JP2000166250A - 電源装置、放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

電源装置、放電ランプ点灯装置および照明装置

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JP2000166250A
JP2000166250A JP10330006A JP33000698A JP2000166250A JP 2000166250 A JP2000166250 A JP 2000166250A JP 10330006 A JP10330006 A JP 10330006A JP 33000698 A JP33000698 A JP 33000698A JP 2000166250 A JP2000166250 A JP 2000166250A
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voltage
circuit
frequency
switching means
power supply
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JP10330006A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kudo
啓之 工藤
Noriyuki Kitamura
紀之 北村
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】可飽和変流器による電流帰還を改良することに
より、高力率、低高調波歪で、高周波出力電流の低周波
リップルを実用上差し支えない程度に低減した電源装
置、これを用いた放電ランプ点灯装置および照明装置を
提供する。 【解決手段】低周波交流電圧を整流して非平滑直流電圧
を出力する整流電源と、スイッチング手段を共有したア
クティブフィルタ機能およびインバータ機能を備えた複
合回路方式で、可飽和変流器の1次巻線を一対にしてそ
の第1の1次巻線を負荷電流のみが流れる回路部分に挿
入し、第2の1次巻線を負荷電流およびインバータ回路
電流が流れる回路部分に挿入し、2次巻線をスイッチン
グ手段にドライブ信号を供給するように接続して自励形
に構成してなり、非平滑直流電圧を入力して高周波電圧
を出力するた高周波インバータとを具備している。第1
の1次巻線による帰還と、第2の1次巻線による帰還特
性が異なっているが、それらが合成された帰還特性の2
次電圧が2次巻線に誘起され、従来技術の好ましい特性
を引き出して融合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アクティブフィル
タ機能を備えた複合回路方式の自励形の高周波インバー
タを主体とする電源装置、これを用いた放電ランプ点灯
装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】アクティブフィルタ機能を備えた複合回
路方式の高周波インバータを主体とする電源装置は、従
来知られている。
【0003】図12は、逆極性形アクティブフィルタを
備えた複合回路方式の高周波インバータを主体とする第
1の従来の電源装置を示す回路図である。
【0004】図において、101は低周波交流電源、1
02はノイズフィルタ、103は整流電源、104は第
1のスイッチング手段、105は絶縁形漏洩トランス、
106は第2のスイッチング手段、107は平滑コンデ
ンサ、108は共振コンデンサ、109は負荷、110
は可飽和変流器である。
【0005】整流電源103は、交流入力端が低周波交
流電源101にノイズフィルタ102を介して接続する
ことにより、直流出力端間に非平滑直流電圧を出力す
る。
【0006】第1のスイッチング手段104および第2
のスイッチング手段106は、ともに電圧ドライブ形ス
イッチング手段であるところのFETによって構成され
ている。したがって、スイッチング極性に対して逆極性
に寄生ダイオードを内蔵している。
【0007】第1のスイッチング手段104、絶縁形漏
洩トランス105の1次巻線105a、第2のスイッチ
ング手段106の寄生ダイオードおよび平滑コンデンサ
107は、逆極性形アクティブフィルタを構成する。
【0008】第2のスイッチング手段106は、第1の
スイッチング手段104と交互にオン、オフされ、第1
のスイッチング手段104と協働してハーフブリッジ形
インバータ動作の際のスイッチング作用を担当する。
【0009】共振コンデンサ108は、ハーフブリッジ
形インバータ動作の際に絶縁形漏洩トランスの1次巻線
のインダクタンスと直列共振して高周波交流電圧を発生
する。
【0010】負荷109は、放電ランプからなり、その
一対のフィラメント電極の一端が絶縁形漏洩トランス1
05の2次巻線105bの両端に接続されている。ま
た、放電ランプの一対のフィラメント電極の非電源側端
子間にはフィラメント加熱用コンデンサ109aが接続
されている。
【0011】可飽和変流器110は、第1および第2の
スイッチング手段104および106に自励式のドライ
ブ電圧を供給するために用いられている。そして、その
1次巻線110aは、絶縁形漏洩トランス105の1次
巻線105aと直列接続されている。また、その一対の
2次巻線110b1、110b2は、各スイッチング手
段104、106のゲートにドライブ電圧を印加するよ
うに接続されている。
【0012】さて、回路動作について説明する。
【0013】まず、逆極性形アクティブフィルタの動作
について説明する。すなわち、第1のスイッチング手段
104がオンすると、整流電源102から第1のスイッ
チング手段104、可飽和変流器110の1次巻線11
0a、絶縁形漏洩トランス105の1次巻線105aお
よび整流電源102の経路に増加電流が流れ、絶縁形漏
洩トランス105の1次巻線105aに電磁エネルギー
が蓄積される。
【0014】次に、第1のスイッチング手段104がオ
フすると、絶縁形漏洩トランス105の1次巻線105
aに蓄積されていた電磁エネルギーが放出されて1次巻
線105aから平滑コンデンサ107、第2のスイッチ
ング手段106の寄生ダイオード、可飽和変流器110
の1次巻線110aおよび絶縁形漏洩トランス105の
1次巻線105aの経路を減少電流が流れて平滑コンデ
ンサ107が充電される。
【0015】したがって、平滑コンデンサ107の両端
には、第1のスイッチング手段104のオン時間をTO
N、同じくオフ時間をTOFF、非平滑化直流電圧をV
p、平滑コンデンサ107の端子電圧をVoとすると、
下式によって表される負の端子電圧Voが得られる。
【0016】Vo=−(TON/TOFF)Vp 次に、ハーフブリッジ形インバータの動作について説明
する。
【0017】第2のスイッチング手段106がオンする
と、平滑コンデンサ107から絶縁形漏洩トランス10
5の1次巻線105a、可飽和変流器110の1次巻線
110a、第2のスイッチング手段106および平滑コ
ンデンサ107の経路を電流が流れ、1次巻線105a
に電磁エネルギーを蓄積する。
【0018】第2のスイッチング手段106がオフする
と、1次巻線105aから可飽和変流器110の1次巻
線110a、第1のスイッチング手段104の寄生ダイ
オード、共振コンデンサ108、平滑コンデンサおよび
1次巻線105aの経路を電流が流れる。これにより、
1次巻線105aのインダクタンスおよび共振コンデン
サ108のキャパシタンスが共振して高周波電圧が1次
巻線105aの両端に発生する。
【0019】そうして、絶縁形漏洩トランス105の2
次巻線105bに高周波電圧が昇圧誘起され、漏洩イン
ダクタンスを限流インピーダンスとして負荷109の放
電ランプが安定に高周波点灯する。
【0020】ところで、可飽和変流器110は、その1
次巻線110aに流れる電流によって飽和するまでの
間、その2次巻線110b1、110b2に電圧が誘起
され、それぞれ第1および第2のスイッチング手段10
4、106のゲートに印加される。そして、2次巻線1
10b1、110b2のゲートに対する極性を互いに逆
にしてあるとともに、1次巻線110aに流れる電流の
極性が反転するのに伴って第1および第2のスイッチン
グ手段104、106は交互にオン、オフする。
【0021】図16は、逆極性形アクティブフィルタを
備えた複合回路方式の高周波インバータを主体とする第
2の従来の電源装置を示す回路図である。
【0022】図において、図12と同一部分については
同一符号を付して説明は省略する。
【0023】この第2の従来の電源装置は、可飽和変流
器110の1次巻線110aが負荷電流のみが流れる回
路部分に挿入されている点で第1の従来の電源装置と異
なる。
【0024】以上説明した従来の電源装置は、いずれも
アクティブフィルタ機能と高周波インバータ機能とがス
イッチング手段の少なくとも一部を共有しているので、
高調波歪が少なくて高力率でありながら回路構成が簡単
で安価になる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の電源
装置は、以下に示すように、いずれも十分に満足できる
特性を得ることができなかった。
【0026】図13は、図12に示す第1の従来の電源
装置における電圧、電流波形図である。
【0027】図において、(a)は低周波交流電圧波
形、(b)は低周波交流からの入力電流波形、(c)は
高周波出力電流波形である。
【0028】図14は、図12に示す第1の従来の電源
装置における電源電圧位相に対する高周波出力の発振周
波数特性を示すグラフである。
【0029】図において、横軸は低周波交流電源の電源
電圧位相(゜)を、縦軸は発振周波数を、それぞれ示
す。
【0030】図15は、図12に示す第1の従来の電源
装置における電源電圧位相に対する第1のスイッチング
手段のデューティ特性を示すグラフである。
【0031】図において、横軸は低周波交流電源の電源
電圧位相(゜)を、縦軸はデューティを、それぞれ示
す。なお、デューティは、第1のスイッチング手段10
4のオン時間を示す。
【0032】図13〜図15から理解できるように、第
1の従来の電源装置は、低周波入力電流が高力率で、高
調波歪が少ないが、高周波出力電流に低周波のリップル
が多く含まれ、これにともないクレストファクタが1.
9程度になってしまう。
【0033】図17は、図16に示す第2の従来の電源
装置における電圧、電流波形図である。
【0034】図において、(a)は低周波交流電圧波
形、(b)は低周波交流からの入力電流波形、(c)は
高周波出力電流波形である。
【0035】図18は、図16に示す第2の従来の電源
装置における電源電圧位相に対する高周波出力の発振周
波数特性を示すグラフである。
【0036】図において、横軸および縦軸は図14と同
様である。
【0037】図19は、図16に示す第2の従来の電源
装置における電源電圧位相に対する第1のスイッチング
手段のデューティ特性を示すグラフである。
【0038】図において、横軸および縦軸は図15と同
様である。
【0039】図17〜図19から理解できるように、第
2の従来の電源装置は、高力率で、高周波出力電流に低
周波のリップルは含まれないが、低周波入力電流に第3
高調波が重畳するために高調波歪が多い。
【0040】本発明は、可飽和変流器による電流帰還を
改良することにより、高力率、低高調波歪で、しかも高
周波出力電流の低周波リップルを実用上差し支えないな
い程度に低減した電源装置、これを用いた放電ランプ点
灯装置および照明装置を提供することを目的とする。
【0041】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の電源装
置は、低周波交流電圧を整流して非平滑直流電圧を出力
する整流電源と;スイッチング手段を共有したアクティ
ブフィルタ機能およびインバータ機能を備えた複合回路
方式であり、高周波負荷電流のみが流れる回路部分に挿
入された第1の1次巻線、高周波負荷電流およびインバ
ータ回路電流が流れる回路部分に挿入された第2の1次
巻線、およびスイッチング手段にドライブ信号を供給す
るように接続された2次巻線を備えた可飽和変流器を含
み、整流電源の非平滑直流電圧を入力して高周波電圧を
出力する高周波インバータと;を具備していることを特
徴としている。
【0042】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0043】「低周波交流」とは、高周波に比較して十
分に低い周波数の交流を意味し、必ずしも商用周波数を
意味するものではなく、相対的なものである。
【0044】整流電源は、非平滑直流電圧を出力すれば
よく、回路接続、整流手段などの構成は限定されない。
【0045】高周波インバータは、インバータ機能に加
えてアクティブフィルタ機能を備えていて、しかもスイ
ッチング手段の少なくとも一部を両機能に対して共有し
ている。
【0046】スイッチング手段は、FETのような電圧
ドライブ形およびバイポーラトランジスタのような電流
ドライブ形のいずれであってもよい。アクティブフィル
タ機能において、スイッチング手段の一において逆方向
に電流が流れる必要がある場合には、FETならその寄
生ダイオードを利用することができる。バイポーラトラ
ンジスタなら、逆並列にダイオードを接続すればよい。
【0047】アクティブフィルタ機能としては、逆極性
形、昇圧チョッパ形および降圧チョッパ形などどのよう
な回路動作であってもよい。
【0048】インバータ機能としては、ハーフブリッジ
形、フルブリッジ形などどのような回路動作を行う構成
であってもよい。したがって、高周波インバータの基本
回路としては、上記形式のインバータ回路を採用するこ
とができる。
【0049】可飽和変流器は、スイッチング手段にドラ
イブ信号を供給するものであって、可飽和コア、一対の
1次巻線およびスイッチング手段の数たとえば2つに等
しい数の2次巻線を備えている。一対の1次巻線の一方
は、負荷電流のみが流れる回路部分に挿入される。ま
た、他方は、インバータ回路電流および負荷電流の両方
が流れる回路部分に挿入される。なお、インバータ回路
電流の流れる回路部分の多くにはアクティブフィルタ機
能による電流も流れるので、この電流も流れるのを禁止
するものではない。これに対して、2次巻線はスイッチ
ング手段のドライブ回路に接続される。
【0050】スイッチング手段を所望にドライブするた
めに、必要に応じてドライブ信号を調整する回路をドラ
イブ回路に付設することができる。
【0051】そうして、本発明においては、負荷電流の
みが流れる回路部分に挿入された可飽和変流器の第1の
1次巻線からは、負荷電流に比例した帰還が行われ、ま
たインバータ回路電流および負荷電流が流れる回路部分
に挿入された第2の1次巻線からは、低周波入力電流の
瞬時値に比例した帰還が行われるように上記とは異なっ
た帰還が行われるので、可飽和変流器の2次巻線にはそ
れぞれ異なる帰還特性が合成された帰還特性の2次電圧
が誘起される。そして、可飽和変流器の2次電圧に基づ
いてスイッチング手段の構成に応じて電圧形式または電
流形式のドライブ信号が形成されてスイッチング手段に
供給される。
【0052】これにより、低周波入力電流が高力率、か
つ低高調波歪であるとともに、高周波出力電流が低周波
リップルが少なくてクレストファクタを許容範囲内にす
ることができる。
【0053】請求項2の発明の電源装置は、低周波交流
電圧を整流して非平滑直流電圧を出力する整流電源と;
スイッチング手段を共有したアクティブフィルタ機能お
よびインバータ機能を備えた複合回路方式であり、1次
巻線が高周波共振回路に接続されるとともに2次巻線に
負荷を接続するようにした絶縁トランス、ならびに絶縁
トランスの2次回路に挿入された第1の1次巻線、絶縁
トランスの1次巻線と直列に挿入された第2の1次巻
線、およびスイッチング手段にドライブ信号を供給する
ように接続された2次巻線を備えた可飽和変流器を含
み、整流電源の非平滑直流電圧を入力して高周波電圧を
出力する高周波インバータと;を具備していることを特
徴としている。
【0054】本発明においては、請求項1に規定した発
明に比較すると、高周波出力端に絶縁トランスを介して
負荷が接続される構成を備えている。
【0055】絶縁トランスは、負荷が放電ランプである
場合のように、負荷の安定な動作のために限流インピー
ダンスを必要とするときには、漏洩インダクタンスを備
えている構成とすることができる。しかし、その必要が
ないときには格別漏洩インダクタンスを備えていなくて
よい。また、漏洩インダクタンスに代えて絶縁トランス
の2次回路または1次回路に別設のインダクタを挿入し
てもよい。
【0056】可飽和変流器の第1の1次巻線は、絶縁ト
ランスの2次回路に挿入されているが、これは2次回路
には負荷電流のみが流れるからである。
【0057】これに対して、可飽和変流器の第2の1次
巻線は、絶縁トランスの1次巻線と直列に挿入されてい
るが、これはこの部分には、負荷電流とインバータ回路
とが流れるからである。
【0058】そうして、本発明におては、高周波インバ
ータと負荷側とを導電的に絶縁したので、対地との間の
ノイズを低減することができる。
【0059】また、可飽和トランスの2つの1次巻線を
上記のように挿入することにより、同様に低周波入力電
流が高力率かつ低高調波歪であるとともに、高周波出力
電流の低周波リップルを低減してクレストファクタを許
容範囲内にすることができる。
【0060】請求項3の発明の電源装置は、低周波交流
電圧を整流して非平滑直流電圧を出力する整流電源と;
スイッチング手段を共有したアクティブフィルタ機能お
よびインバータ機能を備えた複合回路方式であり、一方
の高周波出力端に接続した直流カットコンデンサ、高周
波出力端間に接続された高周波共振回路を構成するイン
ダクタンス、ならびに負荷電流のみが流れる回路部分に
挿入された第1の1次巻線、負荷電流とインダクタを流
れる電流とが流れる回路部分に挿入された第2の1次巻
線、およびスイッチング手段にドライブ信号を供給する
ように接続された2次巻線を備えた可飽和変流器を含
み、整流電源の非平滑直流電圧を入力して高周波電圧を
出力する高周波インバータと;を具備していることを特
徴としている。
【0061】本発明は、直流カットコンデンサを負荷と
直列に接続して絶縁トランスを省略した構成を規定して
いる。しかし、高周波共振回路を形成するために、本発
明においては、高周波出力端間すなわち直流カットコン
デンサおよび負荷の直列回路部分に並列にインダクタン
スを接続している。
【0062】本発明において、高周波出力端間とは、高
周波高周波共振回路を構成するインダクタンスの両端間
に現れる高周波を出力として取り出す端であることを意
味する。
【0063】また、「高周波共振回路を構成するインダ
クタンス」とは、インダクタンスが共振用コンデンサと
協働して共振回路を形成していることを意味する。
【0064】さらに、上記インダクタンスは、チョーク
コイルまたはトランスによって構成することができる。
【0065】そうして、本発明においては、絶縁トラン
スを用いないので、電源装置が小形で安価になる。
【0066】しかも、高周波インバータと負荷側との間
が導電的に接続していても、低周波入力電流が高力率か
つ低高調波歪であるとともに、高周波出力電流の低周波
リップルを実用上差し支えない範囲にしてクレストファ
クタを許容範囲内にすることができる。
【0067】請求項4の発明の電源装置は、請求項1な
いし3のいずれか一記載の電源装置において、スイッチ
ング手段は、電圧ドライブ形であり;可飽和変流器の2
次巻線、2次巻線の電圧を調節する電圧可変回路、およ
び電圧可変回路の電圧をクランプしてスイッチング手段
の制御端子に印加する電圧クランプ回路を備えたドライ
ブ回路を具備している;ことを特徴としている。
【0068】本発明は、電圧ドライブ形のスイッチング
手段のオン時間を制御する構成を規定している。
【0069】すなわち、可飽和変流器を用いてスイッチ
ング手段のスイッチングを制御する場合、磁気飽和は印
加電圧と時間の積で決まるので、印加電圧が高いと磁気
飽和までの時間が短くなる。したがって、スイッチング
のオン時間を短くしようとすれば、可飽和変流器の印加
電圧を高くすればよい。
【0070】ところが、電圧ドライブ形のスイッチング
手段は、ゲート耐圧によりゲートに対する印加電圧が制
限される。
【0071】そこで、本発明においては、上記のように
構成することにより、可飽和変流器に対しては所要の電
圧を印加して所望のオン時間を設定しながら、かつスイ
ッチング手段に対してはゲート耐圧以下のドライブ電圧
が印加されるようにしたものである。
【0072】したがって、本発明によれば、電圧ドライ
ブ形のスイッチング手段を可飽和変流器を用いて自励制
御する高周波インバータにおける所望のオン時間を広い
範囲に拡張することが可能な好適なドライブ回路を備え
た電源装置を実現することができる。
【0073】請求項5の発明の電源装置は、請求項1な
いし3のいずれか一記載の電源装置において、スイッチ
ング手段は、電流ドライブ形であり;可飽和変流器の2
次巻線、2次巻線の順方向電圧を調節する可変容量回路
および2次巻線の逆方向電圧を調節する可変抵抗回路を
備えたドライブ回路を具備している;ことを特徴として
いる。
【0074】本発明は、電流ドライブ形のスイッチング
手段を可飽和変流器を用いて自励制御する高周波インバ
ータにおいて、スイッチング手段のオン時間を制御する
構成を規定している。
【0075】すなわち、前述したように可飽和変流器を
用いてスイッチング手段のスイッチングを制御する場
合、磁気飽和は印加電圧と時間の積で決まるので、印加
電圧が高いと磁気飽和までの時間が短くなる。したがっ
て、スイッチングのオン時間を短くしようとすれば、可
飽和変流器の印加電圧を高くすればよい。
【0076】可飽和変流器の印加電圧を高くするには、
可飽和変流器の2次回路のインピーダンスを大きくすれ
ばよい。
【0077】ところが、電流ドライブ形のスイッチング
手段をオンする場合、スイッチング手段に対して順方向
の電圧がドライブ回路内に誘起される期間における回路
のインピーダンスと、逆方向の電圧が誘起される期間に
おける回路のインピーダンスとのバランス如何によって
は、スイッチング手段に対するドライブ電流が過多にな
ったり、過小になったりして、スイッチングが悪化す
る。
【0078】そこで、本発明においては、上記のように
構成することにより、スイッチングのオン時間とオフ時
間とをそれぞれ別に制御するようにしたものである。な
お、一対のスイッチング手段を用いて交互にオン、オフ
させてインバータ動作を行わせる場合、一方のスイッチ
ング手段のオン時間は、他方のスイッチング手段のオフ
時間になる関係がある。
【0079】したがって、本発明によれば、電流ドライ
ブ形のスイッチング手段を可飽和変流器を用いて自励制
御する高周波インバータにおいて、スイッチングのオン
時間の可変範囲を広くするとともに、良好なスイッチン
グ状態を維持する好適なドライブ回路を実現することが
できる。
【0080】請求項6の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1ないし5のいずれか一記載の電源装置と;放電
ランプおよび放電ランプと直列に接続された限流インピ
ーダンスを備え、高周波インバータの高周波出力端間に
接続された負荷回路と;を具備していることを特徴とし
ている。
【0081】本発明において、放電ランプは、蛍光ラン
プなどの低圧放電ランプ、メタルハライド放電ランプな
どのような高圧放電ランプのいずれであってもよい。
【0082】限流インピーダンスは、たとえば1次巻線
が電源装置の高周波共振用のインダクタを構成している
絶縁形漏洩トランスの漏洩インダクタンスを用いる構成
であってもよい。
【0083】請求項7の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項6記載の放電ラ
ンプ点灯装置と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0084】本発明において、「照明装置」とは、放電
ランプの発光を何らかの目的で利用するあらゆる装置を
含む広い概念であり、たとえば照明器具、表示装置、紫
外線発生装置、画像読取装置、バックライト装置、電球
形蛍光ランプ、電球形高圧放電ランプなどであることを
許容する。
【0085】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0086】図1は、本発明の電源装置の第1の実施形
態を示す回路図である。
【0087】図において、ACは低周波交流電源、NF
はノイズフィルタ、RSは整流電源、Q1は第1のスイ
ッチング手段、Q2は第2のスイッチング手段、RTは
絶縁形漏洩トランス、C1は平滑コンデンサ、C2は共
振コンデンサ、STは可飽和変流器、ELは負荷であ
る。
【0088】低周波交流電源ACは、商用交流電源から
なる。
【0089】ノイズフィルタNFは、インバータ動作お
よびアクティブフィルタ動作による高周波電流が低周波
交流電源AC側へ流出するのを阻止するもので、常套の
構成を採用している。そして、ノイズフィルタNFの入
力端は低周波交流電源ACの両端間に接続している。
【0090】整流電源RSは、ブリッジ形全波整流回路
からなり、その交流入力端はノイズフィルタNFを介し
て低周波交流電源ACに接続している。
【0091】Q1およびQ2は、FETからなり、交互
にオン、オフするように第1および第2のドライブ回路
DQ1、DQ2が付設されている。第1および第2のド
ライブ回路DQ1、DQ2は、後述する可飽和変流器S
Tを主体として構成さている。そして、第1および第2
のスイッチング手段Q1、Q2は、同一極性に直列接続
されて整流電源RSおよび平滑コンデンサC1の直列回
路に対して並列接続している。すなわち、第1のスイッ
チング手段Q1は、整流電源RSの正極に接続し、第2
のスイッチング手段Q2が平滑コンデンサC1に接続し
ている。
【0092】絶縁形漏洩トランスRTは、その1次巻線
pが高周波共振のインダクタンスを構成するとともに、
2次巻線s間に得られる漏洩インダクタンスが負荷Lの
限流インピーダンスを構成する。そして、1次巻線pの
一端は、整流電源RSの負極に接続し、他端は後述する
可飽和変流器STの第1の1次巻線p1を直列に介して
第1および第2のスイッチング手段Q1およびQ2の接
続点に接続している。
【0093】平滑コンデンサC1は、電解コンデンサに
よって構成され、後述する逆極性形アクティブフィルタ
動作により充電される。
【0094】共振コンデンサC2は、容量の小さなコン
デンサからなり、後述するインバータ動作により絶縁形
漏洩トランスRTの1次巻線pのインダクタンスと直列
共振をして高周波を発生する。そして、共振コンデンサ
C2は、第1および第2のスイッチング手段Q1および
Q2の直列回路と並列接続している。
【0095】可飽和変流器STは、第1および第2の1
次巻線p1、p2および第1および第2の2次巻線s
1、s2を含んでいる。そして、第1の1次巻線p1
は、絶縁形漏洩トランスRTの2次巻線sの一端に接続
されている。また、第2の1次巻線p2は、上述したよ
うに絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線pと直列に接続
されている。さらに、第1の2次巻線s1は、第1のス
イッチング手段Q1の第1のドライブ回路DQ1に挿入
されている。さらにまた、第2の2次巻線s2は、第2
のスイッチング手段Q2の第2のドライブ回路DQ2に
第1の2次回路s2と逆の極性に挿入されている。
【0096】負荷ELは、蛍光ランプからなり、その一
対のフィラメント電極f1、f2の電源側端子は、可飽
和変流器STの第1の1次巻線p1を直列に介して絶縁
形漏洩トランスTの2次巻線sの両端に接続している。
そして、一対のフィラメント電極f1、f2の非電源側
端子間にはフィラメント加熱用コンデンサC3が接続さ
れている。
【0097】以下、回路動作について説明する。
【0098】まず、アクティブフィルタの動作について
説明する。
【0099】最初に図示しない始動回路により、第1の
スイッチング手段Q1がオンすると、整流電源RSから
第1のスイッチング手段Q1、可飽和変流器STの第1
の1次巻線p1、絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線p
および整流電源RSの経路に増加電流が流れ、絶縁形漏
洩トランスRTの1次巻線pに電磁エネルギーが蓄積さ
れる。なお、増加電流とは、順次増加する電流である。
【0100】次に、第1のスイッチング手段Q2がオフ
すると、絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線pに蓄積さ
れていた電磁エネルギーが放出されて1次巻線pから平
滑コンデンサC1、第2のスイッチング手段Q2の寄生
ダイオード、可飽和変流器STの第の1次巻線p1およ
び絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線pの経路を減少電
流が流れて平滑コンデンサC1が充電される。なお、減
少電流とは、順次減少する電流である。
【0101】したがって、平滑コンデンサC1の両端に
は、第1のスイッチング手段Q1のオン時間をTON、
同じくオフ時間をTOFF、非平滑化直流電圧をVp、
平滑コンデンサC1の端子電圧をVoとすると、概ね下
式によって表される負の端子電圧Voが得られる。
【0102】Vo=−(TON/TOFF)Vp 以上の動作は、逆極性形アクティブフィルタとしての動
作であり、図12および図16に示す従来の電源装置と
基本的に同様である。
【0103】次に、インバータの動作について説明す
る。
【0104】第2のスイッチング手段Q2がオンする
と、平滑コンデンサC1から絶縁形漏洩トランスRTの
1次巻線p、可飽和変流器STの第1の1次巻線p1、
第2のスイッチング手段Q2および平滑コンデンサC1
の経路を電流が流れ、絶縁形漏洩トランスRTの1次巻
線pに電磁エネルギーを蓄積する。
【0105】第2のスイッチング手段Q2がオフする
と、絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線pから可飽和変
流器RTの第1の1次巻線p1、第1のスイッチング手
段Q1の寄生ダイオード、共振コンデンサC2、平滑コ
ンデンサC1および絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線
pの経路を電流が流れる。このとき、1次巻線pのイン
ダクタンスおよび共振コンデンサC2のキャパシタンス
が共振して高周波電圧が1次巻線pの両端に発生する。
【0106】そうして、絶縁形漏洩トランスRTの2次
巻線sに高周波電圧が昇圧誘起され、漏洩インダクタン
スを限流インピーダンスとして負荷ELの放電ランプが
安定に高周波点灯する。その結果、整流電源RSの入力
端から高周波で断続された低周波交流電流が流入する。
しかし、ノイズフィルタNFによって高周波が除去され
るので、低周波交流電源ACからは低周波の電流が流入
する。
【0107】ところで、可飽和変流器STは、その第1
の1次巻線p1に負荷電流が流れ、また第2の1次巻線
p2にインバータ動作電流が流れ、第1および第2の1
次巻線p1、p2はそこに流れる電流でそれぞれ励磁さ
れるので、第1および第2の2次巻線s1、s2には合
成された励磁によって電圧が誘起される。誘起された電
圧は、第1および第のスイッチング手段Q1およびQ2
の第1および第2のドライブ回路DQ1、DQ2を誘起
電圧の極性にしたがって第および第2のスイッチング手
段Q1,Q2を交互にドライブしてオンする。また、第
および第2のスイッチング手段Q1、Q2は、可飽和変
流器STのコアが飽和したときに誘起電圧がなくなるの
で、オフする。
【0108】図2は、本発明の電源装置の第1の実施形
態における電圧、電流波形図である。
【0109】図において、(a)は低周波交流電圧波
形、(b)は低周波交流電源からの入力電流波形、
(c)は高周波出力電流波形である。
【0110】図から明かなように、本実施形態によれ
ば、入力電流が正弦波で、かつ低周波交流電源電圧と同
位相の入力電流が流入する。このことは、高力率で、高
調波歪が極めて少ないことを示す。
【0111】これに対して、高周波出力電流は、若干の
低周波リップルが重畳しているが、クレストファクタは
1.7以内に納まるので、実用上差し支えない。
【0112】図3は、本発明の電源装置の第1の実施形
態における電源電圧位相に対する高周波出力の発振周波
数特性を示すグラフである。
【0113】図において、横軸は低周波交流電源ACの
電源電圧位相(゜)を、縦軸は発振周波数を、それぞれ
示す。
【0114】図4は、同じく電源電圧位相に対する第1
のスイッチング手段のデューティ特性を示すグラフであ
る。
【0115】図において、横軸は低周波交流電源ACの
電源電圧位相(゜)を、縦軸はデューティを、それぞれ
示す。
【0116】図3から明かなように、本実施形態によれ
ば、発振周波数は電源電圧位相に対してわずかに変動す
るものの実際上変動がない程度である。
【0117】また、図4から明かなように、第1のスイ
ッチング手段Q1のデューティは電源電圧位相に対する
依存性が認められるが、図15ほど顕著ではない。
【0118】図5は、本発明の電源装置の第2の実施形
態を示す回路図である。
【0119】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0120】本実施形態は、絶縁形漏洩トランスを用い
ないで、負荷ELを電源装置に導電的に接続したもので
ある。
【0121】すなわち、高周波出力端間に高周波共振回
路を構成するインダクタンスL1と可飽和変流器STの
第2の1次巻線p2とを直列に接続し、第1のインダク
タンスL1に並列に負荷EL、限流インダクタンスL
2、可飽和変流器STの第1の1次巻線p1および直流
カットコンデンサC4の直列回路を接続したものであ
る。
【0122】そうして、本実施形態における回路動作も
基本的には図1に示す第1の実施形態と同じである。
【0123】図6は、本発明の電源装置の第3の実施形
態を示す回路図である。
【0124】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明を省略する。
【0125】本実施形態は、アクティブフィルタ動作お
よびインバータ動作が異なる。
【0126】すなわち、整流電源RSの非平滑直流出力
端間に第1および第2のスイッチング手段Q1およびQ
2の直列回路、ならびに平滑コンデンサC1および共振
コンデンサC2の直列回路を直接接続している。
【0127】第1および第2のスイッチング手段Q1お
よびQ2の接続点と、平滑コンデンサC1および共振コ
ンデンサC2の接続点との間が高周波出力端になり、こ
の高周波出力端間に絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線
pを可飽和変流器STの第2の1次巻線p2との直列回
路を接続している。
【0128】以下、回路動作について説明する。
【0129】まず、アクティブフィルタの動作について
説明する。
【0130】第2のスイッチング手段Q2がオンし、第
1のスイッチング手段Q2がオフしていると、整流電源
RSから平滑コンデンサC2、絶縁形漏洩トランスRT
の1次巻線p、可飽和変流器STの第2の1次巻線p2
および整流電源RTの経路を増加電流が流れて絶縁形漏
洩トランスRTの1次巻線pに電磁エネルギーを蓄積す
る。
【0131】第2のスイッチング手段Q2がオフする
と、絶縁形漏洩トランスRTの1次巻線pに蓄積されて
いた電磁エネルギーが放出されて1次巻線pから可飽和
変流器STの第2の1次巻線P2、第1のスイッチング
手段Q1の寄生ダイオード、平滑コンデンサC1および
1次巻線pの経路を減少電流が流れる。
【0132】したがって、平滑コンデンサC1の両端に
は、第2のスイッチング手段Q2のオン時間をTON、
同じくオフ時間をTOFF、非平滑化直流電圧をVp、
平滑コンデンサC1の端子電圧をVoとすると、概ね下
式によって表される正の端子電圧Voが得られる。
【0133】 Vo=Vp・TON/(TON+TOFF) 以上の動作は、降圧形アクティブフィルタとしての動作
である。
【0134】次に、インバータの動作について説明す
る。
【0135】第1のスイッチング手段Q1がオンする
と、平滑コンデンサC1から第1のスイッチング手段Q
1、可飽和変流器STの第2の1次巻線p2、絶縁形漏
洩トランスRTの1次巻線pおよび平滑コンデンサC1
の経路を電流が流れて1次巻線pに電磁エネルギーを蓄
積する。
【0136】第1のスイッチング手段Q1がオフする
と、1次巻線pに蓄積されていた電磁エネルギーが放出
されて1次巻線pから共振コンデンサC2、第2のスイ
ッチング手段Q2の寄生ダイオード、可飽和変流器ST
の第2の1次巻線p2および絶縁形漏洩トランスRTの
1次巻線pの経路を電流が流れる。このとき1次巻線p
のインダクタンスと共振コンデンサC2とは直列共振す
るので、1次巻線pの両端に共振電圧が現れる。その結
果、絶縁形漏洩トランスRTの2次巻線sにはさらに昇
圧された高周波電圧が誘起される。
【0137】ところで、可飽和変流器STの第1および
第2の2次巻線s1、s2は、第1および第2のスイッ
チング手段Q1、Q2の第1および第2のドライブ回路
DQ1、DQ2に挿入されているが、そのコアの飽和は
巻線に対する印加電圧と時間との積で決まる。したがっ
て、低周波電源電圧の高い期間においてはコアの飽和が
早いので、スイッチング手段のデューティすなわちオン
時間が短くなり、反対に低周波電源電圧の低い期間にお
いてはコアの飽和が遅いので、オン時間が長くなる。
【0138】これに対して、高周波スイッチングに伴う
共振により発生する高周波電圧は、電流の増加、減少が
通流時間に比例する範囲において、スイッチング手段の
オン時間に比例する。このため、低周波電源電圧の高い
期間に発生する高周波電圧は低く、反対に低周波電源電
圧が低い期間に発生する高周波電圧は高くなる。
【0139】その結果、低周波交流電源電圧が低い期間
においても、低周波交流電源ACから低周波交流電源電
圧に比例して電流が流入するので、低周波入力電流は高
力率で、かつ低高調波歪になる。
【0140】図7は、本発明の電源装置の第4の実施形
態を示す回路図である。
【0141】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0142】本実施形態においては、整流電源RSの非
平滑直流出力端間に共振コンデンサC2と、平滑コンデ
ンサC1およびインダクタンスL3の直列回路と、第1
および第2のスイッチング手段Q1、Q2の直列回路と
を並列接続している。
【0143】また、第2のスイッチング手段Q2の両端
に可飽和変流器STの第2の1次巻線p2および絶縁形
漏洩トランスRTの1次巻線pを直列接続している。
【0144】さらに、絶縁形漏洩トランスRTの2次巻
線sの両端に可飽和変流器STの第1の1巻線p1およ
び負荷ELすなわち放電ランプを接続している。なお、
放電ランプの一対のフィラメント電極f1、f2の非電
源側端子間にはフィラメント加熱用コンデンサC3を接
続している。
【0145】以下、回路動作を説明する。
【0146】まず、低周波交流電源電圧の瞬時値の高い
期間の動作を説明する。
【0147】第1のスイッチング手段Q1がオンする
と、整流電源RSから予め充電されている共振コンデン
サC2から第1のスイッチング手段Q1、可飽和変流器
STの第2の1次巻線p2、絶縁形漏洩トランスRTの
1次巻線p、フィラメント加熱用コンデンサC3および
共振コンデンサC2の経路を電流が流れる。共振コンデ
ンサC1の容量は、小さいので、共振コンデンサC2の
端子電圧が減少する。整流電源RSの電圧の方が共振コ
ンデンサC1の電圧より高くなると、今度は整流電源R
Sから上記電流の補給が行われる。これと同時に絶縁形
漏洩トランスRTの2次巻線sに電圧が昇圧誘起され、
可飽和変流器STの第1の1次巻線p1およびフィラメ
ント加熱用コンデンサC3に電流が流れて、絶縁形漏洩
トランスRTの漏洩インダクタンスに電磁エネルギーが
蓄積される。
【0148】次に、第1のスイッチング手段Q1がオフ
すると、絶縁形漏洩トランスRTの漏洩インダクタンス
の電磁エネルギーが放出されて、絶縁形漏洩トランスR
Tから可飽和変流器STの第1の1次巻線p1、負荷L
およびフィラメント加熱用コンデンサC3の並列回路、
絶縁形漏洩トランスRT、第2のスイッチング手段Q2
の寄生ダイオード、可飽和変流器STの第2の1次巻線
p2および絶縁形漏洩トランスRTの経路を電流が上記
と同一方向に流れる。
【0149】続いて、第2のスイッチング手段Q2がオ
ンすると、フィラメント加熱用コンデンサC3の電荷が
放電して、フィラメント加熱用コンデンサC3から可飽
和変流器STの第1の1次巻線p1、絶縁形漏洩トラン
スRT、可飽和変流器STの第2の1次巻線p2、第2
のスイッチング手段Q2、絶縁形漏洩トランスRTおよ
びフィラメント加熱用コンデンサC3の経路を流れ、絶
縁形漏洩トランスRTの漏洩インダクタンスに電磁エネ
ルギーが蓄積される。
【0150】次に、第2のスイッチング手段Qがオフす
ると、漏洩インダクタンスの電磁エネルギーが放出され
て、絶縁形漏洩トランスRTから可飽和変流器STの第
2の1次巻線p2、第1のスイッチング手段Q1の寄生
ダイオード、共振コンデンサC2と平滑コンデンサC1
およびインダクタンスL3の直列回路からなる並列回
路、絶縁形漏洩トランスRT、フィラメント加熱用コン
デンサC3、可飽和変流器STの第1の1次巻線p1お
よび絶縁形漏洩トランスRTの経路を電流が流れる。こ
のとき漏洩インダクタンスと共振コンデンサC2とが共
振する。また、共振コンデンサC2とインダクタンスL
3とが共振する。これにより平滑コンデンサC1が充電
する。平滑コンデンサC1の充電は、共振によって行わ
れるから、第3高調波の電流を殆ど生じない。
【0151】また、以上の動作により絶縁形漏洩トラン
スRTの2次巻線sに高周波電圧が現れ、これにより負
荷ELは作動する。
【0152】そうして、第2のスイッチング手段Q2、
絶縁形漏洩トランスRTの漏洩インダクタンス、第2の
スイッチング手段Q2の寄生ダイオードおよび平滑コン
デンサC1は一種の昇圧形アクティブフィルタ機能を担
当する。
【0153】また、第1および第2のスイッチング手段
Q1、Q2および絶縁形漏洩トランスの漏洩インダクタ
ンスは、ハーフブリッジ形インバータ機能を担当する。
【0154】次に、低周波交流電源電圧の瞬時値の小さ
い期間における動作について説明する。
【0155】この期間における動作も基本的には前述の
期間における動作と同様であるが、整流電源RSの非平
滑直流電圧が低いので、第1のスイッチング手段Q1が
オンしたときには、共振コンデンサC2のみから電流が
流れ、整流電源RSからの電流の補給はない。
【0156】また、第2のスイッチング手段Q2のオン
時に共振コンデンサC2とインダクタンスL3との直列
共振が生じ、共振による高周波電圧が共振コンデンサC
2の両端に現れる。
【0157】図8は、本発明の第5の実施形態を示す要
部回路図である。
【0158】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0159】本実施形態は、電圧ドライブ形のスイッチ
ング手段の電圧ドライブ回路を改良してスイッチング手
段のオン時間幅範囲を広げるように改良している点で異
なる。
【0160】すなわち、ドライブ回路DQ2は、可飽和
変流器STの第2の2次巻線s2、電圧可変回路VBC
1および電圧クランプ回路VCCから構成されている。
【0161】電圧可変回路VBC1は、トランジスタQ
3、ダイオードD1、可変抵抗器BR1および抵抗器R
1からなる。トランジスタQ3のエミッタにダイオード
D1を順方向に介して可飽和変流器STの第2の2次巻
線s2の一端に接続し、コレクタを抵抗器R1を介して
上記第2の2次巻線s2の他端に接続し、さらにトラン
ジスタQ3のベースと、第2の2次巻線s2および抵抗
器R1の接続点との間に可変抵抗器BRを接続してい
る。
【0162】電圧クランプ回路VCCは、抵抗器R1と
並列に接続されたツェナーダイオードからなり、第2の
スイッチング手段Q2のゲート・ソース間に接続されて
いる。
【0163】そうして、可変電圧回路VBC1の可変抵
抗器BRを操作して第2の2次巻線S2に印加される電
圧を高くすると、可飽和変流器STの飽和が早くなるの
で、第2のスイッチング手段Q2のオン時間を短縮する
ことができる。なお、ダイオードD1は、2次巻線s2
に印加する電圧の極性を規制するとともに、トランジス
タQ3のベース・エミッタを保護する。
【0164】しかし、2次巻線s2の印加電圧を高くし
ても、第2のスイッチング手段Q2のゲート・ソース間
に印加されるゲート電圧は、電圧クランプ回路VCCに
よってゲート耐圧以下に保持することができる。
【0165】以上、第2のスイッチング手段Q2の第2
のドライブ回路DQ2について説明したが、たとえば第
1のスイッチング手段Q1などその他の電圧ドライブ形
のスイッチング手段に広く適用できるのはいうまでもな
い。
【0166】図9は、本発明の電源装置の第6の実施形
態を示す回路図である。
【0167】図において、図6と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0168】本実施形態は、スイッチング手段として電
流ドライブ形のものたとえばバイポーラ形トランジスタ
を用いるとともに、ドライブ回路を改良してスイッチン
グ手段のオン時間幅範囲を広げるようした点で異なる。
【0169】すなわち、第1および第2のスイッチング
手段Q1、Q2のエミッタ側にダイオードD2が順方向
に直列に挿入され、これらに逆並列にダイオードD3が
接続されている。
【0170】また、いずれのスイッチング手段Q1、Q
2(以下、Qと表記を簡略して説明する。)におけるド
ライブ回路CDQ1、CDQ2(以下、CDと表記を簡
略して説明する。)は、それぞれ可飽和変流器STの第
1の2次巻線s1および第2の2次巻線s2(以下、s
と表記を簡略して説明する。)、可変容量回路BCCお
よび可変抵抗回路BRCからなる。
【0171】可変容量回路BCCは、可変容量コンデン
サBCおよび短絡用ダイオードD4の並列接続回路から
なり、その一端が、一端がスイッチング手段Qのベース
に接続された2次巻線sの他端に接続されている。そし
て、短絡用ダイオードD4は、2次巻線sの順方向の誘
起電圧に対しては逆極性になり、反対に逆方向の誘起電
圧に対して順方向になる。
【0172】可変抵抗回路BRCは、2次巻線sの順方
向の誘起電圧に対して逆極性のダイオードD5および可
変抵抗器BRの直列回路からなり、その一端であるダイ
オードD5のカソードを2次巻線sおよびベースの接続
点に接続されている。
【0173】また、可変容量回路BCCおよび可変抵抗
回路BRCの他端をダイオードD2を介してエミッタに
接続している。
【0174】そうして、可変容量回路BCCは、可飽和
変流器STの2次巻線sの誘起電圧がスイッチング手段
Qのベースに対して順方向の極性のときに、2次巻線s
に対する印加電圧を調節する。
【0175】また、可変抵抗回路BRCは、可飽和変流
器STの2次巻線sの誘起電圧がスイッチング手段Qの
ベースに対して逆方向の極性のときにおけるインピーダ
ンスを調整することにより、可変容量回路BCCのイン
ピーダンスとのバランスを良好にすることができる。
【0176】図10は、本発明の電源装置の第7の実施
形態を示す回路図である。
【0177】図において、図9と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0178】本実施形態は、第1のドライブ回路CDQ
1および第2のドライブ回路CDQ2の連動性を向上さ
せるとともに、始動時にスイッチング手段のオン時間幅
を制御するように構成した点で異なる。すなわち、第1
のドライブ回路CDQ1は、可変容量回路BCCが第1
のコンデンサC5と、コンデンサC6およびFETQ4
の直列回路との並列回路によって構成されている。
【0179】また、可変抵抗回路BRCがダイオードD
5および固定抵抗器R2の直列回路を備えている。
【0180】第2のドライブ回路CDQ2は、可変容量
回路BCCがコンデンサC5と、コンデンサC6および
トランジスタQ5の直列回路と、トランジスタQ5に逆
並列接続されたダイオードD6とから構成されている。
【0181】また、可変抵抗回路BRCが、ダイオード
D5および固定抵抗器R2の直列回路に加えて、さらに
固定抵抗器R2と並列にトランジスタQ6および抵抗器
R3の直列回路を接続して構成されている。そして、ト
ランジスタQ6は、トランジスタQ7のベースおよびツ
ェナーダイオードZDを介して制御される。トランジス
タQ7は、一端が接地された電解コンデンサC7を並列
に介してエミッタ電源VEに接続している。
【0182】さらに、前記可変容量回路BCCのトラン
ジスタQ5のベースは、可変電圧回路BVC2によって
制御される。可変電圧回路BVC2は、トランジスタQ
7および抵抗器R4を介してエミッタがエミッタ電源に
接続されたトランジスタQ9、トランジスタQ9のコレ
クタと接地との間に接続した抵抗器R5からなる。そし
て、トランジスタQ9のベースには、負荷ELの2次開
放電圧および低周波交流電源電圧のそれぞれの帰還電圧
V20、VINを制御入力するように構成されている。
【0183】さらにまた、可変電圧回路BVC2のコレ
クタが抵抗器R6を介してトランジスタQ5のベースに
接続している。トランジスタQ5のコレクタは、ダイオ
ードD7を介して可飽和変流器STの第1の2次巻線s
1および可変抵抗回路BRCの接続点に接続している。
【0184】さらにまた、トランジスタQ7のコレクタ
は、ダイオードD8を介してFETQ4のゲートに接続
している。
【0185】そうして、低周波交流電源ACを投入する
と、エミッタ電源VEが立ち上がり、時定数回路を構成
している電解コンデンサC7が充電するまでの間、トラ
ンジスタQ7はオフしている。このため、トランジスタ
Q9、Q5が連鎖的にオフしているので、第1および第
2のドライブ回路CDQ1、CDQ2の可変容量回路B
CCの容量が大きくなっている。これにより、可飽和変
流器STの第1および第2の2次巻線s1、s2の印加
電圧が大きいために、第1および第2のスイッチング手
段q1、q2のオン時間は短く設定されている。以上の
状態を負荷ELである放電ランプの一対のフィラメント
f1、f2の予熱期間とする。
【0186】次に、電解コンデンサC7が充電される
と、トランジスタQ7がオンするので、FETQ4がオ
ンして第1のドライブ回路CDQ1の可変容量回路BC
Cの容量が小さくなる。これにより、第1のスイッチン
グ手段Q1のオン時間が長くなる。これと同時にトラン
ジスタQ7のオンにより、トランジスタQ6がオンし、
第2のドライブ回路CDQ2の抵抗値が小さくなり、オ
第1のスイッチング手段Q2のオフ時間が短くなる。
【0187】一方、トランジスタQ9のベースに2次開
放電圧と低周波交流電源電圧の帰還電圧信号V20、V
INが制御入力して、それらの信号電圧に応じた電圧が
可変電圧回路BVC2に現れるので、第2のドライブ回
路CDQ2の可変容量回路BCCのトランジスタQ5の
導通度が大きくなり、容量がそれに応じて小さくなる。
これにより、第2のスイッチング手段Q2のオン時間が
長くなる。同トランジスタQ5のコレクタは、またダイ
オードD7を介して第1の電流ドライブ回路CDQ1の
抵抗可変回路BRCに接続しているので、上記と連動し
て第1のスイッチング手段Q1のオフ時間を短くするこ
とができる。
【0188】以上の一連の動作に伴って、インバータ機
能によって発生する高周波電圧が高くなり、負荷Lの放
電ランプが始動して点灯する。点灯すると、電圧可変回
路VBC2に印加される帰還電圧V20が低下するの
で、電圧可変回路VDC2の出力電圧が低下するので、
第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のオン時
間が短くなって高周波電圧を所要の程度まで低下させ
る。
【0189】もし、負荷ELの放電ランプが点灯しない
場合には、引き続き2次開放電圧が高くて危険なので、
電圧可変回路VBC2の電圧が高くなり、電圧可変回路
VDC2の出力電圧が低下して、第1および第2のスイ
ッチング手段Q1、Q2のオン時間を短くして、高周波
電圧を一定に自動制御する。
【0190】図11は、本発明の照明装置の一実施形態
としての照明器具を示す斜視図である。
【0191】図において、1は照明器具本体、2は放電
ランプ点灯装置である。
【0192】照明装置本体1は、基体1aおよびランプ
ソケット1bなどを備えている。さらに、必要にに応じ
て反射板、端子台および配線などを含んでいる。
【0193】放電ランプ点灯装置2は、放電ランプ点灯
回路2aおよび放電ランプ2bからなる。
【0194】放電ランプ点灯回路2aは、図1に示す構
成を備えている。
【0195】放電ランプ2bは、蛍光ランプからなる。
【0196】そうして、本実施形態の照明器具は、放電
ランプ2bが高周波点灯されて所望の照明を行うことが
できる。
【0197】
【発明の効果】請求項1ないし5の各発明によれば、整
流電源からの非平滑直流電圧を入力して高周波を出力す
るに当たり、スイッチング手段を共有したアクティブフ
ィルタ機能およびインバータ機能を備えた複合回路方式
の高周波インバータにするとともに、負荷電流のみが流
れる回路部分に第1の1次巻線を挿入し、負荷電流およ
びインバータ電流の流れる回路部分に第2の1次巻線を
挿入した可飽和変流器の2次巻線によってスイッチング
手段にドライブ信号を供給するように構成したことによ
り、高力率、低高調波歪で、しかも高周波出力電流に含
まれる低周波リップルが実用上差し支えない程度に低減
してクレストファクタが良好な電源装置を提供すること
ができる。
【0198】請求項2の発明によれば、加えて1次巻線
が高周波共振回路に接続されるとともに、2次巻線に負
荷を接続するようにした絶縁トランスを含み、絶縁トラ
ンスの2次回路に可飽和変流器の第1の1次巻線を挿入
し、絶縁トランスの1次巻線と直列に第2の2次巻線を
挿入したことにより、高周波インバータと負荷側とを導
電的に絶縁して対地との間のノイズを低減した電源装置
を提供することができる。
【0199】請求項3の発明によれば、加えて高周波イ
ンバータの高周波出力端に直流カットコンデンサを接続
してこの直流カットコンデンサを介して負荷を接続する
ようにするとともに、高周波出力端間にインダクタンス
を接続したことにより、絶縁トランスを用いないので、
小形で安価な電源装置を提供することができる。
【0200】請求項4の発明によれば、加えて電圧ドラ
イブ形スイッチング手段を用いるとともに、スイッチン
グ手段のドライブ回路が過飽和変流器の2次巻線、2次
巻線の電圧を調節する電圧可変回路、および電圧可変回
路の電圧をクランプしてスイッチング手段の制御端子に
印加する電圧クランプ回路を備えることにより、スイッ
チング手段をゲート耐圧以下でドライブしながらスイッ
チング手段のオン時間を広い範囲に拡張することが可能
な電源装置を提供することができる。
【0201】請求項5の発明によれば、加えて電流ドラ
イブ形スイッチング手段を用いるとともに、スイッチン
グ手段のドライブ回路が過飽和変流器の2次巻線、2次
巻線の順方向電圧を調節する可変容量回路、および2次
巻線の逆方向電圧を調節する可変抵抗回路を備えている
ことにより、スイッチング手段のオン時間を広い範囲に
拡張することが可能で、しかも良好なスイッチング状態
を維持する電源装置を提供することができる。
【0202】請求項6の発明によれば、請求項1ないし
5の電源装置と、放電ランプおよにこれに直列に接続さ
れた限流インピーダンスを備え、高周波インバータの高
周波出力端間に接続された負荷回路を備えることによ
り、請求項1ないし5の効果を有する放電ランプ点灯装
置を提供することができる。
【0203】請求項7の発明によれば、照明装置本体お
よび照明装置本体に支持された請求項6の放電ランプ点
灯装置を備えていることにより、請求項1ないし5の効
果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電源装置の第1の実施形態を示す回路
図である。
【図2】本発明の電源装置の第1の実施形態における電
圧、電流波形図
【図3】本発明の電源装置の第1の実施形態における電
源電圧位相に対する高周波出力の発振周波数特性を示す
グラフ
【図4】本発明の電源装置の第1の実施形態における電
源電圧位相に対する第1のスイッチング手段のデューテ
ィ特性を示すグラフ
【図5】本発明の電源装置の第2の実施形態を示す回路
【図6】本発明の電源装置の第3の実施形態を示す回路
【図7】本発明の電源装置の第4の実施形態を示す回路
【図8】本発明の電源装置の第5の実施形態を示す要部
回路図
【図9】本発明の電源装置の第6の実施形態を示す回路
【図10】本発明の電源装置の第7の実施形態を示す回
路図
【図11】本発明の照明装置の一実施形態としての照明
器具の斜視図
【図12】逆極性形アクティブフィルタを備えた複合回
路方式の高周波インバータを主体とする第1の電源装置
を示す回路図
【図13】図12に示す第1の従来の電源装置における
電圧、電流波形図
【図14】図12に示す第1の従来の電源装置における
電源電圧位相に対する高周波出力の発振周波数特性を示
すグラフ
【図15】図12に示す第1の従来の電源装置における
電源電圧位相に対する第1のスイッチング手段のデュー
ティ特性を示すグラフ
【図16】逆極性形アクティブフィルタを備えた複合回
路方式の高周波インバータを主体とする第2の電源装置
を示す回路図
【図17】図16に示す第2の従来の電源装置における
電圧、電流波形図
【図18】図16に示す第2の従来の電源装置における
電源電圧位相に対する高周波出力の発振周波数特性を示
すグラフ
【図19】図16に示す第2の従来の電源装置における
電源電圧位相に対する第1のスイッチング手段のデュー
ティ特性を示すグラフ
【符号の説明】
AC…低周波交流電源 NF…ノイズフィルタ RS…整流電源 Q1…第1のスイッチング手段 DQ1…第1のドライブ回路 Q2…第2のスイッチング手段 DQ2…第2のドライブ回路 RT…絶縁形漏洩トランス p…1次巻線 s…2次巻線 C1…平滑コンデンサ C2…共振コンデンサ C3…フィラメント加熱用コンデンサ ST…可飽和変流器 p1…第1の1次巻線 p2…第2の1次巻線 s1…第1の2次巻線 s2…第2の2次巻線 EL…負荷 f1…フィラメント電極 f2…フィラメント電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/5387 H02M 7/5387 A H05B 41/24 H05B 41/24 L Fターム(参考) 3K072 AA01 AA02 AA11 BA03 BA05 BB01 BB10 BC02 BC03 BC07 CA11 CA14 DB03 DD04 EA02 GA01 GA02 GB12 GB13 GB18 GC02 HA10 5H007 AA01 AA02 AA08 BB03 CA02 CB03 CB12 CB22 CC03 CC32 DB03 EA08 HA03 5H740 AA03 BA12 BB05 BB08 NN03 NN08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】低周波交流電圧を整流して非平滑直流電圧
    を出力する整流電源と;スイッチング手段を共有したア
    クティブフィルタ機能およびインバータ機能を備えた複
    合回路方式であり、高周波負荷電流のみが流れる回路部
    分に挿入された第1の1次巻線、高周波負荷電流および
    インバータ回路電流が流れる回路部分に挿入された第2
    の1次巻線、およびスイッチング手段にドライブ信号を
    供給するように接続された2次巻線を備えた可飽和変流
    器を含み、整流電源の非平滑直流電圧を入力して高周波
    電圧を出力する高周波インバータと;を具備しているこ
    とを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】低周波交流電圧を整流して非平滑直流電圧
    を出力する整流電源と;スイッチング手段を共有したア
    クティブフィルタ機能およびインバータ機能を備えた複
    合回路方式であり、1次巻線を高周波共振回路に接続す
    るとともに2次巻線に負荷を接続するようにされた絶縁
    トランス、ならびに絶縁トランスの2次回路に負荷と直
    列になるように挿入された第1の1次巻線、絶縁形漏洩
    トランスの1次巻線と直列に挿入された第2の1次巻
    線、およびスイッチング手段にドライブ信号を供給する
    ように接続された2次巻線を備えた可飽和変流器を含
    み、整流電源の非平滑直流電圧を入力して高周波電圧を
    出力する高周波インバータと;を具備していることを特
    徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】低周波交流電圧を整流して非平滑直流電圧
    を出力する整流電源と;スイッチング手段を共有したア
    クティブフィルタ機能およびインバータ機能を備えた複
    合回路方式であり、一方の高周波出力端に接続した直流
    カットコンデンサ、高周波出力端間に接続された高周波
    共振回路を構成するインダクタンス、ならびに負荷電流
    のみが流れる回路部分に挿入された第1の1次巻線、負
    荷電流とインダクタを流れる電流とが流れる回路部分に
    挿入された第2の1次巻線、およびスイッチング手段に
    ドライブ信号を供給するように接続された2次巻線を備
    えた可飽和変流器を含み、整流電源の非平滑直流電圧を
    入力して高周波電圧を出力する高周波インバータと;を
    具備していることを特徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】スイッチング手段は、電圧ドライブ形であ
    り;可飽和変流器の2次巻線、2次巻線の電圧を調節す
    る電圧可変回路、および電圧可変回路の電圧をクランプ
    してスイッチング手段の制御端子に印加する電圧クラン
    プ回路を備えたドライブ回路を具備している;ことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載の電源装
    置。
  5. 【請求項5】スイッチング手段は、電流ドライブ形であ
    り;可飽和変流器の2次巻線、2次巻線の順方向電圧を
    調節する可変容量回路および2次巻線の逆方向電圧を調
    節する可変抵抗回路を備えたドライブ回路を具備してい
    る;ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記
    載の電源装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれか一記載の電源
    装置と;放電ランプおよび放電ランプと直列に接続され
    た限流インピーダンスを備え、高周波インバータの高周
    波出力端間に接続された負荷回路と;を具備しているこ
    とを特徴とする放電ランプ点灯装置。
  7. 【請求項7】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項6記載の放電ランプ点灯装置と;を具備してい
    ることを特徴とする照明装置。
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