JP2000168919A - 立体倉庫 - Google Patents

立体倉庫

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JP2000168919A
JP2000168919A JP10345402A JP34540298A JP2000168919A JP 2000168919 A JP2000168919 A JP 2000168919A JP 10345402 A JP10345402 A JP 10345402A JP 34540298 A JP34540298 A JP 34540298A JP 2000168919 A JP2000168919 A JP 2000168919A
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JP
Japan
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lateral load
lower member
attached
ceiling structure
columns
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Pending
Application number
JP10345402A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensho Shoda
憲昭 正田
Hiroshi Suzuki
鈴木  寛
Yoji Ishikawa
洋史 石川
Hideyuki Nakagawa
英之 中川
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 格納空間を大きくして高密度格納が可能な立
体倉庫を提供することを目的とする。 【解決手段】 床面で支持された複数の支柱の間に複数
層の格納棚を設けることとした立体倉庫において、支柱
1の上端部を直接もしくは間接に天井構造体8と接続せ
しめる接続装置7を設け、該接続装置7は天井構造体8
に取り付けられる上部材10と支柱側に取り付けられる
下部材11とを有し、該上部材10と下部材11は、横
方向荷重のみを受けるように互いに鉛直方向に摺動可能
となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は立体倉庫の技術分野
に属し、特にその構造体の軽量化そして格納空間を大き
くすることのできる立体倉庫に関する。
【0002】
【従来の技術】立体倉庫の代表的構造として、添付図面
の図6に示されるようなものが広く知られている。
【0003】図6の立体倉庫では、複数の支柱51が床
面52にて支持され垂立している。隣接せる支柱51同
士は、斜部材53等で補強されているが、主として支柱
51の上端分を連結する構造体、例えば横部材あるいは
上板54で強度の向上が図られている。
【0004】支柱51間には、多層をなす格納棚55が
設けられていると共に、リフト装置56も設けられてい
る。該リフト装置56は、選択された一つの格納棚55
へアプローチできるように、立体直交座標の三方向へ移
動可能となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】平常時は、支柱には格
納棚上の荷の重さを含む立体倉庫の自重の鉛直方向荷重
のみが作用する。
【0006】隣接せる二つの支柱で形成される一つの単
位の構造を図7のように考えると、一つの支柱には、平
常時には上記の自重にもとづく荷重Waのみが作用する
が、地震時には、横荷重G(通常G=0.2Wa)が加
わることにより、支柱に作用する鉛直荷重Wには、上記
自重にもとづく荷重Waの他に、上記横荷重Gによるモ
ーメントに起因する鉛直力Wbが加わる。
【0007】図に示すように、支柱間隔をL、支柱高さ
をH、横荷重作用位置までの距離をh(通常h=H/
2)とすると、 Wb=(G・h)/L=(0.2Wa・h)/L となり、これが一方の支柱にはWaに加重される方向
に、そして他方の支柱には、互いに相殺する方向に作用
する。
【0008】すなわち、一つの支柱に作用する鉛直方向
荷重Wは、 W=Wa±Wb =Wa・(0.2Wa・h)/L =Wa・(1±0.2h/L) となる。
【0009】例えば、比較的小型の立体倉庫では、Hは
大きい程格納効率が良いので建屋内の最大高さ近くにす
るためH=6m位となり(したがってh=3m)、一方
Lは荷の最大長さとするのでL=0.6m位となる。
【0010】そうすると、上記Wは、W=Wa・(1±
0.2×3/0.6)=2Waまたは0となる。
【0011】横荷重Gはどちらの方向から作用するかわ
からないので、支柱としては2Wa、すなわち少なくと
も自重の2倍に耐え得なければならない。したがって、
支柱は強度の確保のために、太い部材から作られる必要
があり、その結果、格納棚の幅(横方向寸法)が小さく
なってしまう。さらには、強度の大きい支柱を使う結
果、自重に比例する横荷重をも大きくしてしまうという
ことにもつながる。
【0012】本発明は、かかる点を改善することを目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る立体倉庫
は、床面で支持された複数の支柱の間に複数層の格納棚
が設けられている。
【0014】かかる立体倉庫において、本発明では、支
柱の上端部を直接もしくは間接に天井構造体と接続せし
める接続装置を設けている。該接続装置は、天井構造体
に取り付けられる上部材と、支柱側に取り付けられる下
部材とを有している。該上部材と下部材は、横方向荷重
のみを受けるように互いに鉛直方向に摺動可能となって
いる。
【0015】このような構成の本発明にあっては、地震
等による横荷重が作用したときには、この横荷重は支柱
の下端部と上記接続装置とで二分して支えられ、接続装
置の上部材と下部材が鉛直方向に摺動可能なので、あく
までも横荷重として作用するだけで、従来装置のように
モーメントによる鉛直荷重を生じない。したがって、支
柱は追加的鉛直荷重を受けず、自重にもとづく荷重Wa
のみを支えられれば良い。その結果、支柱は比較的細い
部材で足り、格納空間も大きくなる。
【0016】本発明において、接続装置は、上部材と下
部材の少なくとも一方が両部材間での横方向荷重を受け
る緩衝材層を有していること、あるいは、上部材と下部
材の間に横荷重を受ける緩衝部材が設けられていること
が好ましい。
【0017】地震時には、横荷重が振動・衝撃を伴うこ
とが多く、この場合、緩衝材層あるいは緩衝部材により
吸収される。特に、上部材と下部材との間の隙間を生ず
ることもあり、しかもそれが不揃いとなる可能性が大き
く、かかる場合に効果的である。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面の図1ないし図5
にもとづき、本発明の実施の形態について説明する。
【0019】図1において、複数の支柱1が床面2で支
えられて平行に垂立している。隣接せる二つの支柱1
は、斜部材3により、その構造が補強されている。支柱
1は、それらの上端部にて、横部材4,5により連結さ
れ、一つの構造体をなしている。
【0020】上記支柱1同士間には、多層をなす格納棚
6と、リフト装置Aとが設けられている。これら自体の
構成は、従来装置と同じであり、リフト装置Aは立体座
標の三方向に移動可能で、選択された一つの格納棚6に
アプローチできるようになっている。
【0021】上記横部材5は、支柱1の上端位置に設け
られた接続装置7により、天井構造体8に接続されてい
る。上記横部材5と天井構造体8の部材9とは、図2の
ように直交する方向に延びているように設定することが
好ましい。上記接続装置7は、図2のごとく、上部材1
0と下部材11とを有している。
【0022】上部材10は、フランジ部10Aと該フラ
ンジ部10Aに溶接等により一体に固定され下方に延び
る角筒状の筒部10Bとを有し、該フランジ部10Aに
は取付ボルト用の孔部10Cが設けられている。該上部
材10は、この孔部10C及び上記上部材9の孔部9A
へ貫通するボルト(図示せず)等によって、上記部材9
へ固着されるようになっている。しかし、この取付け形
態は、ボルトに限定されず、公知の他の固定手段でもよ
い。上部材10が部材9へ取り付けられた状態で、筒部
10Bの下端と横部材5(の上面)との間には所定値以
上の間隔が確保されている。この間隔は、地震時等にお
ける支柱1と天井構造体8の部材9との相対鉛直方向移
動距離以上の寸法とする。
【0023】下部材11は、本実施形態の場合、四つの
L字状部材として作られており、各部材は上部材の角筒
状の筒部10Bの周面をなす四つの平面のうちの一つに
垂直部11Aと横部材5の上面に接面する水平部11B
とを有し、両部11A,11Bとの間には、補強部11
Cが溶接等により取り付けられている。上記水平部11
Bには、取付ねじ等(図示せず)のための孔部11Dが
穿設されている。
【0024】かかる本実施形態の接続装置7は、次の要
領で取り付けられる。
【0025】 先ず、図3のごとく、上部材10が天
井構造体8の部材9に取り付けられる。取付けは、ボル
ト等を用いて、上部材10のフランジ部10Aに設けら
れた孔部10Cと上記部材9孔部9Aとが一致するよう
にして、取り付けられる。この場合、両孔部10Cと9
Aとは多少ずれても、取付けができるように、位置、そ
して径に許容幅を与えることが好ましい。
【0026】 このように取り付けられた上部材10
の筒部10Bの下端と横部材5の上面との間には、既述
した所定値以上の間隔が確保されている。
【0027】 次に、四つの下部材11を、上記上部
材10の筒部10Bの周面に接触せしめるように、横部
材5へ取り付ける。取付けは、図3に見られるように、
一つの下部材(図3にて右側の下部材)11を横部材5
上でスライドさせて該下部材11の垂直部11Aが上部
材10の筒部10Bに軽く接面する位置で、ねじ等によ
り水平部11Bを横部材5へ固着する(図3の左側の下
部材参照)ことにより行なわれ、この操作を他の三つの
下部材について、次々と行なう。
【0028】 こうして取り付けられた四つの下部材
11は、上部材10の筒部10Bを包囲し、上部材10
との相対上下摺動を許容しつつ、横方向荷重を受けられ
るようになる。
【0029】 したがって、地震時等に横荷重Gを受
けたときには、図4に見られるごとく、隣接せる二つの
支柱間の構造では、支柱は上下端にて水平力WH2,WH1
をそれぞれ受けると共に自重にもとづく鉛直荷重Waを
支える。上部材10と下部材11は,上記のごとく、
上下に相対動可能なため、横荷重Gはこの二つの支柱間
の構造にモーメントによる追加的鉛直力を生じない。支
柱は自重にもとづく荷重Waのみを鉛直力として支えれ
ば良い。
【0030】本発明は,図2及び図3に示された形態に
は限定されない。例えば、図5のごとく、上部材10の
筒部10Bを円筒状とし、下部材11の垂直部11Aを
これに遊嵌する円筒状とすることができる。こうするこ
とにより、下部材11は,図2及び図3に見られるよう
な四つの部材とせずに、一つにまとめることができる。
この図5の形態では、取付け前に上部材10の筒部10
Bが下部材11の円筒状の垂直部11Aに没入して高さ
が小さくなっている両部材10,11の組を、使用時に
天井構造体の部材9と支柱を連結せる横部材との間の所
定位置にもたらして、下部材11を横部材5に取り付け
た後に上部材10を図5の二点鎖線のごとく引き上げ
て、上部材10のフランジ部10Aを部材9に当接させ
て取り付けることとする。
【0031】さらに、本発明では、上部材と下部材との
間に緩衝材を設けて、横荷重がもたらす振動・衝撃を吸
収させることが好ましい。この場合でも、上部材と下部
材とは相対上下動が許容される状態で緩衝材が設けられ
る。上記緩衝材は、上部材と下部材の少なくとも一方の
面に緩衝材層として設けることも、あるいは両部材間に
配される緩衝部材として設けてもよい。
【0032】また、図示の実施形態では、接続装置の下
部材は、支柱の上端部を連結せる横部材に取り付けられ
ているが、このように横部材を介して間接的に支柱に取
り付けなくとも、直接支柱の上端部に取り付けてもよ
い。要は、上部材は天井構造体に対して不動に、そして
下部材は支柱の上端部に対して不動に取り付けられれ
ば、その取付けは直接、間接を問わない。
【0033】
【発明の効果】本発明は、以上のごとく、支柱をその上
端部にて接続装置によって上下動可能に天井構造体と接
続して、地震等の横荷重を受けても、この横荷重が鉛直
力をもたらさないようにしたので、支柱は従来のものよ
りも細くて良く、その分、格納棚の幅が大きくなると共
に、構造の軽量化をも可能とし自重に比例する横荷重自
体を小さくすることもできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の立体倉庫の概要構成斜視
図である。
【図2】図1装置に使用される接続装置の一部破断斜視
図である。
【図3】図2装置の取付要領を示す断面図である。
【図4】図1装置の荷重状態を示す図である。
【図5】本発明の他の実施形態装置を示す断面図であ
る。
【図6】従来の立体倉庫の概要構成斜視図である。
【図7】図6装置の荷重状態を示す図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 床面 6 格納棚 7 接続装置 8 天井構造体 10 上部材 11 下部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 洋史 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 中川 英之 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F022 FF01 MM01 MM02 MM17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面で支持された複数の支柱の間に複数
    層の格納棚を設けることとした立体倉庫において、支柱
    の上端部を直接もしくは間接に天井構造体と接続せしめ
    る接続装置を設け、該接続装置は天井構造体に取り付け
    られる上部材と支柱側に取り付けられる下部材とを有
    し、該上部材と下部材は、横方向荷重のみを受けるよう
    に互いに鉛直方向に摺動可能となっていることを特徴と
    する立体倉庫。
  2. 【請求項2】 接続装置は、上部材と下部材の少なくと
    も一方が両部材間での横方向荷重を受ける緩衝材層を有
    していることとする請求項1に記載の立体倉庫。
  3. 【請求項3】 接続装置は、上部材と下部材の間に横荷
    重を受ける緩衝部材が設けられていることとする請求項
    1に記載の立体倉庫。
JP10345402A 1998-12-04 1998-12-04 立体倉庫 Pending JP2000168919A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021035875A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 大成建設株式会社 倉庫

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021035875A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 大成建設株式会社 倉庫

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