JP2000169860A - 廃棄物の熱分解油回収方法及び装置 - Google Patents

廃棄物の熱分解油回収方法及び装置

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JP2000169860A
JP2000169860A JP10351562A JP35156298A JP2000169860A JP 2000169860 A JP2000169860 A JP 2000169860A JP 10351562 A JP10351562 A JP 10351562A JP 35156298 A JP35156298 A JP 35156298A JP 2000169860 A JP2000169860 A JP 2000169860A
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waste
cracking furnace
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low
temperature cracking
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Katsuaki Matsuzawa
克明 松澤
Junya Nishino
順也 西野
Tsuneo Ayabe
統夫 綾部
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  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物が有している油を有効に利用すると共
に、ダイオキシン発生の要因となるガスのみを集中的に
処理できるようにすることによりダイオキシン発生の抑
制効果を高め得るようにする。 【解決手段】 廃棄物を乾燥装置6に導入して略120
℃以下程度まで加熱することにより廃棄物中の水分を除
去し、水分を除去した廃棄物を低温分解炉7に導入して
略120℃〜350℃に加熱することによりセルロース
主体の油を分離し、セルロース主体の油を分離した廃棄
物を高温分解炉8に導入して略350℃〜450℃に加
熱することによりプラスチック主体の油を分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物の熱分解油
回収方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ゴミその他の廃棄物の処理が
重要な問題となってきており、都市ゴミ等の可燃性の廃
棄物は一般に焼却炉にて焼却処理されている。
【0003】図2は都市ゴミその他の可燃性の廃棄物を
燃焼させる従来から一般に用いられている焼却設備の一
例を示すもので、1はストーカ式等の焼却炉であり、焼
却炉1のガス出口部に、焼却炉1にて発生した温度が8
00℃以上の排ガス2を例えば200℃〜300℃程度
の温度にまで急激に低下させる排熱回収ボイラやガス冷
却塔等の排ガス降温化装置3を設け、排ガス降温化装置
3の下流側に排ガス2に含まれる細かい塵芥分を除去す
るバグフィルタ等の集塵装置4を設け、集塵装置4の下
流側に排ガス2を大気へ放出させる煙突5を設けるよう
にしている。
【0004】かかる構成によれば、都市ゴミその他の廃
棄物を焼却炉1で燃焼させ、燃焼によって発生した温度
が800℃以上の排ガス2を排熱回収ボイラやガス冷却
塔等の排ガス降温化装置3へ導いて温度を200℃〜3
00℃程度にまで急激に低下させ、つぎに、排ガス降温
化装置3で温度を200℃〜300℃程度に低下された
排ガス2をバグフィルタ等の集塵装置4へ導いて排ガス
2に含まれる細かい塵芥分を除去し、最終的に煙突5か
ら大気へ放出させるようにする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の焼却設備においては、以下のような問題があった。
【0006】すなわち、都市ゴミ等の可燃性の廃棄物に
は、回収すれば利用価値のある油が多量に含有されてい
るが、従来はこれらの油を回収することなく単に焼却時
に燃焼させており、有効に利用されることはなかった。
【0007】又、近年では廃棄物を燃焼する際に発生す
るダイオキシンが重要な問題となっており、このダイオ
キシンの発生を抑制するための種々の技術が提案されて
いる。しかし、これらの技術は何れも廃棄物を焼却する
際においてダイオキシンの発生を抑制する方法、或いは
焼却後の排ガスにおけるダイオキシンの発生を抑制する
方法であり、何れも焼却炉から発生する排ガスの全てを
処理するようにしているために処理すべき排ガスのボリ
ュームが大きく、そのために処理のための設備や処理方
法が大掛かりになるという問題を有していた。
【0008】本発明は、上述の実情に鑑み、廃棄物が有
している油を有効に利用すると共に、ダイオキシン発生
の要因となるガスのみを集中的に処理できるようにする
ことによりダイオキシン発生の抑制効果を高めることが
できるようにした廃棄物の熱分解油回収方法及び装置を
提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃棄物を乾燥
装置に導入して略120℃以下程度まで加熱することに
より廃棄物中の水分を除去し、水分を除去した廃棄物を
低温分解炉に導入して略120℃〜350℃に加熱する
ことによりセルロース主体の油を分離し、セルロース主
体の油を分離した廃棄物を高温分解炉に導入して略35
0℃〜450℃に加熱することによりプラスチック主体
の油を分離することを特徴とする廃棄物の熱分解油回収
方法、に係るものである。
【0010】低温分解炉により分離したセルロース主体
の油を、乾燥装置と低温分解炉と高温分解炉の少なくと
も1つの加熱用燃料として用いても良い。
【0011】本発明は、廃棄物を導入して乾燥を行う乾
燥装置と、乾燥装置で乾燥した廃棄物を導入してセルロ
ース主体の油を含有するガスを分離する低温分解炉と、
該低温分解炉で処理した廃棄物を導入してプラスチック
主体の油を含有するガスを分離する高温分解炉とを備え
たことを特徴とする廃棄物の熱分解油回収装置、に係る
ものである。
【0012】低温分解炉と高温分解炉とがロータリキル
ン構造を有していても良く、又、低温分解炉にて分離し
たセルロース主体の油を含有するガスを導入して燃焼
し、乾燥装置と低温分解炉と高温分解炉の少なくとも1
つに高温ガスを供給する燃焼装置を備えていても良く、
又、高温分解炉の分解ガス出口にプラスチック主体の油
を回収する凝縮器を備えていても良く、又、乾燥装置の
排ガス出口、低温分解炉の分解ガス出口、高温分解炉の
分解ガス出口の少なくとも1つにダイオキシン分解装置
を備えていても良い。
【0013】上記手段によれば、以下のような作用が得
られる。
【0014】本発明によれば、廃棄物を乾燥装置に導入
して略120℃以下程度まで加熱することにより廃棄物
中の水分を除去し、水分を除去した廃棄物を低温分解炉
に導入して略120℃〜350℃に加熱することにより
セルロース主体の油を分離し、セルロース主体の油を分
離した廃棄物を高温分解炉に導入して略350℃〜45
0℃に加熱することによりプラスチック主体の油を分離
するようにしているので、廃棄物の水分と、セルロース
主体の油と、プラスチック主体の油とを効果的に分離す
ることができる。
【0015】低温分解炉で分離したセルロース主体の油
を燃焼装置で燃焼させて、その高温ガスで乾燥装置と、
低温分解炉と、高温分解炉の少なくとも1つの加熱を行
わせるようにすると、廃棄物中に含有する油を有効に利
用して消費エネルギーを大幅に削減することができる。
【0016】高温分解炉で分離されたプラスチック主体
の利用価値の高い油を、凝縮器により有効に回収するこ
とができる。
【0017】ガス出口にダイオキシン分解装置を備えて
いることにより、ガス中のダイオキシンを効果的に分解
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示例とともに説明する。
【0019】図1は、本発明の実施の形態の一例であ
リ、図中6は廃棄物を導入して乾燥を行う乾燥装置であ
り、7は乾燥装置6で乾燥した廃棄物を導入してセルロ
ース主体の油を分離する低温分解炉であり、8は低温分
解炉7で処理した廃棄物を導入してプラスチック主体の
油を分離する高温分解炉である。
【0020】前記乾燥装置6は、導入された廃棄物を、
例えばコンベヤ方式或いはスクリュー方式等の搬送手段
により搬送しながら乾燥加熱ガス9を導入することによ
り略120℃以下程度まで加熱することにより廃棄物を
乾燥するようになっている。乾燥装置6で廃棄物から除
去された水分を含有するガス10は、煙突に向かう排ガ
ス出口37に排出される。
【0021】低温分解炉7は、ロータリキルン構造を有
しており、傾斜して配置されている固定ケーシング11
の一部に設けられた外筒12にアンカーボルト13によ
り内筒14が固定されており、上記外筒12と内筒14
が、モータ15で駆動される駆動輪16によって回転さ
れるようになっており、傾斜している内筒14の上端内
に前記乾燥装置6で乾燥した廃棄物を受入口17を介し
て受けるようになっており、内筒14の回転により廃棄
物を下端に向かって移動させ、下端から落下口18に落
下させるようになっている。
【0022】更に、前記固定ケーシング11の下端側に
低温加熱ガス導入口19が設けられていると共に、上端
側にガス出口20が設けられており、低温加熱ガス導入
口19から内筒14の外周に沿って低温加熱ガス21を
導入することにより、内筒14内を移動する廃棄物を略
120℃〜350℃に加熱し、これによりセルロース主
体の油を含有するガス22を分離するようになってい
る。
【0023】高温分解炉8は、前記低温分解炉7と全く
同様のロータリキルン構造を有しており、同一の構成部
分には同一の符号を付している。高温分解炉8は、低温
分解炉7で処理されて落下口18に落下した廃棄物を内
筒14の上端で受けて、内筒14の回転により廃棄物を
下端に向かって移動し、下端から落下口23に落下させ
るようになっている。
【0024】更に、前記固定ケーシング11の下端側に
高温加熱ガス導入口24が設けられていると共に、上端
側にガス出口25が設けられており、高温加熱ガス導入
口24から内筒14の外周に沿って高温加熱ガス26を
導入することにより、内筒14内を移動する廃棄物を略
350℃〜450℃に加熱し、これによりプラスチック
主体の油を含有するガス27を分離するようになってい
る。
【0025】前記低温分解炉7にて分離したセルロース
主体の油を含有するガス22が導出される分解ガス出口
28には、燃焼装置29が接続されている。燃焼装置2
9は、セルロース主体の油を含有するガス22を導入し
て燃焼させるようになっており、燃焼した高温ガスを、
高温分解炉8で廃棄物を略350℃〜450℃に加熱し
てプラスチック主体の油を分離するのに必要な高温加熱
ガス26として、高温分解炉8の高温加熱ガス導入口2
4に供給するようになっている。
【0026】高温分解炉8の加熱を行ってガス出口25
から導出されたガスは、低温分解炉7の低温加熱ガス導
入口19に低温加熱ガス21として供給するようにして
おり、又、低温分解炉7の加熱を行ってガス出口20か
ら導出されたガスは、前記乾燥装置6に供給して廃棄物
の乾燥を行うようにしている。
【0027】上記において、低温分解炉7で廃棄物を略
120℃〜350℃に加熱してセルロース主体の油を分
離するのに低温加熱ガス21の温度が不足している場合
には、前記燃焼装置29からの高温ガスの一部を加熱器
30に供給して温度を調節することができ、又、乾燥装
置6で廃棄物を略120℃以下程度に加熱して水分を分
離するのに乾燥加熱ガス9の温度が不足している場合に
も、燃焼装置29からの高温ガスの一部を加熱器31に
供給して温度を調節することができる。
【0028】低温分解炉7で分離したセルロース主体の
油を燃焼装置29で燃焼させるのみでは熱量が足りない
場合には、燃焼装置29に不足分の燃料32を供給する
ことができる。
【0029】上記したように、低温分解炉7で分離した
セルロース主体の油を燃焼装置29で燃焼させて、乾燥
装置6と、低温分解炉7と、高温分解炉8の少なくとも
1つの加熱用の熱源として利用すると、消費エネルギー
を大幅に削減することができる。
【0030】高温分解炉8で分離されたプラスチック主
体の油を含有するガス27が導出される分解ガス出口3
3には、プラスチック主体の油35を回収する凝縮器3
6を備えている。プラスチック主体の油35は、高カロ
リーで利用価値の高い油である。凝縮器36で油35が
分離されたあとのガス34も可燃性ガスでカロリーを有
しているので、燃焼装置29に導いて燃焼させるように
している。
【0031】更に、乾燥装置6から煙突にガス10が向
かう排ガス出口37に、ダイオキシン分解装置38を設
けている。ダイオキシン分解装置38は、触媒としてた
とえば、酸化チタンと酸化ケイ素の少くとも一方を担体
として、酸化バナジウム(V 25)と酸化タングステン
(WO3)の少くとも一方を1%〜20%担持する金属
酸化物触媒を備えており、ダイオキシンの再合成が起こ
りにくいとされる100℃〜150℃の低温下でダイオ
キシン及びその他の有機塩素化合物に対する分解活性を
有する構成としている。
【0032】つぎに、上記形態例の作用について説明す
る。
【0033】都市ゴミその他の廃棄物を乾燥装置6に供
給すると共に、乾燥加熱ガス9を乾燥装置6に供給する
ことにより廃棄物を略120℃以下程度まで加熱するこ
とにより乾燥させる。これにより水分のみが効果的に分
離され、分離された水分を含むガス10は排ガス出口3
7からダイオキシン分解装置38を介して煙突に導かれ
る。
【0034】乾燥装置6で乾燥された廃棄物は、ロータ
リキルン構造を有している低温分解炉7の内筒14内に
供給されて、下端に向かって移動される間に、低温加熱
ガス導入口19から供給される低温加熱ガス21により
略120℃〜350℃に加熱されることにより、セルロ
ース主体の油が分離される。このとき、廃棄物の水分は
乾燥装置6で既に分離されているので、低温分解炉7で
廃棄物を略120℃〜350℃に加熱することによりセ
ルロース主体の油のみを効果的に分離することができ
る。
【0035】紙類等から回収される上記セルロース主体
の油は、カロリーは低いが流動性に富み、種々の燃焼用
等の燃料として利用することができる。
【0036】低温分解炉7でセルロース主体の油が分離
された廃棄物は、落下口18からロータリキルン構造を
有している高温分解炉8の内筒14内に供給されて、下
端に移動される間に、高温加熱ガス導入口24から供給
される高温加熱ガス26により略350℃〜450℃に
加熱されることにより、プラスチック主体の油が分離さ
れる。このとき、廃棄物の水分は乾燥装置6で、又セル
ロース主体の油は低温分解炉7で既に分離されているの
で、高温分解炉8で廃棄物を略350℃〜450℃に加
熱することによりプラスチック主体の油のみを効果的に
分離することができる。
【0037】前記低温分解炉7で分離されたセルロース
主体の油を含有するガス22を燃焼装置29に導いて燃
焼させ、得られた高温ガスで乾燥装置6と、低温分解炉
7と、高温分解炉8の少なくとも1つの加熱を行わせる
ようにすると、廃棄物中に含有する油を有効に利用して
消費エネルギーを大幅に削減することができる。
【0038】又、高温分解炉8では、廃棄物を略350
℃〜450℃に加熱することによりプラスチック主体の
油を含有するガス27のみを有効に取り出すことがで
き、従ってこのガス27を凝縮器36に導くことによ
り、プラスチック主体の油35を有効に回収することが
できる。樹脂類等から回収される上記プラスチック主体
の油35は、流動性は低いが高カロリーであり、利用価
値が高いものである。
【0039】又、図1の設備ではすべてのガスが乾燥装
置6の排ガス出口37から煙突に導かれるようになって
いるので、この排ガス出口37にダイオキシン分解装置
38を設置することにより、ガス10中のダイオキシン
を効果的に分解することができる。ダイオキシン分解装
置38には、触媒としてたとえば、酸化チタンと酸化ケ
イ素の少くとも一方を担体として、酸化バナジウム(V
25)と酸化タングステン(WO3)の少くとも一方を
1%〜20%担持する金属酸化物触媒を使用しており、
ダイオキシンの再合成が起こりにくいとされる100℃
〜150℃の低温下で分解することにより、ダイオキシ
ン及びその他の有機塩素化合物を効果的に分解すること
ができる。
【0040】上記においては乾燥装置6の排ガス出口3
7にダイオキシン分解装置38を設置する場合について
例示したが、低温分解炉7及び高温分解炉8の分解ガス
出口28,33にダイオキシン分解装置38を設置して
も良く、又高温分解炉8の分解ガス出口33に設置する
場合は、凝縮器36の下流側に設置するのが好ましい。
【0041】なお、本発明は、上述の実施の形態にのみ
限定されるものではなく、ゴミ焼却炉以外の燃焼施設に
適用してもよいこと、その他、本発明の要旨を逸脱しな
い範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、廃棄物を乾燥装置に導
入して略120℃以下程度まで加熱することにより廃棄
物中の水分を除去し、水分を除去した廃棄物を低温分解
炉に導入して略120℃〜350℃に加熱することによ
りセルロース主体の油を分離し、セルロース主体の油を
分離した廃棄物を高温分解炉に導入して略350℃〜4
50℃に加熱することによりプラスチック主体の油を分
離するようにしているので、廃棄物の水分と、セルロー
ス主体の油と、プラスチック主体の油とを効果的に分離
することができる効果がある。
【0043】低温分解炉で分離したセルロース主体の油
を燃焼装置で燃焼させて、その高温ガスで乾燥装置と、
低温分解炉と、高温分解炉の少なくとも1つを加熱させ
るようにすると、廃棄物中に含有する油を有効に利用し
て消費エネルギーを大幅に削減できる効果がある。
【0044】高温分解炉で分離されたプラスチック主体
の利用価値の高い油を、凝縮器により有効に回収するこ
とができる効果がある。
【0045】ガス出口にダイオキシン分解装置を設置す
ることにより、ガス中のダイオキシンを効果的に分解で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例を示す概略系統図
である。
【図2】従来例の概略系統図である。
【符号の説明】
6 乾燥装置 7 低温分解炉 8 高温分解炉 22 ガス 27 ガス 28 分解ガス出口 29 燃焼装置 33 分解ガス出口 34 ダイオキシン分解装置 35 プラスチック主体の油 36 凝縮器 37 排ガス出口 38 ダイオキシン分解装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 綾部 統夫 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石 川島播磨重工業株式会社技術研究所内 Fターム(参考) 4D004 AA07 AB07 BA03 CA24 CA42 CB09 CB50 CC09 DA03 DA06 4H029 CA01 CA12 CA14

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を乾燥装置に導入して略120℃
    以下程度まで加熱することにより廃棄物中の水分を除去
    し、水分を除去した廃棄物を低温分解炉に導入して略1
    20℃〜350℃に加熱することによりセルロース主体
    の油を分離し、セルロース主体の油を分離した廃棄物を
    高温分解炉に導入して略350℃〜450℃に加熱する
    ことによりプラスチック主体の油を分離することを特徴
    とする廃棄物の熱分解油回収方法。
  2. 【請求項2】 低温分解炉により分離したセルロース主
    体の油を、乾燥装置と低温分解炉と高温分解炉の少なく
    とも1つの加熱用燃料として用いることを特徴とする請
    求項1記載の廃棄物の熱分解油回収方法。
  3. 【請求項3】 廃棄物を導入して乾燥を行う乾燥装置
    と、乾燥装置で乾燥した廃棄物を導入してセルロース主
    体の油を含有するガスを分離する低温分解炉と、該低温
    分解炉で処理した廃棄物を導入してプラスチック主体の
    油を含有するガスを分離する高温分解炉とを備えたこと
    を特徴とする廃棄物の熱分解油回収装置。
  4. 【請求項4】 低温分解炉と高温分解炉とがロータリキ
    ルン構造を有していることを特徴とする請求項3記載の
    廃棄物の熱分解油回収装置。
  5. 【請求項5】 低温分解炉にて分離したセルロース主体
    の油を含有するガスを導入して燃焼し、乾燥装置と低温
    分解炉と高温分解炉の少なくとも1つに高温ガスを供給
    する燃焼装置を備えていることを特徴とする請求項3又
    は4記載の廃棄物の熱分解油回収装置。
  6. 【請求項6】 高温分解炉の分解ガス出口にプラスチッ
    ク主体の油を回収する凝縮器を備えていることを特徴と
    する請求項3、4又は5記載の廃棄物の熱分解油回収装
    置。
  7. 【請求項7】 乾燥装置の排ガス出口、低温分解炉の分
    解ガス出口、高温分解炉の分解ガス出口の少なくとも1
    つにダイオキシン分解装置を備えていることを特徴とす
    る請求項3、4、5又は6記載の廃棄物の熱分解油回収
    装置。
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Cited By (4)

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