JP2000168671A - 変速機 - Google Patents

変速機

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JP2000168671A
JP2000168671A JP10361887A JP36188798A JP2000168671A JP 2000168671 A JP2000168671 A JP 2000168671A JP 10361887 A JP10361887 A JP 10361887A JP 36188798 A JP36188798 A JP 36188798A JP 2000168671 A JP2000168671 A JP 2000168671A
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ring gear
transmission
input shaft
drive
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Masayuki Ikeda
昌幸 池田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 負荷の変動に応じて円滑かつ確実に無段階で
変速することできるができ、しかも、安価に製作するこ
とができる変速機を提供する。 【解決手段】 半径方向移動ギア30、76はそれぞれ
中間ギア取付板20、駆動側ギア列65の中心に向けて
公転しながら移動し、一方、半径方向移動ギア30、7
6を変速リングギア22、77の偏心位置に設けた内歯
24、79に噛合させるようにしたので、半径方向移動
ギア30、76と変速リングギア22、77とは、変速
リングギア22、77の半径より小さい半径を有する仮
想ギア60によって回転されるのと同じことになり、半
径比で減速され、負荷を軽減できる。また、内歯26、
81を常時、確実に半径方向移動ギア30、76に噛合
させることができるので、円滑に変速が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定の変速範囲で
無段階に回転速度を変化させることができる変速機、例
えば、別途、補助駆動源を必要とすることなく、自転車
にかかる負荷の量に合わせて速度を自動的に変えること
ができ、坂道等においても軽快に自転車を走行できるよ
うにした自転車の負荷軽減装置として用いることができ
る変速機に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者は、先に、特開平8−1295
68号公報において、図13及び図14に示すように、
踏力によって回転される回転入力軸110と、回転入力
軸110に同心円的にかつ回転自在に装着される円板本
体111と、円板本体111の一側面に半径方向に移動
可能に取付けられる3つの小径の半径方向移動ギア11
2と、円板本体111の回転入力軸側をなす他側面に隣
接された状態で、回転入力軸110に固着される中心ギ
ア113と、中心ギア113の回りに配設される3つの
ピニオンギア114と、各ピニオンギア114の偏心部
分と各半径方向移動ギア112の中心とを連絡する動力
伝達軸115と、円板本体111の一側面と対向する状
態で、回転入力軸110に取付けられ、外周縁に内歯1
16を具備すると共に、内周縁に3つのカム係合爪11
7を有するリングギア118と、リングギア118の上
方に配設されるリングギア押圧手段の一例としての板ば
ね119と、一側面をリングギア118の他側面と対向
する状態で、回転入力軸110に取付けられ、かつ、一
側面の中央部にカム係合爪117と係合可能な三角形状
カム面を有するカム120を有する駆動側スプロケット
121と、回転入力軸110に、円板本体111と共に
中心ギア113とピニオンギア114とを軸線方向に挟
む状態で取付けられる走行モード切換板122と、円板
本体111と走行モード切換板122とを連結・解除可
能な係合ピン123と、円板本体111と走行モード切
換板122との間に介設される引き戻しばね124と、
自転車本体フレーム125に取付けられ、図示しない操
作ハンドルの操作によって、走行モード切換板122を
軸線方向に移動して、円板本体111と走行モード切換
板122との連結・解除を行う走行モード切換板シフト
手段の一例としてのボーデンケーブル126とを具備す
る。
【0003】上記した構成によって、円板本体111を
走行モード切換板122から切り離すと、円板本体11
1は、回転入力軸110の回転によって一体的に回転す
る中心ギア113→ピニオンギア114からのみ伝達す
べき回転力を受けることになるが、駆動側スプロケット
側からの走行抵抗によって円板本体111が受ける反力
によって、ピニオンギア114と動力伝達軸115を介
して連結されている半径方向移動ギア112は自転しつ
つセクターギア134に沿って公転し、円板本体111
の中心に向けて半径方向に移動することになり、一方、
リングギア118は板ばね119によって下方に押圧さ
れているので、ピニオンギア114とリングギア118
とは、リングギア118の半径より小さい半径を有する
仮想ギアによって回転されるのと同じことになる。従っ
て、ピニオンギア114を装着している円板本体111
が1回転すると、リングギア118は、半径比で減速さ
れることになり、駆動側スプロケット121も減速され
ることになる。従って、自転車にかかる負荷は軽減され
ることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の自転車の負荷軽減装置は、未だ、以下の解決すべき課
題を有していた。即ち、リングギア118を下方に押圧
する板ばね119の力が弱すぎると、路面からの衝撃を
受けて、ピニオンギア114とリングギア118の噛合
がはずれ回転力を駆動側スプロケット121に伝達でき
なくなったり、噛合が不十分となって円滑な動力伝達が
阻害され騒音を発生することになる。一方、リングギア
118を下方に押圧する板ばね119の力が強すぎる
と、リングギア118の内周縁に設けた3つのカム係合
爪117と、カム120の三角形状カム面が強力に係合
して摩擦抵抗が大きくなり、カム係合爪117がカム1
20に沿って円滑に移動しなくなり、円滑な変速動作を
図ることができなくなるおそれがある。本発明は、この
ような事情に鑑みなされたものであり、負荷の変動に応
じて円滑かつ確実に無段階で変速することができ、しか
も、安価に製作することができる変速機を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う第1の発
明に係る変速機は、支持軸に回転自在に支持された筒状
の回転入力軸と回転出力軸との間に介設され、一定の変
速範囲で無段階に回転速度を変化させることができる変
速機であって、端部が回転入力軸に一体的に連動連結さ
れると共に、外周部に第1の内歯が形成されている駆動
側リングギアと、支持軸に駆動側リングギアの出力側面
に接した状態で回転自在に取付けられ、外周縁部に円周
方向に等間隔をあけて3つ以上のギア取付穴を設けた中
間ギア取付板と、支持軸に中間ギア取付板の出力側面に
接した状態で遊嵌状態に取付けられ、外周部に第2の内
歯が形成され、ギア中心位置から偏心した位置に中心を
有する偏心円穴が設けられると共に、偏心円穴の内周面
に第3の内歯が形成されている変速リングギアと、回転
出力軸の外周部に一体的に取付けられ、第3の内歯に沿
って転動可能な被駆動側ギアと、中間ギア取付板の各ギ
ア取付穴にそれぞれ回転自在に枢支され、一端にギア取
付穴の軸線と同軸をなし駆動側リングギアの第1の内歯
と噛合するピニオンギアを一体的に取付けると共に、他
端にギア取付穴の軸線から偏心した位置で半径方向移動
ギアを一体的に取付け、半径方向移動ギアを変速リング
ギアの第2の内歯と噛合可能とした3つ以上のギア取付
ピンと、支持軸に駆動側リングギアの入力側面に接した
状態で取付けられ、支持軸の軸線と同一方向に移動し
て、駆動側リングギアと中間ギア取付板を一体的に連結
したり、その連結を解除する走行モード切換板と、駆動
側リングギアと中間ギア取付板との間に介設される引き
戻しばねとを具備する。
【0006】上記した構成によって、半径方向移動ギア
は変速リングギアの外周部に設けた第2の内歯に沿って
中間ギア取付板の中心に向けて公転しながら移動し、一
方、被駆動側ギアを変速リングギアの偏心位置に設けた
第3の内歯に噛合させるようにしたので、変速リングギ
アは、変速リングギアの半径より小さい半径を有する仮
想ギアによって回転されるのと同じことになり、半径比
で減速され、負荷を軽減できる。また、被駆動側ギアを
変速リングギアの偏心位置に設けた第3の内歯に噛合さ
せるようにしたので、第2の内歯を常時、確実に半径方
向移動ギアに噛合させることができ、円滑な変速が可能
となる。
【0007】このような変速機において、回転入力軸に
自転車の後方動力伝達チェンが巻回される後輪側の被駆
動側スプロケットを固着し、回転出力軸に自転車の後輪
を直接連結することによって、変速機を自転車の負荷軽
減装置として好適に用いることができる。
【0008】前記目的に沿う第2の発明に係る変速機
は、回転入力軸に筒状の回転出力軸が回転自在に取付け
られ、回転入力軸と前記回転出力軸との間に介設され、
一定の変速範囲で無段階に回転速度を変化させることが
できる変速機であって、回転入力軸に同心円的に固着さ
れる中心ギアと、中心ギアの外歯に沿って配設されると
共に噛合する3つ以上のピニオンとからなる駆動側ギア
列と、駆動側ギア列の入力側面に隣接した状態で回転入
力軸に回転自在に取付けられ、周縁部にピニオンの枢軸
を回転自在にかつ同軸的に枢支する3つ以上のピニオン
取付孔を有するギア取付板と、駆動側ギア列の出力側で
回転入力軸に同心円的にかつ回転自在に装着されると共
に、外周部に円周方向に等間隔をあけて3つ以上の半径
方向移動ギア取付孔が設けられ、各半径方向移動ギア取
付孔の内周面の一部にセクターギアが形成されている変
速用円板と、各ピニオンの出力側面にピニオンの軸線か
ら偏心した位置で取付けられ、変速用円板のセクターギ
アと噛合して半径方向に移動可能で、かつ、その先部が
半径方向移動ギア取付孔より外部に突出する3つ以上の
半径方向移動ギアと、変速用円板の出力側面に接した状
態で回転出力軸に遊嵌状態に取付けられ、外周部に半径
方向移動ギアと噛合する第1の内歯が形成され、ギア中
心位置から偏心した位置に中心を有する偏心円穴が設け
られると共に、偏心円穴の内周面に第2の内歯が形成さ
れている変速リングギアと、回転出力軸の外周部に一体
的に取付けられ、第2の内歯に沿って転動可能な被駆動
側ギアと、回転入力軸にギア取付板の入力側面に接した
状態で、かつ相対回転はできないが軸線方向に移動自在
に取付けられ、回転入力軸の軸線と同一方向に移動し
て、ギア取付板を固定したり、固定を解除する走行モー
ド切換板と、ギア取付板と走行モード切換板との間に介
設される引き戻しばねとを具備する。
【0009】上記した構成によって、半径方向移動ギア
は変速リングギアの外周部に設けた第1の内歯に沿って
駆動側ギア列の中心に向けて公転しながら移動し、一
方、被駆動側ギアを変速リングギアの偏心位置に設けた
第2の内歯に噛合させるようにしたので、変速リングギ
アは、変速リングギアの半径より小さい半径を有する仮
想ギアによって回転されるのと同じことになり、半径比
で減速され、負荷を軽減できる。また、被駆動側ギアを
変速リングギアの偏心位置に設けた第2の内歯に噛合さ
せるようにしたので、第1の内歯を常時、確実に半径方
向移動ギアに噛合させることができ、円滑な変速が可能
となる。
【0010】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1〜図1
0を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る変速機
について具体的に説明する。なお、本実施の形態は、変
速機が自転車の負荷軽減装置Aの場合である。
【0011】まず、図1、図2及び図9を参照して、自
転車の負荷軽減装置Aの全体構成を説明する。図1に示
すように、自転車の後輪10を、以下に説明する自転車
の負荷軽減装置Aを介して回転自在に支持する支持軸1
2の両端は、自転車フレームの後部に設けた軸固定部1
3、14によって支承されている。ここで、自転車の負
荷軽減装置Aは、支持軸12に回転自在に支持された筒
状の回転入力軸15と、支持軸12に同様に回転自在に
支持された回転出力軸16との間に介設されており、後
輪10の回転速度を一定の変速範囲で無段階に変化させ
ることができる。
【0012】図1、図2及び図9に示すように、支持軸
12の略中央部には駆動側リングギア17の内周部が同
心円的かつ回転自在に取付けられており、その外周部に
設けた鍔部18の裏面には第1の内歯19が形成されて
いる。また、駆動側リングギア17の端部には回転入力
軸15が一体的に連動連結されている。この駆動側リン
グギア17の出力側面に接した状態で、支持軸12に中
間ギア取付板20が回転自在に取付けられており、その
外周縁部には、円周方向に等間隔をあけて3つのギア取
付穴21が設けられている。
【0013】一方、中間ギア取付板20の出力側面に接
した状態で、支持軸12に変速リングギア22が遊嵌状
態に取付けられている。即ち、変速リングギア22は、
その中央部に、そのギア中心位置から偏心した位置に中
心を有する大径の偏心円穴23を設けており、この偏心
円穴23を通して回転出力軸16が遊嵌状態に挿通して
いる。また、偏心円穴23の内周面には第3の内歯24
が形成されている。さらに、変速リングギア22の外周
部に設けた鍔部25の裏面には第2の内歯26が形成さ
れている。回転出力軸16の変速リングギア側端部の外
周部には、後述するように第3の内歯24に沿って噛合
しながら転動可能な被駆動側ギア27が一体的に取付け
られている。
【0014】中間ギア取付板20の各ギア取付穴21に
は、ギア取付ピン28がそれぞれ回転自在に枢支されて
いる。そして、ギア取付ピン28の駆動側リングギア側
端部(一端)にはギア取付穴21の軸線と同軸をなし駆
動側リングギア17の第1の内歯19と噛合するピニオ
ンギア29が一体的に取付けられており、その変速リン
グギア側端部(他端)にはギア取付穴21の軸線から偏
心した位置で半径方向移動ギア30が一体的に取付けら
れている。そして、半径方向移動ギア30は変速リング
ギア22の第2の内歯26に噛合している。
【0015】また、駆動側リングギア17の入力側面に
接した状態で、支持軸12に走行モード切換板31が取
付けられており、走行モード切換板31を支持軸12の
軸線と同一方向に移動することによって、係合ピン32
によって、駆動側リングギア17と中間ギア取付板20
を一体的に連結したり、その連結を解除することができ
るように構成されている。さらに、駆動側リングギア1
7と中間ギア取付板20との間には引き戻しばね33が
介設されている。
【0016】次に、上記した全体構成を有する自転車の
負荷軽減装置Aの各部の構成について具体的に説明す
る。図1及び図2に示すように、回転入力軸15の外周
面には、自転車の後方動力伝達チェン34が巻回される
後輪側の被駆動側スプロケット35が固着されている。
一方、回転出力軸16の外周面には、自転車の後輪10
のスポーク36の基部が直接固着されている。
【0017】回転入力軸15と駆動側リングギア17と
の連結は、駆動側リングギア17のボス部37の端部と
回転入力軸15の端部との間に介設された一方向クラッ
チ38を介して行われる。また、回転入力軸15の支持
軸固定部側端部及び回転出力軸16の支持軸固定部側端
部には、それぞれ、軸受39、40と、ダブルナット4
1、42が取付けられている。図2〜図5に示すよう
に、駆動側リングギア17と変速リングギア22は同一
外径を有しており、また、これらに設けた第1の内歯1
9と第2の内歯26も実質的に同一のピッチ径を有す
る。
【0018】図2、図4及び図5に示すように、ギア取
付ピン28の他端に、半径方向移動ギア30が、ギア取
付穴21(又はピニオンギア29)の軸線43から距離
aだけ偏心した位置で、固定ボルト44によって固着さ
れている。従って、駆動側リングギア17に設けた第1
の内歯19の回転によってギア取付ピン28の一端に取
付けられたピニオンギア29がその軸線周りに回転する
と、半径方向移動ギア30は、ギア取付穴21(又はピ
ニオンギア29)の軸線周りに公転しながら、中間ギア
取付板20の中心に向かって距離2aだけ半径方向に移
動することになる。そして、この半径方向移動ギア30
の半径方向への移動によって、図10を参照して後述す
る坂道走行時等において後輪10の変速動作を容易に行
うことができる。図2に示すように、変速リングギア2
2の外面には固定カバー22aが取付けられている。
【0019】図5に示すように、変速リングギア22に
設けた偏心円穴23の軸線45も、変速リングギア22
の軸線46(支持軸12、駆動側リングギア17、中間
ギア取付板20の軸線でもある。)から上記した距離a
だけ離れた位置に設けられている。従って、後述する坂
道走行時等において、常時第3の内歯24に被駆動側ギ
ア27を噛み合わせた状態で、後輪10の変速動作を容
易かつ確実に行うことができる。
【0020】図2に示すように、駆動側リングギア17
のボス部37の外周面には走行モード切換板31が軸線
方向に摺動自在に取付けられている。そして、走行モー
ド切換板31に基部が固着されている係合ピン32は、
駆動側リングギア17に設けた貫通孔47を通して、中
間ギア取付板20に設けたピン挿通孔48に抜き差し自
在に挿通されている。図6及び図7に示すように、走行
モード切換板31のボス部49は、駆動側リングギア1
7のボス部37に軸線方向に摺動自在に取付けられてい
る。そして、ボス部49には、先部がボス部37に設け
た軸線方向に延びる長孔51を通して支持軸12の軸線
に向けて半径方向に延びる係合ピン52の基部が取付け
られている。一方、支持軸12内に設けた貫通孔53内
にはボーデンケーブル54が挿通されており、ボーデン
ケーブル54の先部は、軸線方向に延びる長孔55内に
軸線方向に摺動自在に配設されかつ支持軸12の直径よ
り大きい長さを有する駆動ピン56の中央部に連結され
ている。そして、上記した係合ピン52と駆動ピン56
間をなす支持軸12上に摺動係合板57が取付けられて
おり、摺動係合板57の一面は係合ピン52に当接する
と共に、他面は駆動ピン56に当接している。さらに、
長孔51の端面58と走行モード切換板31のボス部4
9に固着されている係合ピン52との間には常時、係合
ピン32を、駆動側リングギア17に設けた貫通孔47
を通して中間ギア取付板20に設けたピン挿通孔48に
抜き差し自在に挿通する方向に付勢する戻しばね59が
取付けられている。
【0021】従って、後述するように、通常走行時に
は、係合ピン32の先部はピン挿通孔48内に嵌入され
ているので、中間ギア取付板20は駆動側リングギア1
7と一体的に連結されることになる。一方、坂道走行時
には、走行モード切換板31を中間ギア取付板20から
軸線方向にシフトして離隔することによって、係合ピン
32の先部はピン挿通孔48から離脱することになるの
で、中間ギア取付板20は駆動側リングギア17との連
結から解除されることになる。図2〜図4、図6及び図
9に示すように、中間ギア取付板20と駆動側リングギ
ア17との間に介設されている引き戻しばね33は、駆
動側リングギア17を囲む1本のループ状のばね鋼線か
ら形成されており、その一端は駆動側リングギア17に
連結されると共に、他端は中間ギア取付板20に連結さ
れている。図8に示すように、ボーデンケーブル54の
他端は、自転車のハンドル59aに取付けられると共
に、戻しばね59bを具備する切換レバー59cに連結
されている。
【0022】次に、上記した自転車の負荷軽減装置Aを
用いた自転車の走行動作について説明する。 (通常走行時の場合) (1)図8に示す切換レバー59cを操作せず、図2に
示すように、係合ピン32によって駆動側リングギア1
7と中間ギア取付板20とを一体的に連結した状態で、
ペダルをこぎ、回転入力軸15を回転する。 (2)回転入力軸15と共に、駆動側リングギア17
と、中間ギア取付板20と、ピニオンギア29と、半径
方向移動ギア30と、変速リングギア22と、被駆動側
ギア27を具備する回転出力軸16とは一体的に固定さ
れた状態で回転する。即ち、回転入力軸15と回転出力
軸16とは、回転数の比率が1:1の関係で回転し、こ
の回転によって後輪10を回転して、通常走行が可能と
なる。
【0023】(坂道等の走行時の場合) (1)一方、坂道等を走行する場合には、回転出力軸1
6に大きな負荷がかかり、その結果、被駆動側ギア27
を変速リングギア22に設けた第3の内歯24に噛合さ
せながら周回させようとする力が生じる。しかし、係合
ピン32によって駆動側リングギア17と中間ギア取付
板20とは一体的に連結されている限り、半径方向移動
ギア30は変速リングギア22に設けた第2の内歯26
に沿って噛合しながら半径方向に移動することができな
いので、被駆動側ギア27と第3の内歯24はそのまま
の状態(一点で噛み合った状態)を保持して、一体的に
回転されることになる。 (2)この状態で、係合ピン32をピン挿通孔48から
離脱させると、駆動側リングギア17と中間ギア取付板
20との結合が解除され、中間ギア取付板20は回転入
力軸15に対して自由支持状態になる。
【0024】(3)従って、中間ギア取付板20は、回
転入力軸15の回転によって一体的に回転する駆動側リ
ングギア17及びピニオンギア29を通して回転力を受
けると共に、回転出力軸16側からの走行抵抗による反
力を受けることになる。その結果、図4に示すように、
ギア取付穴21の軸線43周りに半径方向移動ギア30
が公転し、中間ギア取付板20の中心に向けて半径方向
に移動することになり、一方、回転出力軸16からの反
力によって被駆動側ギア27は変速リングギア22に設
けた第3の内歯24に噛合しながら周回することができ
るので、半径方向移動ギア30と変速リングギア22に
設けた第2の内歯26は、図10の仮想線で示す状態で
相互に噛合することになる。これは、図10において、
半径r1 の仮想ギア60によって、半径r2 の第2の内
歯26を回転するのと同じことになり、従って、駆動側
リングギア17が1回転すると、変速リングギア22
は、r1 /r2 の比率で減速されることになる。
【0025】(4)また、変速リングギア22が減速比
1 /r2 で回転すると、第3の内歯24と被駆動側ギ
ア27の噛合によって回転出力軸16も減速比r1 /r
2 で回転されることになり、逆に、後輪10が地面と接
する接線力は増大することになる。従って、坂道走行時
においても、自転車を軽快に走行することができる。し
かも、坂道の勾配等によって変化する自転車にかかる負
荷の変動に応じて上記した減速比r1 /r2 は自動的に
変わるので、従来の切換レバーのように、自転車にかか
る負荷が変動する毎にいちいち変速切換操作を行う必要
がなく、自転車を快適に走行できる。さらに、引き戻し
ばね33によって、常時、駆動側リングギア17には、
駆動側リングギア17及び半径方向移動ギア30を反対
方向に回転させようとする力が作用するので、自転車の
負荷軽減装置Aによる急激な変速操作も防止することが
できる。
【0026】(5)その後、平坦な道を再度走行する場
合は、切換レバー59cに取付けられた戻しばね59b
の弾性力によってボーデンケーブル54は既に緩んでい
るので、引き戻しばね33の弾性力によって、走行モー
ド切換板31が軸線方向に逆シフトして、係合ピン32
がピン挿通孔48に挿通され、被駆動側ギア17と中間
ギア取付板20が結合され、回転出力軸16は回転入力
軸15と一体的に回転し、通常走行が可能となる。
【0027】(第2の実施の形態)図11及び図12を
参照して、本発明の第2の実施の形態に係る変速機につ
いて説明する。図11に示すように、回転入力軸61の
基部が軸受62によって回転自在に支持されており、そ
の出力側の外周面には筒状の回転出力軸63が回転自在
に取付けられいる。そして、変速機A1が回転入力軸6
1と回転出力軸63との間に介設されており、回転出力
軸63の回転数(回転速度)を一定の変速範囲で無段階
に変化させることができる。
【0028】図11及び図12に示すように、回転入力
軸61に駆動側ギア列65が取付けられている。駆動側
ギア列65は、回転入力軸61の中央部に同心円的にキ
ー66によって固定された中心ギア67と、中心ギア6
7の外歯に沿って配設されると共に噛合する3つ以上の
ピニオン68から構成されている。駆動側ギア列65の
入力側面に隣接した状態で、ギア取付板69が回転入力
軸61に回転自在に取付けられており、その周縁部に
は、上記したピニオン68の枢軸70を回転自在にかつ
同軸的に枢支するピニオン取付孔71が設けられてい
る。
【0029】駆動側ギア列65の出力側面に隣接した状
態で変速用円板72が回転入力軸61に回転自在にかつ
同心円的に取付けられている。この変速用円板72の外
周部には、円周方向に等間隔をあけて3つ以上の半径方
向移動ギア取付孔73が設けられており、各半径方向移
動ギア取付孔73の内周面の一部にはセクターギア(部
分ギア)74が形成されている。各ピニオン68の出力
側面には、ピニオン68の軸線75から偏心した位置に
軸線75aを有する小径の半径方向移動ギア76が取付
けられており、これらの半径方向移動ギア76は、変速
用円板72の半径方向移動ギア取付孔73内に形成され
ているセクターギア74と噛合して半径方向に移動する
ことができる。また、半径方向移動ギア76の先部は、
半径方向移動ギア取付孔73の出力側開口より外部に突
出している。
【0030】変速用円板72の出力側面に接した状態
で、回転出力軸63に変速リングギア77が遊嵌状態に
取付けられている。即ち、変速リングギア77は、その
中央部に、そのギア中心位置から偏心した位置に中心を
有する大径の偏心円穴78を設けており、この偏心円穴
78を通して回転出力軸63が挿通している。また、偏
心円穴78の内周面には第2の内歯79が形成されてい
る。さらに、変速リングギア77の外周部に設けた鍔部
80の裏面には半径方向移動ギア76と噛合する第1の
内歯81が形成されている。そして、回転出力軸63の
変速リングギア側端部(外周部)には、後述するよう
に、第2の内歯79に沿って噛合しながら転動可能な被
駆動側ギア82が一体的に取付けられている。
【0031】ギア取付板69の入力側面に接した状態
で、キー84によって、動作モード切換板83が回転入
力軸61に相対回転はできないが軸線方向に移動自在に
取付けられている。そして、動作モード切換板83を回
転入力軸61の軸線と同一方向に移動することによっ
て、係合ピン85を用いて、ギア取付板69と動作モー
ド切換板83を一体的に連結したり、その連結を解除す
ることができる。また、ギア取付板69と動作モード切
換板83との間には切換ヨーク86の半円弧状操作端8
7が介設されており、切換ヨーク86を、図示しないボ
ーデンケーブルを用いて支軸88周りに揺動して、動作
モード切換板83をギア取付板69から接離することが
できる。さらに、ギア取付板69と動作モード切換板8
3との間には引き戻しばね89が介設されている。
【0032】次に、上記した変速機A1の動作につい
て、図11及び図12を参照して説明する。 (通常動作時の場合) (1)切換ヨーク86を操作せず、図11に示すよう
に、係合ピン85によって動作モード切換板83とギア
取付板69とを一体的に連結した状態で回転入力軸61
を回転する。 (2)回転入力軸61と共に、動作モード切換板83
と、ギア取付板69と、駆動側ギア列65と、変速リン
グギア77と、被駆動側ギア82を具備する回転出力軸
63とは一体的に固定された状態で回転する。即ち、回
転入力軸61と回転出力軸63とは、回転数の比率が
1:1の関係で回転し、通常動作が可能となる。
【0033】(重負荷動作時の場合) (1)重負荷で動作する場合には、回転出力軸63に大
きな負荷がかかり、その結果、被駆動側ギア82を変速
リングギア77に設けた第2の内歯79に噛合させなが
ら周回させようとする力が生じる。しかし、係合ピン8
5によって動作モード切換板83とギア取付板69とは
一体的に連結されている限り、半径方向移動ギア76は
変速リングギア77に設けた第1の内歯81に沿って噛
合しながら半径方向に移動することができないので、被
駆動側ギア82と第2の内歯79はそのままの状態(一
点で噛み合った状態)を保持して、一体的に回転される
ことになる。 (2)この状態で、切換ヨーク86を操作して動作モー
ド切換板83を軸線方向にシフトして、係合ピン85を
ピン挿通孔90から離脱させると、動作モード切換板8
3とギア取付板69との結合が解除され、ギア取付板6
9は回転入力軸61に対して自由支持状態になる。
【0034】(3)従って、ギア取付板69は、回転入
力軸61の回転によって一体的に回転する駆動側ギア列
65を通して回転力を受けると共に、回転出力軸63側
からの抵抗による反力を受けることになる。その結果、
ピニオン68がその軸線75周りに回転し、この回転に
伴い、半径方向移動ギア76が軸線75周りに公転し、
変速用円板72の中心に向けて半径方向に移動すること
になる。一方、回転出力軸63からの反力によって被駆
動側ギア82は変速リングギア77に設けた第2の内歯
79に噛合しながら周回することができるので、半径方
向移動ギア76と変速リングギア77に設けた第1の内
歯81は、第1の実施の形態で説明したと同様に相互に
確実に噛合することになる。従って、同様に、第1の実
施の形態で図10を参照して説明したように、半径r1
の仮想ギア60によって、半径r2 の第1の内歯81を
回転するのと同じことになり、従って、駆動側ギア列6
5が1回転すると、変速リングギア77は、r1 /r2
の比率で減速されることになる。
【0035】(4)また、変速リングギア77が減速比
1 /r2 で回転すると、第2の内歯79と被駆動側ギ
ア82の噛合によって回転出力軸63も減速比r1 /r
2 で回転されることになり、逆に、トルクは増大するこ
とになる。しかも、負荷の変動に応じて上記した減速比
1 /r2 は自動的に変わるので、負荷が変動する毎に
いちいち変速切換操作を行う必要がなく、この変速機A
1を具備する各種装置の円滑な変速動作を図ることがで
きる。さらに、引き戻しばね89によって、常時、駆動
側ギア列65には、駆動側ギア列65及び半径方向移動
ギア76を反対方向に回転させようとする力が作用する
ので、変速機A1による急激な変速操作も防止すること
ができる。
【0036】(5)その後、通常動作する場合は、動作
モード切換板83が軸線方向に逆シフトして、係合ピン
85がピン挿通孔90に挿通され、動作モード切換板8
3とギア取付板69が結合され、回転出力軸63は回転
入力軸61と一体的に回転し、通常動作が可能となる。
【0037】以上、本発明を、幾つかの実施の形態を参
照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形
態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の
範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他
の実施の形態や変形例も含むものである。
【0038】
【発明の効果】請求項1及び2記載の変速機において
は、半径方向移動ギアは変速リングギアに外周部に設け
た第2の内歯に沿って中間ギア取付板の中心に向けて公
転しながら移動し、一方、被駆動側ギアを変速リングギ
アの偏心位置に設けた第3の内歯に噛合させるようにし
たので、変速リングギアは、変速リングギアの半径より
小さい半径を有する仮想ギアによって回転されるのと同
じことになり、半径比で減速され、負荷を軽減できる。
また、被駆動側ギアを変速リングギアの偏心位置に設け
た第3の内歯に噛合させるようにしたので、第2の内歯
を常時、確実に半径方向移動ギアに噛合させることがで
き、一定の変速範囲で円滑な無段階の変速が可能とな
る。かつ、補助力付与用モータ等の動力を必要とせず構
造も簡単なので安価に製造できる。
【0039】請求項2記載の変速機においては、回転入
力軸に自転車の後方動力伝達チェンが巻回される後輪側
の被駆動側スプロケットを固着し、回転出力軸に自転車
の後輪を直接連結することによって、変速機を自転車の
負荷軽減装置として好適に用いることができる。
【0040】請求項3記載の変速機においては、半径方
向移動ギアは変速リングギアに外周部に設けた第1の内
歯に沿って駆動側ギア列の中心に向けて公転しながら移
動し、一方、被駆動側ギアを変速リングギアの偏心位置
に設けた第2の内歯に噛合させるようにしたので、変速
リングギアは、変速リングギアの半径より小さい半径を
有する仮想ギアによって回転されるのと同じことにな
り、半径比で減速され、負荷を軽減できる。また、被駆
動側ギアを変速リングギアの偏心位置に設けた第2の内
歯に噛合させるようにしたので、第1の内歯を常時、確
実に半径方向移動ギアに噛合させることができ、一定の
変速範囲で円滑な無段階の変速が可能となる。かつ、補
助力付与用モータ等の動力を必要とせず構造も簡単なの
で安価に製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自転
車の負荷軽減装置として用いた場合の後輪への取付状態
説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自転
車の負荷軽減装置として用いた場合の自転車の負荷軽減
装置の要部正断面図である。
【図3】図2のI─I線による断面図である。
【図4】図2のII−II線による断面図である。
【図5】図2のIII−III線による断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自転
車の負荷軽減装置として用いた場合の自転車の要部拡大
正断面図である。
【図7】図6のIV−IV線による断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自転
車の負荷軽減装置として用いた場合の自転車のハンドル
部の斜視図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自転
車の負荷軽減装置として用いた場合の自転車の負荷軽減
装置の分解斜視図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態に係る変速機を自
転車の負荷軽減装置として用いた場合の自転車の負荷軽
減装置の減速原理の説明図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る変速機の要
部正断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態に係る変速機の分
解斜視図である。
【図13】従来の自転車の負荷軽減装置の要部正断面図
である。
【図14】従来の自転車の負荷軽減装置の分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
A 自転車の負荷軽減装置 A1 変速機 10 後輪 12 支持軸 13 軸固定部 14 軸固定部 15 回転入力軸 16 回転出力
軸 17 駆動側リングギア 18 鍔部 19 第1の内歯 20 中間ギア
取付板 21 ギア取付穴 22 変速リン
グギア 22a 固定カバー 23 偏心円穴 24 第3の内歯 25 鍔部 26 第2の内歯 27 被駆動側
ギア 28 ギア取付ピン 29 ピニオン
ギア 30 半径方向移動ギア 31 走行モー
ド切換板 32 係合ピン 33 引き戻し
ばね 34 後方動力伝達チェン 35 被駆動側
スプロケット 36 スポーク 37 ボス部 38 一方向クラッチ 39 軸受 40 軸受 41 ダブルナ
ット 42 ダブルナット 43 軸線 44 固定ボルト 45 軸線 46 軸線 47 貫通孔 48 ピン挿通孔 49 ボス部 51 長孔 52 係合ピン 53 貫通孔 54 ボーデン
ケーブル 55 長孔 56 駆動ピン 57 摺動係合板 58 端面 59 戻しばね 59a ハンド
ル 59b 戻しばね 59c 切換レ
バー 60 仮想ギア 61 回転入力
軸 62 軸受 63 回転出力
軸 65 駆動側ギア列 66 キー 67 中心ギア 68 ピニオン 69 ギア取付板 70 枢軸 71 ピニオン取付孔 72 変速用円
板 73 半径方向移動ギア取付孔 74 セクター
ギア 75 軸線 75a 軸線 76 半径方向移動ギア 77 変速リン
グギア 78 偏心円穴 79 第2の内
歯 80 鍔部 81 第1の内
歯 82 被駆動側ギア 83 動作モー
ド切換板 84 キー 85 係合ピン 86 切換ヨーク 87 半円弧状
操作端 88 支軸 89 引き戻し
ばね 90 ピン挿通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持軸に回転自在に支持された筒状の回
    転入力軸と回転出力軸との間に介設され、一定の変速範
    囲で無段階に回転速度を変化させることができる変速機
    であって、 端部が前記回転入力軸に一体的に連動連結されると共
    に、外周部に第1の内歯が形成されている駆動側リング
    ギアと、 前記支持軸に前記駆動側リングギアの出力側面に接した
    状態で回転自在に取付けられ、外周縁部に円周方向に等
    間隔をあけて3つ以上のギア取付穴を設けた中間ギア取
    付板と、 前記支持軸に前記中間ギア取付板の出力側面に接した状
    態で遊嵌状態に取付けられ、外周部に第2の内歯が形成
    され、ギア中心位置から偏心した位置に中心を有する偏
    心円穴が設けられると共に、該偏心円穴の内周面に第3
    の内歯が形成されている変速リングギアと、 前記回転出力軸の外周部に一体的に取付けられ、前記第
    3の内歯に沿って転動可能な被駆動側ギアと、 前記中間ギア取付板の各ギア取付穴にそれぞれ回転自在
    に枢支され、一端に前記ギア取付穴の軸線と同軸をなし
    前記駆動側リングギアの第1の内歯と噛合するピニオン
    ギアを一体的に取付けると共に、他端に前記ギア取付穴
    の軸線から偏心した位置で半径方向移動ギアを一体的に
    取付け、該半径方向移動ギアを前記変速リングギアの第
    2の内歯と噛合可能とした3つ以上のギア取付ピンと、 前記支持軸に前記駆動側リングギアの入力側面に接した
    状態で取付けられ、前記支持軸の軸線と同一方向に移動
    して、前記駆動側リングギアと前記中間ギア取付板を一
    体的に連結したり、該連結を解除する走行モード切換板
    と、 前記駆動側リングギアと前記中間ギア取付板との間に介
    設される引き戻しばねとを具備する変速機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の変速機において、前記回
    転入力軸に自転車の後方動力伝達チェンが巻回される後
    輪側の被駆動側スプロケットが固着されると共に、前記
    回転出力軸に前記自転車の後輪が直接連結されているこ
    とを特徴とする変速機。
  3. 【請求項3】 回転入力軸に筒状の回転出力軸が回転自
    在に取付けられ、前記回転入力軸と前記回転出力軸との
    間に介設され、一定の変速範囲で無段階に回転速度を変
    化させることができる変速機であって、 前記回転入力軸に同心円的に固着される中心ギアと、該
    中心ギアの外歯に沿って配設されると共に噛合する3つ
    以上のピニオンとからなる駆動側ギア列と、 前記駆動側ギア列の入力側面に隣接した状態で前記回転
    入力軸に回転自在に取付けられ、周縁部に前記ピニオン
    の枢軸を回転自在にかつ同軸的に枢支する3つ以上のピ
    ニオン取付孔を有するギア取付板と、 前記駆動側ギア列の出力側で前記回転入力軸に同心円的
    にかつ回転自在に装着されると共に、外周部に円周方向
    に等間隔をあけて3つ以上の半径方向移動ギア取付孔が
    設けられ、該各半径方向移動ギア取付孔の内周面の一部
    にセクターギアが形成されている変速用円板と、 前記各ピニオンの出力側面に該ピニオンの軸線から偏心
    した位置で取付けられ、前記変速用円板のセクターギア
    と噛合して半径方向に移動可能で、かつ、その先部が前
    記半径方向移動ギア取付孔より外部に突出する3つ以上
    の半径方向移動ギアと、 前記変速用円板の出力側面に接した状態で前記回転出力
    軸に遊嵌状態に取付けられ、外周部に前記半径方向移動
    ギアと噛合する第1の内歯が形成され、ギア中心位置か
    ら偏心した位置に中心を有する偏心円穴が設けられると
    共に、該偏心円穴の内周面に第2の内歯が形成されてい
    る変速リングギアと、 前記回転出力軸の外周部に一体的に取付けられ、前記第
    2の内歯に沿って転動可能な被駆動側ギアと、 前記回転入力軸に、前記ギア取付板の入力側面に接した
    状態で、かつ相対回転はできないが軸線方向に移動自在
    に取付けられ、前記回転入力軸の軸線と同一方向に移動
    して、前記ギア取付板を固定したり、固定を解除する走
    行モード切換板と、 前記ギア取付板と前記走行モード切換板との間に介設さ
    れる引き戻しばねとを具備する変速機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101156106B1 (ko) 2009-09-07 2012-06-20 이종수 자전거용 변속장치 및 이를 구비하는 자전거

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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