JP2000168535A - ブレーキ装置 - Google Patents

ブレーキ装置

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JP2000168535A
JP2000168535A JP10342077A JP34207798A JP2000168535A JP 2000168535 A JP2000168535 A JP 2000168535A JP 10342077 A JP10342077 A JP 10342077A JP 34207798 A JP34207798 A JP 34207798A JP 2000168535 A JP2000168535 A JP 2000168535A
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敏明 大倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 停電時等に確実に緊急ブレーキをかけること
ができ、かつ装置全体を小型軽量化できるとともに、面
倒なメンテナンス作業なしにブレーキ圧を適切な値に維
持し得る鉄道車両用ブレーキ装置を提供する。 【解決手段】 ブレーキシリンダ1A、1Bの制動側油
室6A、6Bとアキュムレータ30を、並列に設けられ
た圧力制御弁(減圧弁)31およびバネ付チェック弁3
2を介して接続するとともに、解除側油室5A、5Bを
電磁切換弁20A、20Bを介してアキュムレータ10
またはタンクTに選択的に接続する。アキュムレータ3
0はバネ付チェック弁33を介して油圧源15に接続さ
れる。制輪子3A、3Bは、制動側油室6A、6Bに常
時導入されるブレーキ圧によりブレーキ動作を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として鉄道車両
に用いられるブレーキ装置に関し、特に停電時における
緊急ブレーキを長時間にわたって保持し得るブレーキ装
置を小型軽量化する改良に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両用ブレーキ装置としては、例え
ば特開平6−54406号公報に、図5に示すようなも
のが提案されている。
【0003】図示されるように、このブレーキ装置は、
ブレーキシリンダ(油圧シリンダ)101A、101B
を備え、これらのブレーキシリンダ101A、101B
内のブレーキ圧の上昇により、シリンダのロッドに連結
された制輪子100A、100Bが図示されない鉄道車
両の車輪に押し付けられ、ブレーキ動作を行う。なお、
制輪子100A、100Bのリターンは、図示されない
リターンスプリングによりなされる。
【0004】ブレーキシリンダ101A、101Bと流
体圧力源102の間の油圧回路には、それぞれ増圧用切
換弁103A、103Bが備えられる。また、これらの
油圧回路からタンク側に分岐する分岐回路には、それぞ
れ減圧用切換弁104A、104Bが備えられる。これ
ら増圧用切換弁103A、103B、減圧用切換弁10
4A、104Bは、それぞれ常態では閉じているが、ブ
レーキ指令に基づくコントローラ107からの制御信号
により開閉制御される。これにより、ブレーキシリンダ
101A、101B内のブレーキ圧が制御され、ブレー
キ動作およびその解除が行われる。
【0005】増圧用切換弁103A、103Bに並列に
設けられた油圧回路には、保安用切換弁105と減圧弁
106が直列に備えられる。この保安用切換弁105は
常態では通電により閉鎖位置にあるが、停電や断線故障
などの電力供給が断たれた異常時に非通電状態となる
と、機械的な力(例えばスプリング力)により開放位置
に切り換えられ、ブレーキシリンダ101A、101B
に流体圧力源102からの油圧を供給し、ブレーキがか
かるようになっている。この場合、ブレーキシリンダ1
01A、101Bへの油圧の供給が過大とならないよう
に、供給圧は減圧弁106により減圧されるようになっ
ている。
【0006】また、鉄道車両用ブレーキ装置の他の例と
しては、図6に示すようなものがある。
【0007】このブレーキ装置では、ブレーキシリンダ
111のロッド112先端に取り付けられた制輪子11
0は、スプリング113の付勢力により、図示されない
鉄道車両の車輪に押し付けられる。ブレーキシリンダ1
11のロッド側油室114には、電磁切換弁115によ
り、流体圧力源116またはタンク117に選択的に接
続され、ブレーキ解除時には、流体圧力源からの油圧が
ロッド側油室114に導入され、制輪子110が車輪か
ら引き離される。なお、流体圧力源116からの回路に
は、油室114の増圧を補助するために、アキュムレー
タ118が備えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
鉄道車両用ブレーキ装置では、停電時には緊急ブレーキ
がかかるようにしておく必要がある。
【0009】このため、図5のブレーキ装置では、停電
時に保安用切換弁105が開放位置に切り換わり、ブレ
ーキシリンダ101A、101Bにブレーキ圧を供給す
る。この場合、ブレーキ圧が過大となって車輪がロック
してしまわないように、ブレーキシリンダ101A、1
01Bに供給される油圧は、減圧弁106により所定の
圧力まで減圧されてから供給される。
【0010】このように図5のブレーキ装置では、流体
圧力源102からの油圧供給によりブレーキがかけられ
るようになっているので、保安用切換弁105が故障し
ている場合には、停電時にもブレーキ圧供給自体がなさ
れず、ブレーキがかからない恐れがある。
【0011】一方、図6のブレーキ装置は、スプリング
113の付勢力により制輪子110を車輪に押し付けて
ブレーキをかける構成となっているので、停電時にも図
2のブレーキ装置のような問題点が生じることはない。
しかしながら、この図3のブレーキ装置でブレーキ時
に、車輪に十分なブレーキトルクを与えるためには、ス
プリング113としては非常に大型のものが必要とな
り、ブレーキ装置を大型化および重量化してしまう。
【0012】このような問題点に対処するため、ブレー
キ装置にブレーキ圧供給用のアキュムレータを備えるこ
とが考えられるが、この場合にはアキュムレータが適切
なブレーキ圧を与えるように、定期的にアキュムレータ
の圧力状態を監視し、作動流体の不足を補う等のメンテ
ナンス作業が必要となってしまう。
【0013】本発明は、このような問題点に着目してな
されたもので、主として鉄道車両用に用いられるブレー
キ装置において、停電時等に確実に緊急ブレーキをかけ
ることができ、かつ装置全体を小型軽量化できるととも
に、面倒なメンテナンス作業なしにブレーキ圧を適切な
値に維持し得るブレーキ装置を提供することを目的とす
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】第1の発明では、ブレー
キ動作を行う制動部材と、この制動部材を駆動するブレ
ーキシリンダと、このブレーキシリンダ内にピストンに
より画成された第1と第2の流体室とを備え、前記制動
部材は、前記第1の流体室の拡大時にブレーキ動作を解
除する方向に駆動される一方、前記第2の流体室の拡大
時にブレーキ動作を行う方向に駆動されるブレーキ装置
において、第1のアキュムレータと、この第1のアキュ
ムレータと前記第1の流体室とを接続する第1の流体圧
回路と、この第1の流体圧回路に前記第1の流体室を前
記第1のアキュムレータまたはタンクに選択的に接続す
るように設けられ、通電時には前記第1の流体室を第1
のアキュムレータ側に接続するとともに、非通電時には
前記第1の流体室をタンク側に接続する電磁切換弁と、
第2のアキュムレータと、この第2のアキュムレータと
前記第2の流体室とを接続する第2の流体圧回路とを備
えるとともに、この第2の流体圧回路に、前記第2のア
キュムレータから前記第2の流体室に供給される作動流
体圧を規定圧に減圧する圧力制御弁と、前記第2の流体
室から前記第2のアキュムレータへの作動流体の流れの
みを許容する負荷付チェック弁とを並列に介装した。
【0015】第2の発明では、前記第2のアキュムレー
タと流体圧力源との間に、流体圧力源から前記第2のア
キュムレータに向かう作動流体の流れのみを許容する負
荷付チェック弁を備えた。
【0016】第3の発明では、前記ブレーキシリンダを
ブレーキ解除位置で機械的に固定するロック機構を備え
た。
【0017】第4の発明では、前記第1の流体室におけ
るピストンの受圧面積を、前記第2の流体室におけるピ
ストンの受圧面積よりも大きくした。
【0018】第5の発明では、前記ブレーキシリンダの
ピストンを前記第2の流体室を拡大する方向に付勢する
バネ手段を備えた。
【0019】第6の発明では、ブレーキ動作を行う制動
部材と、この制動部材を駆動するブレーキシリンダと、
このブレーキシリンダ内にピストンにより画成された第
1と第2のシリンダ室とを備え、前記制動部材は、前記
第1のシリンダ室の拡大時にブレーキ動作を解除する方
向に駆動される一方、前記第2のシリンダ室の拡大時に
ブレーキ動作を行う方向に駆動されるブレーキ装置にお
いて、前記制動部材をブレーキ動作を解除する方向に付
勢するバネ手段と、前記第2のシリンダ室に圧力制御弁
により減圧された流体圧を供給するアキュムレータと、
前記第2のシリンダ室を、非通電時には前記アキュムレ
ータ側に接続するとともに、通電時にはタンク側に接続
する電磁切換弁とを備えた。
【0020】第7の発明では、第6の発明において、前
記アキュムレータと流体圧力源との間に、流体圧力源か
ら前記アキュムレータに向かう作動流体の流れのみを許
容する負荷付チェック弁を備えた。
【0021】第8の発明では、前記ブレーキシリンダの
所定の位置に作動流体漏れ防止用のブーツを取り付け
た。
【0022】第9の発明では、前記流体圧力源を各車両
毎に1台づつ設け、この流体圧力源を各車両に搭載され
た他の油圧機器と共有する。
【0023】
【発明の作用および効果】第1の発明では、電磁切換弁
に通電せず、第1の流体室をタンク側に連通すると、第
2の流体室に常に導入されている第2のアキュムレータ
の圧力により、制動部材はブレーキ動作を行う。また、
電磁切換弁に通電し、第1の流体室に第1のアキュムレ
ータの圧力を導入すると、第1の流体室を拡大しようと
する力が第2の流体室を拡大しようとする力を上回るの
で、ピストンが押し戻され、制動部材はブレーキ動作を
解除する。このように、本発明では、ブレーキ圧が常に
第2のアキュムレータから第2の流体室に供給され続
け、電磁切換弁に通電がなされない限り制動部材はブレ
ーキ動作を行うので、電磁切換弁に当然に通電はなされ
ない停電時には、自動的にブレーキ動作が行われ、電気
系統の故障や、保安回路の故障、第2の流体圧回路以外
の配管の損傷等があった場合でも、確実に緊急ブレーキ
をかけることができる。また、ブレーキ動作時に第2の
アキュムレータから第2の流体室に流れ込んだ作動流体
は、ブレーキ解除時には、負荷付チェック弁を圧し開い
て第2のアキュムレータに戻されるので、第2のアキュ
ムレータは元の状態に自動的に復帰する。また、制動部
材にブレーキ動作をさせるための駆動力は、第2のアキ
ュムレータから第2の流体室に供給される圧力により得
られるので、大型のスプリング等が必要となることはな
く、ブレーキ装置を小型軽量化することができる。
【0024】そして、このようなブレーキ動作におい
て、アキュムレータからの流体圧は、圧力制御弁を介し
て第2の流体室に作用するので、この圧力制御弁の作用
により、ブレーキ圧は適切な圧力(例えば車輪がロック
しない程度の圧力)に調整される。したがって、ブレー
キ圧を適切に維持するためにアキュムレータのメンテナ
ンスを頻繁に行うような必要はなくなり、ブレーキ装置
のメンテナンス作業の負担が軽減される。また、例えば
保安回路作動時に第2のアキュムレータに最大の圧力が
かかった場合でも、ブレーキ圧は圧力制御弁により減圧
され、過大になることはない。
【0025】第2の発明では、第2のアキュムレータと
流体圧力源との間に流体圧力源から第2のアキュムレー
タに向かう作動流体の流れのみを許容する負荷付チェッ
ク弁が備えられているので、作動流体の漏れなどがあっ
たとしても、油圧源からの油圧が負荷付チェック弁を介
して第2の流体圧回路に導入され、第2のアキュムレー
タ回路の流体圧は常に適切な所定圧に保持される。
【0026】第3の発明では、ブレーキシリンダにはロ
ック機構が備えられているので、ブレーキシリンダには
ブレーキ圧が常にブレーキ動作方向にかかっているとし
ても、ブレーキシリンダをブレーキ解除状態に機械的に
固定しておくことができ、制動部材の交換など各種メン
テナンス作業を安定して行うことができる。
【0027】第4の発明では、前記第1の流体室におけ
るピストンの受圧面積を、前記第2の流体室におけるピ
ストンの受圧面積よりも大きくしているので、ブレーキ
解除時に第1の流体室と第2の流体室に流体圧が導入さ
れた場合には、この受圧面積差により第1の流体室を拡
大しようとする力が第2の流体室を拡大しようとする力
を上回り、第1の流体室の拡大とともにブレーキが解除
される。
【0028】第5の発明では、制動部材の駆動力を得る
ために、第2のアキュムレータとバネ手段を併用してい
るので、第2のアキュムレータまたは第2の流体圧回路
に故障が生じ、第2の流体室に流体圧が作用しなくなっ
てしまった場合でも、バネ手段によって、ある程度のブ
レーキ動作を行うことができる。
【0029】第6、第7の発明では、停電等による電磁
切換弁への非通電時には、第2のシリンダ室はアキュム
レータ側と連通されるので、制動部材はアキュムレータ
から第2のシリンダ室に圧力制御弁を介して導入される
ブレーキ圧によりブレーキ動作を行う。一方、電磁切換
弁への通電時には、第2のシリンダ室はタンク側に連通
されるので、制動部材はバネ手段の付勢力により引き戻
され、ブレーキ解除される。このように、本発明によれ
ば、電磁切換弁に通電がなされない停電時に緊急ブレー
キを自動的にかけることができるブレーキ装置を、アキ
ュムレータが一つだけの簡素な構成により実現でき、例
えばこのようなブレーキ装置を備えた車両を第1〜第5
の発明のブレーキ装置を備えた車両の中間車両に搭載す
ることにより、コスト削減を図れる。
【0030】第8の発明では、ブレーキシリンダには作
動流体漏れ防止用のブーツが取り付けられているので、
ブレーキ装置からの作動流体漏れを効果的に防止するこ
とができ、漏れ出した作動流体(例えば油のような粘性
流体)が線路に付着してしまい、車両の停止距離に影響
を与えてしまうようなことを防止できる。
【0031】第9の発明では、流体圧力源を各車両に搭
載された他の油圧機器と共有するので、各車両毎に設け
る流体圧力源の数を少なくすることができ、各車両の油
圧設備全体をコンパクトに構成できる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施の形態について説明する。
【0033】図1は、1つの車両に備えられる鉄道車両
用ブレーキ装置の油圧回路構成を示す構成図である。
【0034】図示されるように、ブレーキ装置は2つの
ブレーキシリンダ(油圧シリンダ)1A、1Bを備え
る。これらのブレーキシリンダ1A、1Bのロッド2
A、2Bの先端部には、制動部材である制輪子3A、3
Bがそれぞれ取り付けられる。ブレーキ動作時には、こ
れらの制輪子3A、3Bが、図示されない2つの車輪
(踏面)にそれぞれ押し付けられ、その摩擦力により車
輪にブレーキトルクが付与される。
【0035】ブレーキシリンダ1A、1B内部は、ロッ
ド2A、2Bに固定されたピストン4A、4Bにより、
解除側油室5A、5B(第1の流体室)と、制動側油室
6A、6B(第2の流体室)とに画成される。
【0036】解除側油室5A、5Bは、制輪子3A、3
B側(図の左側)に位置する油室であり、油圧導入によ
り拡大すると制輪子3A、3Bが車輪から引き離され
る。これらの解除側油室5A、5Bは、それぞれ電磁切
換弁20A、20Bを介して、第1のアキュムレータ1
0に、またはバネ付チェック弁13を介してタンクTに
選択的に接続される。なお、この解除側油室5A、5B
からアキュムレータ10にかけての油圧回路が請求の範
囲における第1の流体圧回路に相当する。
【0037】この油圧回路(第1の流体圧回路)には、
バネ付チェック弁11を介して油圧源(油圧ポンプ)1
5が接続される。また、バネ付チェック弁11の手前の
回路とタンクTの間には、油圧源15からの供給圧を調
整するリリーフ弁12が備えられる。このような構成に
より、アキュムレータ10には油圧源15からの圧力が
常時補給され、アキュムレータ10の圧力は所定圧(リ
リーフ弁12により決まる油圧源15からの供給圧−バ
ネ付チェック弁11のクラッキング圧)に保持される。
【0038】解除側油室5Aと電磁切換弁20Aの間に
は保守作業用弁16A、フリーピストン(圧力伝達器)
17A、バネ付チェック弁18Aが並列に介装され、ま
た解除側油室5Bと電磁切換弁20Bの間には保守作業
用弁16B、フリーピストン(圧力伝達器)17B、バ
ネ付チェック弁18Bが並列に介装される。
【0039】ここで、保守作業用弁16A、16Bは、
通常は閉止されているもので、アキュムレータ10から
解除側油室5A、5Bへの油圧は、フリーピストン17
A、17Bを介して作用する。なお、保守作業用弁16
A、16Bは、ブレーキ装置の保守作業時には開放さ
れ、制輪子3A、3Bの交換等の作業が容易に行えるよ
うにする。
【0040】また、バネ付チェック弁18A、18B
は、それぞれ解除側油室5A、5Bから電磁切換弁20
A、20Bに向かう流体の流れのみを許容するように作
用する。そして、フリーピストン17Aとバネ付チェッ
ク弁18A、フリーピストン17Bとバネ付チェック弁
18Bは、それぞれ、非制動時(初期位置)における制
輪子3A、3Bと車輪のクリアランスを所定値に調整す
るアジャスタ機構として作用する。
【0041】すなわち、制動動作により車輪が摩耗した
場合には、この摩耗分だけ制輪子3A、3Bは車輪側に
余計に押し出される。これにより、解除側油室5A、5
Bが車輪摩耗前よりも余計に縮小し、余剰となったフリ
ーピストン17A、17Bよりも解除側油室5A、5B
側の作動油は、バネ付チェック弁18A、18Bを介し
て逃がされる。これにより、フリーピストン17A、1
7Bよりも解除側油室5A、5B側の作動油量は、車輪
の摩耗にバランスして少なくなって行き、ピストン4
A、4Bおよび制輪子3A、3Bの初期位置は、車輪の
摩耗分だけ車輪側に移動する。したがって、初期位置に
おける制輪子3A、3Bと車輪のクリアランスは一定に
保持されることになる。
【0042】制動側油室6A、6Bは、制輪子3A、3
Bと反対側(図の右側)に位置する油室であり、油圧導
入により拡大すると制輪子3A、3Bが車輪に押し付け
られる。これらの制動側油室6A、6Bは、油圧回路
(第2の流体圧回路)を介して第2のアキュムレータ3
0と接続される。
【0043】この制動側油室6A、6Bと第2のアキュ
ムレータ30との間の油圧回路には、圧力制御弁(減圧
弁)31と、制動側油室6A、6Bからアキュムレータ
30への作動油の流れのみを許容するバネ付チェック弁
32とが、並列に介装される。この圧力制御弁31は、
アキュムレータ30からの油圧を規定圧に調圧するもの
で、制動側油室6A、6Bの圧力が規定圧を超えると閉
じるようになっている。また、バネ付チェック弁32
は、ブレーキ動作が解除されるときに制動側油室6A、
6B側の圧力がアキュムレータ30側の圧力より高くな
ると圧し開かれ、制動側油室6A、6Bからアキュムレ
ータ30に作動油が流れ込むようになっている。
【0044】また、アキュムレータ30と油圧源15と
の間には、油圧源15からアキュムレータ30に向かう
作動油の流れのみを許容するバネ付チェック弁33およ
び前述のバネ付チェック弁11が介装される。これによ
り、アキュムレータ30の回路には、バネ付チェック弁
11および33を介して油圧源15から油圧が供給され
るようになっているので、アキュムレータ30の圧力は
所定圧(リリーフ弁12により決まる油圧源15からの
供給圧−バネ付チェック弁11のクラッキング圧−バネ
付チェック弁33のクラッキング圧)に保持されるよう
になっている。
【0045】また、制動側油室6A、6Bには、それぞ
れコイルスプリング7A、7Bが備えられる。これらの
コイルスプリング7A、7Bは、ロッド2A、2Bを、
制輪子3A、3Bが車輪に押し付けられる方向に付勢す
る。
【0046】ロッド2A、2Bは、解除側油室5A、5
B側よりも制動側油室6A、6B側で径が太くなってい
る。これにより、ピストン4A、4Bへの受圧面積は、
制動側油室6A、6B側におけるよりも解除側油室5
A、5B側におけるほうが大きくなり、ブレーキを解除
する場合のブレーキシリンダ1A、1Bの動作において
解除側油室5A、5Bと制動側油室6A、6Bの両方に
油圧が供給された場合には、解除側油室5A、5Bを拡
大しようとする力が制動側油室6A、6Bを拡大しよう
とする力を上回り、解除側油室5A、5Bの拡大ととも
にブレーキが解除されるようになっている。
【0047】また、ブレーキシリンダ1A、1Bの所定
の位置には、図示されないブーツが取り付けられ、油漏
れが防止される。
【0048】さらに、各ブレーキシリンダ1A、1Bに
は、図2、図3にブレーキシリンダ1A側で代表して示
すように、ロック機構8A、8Bが備えられる。図2に
示すように、ロック機構8Aは、ブレーキシリンダ1A
に固定の支点41を中心に回転自在のL字型ロック部材
42を備える。一方、ロッド2Aには、ロッド2Aが収
縮した状態(制輪子3Aが車輪9から引き離された状
態)でロック部材42が係合するような所定の位置に、
係合部43が形成される。これにより、図3に示すよう
にロック部材42と係合部43を係合させることによ
り、制輪子3Aと車輪9は引き離された状態に機械的に
保持され、制輪子3Aの取り換え作業等の作業を容易に
行い得る。
【0049】電磁切換弁20A、20Bは、例えば運転
手からのブレーキ指令に基づく制御信号に基づいて切り
換えられる。
【0050】具体的に、制御信号により電磁切換弁20
A、20Bに通電がなされた場合には、電磁切換弁20
A、20Bは解除側油室5A、5Bをアキュムレータ1
0と連通させる弁ポジションとなり、解除側油室5A、
5Bにはアキュムレータ10から油圧が導入される。こ
れにより、ブレーキシリンダ1A、1Bのピストン4
A、4Bは、アキュムレータ30からの油圧およびコイ
ルスプリング7A、7Bの付勢力に抗して制動側油室6
A、6B側に後退し、制輪子3A、3Bが車輪から引き
離され、ブレーキは解除される。
【0051】一方、電磁切換弁20A、20Bに通電が
なされない場合には、電磁切換弁20A、20Bは解除
側油室5A、5Bをバネ付チェック弁13を介してタン
クT側に接続する弁ポジションをとる。これにより解除
側油室5A、5Bの圧力がバネ付チェック弁13の設定
圧まで下がると、制動側油室6A、6Bに作用するアキ
ュムレータ30の油圧とコイルスプリング7A、7Bの
付勢力により、ピストン4A、4Bは解除側油室5A、
5B側に前進し、制輪子3A、3Bは車輪に押し付けら
れ、ブレーキがかけられる。なお、停電時には、当然に
電磁切換弁20A、20Bのソレノイドには通電がなさ
れないので、解除側油室5A、5BはタンクT側と連通
し、自動的にブレーキがかけられた状態となる。
【0052】なお、油圧源50は各車両毎に1台づつ設
けることにより、各車両に設けられた他の油圧機器(例
えばセミアクティブダンパ)と共有するとよい。
【0053】つぎに作用を説明する。
【0054】本ブレーキ装置では、電磁切換弁20A、
20Bの切り換えによって、ブレーキ動作およびブレー
キ動作の解除が行われる。具体的に、電磁切換弁20
A、20Bに通電がなされず、解除側油室5A、5Bが
タンクT側に開放されているときには、制動側油室6
A、6Bに作用するアキュムレータ30からの油圧およ
びコイルスプリング7A、7Bの付勢力により、制輪子
3A、3Bが車輪に押し付けられ、ブレーキがかかった
状態となっている。この状態からブレーキを解除すると
きには、電磁切換弁20A、20Bに通電することによ
り、アキュムレータ10(油圧源15)からの油圧を解
除側油室5A、5Bに導入する。この場合、ピストン4
A、4Bの受圧面積は制動側油室6A、6Bよりも解除
側油室5A、5Bで大きくなっているので、この受圧面
積差により、解除側油室5A、5Bを拡大しようとする
力が制動側油室6A、6Bを拡大しようとする力を上回
る。したがって、解除側油室5A、5Bの拡大によりピ
ストン4A、4Bは制動側油室6A、6B側に押し戻さ
れ、制輪子3A、3Bは車輪から引き離される。
【0055】このように、本ブレーキ装置では、ブレー
キシリンダ1A、1Bには、常にブレーキがかける方向
にアキュムレータ30からの油圧が作用しており、電磁
切換弁20A、20Bの切り換えによって解除側油室5
A、5Bに油圧が導入されることにより、初めてブレー
キが解除される。
【0056】また、停電が発生した場合には、通電が断
たれた電磁切換弁20A、20Bは解除側油室5A、5
BをタンクT側に連通する弁ポジションとなるので、制
輪子3A、3Bは、制動側油室6A、6Bに作用するア
キュムレータ30からの油圧およびコイルスプリング7
A、7Bの付勢力により車輪に押し付けられ、自動的に
緊急ブレーキがかけられる。
【0057】そして、このようなブレーキ動作において
は、アキュムレータ30から制動側油室6A、6Bに作
用する油圧(ブレーキ圧)は、圧力制御弁31を介して
規定圧に調整されて供給される。すなわち、本ブレーキ
装置では、ブレーキ圧は圧力制御弁31の設定により適
切な値(例えば車輪がロックしない程度の圧力)に調節
される。したがって、例えば、保安回路作動時に温度変
化等によるアキュムレータ30の圧力が上昇した状態
や、制輪子3A、3Bが新品状態でアキュムレータ30
の圧力が高い状態においても、ブレーキ圧は圧力制御弁
31により適切に減圧され、過大になることはない。
【0058】また、制動側油室6A、6Bのブレーキ圧
には、アキュムレータ30から圧力制御弁31を介して
油圧の漏れ分が常時補充されるので、ブレーキ圧は長時
間にわたって一定値(圧力制御弁31による設定圧)に
保持され、ブレーキを安定的にかけ続けることができ
る。
【0059】また、ブレーキ動作時にアキュムレータ3
0から圧力制御弁31を介して流れ込んだ作動油は、ブ
レーキ解除のために解除側油室5A、5Bに油圧が導入
された場合には、バネ付チェック弁32を圧し開いてア
キュムレータ30に戻されるので、アキュムレータ30
は元の状態に自動的に復帰する。
【0060】なお、上述したように、電力が供給されて
いる時はアキュムレータ30の回路にはバネ付チェック
弁11および33を介して油圧源15から油圧が常時供
給されているので、アキュムレータ30の流体量および
圧力を一定値に維持するためのメンテナンス作業を頻繁
に行わなくともよく、ブレーキ装置のメンテナンス上の
負担が軽減される。
【0061】また、本発明では、アキュムレータ30か
らの油圧およびコイルスプリング7A、7Bの付勢力
が、常にブレーキをかける方向(制輪子3A、3Bを車
輪に押し付ける方向)に作用しているので、電気系統の
故障や、アキュムレータ30の回路以外の配管の損傷等
があった場合でも、停電時には確実に緊急ブレーキをか
けることができる。
【0062】また、本発明では、制輪子3A、3Bを車
輪に押し付ける力は、アキュムレータ30の油圧により
得られるようになっているので、大型のスプリング等が
必要となることはなく、ブレーキ装置を小型軽量化する
ことができる。また、アキュムレータ30とコイルスプ
リング7A、7Bが併用されているので、アキュムレー
タ30またはアキュムレータ30の回路に故障が生じ、
制動側油室6A、6Bに油圧が作用しなくなってしまっ
た場合でも、コイルスプリング7A、7Bによって、あ
る程度のブレーキ動作を行うことができる。
【0063】また、本発明では、ブレーキシリンダ1
A、1Bには油漏れ防止用のブーツが取り付けられてい
る。このため、ブレーキ装置からの油漏れを効果的に防
止することができ、漏れ出した油が線路に付着してしま
い、車両の停止距離に影響を与えてしまうようなことを
防止できる。
【0064】また、本発明では、ブレーキシリンダ1
A、1Bにはブレーキ圧が常にブレーキ動作方向にかか
っているが、ロック機構8A、8Bが備えられているの
で、制輪子3A、3Bが車輪から引き離された状態に機
械的に固定することができる。したがって、制輪子3
A、3Bの交換など各種メンテナンス作業は安定して行
うことができる。
【0065】なお、上記の実施の形態では、制輪子が車
輪踏面に押し付けられてブレーキ動作をする踏面ブレー
キ装置を例にとり説明したが、本発明の適用範囲はこの
ような形態に限られるものではなく、本発明は、例えば
制輪子がディスクロータに押し付けられるディスクブレ
ーキ装置など、ブレーキシリンダで制動部材を駆動する
任意の形式のブレーキ装置に適用できる。
【0066】図4には、図1に示すようなブレーキ装置
を備えた車両の間の中間車両に備えられるブレーキ装置
を示す。
【0067】図示されるように、このブレーキ装置にお
いては、ブレーキシリンダ51A、51Bのロッド52
A、52B先端に制輪子53A、53Bが備えられる一
方、ロッド52A、52B基端のピストン54A、54
Bの両側に解除側シリンダ室55A、55Bと制動側シ
リンダ室56A、56Bが画成される。
【0068】そして、解除側シリンダ室55A、55B
にはスプリング57A、57Bが備えられるとともに、
制動側シリンダ室56A、56Bは、それぞれ電磁切換
弁70A、70Bを介して、アキュムレータ60または
タンクTに選択的に接続される。
【0069】なお、アキュムレータ60と電磁切換弁7
0A、70Bの間には、圧力制御弁(減圧弁)63とバ
ネ付チェック弁64が備えられ、アキュムレータ60か
ら制動側シリンダ室56A、56Bに供給される油圧
は、適切に調整される。
【0070】また、制動側シリンダ室56Aと電磁切換
弁70Aの間には、通常は閉止の保守作業用弁66A、
圧力伝達器67A、バネ付チェック弁68Aが並列に介
装され、また制動側シリンダ室56Bと電磁切換弁70
Bの間には保守作業用弁66B、圧力伝達器67B、バ
ネ付チェック弁68Bが並列に介装される。
【0071】また、アキュムレータ60は、チェック弁
61を介して油圧源(油圧ポンプ)65と接続され、所
定圧に保持されるようになっている。
【0072】なお、図示しないが、ブレーキシリンダ5
1A、51Bの所定の場所には油漏れ防止用のブーツが
取り付けられている。
【0073】電磁切換弁70A、70Bは非通電状態で
は制動側シリンダ室56A、56Bをアキュムレータ6
0と接続するポジションをとり、制輪子53A、53B
はこの制動側シリンダ室56A、56Bに作用するブレ
ーキ圧により車輪に押し付けられて、ブレーキがかかっ
た状態となっている。一方、電磁切換弁70A、70B
は通電状態では制動側シリンダ室56A、56Bをタン
クTと接続するポジションをとり、制輪子53A、53
Bはスプリング57A、57Bのバネ力により車輪から
引き離されて、ブレーキが解除される。
【0074】このように中間車両においては、ブレーキ
装置は一つのアキュムレータ60のみを備えた簡略化さ
れた構成を採ることができ、コスト削減を図り得る。そ
して、この構成によっても、電磁切換弁70A、70B
が通電により切り換えられない限り制動側シリンダ室5
6A、56Bにはブレーキ圧がかけられた状態にあり、
停電の場合には自動的に緊急ブレーキがかけられる。ま
たブレーキ圧は、圧力制御弁63により適切な値に容易
に調整される。
【0075】例えば、実際の車両においては、図1に示
したような極めて信頼性の高いブレーキ装置を先頭車両
および最後尾車両に装備すれば、残りの中間車両につい
ては図4に示すような簡略化されたブレーキ装置を装備
したとしても、車両全体のブレーキ装置は十分な性能を
発揮することができる。したがって、全車両に図1に示
したようなブレーキ装置を装備した場合に比較して、ブ
レーキ装置の性能を維持しつつ、大幅にコスト削減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のブレーキ装置を示す構成
図である。
【図2】同じくロック機構を示す構成図である。
【図3】同じくロック機構を示す構成図である。
【図4】中間車両におけるブレーキ装置を示す構成図で
ある。
【図5】従来例を示す構成図である。
【図6】同じく他の従来例を示す構成図である。
【符号の説明】
1A、1B ブレーキシリンダ 2A、2B ロッド 3A、3B 制輪子 5A、5B 解除側油室 6A、6B 制動側油室 7A、7B コイルスプリング 8A、8B ロック機構 10 第1のアキュムレータ 20A、20B 電磁切換弁 30 第2のアキュムレータ 31 リリーフ弁 32 チェック弁 33 チェック弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大泉 健一 東京都港区浜松町二丁目4番1号 世界貿 易センタービル カヤバ工業株式会社内 (72)発明者 川口 清 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 Fターム(参考) 3D046 AA07 BB01 CC02 EE01 LL14 LL23 LL29 LL30 LL41 LL43 LL52 LL54 MM13

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキ動作を行う制動部材と、 この制動部材を駆動するブレーキシリンダと、 このブレーキシリンダ内にピストンにより画成された第
    1と第2の流体室とを備え、 前記制動部材は、前記第1の流体室の拡大時にブレーキ
    動作を解除する方向に駆動される一方、前記第2の流体
    室の拡大時にブレーキ動作を行う方向に駆動されるブレ
    ーキ装置において、 第1のアキュムレータと、 この第1のアキュムレータと前記第1の流体室とを接続
    する第1の流体圧回路と、 この第1の流体圧回路に前記第1の流体室を前記第1の
    アキュムレータまたはタンクに選択的に接続するように
    設けられ、通電時には前記第1の流体室を第1のアキュ
    ムレータ側に接続するとともに、非通電時には前記第1
    の流体室をタンク側に接続する電磁切換弁と、 第2のアキュムレータと、 この第2のアキュムレータと前記第2の流体室とを接続
    する第2の流体圧回路とを備えるとともに、 この第2の流体圧回路に、前記第2のアキュムレータか
    ら前記第2の流体室に供給される作動流体圧を規定圧に
    減圧する圧力制御弁と、前記第2の流体室から前記第2
    のアキュムレータへの作動流体の流れのみを許容する負
    荷付チェック弁とを並列に介装したことを特徴とするブ
    レーキ装置。
  2. 【請求項2】前記第2のアキュムレータと流体圧力源と
    の間に、流体圧力源から前記第2のアキュムレータに向
    かう作動流体の流れのみを許容する負荷付チェック弁を
    備えたことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ装
    置。
  3. 【請求項3】前記ブレーキシリンダをブレーキ解除位置
    で機械的に固定するロック機構を備えたことを特徴とす
    る請求項1または請求項2に記載のブレーキ装置。
  4. 【請求項4】前記第1の流体室におけるピストンの受圧
    面積を、前記第2の流体室におけるピストンの受圧面積
    よりも大きくしたことを特徴とする請求項1から請求項
    3のいずれか一つに記載のブレーキ装置。
  5. 【請求項5】前記ブレーキシリンダのピストンを前記第
    2の流体室を拡大する方向に付勢するバネ手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つ
    に記載のブレーキ装置。
  6. 【請求項6】ブレーキ動作を行う制動部材と、 この制動部材を駆動するブレーキシリンダと、 このブレーキシリンダ内にピストンにより画成された第
    1と第2のシリンダ室とを備え、 前記制動部材は、前記第1のシリンダ室の拡大時にブレ
    ーキ動作を解除する方向に駆動される一方、前記第2の
    シリンダ室の拡大時にブレーキ動作を行う方向に駆動さ
    れるブレーキ装置において、 前記制動部材をブレーキ動作を解除する方向に付勢する
    バネ手段と、 前記第2のシリンダ室に圧力制御弁により減圧された流
    体圧を供給するアキュムレータと、 前記第2のシリンダ室を、非通電時には前記アキュムレ
    ータ側に接続するとともに、通電時にはタンク側に接続
    する電磁切換弁と、 を備えたことを特徴とするブレーキ装置。
  7. 【請求項7】前記アキュムレータと流体圧力源との間
    に、流体圧力源から前記アキュムレータに向かう作動流
    体の流れのみを許容する負荷付チェック弁を備えたこと
    を特徴とする請求項6に記載のブレーキ装置。
  8. 【請求項8】前記ブレーキシリンダの所定の位置に作動
    流体漏れ防止用のブーツを取り付けたことを特徴とする
    請求項1から請求項7のいずれか一つに記載のブレーキ
    装置。
  9. 【請求項9】前記流体圧力源を各車両毎に1台づつ設
    け、この流体圧力源を各車両に搭載された他の油圧機器
    と共有することを特徴とする請求項1から請求項8のい
    ずれか一つに記載のブレーキ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102114833A (zh) * 2009-12-31 2011-07-06 中国神华能源股份有限公司 对制动器进行液压控制的系统
CN110219836A (zh) * 2019-06-10 2019-09-10 徐州大恒测控技术有限公司 一种提升机安全转换制动恒减速液压系统及制动方法
KR102065270B1 (ko) * 2018-08-27 2020-01-10 현대제철 주식회사 대차용 제동장치

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