JP2000170551A - 排気ブレーキバルブ装置 - Google Patents

排気ブレーキバルブ装置

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JP2000170551A
JP2000170551A JP10345157A JP34515798A JP2000170551A JP 2000170551 A JP2000170551 A JP 2000170551A JP 10345157 A JP10345157 A JP 10345157A JP 34515798 A JP34515798 A JP 34515798A JP 2000170551 A JP2000170551 A JP 2000170551A
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valve
exhaust brake
negative pressure
brake valve
actuator
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JP10345157A
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Masataka Machida
政貴 町田
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Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D9/00Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits
    • F02D9/04Controlling engines by throttling air or fuel-and-air induction conduits or exhaust conduits concerning exhaust conduits
    • F02D9/06Exhaust brakes

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Exhaust Silencers (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 排気ブレーキの作動時及び作動解除時の応答
性をよくし、制動力の効き遅れを防止し、黒煙を発生せ
ず、変速ショックを緩和し、アクチュエータのストロー
ク量を確保する。 【解決手段】 排気ブレーキバルブ16の弁体21の受
圧面中心と回動中心を偏心させ、その偏心に伴い排気ガ
ス圧に基づく弁体21を開状態に戻す方向への戻しトル
クに対応して戻しばねの付勢力を小さくし、作動時及び
作動解除時の動作を目標時間内に終了させ、弁体21、
弁軸20及び該弁軸20を軸支するブッシュ18,19
がステンレス鋼等の防錆材料からなり、且つ弁軸20及
び該弁軸20を軸支するブッシュ18,19の表面には
耐摩耗性及び低摩擦係数を確保するためのセラミックコ
ーティング及びバフ仕上げ加工を施してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大型自動車等のエ
ンジンから排出される排気ガスの排出流路の途中に配置
して走行中の制動等のために使用される排気ブレーキバ
ルブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は従来の排気ブレーキバルブ装置を
一部破断して示した正面図、図8は図7の要部の一部破
断側面図である。自動車の排気ブレーキバルブは、エン
ジンの排気管の途中に設けられ、制動力の効き遅れ防
止、シフトダウンするときに自動的に排気ブレーキが作
動することによって生ずる変速ショックの緩和、黒煙発
生の防止のために、作動時及び作動解除時のタイムラグ
をできるだけ小さくして応答性を向上させる必要があ
る。従来の排気ブレーキバルブ1は、バルブケーシング
2の軸受部にあるブッシュ3,4で回動自在に支持され
た弁軸5に円形のバタフライ形弁体6を取付け、一端側
に取付けられたブラケット7でバルブケーシング2が支
持されている。
【0003】また、排気ブレーキバルブ1は、図9に示
すように、弁軸5に取付けられ排気ガス圧を受ける弁体
6の受圧面中心とその回動中心Cがほぼ一致している。
そして、排気ブレーキバルブ装置は、負圧式アクチュエ
ータ8を備え、図7に示すように、配管9を介してアク
チュエータ8の負圧室11に連通接続された電磁弁12
を通じて負圧源10から供給される負圧でアクチュエー
タア8が作動し、該アクチュエータ8の作動で弁軸5の
外端に取付けられたレバー13を回動させることによっ
て弁体6が閉じ、戻しばね14の付勢力で戻すことによ
って弁体6が開状態となるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の排
気ブレーキバルブ装置は、ブッシュ3,4及び弁軸5や
弁体6が摩耗、錆の発生、エンジンからの排気ガスに含
まれるカーボンやオイル等の付着物の固化堆積などに基
づく経時劣化により、摩擦係数が増大し、排気ブレーキ
バルブ1の応答性が悪化するという問題点があった。ま
た、負圧式アクチュエータ8では、電磁弁12から負圧
室11までの配管9の長さが長くなるため、その間にあ
る部分の容積が負圧室11の容積に加わって、一層アク
チュエータ8及び排気ブレーキバルブ1の応答性を低下
させるという問題点があった。そして、戻しばね14の
付勢力を強くすると、作動時の応答性が悪く、弱くする
と、作動解除時の応答性が悪くなるという欠点があっ
た。
【0005】上記問題点に鑑み、本発明は、アクチュエ
ータ及び排気ブレーキの作動時及び作動解除時における
応答性をよくし、制動力の効き遅れを防止して、しか
も、作動時に黒煙が発生せず、変速ショックを緩和し、
アクチュエータのストローク量を確保することができる
排気ブレーキバルブ装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、回動自在に支持したバタフライ形の弁体
を有する排気ブレーキバルブを備え、該排気ブレーキバ
ルブが負圧を利用した負圧式アクチュエータで作動し、
該アクチュエータの負圧室内には作動解除時に作動前の
開弁状態に戻すための戻しばねを設けた排気ブレーキバ
ルブ装置において、前記受圧面中心と回動中心とを偏心
させ、該偏心に伴い排気ガス圧に基づく前記弁体を開状
態に戻す方向への戻しトルクに対応して前記戻しばねの
付勢力を小さくし、作動時及び作動解除時の動作を目標
時間内に終了させることを特徴とする。また、本発明で
は、前記弁体、弁軸及び該弁軸を軸支する受部材が難付
着性を有する防錆材料からなり、且つ前記弁軸及び該弁
軸を軸支する受部材の表面には耐摩耗性及び低摩擦係数
を確保するための加工を施すのが好ましい。更に、本発
明では、回動自在に支持したバタフライ形の弁体を有す
る排気ブレーキバルブを備え、該排気ブレーキバルブが
負圧を利用した負圧式アクチュエータで作動する排気ブ
レーキバルブ装置において、前記アクチュエータには前
記負圧室を形成するシェルを有し、負圧源から前記アク
チュエータの負圧室に対する負圧の供給排出の切換えを
行うための三方電磁弁を設け、前記シェルの外面に前記
三方電磁弁を固定してもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下において、本発明の実施の形
態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1
は本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエータを縦
断した排気ブレーキバルブ装置を示す側面図、図2は図
1の排気ブレーキバルブ装置を示す一部破断正面図、図
3は図2の排気ブレーキバルブの縦断面図である。この
排気ブレーキバルブ装置は、暖気装置としての機能も兼
ねた排気ブレーキバルブ16を備え、バルブケーシング
17の軸受部にあるブッシュ18,19で回動自在に支
持した弁軸20にバタフライ形の弁体21を取付け、排
気ガス圧を受ける該弁体21の受圧面中心を回動中心に
対し偏心させている。
【0008】そして、排気ブレーキバルブ装置は、排気
ブレーキバルブ16が負圧を利用した負圧式アクチュエ
ータ24で作動し、該アクチュエータ24の負圧室25
内には作動解除時に作動前の開状態に戻すための戻しば
ね26が設けられ、弁体21の受圧面中心と回動中心を
偏心させ、その偏心に伴い排気ガス圧に基づく弁体21
を開状態に戻す方向への戻しトルクに対応して戻しばね
26の付勢力を小さくし、作動時及び作動解除時の応答
性を向上させてあり、弁体21、弁軸20及び該弁軸2
0を軸支する受部材としてのブッシュ18,19が、防
錆材料からなり、且つこれらの表面には耐摩耗性及び低
摩擦係数等を確保するための加工を施してある。
【0009】バルブケーシング17は、円筒形のケーシ
ング本体30の直径の延長上に突設したボス31,32
内にブッシュ18,19を有し、該ブッシュ18,19
を介して弁軸20を回動自在に支持している。また、バ
ルブケーシング17は、ケーシング本体30に、図2に
示す正方形のフランジ33及び変形フランジ34が一体
的に設けられ、これらの両フランジ33,34に開けら
れた複数のねじ穴に螺合する又は透孔に挿通した図示し
ないボルトを利用し、所定箇所に取付けられる。
【0010】そして、バルブケーシング17は、一方の
ボス31の端面に垂直に開けたねじ穴35にボルト36
をねじ込むことによって、アクチュエータ24の取付用
ブラケット37が固着される。両ブッシュ18,19
は、ステンレス鋼等の防錆材料からなっており、防錆、
耐摩耗性、低摩擦係数、及び排気ガス中のカーボンやオ
イル等が付着し難い難付着性を確保し弁軸20の円滑な
動作を長期間に亘って維持するために、セラミックコー
ティングを施し表面をバフ仕上げしてある。
【0011】弁軸20は、ステンレス鋼等の防錆材料か
らなっており、ブッシュ18,19で支持される中空の
支持受部40,41と、両支持受部40,41間の部分
を切り欠いて形成した取付受部42と、アクチュエータ
24寄りの支持受部40に続きバルブケーシング17か
ら突出した突出端部43とを一体に有し、軸芯がケーシ
ング本体30の中心に対し偏心しており、ブッシュ1
8,19と同様に、セラミックコーティングを施し表面
をバフ仕上げしてある。また、弁軸20は、取付受部4
2に複数のねじ穴42aが開けられており、該ねじ穴4
2aに螺合するボルト44をもって弁体21が取付けら
れ、突出端部43にレバー23が取付られ、一方の支持
受部40内に放熱用のナトリウム45が封入されてい
る。
【0012】弁体21は、ステンレス鋼等の防錆材料か
らなっており、ブッシュ18,19と同様に、セラミッ
クコーティングを施してあり、弁軸20に取付けられて
弁軸20と共に回動し、回動中心Cがケーシング本体3
0の中心線CLに対して偏心し、受圧面中心と回動中心
Cとの偏心量dを7mm程度にしてある。
【0013】また、弁体21は、図3に示すように、閉
状態で、弁軸20から最も離れている位置におけるケー
シング本体30の内周面と弁体21自体の外周との間の
バルブ隙間sが0.1〜0.3mmとなるように、好まし
くは0.2mmに寸法設定される。そして、弁体21が受
圧面に受ける排気ガスの圧力に基づき、閉状態から開状
態に回動する方向の戻しトルクが生じるようになってい
る。なお、レバー23は軽量化のために輪郭のほぼ中央
に長穴形の中央孔23aが開けられている。
【0014】アクチュエータ24は、戻しばね26と、
シェル46内のダイアフラム47と、これの中心部を挟
むダイアフラムプレート48及びリテーナ49とを備
え、ダイアフラム47の中心に出力ロッド50が連結さ
れており、シェル46の頭部に連結管53を固着し突設
してある。シェル46は、第1のシェル部材51と、第
2のシェル部材52とを組み合わせてなり、両シェル部
材51,52の間にダイアフラム47の外周縁を挟持
し、第2のシェル部材52が複数のボルト55及びこれ
に螺合するナット56を用いてブラケット37の平らな
上板部38に取付けられている。また、シェル46は、
内部をダイアフラム47で仕切ることによって負圧室2
5を形成している。連結管53は、圧損低減のために、
内径を可能な限り大きくし、シェル46との接続部分に
曲率半径Rをもって折曲形成したフランジ53aを有し
ている。
【0015】ダイアフラム47は、ダイアフレームプレ
ート48とリテーナ49との間に中心部分が挟持され、
ダイアフラムプレート48及びリテーナ49を介して出
力ロッド50の頭部及び首部が連結されている。出力ロ
ッド50は、レバー23の方へ向けて突出させた先端部
のクレビス60がピン61をもって該レバー23にピン
接合され、ブラケット37に内向きに突設された2本の
ストッパボルト62,63の頭部にレバー23の係合面
23b,23cが当たることによって、開弁時及び閉弁
時の動きが規制されている。
【0016】そして、ダイアフラム47は、非作動状態
で、負圧タンク等の負圧源から負圧が供給され負圧室2
5の圧力が低下すると、シェル46の頭部内面とダイア
フレームプレート48との間に配置されている戻しばね
26の付勢力に抗して負圧室25を縮小させるように変
形し、出力ロッド50を入り動作させ、この動作により
弁体21が閉じられ、負圧室25から負圧が排除される
と、戻しばね26の付勢力及び排気ガスの圧力が弁体2
1の受圧面に作用することに基づくトルクによって、図
に示す状態に戻り、これにより弁体21が開く。なお、
出力ロッド50の外周面とダイアフラムプレート48及
びリテーナ49との間にはOリング68が設けられ、こ
の部分のシールがなされている。
【0017】戻しばね26は、弁体21の受圧面中心と
回動中心との偏心による排気ガス圧に基づく開状態に戻
す方向への戻しトルクに対応して付勢力を小さくしてあ
る。これにより、アクチュエータ24は、作動時におけ
る排気ブレーキバルブ16の閉状態及び作動解除時にお
ける開状態への動作を目標時間内に終了するようになっ
ている。この場合、目標時間は、0.1秒以内に設定さ
れる。このように、付勢力を小さく設定するので、戻し
ばね26は、線径を細く、自由長さを短くすることが可
能になり、組立性向上とコスト低減になる。
【0018】本発明の上記第1の実施の形態の場合、ブ
ッシュ18,19、弁軸20及び弁体21がステンレス
鋼材からなっていてその表面にセラミックコーティング
を施してあるので、錆が発生せず耐摩耗性に優れてお
り、弁軸20及びブッシュ18,19にはさらにその表
面をバフ仕上げしてあるので、低摩擦係数と難付着性を
長期間に亘って保持することができ、弁軸20に中空の
支持受部40,41があり、レバー23に中央孔23a
が開けられているので、軽量化と慣性モーメントの低減
をできるため、円滑な軽い動作が可能であり、作動時及
び作動解除時の良好な応答性を長期間維持することがで
きるという利点がある。
【0019】また、中空の支持受部40にナトリウム4
5が封入されているので、放熱が容易になり、700℃
にも達する排気ガスGに基づく弁軸20の温度上昇によ
る不都合を回避することができる。即ち、弁軸20の中
空支持受部40中のナトリウム45が高温で液化し、弁
軸20の回動にて攪拌され熱伝達を促進させて温度を下
げることで、熱膨張による焼き付き等を防止し、応答性
の経時劣化を防ぐことができる。
【0020】図4は本発明の第2の実施の形態に係る排
気ブレーキバルブ装置のアクチュエータの要部を示す縦
断面図であって、第1の実施の形態の場合と同一又は対
応する部分に同一符号を付けてある。このアクチュエー
タ24は、シェル46の頭部に設けた定位置スペーサ6
6及びリテーナ49で抱持されダイアフラム47と共に
変位する可動スペーサ67とを備え、軽量かつ剛性に富
むアルミニウム合金又は合成樹脂で成型したこれらの両
スペーサ66,67によって負圧室25の容積を小さく
して、応答性の改善を図るものである。
【0021】定位置スペーサ66は、ばね受フランジ6
6aを一体に有し、中心孔66bが開けられており、外
周に配置された戻しばね26の一端側の端面をばね受フ
ランジ66aで受けるとともに、該戻しばね26の付勢
力によってシェル46の頭部内面に押し付けられ、連結
管53とほぼ同心に取り換え自在に配置され、中心孔6
6bを通じて負圧が負圧室25に対して供給排出され
る。また、定位置スペーサ66は、中心孔66bの開口
部を先広がりのテーパ孔66cにして流れ易くし、負圧
の供給排出時における圧力損失を下げるようにしてあ
る。
【0022】可動スペーサ67は、戻しばね26の外周
に遊嵌合する環状をなし、ダイアフラムプレート48の
内フランジ48aで加締めて該ダイアフラムプレート4
8に取付けられ、アクチュエータ24の作動時に定位置
スペーサ66と遊嵌合して、揺動を伴う出力ロッド50
の作動ストローク時における出入動作に影響しないよう
になっている。両スペーサ66,67は戻しばね26を
案内保持するリテーナとしての役割も果たす。
【0023】この第2の実施の形態によれば、両スペー
サ66,67によって負圧室25の容積が減少するの
で、作動時及び作動解除時共に応答性を一層向上させる
ことができ、定位置スペーサ66が取り換え可能なの
で、作動ストローク量等の異なる種々の排気ブレーキバ
ルブ装置に対応可能である。また、両スペーサ66,6
7が戻しばね26を案内保持するリテーナとしての役割
も果たすので、作動時における戻しばね26のヒステリ
シス損失を低減することができる。
【0024】図5は本発明の第3の実施の形態に係る排
気ブレーキバルブ装置を一部断面で示した側面図、図6
はこの装置の使用状態の説明用図であり、第1の実施の
形態の場合と同一又は対応する部分に同一符号を付けて
ある。この排気ブレーキバルブ装置は、負圧源からアク
チュエータ24の負圧室25に対する負圧の供給排出の
切換を行うための三方電磁弁70をシェル46の外面に
固定して設けてあり、シェル46の側部に開けた流通孔
71を通じて負圧室25に対する負圧の供給排出を行
い、排気ガス圧を受ける弁体21の受圧面中心を回動中
心に対し偏心させず、シェル46及び三方電磁弁70の
側面をヒートインシュレータ72で覆ってある。また、
シェル46は、上部を絞って内径を小さくした縮径部7
3を形成し、負圧室25の容積が小さくなるようにして
あり、第2のシェル部材52が上板部38との間にガス
ケット74及び軸受部材75のフランジ75aをヒート
インシュレータ72の底板部72aに重ねてこれらを挟
んだ状態で、ボルト55及びこれに螺合するナット56
をもってブラケット37に取付けられている。
【0025】三方電磁弁70は、ハウジング76内の弁
室77にプランジャ形の電磁弁体78と、これを付勢す
る圧縮ばね79とを有し、ハウジング76に電磁コイル
80が装備されている。ハウジング76は、シェル46
の縮径部73の上面及び側面に亘る外面に溶接Wにて固
定され、シェル46の縮径部73の側壁に開けられてい
る流通孔71に対応する箇所にある給排孔82と、負圧
源に通じる供給孔83と、大気中に開放された排出孔8
4とを備え、これらの各孔が弁室77内に開口してい
る。電磁弁体78は、上端が開口した筒形をなし、ハウ
ジング76の給排孔82に連通可能な側壁孔78aが開
けられている。
【0026】そして、三方電磁弁70は、電磁コイル8
0が、図6に示すクラッチスイッチClS、アクセルス
イッチAcS、及び排気ブレーキ用スイッチEBSを介
して電源Eに電線85で接続可能とされていて、図示し
ないコントローラによって制御され、図5に示したオフ
の時には電磁弁体78がばね79の付勢力で弁室77の
底面に当接して給排孔82と排出孔84とが連通してお
り、オンの時にはばね79の付勢力に抗して電磁弁体7
8が弁室77の底面から離れて給排孔82と供給孔83
とが連通する。
【0027】排気ブレーキバルブ装置を作動させる時に
は、クラッチスイッチClS、アクセルスイッチAcS
がオンの状態で、排気ブレーキ用スイッチEBSをオン
にすると、三方電磁弁70が作動して給排孔82と供給
孔83とが連通し、負圧室25へ負圧源Vから負圧が供
給され、アクチュエータ24のダイアフラム47が戻し
ばね26の付勢力に抗して負圧室25を縮小させる方向
に変位し、この変位と同時に、出力ロッド50がシェル
46に対し入り動作して、レバー23を回動させ、弁体
21を閉状態にし、排気ブレーキが働く。
【0028】作動解除時には、三方電磁弁70がオフと
され、給排孔82と排出孔84とが連通し、ダイアフラ
ム47が戻しばね26の付勢力によって図5に示す状態
に戻り、同時に出力ロッド50が出動作して、レバー2
3を回動させ、弁体21を開状態にする。
【0029】本発明の上記第3の実施の形態によれば、
シェル46の外面に三方電磁弁70のハウジング76を
溶接Wにて固定し、負圧室25と三方電磁弁70との間
の配管を省いてあり、シェル46の上部を絞って縮径部
73を形成し、負圧室25の容積を小さくしてあるの
で、戻り応答性がより一層高くなり、排気ブレーキ作動
時のタイムラグが小さくなり、制動力の効き遅れ防止、
黒煙発生防止、変速ショックの緩和を図ることができ、
負圧室25と三方電磁弁70との間の配管を省いて、省
スペースと取付作業性の向上を図ることができるという
利点がある。
【0030】また、図5に示す通りの姿勢にてアクチュ
エータ24が取り付けられ、出力ロッド50が垂直に上
下動して戻り動作において自重がそのまま作用するよう
にして、戻しばね26を無くすことで、作動時の応答性
を一層高めることができ、シェル46及び三方電磁弁7
0の側面をヒートインシュレータ72で覆って、三方電
磁弁70の熱害を回避し、高熱に伴う故障発生を未然に
防ぐことができる。
【0031】なお、本発明は、上記実施の形態によって
は限定されず、種々の変形及び変更が可能である。例え
ば、ブッシュ18,19、弁軸20及び弁体21の表面
だけでなく全体をセラミックスによって成型して一層の
軽量化を図ってもよく、第1の実施の形態に係る受圧面
中心を回動中心に対し偏心させた弁体21を有する排気
ブレーキバルブ16と、第3の実施の形態に係る三方電
磁弁70を有するアクチュエータ24とを組み合わせて
もよい。
【0032】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を奏する。排
気ブレーキバルブの弁体の受圧面中心と回動中心を偏心
させ、該偏心に伴い排気ガス圧に基づく弁体を開状態に
戻す方向への戻しトルクに対応して戻しばねの付勢力を
小さくし、作動時及び作動解除時の動作を目標時間内に
終了させることにより、作動時及び作動解除時における
応答性をよくし、制動力の効き遅れ防止をし、しかも、
黒煙を発生させず、変速ショックを緩和し、アクチュエ
ータのストローク量を確保することができ、弁体、弁軸
及び該弁軸を軸支する受部材が難付着性を有する防錆材
料からなり、且つ弁軸及び該弁軸を軸支する受部材の表
面には耐摩耗性及び低摩擦係数を確保するための加工を
施すことにより、初期のみならず長期間に亘って使用す
ることによる経時変化にも対応して良好な応答性を維持
することができる。また、アクチュエータには負圧室を
形成するシェルを有し、負圧源からアクチュエータの負
圧室に対する負圧の供給排出の切換えを行うための三方
電磁弁を設け、シェルの外面に三方電磁弁を固定するこ
とによっても、応答性を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るアクチュエー
タを縦断した排気ブレーキバルブ装置を示す側面図であ
る。
【図2】図1の排気ブレーキバルブ装置を示す一部破断
正面図である。
【図3】図2の排気ブレーキバルブの縦断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る排気ブレーキ
バルブ装置のアクチュエータの要部を示す縦断面図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る排気ブレーキ
バルブ装置を一部断面で示した側面図である。
【図6】図5に示した装置の使用状態の説明用図であ
る。
【図7】従来の排気ブレーキバルブ装置を一部破断して
示した正面図である。
【図8】図7の要部を示す一部破断側面図である。
【図9】図7中の排気ブレーキバルブを示す縦断面図で
ある。
【符号の説明】
16 排気ブレーキバルブ 17 バルブケーシング 18,19 ブッシュ 20 弁軸 21 弁体 23 レバー 24 アクチュエータ 25 負圧室 26 戻しばね 40,41 支持受部 45 ナトリウム 46 シェル 47 ダイアフラム 48 ダイアフラムプレート 49 リテーナ 50 出力ロッド 53 連結管 66 定位置スペーサ 67 可動スペーサ 54,69 スイッチケース 70 三方電磁弁 71 ヒートインシュレータ 73 縮径部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動自在に支持したバタフライ形の弁体
    を有する排気ブレーキバルブを備え、該排気ブレーキバ
    ルブが負圧を利用した負圧式アクチュエータで作動し、
    該アクチュエータの負圧室内には作動解除時に作動前の
    開弁状態に戻すための戻しばねを設けた排気ブレーキバ
    ルブ装置において、前記受圧面中心と回動中心とを偏心
    させ、該偏心に伴い排気ガス圧に基づく前記弁体を開状
    態に戻す方向への戻しトルクに対応して前記戻しばねの
    付勢力を小さくし、作動時及び作動解除時の動作を目標
    時間内に終了させることを特徴とする排気ブレーキバル
    ブ装置。
  2. 【請求項2】 前記弁体、弁軸及び該弁軸を軸支する受
    部材が難付着性を有する防錆材料からなり、且つ前記弁
    軸及び該弁軸を軸支する受部材の表面には耐摩耗性及び
    低摩擦係数を確保するための加工を施したことを特徴と
    する請求項1に記載の排気ブレーキバルブ装置。
  3. 【請求項3】 回動自在に支持したバタフライ形の弁体
    を有する排気ブレーキバルブを備え、該排気ブレーキバ
    ルブが負圧を利用した負圧式アクチュエータで作動する
    排気ブレーキバルブ装置において、前記アクチュエータ
    には前記負圧室を形成するシェルを有し、負圧源から前
    記アクチュエータの負圧室に対する負圧の供給排出の切
    換えを行うための三方電磁弁を設け、前記シェルの外面
    に前記三方電磁弁を固定したことを特徴とする排気ブレ
    ーキバルブ装置。
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