JP2000169248A - 底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用詰物 - Google Patents
底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用詰物Info
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- JP2000169248A JP2000169248A JP34310498A JP34310498A JP2000169248A JP 2000169248 A JP2000169248 A JP 2000169248A JP 34310498 A JP34310498 A JP 34310498A JP 34310498 A JP34310498 A JP 34310498A JP 2000169248 A JP2000169248 A JP 2000169248A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Ceramic Products (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 二次精錬スラグ中のＳｉＯ2 含有量の低位安
定化を図ることができるものを提供することにある。 【解決手段】 ＳｉＯ2 含有量≦８％、耐火度≧ＳＫ４
０、粒度３〜５ｍｍの特性を有するＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3
煉瓦の破砕物からなることを特徴とする底出鋼式電気炉
の煉瓦製出鋼口用詰物。
定化を図ることができるものを提供することにある。 【解決手段】 ＳｉＯ2 含有量≦８％、耐火度≧ＳＫ４
０、粒度３〜５ｍｍの特性を有するＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3
煉瓦の破砕物からなることを特徴とする底出鋼式電気炉
の煉瓦製出鋼口用詰物。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、底出鋼式電気炉の
出鋼口を形成している煉瓦の詰物に関する。
出鋼口を形成している煉瓦の詰物に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば偏心炉底出鋼式電気炉において、
その出鋼口は煉瓦で形成されており、この煉瓦製出鋼口
の煉瓦内に充填する詰物には、ＳｉＯ2 含有量が３０〜
５０％の材料からなるオリビンサンドが一般に広く使用
されている。
その出鋼口は煉瓦で形成されており、この煉瓦製出鋼口
の煉瓦内に充填する詰物には、ＳｉＯ2 含有量が３０〜
５０％の材料からなるオリビンサンドが一般に広く使用
されている。
【０００３】そのため、この電気炉内の溶鋼をその偏心
炉底部に設けた出鋼口から外に取り出す際、前記オリビ
ンサンドが溶鋼と共に取鍋内に持ち込まれ、二次精錬ス
ラグ中のＳｉＯ2 含有量を増加させてスラグ塩基度を低
下させている。その結果、二次精錬時における精錬反応
（主に脱Ｓ，脱Ｏ）を阻害し、溶鋼品質の悪化，操業能
率の低下，コストアップ等を引き起こしている。この傾
向は出鋼口（タッピングチューブ）の径の拡大と共に顕
著となることが認められている。
炉底部に設けた出鋼口から外に取り出す際、前記オリビ
ンサンドが溶鋼と共に取鍋内に持ち込まれ、二次精錬ス
ラグ中のＳｉＯ2 含有量を増加させてスラグ塩基度を低
下させている。その結果、二次精錬時における精錬反応
（主に脱Ｓ，脱Ｏ）を阻害し、溶鋼品質の悪化，操業能
率の低下，コストアップ等を引き起こしている。この傾
向は出鋼口（タッピングチューブ）の径の拡大と共に顕
著となることが認められている。
【０００４】そこで、二次精錬スラグの塩基度を低下さ
せないようにするため従来は、電気炉および取鍋で除滓
して、持ち込んだＳｉＯ2 を除去する方法、あるいは持
ち込んだＳｉＯ2 量に見合った量だけＣａＯ源（生石
灰）を増量して添加して、ＳｉＯ2 含有量を希釈する方
法がとられてきた。
せないようにするため従来は、電気炉および取鍋で除滓
して、持ち込んだＳｉＯ2 を除去する方法、あるいは持
ち込んだＳｉＯ2 量に見合った量だけＣａＯ源（生石
灰）を増量して添加して、ＳｉＯ2 含有量を希釈する方
法がとられてきた。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
従来の方法はいづれも、操業能率の低下，コストアップ
を招いていた。また、ＳｉＯ2 含有量の増加（スラグ塩
基度の低下）は、タッピングチューブの煉瓦溶損による
内径拡大に比例して大きくなる傾向が認められ、一層の
ＣａＯ源の増量が必要となっていた。
従来の方法はいづれも、操業能率の低下，コストアップ
を招いていた。また、ＳｉＯ2 含有量の増加（スラグ塩
基度の低下）は、タッピングチューブの煉瓦溶損による
内径拡大に比例して大きくなる傾向が認められ、一層の
ＣａＯ源の増量が必要となっていた。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
従来の諸問題点を解決するために成されたもので、従来
のオリビンサンドの代替として、ＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉
瓦の破砕品を使用することにより、二次精錬スラグ中の
ＳｉＯ2 含有量の低位安定化を図ることができるものを
提供することを目的としたものであり、その要旨は、Ｓ
ｉＯ2 含有量≦８％、耐火度≧ＳＫ４０、粒度３〜５ｍ
ｍの特性を有するＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦の破砕物から
なることを特徴とする底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用
詰物にある。
従来の諸問題点を解決するために成されたもので、従来
のオリビンサンドの代替として、ＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉
瓦の破砕品を使用することにより、二次精錬スラグ中の
ＳｉＯ2 含有量の低位安定化を図ることができるものを
提供することを目的としたものであり、その要旨は、Ｓ
ｉＯ2 含有量≦８％、耐火度≧ＳＫ４０、粒度３〜５ｍ
ｍの特性を有するＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦の破砕物から
なることを特徴とする底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用
詰物にある。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る底出鋼式電気
炉の煉瓦製出鋼口用の詰物を詳細に説明するに、二次精
錬スラグの塩基度低下を発生させないため、本発明では
ＳｉＯ2 含有量が低い一般的なＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦
（以下、マグ・クロ煉瓦と言う）の破砕物を使用すると
ゝもに、溶鋼・スラグの浸潤を防止するために、出鋼口
の容易開孔性を有する組成物からなる以下に述べる構成
のものとした。
炉の煉瓦製出鋼口用の詰物を詳細に説明するに、二次精
錬スラグの塩基度低下を発生させないため、本発明では
ＳｉＯ2 含有量が低い一般的なＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦
（以下、マグ・クロ煉瓦と言う）の破砕物を使用すると
ゝもに、溶鋼・スラグの浸潤を防止するために、出鋼口
の容易開孔性を有する組成物からなる以下に述べる構成
のものとした。
【０００８】すなわち発明に係る詰物は、ＳｉＯ2 含有
量≦８％、耐火度≧ＳＫ４０の特性を有する一般的なマ
グ・クロ煉瓦を使用し、これを粒度３〜５ｍｍに破砕し
たものである。なお、使用済後のマグ・クロ煉瓦をリサ
イクル品として使用する場合には、ＣａＯ，アルカリ物
質の混入を防止，除去したものとする必要がある。
量≦８％、耐火度≧ＳＫ４０の特性を有する一般的なマ
グ・クロ煉瓦を使用し、これを粒度３〜５ｍｍに破砕し
たものである。なお、使用済後のマグ・クロ煉瓦をリサ
イクル品として使用する場合には、ＣａＯ，アルカリ物
質の混入を防止，除去したものとする必要がある。
【０００９】つぎに、前記限定理由を以下に説明する
と、本発明の主旨からＳｉＯ2 含有量は低ければ低いほ
ど好ましい。しかし、従来使用している表１に示す化学
成分から成るオリビンサンド（以下、従来の詰物Ａと言
う）のＳｉＯ2 含有量よりも低含有量のものであれば本
発明の効果は得られる。ここで、一般的なマグ・クロ煉
瓦のＳｉＯ2 含有量は８％以下であるから、本発明では
この一般的なマグ・クロ煉瓦を使用する。
と、本発明の主旨からＳｉＯ2 含有量は低ければ低いほ
ど好ましい。しかし、従来使用している表１に示す化学
成分から成るオリビンサンド（以下、従来の詰物Ａと言
う）のＳｉＯ2 含有量よりも低含有量のものであれば本
発明の効果は得られる。ここで、一般的なマグ・クロ煉
瓦のＳｉＯ2 含有量は８％以下であるから、本発明では
この一般的なマグ・クロ煉瓦を使用する。
【００１０】
【表１】
【００１１】耐火度はＳＫ４０以上のものとする。詰物
は高温の溶鋼，スラグと直接接触するため、一定以上の
耐火度を有することが必要である。もし、耐火度が不足
する場合には詰物が焼結し、出鋼口の開孔性を著しく低
下させるので好ましくない。ここで、一般的なマグ・ク
ロ煉瓦の耐火度はＳＫ４０以上であるから、本発明では
この一般的なマグ・クロ煉瓦を使用する。
は高温の溶鋼，スラグと直接接触するため、一定以上の
耐火度を有することが必要である。もし、耐火度が不足
する場合には詰物が焼結し、出鋼口の開孔性を著しく低
下させるので好ましくない。ここで、一般的なマグ・ク
ロ煉瓦の耐火度はＳＫ４０以上であるから、本発明では
この一般的なマグ・クロ煉瓦を使用する。
【００１２】つぎに、詰物の粒度であるが、粒度が細か
すぎると出鋼口を形成している煉瓦内への充填率が高く
なり過ぎ、逆に粒度が粗すぎると溶鋼，スラグの浸潤が
発生して、出鋼口の開孔性が著しく低下する。そこで、
本発明において、粒度は３〜５ｍｍとする。
すぎると出鋼口を形成している煉瓦内への充填率が高く
なり過ぎ、逆に粒度が粗すぎると溶鋼，スラグの浸潤が
発生して、出鋼口の開孔性が著しく低下する。そこで、
本発明において、粒度は３〜５ｍｍとする。
【００１３】なお、本発明において、使用済み後のマグ
・クロ煉瓦をリサイクル品として使用することもできる
が、この場合にはＣａＯ，アルカリが混入し易い。この
ＣａＯ，アルカリ物質は、使用中に熱膨張を起こすとゝ
もに焼結助材となり、出鋼口の開孔性を著しく低下させ
るので、リサイクル品を使用する場合にはＣａＯ，アル
カリ物質の混入を極力防止するか除去する手段を採るこ
とが好ましい。
・クロ煉瓦をリサイクル品として使用することもできる
が、この場合にはＣａＯ，アルカリが混入し易い。この
ＣａＯ，アルカリ物質は、使用中に熱膨張を起こすとゝ
もに焼結助材となり、出鋼口の開孔性を著しく低下させ
るので、リサイクル品を使用する場合にはＣａＯ，アル
カリ物質の混入を極力防止するか除去する手段を採るこ
とが好ましい。
【００１４】
【実施例】一般的なマグ・クロ煉瓦破砕品の化学成分の
代表例を表２に、その粒度分布を表３にそれぞれ示す。
代表例を表２に、その粒度分布を表３にそれぞれ示す。
【００１５】
【表２】
【００１６】
【表３】
【００１７】上記の表２及び表３に示すこのマグ・クロ
煉瓦破砕品および前記表１に示す従来の詰物Ａを使用し
た場合の出鋼口の煉瓦内径（詰物重量）と、二次精錬ス
ラグ中のＳｉＯ2 含有量の関係を示したのが図１であ
る。
煉瓦破砕品および前記表１に示す従来の詰物Ａを使用し
た場合の出鋼口の煉瓦内径（詰物重量）と、二次精錬ス
ラグ中のＳｉＯ2 含有量の関係を示したのが図１であ
る。
【００１８】この図１によって明らかなように、マグ・
クロ煉瓦破砕物からなる詰物を使用することにより、出
鋼口煉瓦内径（詰物重量）に関わらず、二次精錬スラグ
中のＳｉＯ2 含有量は低位に安定していることが判る。
クロ煉瓦破砕物からなる詰物を使用することにより、出
鋼口煉瓦内径（詰物重量）に関わらず、二次精錬スラグ
中のＳｉＯ2 含有量は低位に安定していることが判る。
【００１９】
【発明の効果】本発明に係る底出鋼式電気炉の煉瓦製出
鋼口用詰物は、上記の如く、ＳｉＯ2含有量≦８％、耐
火度≧ＳＫ４０、粒度３ｍｍ〜５ｍｍの特性を有するＭ
ｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦の破砕物からなる構成であるか
ら、出鋼口を形成している煉瓦内径（詰物重量）に関わ
らず、二次精錬スラグ中のＳｉＯ2 含有量の低位安定化
を図ることができる。したがって、スラグ塩基度が安定
し、溶鋼品質および操業能率が安定，向上する、といっ
た効果がある。
鋼口用詰物は、上記の如く、ＳｉＯ2含有量≦８％、耐
火度≧ＳＫ４０、粒度３ｍｍ〜５ｍｍの特性を有するＭ
ｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3 煉瓦の破砕物からなる構成であるか
ら、出鋼口を形成している煉瓦内径（詰物重量）に関わ
らず、二次精錬スラグ中のＳｉＯ2 含有量の低位安定化
を図ることができる。したがって、スラグ塩基度が安定
し、溶鋼品質および操業能率が安定，向上する、といっ
た効果がある。
【図１】マグ・クロ煉瓦破砕品および表１に示す従来の
詰物Ａを使用した場合の出鋼口の煉瓦内径（詰物重量）
と、二次精錬スラグ中のＳｉＯ2 含有量の関係を示す図
である。
詰物Ａを使用した場合の出鋼口の煉瓦内径（詰物重量）
と、二次精錬スラグ中のＳｉＯ2 含有量の関係を示す図
である。
Claims (1)
- 【請求項１】 ＳｉＯ2 含有量≦８％、耐火度≧ＳＫ４
０、粒度３〜５ｍｍの特性を有するＭｇＯ−Ｃｒ2 Ｏ3
煉瓦の破砕物からなることを特徴とする底出鋼式電気炉
の煉瓦製出鋼口用詰物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34310498A JP2000169248A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用詰物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34310498A JP2000169248A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用詰物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000169248A true JP2000169248A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18358977
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34310498A Pending JP2000169248A (ja) | 1998-12-02 | 1998-12-02 | 底出鋼式電気炉の煉瓦製出鋼口用詰物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2000169248A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100812142B1 (ko) * | 2001-09-11 | 2008-03-12 | 주식회사 포스코 | 베셀 하부조 환류관용 압입관 |
| KR101058394B1 (ko) * | 2008-12-09 | 2011-08-24 | (주)한국뮤녹스에너지 | 회수 재생된 마그네시아 크롬계 내화물을 이용한 슬래그 다트 및 그 제조방법 |
| KR101135532B1 (ko) * | 2009-05-29 | 2012-04-13 | 주식회사 포인 | 친환경 전기로 충진재 및 그 제조방법 |
-
1998
- 1998-12-02 JP JP34310498A patent/JP2000169248A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100812142B1 (ko) * | 2001-09-11 | 2008-03-12 | 주식회사 포스코 | 베셀 하부조 환류관용 압입관 |
| KR101058394B1 (ko) * | 2008-12-09 | 2011-08-24 | (주)한국뮤녹스에너지 | 회수 재생된 마그네시아 크롬계 내화물을 이용한 슬래그 다트 및 그 제조방법 |
| KR101135532B1 (ko) * | 2009-05-29 | 2012-04-13 | 주식회사 포인 | 친환경 전기로 충진재 및 그 제조방법 |
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