JP2000170031A - ポリエステル繊維およびその製造方法 - Google Patents

ポリエステル繊維およびその製造方法

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JP2000170031A
JP2000170031A JP11276326A JP27632699A JP2000170031A JP 2000170031 A JP2000170031 A JP 2000170031A JP 11276326 A JP11276326 A JP 11276326A JP 27632699 A JP27632699 A JP 27632699A JP 2000170031 A JP2000170031 A JP 2000170031A
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yarn
fabric
polyester
heater
temperature
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JP11276326A
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Takashi Ota
隆司 太田
Setsuo Taguchi
節男 田口
Satoru Shimoyama
悟 下山
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ポリエステル繊維の宿命的な課題である低反発
性、繰り返し圧縮に対する低回復性を改良したポリエス
テル繊維、およびそれを用いた布帛の製造方法を提供す
る。 【解決手段】荷重伸長曲線において、降伏点がなく、見
掛ヤング率が20〜200kgf/mm2、初期応力が
0.1〜1.5g/d、初期伸度が3〜10%であるこ
とを特徴とするポリエステル繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反発性、形状保持
性、成形性の優れた弾性に富むポリエステル繊維および
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】高配向未延伸ポリエステル繊維を2段階
に弛緩熱処理するものとして、ヨーロッパ特許公開第7
53395号明細書が知られている。しかしながら、こ
の提案は、極めて高い熱収縮性を有するポリエステル高
配向未延伸糸をそのまま用いるため、熱処理により大き
く収縮し、収縮斑、目付斑、皺、厚さヘタリを発生し、
しかも収縮加工を緩やかに行う必要があること、寸法変
化が大きく収率が著しく低下することによるコストアッ
プの問題があった。
【0003】一方、高配向未延伸ポリエステル繊維を非
接触加熱手段を用いて弛緩熱処理し、引き続きポリエス
テルマルチフィラメント延伸糸と引き揃えあるいは混繊
手段を用いて複合させる方法(特開平8−158183
号公報)がある。
【0004】しかし、この提案は、特定の低結晶化度の
高配向未延伸ポリエステル繊維を弛緩熱処理し自己伸張
性を発現させ、延伸糸と組合せて、ソフトな感触、適度
なふくらみを付与させることを目的としているものであ
り、自己伸長性を有するものの反発性や形状保持性が著
しく不足したものであった。
【0005】一方、従来から、表地と裏地、さらにこれ
らを連結する中糸(つなぎ糸、柱糸あるいは接合糸とも
いう)からなる多重立体布帛、あるいはダンボールニッ
ト、三次元織編物、三次元布帛と呼ばれる繊維構造体
は、クッション性と断熱性に優れているため、衣類の裏
地や座席シート、靴の内張りなどとして多方面に用いら
れいる。たとえば、中糸(つなぎ糸)に高捲縮糸と熱融
着糸を用いるダンボールニット、中糸にスパンデックス
のモノフィラメントを用いたツーウエイトリコットの3
層構造編物が知られているが、これらは、ポリウレタン
繊維を使用するため高価なものになってしまう。
【0006】また、繊維構造体のみでは耐ヘタリとクッ
ション性が充分ではないため、繊維構造体に発泡ポリウ
レタン樹脂を積層する試みが行われているが、やはりコ
スト面で問題であり、廃棄処理において、環境面からも
好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ポリ
エステル繊維の宿命的な課題である低反発性、繰り返し
圧縮に対する低回復性を改良したポリエステル繊維およ
びその製造方法、ならびにポリエステル布帛の製造方法
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成する本
発明のポリエステル繊維は、次の通りの構成をとるもの
である。すなわち、 (1)荷重伸長曲線において、降伏点がなく、見掛ヤン
グ率が20〜200kgf/mm2、初期応力が0.1
〜1.5g/d、初期伸度が3〜10%であることを特
徴とするポリエステル繊維。
【0009】(2)非晶密度1.3〜1.37g/cm
3、非晶配向度0.088〜0.45であることを特徴
とする前記(1)記載のポリエステル繊維。
【0010】(3)前記(1)または(2)記載のポリ
エステル繊維が布帛の中糸に用いられてなることを特徴
とする布帛。
【0011】(4)前記(3)において、重ね組織、パ
イル組織もしくはもじり組織のいずれか、またはそれら
の応用組織であることを特徴とする布帛。
【0012】(5)前記(3)において、ジャージ、ダ
ブルラッセル、モケットあるいはダンボールニットであ
ることを特徴とする布帛。
【0013】(6)前記(1)または(2)記載のポリ
エステル繊維が布帛のパイル糸に用いられてなることを
特徴とするパイル布帛。
【0014】(7)前記(3)〜(6)のいずれかに記
載の布帛を用いてなることを特徴とする自動車、鉄道、
航空機または船艇の座席または内装材。
【0015】(8)前記(3)〜(6)のいずれかに記
載の布帛を用いてなることを特徴とするベッドパッド。
【0016】(9)高配向未延伸ポリエステル糸を、糸
加工速度450m/分以上で、ヒータ温度250℃以上
の非接触ヒータ内を0.3×10-2〜6.5×10-2
/dの張力下に通過させて5〜30%収縮せしめて、熱
水収縮率および乾熱収縮率を30%以下とした後、12
0℃以上の温度で熱処理することを特徴とするポリエス
テル繊維の製造方法。
【0017】(10)前記(9)において、少なくとも
独立した二つ以上のヒータゾーンを有するヒータを用
い、第二以降のヒータの温度を300℃以上として、5
〜30%収縮せしめることを特徴とするポリエステル繊
維の製造方法。
【0018】(11)前記(10)において、第一ヒー
タでの収縮処理における収縮率および糸張力が、第二以
降のヒータでの収縮処理におけるそれらより大きいこと
を特徴とするポリエステルの製造方法。
【0019】(12)前記(10)または(11)にお
いて、複数のヒータ間で糸温度を100℃以下に冷却す
ることを特徴とするポリエステル繊維の製造方法。
【0020】(13)高配向未延伸ポリエステル糸を、
糸加工速度450m/分以上でヒータ温度250℃以上
の非接触型ヒータ内に0.3×10〜6.5×10-2
/dの張力下で通過させて5〜30%収縮せしめて、熱
水収縮率および乾熱収縮率を30%以下とした後、これ
を布帛とし、120℃以上の温度で熱処理することを特
徴とするポリエステル布帛の製造方法。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、さらに詳しく本発明につい
て説明をする。
【0022】本発明は従来からポリエステル繊維の課題
であった低反発性と低繰り返し圧縮回復性(ヘタリやす
さ)を著しく向上させることができ、また、布帛での高
温熱処理において、所望の形に規制して処理することに
より、その形を耐久性よく保持し、かつ反発性良好な布
帛成形品とすることができる。
【0023】その製造方法の骨子は、紡糸で受けた繊維
軸方向の歪みを緩和することと、ゴムの構造のような自
由度が高くしかもしっかりとした結晶/非晶ネットワー
ク構造を形成することにあると仮説し、高配向未延伸ポ
リエステルを緊張下で収縮処理した後、高温熱処理によ
って熱結晶化させて、特定の構造を有するポリエステル
繊維となしたものである。
【0024】本発明のポリエステル繊維は、荷重伸長曲
線(試験法:JIS−L 1013に準じる)におい
て、降伏点がなく、見掛ヤング率(試験法:JIS−L
1013に準じる)が20〜200kgf/mm2
好ましくは30〜180kgf/mm2、さらに好まし
くは40〜150kgf/mm2、最も好ましくは50
〜100kgf/mm2であり、初期応力が0.1〜
1.5g/d、好ましくは0.3〜1.2g/d、さら
に好ましくは0.4〜1g/d、最も好ましくは0.5
〜0.8g/dであり、初期伸度が3〜10%、好まし
くは4〜9%、さらに好ましくは5〜9%、最も好まし
くは6〜8%であることを特徴とするポリエステル繊維
である。
【0025】このポリエステル繊維は、荷重伸長曲線に
おいて、ポリエステル未延伸糸やPOYが有するような
降伏点(通常ネックとも呼ぶ)がなく、低見掛ヤング
率、低初期応力、低初期伸度である故に、反発性、柔軟
性に優れ、特に厚物や立毛の布帛においては、感触の良
いクッション性や抜群に高い繰り返し圧縮回復性、優れ
た耐毛倒れ性を発現せしめる。特に高い反発性を得るた
めには、初期伸度が3〜10%であることが重要であ
り、初期伸度が3%よりも低くなると繊維の変形に追随
できなくなり構造に歪みが生じでしまい、初期伸度が1
0%よりも高くなると前述の結晶/非晶ネットワーク構
造が形成できず、非晶部の構造がルーズなものになると
考えられ、どちらの場合にも変形に対する復元力が得ら
れず反発性の乏しいものになってしまう。さらに優れた
柔軟性を得るためには見掛ヤング率が20〜200kg
f/mm2、初期応力が0.1〜1.5g/dであるこ
とが重要であり、見掛ヤング率が200kgf/mm2
より高く、初期応力が1.5g/dよりも高くなると非
常に硬い繊維となり、見掛ヤング率が20kgf/mm
2よりも低く、初期応力が0.1g/dよりも低くなる
と柔らかくなりすぎてコシがなくなり、例えば立毛の布
帛に用いた場合には毛が立ち難くなってしまう。ここ
で、初期伸度とは、図1に示すように引張試験において
得られた荷重伸長曲線の第一接線1と第二接線2との交
点3の値であり、初期応力とは、その伸度の時の荷重伸
長曲線の強度の値である。また、降伏点とは、図2に示
す4のことである。
【0026】本発明のポリエステル繊維は、実質的には
未延伸糸であるが、ゴム状弾性を有する特異な繊維であ
る。これは、通常ポリエステル未延伸繊維は熱延伸して
用いられるのに対して、本発明のポリエステル繊維は逆
に収縮し、紡糸時に受けた繊維軸方向の歪みを緩和した
状態で熱結晶化した特異な構造によるものと推定され
る。
【0027】その構造を表す好ましい特性値としては、
非晶密度が1.3〜1.37g/cm3、好ましくは
1.31〜1.37g/cm3、さらに好ましくは1.
32〜1.36g/cm3、最も好ましくは1.33〜
1.36g/cm3、非晶配向度が0.0888〜0.
45、好ましくは0.10〜0.4、さらに好ましくは
0.15〜0.35、最も好ましくは0.2〜0.3で
ある。これは、従来の未延伸糸、半延伸糸、延伸糸、P
OYのいずれにも属さない特異な構造のポリエステル繊
維である。従来の延伸糸や高配向未延伸糸と比べると、
非晶密度が高く、非晶配向度が低いものであり、いずれ
も従来糸とは大きく異なる構造特性値を有する。
【0028】本発明において、本発明者らが行った各種
特性の測定方法および条件は下記の通りである。 (1)偏光蛍光法による非晶配向度 装 置:日本分光工業製FOM−1 光学系:透過法(励起光波長:365nm、蛍光波長:
420nm) 測定系:偏光子‖検光子、および偏光子〓検光子で回転
して、面内の偏光蛍光強度(I‖、I〓)の角度分布を
得た。
【0029】ここで、‖は平行を示し、〓は垂直を示
す。
【0030】非晶配向度は下記式からの一軸配向係数f
2 で求めた。
【0031】f2 =3/2[{I‖(0)+2I〓
(0)}/K−1/3] 但し、K={I‖(0)+4I〓(0)+8/3I‖
(90)} I‖(0) :‖測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 I‖(90):‖測定での上記と直交方向の相対偏光蛍
光強度 I〓(0) :〓測定での軸方向の相対偏光蛍光強度 (2)非晶密度 次の式により非晶密度(da)を求めた。
【0032】da(g/cm3 )=[d-dc×{(Xc/100)/dc]×d]
/[1-[(Xc/100)/dc]×d] d:繊維密度(g/cm3) dc:1.501(g/cm3) Xc:結晶化度(%) (3)繊維密度 JIS−L1013 7.14.2密度勾配管法に準じ
測定した。 (4)結晶化度 W.Rulandの方法(W.Ruland、Acta Cryst .、14(196
1)、1180-1185)により、下記広角X線回析(ディフラク
トメータ法)にて測定した。
【0033】 X線発生装置;理学電機社(株)製 X線源 :CuKα線(Niフィルター使用) 湾曲結晶モノクロメーター(グラファイト使 用) 出力 :50KV 200mA ゴニオメータ;理学電機社(株)製 スリット径:1°-0.15mm-1° 検出器 :シンチレーションカウンター 計数記録装置;理学電機社(株)製RAD−B スキャン方式;2θ/θ:連続スキャン 測定範囲:2θ=5〜140° サンプリング:0.02° スキャン速度:3°/分 (5)複屈折 Na電球によりD線色光を用い、セナルモン法およびコ
ンペンセータ法で測定した。
【0034】本発明のポリエステル繊維の製造方法は、
引き取り速度が2000〜4000m/分、好ましくは
2500〜3500m/分で溶融紡糸された、複屈折率
20×10-3〜80×10-3、好ましくは30×10-3
〜70×10-3の高配向未延伸ポリエステル繊維を、ヒ
ータ温度250℃以上、好ましくは300℃以上、さら
に好ましくは350℃以上、最も好ましくは400℃以
上の非接触型ヒータ内で0.3×10-2〜6.5×10
-2g/d、好ましくは0.5×10-2〜6×10-2g/
d、さらに好ましくは0.8×10-2〜5×10-2g/
d、最も好ましくは1×10-2〜4×10-2g/d張力
下で、450m/分以上、好ましくは470m/分以
上、さらに好ましくは480m/分以上、最も好ましく
は500m/分以上の加工速度で通過させて5〜300
%、好ましくは7〜27%、さらに好ましくは10〜2
5%、最も好ましくは15〜20%収縮せしめて、熱水
収縮率(試験法:JIS−L 1013に準じる)およ
び乾熱収縮率(試験法:JIS−L 1013に準じ
る)を30%以下、好ましくは20%以下、さらに好ま
しくは15%以下、最も好ましくは10%以下とした
後、繊維形態あるいは布帛形態において120℃以上、
好ましくは140℃以上、さらに好ましくは150℃以
上、最も好ましくは170℃以上の乾熱および/または
湿熱で高温熱処理を行うことにより得られる。ここで、
張力はヒータを出た直後の位置(複数のヒータを有する
場合は第一のヒータを出た直後の位置)での糸の張力の
ことである。ヒータ温度は糸が走行する糸道から1cm
以内の位置に取り付けられたセンサーにより、糸が走行
していない状態で測定された雰囲気温度である。糸加工
速度は最初の熱処理後(第一のヒータの後)の駆動装置
における速度とする。ポリエステルは、ポリエチレンテ
レフタレートおよびそれを主体とした共重合体が用いら
れる。
【0035】より好ましく性能を発揮せしめる好ましい
糸の収縮加工方法は、(1)高配向未延伸ポリエステル
繊維を少なくとも二つのヒータゾーンを有する非接触型
ヒータを用いて多段階に収縮熱処理せしめること、
(2)第一のヒータの温度を250℃以上、好ましくは
300℃以上、さらに好ましくは350℃以上、最も好
ましくは400℃以上とし、第二以降のヒータの温度を
300℃以上、好ましくは350℃以上、さらに好まし
くは400℃以上、最も好ましくは450℃以上として
収縮熱処理すること、(3)第一ヒータでの収縮処理に
おける収縮率および糸張力が、第二以降のヒータでの収
縮処理におけるそれらより大きいこと、(4)複数のヒ
ータを用いて多段に収縮熱処理においては、ヒータ間で
一旦100℃以下、好ましくは80℃以下、さらに好ま
しくは70℃以下、最も好ましくは60℃以下に冷却す
ることなどの条件の一つまたは複数が選択される。ま
た、糸加工において高速で加工することは、生産性の向
上につながるだけでなく、収縮加工時の糸張力を大きく
すること、すなわち緊張下で収縮処理を行うことができ
るので、前述の結晶/非晶ネットワーク構造が形成しや
すく、低見掛ヤング率、低初期応力、低初期伸度とする
ことができ、好ましい方法である。収縮処理はトータル
の収縮率を5〜30%で行うことが好ましく、収縮率が
5%よりも低くすると、前述の紡糸で受けた繊維軸方向
の歪みを十分に緩和できなくなり、収縮率が30%より
も高くすると非晶部が緩和されすぎてルーズな構造にな
ってしまう。
【0036】また、収縮加工において、ヒータ温度、収
縮率、加工速度あるいは複数のヒータによる加工条件の
組み合わせにより、高温熱処理を行う前の糸の熱水収縮
率および乾熱収縮率を自在に制御することが可能であ
る。
【0037】糸形態としては、フラットヤーンで好まし
く本発明の目的は達成されるが、その他にエアー交絡
糸、仮撚加工糸として用いるのも可能である。
【0038】本発明において用いられるポリエステル繊
維の太さは、特に限定されないが、一般的には単繊維繊
度で0.1〜200デニールが好ましく、より好ましく
は0.5〜150デニール、さらに好ましくは1〜10
0デニール、最も好ましくは1.5〜50デニール、ト
ータル繊度において20〜1000デニール、より好ま
しくは30〜500デニール、さらに好ましくは40〜
400デニール、最も好ましくは50〜300デニール
の糸として用いるのが好ましい。
【0039】また、高強度、高弾性、防縮性を得る観点
からは、ポリエステルの極限粘度(オルソクロロフェノ
ール、30℃)は0.55〜1.00であることが好ま
しい。また、染色を容易にする観点からは、ポリエステ
ルが、ポリエチレンテレフタレートにポリアルキレング
リコールが共重合された共重合体であって、90℃〜1
10℃で分散染料可染とすることもできる。このポリエ
ステルを用いたポリエステル繊維の場合、天然繊維と混
用しての染色に有利である。さらに、また、濃色、鮮明
な染色をする観点からは、ポリエステルが5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸が共重合されたカチオン染料可染
型ポリエステルとすることもできる。
【0040】本発明のポリエステル繊維は目的に応じて
他の繊維と混用できる。本発明のポリエステル繊維は、
実質的には未延伸糸であるが、熱水収縮率あるいは乾熱
収縮率が、10〜30%あるいは0〜10%と自在に制
御することが可能であり、他の繊維との混合が容易で適
用範囲は極めて広い。例えば、本発明以外のポリエステ
ル繊維、ポリアミド繊維、ポリアクリル繊維、アラミド
繊維、ポリウレタン繊維、獣毛、絹、綿、レーヨン、麻
のうち、少なくとも1種類以上の繊維と混用することは
好ましい一形態である。
【0041】本発明のポリエステル繊維の混用率は、本
発明の効果を顕著に発現するために30%以上が好まし
く、50%以上がより好ましく、75%以上がさらに好
ましい。もちろん、本発明のポリエステル繊維のみで構
成されることは好ましい態様である。
【0042】本発明に用いられる布帛は織物、編物、不
織布など従来公知の繊維シートに適用可能であり特に限
定されない。
【0043】本発明のポリエステル繊維の性能をより有
効ならしめる布帛の態様としては、重ね組織、パイル組
織若しくはもじり組織のいずれか、またはそれらの応用
組織であることが好ましい。すなわち、本発明のポリエ
ステル繊維は、厚物、立毛、嵩高生地に適用することに
より、反発性、形状保持性(寸法安定性)、クッション
性、繰り返し圧縮回復性、柔軟性、耐毛倒れ性などに際
だった性能を発揮することができる。
【0044】ここで、重ね組織とは、タテヨコのいずれ
か一方あるいはタテヨコ双方に2種以上の糸を用いた組
織であり、地が厚く、強固で、重く、保温性がよく、両
面使いの生地をつくるときに用いるものである。パイル
組織とは、布帛の片面または両面を毛羽か輪奈すなわち
パイルで地組織をおおったものである。もじり組織と
は、隣接するタテ糸同士がからみ合う多孔質な布帛を作
製しうるものである。
【0045】具体的な組織としては、ジャージ生地特に
ダブルジャージ生地、ダブルラッセル生地、モケット生
地あるいはダンボールニット生地などが好ましく適用さ
れる。また、パイル布帛としては別珍、コール天、タオ
ル組織、ビロード組織などが好ましく適用される。
【0046】さらに、本発明の性能をより発揮できる布
帛の形態である中糸の支えにより厚さ方向に膨らみをも
たせ、かつヘタリを防止した構造の繊維シートである通
称ダンボールニットと言われる布帛を例にとって具体的
に説明を加える。ダンボールニットは、表地と裏地を中
糸(柱糸、繋ぎ糸、ジョイント糸ともいう)で連結した
多重布帛、立体布帛あるいは立毛布帛であり、その中糸
や立毛に本発明ポリエステル繊維を用いることにより、
感触のよいクッション性や繰り返しの圧縮に対する回復
性(厚さ方向にヘタリ難い性能)が良好であり、また、
従来のポリエステル繊維の課題であった毛倒れを著しく
改良することができる。
【0047】ダンボールニットは、別名多重立体布帛、
あるいは、三次元織編物、三次元布帛などと呼ばれ、多
重組織からなる織物、あるいはダブル編機から編成され
るゴム編組織、両面編組織で作られるものであり、その
製造手段は限定されない。
【0048】中糸は本発明ポリエステル繊維単独で、し
かも単繊維が5デニール以上、好ましくは8デニール以
上、さらに好ましくは10デニール以上の太デニール糸
を用いるのが好ましい。他の繊維との混合においては、
反発力をより高めるには、本発明のポリエステル繊維以
外の繊維としては、単糸が5デニール以上、好ましくは
8デニール以上の太デニール延伸糸との交撚糸とするの
が好ましく、モノフィラメントとの交撚糸も好ましい態
様である。また、特に製造手段が限定されるものではな
いが、布帛とした後に高温熱処理を行う場合、嵩高性保
持のために、高温熱処理を行う前の収縮加工糸の熱水収
縮率および乾熱収縮率は30%以下が好ましく、より好
ましくは20%以下であり、さらに好ましくは15%以
下であり、最も好ましくは10%以下である。中糸の収
縮率が大きすぎると、ダンボールニットの厚みがなくな
り、クッション性の乏しいものになってしまう。また、
自発伸長によって伸びることは好ましいことである。
【0049】本発明のダンボールニットの表地と裏地に
用いる繊維は特に限定するものではない。即ち、一般に
用いられる合成繊維、例えば、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどのフ
ィラメントあるいは紡績糸が用いられる。中でも伸縮性
のある仮撚加工糸が好ましい。また、天然繊維、例え
ば、羊毛、綿、麻等も用いられる。その他これらの複合
糸(交撚糸、合撚糸、長短複合糸など)も好ましく適用
できる。
【0050】もちろん、表地あるいは裏地とは、必ずし
も布帛の表層あるいは裏層にあるもののみに限定される
ものではなく、布帛の内層に用いられるシートとシート
を中糸により連結した布帛であってもよく、さらにこれ
らのシートは2層に限定されず3層以上の多重繊維シー
トであってもよい。
【0051】本発明のポリエステル繊維を中糸に用いた
ダンボールニットは、クッション性や繰り返しの圧縮回
復率が抜群に良好であり、車両座席シート、すなわち自
動車、鉄道、航空機または船艇の座席や内装材に好まし
く適用でき、また椅子やソファにも好ましく適用でき
る。これらの分野では、従来、耐ヘタリ性や嵩高性、ク
ッション性が充分でない理由から、その性能を補うため
にポリウレタン発泡体などを貼り合わせたり積層して用
いる場合が多くあるが、本発明の繊維を使用すれば、繊
維のみでその性能を発揮することができ、低コスト化が
可能であり、通気性や通水性が良好で清潔であること、
およびポリウレタン発泡体の廃棄に係わる地球環境の点
でも貢献できるなどメリットは大きい。さらにダンボー
ルニットは、ベッドパッドに好ましく適用できる。ベッ
ドパッドとは、ベッドなどのマットの上に敷いて使用す
るものである。従来、ポリウレタン発泡体が使われる
が、通気性、通水性が不十分であった。本発明の繊維を
使用すれば、通気性、通水性が良好で清潔であるだけで
なく、良好なクッション性を有するため寝心地も良くな
る。本発明の繊維を使用したベッドパッドを介護医療用
のベッドに使用することは特に好ましい。
【0052】また、本発明で得られた布帛に対して染色
や撥水加工あるいはラミネートやコーティングなどの各
種の仕上げ加工を施すことは、さらに有効で好ましいこ
とである。
【0053】本発明繊維およびその布帛におけるその他
の性能としては、ゴム状弾性を有することに起因し、応
力が集中しにくい性能を有していることから、(1) 引裂
強力が高いこと、(2) 衝撃吸収性が良好なこと、(3) ピ
リングが発生し難いこと、などが挙げれる。
【0054】上述したように、本発明のポリエステル繊
維は多くの有用な特性を有すること、様々な布帛組織や
形態として、また単独あるいは他の繊維との混合にして
用いることができることによりその応用範囲は広い。
【0055】その用途としては、一般衣料素材を始めと
して、反発性、クッション性、圧縮回復性を活かして自
動車座席シート地などの車両座席シート地、、自動車内
装シート地、椅子張りシート地、靴の内張り地(アッ
プ、ボトム材を含む)靴の中敷き地、ベッドパッドなど
に、衝撃吸収性や耐ピリング性を活かしウオームアップ
スーツなどのトレーニングウエア地、介護医療衣服地な
どに、高引裂強力を活かしてパラグライダー生地、ハン
グライダー生地、ヨットセールクロス、などに、成型性
を活かして帽子材料、ブラジャーカップ、水着カップな
どのカップ類や肩パットなどに好ましく適用できる。
【0056】
【実施例】以下、実施例について説明する。 実施例1 ポリエチレンテレフタレート(IV=0.68)を溶融
紡糸し、引取速度3100m/分、255デニール、3
0フィラメントのPOYを得た。この原糸を延伸するこ
となく380℃雰囲気中の非接触ヒータ(長さ2m)内
を張力3.1×10-2g/d、糸加工速度450m/分
で通して処理し25%収縮させ、318デニールの収縮
処理糸を得た。この時の乾熱収縮率は11%、熱水収縮
率は14%だった。かかる収縮処理糸をタテ、ヨコ糸に
用いて平織物を製織し、180℃で3分間熱風乾燥機中
で熱処理した。この処理において、タテが約6%収縮
し、ヨコが約8%収縮した。次いで、130℃で20分
間分散染料を用いて染色した。得られた織物は、反発性
が良好であり、手で握ってから放すとパーンという感じ
で元のシート形状に戻る性能を有し、いわゆるプリプリ
感に富むものであった。
【0057】実施例1の染色上り織物から糸を解し解析
した特性値は、荷重伸長曲線において、降伏点がなく、
見掛ヤング率が98kgf/mm2、初期応力が0.9
g/d、初期伸度が7%であり、非晶配向度が0.2
5、非晶密度が1.34g/cm3であった。本発明の
特性値を満たすものであった。 比較例1 上述のPOYを用いて280℃で1.7倍延伸させた。
この時のの乾熱収縮率は9%、熱水収縮率は11%であ
った。この糸を用いて実施例1と同様に平織物を作製
し、同様の熱処理と染色を行った。得られたものは、反
発性に乏しく、また、手で握ったものは、多く皺が発生
し、元の形状には復元しなかった。比較例1の染色上が
りの織物から糸を解し、解析した特性値は、荷重伸長曲
線において、降伏点がなく、見掛ヤング率が682kg
f/mm2、初期応力が2.4g/d、初期伸度が7%
であり、非晶配向度が0.50、非晶密度が1.31g
/cm3であり、本発明の特性値を満たすものではなか
った。 実施例2、比較例2 ポリエチレンテレフタレート(IV=0.68)を溶融
紡糸し、引取速度3100m/分、255デニール、3
0フィラメントのPOYを得た。独立した二つの非接触
ヒータ有する糸加工装置を用い、この原糸を延伸するこ
となく、糸加工速度500m/分で一段目ヒータが温度
400℃、ヒータ長さ1m、張力3.8×10-2g/d
で10%収縮させ、二段目ヒータが温度480℃、ヒー
タ長さ1m、張力2.1×10-2g/dで7%収縮さ
せ、トータル17%収縮させ、300デニールの収縮処
理糸を得た(実施例2)。この時の乾熱収縮率は7%で
あり、熱水収縮率は9%であった。
【0058】上述の糸と比較例として、280デニー
ル、14フィラメントの延伸糸(比較例2)を中糸と
し、150デニール、48フィラメントの仮撚加工糸を
表地および裏地とし、両面丸編機でダンボールニット生
機を編成し、次いでネットコンベア型熱処理機を通し拡
幅することなく、180℃、3分間処理した。次いで、
分散染料を用いて130℃、45分間染色した。
【0059】得られたダンボールニットにおいて、実施
例2は繰返し圧縮荷重に対してヘタリ難く、シート全体
が反発性良好であり、クッション性が良好であった。一
方、比較例2は、ヘタリやすく、反発性、クッション性
ともに不良であった。
【0060】これら2種のダンボールニットから中糸を
ほぐして解析した特性値は、実施例2は、荷重伸長曲線
において、降伏点がなく、見掛ヤング率が76kgf/
mm 2 、初期応力が0.6g/d、初期伸度が8%であ
り、非晶配向度が0.26、非晶密度が1.35g/c
3であり、実施例2は本発明の特性値を満たすもので
あった。一方、比較例2は、荷重伸長曲線において、初
期応力降伏点がなく、見掛ヤング率が743kgf/m
2 、初期応力が2.8g/d、初期伸度が4%であ
り、非晶配向度が0.51、非晶密度が1.30g/c
3 であり、比較例2は本発明の特性値を満たすもので
はなかった。
【0061】
【発明の効果】本発明のポリエステル繊維は次の効果を
有する。
【0062】イ)本発明のポリエステル繊維は反発性な
どに優れた繊維および布帛を提供することができる ロ)本発明のポリエステル繊維から得られる布帛は、優
れた耐ヘタリ性(耐毛倒れ、耐斜向性など)と嵩高性、
クッション性を有することができる。特に、ダンボール
ニットなどの立体布帛といわれる多重布帛において顕著
な効果が得られる。
【0063】ハ)本発明のポリエステル繊維から得られ
る布帛は、上記性能が高いため従来品のようにポリウレ
タン発泡体を積層して性能不足を補う必要がなく、コス
トメリットも大きく、ポリエステル繊維のみでの構成が
可能であり地球環境へも貢献できる。
【0064】ニ)また、ダンボールニットなどの立体布
帛の中糸(つなぎ糸あるいは柱糸ともいう)として用い
た場合、従来品のように融着繊維や仮撚加工糸としない
でも性能が良好であり、糸自身が低価格であり、かつ加
工がシンプルで容易なため安価に製造できる。
【0065】ホ)本発明のポリエステル繊維から得られ
る繊維およびその布帛は、ゴム状弾性を有することに起
因し、応力が集中しにくいものであることから、高い引
裂強力、衝撃吸収性、ピリングが発生し難い布帛を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ポリエステル繊維の初期応力、初期伸度
を説明する荷重伸長曲線である。
【図2】降伏点を説明する荷重伸長曲線である。
【符号の説明】
1:第一接線 2:第二接線 3:第一接線と第二接線との交点 4:降伏点

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】荷重伸長曲線において、降伏点がなく、見
    掛ヤング率が20〜200kgf/mm2、初期応力が
    0.1〜1.5g/d、初期伸度が3〜10%であるこ
    とを特徴とするポリエステル繊維。
  2. 【請求項2】非晶密度1.3〜1.37g/cm3 、非
    晶配向度0.088〜0.45であることを特徴とする
    請求項1記載のポリエステル繊維。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のポリエステル繊維
    が布帛の中糸に用いられてなることを特徴とする布帛。
  4. 【請求項4】請求項3において、重ね組織、パイル組織
    もしくはもじり組織のいずれか、またはそれらの応用組
    織であることを特徴とする布帛。
  5. 【請求項5】請求項3において、ジャージ、ダブルラッ
    セル、モケットあるいはダンボールニットであることを
    特徴とする布帛。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載のポリエステル繊維
    が布帛のパイル糸に用いられてなることを特徴とするパ
    イル布帛。
  7. 【請求項7】請求項3〜6のいずれかに記載の布帛を用
    いてなることを特徴とする自動車、鉄道、航空機または
    船艇の座席または内装材。
  8. 【請求項8】請求項3〜6のいずれかに記載の布帛を用
    いてなることを特徴とするベッドパッド。
  9. 【請求項9】高配向未延伸ポリエステル糸を、糸加工速
    度450m/分以上で、ヒータ温度250℃以上の非接
    触ヒータ内を0.3×10-2〜6.5×10-2g/dの
    張力下に通過させて5〜30%収縮せしめて、熱水収縮
    率および乾熱収縮率を30%以下とした後、120℃以
    上の温度で熱処理することを特徴とするポリエステル繊
    維の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項9において、少なくとも独立した
    二つ以上のヒータゾーンを有するヒータを用い、第二以
    降のヒータの温度を300℃以上として、5〜30%収
    縮せしめることを特徴とするポリエステル繊維の製造方
    法。
  11. 【請求項11】請求項10において、第一ヒータでの収
    縮処理における収縮率および糸張力が、第二以降のヒー
    タでの収縮処理におけるそれらより大きいことを特徴と
    するポリエステルの製造方法。
  12. 【請求項12】請求項10または11において、複数の
    ヒータ間で糸温度を100℃以下に冷却することを特徴
    とするポリエステル繊維の製造方法。
  13. 【請求項13】高配向未延伸ポリエステル糸を、糸加工
    速度450m/分以上でヒータ温度250℃以上の非接
    触型ヒータ内に0.3×10-2〜6.5×10 -2g/d
    の張力下で通過させて5〜30%収縮せしめて、熱水収
    縮率および乾熱収縮率を30%以下とした後、これを布
    帛とし、120℃以上の温度で熱処理することを特徴と
    するポリエステル布帛の製造方法。
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