JP2000169739A - 防振性組成物 - Google Patents
防振性組成物Info
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Abstract
小さい安定した防振特性を有する防振性組成物を提供す
る。 【解決手段】 (A)粘性液体95〜25重量%と
(B)平均粒径の異なる2種類以上の固体粉末5〜75
重量%とからなる防振性組成物であって、前記2種類以
上の固体粉末のそれぞれの平均粒径の差が少なくとも1
0μmであることを特徴とする防振性組成物。
Description
からなる防振性組成物に関し、詳しくは、温度変化によ
る影響の小さい安定した防振特性を有する防振性組成物
に関する。
物としては、例えば、水,ジエチレングリコール,グリ
セリン,ポリブタジエン等の液体ポリマーと粘土鉱物粉
末からなる防振性組成物(特開昭62−113932号
公報参照)、シリコーンオイル等の粘性液体とシリカ粉
末、ガラス粉末、シリコーンレジン粉末等の固体粉末か
らなる防振性組成物(特開昭63−308241号公報
参照)、シリコーンオイル等の粘性液体とアクリル樹脂
等のガラス転移点が使用温度範囲内にある有機樹脂粉末
からなる防振性組成物(特開昭63−308242号公
報参照)が知られている。また、本発明者らは先に出願
した特願平9−82117号において、振動の周波数の
変化によっても良好な振動特性を有する防振性組成物を
提案した。しかし、これらの防振性組成物は温度変化に
よってその防振効果が変化し、安定した防振特性を有す
るものではなかった。
を解決すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。即
ち、本発明の目的は、防振性に優れ、かつ、温度変化に
よる影響の小さい安定した防振特性を有する防振性組成
物を提供することにある。
体95〜25重量%と(B)平均粒径の異なる2種類以
上の固体粉末5〜75重量%とからなる防振性組成物で
あって、前記2種類以上の固体粉末のそれぞれの平均粒
径の差が少なくとも10μmであることを特徴とする防
振性組成物に関する。
いて詳細に説明する。本発明組成物における粘性液体
(A)は、固体粉末(B)を分散させるための媒体であ
る。このような粘性液体としては、鉱油,植物油,合成
油,シリコーンオイルが例示される。これらの中でも、
圧縮率が大きくて、粘度変化の温度依存性が小さく、か
つ、耐熱性に優れることから、特に、シリコーンオイル
であることが好ましい。このシリコーンオイルとしては
シロキサン骨格を有するオルガノポリシロキサンが挙げ
られ、該シロキサン中、ケイ素原子に結合する基として
は、メチル基,エチル基,プロピル基等のアルキル基;
ビニル基,アリル基,ブテニル基等のアルケニル基;フ
ェニル基,トリル基等のアリール基;3,3,3−トリ
フロロプロピル基等のハロゲン化アルキル基等の置換も
しくは非置換の一価炭化水素基;その他少量の水酸基,
メトキシ基,エトキシ基等のアルコキシ基が例示され
る。これらの中でも、粘度変化の温度依存性が小さく、
本発明組成物の保存安定性が良好であることから、アル
キル基であることが望ましく、特に、メチル基であるこ
とが好ましい。また、このシリコーンオイルの分子構造
としては、直鎖状,一部分枝を有する直鎖状,分枝鎖
状,環状が例示されるが、直鎖状であることが望まし
い。このシリコーンオイルの25℃における動粘度は100
〜1,000,000mm2/sの範囲であることが好ましく、50
0〜500,000mm2/sの範囲であることがより好まし
い。これは、25℃における動粘度が100mm2/s未満で
あると固体粉末(B)を分散状態で保持することが出来
なくなる傾向にあり、一方、1,000,000mm2/sを超え
ると取り扱い作業性が悪化して、固体粉末(B)を分散
させることが困難となる傾向があるからである。このよ
うなシリコーンオイルとしては、トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルポリシロキサン,トリメチルシロキシ基封
鎖ジメチルシロキサン・メチルフェニルシロキサン共重
合体が例示される。本成分(A)の含有量は組成物全体
の95〜25重量%である。好ましくは91〜30重量
%であり、より好ましくは80〜30重量%である。
は本発明組成物に防振特性を付与するための成分であ
り、平均粒径の異なる2種類以上の固体粉末の混合物で
ある。そして2種類以上の固体粉末の平均粒径に基づく
粒径差は少なくとも10μmであることが必要であり、
15μm以上であることが好ましい。これらの固体粉末
の平均粒径は、通常、1〜200μmの範囲内であり、
好ましくは10〜150μmの範囲にあるが、特に本発
明の固体粉末は、平均粒径が1〜50μmの固体粉末
(B1)と平均粒径が20〜200μmの固体粉末(B
2)の混合物であることが好ましい。このような固体粉
末としては、シリカ粉末,炭酸カルシウム粉末,ガラス
粉末等の無機粉末;ポリエチレン樹脂粉末,アクリル樹
脂粉末等の有機樹脂粉末;シリコーンレジン粉末が例示
される。またその形状としては、球状,偏平状,不定形
状が挙げられる。これらの中でも材質の異なる粉末を組
合わせるのが好ましく、特に、平均粒径が約10〜30
μmの炭酸カルシウム粉末と平均粒径が約70〜120
μmのガラス粉末の組合せが好ましい。成分(B)の含
有量は組成物全体の5〜75重量%である。好ましくは
9〜70重量%であり、より好ましくは20〜70重量
%である。これは、固体粉末(B)の含有量がこの範囲
外であると防振特性が低下する傾向にあるからである。
また、上記(B1)成分の固体粉末と(B2)成分の固
体粉末の混合比率は、(B2)成分が(B1)成分の4
0重量%以下であることが好ましい。
らなるものであるが、その他任意の成分として、クレ
ー,ベントナイト,シリカ微粉末,金属石鹸等の増稠
剤,酸化防止剤,防錆剤,難燃性付与剤,顔料,染料を
配合してもよい。
を均一に混合することによって製造される。ここで、粘
性液体と固体粉末を混合する手段としては、ボールミ
ル,振動ミル,ニーダミキサー,スクリューエクストル
ーダー,パドルミキサー,リボンミキサー,ヘンシェル
ミキサー,フロージェットミキサー,ホバートミキサ
ー,ロールミキサー等の周知の混練装置により混練する
方法が挙げられる。
れ、かつ、その温度依存性が小さく温度変化によっても
良好な防振特性を有するという利点を有する。このため
本発明の防振性組成物は、これを弾性体からなる容器に
封入して緩衝体を形成することにより、コンパクトディ
スクプレーヤー,コンパクトディスクチェンジャー,ミ
ニディスクプレーヤー,カーナビゲーション装置といっ
た電気機器の緩衝体として利用することができる。
詳細に説明する。実施例中、動粘度は25℃における測
定値である。
度60,000mm2/sの両末端トリメチルシロキシ基
封鎖ジメチルポリシロキサン1000g、平均粒径が20
μmの不定形状炭酸カルシウム1620g、平均粒径が
110〜80μmの球状ガラスビーズ360gを投入して、こ
れらを低速で30分毎に掻き落とししながら1時間混練
した。このようにして得られた防振性組成物の−20
℃,25℃,60℃における防振特性(tanδ)を、レ
オメトリック ダイナミックアナライザー[RHEOM
ETRICS社製;RDA−700]を用いてプレート
法により測定した(測定条件はプレート径:20mm,
周波数:10Hz,ストレイン:20%,サンプル厚:
1mmであった。)。そしてこれらの結果から25℃の
tanδに対する比[tanδ/tanδ(25℃)]を求めた。
その結果を表1に記載した。
mの球状ガラスビーズの替りに平均粒径が80〜40μmの
球状ガラスビーズを配合した以外は実施例1と同様にし
て防振性組成物を調製した。得られた防振性組成物の−
20℃,25℃,60℃におけるtanδを実施例1と同
様にして測定し、これらの結果から25℃のtanδに対
する比を求めた。その結果を表1に記載した。
m2/sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポ
リシロキサンの替りに、動粘度100,000mm2/
sの両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロ
キサンを配合した以外は実施例1と同様にして防振性組
成物を調製した。得られた防振性組成物の−20℃,2
5℃,60℃におけるtanδを実施例1と同様にして測
定し、これらの結果から25℃のtanδに対する比を求
めた。その結果を表1に記載した。
加しなかった以外は実施例1と同様にして防振性組成物
を調製した。得られた防振性組成物の−20℃,25
℃,60℃におけるtanδを実施例1と同様にして測定
し、これらの結果から25℃のtanδに対する比を求め
た。その結果を表1に記載した。
mの球状ガラスビーズの替りに平均粒径が15μmの球状
ガラスビーズを配合した以外は実施例1と同様にして防
振性組成物を調製した。得られた防振性組成物の−20
℃,25℃,60℃におけるtanδを実施例1と同様に
して測定し、これらの結果から25℃のtanδに対する
比を求めた。その結果を表1に記載した。
粒径の異なる2種類以上の固体粉末各所定量からなり、
前記2種類以上の固体粉末のそれぞれの平均粒径の差が
少なくとも10μmであるので、防振性に優れ、かつ、
温度変化による影響の小さい安定した防振特性を有する
という特徴を有する。
Claims (4)
- 【請求項1】 (A)粘性液体95〜25重量%と
(B)平均粒径の異なる2種類以上の固体粉末5〜75
重量%とからなる防振性組成物であって、前記2種類以
上の固体粉末のそれぞれの平均粒径の差が少なくとも1
0μmであることを特徴とする防振性組成物。 - 【請求項2】 固体粉末(B)の平均粒径が1〜200
μmであることを特徴とする請求項1に記載の防振性組
成物。 - 【請求項3】 固体粉末(B)が、(B1)平均粒径が
1〜50μmである固体粉末と(B2)平均粒径が20〜
200μmである固体粉末とからなる請求項1または請
求項2に記載の防振性組成物。 - 【請求項4】 粘性液体がシリコーンオイルである請求
項1〜請求項3のいずれか一項に記載の防振性組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27421499A JP4394214B2 (ja) | 1998-09-30 | 1999-09-28 | 防振性組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-278537 | 1998-09-30 | ||
JP27853798 | 1998-09-30 | ||
JP27421499A JP4394214B2 (ja) | 1998-09-30 | 1999-09-28 | 防振性組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000169739A true JP2000169739A (ja) | 2000-06-20 |
JP4394214B2 JP4394214B2 (ja) | 2010-01-06 |
Family
ID=26550934
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27421499A Expired - Lifetime JP4394214B2 (ja) | 1998-09-30 | 1999-09-28 | 防振性組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4394214B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047415A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-12 | Dow Corning Toray Silicone Co Ltd | 防振性シリコーン組成物 |
JP2004506052A (ja) * | 2000-08-08 | 2004-02-26 | セレボフ,ジョエル エル. | 外傷軽減及び圧力緩和用組成物 |
-
1999
- 1999-09-28 JP JP27421499A patent/JP4394214B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002047415A (ja) * | 2000-07-31 | 2002-02-12 | Dow Corning Toray Silicone Co Ltd | 防振性シリコーン組成物 |
JP2004506052A (ja) * | 2000-08-08 | 2004-02-26 | セレボフ,ジョエル エル. | 外傷軽減及び圧力緩和用組成物 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4394214B2 (ja) | 2010-01-06 |
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