBであると判定された場合には、ステッ
プS411で弱発電モードとなり、クルーズ発電量の補
正係数KCRSRGNに#KCRGNWKがセットされ
る。
レージゾーンB判定フラグF_ESZONEBが
「0」、すなわち、バッテリ残容量SOCがゾーンB以
外であると判定された場合には、ステップS410に進
み、ここでゾーンA用の通常発電モードとなり、クルー
ズ発電量の補正係数KCRSRGNに#KCRGNがセ
ットされる。
常発電モード、ステップS411における弱発電モー
ド、ステップS408におけるDOD制限発電モード、
および、ステップS406における強発電モードの各係
数の大きさの違いから、バッテリ残容量SOCによって
区画された各ゾーン、および、放電深度制限制御モード
にある場合について、以下のような発電量の大小関係が
あることになる。
ード>ゾーンA 尚、ゾーンDでは発電はしないため係数は持たない。す
なわち、発電モード別に示すと強発電モード>弱発電モ
ード≧DOD制限発電モード>通常発電モード>発電停
止モード=0となる。そして、ステップS410におけ
る通常発電モード、ステップS411における弱発電モ
ード、および、ステップS408におけるDOD制限発
電モードの補正係数が設定された後には、ステップS4
12において、リーンバーン判定フラグF_KCMLB
によりリーンバーンモードであるか否かが判定される。
ここで、ステップS406の強発電モードの際にステッ
プS412を経由しないのは、そもそもゾーンCの場合
にはリーンバーンモードが禁止されているためリーンバ
ーンモードの補正係数を求める必要がないからである。
定フラグF_KCMLBが「1」、すなわち、リーンバ
ーンモードであると判定された場合には、ステップS4
13において上記補正係数に更にリーンバーンモードの
補正係数#KCRGNLBを加味してリーンバーン発電
係数KCRSRGNが設定される。これは、理論空燃比
よりも大きい空燃比でエンジンEを作動させるリーンバ
ーンモードにおいてはトルクがあまりにもかかりすぎる
とリーンバーン領域を抜けてしまうので、リーンバーン
領域から抜けてストイキ領域に入ることができないよう
に補正係数(1以下)をかけて発電量を減少させるため
である。そして、ステップS414において上記各補正
係数をクルーズ発電量のマップ値CRSRGNMにかけ
てクルーズ発電量CRSRGNを算出する。
Mの非制動時回生量REGENとクルーズ発電量CRS
RGNが等しいか否かを判定する。ステップS403に
おいて発電停止モードとなった場合にもステップS41
5における判定の対象となる。ステップS415におい
て両者が等しいと判断された場合には、ステップS41
6でモータの非制動時回生量REGENにクルーズ発電
量CRSRGNを代入する。
時回生量REGEN<クルーズ発電量CRSRGN、す
なわち、非制動時回生量REGENがクルーズ発電量C
RSRGNよりも小さいと判定された場合には、ステッ
プS418においてクルーズ発電量のデルタ値#DCR
SRGNをモータの非制動時回生量REGENに徐々に
加算してゆき、ステップS419において、非制動時回
生量REGEN>クルーズ発電量CRSRGN、すなわ
ち、非制動時回生量REGENがクルーズ発電量CRS
RGNよりも大きいと判定された場合にはステップS4
16に進む。
EN≦クルーズ発電量CRSRGN、すなわち、非制動
時回生量REGENがクルーズ発電量CRSRGNより
も小さいと判定された場合には後述するステップS42
2に進む。ステップS417において、非制動時回生量
REGEN≧クルーズ発電量CRSRGN、すなわち、
非制動時回生量REGENがクルーズ発電量CRSRG
Nよりも大きいと判定された場合には、ステップS42
0においてクルーズ発電量のデルタ値#DCRSRGN
をモータの非制動時回生量REGENから徐々に減算し
てゆき、ステップS421において、非制動時回生量R
EGENがクルーズ発電量CRSRGNよりも小さいか
否かが判定される。ステップS421で非制動時回生量
REGEN<クルーズ発電量CRSRGN、すなわち、
非制動時回生量REGENがクルーズ発電量CRSRG
Nよりも小さいと判定された場合にはステップS416
に進む。
EN≧クルーズ発電量CRSRGN、すなわち、非制動
時回生量REGENがクルーズ発電量CRSRGNより
も大きいと判定された場合にはステップS422に進
む。このように、発電量の徐々加算、徐々抜きを行うこ
とによって発電量が急激に変わることによるショックの
発生を抑えている。そして、ステップS422では12
ボルト系消費電力に相当する電力をモータMの回生によ
り発電し、その電力を補助バッテリ4に供給する。
て、放電深度制限制御モードに入った場合には、ステッ
プS408においてDOD制限発電モードとなる。その
結果、ゾーンAの通常発電モードよりもやや多めの発電
を行えるため、クルーズ時における発電量が増加する
分、迅速にバッテリ3の残容量SOCを上昇させること
ができる。
のではなく、例えば、各種補正値を設定する場合には、
マップにより補正値を持たせたり、補正量を加算減算し
たり、補正係数をかける等、種々の態様が採用可能であ
る。そして、上記実施形態ではオートマチックトランス
ミッションをCVTで代表したが、有段式の自動変速機
を用いることも可能である。また、エンジン始動を「ス
タータ」と「モータ」を併用したもので開示したが、ど
ちらか一方であっても良い。
載した発明によれば、エンジンの部分負荷領域から全負
荷領域に跨って加速が行われる場合に、吸気管負圧アシ
ストモードでの基本アシスト量からスロットルアシスト
モードにおける基本アシスト量への移行がスロットルア
シスト量変更手段によってスムーズになされるという効
果がある。請求項2に記載した発明によれば、DODリ
ミット判定手段により放電深度制限制御モードにあるこ
とが判定されると、上記吸気管負圧アシストモードにお
ける基本アシスト量及びスロットルアシストモードにお
ける基本アシスト量を各々減少させることが可能となる
ため、蓄電装置の残容量が減少するのを抑制することが
でき、したがって、蓄電装置の残容量が速やかに回復す
るための助けとなるという効果がある。
負圧アシストモード及びスロットルアシストモードの双
方においてアシスト量が増加することによって、過充電
状態にある蓄電装置は速やかに過充電状態を解消でき
る。したがって、蓄電装置の過充電状態を解消できると
共に加速時において増量されたアシスト量により快適な
走行が可能となるという効果がある。
ン作動判別手段により、エアコンが作動している場合に
は吸気管負圧アシストモードとスロットルアシストモー
ドにおける基本アシスト量を増加してエアコンの作動に
よって減少するエンジントルクを補うことが可能となる
ため、エアコンが作動していても加速感に何ら影響を与
えることなく快適な走行が可能となるという効果があ
る。
図である。
る。
ラフ図である。
る。
ストモードの閾値を示すグラフ図である。
ラフ図である。
ート図である。
フ図である。
ャート図である。
る。
る基本アシスト量 ASWRTHL/H スロットルアシストモードにおけ
る基本アシスト量 ASWRTHL 低スロットルアシスト量閾値 ASWRTHH 高スロットルアシスト量閾値 SOC バッテリの残容量 SOCINT バッテリの初期残容量 DODLMT バッテリ残容量の所定量 ステップS245 放電深度制限制御モード ステップS309 アシストモード判定手段 ステップS310 エアコン作動判別手段 ステップS312 吸気管負圧アシスト量決定手段 ステップS313 エアコン作動判別手段 ステップS315 スロットルアシスト量決定手段 ステップS316 スロットルアシスト量変更手段 ステップS317 DODリミット判定手段 ステップS318 放電深度制限制御モード ステップS319 過充電領域判定手段 ステップS408 放電深度制限制御モード
Claims (4)
- 【請求項1】 車両の推進力を出力するエンジンと、エ
ンジンの出力を補助する補助駆動力を発生するモータ
と、モータに電力を供給し又は車両減速時のモータの回
生作動により得られた回生エネルギーを蓄電する蓄電装
置とを備えたハイブリッド車両の制御装置において、エ
ンジンの部分負荷領域に対応する吸気管負圧アシストモ
ードと、エンジンの全負荷領域に対応するスロットルア
シストモードとを備え、スロットル開度に応じて吸気管
負圧アシストモードかスロットルアシストモードかを判
定するアシストモード判定手段と、吸気管負圧アシスト
モードにおいてエンジン回転数と吸気管負圧とにより基
本アシスト量を決定する吸気管負圧アシスト量決定手段
と、スロットルアシストモードにおいてエンジン回転数
に対応して上限値と下限値とで上下に幅を持たせた基本
アシスト量を決定するスロットルアシスト量決定手段
と、エンジンの部分負荷領域から全負荷領域へ渡って走
行する場合に、スロットルアシスト量決定手段により決
定された基本アシスト量を下限値から上限値へと徐々に
増加させるスロットルアシスト量変更手段とを備えたこ
とを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。 - 【請求項2】 蓄電装置の残容量が車両走行開始時にお
ける蓄電装置の初期残容量に対して所定量減少した場合
に、蓄電装置の残容量を回復する方向に充電等を行う放
電深度制限制御モードを備え、放電深度制限制御モード
にあるか否かを判別するDODリミット判定手段と、D
ODリミット判定手段により放電深度制限制御モードに
あると判定された場合に、上記吸気管負圧アシストモー
ドとスロットルアシストモードにおける基本アシスト量
を減少させることを特徴とする請求項1記載のハイブリ
ッド車両の制御装置。 - 【請求項3】 蓄電装置の残容量が過充電領域にあるか
否かを判別する過充電領域判定手段を備え、過充電領域
判定手段により蓄電装置の残容量が過充電領域にある場
合に、上記吸気管負圧アシストモードとスロットルアシ
ストモードにおける基本アシスト量を増加することを特
徴とする請求項1、または、請求項2に記載のハイブリ
ッド車両の制御装置。 - 【請求項4】 エアコンが作動しているか否かを判別す
るエアコン作動判別手段を備え、エアコンが作動してい
る場合に、上記吸気管負圧アシストモードとスロットル
アシストモードにおける基本アシスト量を増加すること
を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の
ハイブリッド車両の制御装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34754298A JP3336279B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | ハイブリッド車両の制御装置 |
US09/453,961 US6262491B1 (en) | 1998-12-07 | 1999-12-03 | Control system for hybrid vehicle |
EP99124336A EP1008483B1 (en) | 1998-12-07 | 1999-12-06 | Control system for a hybrid vehicle |
DE69942573T DE69942573D1 (de) | 1998-12-07 | 1999-12-06 | Regelsystem für ein Hybridfahrzeug |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34754298A JP3336279B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | ハイブリッド車両の制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000170569A true JP2000170569A (ja) | 2000-06-20 |
JP3336279B2 JP3336279B2 (ja) | 2002-10-21 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP3336279B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
KR102441058B1 (ko) | 2016-12-02 | 2022-09-06 | 현대자동차주식회사 | 하이브리드 차량의 엔진 최대 출력 토크 산출 장치 및 그 방법 |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP34754298A patent/JP3336279B2/ja not_active Expired - Fee Related
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