JP2000167068A

JP2000167068A - 電気治療器

Info

Publication number: JP2000167068A
Application number: JP10348672A
Authority: JP
Inventors: Kenichiro Niimi; 健一郎新美; Hiroshi Matsuzaki; 寛松崎
Original assignee: Hitachi Home Tech Ltd
Current assignee: Hitachi Appliances Inc
Priority date: 1998-12-08
Filing date: 1998-12-08
Publication date: 2000-06-20

Abstract

(57)【要約】【課題】ふとん状の電気治療器使用時の湿度等の吸収
が不十分で、特に夏季の使用感を良くする。【解決手段】吸放湿、吸放臭、イオン粒子吸着放出、
高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉を固着する木炭布５
を、ふとん状に構成する表布６内に設置し、その木炭布
５内に温熱治療に寄与する発熱体９と電位治療に寄与す
る導子電極１０とを設けて本体１を構成し、前記本体１
に、その本体１内の温熱治療に寄与する発熱体９と電位
治療に寄与する導子電極１０とを各々制御するコントロ
ーラー２を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ふとん状に構成さ
れた表布内部に温熱治療に寄与する発熱体および電位治
療に寄与する導子電極を設けた電気治療器に関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来、一般的な電気治療器は、いわゆる
ふとんやマット状に構成され、その内部に温熱治療に寄
与する発熱体および電位治療に寄与する導子電極を設け
た電気治療器の表面の表布は、綿布や羊毛など普通の寝
具と同様に吸湿性ある自然素材とその内部に合成繊維系
の綿やスポンジ状のクッション材との組合せで構成され
ているものが知られている。

【０００３】（例えば、特開平８ー１０３４８１号公
報、特開平８ー２４３１２６号公報参照）また、電位治
療に寄与する導子電極はコード線状であり、電気治療器
内では、一定のピッチで蛇行状の布線が配置されてい
る。

【０００４】さらに、温熱治療に寄与する発熱体からわ
ずかに電磁界を放出され、その電磁界を低減する手段の
ないものがほとんどであった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
電気治療器の表面を構成する表布は、吸湿性のある自然
素材であるが、その内部はクッション性が長期の使用に
耐えるよう吸湿性の少ない合成繊維系の綿やクッション
材が使われている。

【０００６】そのため就寝使用時に人体からの湿度が十
分吸収できず、特に夏季における使用感が不十分であっ
た。

【０００７】また、電位治療に寄与する導子電極はコー
ド線状であるために、電気治療器内の布線間隔が大きい
と、電位の印加状態が人体に対し均一になりにくいとい
う問題点があった。

【０００８】さらに、温熱治療に寄与する発熱体からは
電磁波が発生するため、その電磁波により構成する電磁
界から人体を遮蔽したり、あるいは低減することが必要
である。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明においては、吸放湿、吸放臭、イオン粒子吸
着放出、高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉を固着する
木炭布を、ふとん状に構成する表布内に設置し、その木
炭布内に温熱治療に寄与する発熱体と電位治療に寄与す
る導子電極とを設けて本体を構成するものとした。

【００１０】また、前記本体に、その本体内の温熱治療
に寄与する発熱体と電位治療に寄与する導子電極とを各
々制御するコントローラーを設けるものとした。

【００１１】また、前記木炭布内に、基布に温熱治療に
寄与する発熱体と電位治療に寄与する導子電極とを配置
して構成する温熱電位ユニットを設けるものとした。

【００１２】また、前記表布に吸放湿、吸放臭、イオン
粒子吸着放出、高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉を固
着する木炭布を設け、その木炭布にわたとクッション材
との積層体を設け、その積層体に温熱治療に寄与する発
熱体と電位治療に寄与する導子電極とを配置して構成す
る温熱電位ユニットを設けるものとした。

【００１３】また、前記木炭布を、吸放湿、吸放臭、イ
オン粒子吸着放出、高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉
を布や不織布などの基材に固着して構成してなるものと
した。

【００１４】

【発明の実施の形態】本発明は、ふとん状に構成する表
布の内側に、木炭布を介在させることにより、木炭布の
もつ吸放湿、吸放臭、イオン粒子吸着放出機能、高抵抗
導電性などの機能が働き、快適性が得られる。

【００１５】さらに、温熱治療に寄与する発熱体を木炭
布を加温するように設けた構成にすることにより、木炭
布が加温されその木炭布のもつ吸放湿、吸放臭、イオン
粒子吸着放出機能等の呼吸作用の活性化を促す。

【００１６】また、木炭布を人の肌が接する表布を介在
させ、その内側に設けることにより、表布の吸湿効果と
木炭布の機能を併せ持つとともに、直接人が触れないた
め木炭布の機能を長期間持続できる。

【００１７】また、面状の木炭布のもつ高抵抗導電性に
より、電位治療用印加電位の均一化がはかれ、身体に均
一な治療ができる。

【００１８】さらに、面状の木炭布のもつ高抵抗導電性
による電磁界の遮蔽機能により、温熱治療用発熱体から
の電磁界の低減ができ、人体の温熱治療にノイズ等によ
る悪影響が少なくなる。

【００１９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を示す添付図面に従
って説明する。

【００２０】図において、１はふとん状からなる本体で
あり、その本体１と、電源プラグ３が接続されたコント
ローラー２とから構成している。

【００２１】本体１の内部にはコントローラー２と接続
された温熱電位ユニット４があり、本体１のほぼ全面に
配置されている。

【００２２】また、本体１の両表面あるいは片表面を構
成する表布の内側に、これも本体１のほぼ全面に面状の
木炭布５が敷き込まれ、その木炭布５は吸放湿、吸放
臭、イオン粒子吸着放出機能、高抵抗導電性などの機能
を持つ木炭粉を布や不織布などの基材に固着して構成し
ている。

【００２３】図２は、本体１の断面を示す構成図の一実
施例であり、この一実施例により説明する。

【００２４】６は表布であり、綿布等の布地からなる表
面材である。

【００２５】もう一方の表面を構成する表布の材質（綿
生地等）と同じものとは限らず、例えば、冬の使用感向
上のため、羊毛等の暖かい生地を使うこともできる。

【００２６】７はわたであり、必要に応じ綿ずれを防ぐ
目的のため、綿布等を介在させキルテイング加工などを
しても良い。

【００２７】８はクッション材で、ウレタンフォームな
どが使われている。

【００２８】９は発熱体であり、温熱治療のためにコー
ド線式ヒーターが適している。

【００２９】１０は導子電極であり、電位治療のためこ
の電極に静電気のような電位が印加され、これもコード
構成の内部電線が使用される。

【００３０】１１は基布であり、材質はアクリルなど合
成繊維の毛布状生地が適当で、前記発熱体９及び導子電
極１０を配置して固定する。

【００３１】１２は積層体であり、前記わた７とクッシ
ョン材８とで積層を構成している。

【００３２】４は前記の部品構成からなる温熱電位ユニ
ットであり、本体１の中心層近くに設け、本体１と一体
化あるいは分離式構造で構成される。

【００３３】５は木炭布であり、この木炭布５は、表布
６に隣接して構成している。

【００３４】また、電位治療に寄与するコード状の導子
電極１０ならびに温熱治療に寄与する発熱体９を治療面
である表布６との間に全体的に木炭布５でカバーしてい
る構成とする。

【００３５】以上のそれぞれのマット状、毛布状、布状
等の面状部材は、周囲あるいはそれ以外の部分を縫製に
より組立てて本体１とし、コントローラー２を接続し完
成品を構成している。

【００３６】次に、前記構成における作用を説明する。

【００３７】前記のように構成した電気治療器は、コン
トローラー２で温熱治療または電位治療を選択して温熱
治療に寄与する発熱体９または電位治療に寄与する導子
電極１０に通電し、本体１の上に身体を横たえ、所定の
時間、身体を温めたり身体に電位を印加する。

【００３８】それにより温熱治療の場合は発熱体９の加
熱による血行促進作用が働き、疲労回復、筋肉疲労、神
経痛、胃腸の働きなどの改善効果が期待できる。

【００３９】一方、電位治療の場合は、導子電極１０の
通電による血液中のイオンに影響を与えるように働き、
身体の自然治癒力を高め、頭痛、肩こり、慢性便秘、不
眠症などの改善効果が期待できる。

【００４０】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
ふとん状に構成された表布の内側に、木炭布を介在させ
ることにより、吸放湿、吸放臭、イオン粒子吸着放出機
能、高抵抗導電性などの機能により、快適な電気治療器
が提供できる。

【００４１】さらに、温熱治療用発熱体で木炭布を加温
する構成により、木炭布のもつ吸放湿、吸放臭、イオン
粒子吸着放出機能等の呼吸作用の活性化を促す効果があ
る。

【００４２】また、木炭布を人の肌が接する表布を介在
させ、その内側に設けることにより、表布の吸湿効果と
木炭布の機能を併せ持つとともに、直接人が触れないた
め木炭布の機能を長期間持続できる。

【００４３】また、木炭布の面状の高抵抗導電性によ
り、電位治療用印加電位の均一化がはかれ、身体に均一
な治療ができる。

【００４４】さらに、木炭布の面状の高抵抗導電性によ
る電磁界の遮蔽機能により、温熱治療用発熱体からの電
磁界の低減ができ、人体の温熱治療に電磁界ノイズ等に
よる悪影響が少なくなる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電気治療器の斜視図で
ある。

【図２】本発明の一実施例を示す電気治療器の要部断面
図である。

【符号の説明】

１本体２コントローラー３電源プラグ４温熱電位ユニツト５木炭布６表布７わた８クッション材９発熱体１０導子電極１１基布１２積層体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】吸放湿、吸放臭、イオン粒子吸着放出、
高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉を固着する木炭布
（５）を、ふとん状に構成する表布（６）内に設置し、
その木炭布（５）内に温熱治療に寄与する発熱体（９）
と電位治療に寄与する導子電極（１０）とを設けて本体
（１）を構成することを特徴とする電気治療器。
【請求項２】前記本体（１）に、その本体（１）内の
温熱治療に寄与する発熱体（９）と電位治療に寄与する
導子電極（１０）とを各々制御するコントローラー
（２）を設けることを特徴とする請求項１記載の電気治
療器。
【請求項３】前記木炭布（５）内に、基布（１１）に
温熱治療に寄与する発熱体（９）と電位治療に寄与する
導子電極（１０）とを配置して構成する温熱電位ユニッ
ト（４）を設けることを特徴とする請求項１記載の電気
治療器。
【請求項４】前記表布（６）に吸放湿、吸放臭、イオ
ン粒子吸着放出、高抵抗導電性等の機能を持つ木炭粉を
固着する木炭布（５）を設け、その木炭布（５）にわた
（７）とクッション材（８）との積層体（１２）を設
け、その積層体（１２）に温熱治療に寄与する発熱体
（９）と電位治療に寄与する導子電極（１０）とを配置
して構成する温熱電位ユニット（４）を設けることを特
徴とする請求項１記載の電気治療器。
【請求項５】前記木炭布（５）を、吸放湿、吸放臭、
イオン粒子吸着放出、高抵抗導電性等の機能を持つ木炭
粉を布や不織布などの基材に固着して構成してなること
を特徴とする請求項１記載の電気治療器。