JP2000168416A - 車両用シート構造 - Google Patents
車両用シート構造Info
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- JP2000168416A JP2000168416A JP10352368A JP35236898A JP2000168416A JP 2000168416 A JP2000168416 A JP 2000168416A JP 10352368 A JP10352368 A JP 10352368A JP 35236898 A JP35236898 A JP 35236898A JP 2000168416 A JP2000168416 A JP 2000168416A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 運転席および助手席に着座している乗員の生
存空間を確保すると同時に乗員の胸部に伝わる荷重を減
少させることが可能な車両用シート構造を提供するこ
と。 【解決手段】 荷重入力部1と棒状の補強部材2、シー
トクッション側のシートフレームに取り付けられるベー
ス3a、通常使用時のリクライニング作動をするための
スプリング4a、車両の側面衝突に際してシートバック
を前方へ回転させるスプリング4aよりも強力なスプリ
ング4b、シートバックのリクライニング機構をロック
するカム5、ツースインナー6、シートバックフレーム
に固定されるアーム7a、シートバックのリクライニン
グ操作の際に使用される補強部材2に取り付けられこの
補強部材2と一体になって回転するレバー8とからなる
構成とした。
存空間を確保すると同時に乗員の胸部に伝わる荷重を減
少させることが可能な車両用シート構造を提供するこ
と。 【解決手段】 荷重入力部1と棒状の補強部材2、シー
トクッション側のシートフレームに取り付けられるベー
ス3a、通常使用時のリクライニング作動をするための
スプリング4a、車両の側面衝突に際してシートバック
を前方へ回転させるスプリング4aよりも強力なスプリ
ング4b、シートバックのリクライニング機構をロック
するカム5、ツースインナー6、シートバックフレーム
に固定されるアーム7a、シートバックのリクライニン
グ操作の際に使用される補強部材2に取り付けられこの
補強部材2と一体になって回転するレバー8とからなる
構成とした。
Description
【0001】
【発明の属する分野】この発明は車両の側面衝突に際
し、運転席および助手席に着座している乗員の生存空間
を確保すると同時に、乗員の胸部に伝わる荷重を減少さ
せることを可能とする車両用シート構造に関する。
し、運転席および助手席に着座している乗員の生存空間
を確保すると同時に、乗員の胸部に伝わる荷重を減少さ
せることを可能とする車両用シート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の車両用シート構造としては、たと
えば、特開平07−266953号公報(図21参照)
に示すようなものがある。図において、02は補強部
材、010はシートバック、011はシートバック01
0の内部に配置された補強部材、012は補強部材01
1の車両外側先端に設けられたクッション体、013は
シートクッション、014はシートレール、016はヘ
ッドレスト、017はシートバックフレームである。
えば、特開平07−266953号公報(図21参照)
に示すようなものがある。図において、02は補強部
材、010はシートバック、011はシートバック01
0の内部に配置された補強部材、012は補強部材01
1の車両外側先端に設けられたクッション体、013は
シートクッション、014はシートレール、016はヘ
ッドレスト、017はシートバックフレームである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の車両用シート構造にあっては、乗員が着座し
た際に、乗員胸部とシートバック010との間に隙間が
あると、車両の側面衝突に際して、乗員胸部周辺に発生
する荷重の伝達をシートバック010が分担する比率が
低く、シートバック010の中に設置された補強部材0
11に発生する反力が低いという問題点があった。上記
メカニズムを図22および図23に示す。図22に示す
ように、支点1は車両側面を支えるフロントピラー、支
点2を乗員胸部、支点3を車両用シートのシートバック
に設置された補強部材、支点4を車両側面を支えるリア
ピラーと考える。車両側面衝突時に車両側面に発生する
荷重を分布荷重と仮定し、モーメントの式を用いて支点
2に発生する反力R2 と、支点2と支点3の間の距離L
2 との関係を求める。支点2に発生する反力R2 と支点
2と支点3の間の距離L2 との関係を示した結果を図2
3に示す。このように従来の車両用シート構造にあって
は、乗員胸部とシートバックとの間の隙間L2 が大きい
とシートバック中に設置された補強部材に伝達される荷
重R3 が小さく、乗員胸部に伝達される荷重R2 が大き
くなってしまい、シートバック中に設置された補強部材
の効果が希薄である。この発明は、このような従来の問
題点に着目してなされたもので、車両の側面衝突に際し
て発生する荷重を早期に確実に反対側に伝達することで
乗員の生存空間を確保し、かつ、シートバックを乗員の
胸部に近づけ、乗員の胸部へ伝達される衝撃荷重をシー
トバックに伝達することで胸部入力荷重を低減すること
により、従来の問題点を解決することを目的としてい
る。
うな従来の車両用シート構造にあっては、乗員が着座し
た際に、乗員胸部とシートバック010との間に隙間が
あると、車両の側面衝突に際して、乗員胸部周辺に発生
する荷重の伝達をシートバック010が分担する比率が
低く、シートバック010の中に設置された補強部材0
11に発生する反力が低いという問題点があった。上記
メカニズムを図22および図23に示す。図22に示す
ように、支点1は車両側面を支えるフロントピラー、支
点2を乗員胸部、支点3を車両用シートのシートバック
に設置された補強部材、支点4を車両側面を支えるリア
ピラーと考える。車両側面衝突時に車両側面に発生する
荷重を分布荷重と仮定し、モーメントの式を用いて支点
2に発生する反力R2 と、支点2と支点3の間の距離L
2 との関係を求める。支点2に発生する反力R2 と支点
2と支点3の間の距離L2 との関係を示した結果を図2
3に示す。このように従来の車両用シート構造にあって
は、乗員胸部とシートバックとの間の隙間L2 が大きい
とシートバック中に設置された補強部材に伝達される荷
重R3 が小さく、乗員胸部に伝達される荷重R2 が大き
くなってしまい、シートバック中に設置された補強部材
の効果が希薄である。この発明は、このような従来の問
題点に着目してなされたもので、車両の側面衝突に際し
て発生する荷重を早期に確実に反対側に伝達することで
乗員の生存空間を確保し、かつ、シートバックを乗員の
胸部に近づけ、乗員の胸部へ伝達される衝撃荷重をシー
トバックに伝達することで胸部入力荷重を低減すること
により、従来の問題点を解決することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、車両用シートのシートク
ッション後端部に、シートバックの傾動角度を調整可能
に支持するリクライニング機構を備えた車両用シートに
おいて、前記リクライニング機構が、車両側面からの荷
重を検出する荷重検出機構と、この荷重検出機構による
荷重検出時にリクライニング機構のロックを解除するロ
ック解除機構と、このロック解除機構によるロック解除
時にシートバックを乗員に近づけるためのシートバック
を起こす手段と、を有することを特徴とする。請求項2
記載の発明では、請求項1記載の車両用シート構造にお
いて、前記シートバックを起こす手段がシートバックを
起こした後、再度シートバックの回転をロックするシー
トバック再保持手段を有することを特徴とする。請求項
3記載の発明では、請求項1記載の車両用シート構造に
おいて、前記荷重検出機構として、シートクッション後
端側およびシートバック基端側の少なくとも一方に車幅
方向にのばして内装された高剛性の補強部材の車体外側
端部に、この高剛性の補強部材端部に設けられた螺旋形
状の歯と噛み合うように内面に螺旋形状の歯を持つ筒形
状部材を設けたことを特徴とする。請求項4記載の発明
では、請求項1記載の車両用シート構造において、前記
リクライニング機構は、シートクッション後端部に取り
付けられるベース部とシートバック基端部に取り付けら
れるアーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支さ
れているとともに、前記ロック解除機構として、シート
クッション後端側またはシートバック基端側のどちらか
一方に車幅方向にのばして内装された高剛性の補強部材
と、前記ベース部とアーム部との間で、前記補強部材と
中心軸を同一にしてこの補強部材にはめ合わせるように
設けられたカムと、前記ベース部とアーム部との間に前
記カムと噛み合わせ、かつ、このカムの回転に伴い半径
方向に移動可能に設けられたツースインナーと、このツ
ースインナー外側部に設けられた歯と噛み合うように前
記アーム部に設けられた歯と、を備えることを特徴とす
る。請求項5記載の発明では、請求項3記載の車両用シ
ート構造において、前記リクライニング機構は、シート
クッション後端部に取り付けられるベース部とシートバ
ック基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者
が相対回転可能に軸支されているとともに、前記シート
バックを起こす手段として、前記筒形状部材の車両外側
端部に前記ベース部と干渉しないように取り付けられた
L字形状部材と、前記ベース部と一体になって取り付け
られた支持部材に端部が回転自在に支持されているブロ
ック部材と、前記ベース部に設けられた円筒部外周に沿
ってあらかじめプリロードをかけた状態で前記ブロック
部材と係合するスプリングと、前記アーム部に、ベース
部に設けられた溝にはめ合うように設置される前記アー
ム部と一体になっている棒状部材と、を設け、前記荷重
検出機構の荷重検出により筒形状部材が車幅方向側へ移
動した際に、前記L字形状部材がブロック部材と干渉し
てこのブロック部材を回転させ、前記スプリングとの係
合を解除することを特徴とする。請求項6記載の発明で
は、請求項2記載の車両用シート構造において、前記リ
クライニング機構は、シートクッション後端部に取り付
けられるベース部とシートバック基端部に取り付けられ
るアーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支され
ているとともに、前記シートバック再保持手段として、
前記荷重検出機構に用いられる筒形状部材の内側の螺旋
形状の歯よりも奥に設けられた平滑な円筒面と、前記筒
形状部材内面の螺旋形状の歯と噛み合うように前記ロッ
ク解除機構に用いられる高剛性の補強部材端部に設けら
れた螺旋形状の歯と、前記アーム部とベース部との間
で、前記補強部材と中心軸を同一にしてこの補強部材に
はめ合わせるように設けられたカムと、前記ベース部と
アーム部との間に前記カムと噛み合わせ、かつ、このカ
ムの回転に伴い半径方向に移動可能に設けられたツース
インナーと、このツースインナー外側部に設けられた歯
と噛み合うように前記アーム部に設けられた歯と、を有
することを特徴とする。請求項7記載の発明では、請求
項1記載の車両用シート構造において、前記リクライニ
ング機構は、シートクッション後端部に取り付けられる
ベース部とシートバック基端部に取り付けられるアーム
部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支されていると
ともに、前記シートバックを起こす手段として、前記荷
重検出機構に用いられる前記ベース部に設置される円筒
部材の内面に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯を
持ち、かつ、外面に螺旋形状の歯を持ったシートバック
回転用部材と、前記アーム部にシートバック回転用部材
外面の螺旋形状の歯と噛み合うように設けられた歯と、
を有することを特徴とする。請求項8記載の発明では、
請求項2記載の車両用シート構造において、前記リクラ
イニング機構は、シートクッション後端部に取り付けら
れるベース部とシートバック基端部に取り付けられるア
ーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支されてい
るとともに、前記シートバック再保持手段として、前記
荷重検出機構に用いられる前記ベース部に設置される円
筒部材の内面に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯
を持つ円筒部材と一体であり車両幅方向にのばして設け
られた棒状部材と、この棒状部材先端部に被せる形で設
置されたキャップ部材と、前記棒状部材とキャップ部材
との間に設置されたスプリングと、前記棒状部材とキャ
ップ部材とを棒状部材に対して垂直に貫くように設けら
れたピンと、前記アーム部に設けられ、前記キャップ部
材がはまるだけの大きさを持った穴と、を有することを
特徴とする。請求項9記載の発明では、請求項2記載の
車両用シート構造において、前記リクライニング機構
は、シートクッション後端部に取り付けられるベース部
とシートバック基端部に取り付けられるアーム部とを備
えて、両者が相対回転可能に軸支されているとともに、
前記シートバック再保持手段として、前記荷重検出機構
に用いられる筒形状部材の内側の底部まで設けられた螺
旋形状の歯と、シートバック基端部またはシートバック
後端部のどちらか一方に車幅方向にのばして内装された
前記筒形状部材内側に設けられた歯に噛み合うように前
記補強部材端部に設けられた螺旋形状の歯と、前記アー
ム部とベース部との間で、前記補強部材と中心軸を同一
にしてこの補強部材にはめ合わせるように設けられたカ
ムと、前記ベース部とアーム部との間に前記カムと噛み
合わせ、かつ、このカムの回転に伴い半径方向に移動可
能に設けられたツースインナーと、このツースインナー
外側部に設けられた歯と噛み合うように前記アーム部に
設けられた歯と、を有することを特徴とする。
め、請求項1記載の発明では、車両用シートのシートク
ッション後端部に、シートバックの傾動角度を調整可能
に支持するリクライニング機構を備えた車両用シートに
おいて、前記リクライニング機構が、車両側面からの荷
重を検出する荷重検出機構と、この荷重検出機構による
荷重検出時にリクライニング機構のロックを解除するロ
ック解除機構と、このロック解除機構によるロック解除
時にシートバックを乗員に近づけるためのシートバック
を起こす手段と、を有することを特徴とする。請求項2
記載の発明では、請求項1記載の車両用シート構造にお
いて、前記シートバックを起こす手段がシートバックを
起こした後、再度シートバックの回転をロックするシー
トバック再保持手段を有することを特徴とする。請求項
3記載の発明では、請求項1記載の車両用シート構造に
おいて、前記荷重検出機構として、シートクッション後
端側およびシートバック基端側の少なくとも一方に車幅
方向にのばして内装された高剛性の補強部材の車体外側
端部に、この高剛性の補強部材端部に設けられた螺旋形
状の歯と噛み合うように内面に螺旋形状の歯を持つ筒形
状部材を設けたことを特徴とする。請求項4記載の発明
では、請求項1記載の車両用シート構造において、前記
リクライニング機構は、シートクッション後端部に取り
付けられるベース部とシートバック基端部に取り付けら
れるアーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支さ
れているとともに、前記ロック解除機構として、シート
クッション後端側またはシートバック基端側のどちらか
一方に車幅方向にのばして内装された高剛性の補強部材
と、前記ベース部とアーム部との間で、前記補強部材と
中心軸を同一にしてこの補強部材にはめ合わせるように
設けられたカムと、前記ベース部とアーム部との間に前
記カムと噛み合わせ、かつ、このカムの回転に伴い半径
方向に移動可能に設けられたツースインナーと、このツ
ースインナー外側部に設けられた歯と噛み合うように前
記アーム部に設けられた歯と、を備えることを特徴とす
る。請求項5記載の発明では、請求項3記載の車両用シ
ート構造において、前記リクライニング機構は、シート
クッション後端部に取り付けられるベース部とシートバ
ック基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者
が相対回転可能に軸支されているとともに、前記シート
バックを起こす手段として、前記筒形状部材の車両外側
端部に前記ベース部と干渉しないように取り付けられた
L字形状部材と、前記ベース部と一体になって取り付け
られた支持部材に端部が回転自在に支持されているブロ
ック部材と、前記ベース部に設けられた円筒部外周に沿
ってあらかじめプリロードをかけた状態で前記ブロック
部材と係合するスプリングと、前記アーム部に、ベース
部に設けられた溝にはめ合うように設置される前記アー
ム部と一体になっている棒状部材と、を設け、前記荷重
検出機構の荷重検出により筒形状部材が車幅方向側へ移
動した際に、前記L字形状部材がブロック部材と干渉し
てこのブロック部材を回転させ、前記スプリングとの係
合を解除することを特徴とする。請求項6記載の発明で
は、請求項2記載の車両用シート構造において、前記リ
クライニング機構は、シートクッション後端部に取り付
けられるベース部とシートバック基端部に取り付けられ
るアーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支され
ているとともに、前記シートバック再保持手段として、
前記荷重検出機構に用いられる筒形状部材の内側の螺旋
形状の歯よりも奥に設けられた平滑な円筒面と、前記筒
形状部材内面の螺旋形状の歯と噛み合うように前記ロッ
ク解除機構に用いられる高剛性の補強部材端部に設けら
れた螺旋形状の歯と、前記アーム部とベース部との間
で、前記補強部材と中心軸を同一にしてこの補強部材に
はめ合わせるように設けられたカムと、前記ベース部と
アーム部との間に前記カムと噛み合わせ、かつ、このカ
ムの回転に伴い半径方向に移動可能に設けられたツース
インナーと、このツースインナー外側部に設けられた歯
と噛み合うように前記アーム部に設けられた歯と、を有
することを特徴とする。請求項7記載の発明では、請求
項1記載の車両用シート構造において、前記リクライニ
ング機構は、シートクッション後端部に取り付けられる
ベース部とシートバック基端部に取り付けられるアーム
部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支されていると
ともに、前記シートバックを起こす手段として、前記荷
重検出機構に用いられる前記ベース部に設置される円筒
部材の内面に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯を
持ち、かつ、外面に螺旋形状の歯を持ったシートバック
回転用部材と、前記アーム部にシートバック回転用部材
外面の螺旋形状の歯と噛み合うように設けられた歯と、
を有することを特徴とする。請求項8記載の発明では、
請求項2記載の車両用シート構造において、前記リクラ
イニング機構は、シートクッション後端部に取り付けら
れるベース部とシートバック基端部に取り付けられるア
ーム部とを備えて、両者が相対回転可能に軸支されてい
るとともに、前記シートバック再保持手段として、前記
荷重検出機構に用いられる前記ベース部に設置される円
筒部材の内面に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯
を持つ円筒部材と一体であり車両幅方向にのばして設け
られた棒状部材と、この棒状部材先端部に被せる形で設
置されたキャップ部材と、前記棒状部材とキャップ部材
との間に設置されたスプリングと、前記棒状部材とキャ
ップ部材とを棒状部材に対して垂直に貫くように設けら
れたピンと、前記アーム部に設けられ、前記キャップ部
材がはまるだけの大きさを持った穴と、を有することを
特徴とする。請求項9記載の発明では、請求項2記載の
車両用シート構造において、前記リクライニング機構
は、シートクッション後端部に取り付けられるベース部
とシートバック基端部に取り付けられるアーム部とを備
えて、両者が相対回転可能に軸支されているとともに、
前記シートバック再保持手段として、前記荷重検出機構
に用いられる筒形状部材の内側の底部まで設けられた螺
旋形状の歯と、シートバック基端部またはシートバック
後端部のどちらか一方に車幅方向にのばして内装された
前記筒形状部材内側に設けられた歯に噛み合うように前
記補強部材端部に設けられた螺旋形状の歯と、前記アー
ム部とベース部との間で、前記補強部材と中心軸を同一
にしてこの補強部材にはめ合わせるように設けられたカ
ムと、前記ベース部とアーム部との間に前記カムと噛み
合わせ、かつ、このカムの回転に伴い半径方向に移動可
能に設けられたツースインナーと、このツースインナー
外側部に設けられた歯と噛み合うように前記アーム部に
設けられた歯と、を有することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図面に基づいて
説明する。 (実施の形態1)図1〜図12は、本発明の実施の形態
1を示す図である。まず構成を説明すると、図1〜図
4,図10〜図12に示すように、本実施の形態のリク
ライニング機構15は、荷重入力部1と棒状の補強部材
2、シートクッション13側のシートフレームに取り付
けられるベース3a、通常使用時のリクライニング作動
をするためのスプリング4a、車両の側面衝突に際して
シートバック10を前方へ回転させるスプリング4aよ
りも強力なスプリング4b、シートバック10のリクラ
イニング機構15をロックするカム5、ツースインナー
6、シートバックフレーム17に固定されるアーム7
a、シートバック10のリクライニング操作の際に使用
される補強部材2に取り付けられこの補強部材2と一体
になって回転するレバー8とから成り立つ。なお、11
は補強部材、12はクッション体である。
説明する。 (実施の形態1)図1〜図12は、本発明の実施の形態
1を示す図である。まず構成を説明すると、図1〜図
4,図10〜図12に示すように、本実施の形態のリク
ライニング機構15は、荷重入力部1と棒状の補強部材
2、シートクッション13側のシートフレームに取り付
けられるベース3a、通常使用時のリクライニング作動
をするためのスプリング4a、車両の側面衝突に際して
シートバック10を前方へ回転させるスプリング4aよ
りも強力なスプリング4b、シートバック10のリクラ
イニング機構15をロックするカム5、ツースインナー
6、シートバックフレーム17に固定されるアーム7
a、シートバック10のリクライニング操作の際に使用
される補強部材2に取り付けられこの補強部材2と一体
になって回転するレバー8とから成り立つ。なお、11
は補強部材、12はクッション体である。
【0006】荷重入力部1の筒状部外面には凸形状のス
プライン歯車を設け、ベース3aの円筒形状内側には、
荷重入力部1外面にある凸形状のスプライン歯車と噛み
合うように凹形状のスプライン歯車を設けた。また、荷
重入力部1の円筒形状部の内側面には螺旋形状の凹形状
歯車を設け、その歯車と噛み合うように補強部材2先端
に螺旋形状の凸形状歯車を設けた。また、車両側面衝突
に際しスプリング4bの端部を引っかけてスプリング4
bの解放力をシートバック10に伝達するためにアーム
7aに取り付けられている棒7bは、シートバック10
を最も後ろに倒した状態でも通常使用時にスプリング4
bの解放を規制しているロック機構と干渉しない位置に
設置されている。スプリング4bはプリロードをかけた
状態で、ベース3aに取り付けられている。
プライン歯車を設け、ベース3aの円筒形状内側には、
荷重入力部1外面にある凸形状のスプライン歯車と噛み
合うように凹形状のスプライン歯車を設けた。また、荷
重入力部1の円筒形状部の内側面には螺旋形状の凹形状
歯車を設け、その歯車と噛み合うように補強部材2先端
に螺旋形状の凸形状歯車を設けた。また、車両側面衝突
に際しスプリング4bの端部を引っかけてスプリング4
bの解放力をシートバック10に伝達するためにアーム
7aに取り付けられている棒7bは、シートバック10
を最も後ろに倒した状態でも通常使用時にスプリング4
bの解放を規制しているロック機構と干渉しない位置に
設置されている。スプリング4bはプリロードをかけた
状態で、ベース3aに取り付けられている。
【0007】つぎに、図5〜図12を用いて作用を説明
する。通常使用する際のリクライニング機能は、レバー
8を引き上げることで、レバー8と一体になって回転す
る補強部材2が回転し、この補強部材2と同じ回転をす
るようにはめ合わされたカム5が回転し、ツースインナ
ー6を移動させ、アーム7a内側に切られた歯7cとツ
ースインナー6の歯車との噛み合いを外すことで、図6
に示すように、リクライニング機構15のロックを外
し、リクライニングを可能にする。
する。通常使用する際のリクライニング機能は、レバー
8を引き上げることで、レバー8と一体になって回転す
る補強部材2が回転し、この補強部材2と同じ回転をす
るようにはめ合わされたカム5が回転し、ツースインナ
ー6を移動させ、アーム7a内側に切られた歯7cとツ
ースインナー6の歯車との噛み合いを外すことで、図6
に示すように、リクライニング機構15のロックを外
し、リクライニングを可能にする。
【0008】車両の側面衝突の際には、側面ドア18や
車両のピラー20から伝達される荷重が荷重入力部1に
入力される。入力された荷重により荷重入力部1は車両
内側に移動する。荷重入力部1の筒状部外周に切られて
いる凸形状スプライン歯車とベース3aに設けられた円
筒形状内側にある凹形状のスプライン歯車とが噛み合う
ことで荷重入力部1は回転することなく車両内側へ移動
する。一方、荷重入力部1の円筒形状部内面に切られて
いる螺旋形状の凹歯車と補強部材2の先端に切られた螺
旋形状の凸歯車とが噛み合い、補強部材2は回転をす
る。この回転によって、補強部材2と一体になって回転
するカム5が回転することで、ツースインナー6を移動
させ、ツースインナー6とアーム7aとが噛み合うこと
でなされていたシートバック10のリクライニング機構
15のロックを解除する(図6)。同時に、通常使用時
にスプリング4bの解放を規制している、ベース3aに
支持されている回転自在なブロック3b上部を、荷重入
力部1が車体内側に移動することにより、荷重入力部1
と一体になっている棒で車両内側に押すことで、ブロッ
ク3bを回転させて、スプリング4bのロックを解除す
る(図8および図9)。これにより、スプリング4bの
端部がアーム7aに設置されている棒7bに引っかか
り、スプリング4bの解放力を用いてアーム7aと一体
になって回転するシートバック10を前方に回転させ
る。シートバック10が前方に回転することにより、乗
員胸部とシートバック10との間の距離を縮めて乗員胸
部に伝達される荷重を減少させる。さらに、車両の側面
衝突時の荷重により車両内側部へ移動していた荷重入力
部1の円筒形状内側に切られている螺旋形状歯車と補強
部材2の先端に切られている螺旋形状歯車との噛み合い
が終わると、荷重入力部1の円筒形状内側の底部が補強
部材2の端部と接することで、車両側面衝突時の衝撃荷
重を補強部材2を通して車両反対側へと伝達する(図
7)。また、荷重入力部1の円筒形状内側の螺旋形状の
歯車と補強部材2の先端部の螺旋形状の歯車との噛み合
いがなくなっているので、補強部材2はレバー8に取り
付けられている図示されていないスプリングの力によっ
て再び反対方向へと回転することで、補強部材2と一体
になって回転するカム5を反対方向へ回転させ、ツース
インナー6とアーム7aの内側に切られている歯7cと
が噛み合いシートバック10の前方への回転を再び規制
するようにシートバック10のリクライニング機構15
に対してロックがかかる。これにより、乗員の居住空間
を確保することができる。図10に示すように、車両側
面衝突時にシートバック10を乗員胸部に近づけること
で、図11および図12に示すように相手車両19との
衝突時に発生する荷重のうち、シートバック10に流れ
る荷重を増やすことで、乗員胸部に発生する反力を低減
することが可能である。
車両のピラー20から伝達される荷重が荷重入力部1に
入力される。入力された荷重により荷重入力部1は車両
内側に移動する。荷重入力部1の筒状部外周に切られて
いる凸形状スプライン歯車とベース3aに設けられた円
筒形状内側にある凹形状のスプライン歯車とが噛み合う
ことで荷重入力部1は回転することなく車両内側へ移動
する。一方、荷重入力部1の円筒形状部内面に切られて
いる螺旋形状の凹歯車と補強部材2の先端に切られた螺
旋形状の凸歯車とが噛み合い、補強部材2は回転をす
る。この回転によって、補強部材2と一体になって回転
するカム5が回転することで、ツースインナー6を移動
させ、ツースインナー6とアーム7aとが噛み合うこと
でなされていたシートバック10のリクライニング機構
15のロックを解除する(図6)。同時に、通常使用時
にスプリング4bの解放を規制している、ベース3aに
支持されている回転自在なブロック3b上部を、荷重入
力部1が車体内側に移動することにより、荷重入力部1
と一体になっている棒で車両内側に押すことで、ブロッ
ク3bを回転させて、スプリング4bのロックを解除す
る(図8および図9)。これにより、スプリング4bの
端部がアーム7aに設置されている棒7bに引っかか
り、スプリング4bの解放力を用いてアーム7aと一体
になって回転するシートバック10を前方に回転させ
る。シートバック10が前方に回転することにより、乗
員胸部とシートバック10との間の距離を縮めて乗員胸
部に伝達される荷重を減少させる。さらに、車両の側面
衝突時の荷重により車両内側部へ移動していた荷重入力
部1の円筒形状内側に切られている螺旋形状歯車と補強
部材2の先端に切られている螺旋形状歯車との噛み合い
が終わると、荷重入力部1の円筒形状内側の底部が補強
部材2の端部と接することで、車両側面衝突時の衝撃荷
重を補強部材2を通して車両反対側へと伝達する(図
7)。また、荷重入力部1の円筒形状内側の螺旋形状の
歯車と補強部材2の先端部の螺旋形状の歯車との噛み合
いがなくなっているので、補強部材2はレバー8に取り
付けられている図示されていないスプリングの力によっ
て再び反対方向へと回転することで、補強部材2と一体
になって回転するカム5を反対方向へ回転させ、ツース
インナー6とアーム7aの内側に切られている歯7cと
が噛み合いシートバック10の前方への回転を再び規制
するようにシートバック10のリクライニング機構15
に対してロックがかかる。これにより、乗員の居住空間
を確保することができる。図10に示すように、車両側
面衝突時にシートバック10を乗員胸部に近づけること
で、図11および図12に示すように相手車両19との
衝突時に発生する荷重のうち、シートバック10に流れ
る荷重を増やすことで、乗員胸部に発生する反力を低減
することが可能である。
【0009】(実施の形態2)実施の形態2を以下に示
す。図13〜図17は、実施の形態2を示す図である。
本実施の形態は、実施の形態1と同様の構成であるが、
ベース3aの円筒形状の中に、ストッパ装置21を設け
ている。このストッパ装置21に突設された支持部材2
4の先端にはキャップ23がスプリング22によって付
勢された状態で設けられている。なお、26はキャップ
23脱落防止のためのピンである。
す。図13〜図17は、実施の形態2を示す図である。
本実施の形態は、実施の形態1と同様の構成であるが、
ベース3aの円筒形状の中に、ストッパ装置21を設け
ている。このストッパ装置21に突設された支持部材2
4の先端にはキャップ23がスプリング22によって付
勢された状態で設けられている。なお、26はキャップ
23脱落防止のためのピンである。
【0010】本実施の形態の作用に関して図面に基づい
て説明する。車両の側面衝突時の荷重により並進方向に
移動する荷重入力部1に押される形でストッパ装置21
が車両内側へ並進方向のみに移動する。その際にスプリ
ング4bによって前方に回転しているアーム7aに設け
られた穴Hの位置とストッパ装置21の支持部材24先
端に設けられたキャップ23の位置とが重なった時点
で、スプリング22のばね力でキャップ23がアーム7
aの穴Hにはまり込む。これによりシートバック10の
前方への回転を再びロックすることで、乗員の居住空間
を確保することができる。
て説明する。車両の側面衝突時の荷重により並進方向に
移動する荷重入力部1に押される形でストッパ装置21
が車両内側へ並進方向のみに移動する。その際にスプリ
ング4bによって前方に回転しているアーム7aに設け
られた穴Hの位置とストッパ装置21の支持部材24先
端に設けられたキャップ23の位置とが重なった時点
で、スプリング22のばね力でキャップ23がアーム7
aの穴Hにはまり込む。これによりシートバック10の
前方への回転を再びロックすることで、乗員の居住空間
を確保することができる。
【0011】したがって、実施の形態1と同様の作用を
有し、車両の側面衝突時にシートバック10が前方に回
転することにより、乗員胸部に伝達される荷重をシート
バック10の内部に設置された補強部材11が分担する
ことで、乗員の胸部に発生する反力を低減することが可
能である。
有し、車両の側面衝突時にシートバック10が前方に回
転することにより、乗員胸部に伝達される荷重をシート
バック10の内部に設置された補強部材11が分担する
ことで、乗員の胸部に発生する反力を低減することが可
能である。
【0012】(実施の形態3)図18〜図20は、実施
の形態3を示す図である。本実施の形態は、実施の形態
1と同様の構成であるが、通常リクライニング時に使用
するスプリング4aよりも強力なスプリング4bおよび
アーム7aから出ている棒7bを廃止し、ベース3aの
円筒形状部の中にアーム7aに開けられた穴H2の内側
部分に切られた図示されていない歯車に噛み合うように
切られた歯車を持った円筒形状のシートバック回転用部
材25を設置する。
の形態3を示す図である。本実施の形態は、実施の形態
1と同様の構成であるが、通常リクライニング時に使用
するスプリング4aよりも強力なスプリング4bおよび
アーム7aから出ている棒7bを廃止し、ベース3aの
円筒形状部の中にアーム7aに開けられた穴H2の内側
部分に切られた図示されていない歯車に噛み合うように
切られた歯車を持った円筒形状のシートバック回転用部
材25を設置する。
【0013】本実施の形態の作用に関して、図面に基づ
いて説明する。車両の側面衝突時の荷重により並進方向
に移動する荷重入力部1に押される形でシートバック回
転用部材25が車両内側へ並進方向のみに移動する。そ
の際に、シートバック回転用部材25の外周に切られた
螺旋形状の歯とアーム7aに開けられた穴の内側部分に
切られた図示されない歯が噛み合うことで、アーム7a
を前方へ回転、保持させる。
いて説明する。車両の側面衝突時の荷重により並進方向
に移動する荷重入力部1に押される形でシートバック回
転用部材25が車両内側へ並進方向のみに移動する。そ
の際に、シートバック回転用部材25の外周に切られた
螺旋形状の歯とアーム7aに開けられた穴の内側部分に
切られた図示されない歯が噛み合うことで、アーム7a
を前方へ回転、保持させる。
【0014】したがって、実施の形態1と同様の作用を
有し、車両の側面衝突時にシートバック10が前方に回
転することにより、乗員胸部に伝達される荷重をシート
バック10の内部に設置された補強部材11が分担する
ことで、乗員の胸部に発生する反力を低減することが可
能である。
有し、車両の側面衝突時にシートバック10が前方に回
転することにより、乗員胸部に伝達される荷重をシート
バック10の内部に設置された補強部材11が分担する
ことで、乗員の胸部に発生する反力を低減することが可
能である。
【0015】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の車両
用シート構造にあっては、運転席および助手席に着座し
ている生存空間を確保すると同時に乗員の胸部に伝わる
荷重を減少させることができるという効果が得られる。
用シート構造にあっては、運転席および助手席に着座し
ている生存空間を確保すると同時に乗員の胸部に伝わる
荷重を減少させることができるという効果が得られる。
【図1】本発明実施の形態1の構成を示す概略図であ
る。
る。
【図2】図1の○印拡大図である。
【図3】実施の形態1の構成を示す分解図である。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図1のA−A断面図である。
【図6】図1のB−B断面図である。
【図7】図1のA−A断面図である。
【図8】図1の○印拡大図である。
【図9】図1の○印拡大図である。
【図10】実施の形態1の効果を示す車両側面図図であ
る。
る。
【図11】実施の形態1の効果を示す車両正面図であ
る。
る。
【図12】実施の形態1の効果を示す車両平面図であ
る。
る。
【図13】実施の形態2の構成を示す分解図である。
【図14】図13のC−C断面図である。
【図15】図13の○印拡大図である。
【図16】図13のC−C断面図である。
【図17】図13のC−C断面図である。
【図18】実施の形態3の構成を示す分解図である。
【図19】図18のD−D断面図である。
【図20】図18のD−D断面図である。
【図21】従来例を示す概略図である。
【図22】車体側面の梁モデル図である。
【図23】図22における反力R2 と距離L2 との関係
を示す図である。
を示す図である。
1 荷重入力部 2 補強部材 3a ベース 3b ブロック 4a スプリング 4b スプリング 5 カム 6 ツースインナー 7a アーム 7b 棒 7c 歯 8 レバー 10 シートバック 11 補強部材 12 クッション体 13 シートクッション 15 リクライニング機構 17 シートバックフレーム 18 側面ドア 19 相手車両 20 ピラー 21 ストッパ装置 22 スプリング 23 キャップ 24 支持部材 25 シートバック回転用部材 26 ピン
Claims (9)
- 【請求項1】 車両用シートのシートクッション後端部
に、シートバックの傾動角度を調整可能に支持するリク
ライニング機構を備えた車両用シートにおいて、 前記リクライニング機構が、車両側面からの荷重を検出
する荷重検出機構と、 この荷重検出機構による荷重検出時にリクライニング機
構のロックを解除するロック解除機構と、 このロック解除機構によるロック解除時にシートバック
を乗員に近づけるためのシートバックを起こす手段と、
を有することを特徴とする車両用シート構造。 - 【請求項2】 前記シートバックを起こす手段がシート
バックを起こした後、再度シートバックの回転をロック
するシートバック再保持手段を有することを特徴とする
請求項1記載の車両用シート構造。 - 【請求項3】 前記荷重検出機構として、シートクッシ
ョン後端側およびシートバック基端側の少なくとも一方
に車幅方向にのばして内装された高剛性の補強部材の車
体外側端部に、この高剛性の補強部材端部に設けられた
螺旋形状の歯と噛み合うように内面に螺旋形状の歯を持
つ筒形状部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の
車両用シート構造。 - 【請求項4】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記ロック解除機構として、シートクッション後端側ま
たはシートバック基端側のどちらか一方に車幅方向にの
ばして内装された高剛性の補強部材と、 前記ベース部とアーム部との間で、前記補強部材と中心
軸を同一にしてこの補強部材にはめ合わせるように設け
られたカムと、 前記ベース部とアーム部との間に前記カムと噛み合わ
せ、かつ、このカムの回転に伴い半径方向に移動可能に
設けられたツースインナーと、 このツースインナー外側部に設けられた歯と噛み合うよ
うに前記アーム部に設けられた歯と、を備えることを特
徴とする請求項1記載の車両用シート構造。 - 【請求項5】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記シートバックを起こす手段として、前記筒形状部材
の車両外側端部に前記ベース部と干渉しないように取り
付けられたL字形状部材と、 前記ベース部と一体になって取り付けられた支持部材に
端部が回転自在に支持されているブロック部材と、 前記ベース部に設けられた円筒部外周に沿ってあらかじ
めプリロードをかけた状態で前記ブロック部材と係合す
るスプリングと、 前記アーム部に、ベース部に設けられた溝にはめ合うよ
うに設置される前記アーム部と一体になっている棒状部
材と、を設け、 前記荷重検出機構の荷重検出により筒形状部材が車幅方
向側へ移動した際に、前記L字形状部材がブロック部材
と干渉してこのブロック部材を回転させ、前記スプリン
グとの係合を解除することを特徴とする請求項3記載の
車両用シート構造。 - 【請求項6】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記シートバック再保持手段として、前記荷重検出機構
に用いられる筒形状部材の内側の螺旋形状の歯よりも奥
に設けられた平滑な円筒面と、 前記筒形状部材内面の螺旋形状の歯と噛み合うように前
記ロック解除機構に用いられる高剛性の補強部材端部に
設けられた螺旋形状の歯と、 前記アーム部とベース部との間で、前記補強部材と中心
軸を同一にしてこの補強部材にはめ合わせるように設け
られたカムと、 前記ベース部とアーム部との間に前記カムと噛み合わ
せ、かつ、このカムの回転に伴い半径方向に移動可能に
設けられたツースインナーと、 このツースインナー外側部に設けられた歯と噛み合うよ
うに前記アーム部に設けられた歯と、を有することを特
徴とする請求項2記載の車両用シート構造。 - 【請求項7】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記シートバックを起こす手段として、前記荷重検出機
構に用いられる前記ベース部に設置される円筒部材の内
面に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯を持ち、か
つ、外面に螺旋形状の歯を持ったシートバック回転用部
材と、 前記アーム部にシートバック回転用部材外面の螺旋形状
の歯と噛み合うように設けられた歯と、を有することを
特徴とする請求項1記載の車両用シート構造。 - 【請求項8】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記シートバック再保持手段として、前記荷重検出機構
に用いられる前記ベース部に設置される円筒部材の内面
に設けられたスプライン歯車に噛み合う歯を持つ円筒部
材と一体であり車両幅方向にのばして設けられた棒状部
材と、 この棒状部材先端部に被せる形で設置されたキャップ部
材と、 前記棒状部材とキャップ部材との間に設置されたスプリ
ングと、 前記棒状部材とキャップ部材とを棒状部材に対して垂直
に貫くように設けられたピンと、 前記アーム部に設けられ、前記キャップ部材がはまるだ
けの大きさを持った穴と、を有することを特徴とする請
求項2記載の車両用シート構造。 - 【請求項9】 前記リクライニング機構は、シートクッ
ション後端部に取り付けられるベース部とシートバック
基端部に取り付けられるアーム部とを備えて、両者が相
対回転可能に軸支されているとともに、 前記シートバック再保持手段として、前記荷重検出機構
に用いられる筒形状部材の内側の底部まで設けられた螺
旋形状の歯と、 シートバック基端部またはシートバック後端部のどちら
か一方に車幅方向にのばして内装された前記筒形状部材
内側に設けられた歯に噛み合うように前記補強部材端部
に設けられた螺旋形状の歯と、 前記アーム部とベース部との間で、前記補強部材と中心
軸を同一にしてこの補強部材にはめ合わせるように設け
られたカムと、 前記ベース部とアーム部との間に前記カムと噛み合わ
せ、かつ、このカムの回転に伴い半径方向に移動可能に
設けられたツースインナーと、 このツースインナー外側部に設けられた歯と噛み合うよ
うに前記アーム部に設けられた歯と、を有することを特
徴とする請求項2記載の車両用シート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352368A JP2000168416A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 車両用シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10352368A JP2000168416A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 車両用シート構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000168416A true JP2000168416A (ja) | 2000-06-20 |
Family
ID=18423593
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10352368A Pending JP2000168416A (ja) | 1998-12-11 | 1998-12-11 | 車両用シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000168416A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100460243C (zh) * | 2005-10-11 | 2009-02-11 | 三菱自动车工业株式会社 | 倾斜式座椅的结构 |
JP2010517842A (ja) * | 2007-02-01 | 2010-05-27 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 記憶機能付き調整装置 |
-
1998
- 1998-12-11 JP JP10352368A patent/JP2000168416A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100460243C (zh) * | 2005-10-11 | 2009-02-11 | 三菱自动车工业株式会社 | 倾斜式座椅的结构 |
JP2010517842A (ja) * | 2007-02-01 | 2010-05-27 | ジョンソン・コントロールズ・ゲー・エム・ベー・ハー | 記憶機能付き調整装置 |
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