JP2000169829A - 封止剤組成物及びパイプ構造物端部封止方法 - Google Patents

封止剤組成物及びパイプ構造物端部封止方法

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JP2000169829A
JP2000169829A JP10349879A JP34987998A JP2000169829A JP 2000169829 A JP2000169829 A JP 2000169829A JP 10349879 A JP10349879 A JP 10349879A JP 34987998 A JP34987998 A JP 34987998A JP 2000169829 A JP2000169829 A JP 2000169829A
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Yoshiteru Miki
芳昶 三木
Tomohiko Ashikaga
知彦 足利
Yoshio Yamada
能生 山田
Tadahiko Nishijima
忠彦 西島
Munehito Uratani
宗人 浦谷
Tomoaki Sugiyama
友章 杉山
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Daito Corp
Sakai Iron Works Co Ltd
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Dai Nippon Toryo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ構造物の開口部端部を封止して、腐食
の原因となる降雨水(酸性雨を含む)や、飛来海塩粒子
の進入及び風音公害や鳥の巣作りによる蛇害による高圧
線のショートなどからパイプ構造物を守る封止剤組成物
を提供する。 【解決手段】 ポリオキシアルキレンポリオール、発泡
剤、有機ポリイソシアネート及びキシレン樹脂から構成
する。封止剤組成物を使用して、パイプ構造物の開放端
部を封止する場合には、ポリオキシアルキレンポリオー
ル、発泡剤、キシレン樹脂からなるポリオール成分と、
有機ポリイソシアネートとを水分の侵入を防止しつつ混
合し、パイプ構造物の開口端部からその内部に注入す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、封止剤組成物に関
し、腐食の原因となる降雨水(酸性雨を含む)、飛来海
塩粒子の進入及び風音公害や鳥の巣作りによる蛇害によ
る高圧線のショートなどを防止し、パイプ構造物を使用
する送電鉄塔の耐久寿命を延長させるための封止剤組成
物、及びその封止剤組成物を使用して、パイプ構造物の
開口端部を封止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、送電鉄塔などのパイプ構造物は、
その構造上、水平材及び斜材などが中空状態のパイプで
接合されており、内面に鉄錆発生の進行した腐食が確認
されている。また、中空状態のパイプには、開口部が存
在するために、風音公害や鳥が巣を作り、その鳥の雛を
ねらって蛇が近づき、高圧線をショートさせるなどの問
題が発生している。そこで、上記パイプ構造物の剥き出
し開口部分の錆の発生を防ぐ目的から、グリースなどの
防錆材を充填することが行われているが、上記グリース
などの防錆材は、一般に加熱充填された後は、常温域で
硬く固まり、固化したものは弾性を有しないため、パイ
プと充填物との隙間から、水などが進入し、錆の原因と
なるなど問題となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、上
記諸問題を解決するものであり、パイプ構造物の開口端
部を封止し、腐食の原因となる降雨水(酸性雨を含
む)、飛来海塩粒子の進入及び風音公害や、鳥の巣作り
による蛇害による高圧線のショートなどを防止し、もっ
て、パイプ構造物や、それを使用する送電鉄塔の耐久寿
命を延長させるための封止剤組成物、並びにその封止剤
組成物を使用してパイプ構造物の開口端部を封止する方
法を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するため、鋭意研究した結果、ポリオキシアルキレ
ンポリオール、発泡剤、有機ポリイソシアネート及びキ
シレン樹脂からなる封止剤組成物を用いることで、上記
目的が達成されることを見出し、本発明に到達した。即
ち、本発明の封止剤組成物は、ポリオキシアルキレンポ
リオール、発泡剤、有機ポリイソシアネート及びキシレ
ン樹脂からなることを特徴とする。別の態様として、本
発明のパイプ構造物の開口端部を封止する方法は、ポリ
オキシアルキレンポリオール、発泡剤及びキシレン樹脂
からなるポリオール成分と、有機ポリイソシアネートと
を、水分の侵入を防止しつつ、例えば、スタティックミ
キサーにより、混合し、パイプ構造物の開口端部に注入
することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用するポリオキシアルキレンポリオー
ルとしては、ポリオキシアルキレン構造を有し、複数の
又は2以上の、例えば4〜8個の水酸基を有する化合物
である。このようなポリオキシアルキレンポリオールと
しては、例えば、エチレングリコールや、プロピレング
リコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペン
タエリスリトール、ソルビトール、シュガーなどの多価
アルコールや、トリエタノールアミンや、エチレンジア
ミンに、エチレンオキサイドや、プロピレンオキサイド
などのアルキレンオキサイドの1種又は2種以上を付加
重合して得ることが出来る。これらのポリオキシアルキ
レンポリオールを単独又は2種類以上混合して使用でき
るが、反応性を高めるため多価アルコールにプロピレン
オキサイドを付加重合して得たポリオキシプロピレンポ
リオールの末端をエチレンオキサイドでキャップしたも
のが好ましい。
【0006】ポリオキシアルキレンポリオールの数平均
分子量は、例えば、200〜10,000、好ましく
は、400〜1,500の範囲のものが好適である。数
平均分子量が200より小さいと、発泡体が固くて脆く
なり易く、逆に10,000を越えると、粘度が高くな
り過ぎて、発泡成形が困難になり易く、好ましくない。
また、ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基価は、
例えば、110〜600mgKOH/g、好ましくは、
300〜450mgKOH/gとするのが好ましい。
【0007】本発明で使用される発泡剤は、封止剤組成
物がパイプの中空部に充填された時に、封止剤組成物を
発泡させて、硬化発泡後の封止剤組成物とパイプとの間
で隙間なくパイプの中空部を封止できるようにするもの
である。このような発泡剤としては、多価アルコール
と、ポリイソシアネートとの硬化反応において、従来よ
り、発泡剤として作用されるものであれば、各種の発泡
剤を使用することができる。このような発泡剤として
は、例えば、水や、フルオロカーボン、ジクロルメタン
等が使用出来る。特に好ましい発泡剤は、水である。発
泡剤は、ポリオキシアルキレンポリオール100重量部
に対して、例えば、0.01〜2.0重量部、好ましくは、
0.1 〜2.0重量部配合するのが好ましい。発泡剤の配合
量が0.01重量部未満の場合、発泡倍率が低く、経済上
好ましくない。一方、発泡剤の量が、2.0重量部を越え
ると、セルの形成にバラツキを生じ易く、強度が低下し
易いので好ましくない。
【0008】本発明で使用する有機ポリイソシアネート
としては、従来より使用される各種の有機ポリイソシア
ネートが使用できる。このようなイソシアネートとして
は、例えば、2,4−トリレンジイソシアネートや、
2,6−トリレンジイソシアネート、その混合物(TD
I)、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
(MDI)、ポリメチレンポリフェニルポリイソシアネ
ート(クルードMDI)、キシリレンジイソシアネート
(XDI)、イソホロンジイソシアネート(IPD
I)、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、
4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート
(水添MDI)、ビス(イソシアネートメチル)シクロ
へキサン(水添XDI)、及びこれらイソシアネート類
のイソシアヌレート化変性品、カルボジイミド化変性
品、ビュレット化変性品などが挙げられる。また、イソ
シアネート基の一部をポリエーテルポリオールと反応さ
せて得たプレポリマーも使用することが出来る。これら
有機ポリイソシアネートのうち、クルードMDI、MD
I及びその変性品が特に好ましい。有機イソシアネート
と、ポリオキシアルキレンポリオールとは、NCO/O
Hが、例えば、60〜150、好ましくは、80〜12
0となる範囲で混合するのが望ましい。NCO/OHが
60未満の場合には、架橋密度が低下し易く、強度及び
耐久性が低下し易い。一方、NCO/OHが150を超
えると、発泡体が脆くなり易く、好ましくない。本発明
におけるキシレン樹脂は、キシレン又はメシチレンと、
ホルマリンとを強酸触媒下で反応させて得られる樹脂で
あり、キシレンが原料であるものがキシレンホルムアル
デヒド樹脂であり、キシレンの3つの異性体の中ではメ
タキシレンが最も反応性が高い。また、メシチレンが出
発原料であるものがメシチレンホルムアルデヒド樹脂で
ある。これら樹脂は、キシレン又はメシチレンと、ホル
マリンとのモル比を変えることで粘度、組成を調整する
ことができる。また、得られた樹脂は主としてキシレン
核又はメシチレン核が、メチレン、アセタール又はエー
テル結合で結ばれ、末端にキシレン核又はメシチレン核
及び一部メチロール基や、メトキシメチル基等を有する
多分子性の構造をもつもので、数平均分子量が250〜
700程度のオリゴマーである。
【0009】本発明の硬化型組成物において、キシレン
樹脂の配合量は、ポリオレフィンポリオール100重量
部に対して、通常0.5〜60重量部、好ましくは、10
〜30重量部であることが適当である。キシレン樹脂の
配合量が、0.5重量部未満である場合、耐久性改良効果
に乏しくなり易く、一方、60重量部を越えると、セル
の形成がうまく起こり難くなり、好ましくない。本発明
の封止剤組成物には、必要に応じて、施工後の硬化を迅
速かつ確実におこなわせるための多価アルコールとポリ
イソシアネートとの反応触媒や、一方、硬化遅延剤とし
ての酸性物質や、整泡剤等を添加することが出来る。こ
のような反応触媒としては、例えば、3級アミン及び有
機金属化合物等が用いられる。
【0010】3級アミンとしては、例えば、モノアミン
類や、ジアミン類、トリアミン類、ポリアミン類、環状
アミン類、アルコールアミン類、エーテルアミン類等が
あり、具体例としては、トリエチルアミンや、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、N,N,N’,N’−
テトラメチルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−
テトラメチルプロパン−1,3−ジアミン、N,N,
N’,N’−テトラメチルヘキサン−1,6−ジアミ
ン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレ
ントリアミン、N,N,N’,N”,N”−ペンタメチ
ルジプロピレントリアミン、テトラメチルグアニジン、
N,N−ジポリオキシエチレンステアリルアミン、N,
N−ジポリオキシエチレン牛脂アルキルアミン、トリエ
チレンジアミン、N,N’−ジメチルピペラジン、N−
メチル−N’−(2ジメチルアミノ)−エチルピペラジ
ン、N−メチルモルホリン、N−エチルモルホリン、N
−(N’,N’−ジメチルアミノエチル)−モルホリ
ン、1,2−ジメチルイミダゾール、ジメチルアミノエ
タノール、ジメチルアミノエトキシエタノール、N,
N,N’−トリメチルアミノエチルエタノールアミン、
N−メチル−N’−(2ヒドロキシエチル)−ピペラジ
ン、N−(2ヒドロキシエチル)−モルホリン、ビス−
(2ジメチルアミノエチル)エーテル、エチレングリコ
ールビス−(3ジメチル)−アミノプロピルエーテル等
が挙げられる。中でも、N,N−ジポリオキシエチレン
アルキルアミン系化合物は、硬化物の残存タックが少な
く好ましい。具体例としては、N,N−ジポリオキシエ
チレンステアリルアミン、N,N−ジポリオキシエチレ
ン牛脂アルキルアミン等が挙げられる。又、ヒンダ−ド
アミン型光安定剤も残存タックが少なく好ましい。これ
ら3級アミンは2種以上を用いてよい。
【0011】また、有機金属化合物としては、有機錫化
合物や、有機水銀化合物、有機鉛化合物等があり、具体
的には、オクチル酸錫や、ジブチル錫ジアセテート、ジ
ブチル錫ジラウレート、ジブチル錫メルカプチド、ジブ
チル錫チオカルボキシレート、ジブチル錫ジマレエー
ト、ジオクチル錫メルカプチド、ジオクチル錫チオカル
ボキシレート、フェニル水銀プロピオン酸塩、オクテン
酸鉛等が挙げられる。中でも、変色等の影響が少ない有
機錫化合物が好ましく、より好ましくはジアルキル錫メ
ルカプチド、ジアルキル錫ジカルボン酸塩、ジアルキル
錫ビス(ジカルボン酸モノアルキルエステル)塩、ジア
ルキル錫(ジカルボン酸)塩等が挙げられる。酸性物質
としては、クエン酸や、ステアリン酸、2−エチルヘキ
サン酸等の有機酸が好ましい。更に、整泡剤としては、
通常の発泡ウレタンに使用される各種の整泡剤が使用で
きる。このような整泡剤としては、例えば、メチルポリ
シロキサンをベースとした整泡剤や、低活性シリコン系
界面活性剤、非イオン系又はイオン系界面活性剤等を使
用することができる。
【0012】本発明の封止剤組成物は、上記ポリオキシ
アルキレンポリオール、発泡剤及びキシレン樹脂からな
るポリオール成分と、有機ポリイソシアネート成分と
を、2液に分けて、水分の侵入を防止しつつ、使用直前
に両者を混合し、パイプの開口端から内部に、好ましく
は、開放端から所定の内部位置にバックアップ材を設置
して、注入することによって、パイプの開口部を封鎖す
ることができる。2液を混合する場合に、水分が侵入す
る場合には、混合の時に、水分がポリイソシアネートと
反応して、硬化反応や副反応等を起こすため、封入作業
が困難となる問題がある。従って、本発明の封止剤組成
物を施工する場合には、2液の混合時には、このような
水分の侵入を防止しつつ、2液を混合することが適当で
ある。このような水分の侵入を防止しつつ、液を混合す
るのに有用な装置は、当業者には公知であり、例えば、
スタチックミキサー等を好適な装置として挙げることが
できる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明の詳細を実施例により説明す
る。尚、「部」又は「%」は「重量部」、「重量%」を
示す。 (製造例1)4官能、6官能及び8官能のポリオキシプ
ロピレンポリオールを混合した水酸基価380mgKOH/gのポ
リオール100重量部に、アミン触媒(DABCO33
LV)2.0重量部、水1.0重量部、整泡剤(SH−19
3:東レダウ・コーニング・シリコーン社製))1.0重
量部、及びキシレン樹脂(ニカノールY−5001:三
菱ガス化学社製)10重量部を加え、水酸基当量が140.
9g/eq の主剤(A−1)を得た。
【0014】(製造例2)4官能、6官能及び8官能の
ポリオキシプロピレンポリオールを混合した水酸基価38
0mgKOH/gのポリオール100重量部に、アミン触媒(D
ABCO33LV)2.0重量部、水1.0重量部、整泡剤
(SH−193)1.0重量部、及びキシレン樹脂(ニカ
ノールY−5001)30重量部を加え、水酸基当量が
165.7g/eqの主剤(A−2)を得た。 (製造例3)4官能、6官能及び8官能のポリオキシプ
ロピレンポリオールを混合した水酸基価380mgKOH/gのポ
リオール100重量部に、アミン触媒(カオライザーN
o.3:花王社製))2.0重量部、水1.0重量部、整泡
剤(SH−193)1.0重量部及びキシレン樹脂(ニカ
ノールY−5001)30重量部を加え、水酸基当量が
169.3g/eq の主剤(A−3)を得た。
【0015】(製造例4)(参考) 4官能、6官能及び8官能のポリオキシプロピレンポリ
オールを混合した水酸基価380mgKOH/gのポリオール10
0重量部に、アミン触媒(DABCO33LV)2.0重
量部、水1.0重量部、整泡剤(SH−193)1.0重量
部を加え、水酸基当量が128.6g/eq の主剤(A−4)を
得た。
【0016】<実施例1>直径139.8mmのパイプ内部
に50mmの深さにバックアップ材を詰め込み、主剤とし
て(A−1)と、硬化剤として有機イソシアネート(N
CO含有量31%のポリメリックMDI)(B−1)と
を、主剤/硬化剤=100/100の重量比(NCO/
OH=105/100 )で、DOSO−MAT(エアー駆動式
2液計量スタティックミキサー混合吐出機:タイヨーテ
クノ社製;直径10×32mmエレメント)を用いて計量
混合し、パイプ開口端部からバックアップ材までの空間
に200g注入し、常温(20℃)では、発泡状態、密
度、圧縮強度及び硬化後のパイプとの隙間の有無を調
べ、低温(5℃)では、発泡の状態を調べた。なお、測
定方法は、以下の通りである。クリームタイム :主剤/硬化剤混合後、混合液中に反応
による泡が発生しはじめるまでの時間(秒)。表面硬化時間 :フォームが形成され、表面(スキン層)
のタックが無くなるまでの時間(分)密度 :硬質ウレタンフォーム保温材 JIS A 95
14 6.4 に準拠圧縮強度 :硬質ウレタンフォーム保温材 JIS A
9514 6.7 に準拠この特性は、大きい程、硬化発泡
後の封止物の長期耐久性及び隙間非形成性に優れている
ことを示す。 結果を以下の表1に示す。
【0017】<実施例2>直径139.8mmのパイプ内部
に50mmの深さにバックアップ材を詰め込み、主剤とし
て(A−2)を、硬化剤として上記(B−1)を、主剤
/硬化剤=100/85の重量比(NCO/OH=105/
100 )で、DOSO−MATを用いて計量混合し、パイ
プ開口端部からバックアップ材までの空間に200g注
入し、常温(20℃)では、発泡状態、密度、圧縮強度
及び硬化後のパイプとの隙間の有無を調べ、低温(5
℃)では、発泡の状態を調べた。 <実施例3>直径139.8mmのパイプ内部に50mmの深
さにバックアップ材を詰め込み、主剤として(A−3)
を、硬化剤として上記(B−1)を、主剤/硬化剤=1
00/85の重量比(NCO/OH=105/100 )で、D
OSO−MATを用いて計量混合し、パイプ開口端部か
らバックアップ材までの空間に200g注入し、常温
(20℃)では、発泡状態、密度、圧縮強度及び硬化後
のパイプとの隙間の有無を調べ、低温(5℃)では、発
泡の状態を調べた。
【0018】<比較例1>直径139.8mmのパイプ内部
に50mmの深さにバックアップ材を詰め込み、主剤とし
て(A−4)を、硬化剤として上記(B−1)を主剤/
硬化剤=100/110の重量比(NCO/OH=105/
100 )で、DOSO−MATを用いて計量混合し、パイ
プ開口端部からバックアップ材までの空間に200g注
入し、常温(20℃)では発泡状態、密度、圧縮強度及
び硬化後のパイプとの隙間の有無を調べ、低温(5℃)
では発泡の状態を調べた。 <比較例2>市販されているエアゾールタイプの湿気硬
化型一液性硬質ウレタンフォームを用い、常温(20
℃)では発泡状態、密度、圧縮強度及び硬化後のパイプ
との隙間の有無を調べ、低温(5℃)では発泡の状態を
調べた。
【0019】上記試験結果を以下の表1に示す。
【0020】
【表1】 表1 実 施 例 比 較 例 1 2 3 1 2 主剤 100 100 100 100 − (A-1) (A-2) (A-3) (A-4) − 硬化剤 100 85 85 110 − (B-1) (B-1) (B-1) (B-1) − NCOインデックス 105 105 105 105 − クリームタイム(秒) 30 50 40 25 20 表面硬化時間(分) 2 4 3.5 1.5 2時間 ℃ 密度(g/cm3 ) 0.3 0.4 0.4 0.15 0.03 圧縮強度(MPa) 4.5 6.2 6.5 3.0 0.5 パイプとの隙間の有無 無し 無し 無し 有り 無し 5 クリームタイム(秒) 60 100 95 40 均質で緻密 なフォーム℃ 表面硬化時間(分) 6 15 15 3 が形成せず 前記比較試験結果より明らかなように、本発明の封止剤
組成物である実施例1〜3は、20℃での発泡状態、密
度、圧縮強度、5℃での発泡状態のいずれも良好であっ
た。これに対して、キシレン樹脂を含まない比較例1
は、発泡状態において、クリームタイムが速く、硬化時
間も早く、圧縮強度も低く不良であった。また、従来か
らあるエアゾールタイプの湿気硬化性一液性硬質ウレタ
ンフォームを用いた比較例2では、表面硬化時間が非常
に長く、しかも低温では、均質で緻密なフォームが形成
されず、不良であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の封止剤組成物は、パイプの開口
端部においてパイプ内部に隙間なく充填できるととも
に、硬化発泡物の表面強度が高いことから、例えば、鳥
がつついても容易に壊れることはなく、また硬化収縮が
ないことから、腐食の原因となる水の進入が長期間防さ
れ、パイプ構造物の耐久寿命が著しく改善される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三木 芳昶 大阪府阪南市舞3丁目36番地25 (72)発明者 足利 知彦 大阪府堺市柏木町2丁目1番地20 207号 (72)発明者 山田 能生 和泉市青葉台1丁目12−3 (72)発明者 西島 忠彦 奈良県桜井市桜井613−62 (72)発明者 浦谷 宗人 大阪府枚方市長尾家具町2丁目10番3号 大都産業株式会社研究所内 (72)発明者 杉山 友章 大阪府枚方市長尾家具町2丁目10番3号 大都産業株式会社研究所内 Fターム(参考) 4H017 AA04 AA31 AB06 AB17 AC04 AC13 AD05 AE02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシアルキレンポリオール、発泡
    剤、有機ポリイソシアネート及びキシレン樹脂からなる
    ことを特徴とする封止剤組成物。
  2. 【請求項2】 ポリオキシアルキレンポリオール、発泡
    剤及びキシレン樹脂からなるポリオール成分と、有機ポ
    リイソシアネートとを、水分の侵入を防止しつつ混合
    し、パイプ構造物の開口端部に注入することを特徴とす
    るパイプ構造物端部封止方法。
JP10349879A 1998-12-09 1998-12-09 封止剤組成物及びパイプ構造物端部封止方法 Withdrawn JP2000169829A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004107708A (ja) * 2002-09-17 2004-04-08 Sakai Iron Works Co Ltd パイプ構造物内部封止方法
JP2008542551A (ja) * 2005-06-09 2008-11-27 ソシエテ・ナシオナル・デ・シュマン・ドゥ・フェル・フランセ 中空体に防食処理を施す方法、この方法によって処理される金属構造体の製造方法、この構造体のメンテナンス方法

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