JP2000169259A - 無機質発泡体の製造方法 - Google Patents

無機質発泡体の製造方法

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JP2000169259A
JP2000169259A JP34297398A JP34297398A JP2000169259A JP 2000169259 A JP2000169259 A JP 2000169259A JP 34297398 A JP34297398 A JP 34297398A JP 34297398 A JP34297398 A JP 34297398A JP 2000169259 A JP2000169259 A JP 2000169259A
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alkali
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Tatsutoshi Nakano
龍俊 中野
Takao Uchiumi
崇雄 内海
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 型への充填性、軽量性が良好で、かつ吸水
性、凍結融解性に優れた無機質発泡体の製造方法を提供
する。 【解決手段】アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物
と金属石鹸とを混合し、起泡させた後に、Al23−S
iO2系粉体を混合し、硬化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木、建築材料等
に好適に用いることができる無機質発泡体の製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】無機質成形体は、不燃性、無発煙性の建
築材料等として有用である。このようなものとして、ア
ルカリの存在下で熱により硬化してなる無機成形体が知
られている。例えば、特開平4−59648号公報に
は、アルカリ金属珪酸塩と、メタカオリン、コランダ
ム、ムライト製造時に発生する集塵装置の灰、フライア
ッシュ等のアルカリ反応性無機固体成分とを配合し、更
に、充填材、有機ベントナイト等の混和材を混入するこ
とにより、建築材料として有用な無機成形体を製造する
技術が開示されている。
【0003】また、これらに過酸化水素等の発泡剤を添
加し、発泡させた発泡体も提案されている(特開平4─
285080号公報等)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなア
ルカリ反応性無機固体成分のうち、一般に市販されてい
るフライアッシュ、メタカオリンについて、無機質軽量
硬化体の試作検討をしたところ、これらはアルカリ珪酸
塩とのぬれ性がよくないため、これら粉体とアルカリ珪
酸塩を、耐水性が満足できる重量比で、成形に必要な流
動性を有するモルタルを得るには強く混合する必要があ
った。そのため、建材として好適な比重1程度の軽量発
泡体を作製化をするためには、混合時に破壊しやすい軽
量骨材の使用は困難であり、また発泡剤を使用した場
合、多量の発泡剤が必要となるため、気泡の連泡化・破
泡が発生し、凍結融解に有利な独泡性の気泡が生じにく
く、従って凍結融解性能が悪いという問題点があった。
【0005】本発明は、上記の課題を解決し、型への充
填性、軽量性が良好で、かつ吸水性、凍結融解性に優れ
た無機質発泡体の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明1(請求項1記載
の発明)の無機質発泡体の製造方法は、アルカリ珪酸塩
又はアルカリ金属水酸化物と金属石鹸とを混合し、起泡
させた後に、Al23−SiO2系粉体を混合し、硬化
させるものである。
【0007】本発明1において使用されるアルカリ珪酸
塩は、M2O・nSiO2で表される混合物の水溶液であ
り、アルカリ金属水酸化物は、MOHで表される物質、
Mは上記したアルカリ金属、nは正の数である。
【0008】上記アルカリ金属珪酸塩又はアルカリ金属
水酸化物において、アルカリ金属とは、水素以外の周期
律表1A族元素をさし、コストの面で、リチウム又はナ
トリウム若しくはカリウムが好ましく、さらに好ましく
はナトリウム又はカリウムである。なお、上記アルカリ
金属は、単独でもかまわないし、2種以上を混合して用
いられてもよい。
【0009】上記nの値は、大きすぎると、ゲル化を起
こし易く、粘度が急激に上昇するため、Al23−Si
2系粉体との混合が困難になるので、nは8以下が好
ましい。なお、アルカリ金属珪酸塩は単独で用いても、
2種以上を混合して用いてもよい。
【0010】上記アルカリ金属珪酸塩又はアルカリ金属
水酸化物は、予め水と混合して水溶液にして使用するの
が、分散性が向上するので好ましい。この場合、アルカ
リ金属珪酸塩の濃度は、特に限定されないが、低くなる
と、本発明の無機質発泡体を製造する際に硬化しないこ
とがあり、高くなると、得られるモルタルの粘度が高く
なり、成形が難しくなることがあるので、1〜70重量
%が好ましく、30〜60重量%がより好ましい。
【0011】本発明2(請求項2記載の発明)の無機質
発泡体の製造方法は、予めアルカリ珪酸塩又はアルカリ
金属水酸化物と、Al23又はAl(OH)3 を含有す
る無機質粉体とを混合して得られたアルミニウム含有ス
ラリーに金属石鹸を混合し、起泡させた後に、Al23
−SiO2系粉体を混合し、硬化させるものである。こ
こで、アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物と、A
23又はAl(OH)3 を含有する無機質粉体とを混
合する方法としては、 (1)水酸化アルミニウム又はAl23−SiO2系粉体
に0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを作用
させて得られる活性無機質粉体、とアルカリ金属水酸化
物水溶液を混合して無機質粉体のアルカリ懸濁液を得、
該懸濁液とアルカリ珪酸塩を混合し作成する方法。 (2) 後述するAl23−SiO2系粉体の一部とアルカ
リ金属珪酸塩を常温〜100℃で混合溶解させる方法 (3) アルミン酸塩とアルカリ金属珪酸塩を混合する方法
などがある。
【0012】本発明1又は2において使用される金属石
鹸は、脂肪酸、樹脂酸、ナフテン酸などのアルカリ金属
以外の金属塩をいう。上記脂肪酸としてはカプロン酸か
らベヘン酸(炭素数5〜22)までが通常用いられる。
特にステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、12-
ヒドロキシステアリン酸、ラウリン酸、ベヘン酸、オク
タン酸、トール油脂肪酸が発生した気泡の安定性の点で
好ましい。
【0013】金属種としては、Al,Ca、Mg、Z
n、Ba、Cd、Pb、Be、Ce、Sr、Sn、T
i、Zr、Cu、Cr、Fe、Ni、Cu、Co、Mn
などが使用できるが、建材として、外壁材に使用する場
合、Ca、Mg、Zn、Ba、Cd、Pb、Be、C
e、Sr、Sn、Ti、Zrが白色のため、着色に悪影
響を及ぼさない点で好ましい。就中、ステアリン酸亜鉛
が、気泡の安定化、色調、コストの点で好ましい。
【0014】上記アルカリ金属珪酸塩と金属石鹸との混
合比としては、アルカリ金属珪酸塩100重量部に対
し、金属石鹸が0.05〜10重量部が好ましいくさら
に好ましくは0.1〜5重量部である。0.05部より
少ないと気泡混入レベルが小さい。10重量部より多い
とスラリー粘性が高まるため、成形がしにくくなる。
【0015】本発明1又は2において使用されるAl2
3−SiO2系粉体は、使用されるアルカリ金属水酸化
物水溶液またはアルカリ珪酸塩と反応するものであれば
特に限定されないが、反応性の点で非晶質のものが好ま
しい。上記非晶質Al23−SiO2系粉体とは、X線
回折法において非晶質相(ブロードなハロー)を観測す
ることができるAl23−SiO2系粉体をさす。
【0016】Al23−SiO2系粉体の組成としては
Al23が20重量%以上であるものが好ましい。この
ような粉体としては、例えば、上記非晶性のAl23
SiO2系粉体としては、例えば、(メタ)カオリン、
ムライト、礬土頁岩、フライアッシュ、白土、焼成汚泥
などの粘土鉱物、ガラス粉砕品、溶射等により加熱溶融
後急冷されたAl23−SiO2系粉体などが挙げられ
る。
【0017】また、上記Al23−SiO2系粉体に
0.1〜30kwh/kgの機械的エネルギーを加えた
もの、400〜900℃の熱処理、または溶射処理等の
熱エネルギーを加えることにより非晶質化したものでも
よい。
【0018】ここで、起泡させたアルカリ珪酸塩又はア
ルカリ金属水酸化物と金属石鹸との混合物と、Al23
−SiO2系粉体との混合比としては、上記起泡させた
混合物100重量部に対し、Al23−SiO2系粉体
10〜500重量部が好ましい。10重量部より少ない
と硬化体作成時の強度が低くなる。500重量部より多
いとモルタル粘性が高くなるため成形が難しくなる。
【0019】本発明1又は2の無機質発泡体の製造方法
は、上記アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物と上
記金属石鹸とを混合し、起泡させた後に、Al23−S
iO 2系粉体を混合し、硬化させるものである。上記ア
ルカリ金属珪酸塩と金属石鹸を混合する場合、例えば、
攪拌機、ミキサー、スターラー、ボールミル、ブレンダ
ー等が使用できる。混合時間は、混合・攪拌装置の能力
にもよるが、1秒〜2時間が好ましい。
【0020】また、起泡させたアルカリ金属珪酸塩又は
アルカリ金属水酸化物と金属石鹸の混合物と、Al23
−SiO2系粉体の混合には、一般に、固液の混合・攪
拌に使用される装置が適用できる。Al23−SiO2
系粉体の混合の際は、オムニミキサー、アイリッヒミキ
サー、万能ミキサー、ライカイ機、遊星撹拌型ミキサ
ー、連続撹拌型ミキサー等が使用され、混合時間は、混
合・攪拌装置の能力にもよるが、1分〜2時間が好まし
い。
【0021】本発明1又は2の無機質発泡体を製造する
に当たり、Al23−SiO2系粉体を混合する際に
は、必要に応じて、補強繊維を添加することができる。
上記補強繊維としては、形成される無機成形体に付与す
べき性能に応じて適宜のものを使用することができる。
このような補強繊維としては特に限定されず、例えば、
ビニロン、ポリプロピレン、アクリル、レーヨン、アラ
ミド等の合成繊維;ガラス繊維;チタン酸カリウム、ロ
ックウール等の無機繊維;カーボン繊維;鋼繊維等の一
般にセメント等の無機硬化材料に使用されているもの等
が挙げられる。
【0022】上記補強繊維は、長繊維又は短繊維のいず
れであってもよく、また、メッシュ状で使用することも
できる。短繊維を使用する場合は、その繊維径は1〜5
00μm、その繊維長は1〜15mmであることが好ま
しい。細すぎると混合時に再凝集しやすく、交絡により
ファイバーボールが形成されるので、得られる無機成形
体の強度が不充分となり、また、表面の凸凹が激しくな
り良好な外観のものが得られない。また、太すぎたり短
すぎたりすると補強効果が不充分になる。
【0023】上記補強繊維の添加量は、上記Al23
SiO2系粉体100重量部に対して10重量部以下が
好ましい。10重量部を超えると、上記補強繊維の分散
性、得られる無機成形体の耐熱性等に問題が生じる。
【0024】本発明1又は2の無機質発泡体を製造する
に当たり、必要に応じて、硬化及び乾燥時における収縮
の低減、流動性向上のために、無機質充填材を添加する
ことができる。上記無機質充填材としては特に限定され
ず、例えば、珪砂、珪石粉、シリカヒューム、マイカ、
タルク、ワラストナイト、炭酸カルシウム、粘土等が挙
げられる。
【0025】上記無機質充填材の平均粒径は、0.01
μm〜1mmが好ましい。0.01μm未満であると、
硬化及び乾燥時における収縮の低減効果が不充分であ
り、1mmを超えると、流動性が悪化し、得られる無機
成形体の表面の凸凹が大きくなる。上記無機質充填材の
添加量は、上記Al23−SiO2系粉体100重量部
に対して800重量部以下が好ましい。800重量部を
超えると、上記無機質粉体の割合が小さくなるために硬
化性が不充分となる。より好ましくは、100〜500
重量部である。
【0026】本発明1又は2の無機質発泡体を製造する
に当たり、さらに必要に応じて、さらなる軽量化のため
に、有機質、無機質等の軽量骨材を添加することができ
る。上記軽量骨材としては特に限定されず、例えば、ス
チレン系、塩化ビニリデン系、フェノール系、ウレタン
系、エチレン系等の各種合成樹脂発泡体;ガラスバルー
ン、シラスバルーン、フライアッシュバルーン、シリカ
バルーン、パーライト等の本発明以外の無機質発泡体等
が挙げらる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を
併用してもよい。
【0027】上記軽量骨材の比重は、0.01〜1が好
ましい。0.01未満であると、得られる無機成形体の
強度が低下し、1を超えると、軽量化の効果が得られな
い。上記軽量骨材の添加量は、上記Al23−SiO2
系粉体100重量部に対して、0.1〜100重量部が
好ましい。0.1重量部未満であると、軽量化の効果が
得られず、100重量部を超えると、得られる無機質発
泡体の強度が低下する。
【0028】また、本発明1又は2の無機質発泡体を製
造するに当たり、さらに必要に応じて、さらなる軽量化
のために、発泡剤を添加してもよい。上記発泡剤として
はMg、Ca、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、Cu、
Zn、Al、Ga、Sn、Si、フェロシリコン等の金
属粉末、過酸化水素水や過酸化ナトリウム、過酸化カリ
ウム、過硼酸ナトリウム等の過酸化物系粉末が使用でき
る。上記発泡剤が固体である場合には、粉末粒度として
は、1μmより小さいと分散性が低下するとともに急速
に発泡してしまい、200μmより大きいと反応性が低
下してしまうので1〜200μmの物が好ましい。発泡
剤種としては、コスト、安全性、発泡性、混合作業の容
易さより、Al、Si、過酸化水素水が好ましい。添加
量としては、Al23−SiO2系粉体100重量部に
対して、0.001〜2重量部が好ましく(溶液は、固
形分換算)、さらに好ましくは0.005〜1重量部で
ある。
【0029】本発明1又は2の無機質発泡体の製造方法
は、上記アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物と上
記金属石鹸とを混合し、起泡させた後に、上記Al23
−SiO2系粉体、及び必要に応じて、補強繊維、無機
質充填材、軽量骨材、発泡剤を混合し、硬化させるもの
である。
【0030】硬化温度は特に限定されないが、低すぎる
とアルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物とAl23
−SiO2系粉体との硬化反応が遅くなり、高すぎると
得られる成形体にクラックが発生しやすくなるので、1
〜300℃が好ましい。
【0031】本発明1又は2の無機質硬化体の製造方法
を利用して、無機質成形体を得る方法としては特に限定
されず、一般的な成形方法が用いられ、例えば、注入
法、プレス法、押し出し法等が挙げられる。この際、硬
化と成形を同時に行ってもよい。
【0032】本発明1又は2の硬化性無機質組成物から
無機成形体を得る際の硬化温度は、1〜300℃が好ま
しい。1℃未満であると、硬化反応速度が著しく低下す
ることがあり、300℃を超えると、硬化時の収縮が大
きくなり、得られる無機成形体にクラック等が発生する
ことがある。より好ましくは、10〜150℃である。
【0033】(作用)本発明1の無機質発泡体の製造方
法は、アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物と金属
石鹸とを混合し、起泡させた後に、Al23−SiO2
系粉体を混合し、硬化させるものであるから、アルカリ
珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物中に金属石鹸が十分に
分散し、結果として安定な泡が多く形成したモルタルを
作成することができるので、発泡剤や軽量骨材を使わな
い、もしくは非常に少ない量で軽量化を計ることができ
る。このようにして製造した無機質発泡体は、独泡が多
いため吸水率が低く凍結融解性が高い。
【0034】本発明2の無機質発泡体の製造方法は、予
めアルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化物と、Al2
3又はAl(OH)3 を含有する無機質粉体とを混合
して得られたアルミニウム含有スラリーに金属石鹸を混
合し、起泡させた後に、Al23−SiO2系粉体を混
合し、硬化させるものであるから、本発明1の効果に加
えてスラリーとAl23−SiO2系粉体反応性が向上
する。
【0035】
【実施例】以下に実施例を掲げて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0036】(1)使用したAl23−SiO2系粉体 メタカオリン(エンゲルハート社製、品番「SP−3
3」、組成;Al2344重量%、SiO252重量
%、その他4重量%、比表面積13m2/g、結晶構造
は非晶質、平均粒径5μm) フライアッシュ(組成;Al2325重量%、SiO2
55重量%、その他20重量%、比表面積6m2/g、
結晶構造は非晶質)
【0037】(2)アルカリ金属珪酸塩 アルカリ金属珪酸塩1 SiO2:21.9%、K2O:23.9%、モル比1.4 アルカリ金属珪酸塩2 SiO2:28.3%、K2O:22.0%、モル比2.0 (3)アルミニウム含有スラリーの調整 無機質粉体として、表1に示した水酸化アルミニウム
(住友化学工業社製、品番「CL−310」、組成;A
2365重量%、H2O35重量%、平均粒径10μ
m)2kg又はカオリン(山陽クレー社製、組成;Al
2339重量%、SiO245重量%、H2O14重量
%、その他2重量%、ジョージア産、平均粒径5μm)
の2kgを、ウルトラファインミルAT−20(三菱重
工業社製、10mmφジルコニアボール44kgを使
用)に投入し、表1に示した機械的エネルギーを印加す
ることにより活性化処理して、それぞれ、活性無機質粉
体を調製した。
【0038】得られた活性無機質粉体と表1に示した濃
度のKOH水溶液を、表1に示した重量比でスターラー
を用いて混合し、アルカリ懸濁液を調製した。得られた
アルカリ懸濁液と1K水ガラス( 日本化学社製)を、表
1に示した重量比でハンドミキサーを用いて3分間混合
し、アルミニウム含有スラリーを調製した。
【0039】
【表1】
【0040】(4)金属石鹸 ステアリン酸亜鉛(堺化学社製、品番「SZ-200」、粒
度;75μ通過99%)
【0041】(5)軽量化剤 発泡剤;Al粉(ミナルコ社製、品番「#350F」) 軽量骨材;パーライト(サンキライト社製)
【0042】実施例1〜5 表2に示した所定量のアルカリ金属珪酸塩、アルカリ金
属水酸化物、又は表1に示したアルミニウム含有スラリ
ーとステアリン酸亜鉛を、ハンドミキサーにて3分混合
し、プレフォーム化したスラリーを作成した。その後、
本プレフォーム化したスラリー及び表2に示した配合比
のAl23−SiO2系粉体、発泡剤として、充填材
〔珪石粉(住友セメント社製のプレーン比表面積が90
00cm2/gのもの)又はワラストナイト(Wolk
em社製、商品名「ケモリットA−60」)〕、補強繊
維としてビニロン繊維(クラレ社製、品番「RM18
2」、繊維長6mm、繊維径14μm)を遊星撹拌型ミ
キサー(愛工舎製作所製、型式「ACM−20LV
T」)にて10分間混合し(発泡剤を加えた配合につい
ては、発泡剤を加えさらに2分間混合した)、得られた
硬化性無機質組成物を幅50mm、長さ150mm、厚
さ10mmの型枠内に注入し、熱風乾燥機を用いて、8
5℃で12時間硬化させて、無機質発泡体を得た。
【0043】比較例1〜3 表3に示した所定量のAl23−SiO2系粉体、ステ
アリン酸亜鉛、充填材、補強繊維としてビニロン繊維、
発泡剤又は軽量骨材を、遊星撹拌型ミキサー(愛工舎製
作所ACM−20LVT)にて2分間混合後、アルカリ
珪酸塩を加え10分間混合し(発泡剤を加えた配合につ
いては、発泡材を加えさらに2分間混合した)、得られ
た硬化性無機質組成物を実施例1と同様にして無機質発
泡体及び無機質軽量体を得た。
【0044】評価 型への充填性 幅320mm、長さ320mm、厚さ30mmの型内に
混合後のモルタルを3.7kgに充填後、95℃ホット
プレスで30分硬化させ、得られた無機質軽量硬化体の
充填性を観察し、結果を表2、3に示した。 ○→型内に完全に充填 ×→充填不良
【0045】得られた無機質発泡体及び無機質軽量体の
曲げ強度、沸騰水試験後の強度維持率、吸水率、凍結融
解試験を下記の方法で評価した。結果を表2、3に示し
た。
【0046】評価方法 比重の測定 得られた無機質発泡体及び無機質軽量体を脱型し、50
℃で24時間乾燥して供試体を得、20℃の実験室内で
1週間放置後の比重を測定した。
【0047】吸水率 得られた供試体を30日間水中に浸漬後の吸水重量、及
び105℃オーブン内で12時間放置した乾燥重量を測
定し、下記計算式によって算出した。 (吸水重量−乾燥重量)×100/乾燥重量(%)
【0048】凍結融解試験 得られた供試体をASTM C−666A法に準じ、1
00サイクル後のサンプルの外観を評価した。
【0049】
【表2】
【0050】
【表3】
【0051】
【発明の効果】本発明1の無機質発泡体の製造方法は、
上述の如き構成からなるので、型への充填性、軽量性が
良好で、かつ吸水性、凍結融解性に優れた無機質発泡体
を提供することができる。
【0052】本発明2の無機質発泡体の製造方法は、上
述の如き構成からなるので、上記効果に加えて、反応性
が良好となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 22:04) 111:40

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水酸化
    物と金属石鹸とを混合し、起泡させた後に、Al23
    SiO2系粉体を混合し、硬化させることを特徴とする
    無機質発泡体の製造方法。
  2. 【請求項2】 予めアルカリ珪酸塩又はアルカリ金属水
    酸化物と、Al23又はAl(OH)3 を含有する無機
    質粉体とを混合して得られたアルミニウム含有スラリー
    に金属石鹸を混合し、起泡させた後に、Al23−Si
    2系粉体を混合し、硬化させることを特徴とする無機
    質発泡体の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記金属石鹸が、ステアリン酸亜鉛であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の無機質発泡体
    の製造方法。
JP34297398A 1998-12-02 1998-12-02 無機質発泡体の製造方法 Pending JP2000169259A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2015076453A1 (ko) * 2013-11-25 2015-05-28 주식회사 홍성이엔지 몰타르 조성물

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