JP2000166215A - リニアモータ駆動装置及び光ディスク装置 - Google Patents

リニアモータ駆動装置及び光ディスク装置

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JP2000166215A
JP2000166215A JP10332420A JP33242098A JP2000166215A JP 2000166215 A JP2000166215 A JP 2000166215A JP 10332420 A JP10332420 A JP 10332420A JP 33242098 A JP33242098 A JP 33242098A JP 2000166215 A JP2000166215 A JP 2000166215A
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linear motor
driving
drive
armature coil
armature
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JP10332420A
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Taizo Kusano
泰三 草野
Takashi Haruguchi
隆 春口
Takeshi Tsunoda
剛 角田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型磁気機構で、少ない駆動電流で、高速か
つ、高精度なリニアモータ駆動装置を提供すること、さ
らには、このリニアモータ駆動装置を用いることで、小
型、低消費、かつ高速アクセスを可能とする光ディスク
装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 多極界磁マグネット101と、推力発生
用の複数個の電機子コイル104A〜104Cと、電機
子コイル104A〜104Cに対応した磁気センサとか
らなる多極リニアモータの駆動において、マグネットの
安定着磁域のみを使って電機子コイル104A〜104
Cを切換え駆動する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置、
ハードディスク装置等のディスクドライブ装置に搭載さ
れて光学ヘッドや磁気ヘッド等のピックアップをディス
ク半径方向に高速・高精度に移動させるピックアップ送
り装置を始めとする、リニアモータ駆動及び光ディスク
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の送り装置としては、一般に前述
の光ディスクドライブ装置では、DCモータを用いたギ
ヤ減速方式、ステッピングモータを使ったリードスクリ
ュー方式、さらには単極の界磁マグネットで構成される
ボイスコイル型リニアモータを用いた方式の送り装置が
従来より用いられている。しかしながら、上記各方式の
送り装置によれば、光ピックアップの移動速度が遅いた
め、高速シークが困難であるという問題点が存在する
(特開平10−69738号公報参照)。即ち、DCモ
ータを用いたギヤ減速方式やステッピングモータを用い
たリードスクリュー方式では、減速部を有するため、そ
の分、光ピックアップの移動速度が低下する。
【0003】また、単極界磁マグネットで構成されるボ
イスコイル型リニアモータ方式では、シークストローク
長が長くなればなるほどコイル上の有効磁束密度が減少
し感度がダウンするため、消費電流の割に光ピックアッ
プの移動速度が大きくできなくなる。それでも、ボイス
コイル型リニアモータ方式では磁気機構を大きくし、電
流を多く流すことで高速な移動速度が得られるため、光
磁気ディスクドライブ装置等の特に高速アクセス性能が
要求される装置では本方式が多く採用されている。
【0004】また、ボイスコイル型リニアモータ方式に
おける本問題点を解決する方式として、前述の特開平1
0−69738号公報によれば、ピックアップをディス
クの半径方向に移動させるピックアップの送り装置にお
いて、前記ピックアップを前記ディスクの半径方向に移
動させる手段が、界磁マグネットと電機子コイルを有す
る同期型リニアモータである方式を開示している。
【0005】ここでいう同期型リニアモータとは、「電
機子コイルと界磁マグネットとの相互作用により移動磁
界の移動速度に同期して移動するモータ」と定義される
ものをいい、図16〜18に基づき同期型リニアモータ
を用いた方式の送り装置を説明する。図16は従来の送
り装置の構成図、図17は従来の送り装置の動作説明
図、図18は従来の送り装置の動作説明図である。図1
6に示すように、この同期型リニアモータは、ディスク
ドライブ装置の図示しない固定ベースであるメインシャ
ーシ上に載置された多極界磁マグネット(永久磁石)1
601と、これに対向配置された電機子コイル1602
で構成されている。電機子コイル1602は、一端側が
光ピックアップ1603の一側方に連結された中間連結
部材1604の他端部に取り付けられている。中間連結
部材1604にはガイド軸1605が挿通されている。
ガイド軸1605は、同期型リニアモータによってディ
スク(図示せず)の半径方向に相当するX軸方向に移動
される光ピックアップ1603の移動を円滑に案内す
る。
【0006】また、多極界磁マグネット1601と電機
子コイル1602の位置関係の検出のため、ホール素子
1606が各電機子コイル1602の内側に取り付けら
れている。ここで、この同期型リニアモータは、電機子
コイル1602がA、B、Cの3相配設されており、電
機子コイル1602の3相分の長さと多極界磁マグネッ
ト1601の4極分の長さが等しくなっている。この同
期型リニアモータの基本の駆動方法は、3相の電機子コ
イルコイルA、B、Cに図17に示すような互いに位相
が120度ずれた電流を通電することにより行われる。
【0007】次に、図17及び図18に基づき同期型リ
ニアモータの移動の原理について説明する。まず、電機
子コイル1602と多極界磁マグネット1601の位置
関係が図18(a)に示す位置関係にある場合に、図1
7に示すa点のように電機子コイルBに+側の最大電流
を、電機子コイルコイルA、Cに−側の中間値程度の電
流を通電する。すると、図18(a)に示すように、電
機子コイル1602のコイル部に磁界が発生し、多極界
磁マグネット1601と作用して電機子コイル1502
及びこれに連結された光ピックアップ1603に右方向
に力が加わる。
【0008】従って、電機子コイル1602は矢印で示
す右方向に所定距離移動する。そして、右方向への移動
の結果、電機子コイル1602と多極界磁マグネット1
601の位置関係は図18(b)に示す位置関係にな
る。この状態では、図17のb点のように電機子コイル
コイルAに−側の最大電流を流し、電機子コイルコイル
B、Cに+側の中間値程度の電流を通電する。すると、
コイル部に図18(b)に示すような磁界が発生し、多
極界磁マグネット1601と作用して電機子コイル16
02を更に右方向に移動させる。以下同様にして図18
(c)、(d)、(e)の状態で図17中のc点、d
点、e点のようにコイルに電流を通電すると、光ピック
アップ1603が右方向に移動していく。
【0009】以上のように電機子コイル1602と多極
界磁マグネット1601の位置関係に応じて電機子コイ
ルコイルA、B、Cに通電する電流を変化させれば電機
子コイル1602及び光ピックアップ1603を移動さ
せることができる。電機子コイル1602の通電タイミ
ングについては、各電機子コイル1602の内側に取り
付けられたホール素子1606で、多極界磁マグネット
1601の極に対する位置関係を検出し、これを論理処
理することで生成している。
【0010】上記した同期型リニアモータは、図16に
示すように、上述の単極マグネットのボイスコイルモー
タとは異なって、マグネットを多極構成とすることでコ
イル上の有効磁束密度を高め、感度のアップを図ってい
る。理論的には、 B×S=Br×S’ B :空隙の磁束密度 S :マグネットの極当たりの表面積 Br:ヨークの飽和磁束密度 S’:ヨーク中の磁束の通る断面積 において、BrおよびS’が物理的に限られた値であ
り、多極にすることでSが小さくできるため、結果的に
Bが大きくできることで、大きな感度が得られる。従っ
て、例えば極数を4極に分割すれば単極に比べて、理論
的には4倍の感度を持たせることが可能となり、消費電
力を節約できるとともに、その分より簡単に高速化が図
れることになるわけである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した特開
平10−69738号公報に記載される技術では、図1
9、20(図19、20は従来の送り装置の動作説明図
であって、図示状態を基準にして電機子コイル1602
を右方向に駆動したときの、ホール素子出力、駆動電
流、各電機子コイル発生感度、全電機子コイルトータル
発生感度を図示したものである)に示すように、多極界
磁マグネット1601の着磁状態として、各極の中央部
は安定に着磁された安定着磁域が、各極の両端部は機械
的に不十分な着磁となった非安定着磁域が必ず存在する
ため、この非安定着磁域で駆動された部分は発生感度が
ダウンし、トータル感度として、最大感度点に対して少
なくとも30%以上の感度ダウン点が時間とともに(位
置に応じて)発生してしまう。
【0012】従って本方式を送り装置に使用すると、低
消費での高速移動は可能なものの、低速移動時にこの感
度ダウン域による速度むらが大きく発生、しいては速度
制御不能状態が発生し(感度フラット域では、駆動電流
を微小パルス等に変えることで微妙な速度制御も可能で
あるが、大きな感度ダウン域では微小電流駆動は行えな
いため、不測に大きな感度ダウン域が発生するような従
来の装置では本方式での速度制御は不能となる)、例え
ば、光ディスク装置の送り装置としてはシーク終了直前
の位置決め精度の劣化による再シークの発生(アクセス
タイムの増大)、さらにはトラック引き込みミスによる
暴走状態の発生等、ドライブ装置としての性能を著しく
損なうことになる。
【0013】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、小型磁気機構で、少ない駆動電流で、かつ高速、高
精度なリニアモータ駆動装置を提供すること、さらに
は、この送り装置を用いることで、小型、低消費で、か
つ高速アクセスを可能とする光ディスク装置を実現する
ことを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、界磁を発生させるマグネットを直線状に複
数配設して多極界磁マグネットを形成し、多極界磁マグ
ネットに対向して、推力発生用の複数個の電機子コイル
を移動自在に配設し、電機子コイルに対応した磁気セン
サを配設してなるリニアモータと、磁気センサの出力に
より多極界磁マグネットの着磁極性を検出する着磁極性
検出器と、磁気センサの出力により多極界磁マグネット
の安定着磁域を検出する安定着磁域検出器と、電機子コ
イルに対応した駆動器とを有するリニアモータ駆動装置
であって、駆動器が、着磁極性検出器の出力により複数
個の電機子コイルのいづれかを選択して駆動極性を切り
換える機能、および、安定着磁域検出器の出力により駆
動出力をミュートする機能を有することを特徴とするリ
ニアモータ駆動装置である。
【0015】本発明によれば、小型磁気機構で省駆動電
力の高速高精度のリニアモータ駆動装置を提供すること
ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、界磁を発生させるマグネットを直線状に複数配設し
て多極界磁マグネットを形成し、多極界磁マグネットに
対向して、推力発生用の複数個の電機子コイルを移動自
在に配設し、電機子コイルに対応した磁気センサを配設
してなるリニアモータと、磁気センサの出力により多極
界磁マグネットの着磁極性を検出する着磁極性検出器
と、磁気センサの出力により多極界磁マグネットの安定
着磁域を検出する安定着磁域検出器と、電機子コイルに
対応した駆動器とを有するリニアモータ駆動装置であっ
て、駆動器が、着磁極性検出器の出力により複数個の電
機子コイルのいづれかを選択して駆動極性を切り換える
機能、および、安定着磁域検出器の出力により駆動出力
をミュートする機能を有することを特徴とするリニアモ
ータ駆動装置であり、小型磁気機構で、少ない駆動電流
で、かつ高速、高精度な送りを可能とする送り装置が構
成できるという作用を有する。
【0017】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のリニアモータ駆動装置において、駆動器はPWM駆動
装置であることを特徴とするリニアモータ駆動装置であ
り、さらに少ない駆動電流で、かつ高速、高精度な送り
を可能とする送り装置が構成できるという作用を有す
る。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
のリニアモータ駆動装置において、電機子コイルを形成
するコイル数を3個、磁気センサ数を2個とし、電機子
コイルを駆動方向に第1、第2、第3の電機子コイルと
して配置したとき、磁気センサを第1および第3の電機
子コイルの略推力発生中心にそれぞれ配置し、第1から
第3の電機子コイルまでの総コイル長は多極界磁マグネ
ットの単極あたりの安定着磁域長以下であり、第1の電
機子コイルと第2の電機子コイルの間および第2の電機
子コイルと第3の電機子コイルの間のギャップ長は多極
界磁マグネットの非安定着磁域長以上の機械寸法である
ことを特徴とするリニアモータ駆動装置であり、シンプ
ルな構成で高速、高精度な送りを可能とする送り装置が
構成できるという作用を有する。
【0019】請求項4に記載の発明は、少なくとも対物
レンズをフォーカス方向に移動可能に第1の支持手段が
支持し、対物レンズをフォーカス方向に第1の駆動手段
が駆動させる可動部と、可動部をトラック方向に大きく
移動可能に支持する第2の支持機構と、可動部をトラッ
ク方向に大きく駆動する第2の駆動手段とを有する光デ
ィスク装置であって、第2の駆動手段を駆動させる装置
として請求項1ないし3のいづれかに記載するリニアモ
ータ駆動装置を用いたことを特徴とする光ディスク装置
であり、シンプルな構成で小型、低消費で、かつ高速ア
クセスを可能とする光ディスク装置が構成できるという
作用を有する。また本発明は、トラックアクチュエータ
とシークモータを兼用した1段シークとする場合にも適
用でき、この場合にはトラックアクチュエータ側の消費
電流が削減でき、さらに低消費を可能とする光ディスク
装置が構成できるという作用を有する。
【0020】請求項5に記載の発明は、少なくとも対物
レンズをフォーカス方向に移動可能に第1の支持手段が
支持し、対物レンズをフォーカス方向に第1の駆動手段
が駆動させる可動部と、可動部をトラック方向に大きく
移動可能に支持する第2の支持機構と、可動部をトラッ
ク方向に大きく駆動する第2の駆動手段と、符号化され
た情報信号がピット列として記録されているディスクを
回転駆動するスピンドルモータと、ディスク上のトラッ
クに記録されている情報を光学的に読み取る光学系とか
らなる光ピックアップを有する光ディスク装置であっ
て、第2の駆動手段を駆動させる装置として請求項1な
いし3のいづれかに記載するリニアモータ駆動装置を適
用し、かつ、駆動器は光ピックアップ内の第2の駆動手
段の近傍に実装することを特徴とする光ディスク装置で
あり、小型、低消費、高速アクセスで、かつ、S/N比
の優れたデータ再生を可能とする光ディスク装置が構成
できるという作用を有する。
【0021】請求項6に記載の発明は、少なくとも、対
物レンズをフォーカス方向に移動可能に第1の支持手段
が支持し、対物レンズをフォーカス方向に第1の駆動手
段が駆動させる可動部と、可動部をトラック方向に大き
く移動可能に支持する第2の支持機構と、可動部をトラ
ック方向に大きく駆動する第2の駆動手段と、符号化さ
れた情報信号がピット列として記録されているディスク
を回転駆動するスピンドルモータと、ディスク上のトラ
ックに記録されている情報を光学的に読み取る光学系と
からなる光ピックアップを有する光ディスク装置であっ
て、第2の駆動手段を駆動させる装置として請求項1な
いし3のいづれかに記載のリニアモータ駆動装置を適用
し、かつ、光学系は光ピックアップ内の固定部に配置す
ることを特徴とする光ディスク装置であり、請求項5と
は別の構成で、小型、低消費、高速アクセスで、かつ、
S/N比の優れたデータ再生を可能とする光ディスク装
置が構成できるという作用を有する。
【0022】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1におけるリニアモータ駆動装置の構成図、図2は図
1のリニアモータ駆動装置の駆動回路ブロック構成図、
図3は図1のリニアモータ駆動装置の動作説明図、図4
は図1の着磁極性検出器および安定着磁域検出器の配置
図である。
【0023】図1は本発明を3相の電機子コイルで実現
したもので、101は多極界磁マグネット、102はセ
ンターヨーク、103はステータヨーク、104A・1
04B・104Cはそれぞれ独立に駆動可能なシリンダ
型の電機子コイル、105A・105Cは前記多極界磁
マグネット101の着磁状態を検出するためのホール素
子である。基本的な動作としては、3つの電機子コイル
104A・104B・104Cのうち、多極界磁マグネ
ット101の安定着磁域に面した2つの電機子コイルが
常にオン状態となり、対応する多極界磁マグネット10
1の極性にあわせて電機子コイル104A・104B・
104Cの極性を切換え駆動することで、駆動位置によ
らず安定した推力を得られるようになっている。
【0024】図1、図2により回路動作を簡単に説明す
る。図1に示すようにホール素子105A・105Cが
電機子コイル104A・104Cの略推力発生中心に配
置されていることで、このホール素子105A・105
Cの出力信号は対応する多極界磁マグネット101の着
磁状態を表すと同時に、対応する電機子コイル104A
・104の駆動感度(推力)を表す構成となっている。
まず、ホール素子105A・105Cの出力信号から着
磁極性検出器201により、各電機子コイル104A・
104B・104Cに対応したモータ駆動極性切換信号
NA、NB、NCを生成する。これは、多極界磁マグネ
ットであるため、同一方向駆動を行なうには各電機子コ
イル104A・104B・104Cがその時に面してい
るN、S領域毎に駆動極性を切換えなければならないた
めで、入力された駆動信号TROに対し、極性切換器2
03を使用し、前記モータ駆動極性切換信号NA、N
B、NCを用いて極性を切換えることで極性切換え後の
駆動信号TRO1A・TRO1B・TRO1Cを生成す
る。
【0025】次に、安定着磁域検出器202により、各
電機子コイル104A・104B・104Cが多極界磁
マグネット101の安定着磁領域に面しているかを検出
した後、その中で意図したモータのみをオンとする(あ
るいは全ての電機子コイル104A・104B・104
Cが安定着磁域に面していても、そのうち一つをミュー
トする)ためのモータ駆動ミュート信号MA、MB、M
Cを生成する。そして、駆動信号TRO1A・TRO1
B・TRO1Cに対し、出力ミュート器204を使用
し、前記モータ駆動ミュート信号MA、MB、MCを用
いてミュート処理を行なうことでミュート処理後の駆動
信号TRO2A・TRO2B・TRO2Cを生成する。
最後に、これらを各リニア駆動器205に入力し、各電
機子コイル104A・104B・104Cを駆動するこ
とで、前述の動作を可能とする多極リニアモータが構成
される。
【0026】次に、図3の駆動タイミングにおいて、H
A+、HC+はそれぞれホール素子105A・105C
のプラス側出力を、多極界磁マグネット101の斜線部
分は安定着磁領域(その他の部分は非安定着磁領域)を
示す。ここで図4に示す機械寸法条件が成り立つとする
と、HA+、HC+信号のフラットな部分はそれぞれ電
機子コイル104A・104Cが多極界磁マグネット1
01の安定着磁域に完全に面している状態を表している
ことになる。また、電機子コイル104A・104Cの
うちのどちらかの電機子コイル104A(又は104
C)が非安定着磁域にあるときには、電機子コイル10
4Bが安定着磁域に面していることになる。
【0027】従って、多極界磁マグネット101の極性
に応じて面する電機子コイル104A・104B・10
4Cの極性を切り換えながら、前者の状態にある時に電
機子コイル104A・104Cをオン、電機子コイル1
04Bはオフとし、後者の状態にあるときに電機子コイ
ル104A・104Cのうち非安定着磁域にある電機子
コイル104A・104Cをオフ、電機子コイル104
Bをオンとすることで、常に安定着磁域のみを使用して
電機子コイル104A・104B・104Cを駆動する
ことができ、高感度でかつ場所によらず一定感度特性を
得る多極リニアモータ駆動が可能となる。付け加えてお
くが、本機械寸法条件はあくまで感度ダウン点を全く発
生させないための条件で、多少の条件からのずれはあっ
ても、感度ダウン量が20%以下に押さえられる機械寸
法となっていれば、速度制御特性、プレイアビリティ特
性の確保上問題ないレベルとなる。
【0028】次に、個別な説明図を使用して、もっと詳
細な回路動作の説明を行なう。図5は図2の着磁極性検
出器および安定着磁域検出器の回路図、図6は図5の各
検出器の動作説明図である。図5において501はコン
パレータ、502はORゲート、503はNANDゲー
ト、504はアナログマルチプレクサを示す。本発明で
は、構成上ホール素子数を減らすために、電機子コイル
104A・104B・104Cそれぞれにはホール素子
を配置せず、電機子コイル104A・104Cのみに配
置してそれぞれのモータ駆動極性切換信号・モータ駆動
ミュート信号を生成し、電機子コイル104B用につい
ては電機子コイル104A・104C用の信号から演算
・生成する構成をとっている。図6に示すように、まず
ホール素子105Aの出力HA+、HA−をコンパレー
タ501で単純にスライスすることで、 HA+ ≧ HA− のとき High となるモータ駆動極性切換信号NAが生成できる。
【0029】次に、HA−信号を適当な抵抗比で分圧し
た信号HA−′(信号HAを下側に適当なオフセットを
はかせた状態に相当:ここで「適当な」とは、有効とな
る電機子コイルが多極界磁マグネット101の安定着磁
領域に完全に対面し、推力の低下が発生しないような状
態となるような検出レベルとなるようにスライスレベル
を設定することを言う。)とHA+信号をコンパレータ
501でスライスすることで、 HA−′≧ HA+ のとき High となる信号MA1が、HA+信号を適当な抵抗比で分圧
した信号HA+′(信号HA+を下側に適当なオフセッ
トをはかせた状態に相当)とHA−信号をコンパレータ
501でスライスすることで、 HA+′≧ HA− のとき High となる信号MA2が生成でき、ORゲート502により
このORをとることでモータ駆動ミュート信号MAが生
成できる。
【0030】同様にして、モータ駆動極性切換信号N
C、およびモータ駆動ミュート信号MCが生成できる。
次に、生成したモータ駆動ミュート信号MA、MCに対
して、NANDゲート503をとることで、電機子コイ
ル104A、もしくは104Cがオフのときに電機子コ
イル104Bをオンとするモータ駆動ミュート信号MB
が、さらに、生成したモータ駆動極性切換信号NA、N
Cに対して、アナログマルチプレクサ504を使用し、
モータ駆動ミュート信号MAを切換え信号としてマルチ
プレクスすることで、電機子コイル104Bがミュート
解除されたときに有効駆動極性を示す電機子コイル10
4B用のモータ駆動極性切換信号NBが生成できる。
【0031】次に、図7は図2の極性切換器および出力
ミュート器の回路図であって、図7(a)は極性切換器
および図7(b)は出力ミュート器を示す。図7におい
て、505はオペアンプを示す。図7(a)において
は、前記のモータ駆動極性信号NAを指令信号として、
オペアンプ505による差動アンプの入力をアナログマ
ルチプレクサ504により反転側を使用するか非反転側
を使用するかを切り換えることでアナログ極性切換えを
行なっている。図7(b)においては、前記のモータ駆
動ミュート信号MAを指令信号として、アナログマルチ
プレクサ504で入力信号と基準電位信号とを切り換え
ることでアナログミュート処理を行なっている。そし
て、駆動器としてこの種のリニアモータ駆動装置の駆動
に一般的に用いられるリニア装置駆動器を適用し、各電
機子コイル104A・104B・104Cを駆動するこ
とで、3つの電機子コイル104A・104B・104
Cのうち、常に多極界磁マグネット101の安定着磁域
に面している2つを安定に選択・駆動するリニアモータ
駆動が可能となる。
【0032】以上のように、本発明を用いることで、多
極界磁マグネットを使用したリニアモータ駆動において
安定着磁域のみを用いて複数コイルを切換え駆動するモ
ータ駆動が可能となり、小型磁気機構で、少ない駆動電
流で、かつ高速、高精度な送りを可能とする送り装置を
実現することが可能となる。
【0033】(実施の形態2)図8に本発明の実施の形
態2におけるリニアモータ駆動装置の駆動回路ブロック
構成図を示す。これは、図2において駆動器の部分をP
WM駆動器206としたもので、実施の形態1で示した
効果に加えてPWM駆動による低消費効果をさらに上乗
せすることが可能となる。図9は図8のPWM駆動器の
回路構成図、図10は図9の各部の動作波形図、図11
は図2のリニア駆動器の回路構成図をそれぞれ表わし、
PWM方式とリニア方式の効率について比較考察する。
ここでの効率とは、駆動コイル(リアクタンス分L、抵
抗分ra)に供給する電力を一定とした場合のトランジ
スタおよびその他の駆動に必要な回路が消費する電力の
大小を考える。
【0034】まず、従来のリニア方式では、駆動トラン
ジスタはスイッチング動作ではなく定電流領域で動作す
るため、駆動電圧Vmからコイル因果電圧VL及びエミ
ッタ抵抗Rで降下する電圧を引いた残りの電圧が、その
コレクタ−エミッタ間にかかる。この電圧とコイル電流
IL(=(Vin−Vbe)/Rの定電流)との積が駆
動トランジスタの消費電力となる。すなわち、 Pd1=Vm・IL−IL・IL・(R+ra) となる。一方、エミッタ抵抗の消費電力Pd2は、 Pd2=IL・IL・R となる。したがって、駆動器のトータル消費電力Pdは
両者の和となり、 Pd=Vm・IL−IL・IL・(R+ra)+IL・
IL・R となる。本式から分かるように、この方式においては、
駆動電圧Vmと電機子コイル104A・104B・10
4Cに印加すべき電圧との差が大きいと(Vm≫IL・
raであると)、駆動トランジスタの消費電力が増加し
(Pd1→大となり)、高効率は望めなくなる。しかし
ながら、光ディスク装置においては高速シークを実現す
るため、あるいは不測の外乱入力に対して制御精度を確
保するために、駆動電圧Vmは対する必要感度を発生可
能な十分高めの値に設定しておく必要がある。さらに今
後、転送レートを上げるためにディスクの回転数は上が
る方向であることや、ディスク内に散在しているデータ
を高速に読み出すために、シークスピードも上がる方向
であることを考えると、駆動電圧Vmはさらに余裕をも
った値が必要となり、効率は劣化する方向にある。
【0035】次に、PWM方式では、サーボ制御器から
制御信号をPWM信号で出力し駆動器内でそのままPW
M駆動信号を生成して出力するタイプと、サーボ制御器
からはリニア信号として出力し駆動器内でPWMパルス
に変換してPWM駆動信号を出力するタイプとあるが、
ここでは後者の形で説明する。入力された制御信号Vi
nはPWM変換器によりパルス信号Vbに変換される
が、該パルスの周波数をモータの時定数(=L/ra)
に比較して十分高くとると、駆動用トランジスタがオン
時にリアクタンスLに蓄えられていたエネルギ(図11
中A点におけるエネルギ総量=L・IL・IL/2
[J])が、駆動用トランジスタのオフ時にフライホイ
ールダイオードDに流れるパスを通して同じく電機子コ
イル104A・104B・104Cに流れるため(電流
ID)、結果的にトランジスタのオン・オフ時とも電機
子コイル104A・104B・104Cに駆動電流が流
れることになる。また、この場合の駆動トランジスタの
消費電力Pdはオン時の損失とストレージ損失、ターン
オフ損失の和となる。すなわち、 Pd=Vce(sat)・IL+Pstg+Poff となる。
【0036】駆動器全体としては、フライホイールダイ
オードDの順方向損失、およびリカバリ時のストレージ
損失、オフ時の損失をプラスしなければならないが、ト
ランジスタ、ダイオードともターンオフ損失は無視でき
ること、ストレージ損失についてもスイッチング特性の
優れたものを利用することによってこれを少なくするこ
とができるため、近似的にはトランジスタがオン時の損
失、およびダイオードのオン時の順方向損失をプラスし
たものをトータル損失としてみて差し支えない。本損失
は、前記のリニア方式駆動器の損失に比べればはるかに
少なく、高い効率が得られる。
【0037】従って、実施の形態1で示したリニアモー
タ駆動方式と本PWM駆動方式を組み合わせることで、
さらに少ない駆動電流で、かつ高速、高精度な送りを可
能とする送り装置が実現できる。
【0038】(実施の形態3)図12は本発明の実施の
形態3における光ディスクピックアップの構成図、図1
3は本発明の実施の形態3における光ディスク装置のブ
ロック図である。ここでは、トラック系の動作を1段で
駆動する1段サーボ用光ピックアップのモータ駆動方式
に、実施の形態1で示した多極リニアモータ駆動を適用
した例を示しているが、粗・密2段で駆動を行なう2段
サーボ用光ピックアップでも、粗の駆動に本方式を適用
する構成をとることで同様に考えられる。
【0039】図12において、1201はディスクの記
録面にレーザ光を集光させるための対物レンズ、120
2はディスクを搭載し回転するスピンドルモータ、12
03はディスクの面に垂直な方向(以下フォーカス方向
と称す)に動かすためのフォーカスアクチュエータ、1
204はディスクの半径方向(以下トラッキング方向と
称す)に動かすための実施の形態1に示す本発明の多極
リニアモータ(101〜105の各部品で構成される)
を示し、その他半導体レーザをはじめとする各種プリズ
ム・信号検出用ディテクタ・I/Vアンプ等の光学・検
出系を一体にして光ピックアップ1205を構成してい
る。
【0040】図13において、1301は情報信号が線
速度一定で記録されているディスク、1302は前記光
ピックアップ出力からアナログRF信号を生成するRF
信号検出器、1303は前記アナログRF信号からディ
ジタルRF信号(データ信号)を生成するRF信号スラ
イサ、1304は前記RF信号スライサ出力に対して同
期をかけるためのPLL(Phase Locked
Loop)回路、1305は前記PLL回路出力を使っ
て前記RFスライサ出力から再生データを復調する復調
器、1306は前記RF信号検出器1302にて検出さ
れたサーボ信号にもとづいてサーボ制御を行なうサーボ
制御器、1307は前記サーボ制御器出力にもとづいて
前記フォーカスアクチュエータを駆動するフォーカス駆
動器、1308は前記サーボ制御器出力にもとづいて前
記多極リニアモータを駆動する(実施の形態1に示すリ
ニアモータ駆動方式を適用した)本方式リニアモータ駆
動器、1309は前記サーボ制御器出力にもとづいて前
記スピンドルモータを駆動するスピンドル駆動器であ
る。
【0041】図13において、矢印は信号線のつながり
(特に太線矢印は大電流信号線のつながり)を示してい
る。本構成をとることにより、実施の形態1で示した送
り装置の長所を生かした形で、光ディスクの送り機構に
応用することが可能となる。
【0042】以上のように、本発明を適用することで、
シンプルな構成で小型、低消費で、かつ高速アクセスを
可能とする光ディスク装置が実現できる。
【0043】(実施の形態4)図14に本発明の実施の
形態4における光ディスク装置のブロック図を示す。本
構成は、トラック系の動作を1段で駆動する1段サーボ
用光ピックアップのモータ駆動方式に、実施の形態2で
示したPWM方式多極リニアモータ駆動を適用したもの
である。光ピックアップ1205の光学系としては可動
光学系(レーザ&ディテクタも可動部に配置した光学
系)でも固定光学系(レーザ&ディテクタは固定部に配
置した光学系)の形式でもよい。PWMリニアモータ駆
動器1308を光ピックアップ1205内の前記多極リ
ニアモータ(電機子コイル104A・104B・104
C104)の近辺に実装する形をとっている。
【0044】先に述べたようにPWM駆動方式はスイッ
チング動作をしているために、ノイズという点ではリニ
ア駆動方式に比べて劣り、特に、本方式を適用した上で
従来のように大電流を長い距離(例えば、光ピックアッ
プ〜メイン基板)引き回すような構成であると、スイッ
チングノイズを周りに飛び散らかすこととなって、装置
としてのS/N比の劣化を引き起こしてしまう。しか
し、本発明ではPWMリニアモータ駆動器1308を光
ピックアップ1205内の前記多極リニアモータ(電機
子コイル104A・104B・104C104)の近辺
に実装しているため、スイッチング大電流信号が流れる
区間が極狭い範囲に限られてループを構成するので、他
信号への誘導ノイズが発生せず、多極リニアモータ駆動
によるノイズ発生が抑制される。
【0045】特に、高転送レート光ディスク装置におい
ては従来の低転送レート光ディスク装置に比べて、ディ
スクの偏心加速度が大きくなる(ディスクの回転数が高
くなる)ことでトラック方向の消費電流が増加し、RF
信号の帯域が広帯域化していることで、本発明による低
消費効果およびS/N比向上は大きな特性改善となる。
また、図14中○印は、本効果により仮にフレキをその
部分(ピックアップ〜メイン基板の接続部)で1つにま
とめても、十分な再生特性が確保できる構成となること
を示しており、本発明を用いることでフレキ数の削減、
しいてはコストダウンにもつながるメリットが2次効果
として生まれることも付け加えておく。
【0046】以上のように、本発明を適用することで、
少ない駆動電流で、高速、高精度で、かつ低ノイズでの
送りを可能とする送り装置が実現でき、しいては小型、
低消費、高速アクセスで、かつ、S/N比の優れたデー
タ再生を可能とする光ディスク装置が実現できる。
【0047】(実施の形態5)図15に本発明の実施の
形態3における光ディスク装置のブロック図を示す。本
構成は、トラック系の動作を1段で駆動する1段サーボ
用光ピックアップのモータ駆動方式に、実施の形態2で
示したPWM方式多極リニアモータ駆動を適用したもの
である。光ピックアップ1205の光学系としては固定
光学系(レーザ&ディテクタは固定部に配置した光学
系)の形式をとる。PWMリニアモータ駆動器1308
はメイン基板内に実装するものの、RF信号検出系と各
モータ駆動系でフレキ等も分けて、完全に分離した構成
をとっている(両者の間にシールド部材設置、基板内の
シールドパターン等の処置を施す場合もある)。
【0048】本発明ではPWMリニアモータ駆動器13
08はメイン基板内に実装するが、RF信号検出系と各
モータ駆動系でフレキ等も分けて、完全に分離した構成
をとっているため、スイッチング大電流信号が流れる区
間と微小広帯域信号が流れる区間が完全に分離されるた
め、前者のノイズが後者に誘導されることがなく、本駆
動方式を適用してもS/N比の高い再生特性を堅持する
ことができる。
【0049】以上のように、本発明を適用することで、
少ない駆動電流で、高速、高精度で、かつ低ノイズでの
送りを可能とする送り装置が実現でき、しいては小型、
低消費、高速アクセスで、かつ、S/N比の優れたデー
タ再生を可能とする光ディスク装置が実現できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、小型磁気
機構で、少ない駆動電流で、かつ高速、高精度な送り装
置を提供することが、さらには、この送り装置を用いる
ことで、小型、低消費で、かつ高速アクセスを可能とす
る優れた光ディスク装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるリニアモータ駆
動装置の構成図
【図2】図1のリニアモータ駆動装置の駆動回路ブロッ
ク構成図
【図3】図1のリニアモータ駆動装置の動作説明図
【図4】図1の着磁極性検出器および安定着磁域検出器
の配置図
【図5】図2の着磁極性検出器および安定着磁域検出器
の回路図
【図6】図5の各検出器の動作説明図
【図7】図2の極性切換器および出力ミュート器の回路
【図8】本発明の実施の形態2におけるリニアモータ駆
動装置の駆動回路ブロック構成図
【図9】図8のPWM駆動器の回路構成図
【図10】図9の各部の動作波形図
【図11】図2のリニア駆動器の回路構成図
【図12】本発明の実施の形態3における光ディスクピ
ックアップの構成図
【図13】本発明の実施の形態3における光ディスク装
置のブロック図
【図14】本発明の実施の形態4における光ディスク装
置のブロック図
【図15】本発明の実施の形態5における光ディスク装
置のブロック図
【図16】従来の送り装置の構成図
【図17】従来の送り装置の動作説明図
【図18】従来の送り装置の動作説明図
【図19】従来の送り装置の動作説明図
【図20】従来の送り装置の動作説明図
【符号の説明】
101 多極界磁マグネット 102 センターヨーク 103 ステータヨーク 104A・104B・104C 電機子コイル 105A・105B・105C ホール素子 201 着磁極性検出器 202 安定着磁域検出器 203 極性切換器 204 出力ミュート器 205 リニア駆動器 206 PWM駆動器 501 コンパレータ 502 ORゲート 503 NANDゲート 504 アナログマルチプレクサ 505 オペアンプ 1201 対物レンズ 1202 スピンドルモータ 1203 フォーカスアクチュエータ 1204 多極リニアモータ 1205 光ピックアップ 1301 ディスク 1302 RF信号検出器 1303 RF信号スライサ 1304 PLL回路 1305 復調器 1306 サーボ制御器 1307 フォーカス駆動器 1308 PWMリニアモータ駆動器 1309 スピンドル駆動器 1601 多極界磁マグネット 1602 電機子コイル 1603 光ピックアップ 1604 中間連結部材 1605 ガイド軸 1606 ホール素子
フロントページの続き (72)発明者 角田 剛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D068 AA02 BB01 CC07 EE07 GG25 5D117 JJ03 JJ05 5H540 AA08 BA03 BB02 BB05 BB08 EE01 EE05 EE07 FA02 GG10 5H641 BB03 BB19 GG03 GG05 GG08 GG28 HH02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】界磁を発生させるマグネットを直線状に複
    数配設して多極界磁マグネットを形成し、前記多極界磁
    マグネットに対向して、推力発生用の複数個の電機子コ
    イルを移動自在に配設し、前記電機子コイルに対応した
    磁気センサを配設してなるリニアモータと、前記磁気セ
    ンサの出力により前記多極界磁マグネットの着磁極性を
    検出する着磁極性検出器と、前記磁気センサの出力によ
    り前記多極界磁マグネットの安定着磁域を検出する安定
    着磁域検出器と、前記電機子コイルに対応した駆動器と
    を有するリニアモータ駆動装置であって、 前記駆動器が、着磁極性検出器の出力により前記複数個
    の電機子コイルのいづれかを選択して駆動極性を切り換
    える機能、および、前記安定着磁域検出器の出力により
    駆動出力をミュートする機能を有することを特徴とする
    リニアモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のリニアモータ駆動装置に
    おいて、前記駆動器はPWM駆動装置であることを特徴
    とするリニアモータ駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のリニアモータ駆動装置に
    おいて、前記電機子コイルを形成するコイル数を3個、
    前記磁気センサ数を2個とし、前記電機子コイルを駆動
    方向に第1、第2、第3の電機子コイルとして配置した
    とき、前記磁気センサを前記第1および前記第3の電機
    子コイルの略推力発生中心にそれぞれ配置し、前記第1
    から前記第3の電機子コイルまでの総コイル長は前記多
    極界磁マグネットの単極あたりの安定着磁域長以下であ
    り、前記第1の電機子コイルと前記第2の電機子コイル
    の間および前記第2の電機子コイルと前記第3の電機子
    コイルの間のギャップ長は前記多極界磁マグネットの非
    安定着磁域長以上の機械寸法であることを特徴とするリ
    ニアモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】少なくとも対物レンズをフォーカス方向に
    移動可能に第1の支持手段が支持し、前記対物レンズを
    前記フォーカス方向に第1の駆動手段が駆動させる可動
    部と、前記可動部をトラック方向に大きく移動可能に支
    持する第2の支持機構と、前記可動部を前記トラック方
    向に大きく駆動する第2の駆動手段とを有する光ディス
    ク装置であって、前記第2の駆動手段を駆動させる装置
    として請求項1ないし3のいづれかに記載するリニアモ
    ータ駆動装置を用いたことを特徴とする光ディスク装
    置。
  5. 【請求項5】少なくとも対物レンズをフォーカス方向に
    移動可能に第1の支持手段が支持し、前記対物レンズを
    前記フォーカス方向に第1の駆動手段が駆動させる可動
    部と、前記可動部をトラック方向に大きく移動可能に支
    持する第2の支持機構と、前記可動部を前記トラック方
    向に大きく駆動する第2の駆動手段と、符号化された情
    報信号がピット列として記録されているディスクを回転
    駆動するスピンドルモータと、前記ディスク上のトラッ
    クに記録されている情報を光学的に読み取る光学系とか
    らなる光ピックアップを有する光ディスク装置であっ
    て、前記第2の駆動手段を駆動させる装置として請求項
    1ないし3のいづれかに記載するリニアモータ駆動装置
    を適用し、かつ、前記駆動器は前記光ピックアップ内の
    前記第2の駆動手段の近傍に実装することを特徴とする
    光ディスク装置。
  6. 【請求項6】少なくとも、対物レンズをフォーカス方向
    に移動可能に第1の支持手段が支持し、前記対物レンズ
    を前記フォーカス方向に第1の駆動手段が駆動させる可
    動部と、前記可動部をトラック方向に大きく移動可能に
    支持する第2の支持機構と、前記可動部を前記トラック
    方向に大きく駆動する第2の駆動手段と、符号化された
    情報信号がピット列として記録されているディスクを回
    転駆動するスピンドルモータと、前記ディスク上のトラ
    ックに記録されている情報を光学的に読み取る光学系と
    からなる光ピックアップを有する光ディスク装置であっ
    て、前記第2の駆動手段を駆動させる装置として請求項
    1ないし3のいづれかに記載のリニアモータ駆動装置を
    適用し、かつ、前記光学系は前記光ピックアップ内の固
    定部に配置することを特徴とする光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004059821A1 (ja) * 2002-12-26 2004-07-15 Iai Corporation 駆動装置
WO2024053542A1 (ja) * 2022-09-09 2024-03-14 ソニーグループ株式会社 リニアアクチュエーター、交換レンズ及び撮像装置

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