JP2000167557A - 抗菌水 - Google Patents

抗菌水

Info

Publication number
JP2000167557A
JP2000167557A JP28087299A JP28087299A JP2000167557A JP 2000167557 A JP2000167557 A JP 2000167557A JP 28087299 A JP28087299 A JP 28087299A JP 28087299 A JP28087299 A JP 28087299A JP 2000167557 A JP2000167557 A JP 2000167557A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
antibacterial
alkaline ionized
ionized water
oxidation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28087299A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Takemori
利和 竹森
Toshimasa Kagajo
俊正 加賀城
Kazunobu Miura
一伸 三浦
Chiwa Kataoka
千和 片岡
Keiichi Higano
桂一 日向野
Tamotsu Yajima
保 矢嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP28087299A priority Critical patent/JP2000167557A/ja
Publication of JP2000167557A publication Critical patent/JP2000167557A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Abstract

(57)【要約】 【課題】抗菌作用を有し、衣料や食器、医療器具等の物
品や皮膚の抗菌処理に有用なアルカリイオン水の提供。
前記抗菌作用を有するアルカリイオン水の生成方法、ア
ルカリイオン水生成供給装置の提供。該アルカリイオン
水生成供給手段を備えた洗浄機の提供。 【解決手段】pH8〜10未満及び酸化還元電位−40
0〜+100mVのアルカリイオン水からなる抗菌水、
該アルカリイオン水からなるグラム陰性菌又は/及びグ
ラム陽性菌に対する抗菌水。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特有の物理的性質
を有するアルカリイオン水に関する。また本発明はかか
るアルカリイオン水の抗菌作用に基づいて、当該アルカ
リイオン水の抗菌水としての用途に関する。更に本発明
は、かかる抗菌作用を発揮するアルカリイオン水の製造
方法、該アルカリイオン水の生成供給に用いられる装置
並びに該アルカリイオン水を洗浄水として用いる洗浄機
に関する。
【0002】
【従来の技術】アトピー性皮膚炎は従来から黄色ブドウ
球菌との関連が指摘されており、治療においては皮膚を
清潔にすることが重要とされている。入浴時などの日常
生活において黄色ブドウ球菌を殺菌処置できれば非常に
手軽に有意な治療効果が得られるものと期待できる。現
在では殺菌効果を持たせた入浴用洗浄剤が多種販売され
ているが、洗浄剤では皮膚を刺激しアトピー性皮膚炎を
悪化させることが懸念される。
【0003】他方、水そのものに抗菌作用をもたせるこ
とも考えられており、抗菌、殺菌の目的で電解水である
酸性イオン水の利用がなされている。しかし、酸性イオ
ン水は、飲料できない、残留塩素濃度が大変高いという
安全性や皮膚への刺激性の点で問題がある。また、酸性
イオン水は水の電気分解に際し、塩の添加が必要であり
コスト、利便性の点で改善すべき点がある。このような
問題点のために酸性イオン水の利用範囲は主に医療機関
などに限られ、一般家庭への普及は進んでいないのが現
状である。
【0004】一方、陰極側の電解水であるアルカリイオ
ン水は、ミネラル水として安全で体によいことが確認さ
れており、広く飲料水として普及している。しかしその
他の用途としては、蛋白質や脂質の洗浄除去(例えば、
病床シーツの血液汚れや透析チューブの付着タンパクの
除去)、半導体の洗浄に有効であることが知られている
にすぎない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みて開発されたものであり、アルカリイオン水の新
たな性質及びそれに基づく新たな用途を提供するもので
ある。
【0006】すなわち本発明の目的とするところは、抗
菌活性を有し、衣料や食器、医療器具等といった物品並
びに皮膚や粘膜等を抗菌処理するのに有用な、特定な物
理的性質を有するアルカリイオン水を提供することであ
る。また本発明は、入浴や洗顔、歯磨き、うがい、手洗
い時等に当該アルカリイオン水を用いることにより身体
を殺菌・抗菌処理する方法、ふきんや食器等を当該アル
カリイオン水で洗浄することによる物品の抗菌処理方
法、並びに該抗菌処理に用いられるアルカリイオン水を
提供することを目的とする。
【0007】さらに本発明は、かかる抗菌性のアルカリ
イオン水を生成する方法、及び該アルカリイオン水が簡
便に得られ、そのまま浴用水や各種洗浄水等として供給
できる抗菌水生成供給装置を提供することを目的とす
る。また本発明は抗菌水生成供給手段を備えた洗浄機を
提供することを目的とする。かかる装置により、抗菌・
殺菌作用があり、皮膚刺激が少なく安全である水や温水
を手軽に供給し利用することが可能となる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、水を電気
分解して得られる酸性イオン水及びアルカリイオン水に
ついて長年にわたって鋭意研究を重ねてきたが、その研
究過程において、偶然にも特定の物理的特性を有するア
ルカリイオン水に抗菌活性があることを見いだし、更に
これを温水として用いることによりその抗菌活性がより
増強することを見いだした。本発明者らは、これらの知
見に基づいて研究を重ね、この特定の性質を有するアル
カリイオン水(温水を含む)を用いて皮膚等を洗浄する
ことによって皮膚等を簡便に抗菌処理できること、更に
該抗菌性アルカリイオン水をアトピー性皮膚炎等の患部
に適用することによって患部の化膿が予防でき、炎症の
改善治癒に有用であることを確信した。更に、本発明で
用いるアルカリイオン水は、残留塩素濃度が水道水より
も低く(オルトトルイジン法により0.1ppm以下)
飲料水としても安全であるため、ふきんの洗浄をはじめ
食器洗浄用の水及び湯として、さらには、うがいや洗口
用の水及び湯としても有用である。
【0009】本発明者らは、かかる知見にもとづいて、
更にこのような有用な抗菌活性を有するアルカリイオン
水を安定して供給できる手段(装置)を構築して本発明
を完成するに至った。
【0010】すなわち、本発明の第1は、pHが8以上
10未満であって酸化還元電位が−400mV〜+10
0mVの範囲にあるアルカリイオン水からなる抗菌水で
ある。
【0011】当該本発明の抗菌水は、水又は温水を電気
分解して得られる上記特定のpH、酸化還元電位を有す
るアルカリイオン水(温水を含む)からなるものであ
り、これにより後述する実施例に示されるように有意な
抗菌活性を有するとともに、残留塩素濃度が低く人体に
対して安全性が高いという特性を有する。このため本発
明の抗菌水をふきんや衣料等の繊維製品又は食器や玩
具、医療器具等の洗浄水として用いることにより、かか
る物品を安全かつ効果的に抗菌・殺菌処理することがで
きる。また当該抗菌水は皮膚や粘膜への刺激性が少ない
ことから、体全体または手や顔等の体の一部、並びに口
腔内等の皮膚若しくは粘膜部の洗浄やアトピー皮膚炎や
外傷部の患部の洗浄や患部への塗布・散布に用いること
ができ、これにより皮膚・粘膜を消毒したり、にきびを
予防したり、また患部の化膿を防止することが可能であ
る。また、医薬品調製用の水としても有用である。特に
本発明の抗菌水は、温度35〜45℃においてより高い
抗菌活性を発揮する。
【0012】また本発明の第2は、pH8以上10未
満、酸化還元電位−400mV〜+100mV及び温度
25〜75℃のアルカリイオン水からなる抗菌水の製造
方法である。かかる製造方法は、(a)水を加温する工程
及び当該工程で得られる加温水を電気分解する工程、
(b)水を電気分解する工程及び当該工程で得られる電
気分解水を加温する工程、(c)別個に供給される水に
対して、それぞれ、水を電気分解する工程及び水を加温
する工程を行い、次いで、得られる電気分解水と加温水
とを混合する工程、(d)水を加温する工程及び当該工
程で得られる加温水を電気分解する工程に引き続いて、
得られる電気分解温水に水を混合する工程、(e)水を
電気分解する工程及び当該工程で得られる電気分解水を
加温する工程に引き続いて、得られる電気分解温水に水
を混合する工程、のいずれかの工程を実施することによ
って行われる。当該方法によれば、抗菌効果を奏する特
定のpH、酸化還元電位、温度を有するアルカリイオン
水を製造することができる。
【0013】本発明の第3は、少なくとも、アルカリイ
オン水生成手段、及び生成されたアルカリイオン水を外
部に供給する手段を有し、供給されるアルカリイオン水
がpH8以上10未満及び酸化還元電位−400〜+1
00mVの抗菌水であることを特徴とする、抗菌水生成
供給装置である。
【0014】尚、上記アルカリイオン水生成手段には、
その一態様として、(a)水を加温する手段及び該手段で
得られる温水を電気分解する手段、(b)水を電気分解
する手段及び該手段で得られる電気分解水を加温する手
段、(c)別個に供給される水を別個に電気分解する手
段及び水を加温する手段、並びにこれらの手段で得られ
る電気分解水と加温水とを混合する手段、(d)水を加
温する手段及びこれで得られる加温水を電気分解する手
段、並びにこれらの手段で得られる電気分解温水に水を
混合する手段、(e)水を電気分解する手段及び当該手
段で得られる電気分解水を加温する手段、並びにこれら
の手段で得られる電気分解温水に水を混合する手段、を
含めることができる。これによりpH8以上10未満、
酸化還元電位−400〜+100mVの温度25〜75
℃の抗菌水を生成供給することができる。なお、水を加
温する処理は特に制限されず、たとえば電気、ガス、太
陽熱、重油、灯油等を利用して得られる熱エネルギーを
利用して水を加熱する方法を広く挙げることができる。
【0015】当該装置によれば、抗菌活性を有する特定
性質のアルカリイオン水(抗菌水)を簡便に生成供給す
ることができ、特に当該抗菌水を外部に供給する手段と
して厨房や台所、浴室、洗面所等の水供給場所の蛇口又
はシャワー口に排出する手段を採用することによって、
本発明の抗菌水を入浴時のシャワー水、浴槽水、洗顔用
水、手洗用水、炊事用水、うがい用水、歯磨き用水など
の洗浄水として供給することが可能となる。また、抗菌
水を外部に供給する手段として追焚き機能の付いた浴槽
の追焚き排出口に排出する手段を採用することによっ
て、浴槽水に抗菌性を付与することが可能となる。本発
明は、特に浴室や洗面所、並びに台所の給水(湯)装置
やシャワー装置として有用である。
【0016】本発明の第5は、少なくとも供給水の受入
れ手段、受け入れた供給水からアルカリイオン水を生成
する手段、及び生成されたアルカリイオン水を用いて被
洗浄物を洗浄する手段を有し、生成されるアルカリイオ
ン水がpH8以上10未満及び酸化還元電位−400m
V〜+100mVであることを特徴とする洗浄機であ
り、また本発明の第6は、少なくともアルカリイオン水
の受入れ手段、受け入れたアルカリイオン水を加温する
手段、及び加温されたアルカリイオン水を用いて被洗浄
物を洗浄する手段を有し、生成されるアルカリイオン水
がpH8以上10未満、酸化還元電位−400mV〜+
100mV及び温度25〜75℃であることを特徴とす
る洗浄機である。
【0017】これらの洗浄機によれば、被洗浄物に対し
て容易に抗菌処理を施すことができる。洗浄機として
は、好適には、食器洗浄機、洗濯機等の衣料用洗浄機、
医療器具等を洗浄する器具洗浄機等を例示することがで
きる。
【0018】
【発明の実施の態様】本発明は、pHが8以上10未満
であって酸化還元電位が−400mV〜+100mVの
アルカリイオン水からなる抗菌水である。なお、図1に
アルカリイオン水のpHと酸化還元電位(ORP:m
V)の関係を示すが、本発明は、図中「斜線」で囲む特
定の範囲にあるアルカリイオン水に抗菌活性があること
を見出したことに基づくものである。
【0019】本発明の抗菌水のpH及び酸化還元電位
は、上記範囲であれば特に制限はされないが、好ましく
はpH8.5〜10未満、酸化還元電位−300mV〜
+100mV、より好ましくはpH9〜10未満、酸化
還元電位−150mV〜+100mVを挙げることがで
きる。
【0020】なお、本発明の抗菌水は、後述する試験例
2で示すように、10℃以上の温度域にわたって、通常
の水に比べて有意に抗菌性を有する(図8参照)。本発
明の抗菌水はその温度を特に制限するものではないが、
好適な温度として、菌の生育乃至は増殖が盛んとなる2
5℃以上の温度を挙げることができる。なお、水の温度
が75℃以上になると、本発明のアルカリイオン水本来
が有する抗菌性に関わらず、その高温に基づいて菌生育
抑制効果が生じる。従って、本発明の抗菌水の好ましい
温度範囲として25〜75℃を挙げることができる。よ
り好ましくは25〜45℃、更に好ましくは35〜45
℃の範囲である。ただし本発明の抗菌水は、殺菌及び抗
菌を目的として75℃以上に加熱して使用されることを
何ら制限するものではない。
【0021】本発明の抗菌水は、上記の物性を備えるも
のであればよく他の物理学的性質については特に問わな
いが、好適には更にその電気伝導度が0.1〜1mS/
cmの範囲を満たすものであることが望ましい。好まし
くは0.3〜1mS/cm、より好ましくは0.5〜1
mS/cmである。
【0022】なお、本発明で用いるアルカリイオン水の
酸化還元電位及び電気伝導度は、いずれも常法に従って
測定することができる。例えば酸化還元電位は、市販の
ORPメーター(金属電極式Pt)を用いてメーカーの
推奨する方法に従って測定することができる。また電気
伝導度については、JIS K 0130-1995(電気伝
導率測定方法通則)に従って測定することができる。
【0023】上記特定性状を有するアルカリイオン水
は、例えば特開平8−173969号公報、特開平6−
304562号公報、特開昭61−282057号公
報、特開昭60−114392号公報等に開示された方
法に準じて水を電気分解するか、必要に応じて、水を電
解後加熱するか、水を加温後電解するか、電気分解した
水に温水を混合するか、電気分解した温水に水を混合す
ること等によって製造することができる。より具体的に
は、本発明で用いるpH8以上10未満及び酸化還元電
位−400mV〜+100mVの特有の物理的性状を備
えたアルカリイオン水は、上記従来公知の方法におい
て、特に電気分解に際して、例えば白金電極を用いて電
極単位面積あたり10〜1000mAの電流を数秒〜数
十秒間通電することによって、若しくは電極に一定の電
圧をかけることによって得ることができる。
【0024】なお、上記アルカリイオン水の物性は、例
えば用いる電極槽の容量、電極に印加する電流値又は電
圧値、水の流速、水の温度等の条件によって種々変動し
得るものであるため、本発明においては、上記物性を備
えるアルカリイオン水が取得できる限りにおいて、アル
カリイオン水の製造方法並びにその条件を厳格に制限す
るものではない。また、当業者であれば、目的とするア
ルカリイオン水の物性が定まれば、その物性を備えるア
ルカリイオン水を適宜調整取得することは特に困難を要
することではなく、当業者の通常の能力によって行える
範囲のことである。
【0025】本発明の抗菌水の製造に用いられる原料水
も特に制限されず、通常の水道基準の水であればよい。
また、水道水に更に100ppm程度のミネラル(例え
ば、カルシウム、マグネシウム、鉄など)を添加配合す
ることもできる。
【0026】本発明で用いるアルカリイオン水が発揮す
る抗菌効果は、pH及び酸化還元電位、さらに温度とい
った数種の特性を兼ね備えることによって得られるもの
であり、例えば後述する試験例1(2)に示すように、
同一のpH及び温度を有していても酸化還元電位の異な
るアルカリ水では本発明のアルカリイオン水のような抗
菌効果は奏しない。また、試験例2の結果から、本発明
の抗菌水は特定のpH及び酸化還元電位を有することに
より、菌の生育や増殖が活発化する25℃以上の温度、
とりわけ35〜45℃で有意にその菌の生育・増殖を抑
制することがわかる。
【0027】本発明の抗菌水が有する抗菌作用は、限定
はされないが、例えば緑膿菌(Pseudomonas aeruginos
a),レジオネラ(Lerionella pneumophila),大腸菌
(Escherichia coli),サルモネラ菌(Salmonella ent
eritidis又はSalmonella typhimurium),ヒスタミン生
産菌(Proteus morganii)又は腸炎ビブリオ(Vibrio p
arahaemolyticus)等のグラム陰性菌;黄色ブドウ球菌
(Staphylococcus aureus)又はアクネ菌(Propionibac
terium acnes)等のグラム陽性菌;カンジダ菌(Candid
a albicans)等の真菌類のいずれか少なくとも1種に対
して、好ましくは広いスペクトルで抗菌効果を発揮し得
る。かかる菌の中でも特に緑膿菌,大腸菌,サルモネラ
菌,ヒスタミン生産菌,腸炎ビブリオ,黄色ブドウ球
菌,アクネ菌及びカンジダ菌に対して好適に使用するこ
とができる。
【0028】本発明の抗菌水生成供給装置は、前述する
ように種々の手段から構成され得るアルカリイオン水生
成手段、及び生成されたアルカリイオン水を外部に供給
する手段を有するものであって、前記アルカリイオン水
生成手段によって供給されるアルカリイオン水がpH8
以上10未満及び酸化還元電位−400mV〜+100
mVの特有の性質を備えているように設計される。
【0029】かかる抗菌水は、特に制限はされないが、
上記の手段のうち、好適にはアルカリイオン水生成手段
における電気分解において、前述するように電極単位面
積あたり10〜1000mAの電流を数秒〜数十秒間通
電すること等によって得ることができる。
【0030】また本発明の装置は、前述する電気伝導度
の性質から、外部に供給されるアルカリイオン水が、そ
の特有の性質を備えた状態で使用できるように設計され
ていることが好ましく、例えばアルカリイオン水を外部
に供給する手段として、浴室や洗面所の蛇口又はシャワ
ー口、厨房や台所の蛇口、並びに追い焚き装置を備えた
浴槽の場合、浴槽の追い焚き排出口から排出されるよう
に設計された装置であることが望まれる。好ましくは浴
室や洗面所で体や顔を洗浄するため等に用いられるシャ
ワー装置、給湯装置、台所で食器等を洗浄するために用
いられる給水・給湯装置等を例示することができる。
【0031】また本発明は、洗浄槽内に被洗浄物を収納
し、該収納された被洗浄物に対して、洗浄、すすぎ及び
必要に応じて乾燥などを行って、被洗浄物を洗浄すると
ともに該洗浄物を抗菌処理できる洗浄機である。該洗浄
機は、少なくとも供給水の受入れ手段、受け入れた供給
水からpH8以上10未満及び酸化還元電位−400m
V〜+100mVのアルカリイオン水を生成する手段、
及び生成されたアルカリイオン水を用いて被洗浄物を洗
浄する手段を有するものである。当該洗浄機は、上記特
定の物理的特性を備えたアルカリイオン水を生成するた
めに、特に制限はされないが、上記の手段のうち、好適
にはアルカリイオン生成手段における電気分解におい
て、前述するように電極単位面積あたり10〜1000
mAの電流が数秒〜数十秒間通電するように設計され
る。
【0032】また、本発明の洗浄機の態様には、他の電
解装置(たとえば市販のアルカリイオン整水器)で作成
されたアルカリイオン水を本発明装置への供給水として
利用する洗浄機も含まれる。かかる洗浄機は、具体的に
は、アルカリイオン水の受入れ手段、受け入れたアルカ
リイオン水を温度25〜75℃、または25〜45℃若
しくは35〜45℃となるように加温し、またpH8以
上10未満、酸化還元電位−400mV〜+100mV
となるように調整する手段、及び得られたアルカリイオ
ン水を用いて被洗浄物を洗浄する手段を有する。
【0033】なお、これらの洗浄機は、更に乾燥手段を
有していても良い。
【0034】本発明の洗浄機が、例えば、被洗浄物とし
て食器や医療器具、玩具等を対象とするものであれば、
本発明の抗菌水を生成する手段に加えて、一般的な食器
洗浄機の構成を備えることができる。例えば、食器等を
出し入れする開閉自在の全面ドア、洗浄すべき食器等を
設置するためにラック、ラックの下部方向であって、洗
浄水と貯留するための貯水部を有する洗浄槽、洗浄槽か
ら突き出た回転自由の洗浄ノズル、洗浄ノズルに設けら
れた複数の噴射孔、洗浄槽内に設けられ洗浄水の温度を
検知するサーモスタット、洗浄水を加熱するヒータ、貯
水部の洗浄水水位を検知するための水位センサ、洗浄水
を洗浄ノズルに供給するためのポンプ、洗浄水を排水管
に排出するための排水ポンプ、水を供給するための給水
管、給水管からの給水を制御するためのバルブ、洗浄槽
の付設された脱着可能なフィルタ、洗浄された食器等を
乾燥するための送風ファン、送風ファンから送風された
風を加熱するヒータ、洗浄機全体を制御する制御装置等
から構成される。
【0035】
【実施例】下記の実施例は、本発明の抗菌水を生成供給
する装置の例である。以下、図面を参照しながら説明す
る。実施例1 図2は、本発明の第一の実施態様であるシャワー装置の
配管系を概略的に示す図である。当該装置は、必須手段
として原水供給手段(図中、符号4で示す水道管)、水
を加温する手段(図中、符号2で示す給湯器)、水を電
気分解してアルカリイオン水を生成する手段(図中、符
号10で示すイオン水生成器)、生成されたアルカリイ
オン水を外部に排出する手段(図中、符号6及び7で示
す)を有し、任意手段として、湯と水の混合手段(図
中、符号1で示す混合水栓)を有するものである。
【0036】この湯水混合水栓1より原水供給側に配設
された一次配管系には、水道管から供給された原水を加
熱・加温する給湯器2を介して湯が供給される給湯系路
3と水道管から水が供給される給水系路5とが接続され
ていて、湯水混合水栓1よりアルカリイオン水吐出側に
配設された二次配管系にはシャワーホース6を介してシ
ャワーヘッド7が接続されている。前記一次配管系に
は、水道管から給湯器に水を導入する途中、給湯器から
湯水混合水栓までの途上、水道管からの湯水混合水栓ま
での給水系路途上、並びにシャワーホース6の途上に
は、それぞれイオン水生成器10が設けられている。
【0037】このイオン生成器10は、例えば電解槽8
を備え、この電解槽内を多孔質フィルター等の隔壁9に
よって酸性イオン水生成室11とアルカリイオン水生成室
12とに区分けされており、この酸性水生成室11に正電極
13を配置し、かつ前記アルカリイオン水生成室12に負電
極14を配置して、直流電流による電圧を印加することに
よって、イオン生成器の電解槽に導入された水又は湯を
電気分解して酸性イオン水及びアルカリイオン水を生成
するように構成されている(図3参照)。なお、ここ
で、特に制限はされないが、上記の電解槽8での電気分
解において、前述するように電極単位面積あたり10〜
1000mAの電流が数秒〜数十秒間通電すること等に
よって、本発明の性質を備えたアルカリイオン水を生成
することができる。
【0038】本装置の配管系は、イオン生成器のアルカ
リイオン水生成室のアルカリイオン水の排出口16に接続
されており、最終的に電気分解にて生成されたアルカリ
イオン水はシャワーホースを介してシャワーヘッドから
排出されるようになっている。
【0039】なお図2において、装置は、給湯系路3と
給水系路5とを有する一次側配管系、及び混合水栓を挟
んで、シャワーヘッドにつながる二次側配管系からなる
ように記載されているが、必ずしも給水系路及び混合水
栓を有する必要はなく、給湯系路3または給水系路5の
みからからなる一次側配管系から直ちに二次側配管系に
接続され、構成されていてもよい。また、図2において
イオン生成器10は、給湯系路に2カ所、給水系路に1
カ所及び二次側配管系に1カ所配置するように記載され
ているが、シャワーホースに供給されシャワーヘッドか
ら排出される温水が特定性状のアルカリイオン水であれ
ばよく、それを充足する限り、上記いずれか少なくとも
1カ所の配置であってよい。
【0040】具体的には、図4の(A)〜(E)に掲げ
る配管を有するシャワー装置であることができる。尚、
図4中(C)及び(D)中の△で示すそれぞれ2つのイ
オン水生成器10’は任意装置であり、2つがいずれも
なくてもいいし又はいずれか一方が配置されていても、
また2つとも配置されていてもよい。
【0041】なお、上記実施態様において、二次配管系
は、シャワーホース並びにシャワーヘッドに代えて、厨
房、台所、浴室、洗面所等の蛇口に接続されていてもよ
い(給(水)湯装置)。
【0042】実施例2 図5は、本発明の第2の実施態様である風呂装置(追焚
機能付給湯装置;その1)の模式図である。当該風呂装
置は、浴槽(21)内に水を供給する手段A(給水
(湯)系路)、及び浴槽内の水(湯)を循環させるため
の循環手段B(循環系路)を有している。給水系路Aに
は任意に給湯器2が配備されていてもよい。循環系路B
には追い焚き機能が配備されており、ポンプ22、浴槽
内から循環供給された水(湯)を電気分解してアルカリ
イオン水を生成する手段10(アルカリイオン水生成
器)、水を加熱もしくは湯温を一定に保つための加温器
23、及び加温されたアルカリイオン水を浴槽内に戻す
ための配管24を有する。
【0043】浴槽(21)内の水(湯)は、循環系路B
に設けられたポンプ22によって、浴槽内より循環系路
B中に運ばれる。この時浴槽水の汚れを排除するために
循環系路B中にフィルター等が配備されていてもよい。
循環系路B内に導入された水(湯)はアルカリイオン生
成器10において、図3に示すような酸性水生成室11
に配置した正電極13と、アルカリイオン水生成室12
内の負電極14に直流電流を印可することにより電気分
解される。多孔質フィルターなどの隔壁9を介してアル
カリイオン水生成室12内に生成されたアルカリイオン
水(湯)は、浴槽に所望温度の湯を供給するかまたは浴
槽内の湯を一定の温度に維持するために、加温器D内で
加温された後、配管24を介して浴槽21に戻る。
【0044】実施例3 図6は、本発明の第3の実施態様である風呂装置(その
2)の模式図である。当該風呂装置は、浴槽(21)内
にアルカリイオンの温水を供給する手段A(給水(湯)
系路)を有しており、必要に応じて浴槽内の湯を循環さ
せる循環手段B(循環系路)を有している(追焚機
能)。給水系路Aにはアルカリイオン生成器10が配備
されており、該アルカリイオン生成器10の給水側もし
くは排水側に給湯器2が配備されている。なお、図6は
アルカリイオン生成器10の排水側に給湯器2が直結し
た態様を示すものである。また循環系路Bには浴槽内の
水を加熱するかもしくは湯温を一定に保つための加温器
23、及び加温されたアルカリイオン水を浴槽内に戻す
ための配管24が配備されている。
【0045】水道管4から供給された水は、給湯器2で
加温された後、アルカリイオン生成器10に導入され、
図3に示すような酸性水生成室11に配置した正電極1
3と、アルカリイオン水生成室12内の負電極14に直
流電流を印可することにより電気分解される。多孔質フ
ィルターなどの隔壁9を介してアルカリイオン水生成室
12内に生成されたアルカリイオン温水は、浴槽21内
に給湯される。また、前記態様に代えて、水道管4から
直接アルカリイオン生成器10に水を供給し、得られた
アルカリイオン水を給湯器2で加温し、浴槽21内に給
湯することもできる。
【0046】試験例1 黄色ブドウ球菌 S.aureusに対
する抗菌効果 (1)アルカリイオン水の調製 実施例1に準じた装置を利用して水道水を電気分解して
陰性側にできるアルカリイオン水を得た。得られた水は
pH8〜9.8、水温25℃、酸化還元電位(ORP)
−400〜+100mVの範囲内であった。また、この
アルカリ水を約40℃まで加熱し、アルカリイオン温水
とした。 (2)黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果 黄色ブドウ球菌(IFO12732)の培養液を50〜
100倍量のアルカリイオン水(25℃、pH9.5、
酸化還元電位−100mV)又はアルカリイオン温水
(40℃、pH9.3、酸化還元電位+3mV)に懸濁
し、室温(25℃)又は40℃の条件下で、30分間作
用させた後、平板培養法により生菌数をコロニー形成単
位(CFU)として求めた。コントロールにはアルカリ
イオン水及びアルカリイオン温水の代わりに、水道水に
水酸化ナトリウムを配合してpH9.3に調整した水
(25℃、酸化還元電位+399mV)及び湯(40
℃、酸化還元電位+260mV)を使用した。
【0047】結果を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1からわかるように、アルカリイオン水
(25℃)を作用させると、水道水(25℃、pH9.
6;40℃、pH9.3)に比して、生菌数(CFU)
が有意に減少し、単にNaOHでpHをアルカリ側に調
製した水や湯では抗菌効果は認められなかった。このこ
とからアルカリイオン水の抗菌作用は本発明の調製法に
より作られた特有の物理的性質を有するアルカリイオン
水特有のものであることが示された。さらに、この抗菌
作用は、アルカリイオン水を加温して温度を上げること
により一層顕著に向上することが分かる。
【0050】なお、同様にして緑膿菌、大腸菌及びカン
ジダ菌に対して本発明の抗菌水の抗菌効果を調べたとこ
ろ、上記黄色ブドウ球菌と同様に有意な抗菌効果が認め
られた。また、これらの結果から、本発明の抗菌水は、
上記各種菌と類似の菌特性を備えるヒスタミン生産菌、
アクネ菌等の菌に対しても抗菌活性を発揮するものと推
定された。
【0051】(3)アルカリイオン水による処理時間と
抗菌効果の関係 アルカリイオン水の抗菌効果の発現に必要な時間を求め
るために菌培養液をアルカリイオン水で処理する時間を
変え、効果の差を比較した。結果を図7に示す。図から
分かるように、5分以上で効果が認められ、1〜15分
の間では処理時間を長くするほど高い抗菌効果が得られ
た(図中、実線)。尚、アルカリイオン温水として、p
H9.3、酸化還元電位+3mV、温度40℃の物理的
性質を有するものを使用した。尚、コントロールとして
水道水を用いて同様に実験を行った(図中、点線で示
す。)。
【0052】試験例2 水温と抗菌活性の関係 上記試験例1(2)の知見に基づいて、さらに水温と抗
菌活性との関係を調べるために以下の試験を行った。 (1)アルカリイオン水の調製 実施例1に準じた装置を利用して水道水を電気分解して
陰性側にできるアルカリイオン水を得た。得られた水は
pH8〜9.9、水温10〜50℃、酸化還元電位(O
RP)−400〜+100mVの範囲内であった。 (2)黄色ブドウ球菌に対する抗菌効果 黄色ブドウ球菌(IFO12732)の培養液を50〜
100倍量のアルカリイオン水(10〜50℃、pH
9.56〜9.98、酸化還元電位−50〜+43m
V)に懸濁し、10〜50℃の条件下で、30分間作用
させた後、液体培養法により生菌数(CFU/ml)を
調べた。コントロールにはアルカリイオン水の代わり
に、水道水(pH6.73〜7.14、10〜50℃、
酸化還元電位+562〜616mV)を使用した。結果
を図8に示す。
【0053】図8からわかるように、本発明のアルカリ
イオン水は、いずれの温度においても、同温度の水道水
に比して有意に優れた抗菌活性を発揮した。また、コン
トロールの結果からわかるように、黄色ブドウ球菌は水
温20℃以下及び約43℃以上で温度そのものによって
ダメージを受けることから、本発明の抗菌水は、黄色ブ
ドウ球菌に対して、温度による菌生育抑制効果のない2
5℃〜42℃付近で有用であり、特に菌の生育乃至は増
殖が活発となる35℃〜42℃付近でとりわけ優れた抗
菌作用を発揮することが判明した。
【0054】試験例3 アルカリイオン水(25℃)の
抗菌効果 試験例1の試験系と同一の試験系を用いて、常温のアル
カリイオン水(25℃)の抗菌作用を電気分解の強さと
の関係で調べた。尚、pHの上昇並びに酸化還元電位
(ORP)の低下は、電気分解の強度と相関するもので
ある。
【0055】結果を表2及び図9に示す。
【0056】
【表2】
【0057】この結果から、常温のアルカリイオン水に
おいても電気分解の強度を上げて処理することによっ
て、抗菌作用が生じることが分かる。すなわち、常温の
アルカリイオン水であってもpH8以上10未満になる
ように電気分解することにより抗菌水として調製するこ
とができる。
【0058】
【発明の効果】本発明者らにより、特定の物理的特性を
有するアルカリイオン水に抗菌作用があることが発見さ
れ、また水を加温することによってその抗菌効果が高ま
ることが判明した。このことから、本発明のアルカリイ
オン水は抗菌水として用いることができ、風呂や洗顔、
手洗いにより皮膚を殺菌し、清潔に保つことができる。
また、本発明の抗菌水によれば、安全性が高く皮膚への
刺激性も少なく、このような抗菌水の利用は特にアトピ
ー性皮膚炎の改善等に多いに寄与すると期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アルカリイオン水のpHと酸化還元電位(OR
P:mV)の関係を示す図である。抗菌活性が認められ
た領域を斜線で囲む。図からわかるように、pH10〜
12、酸化還元電位−850〜−650mVの範囲にあ
るアルカリイオン水には抗菌活性は見られなかった。
【図2】実施例1で示す、本発明にかかるアルカリイオ
ン水生成供給装置の一実施態様(シャワー装置)を概略
的に示す図である。
【図3】イオン水生成器の例を示す図である。
【図4】図2に示す装置の具体例を示す図である。
【図5】実施例2で示す、本発明にかかるアルカリイオ
ン水生成供給装置の一実施態様(風呂装置、その1)を
概略的に示す図である。
【図6】実施例2で示す、本発明にかかるアルカリイオ
ン水生成供給装置の一実施態様(風呂装置、その2)を
概略的に示す図である。
【図7】試験例1(3)で得られた、アルカリイオン水
の作用時間と抗菌効果との関係を示す図である。
【図8】試験例2(2)で得られた、水温と抗菌活性と
の関係を示す図である。
【図9】試験例3で得られた、アルカリイオン水の電解
強度と抗菌活性との関係(25℃)を示す図である。
【符号の説明】
1 混合水栓 2 給湯器 3 給湯系路 4 水道管 5 給水系路 6 シャワーホース 7 シャワーヘッド 8 電解槽 9 隔壁(多孔性フィルター) 10 イオン水生成器 10’イオン水生成器 11 酸性イオン水生成室 12 アルカリイオン水生成室 13 正電極(白金電極) 14 負電極(白金電極) 15 水道水入口配管 16 アルカリイオン水排出口(出口配管) 17 酸性水排出口(出口配管) 21 浴槽 22 ポンプ 23 加温器 24 配管
フロントページの続き (72)発明者 三浦 一伸 京都府京都市下京区中堂寺南町17 京都リ サーチパーク 株式会社関西新技術研究所 内 (72)発明者 片岡 千和 京都府京都市下京区中堂寺南町17 京都リ サーチパーク 株式会社関西新技術研究所 内 (72)発明者 日向野 桂一 京都府京都市下京区中堂寺南町17 京都リ サーチパーク 株式会社関西新技術研究所 内 (72)発明者 矢嶋 保 京都府京都市下京区中堂寺南町17 京都リ サーチパーク 株式会社関西新技術研究所 内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】pHが8以上10未満であって、酸化還元
    電位が−400mV〜+100mVの範囲にあるアルカ
    リイオン水からなる抗菌水。
  2. 【請求項2】温度が35〜45℃のアルカリイオン水で
    ある請求項1記載の抗菌水。
  3. 【請求項3】緑膿菌、レジオネラ、大腸菌、サルモネラ
    菌、ヒスタミン生産菌、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌
    及びアクネ菌からなる群から選択されるいずれか少なく
    とも1種の細菌に対して抗菌作用を有する請求項1又は
    2記載の抗菌水。
  4. 【請求項4】pHが8以上10未満、酸化還元電位が−
    400mV〜+100mV及び温度25〜75℃のアル
    カリイオン水からなる抗菌水の製造方法であって、下記
    に示す工程: (1) 水を加温する工程 (2) 加温された温水を電気分解する工程 (3) 水を電気分解する工程 (4) 電気分解された水を加温する工程 (5) 電気分解された水に、加温された温水を混合する工
    程 (6) 電気分解された温水に、水を混合する工程 のいずれか少なくとも2つの工程を有し、該少なくとも
    2つの工程の組み合わせ態様が、(1)及び(2)、(3)及び
    (4)、(1)及び(3)及び(5)、(1)及び(2)及び(6)、並びに
    (3)及び(4)及び(6)からなる群から選択されるいずれか
    少なくとも1つである、抗菌水の製造方法。
  5. 【請求項5】少なくともアルカリイオン水生成手段、及
    び生成されたアルカリイオン水を外部に供給する手段を
    有し、供給されるアルカリイオン水のpHが8以上10
    未満であって酸化還元電位が−400〜+100mVの
    範囲にある抗菌水であることを特徴とする、抗菌水生成
    供給装置。
  6. 【請求項6】少なくともアルカリイオン水生成手段、及
    び生成されたアルカリイオン水を外部に供給する手段を
    有し、供給されるアルカリイオン水のpHが8以上10
    未満、酸化還元電位が−400mV〜+100mV及び
    温度が25〜75℃の抗菌水であることを特徴とする抗
    菌水生成供給装置であって、上記アルカリイオン水生成
    手段が、下記に示す手段: (1) 水を加温する手段 (2) 加温された温水を電気分解する手段 (3) 水を電気分解する手段 (4) 電気分解された水を加温する手段 (5) 電気分解された水に、加温された温水を混合する手
    段 (6) 電気分解された温水に、水を混合する手段 のいずれか少なくとも2つの手段からなり、該2つの手
    段の組み合わせ態様が、(1)及び(2)、(3)及び(4)、(1)
    及び(3)及び(5)、(1)及び(2)及び(6)、並びに、(3)及び
    (4)及び(6)からなる群から選択されるいずれか少なくと
    も1つである抗菌水生成供給装置。
  7. 【請求項7】上記生成されたアルカリイオン水を外部に
    供給する手段が、蛇口、シャワー口又は浴槽の追焚き排
    出口にアルカリイオン水を供給するものである請求項5
    又は6記載の抗菌水生成供給装置。
  8. 【請求項8】少なくとも供給水の受入れ手段、受け入れ
    た供給水からアルカリイオン水を生成する手段、及び生
    成されたアルカリイオン水を用いて被洗浄物を洗浄する
    手段を有し、生成されるアルカリイオン水のpHが8以
    上10未満及び酸化還元電位が−400〜+100mV
    を有する抗菌水であることを特徴とする、洗浄機。
  9. 【請求項9】少なくとも供給水の受入れ手段、受け入れ
    た供給水からアルカリイオン水を生成する手段、及び生
    成されたアルカリイオン水を用いて被洗浄物を洗浄する
    手段を有し、生成されるアルカリイオン水のpHが8以
    上10未満、酸化還元電位が−400〜+100mV及
    び温度25〜75℃の抗菌水である洗浄機であって、供
    給水からアルカリイオン水を生成する手段として、供給
    水を加温し、次いで加温された温水を電気分解する手
    段、又は供給水を電気分解し、次いで電気分解された水
    を加温する手段のいずれかの手段を有するものである、
    洗浄機。
  10. 【請求項10】少なくともアルカリイオン水の受入れ手
    段、受け入れたアルカリイオン水を加温する手段、及び
    加温されたアルカリイオン水を用いて被洗浄物を洗浄す
    る手段を有し、洗浄に用いるアルカリイオン水のpHが
    8以上10未満、酸化還元電位が−400〜+100m
    V及び温度が25〜75℃の抗菌水であることを特徴と
    する、洗浄機。
JP28087299A 1998-09-30 1999-09-30 抗菌水 Pending JP2000167557A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28087299A JP2000167557A (ja) 1998-09-30 1999-09-30 抗菌水

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-278180 1998-09-30
JP27818098 1998-09-30
JP28087299A JP2000167557A (ja) 1998-09-30 1999-09-30 抗菌水

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000167557A true JP2000167557A (ja) 2000-06-20

Family

ID=26552751

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28087299A Pending JP2000167557A (ja) 1998-09-30 1999-09-30 抗菌水

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000167557A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080374A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc アルカリイオン水を含有する哺乳動物適用の医薬組成物
JP2010088972A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Chugoku Electric Manufacture Co Ltd 水素含有電解水生成装置及び給湯設備
JP2010088973A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Chugoku Electric Manufacture Co Ltd 水素含有電解水生成装置及び給湯設備
JP2012013359A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Panasonic Corp 給湯機
JP2018082795A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社ハーマン 浴室洗浄装置
WO2019159442A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社Lixil 除菌装置及び水回り機器
JP7439545B2 (ja) 2020-01-31 2024-02-28 三菱電機株式会社 浴室洗浄システム

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002080374A (ja) * 2000-09-05 2002-03-19 Hisamitsu Pharmaceut Co Inc アルカリイオン水を含有する哺乳動物適用の医薬組成物
JP2010088972A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Chugoku Electric Manufacture Co Ltd 水素含有電解水生成装置及び給湯設備
JP2010088973A (ja) * 2008-10-03 2010-04-22 Chugoku Electric Manufacture Co Ltd 水素含有電解水生成装置及び給湯設備
JP4536137B2 (ja) * 2008-10-03 2010-09-01 中国電機製造株式会社 水素含有電解水生成装置及び給湯設備
JP2012013359A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Panasonic Corp 給湯機
JP2018082795A (ja) * 2016-11-22 2018-05-31 株式会社ハーマン 浴室洗浄装置
WO2019159442A1 (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社Lixil 除菌装置及び水回り機器
JP2019136443A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 株式会社Lixil 除菌装置及び水回り機器
JP7439545B2 (ja) 2020-01-31 2024-02-28 三菱電機株式会社 浴室洗浄システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100397548B1 (ko) 기능수 발생기가 구비된 자동판매기
CA2485841C (en) Self-contained, self-powered electrolytic devices for improved performance in automatic dishwashing
CN102970913B (zh) 具有等离子体发生器的家用器具及其运行方法
US20030213505A1 (en) Energy-efficient automatic dishwashing appliances
JP2001276828A (ja) 水の電解消毒方法及び電解消毒装置
WO2006115369A1 (en) Manufacturing method of isotonic sodium chloride solution, cleansing apparatus for contact lens using same and capsule containing salt using therein
JP2000167557A (ja) 抗菌水
CA2811588A1 (en) Waste treatment and disinfection unit
AU2021275056A1 (en) Clean water for bathing and medical treatments
WO2003099097A1 (en) Energy-efficient automatic dishwashing appliances
TWI323245B (en) Electrolyzed water generation device and sink including the same
JP2004351012A (ja) 食器洗い乾燥機
CN112524802A (zh) 用于热水器的清洗装置及热水器
US20030165401A1 (en) Medical device disinfection
JPH11128942A (ja) 水質浄化方法及びその機構
JP3721489B2 (ja) 殺菌洗浄水の製造方法およびその装置
JPH08132050A (ja) 洗浄用水の製造機構
TWI399343B (zh) 無菌生理食鹽水之製造方法及其可攜式裝置
US10941059B2 (en) Water disinfection body for use in a water reservoir
CN215406385U (zh) 坐便器喷枪自清洁系统
CN209602171U (zh) 过流式电解杀菌装置及热水器和净水机
JP2001252674A (ja) 機能水生成装置
JPH03242289A (ja) 局部洗浄装置に於ける洗浄水の殺菌方法と局部洗浄装置用給水タンク
JP2008136980A (ja) 電解水供給装置および電解水供給システム
JP2001232395A (ja) 温水の循環殺菌方法及び装置