JP2000167411A - 再生水素化処理触媒及び重質油の水素化処理方法 - Google Patents

再生水素化処理触媒及び重質油の水素化処理方法

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JP2000167411A JP11276564A JP27656499A JP2000167411A JP 2000167411 A JP2000167411 A JP 2000167411A JP 11276564 A JP11276564 A JP 11276564A JP 27656499 A JP27656499 A JP 27656499A JP 2000167411 A JP2000167411 A JP 2000167411A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重質油の水素化処理に利用できる再生触
媒を提供する。 【解決手段】 新触媒の細孔容積、平均細孔径、体積当
たりの外表面積等、および使用による触媒上へのバナジ
ウムの付着量から算出されるメタル許容量が3以上であ
る重質油の再生水素化処理触媒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は再生水素化処理触媒
及びこれを用いた重質油の水素化処理方法に関し、より
詳しくは該触媒の細孔容積、細孔直径、バナジウム堆積
量、体積当たりの外表面積から算出されるメタル許容量
が特定の値である再生水素化処理触媒及びこれを用いた
重質油の水素化処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】石油精製においては各種の留分を水素化
処理により精製する工程は多数あり、そのための触媒も
各種開発されている。ナフサ、灯油、軽油等の脱硫脱窒
素触媒や、重質軽油の脱硫脱窒素触媒、分解触媒、さら
には残油、重油の脱硫脱窒素触媒などが代表的である。
そのうちでも、比較的沸点が低く、バナジウム等の金属
不純物含有量のほとんどないナフサや灯油、軽油を処理
する水素化処理工程に用いられる触媒は使用による劣化
の度合いが少ない。
【0003】また、これらの触媒は使用によりバナジウ
ム等による劣化はなく、ほとんどは少量の炭素質の蓄積
によるものであり、これを燃焼等により除去してやれば
再使用可能であった。さらに炭素質の除去についても、
触媒上の炭素質の量が少ないため厳密な燃焼制御は必要
としないで再使用可能な触媒が得られる。また、一旦使
用した触媒でも劣化の度合いが少ない触媒もあり、この
ようなものはそのまま再使用できる。これらの触媒は特
別の注意を払うことなく再度ナフサ、灯油、軽油等の処
理に用いられている。
【0004】また、最近は重質軽油や減圧軽油の水素化
処理触媒についても、再生等により再使用をしている
が、その再生、使用方法についても確立されている。た
とえば、重質軽油水素化分解プロセスにおいては水素化
分解触媒も、その前処理のための水素化脱窒素触媒も水
素賦活または酸素賦活により再生使用できることが知ら
れている。
【0005】これらの留出油の水素化処理に用いられた
触媒は、処理原料油中に金属不純物が少ないので触媒上
にも原料に起因するバナジウム等の金属の堆積は少な
い。また、炭素質の堆積も少ないだけでなく、炭素質の
質も燃焼させ易いものであり燃焼による再生時にも触媒
表面はそれほど高温にならず、触媒担体の細孔構造や活
性金属相の担持状態等の変化も小さく、再度重質軽油や
減圧軽油等の留出油の処理に使用することはできていた
(Stadies in Surface and C
atalysis vol.88 P199(199
4))。
【0006】しかし、残渣油のようなさらに沸点の高
い、あるいは蒸留できない留分を含む重質油の水素化処
理においては、原料油中に含まれる金属不純物やアスフ
ァルテン分等の炭素質化し易い成分が多く、これらが使
用済み触媒上に多量の金属分や炭素質を堆積させる。ま
た、質的にも金属分と炭素質が同時に蓄積した使用済み
触媒は簡単には炭素質の燃焼除去ができなく、燃焼によ
り除去をしても厳しい燃焼条件のため、触媒担体の細孔
構造や活性金属相の担持状態等の変化もが大きく触媒と
しての機能が望めなかった(Catal.Today
vol.17 No.4 P539(1993),Ca
tal.Rev.Sci.Eng.33(3&4)P2
81(1991))。このため、これらのバナジウムが
ある程度付着した使用済み触媒は再利用されることはな
く処分されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水素化処理
プロセスでの使用により失活し、そのため使用後に利用
されていなかった触媒から、再生処理等により再び水素
化処理触媒として利用できる触媒を提供し、およびこれ
を用いた重質油の水素化処理方法を提供することを目的
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、重質油水素化処理プロセスにおいて使用により失
活した触媒を再生処理し、その細孔容積、細孔直径、バ
ナジウム堆積量、体積当たりの外表面積から算出される
メタル許容量が特定の値である再生水素化処理触媒を用
いれば好適に重質油の水素化処理をできることを見い出
し本発明を完成したものである。
【0009】すなわち、本発明の要旨は下記のとおりで
ある。 1.下記の式〔1〕で表されるメタル許容量MPrが1
以上である重質油の再生水素化処理触媒。 メタル許容量 MPr= (PV/2Vv)×{8×105 ×(PD)1.3 }×(Sp/Vp)−VA ・・・〔1〕 ここで PV :新触媒時の細孔容積(m3 /kg) Vv :1kgの触媒上にバナジウムが1重量%堆積し
たときのそれを硫化バナジウムとみなしたときの体積=
3.8×10-6(m3 /%kg) PD :新触媒時の平均細孔直径(m) Sp :新触媒時の1粒の平均外表面積(m2 ) Vp :新触媒時の1粒の平均体積(m3 ) VA :バナジウム堆積量(重量%)(新触媒基準) 2.バナジウム堆積量VAが1以上である上記1記載の
再生水素化処理触媒。 3.炭素含有量が15重量%以下である上記1または2
に記載の再生水素化処理触媒。 4.比表面積が60〜220m2 /gである上記1〜3
のいずれかに記載の再生水素化処理触媒。 5.細孔容積が0.3〜1.2cc/gである上記1〜
4のいずれかに記載の再生水素化処理触媒。 6.触媒の最大長の平均が1.6〜10.0mmで、最
大長1.5mm以下のものが10重量%以下、最大長
1.0mm以下のものが5重量%以下である上記1〜5
のいずれかに記載の再生水素化処理触媒。 7.触媒の形状が実質的に柱状であり、その軸方向の長
さの平均が1.6〜10.0mmで、長さ1.5mm以
下のものが10重量%以下、長さ1.0mm以下のもの
が5重量%以下である上記1〜6のいずれかに記載の再
生水素化処理触媒。 8.無機酸化物担体に、モリブデン、タングステン、ニ
ッケル、コバルトのうち少なくとも1種の金属種を担持
した触媒を、重質油の水素化処理に使用した後、再生処
理をした上記1〜7のいずれかに記載の再生水素化処理
触媒。 9.無機酸化物担体が、アルミナまたはアルミナに珪
素、りん、ほう素の酸化物の少なくとも1種を30重量
%以下含む無機酸化物担体である上記8記載の再生水素
化処理触媒。 10.担持金属種がニッケルおよび/またはコバルト、
ならびにモリブデンである上記8または9に記載の再生
水素化処理触媒。 11.モリブデンの含有量がMo2 3 換算で0.1〜
25重量%、およびニッケルおよび/またはコバルトの
含有量がNiO2 またはCoO2 換算で0.1〜10重
量%である上記10記載の再生水素化処理触媒。 12.重質油の水素化処理に使用した後の触媒を、酸化
を含む再生処理をすることを特徴とする上記1〜11の
いずれかに記載の再生水素化処理触媒の製造方法。 13.上記1〜11のいずれかに記載の再生水素化処理
触媒を用いた重質油の水素化処理方法。 14.水素化処理が水素化脱硫処理または水素化脱メタ
ル処理である上記13記載の方法。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明のについて詳細に説
明する。本発明は、重質油等の水素化処理プロセスにお
いて、一旦使用して劣化した触媒を特定の物性、組成と
なるように選別、洗浄、酸化等の再生処理を施し、再度
水素化処理触媒として使用できるものとすることであ
る。
【0011】重質油水素化処理プロセスにおいては、い
ろいろな目的で重質油の処理が行われている。主目的と
しては脱硫、分解などが多いが、これらの場合でも生成
油の金属分や窒素分を除去する目的も兼ねている場合が
多い。たとえば、重油製造のための脱硫プロセスでは、
製品重油の硫黄含有量のほか、窒素含有量、金属分含有
量は製品の重要な品質管理項目となっている場合が多
い。
【0012】また、重質油脱硫プロセスはガソリン製造
用の接触分解プロセスの前処理用に利用されることがあ
るが、接触分解用の原料としては硫黄分だけでなく窒素
分、金属分の低減や芳香族炭化水素類への水素付加が必
要となる場合がある。さらに、これらの水素化処理プロ
セスにおいて付加価値の高い軽油留分を多く得るために
分解機能をも要求される場合もある。また、水素化分解
プロセスのように分解触媒の触媒毒となる原料油中の窒
素化合物を予備的に脱窒素反応により除去する場合もあ
る。
【0013】ここでは、重質油の水素化処理とは、上記
のような重質油に対する各種の水素化処理を言い、主目
的の水素化処理反応のみの場合はもちろん、他の水素化
処理反応と同時に行わせたり、他の反応の前処理や後処
理のための水素化処理をも含む。
【0014】つぎに、触媒について説明する。本発明の
再生水素化処理触媒は、通常用いられる重質油の水素化
処理触媒(硫化処理済みの触媒を含む。)を少なくとも
一度は重質油等の水素化処理に使用し、それを再生処理
した再生水素化処理触媒である。通常は、使用により触
媒上に原料油に起因する炭素、バナジウム等が付着した
ものを一旦反応器から排出した触媒(以下、使用済み触
媒と言う。)を再生したものである。
【0015】本発明では触媒上へのバナジウム堆積によ
り失活した触媒と、まだ使用に耐えうる活性を持ってい
る触媒を選別でき、使用できる触媒を特定することがで
きる。本発明では、単に触媒上へのバナジウム堆積量で
判断するのではなく、個々の触媒の耐バナジウム性と実
際の触媒上へのバナジウム堆積量に特定の関係を持つ触
媒である。すなわち、本発明の触媒は下式〔1〕に示す
メタル許容量MPrが1以上である触媒である。
【0016】 メタル許容量 MPr= (PV/2Vv)×{8×105 ×(PD)1.3 }×(Sp/Vp)−VA ・・・〔1〕 ここで PV :新触媒時の細孔容積(m3 /kg) Vv :1kgの触媒上にバナジウムが1重量%堆積し
た時のそれを硫化バナジウムとみなしたときの体積=
3.8×10-6(m3 /%kg) PD :新触媒時の平均細孔直径(m) Sp :新触媒時の1粒の平均外表面積(m2 ) Vp :新触媒時の1粒の平均体積(m3 ) VA :バナジウム堆積量(重量%)(新触媒基準)
【0017】〔1〕式のメタル許容量MPrは触媒がバ
ナジウム堆積により失活し寿命が来るまでに、さらに許
容できるバナジウム堆積量の指標である。この値が大き
いほど多量のバナジウム堆積を許容できることとなる。
MPrは1以上、好ましくは3以上、さらに好ましくは
5以上であることが望ましい。処理する原料油のバナジ
ウム含有量が多い場合や、厳しい水素化処理条件により
脱バナジウム率の高い場合などはMPrは高めのものが
適している。なお、市販触媒のMPrの値はバナジウム
体積量VAが0%の場合(新触媒)でも通常は50以下
であり、脱メタル触媒では20〜35、脱硫触媒では1
0〜25のものが多い。
【0018】〔1〕式の第1項は新触媒時のバナジウム
堆積許容量を表し、新触媒の細孔容積等の初期物性によ
り決まるものであり、触媒の使用や再生処理により変化
するものではない。PVは新触媒時の細孔容積である。
Vvは1kgの新触媒上にバナジウムが1重量%堆積し
たときのそれを硫化バナジウムとみなしたときの体積で
あり、定数3.8×10-6(m3 /%kg)である。な
お、通常の水素化処理ではバナジウムは硫化バナジウム
として堆積すると考えられる。PDは新触媒時の平均細
孔直径である。{8×105 ×(PD)1.3 }で表現さ
れる部分は、検討をした各種の触媒の解析結果より得ら
れたバナジウムの触媒の細孔中への拡散深さである。拡
散深さは通常、(拡散係数/反応速度定数)-0.5に比例
し、拡散係数は触媒細孔直径に比例するとされている
(参照 化学工学便覧第27章)。しかし、本発明者等
の研究によれば、本触媒においては上記のように(触媒
細孔直径PD)1.3 に比例することが見いだされた。
【0019】Spは新触媒時の1粒の外表面積であり、
現実には平均値としての値である。また、Vpは新触媒
時の1粒の体積であり、Spと同様平均値である。(S
p/Vp)は平均としての個々の触媒の体積当たりの外
表面積であり、新触媒製造時の形状により特定される。
【0020】また、第2項VAは新触媒基準のバナジウ
ム堆積量(重量%)であり、使用により触媒上に堆積し
たバナジウムの量である。本発明の再生触媒としてはV
Aが1以上のものに対してとくに有効である。VAが1
より小さいものは新触媒に近く、再生しなくとも使用で
きるものもある。なお、VAは触媒上に堆積したバナジ
ウムと表現しているが、必ずしも触媒上に堆積していな
くともよい、触媒の細孔中や触媒の中に進入したり、触
媒成分等と反応しているものも含んだものを意味してい
る。使用済み触媒では通常、この値は0%〜70%を示
す場合が多い。反応帯域の上流部では30%〜70%と
高い値であるが、下流部では10%以下の場合が多い。
【0021】バナジウムは通常、触媒の活性成分として
は含まれていないが、水素化処理される原料油中に含ま
れる微量不純物に起因するものであり、本発明の触媒を
得るために、使用済み触媒を概略選別するために使用済
み触媒のバナジウム堆積量を指標とすると便利である。
バナジウム堆積量は使用済み触媒もそれを再生した再生
触媒もほとんど同じ値であるので再生前に好ましくない
使用済み触媒は選別除去しておくのがよい。本発明の触
媒のバナジウム含有量は35%以下、好ましくは20%
以下であることが望ましい(触媒中の金属分含有量は4
00℃以上で酸化処理して減量しなくなったものを基準
重量として、測定対象金属の酸化物の重量を重量%とし
て表わすものとする、以下金属含有量については同
じ。)。
【0022】炭素含有量については、0.3〜15%の
範囲、好ましくは0.3〜10%の範囲とすることが望
ましい(触媒中の炭素分含有量は400℃以上で酸化処
理し減量しなくなったものの重量を基準として、対象触
媒中の炭素の重量%で表わすものとする、以下同
じ。)。炭素含有量は使用済み段階では10〜70%程
度であることが多いが、再生処理により炭素分を触媒上
から除去しその含有量を低減できる。炭素分が多すぎる
とこれが触媒表面を覆い触媒活性を低下させるが、再生
処理により炭素含有量を適度に減少させれば活性を回復
させることができる。過度の酸化処理が行われ触媒上の
炭素含有量が0.3より少なくなると、触媒上の活性成
分を変質させ不活性にしてしまうことがあるので注意が
必要である。
【0023】厳しい水素化処理条件で使用した触媒や、
再生処理のため酸化処理とくに燃焼処理をした触媒は、
触媒表面が過熱して触媒の細孔構造や担持金属の担持状
態が変化し、触媒活性が低下してしまうことがある。こ
れらを評価する指標として、触媒の比表面積や細孔容量
がある。これらは水素化処理反応での使用中にも不純物
の付着や反応中の熱による劣化等により徐々に減少する
が、再生処理でも減少し易い。本発明の触媒としては、
使用前の新触媒であった時のおよそ70%の比表面積お
よび細孔容量が残っていることが好ましい。これを、本
発明の触媒の物性としては比表面積は60〜220m2
/g、好ましくは100〜200m2 /gが望ましい。
また、細孔容積は0.3〜1.2cc/g、好ましくは
0.4〜0.8cc/g、であることが望ましい。
【0024】つぎに、触媒の形状、大きさについて説明
する。重質油の水素化処理に使用される触媒は、通常押
出成形で製造されるものが多く、その形状は実質的に柱
状をしている。その断面は円形のものが多いが、三葉
型、四葉型など外表面を多くする工夫のあるものもあ
る。また、球状触媒もよく用いられる。球状触媒は圧縮
強度や耐磨耗性が特に要求される場合に使用される。
【0025】これらの触媒は一旦重質油等の水素化処理
に使用すると破砕や固着により、もとの形状とは異なっ
たものとなる。しかし、概ねもとの形状のものが多く、
これらを中心に使用することが好ましい。たとえば、塊
状に固着したものや、粉化した触媒はふるい分け(選別
処理)により除去することが好ましい。このような除去
操作を行わない触媒を反応器に充填して使用すると、原
料油および水素ガスを流通させて水素化処理をする段階
で触媒層の圧力損失を大きくしたり、偏流を起こしたり
して通常の水素化処理ができなくなることがある。
【0026】使用し易い触媒としては、形状は触媒の製
造時とは多少変化していてもよいが、大きさは制御する
ことが望ましい。実質的に柱状のもの(触媒製造時に押
出成形成形等で成形され、大部分の触媒の形状が柱状ま
たはそれに近いもの)は、その軸方向の長さの平均が
1.6〜10mm、好ましくは2〜5mm、さらに長さ
1.5mm以下のものが10重量%以下、長さ1.0m
m以下のものが5重量%以下であることが望ましい。球
状の触媒や、全体として柱状と見れない触媒の場合は、
その最大長(触媒の最も長い部分の距離を最大長とす
る)の平均が、1.6〜10mm、好ましくは2〜5m
m、さらに最大長1.5mm以下のものが10重量%以
下、最大長1.0mm以下のものが5重量%以下である
ことが望ましい。
【0027】つぎに、新触媒、再生触媒および再生処理
につき説明する。まず、新触媒とは触媒として製造され
一度も水素化処理に使用されていないものはもちろん、
一旦水素化処理に使用されたが装置上のトラブル等のた
め短期間で使用を中断し、再度そのまま使用するものも
含める。すなわち、一時的に使用されても特別の賦活処
理をしたり、反応器から抜き出して選別、洗浄、酸化等
の再生処理をしたりしなくとも、当初から想定されてい
る水素化活性がまだ十分にありそのまま使用できる触媒
を言う。
【0028】新触媒は市販されている通常のものでもよ
く、特別に調製した触媒でもよい。また、水素化処理に
使用するための前処理として硫化処理を施したものでも
よい。その基本的な触媒構成として無機酸化物担体に担
持金属としてモリブデン、タンクステン、ニッケルおよ
びコバルトのうち少なくとも1種を含むものが好適であ
る。無機酸化物担体としては、たとえばアルミナ担体や
アルミナ−りん、アルミナ−ほう素、アルミナ−けい素
担体など(りん、ほう素などはその酸化物を意味してい
る)が好適である。なお、りんやほう素などは便宜上担
体成分としているが担持成分として作用する場合を排除
するものではない。
【0029】使用済み触媒は、上記新触媒等を使用して
重質油等の水素化処理をした後の触媒であり、重質油中
のバナジウムが触媒上に付着している。このバナジウム
は水素化機能は低く、むしろ担持金属の活性を弱めた
り、触媒の細孔を塞いでしまい水素化活性を低下させる
場合が多い。本発明で使用済み触媒と考えているのは重
質油の水素化処理により、ある程度バナジウム付着によ
り汚染された触媒である。なお、使用済み触媒には一旦
再生処理した触媒を再度使用した後のものを含んでい
る。
【0030】再生触媒とは一旦水素化処理に使用され、
そのままでは必要な水素化活性が得られなくなった使用
済み触媒を再生処理により賦活したものである。ここで
重質油等の水素化処理は脱硫処理が一般的であるが、脱
金属、脱窒素、脱芳香族、分解などの水素化処理でもよ
い。また、重質油の処理が一般的だが重質軽油等の留出
油の処理に使用された使用済み触媒を再生処理したもの
でもよい。再生触媒が重質油の水素化処理に利用できれ
ばよい。
【0031】再生処理には溶剤洗浄による油分等の除
去、炭素質や硫黄分、窒素分等の燃焼による除去、塊状
化したり細粒化した触媒の除去による正常な形状の触媒
の選別などがある。本発明の使用済み触媒の再生処理と
しては、酸化による処理、好ましくは反応器外での酸化
処理による再生処理が望ましい。
【0032】大量の炭素質が付着した使用済み触媒の好
ましい再生処理方法としては、使用済み触媒をまず溶剤
洗浄する。溶剤としてはトルエン、アセトン、アルコー
ルや、ナフサ、灯油、軽油などの石油類が好ましい。そ
の他でも、使用済み触媒上に付着した有機物を溶かし易
い溶剤であれば良い。この洗浄処理は触媒が水素化処理
反応器中にあるうちに軽油を循環させて洗浄し、その後
50〜300℃程度の窒素ガス等を流通させて乾燥させ
ることでも達成できる。あるいは、軽油を循環させて洗
浄した後そのまま抜き出し、発熱や自然発火を防ぐため
軽油で濡れた状態にしておき必要な時に乾燥してもよ
い。また、反応器から抜き出した使用済み触媒から塊状
物の粉砕や粉化触媒、スケール等を除去し、これを軽油
で洗浄しさらにナフサで洗浄して乾燥し易くする方法も
ある。少量の場合は、トルエンで洗浄する方法が油分を
完全に除去するのに適している。
【0033】洗浄により油分および不純物を除去した触
媒に十分な活性を発揮させるには、さらに酸化処理によ
り炭素質を除去することが必要である。酸化処理は一般
には雰囲気温度および酸素濃度を制御した燃焼処理によ
り行う。雰囲気温度が高すぎたり、酸素濃度が高すぎる
と触媒表面が高温になり、担持金属の結晶形や担持状態
が変化したり、担体の細孔が減少し触媒活性が低下して
しまう。また、雰囲気温度が低すぎたり、酸素濃度が低
すぎると燃焼による炭素質の除去が不十分となり十分な
活性回復が望めない。望ましい雰囲気温度としては20
0〜800℃特に望ましくは300〜600℃である。
【0034】酸素濃度は1〜21%の範囲で制御するこ
とが望ましいが、燃焼方法、特に燃焼ガスと触媒との接
触状態に対応して制御することが好ましい。雰囲気温
度、酸素濃度、雰囲気ガスの流速などを調製して触媒の
表面温度を制御し、再生後の触媒中の水素化活性金属で
あるニッケルやモリブデンなどの結晶構造や結晶粒子の
担持状態の変化を抑えたり、触媒の比表面積や細孔容量
の低下を防ぐことが重要である。
【0035】燃焼処理した触媒は粉化したもの等を除去
し正常な形状のもののみを再生触媒として使用すること
が望ましい。この操作をしないと初期活性は十分望める
場合もあるが、触媒層で詰まりや偏流を起こしたり反応
器中での流体の圧力損失を大きくし正常な運転が継続で
きなくなることがある。
【0036】本発明の触媒は重質油等の水素化脱硫等に
使用する触媒であり、もともと水素化処理能力を持つ触
媒である必要がある。そのための基本的な触媒構成とし
て無機酸化物担体、たとえばアルミナやアルミナ−り
ん、アルミナ−ほう素担体などに、モリブデンおよび、
コバルトおよび/またはニッケルの酸化物を担持したも
のが好適に使用される。この中でも、アルミナ担体/ニ
ッケル−モリブデン担持触媒、アルミナ−りん担体/ニ
ッケル−モリブデン担持触媒、アルミナ−ほう素担体/
ニッケル−モリブデン担持触媒やアルミナ−けい素担体
/ニッケル−モリブデン担持触媒がとくに好ましい。
【0037】担体としてアルミナにりん、珪素、ほう素
を含有する場合はりん、珪素、ほう素の酸化物の少なく
とも1種の含有量が30%以下、好ましくは0.1〜1
0%、さらに好ましくは0.2〜5%であることが望ま
しい(触媒中のりん等の含有量は400℃以上で酸化処
理して減量しなくなったものを基準重量として、りん等
の重量を重量%として表わすものとする)。さらに、重
質油処理であるので担持金属であるモリブデンを0.1
〜25%、好ましくは0.2〜8%含有し、コバルトま
たはニッケルを0.1〜10%、好ましくは0.2〜8
%含有することが望ましい(触媒中の金属分含有量は4
00℃以上で酸化処理して減量しなくなったものを基準
重量として、測定対象金属の酸化物の重量を重量%とし
て表わすものとする、以下金属含有量については同
じ。)。
【0038】上記のような構成の新触媒を通常の方法、
たとえば重質油の水素化脱硫触媒の製造方法で製造し、
この触媒で常圧残油の水素化脱硫処理を一年間実施す
る。これにより得られた使用済み触媒を反応器から抜出
し、上記の再生処理方法により再生するのが通常の本発
明の触媒の提供方法である。なお、反応の最上流部や反
応器の最上部の触媒でも本発明の要件に適合する触媒な
ら使用可能ではあるが、これらは通常はスケールや金属
分が多く付着している場合があり選別除去したほうが好
ましい。
【0039】つぎに、本発明の触媒による重質油水素化
処理を具体的に説明する。上記の触媒を用いれば、反応
条件はとくに制限されるものではないが一般的な条件で
説明する。水素化処理プロセスとは固定床反応器を用い
るものが一般的であるが、移動床や沸騰床などの反応形
式でもなんら支障はない。また、反応物の流れとしては
上昇流でも下降流でもよい。好ましい水素化処理として
重質油の脱硫処理、脱メタル処理が挙げられる。
【0040】この固定床反応器による水素化脱硫処理を
中心に説明する。本発明における、重質油とは常圧残
油、減圧残油などの残渣分を含むものを言い、灯油、軽
油、減圧軽油などの留出油のみからなるものは含まな
い。通常、重質油中には硫黄分1重量%以上、窒素分2
00重量ppm以上、残炭分5重量%以上、バナジウム
5ppm以上、アスファルテン分0.5%以上含んでい
る。たとえば、前記常圧残油等の他原油、アスファルト
油、熱分解油、タールサンド油あるいはこれらを含む混
合油などがあげられる。原料重質油としては上記のよう
なものであればどのようなものでよいが、常圧残油、減
圧残油、減圧残油またはアスファルト油と分解軽油の混
合油などが好適に使用される。
【0041】この場合の反応温度は300〜450℃、
好ましくは350〜420℃、さらに好ましくは370
〜410℃、水素分圧7.0〜25.0MPa、好まし
くは10.0〜18.0MPa、液空間速度0.01〜
10h-1、好ましくは0.1〜5h-1、さらに好ましく
は0.1〜1h-1、水素/原料油比500〜2,500
Nm3 /kl、好ましくは700〜2,000Nm3
klの範囲の条件が好適である。
【0042】生成油の硫黄含有量、金属分含有量(ニッ
ケル、バナジウム)等の調整は上記の反応条件のうちか
ら必要な条件、たとえば反応温度を適宜選択して調整す
ればよい。以上のようにして本発明の重質油水素化処理
方法を用いれば、従来使用できないと考えられていた使
用済み触媒を有効に活用し、残油等の水素化処理が可能
となる。
【0043】
〔実施例1〕
(1)新触媒の製造 酸化モリブデン630g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として150gをりんご酸180gを用いてイオン交換
水に溶解させ、全量を2,000ミリリットルとし含浸
液とした。この含浸液を、下記担体の吸水量に見合うよ
うに水分量を調製し、四葉型アルミナ担体(比表面積2
30m2 /g、平均細孔径120Å、細孔容量0.69
ml/g)4,000gに含浸させた。これを120℃
で3時間乾燥し、500℃で5時間焼成し、新触媒1と
した。
【0044】(2)使用済触媒の製造のための水素化処
理 〔図1〕に示すように下降流型固定床反応器を4ベッド
(体積基準で4等分)に分割し、最上流部ベッド(第一
ベッドという、以下同様)に市販の脱メタル触媒を、残
り3ベッド(第2〜第4ベッド)に上記新触媒1を充填
して、通常の予備硫化処理を行った後、常圧残油の水素
化脱硫処理を360日間実施した。脱硫処理は生成油中
の主成分(343℃以上の沸点留分)の硫黄分が一定
(0.3重量%)になるよう反応温度を調整しながら続
けた。360日目に反応温度を400℃として実施し
た。使用した代表的な常圧残油の性状を測定法とともに
第1表に示す。水素化脱硫処理での反応条件を第2表に
示す。
【0045】(3)再生触媒の製造 上記反応器中の触媒を軽油により洗浄し、さらに窒素ガ
スを流通させて乾燥した後、触媒を反応器から取り出し
使用済触媒とした。第4ベッドから得られた使用済触媒
(使用済触媒1とした)をふるい分けにより塊状物と粉
化物を除去し、約100gを回転式焼成炉(回転速度5
回転/分)にて100%窒素ガスを100cc/分で供
給しながら、300℃で1時間乾燥処理した。その後、
50%窒素ガス、50%空気の混合ガスを100cc/
分で供給しながら、450℃で3時間焼成し、得られた
触媒を冷却後ふるい分けにより塊状物と粉化物を除去し
再生触媒1とした。新触媒1、使用済触媒1、再生触媒
1の組成を第3表、形状、物性等を第4表に示す。
【0046】(4)再生触媒の評価 下降流型固定床反応器に〔図1〕に示すように4ベッド
(体積基準で4等分)に分割し、第1ベッドに脱メタル
触媒を、そのすぐ第2ベッドに再生触媒1を、残りのベ
ッドに新触媒1を充填した。これを、通常の予備硫化処
理を行った後、前記常圧残油を用いて、生成油中の主成
分(343℃以上の沸点留分)の硫黄分が一定(0.3
%重量)になるよう反応温度を調整しながら360日間
水素化処理反応を行った。360日目に反応温度のみを
400℃として生成油を得た。水素化処理条件を第5表
に、生成油の性状を第6表に示す。なお、生成油の性状
の測定方法は第1表に示す常圧残油の性状の測定方法と
同じ(以後の生成油の測定方法も同様)。
【0047】〔実施例2〕 (1)1回再生触媒の評価 実施例1と同様にして得られた再生触媒1を第2ベッド
の代わりに第4ベッドに充填した以外は実施例1と同様
にして再生触媒の評価をした。得られた生成油の性状を
第6表に示す。 (2)2回再生触媒の製造、評価 上記(1)1回再生触媒の評価で得られた第4ベッドの
使用済触媒(2回使用済触媒1)を、実施例1の(3)
再生触媒の製造と同様の操作により2回再生触媒1を得
た。再生触媒1の代わりにこの2回再生触媒1を用いた
以外は上記(1)1回再生触媒の評価 と同様の操作に
より、2回再生触媒1の評価を実施した(図2に概略を
示す)。2回使用済触媒1および、2回再生触媒1の組
成を表3に、形状、物性等を第4表に、生成油の性状を
第6表に示す。
【0048】〔実施例3〕 (1)新触媒の製造 酸化モリブデン590g、塩基性炭酸ニッケルをNiO
として150gをりんご酸180gを用いてイオン交換
水に溶解させ、全量を2,000ミリリットルとし含浸
液とした。この含浸液を、下記担体の吸水量に見合うよ
うに水分量を調製し、四葉型シリカアルミナ担体(比表
面積185m2 /g、平均細孔径150Å、細孔容量
0.69ml/g)4,000gに含浸させた。これを
120℃で3時間乾燥し、500℃で5時間焼成し、新
触媒2とした。 (2)使用済触媒、再生触媒の製造 新触媒1の代わりに新触媒2を用い、第4ベッドの使用
済触媒の代わりに第2ベッドの使用済触媒を使用した以
外は実施例1と同様にして使用済触媒2、再生触媒2を
得た。新触媒2、使用済触媒2、再生触媒2の組成を第
7表に、形状、物性等を第8表に示す。 (3)再生触媒の評価 新触媒1の代わりに新触媒2を用い、再生触媒1の代わ
りに再生触媒2を用いた以外は実施例1と同様にして再
生触媒の評価実施した(図3に概略を示す)。得られた
生成油の性状を第9表に示す。
【0049】〔比較例〕 (1)再生触媒の製造 第4ベッドの使用済触媒の代わりに第2ベッドの使用済
触媒を使用した以外は実施例1のと同様にして使用済触
媒3、再生触媒3を得た。使用済触媒3、再生触媒3の
組成を第10表に、形状、物性等を第11表に示す。 (2)再生触媒の評価 再生触媒1の代わりに再生触媒3を用い、第4ベッドの
代わりに第2ベッドに再生済触媒を充填した以外は実施
例1と同様にして再生触媒の評価実施した(図3に概略
を示す)。ただし、反応温度が400℃になった時点で
生成油中の主成分(343℃以上の沸点留分)の硫黄分
が一定(0.3重量%)になるよう反応温度を調整する
処理条件から、反応温度400℃一定での処理条件に変
更した。360日目の処理で得られた生成油の性状を第
9表に示す。
【0050】
【表1】
【0051】
【表2】
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】
【表5】
【0055】
【表6】
【0056】
【表7】
【0057】
【表8】
【0058】
【表9】
【0059】
【表10】
【0060】
【表11】
【0061】
【発明の効果】本発明の再生触媒は、たとえ複数回再生
しても本発明の要件を満足していれば、重質油の水素化
処理を通常の新触媒を使用した処理と同じような条件で
良好な水素化処理反応を行うことができ、使用済み触媒
の有効利用方法として優れた効果を表している。比較例
に示すように、要件を満たさない触媒は270日で上限
反応温度(本例では400℃)に達し、目標の360日
に達しないうちに所望の水素化処理反応を行うことがで
きなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の反応器への触媒充填の概念図
【図2】実施例2の反応器への触媒充填の概念図
【図3】実施例3、比較例の反応器への触媒充填の概念
【図4】水素化処理時間に対する反応温度の変化を表す
グラフ
【符号の説明】
1: 第1ベッド(反応帯域(体積基準で1/4))
(脱メタル触媒充填) 2: 第2ベッド(反応帯域(体積基準で1/4)) 3: 第3ベッド(反応帯域(体積基準で1/4)) 4: 第4ベッド(反応帯域(体積基準で1/4)) 11: 実施例1の評価の反応温度変化 12: 実施例2の1回目の評価の反応温度変化 13: 実施例2の2回目の評価の反応温度変化 14: 実施例3の評価の反応温度変化 15: 比較例の評価の反応温度変化

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の式〔1〕で表されるメタル許容量
    MPrが1以上である重質油の再生水素化処理触媒。 メタル許容量 MPr= (PV/2Vv)×{8×105 ×(PD)1.3 }×(Sp/Vp)−VA ・・・〔1〕 ここで PV :新触媒時の細孔容積(m3 /kg) Vv :1kgの新触媒上にバナジウムが1重量%堆積
    したときのそれを硫化バナジウムとみなしたときの体積
    = 3.8×10-6(m3 /%kg) PD :新触媒時の平均細孔直径(m) Sp :新触媒時の1粒の平均外表面積(m2 ) Vp :新触媒時の1粒の平均体積(m3 ) VA :バナジウム堆積量(重量%)(新触媒基準)
  2. 【請求項2】 バナジウム堆積量VAが1以上である請
    求項1記載の再生水素化処理触媒。
  3. 【請求項3】 炭素含有量が15重量%以下である請求
    項1または2に記載の再生水素化処理触媒。
  4. 【請求項4】 比表面積が60〜220m2 /gである
    請求項1〜3のいずれかに記載の再生水素化処理触媒。
  5. 【請求項5】 細孔容積が0.3〜1.2cc/gであ
    る請求項1〜4のいずれかに記載の再生水素化処理触
    媒。
  6. 【請求項6】 触媒の最大長の平均が1.6〜10.0
    mm、最大長1.5mm以下のものが10重量%以下、
    最大長1.0mm以下のものが5重量%以下である請求
    項1〜5のいずれかに記載の再生水素化処理触媒。
  7. 【請求項7】 触媒の形状が実質的に柱状であり、その
    軸方向の長さの平均が1.6〜10.0mmで、長さ
    1.5mm以下のものが10重量%以下、長さ1.0m
    m以下のものが5重量%以下である請求項1〜6のいず
    れかに記載の再生水素化処理触媒。
  8. 【請求項8】 無機酸化物担体に、モリブデン、タング
    ステン、ニッケル、コバルトのうち少なくとも1種の金
    属種を担持した触媒を、重質油の水素化処理に使用した
    後、再生処理をした請求項1〜7のいずれかに記載の再
    生水素化処理触媒。
  9. 【請求項9】 無機酸化物担体が、アルミナまたはアル
    ミナに珪素、りん、ほう素の酸化物の少なくとも1種を
    30重量%以下含む無機酸化物担体である請求項8記載
    の再生水素化処理触媒。
  10. 【請求項10】担持金属種がニッケルおよび/またはコ
    バルト、ならびにモリブデンである請求項8または9に
    記載の再生水素化処理触媒。
  11. 【請求項11】モリブデンの含有量がMo2 3 換算で
    0.1〜25重量%、およびニッケルおよび/またはコ
    バルトの含有量がNiO2 またはCoO2 換算で0.1
    〜10重量%である請求項10記載の再生水素化処理触
    媒。
  12. 【請求項12】重質油の水素化処理に使用した後の触媒
    を、酸化を含む再生処理をすることを特徴とする請求項
    1〜11のいずれかに記載の再生水素化処理触媒の製造
    方法。
  13. 【請求項13】請求項1〜11のいずれかに記載の再生
    水素化処理触媒を用いた重質油の水素化処理方法。
  14. 【請求項14】水素化処理が水素化脱硫処理または水素
    化脱メタル処理である請求項13記載の方法。
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