JP2000165227A - 論理出力回路 - Google Patents

論理出力回路

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JP2000165227A
JP2000165227A JP10335337A JP33533798A JP2000165227A JP 2000165227 A JP2000165227 A JP 2000165227A JP 10335337 A JP10335337 A JP 10335337A JP 33533798 A JP33533798 A JP 33533798A JP 2000165227 A JP2000165227 A JP 2000165227A
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gate
fet
level
drain
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Satoshi Kayama
聡 香山
Takeshi Takahashi
高橋  健
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
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Hitachi Cable Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 常導通型FETを使用する論理出力回路にあ
って、単一電源の下でも、温度変化や製造ばらつきの影
響を少なくしつつ、TTLを確実に動作させられるよう
なハイレベルとロウレベルを出力する。 【解決手段】 ハイまたはロウの入力信号がゲートに与
えられる第1の常導通型FETと、この第1のFETの
ソースとロウレベル側基準電位の間に直列に介在すると
ともに、第1のFETのゲート入力信号と同相の入力信
号がゲートに与えられる第2の常導通型FETと、第1
のFETのドレイン電圧と同極性の固定電圧がドレイン
に印加され、かつソースが第1の電解効果トランジスタ
のソースに共通接続されるとともに、第1のFETのゲ
ート入力信号と逆相の入力信号がゲートに与えられる第
3の常導通型FETとを有し、第1のFETのドレイン
からハイまたはロウの2値論理出力を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、論理出力回路、さ
らには常時導通(ノーマリーオン)型のFET(電界効
果トランジスタ)を用いて、TTL(Transistor Tra
nsistor Logic)の駆動が可能な論理出力回路に適用し
て有効な技術に関するものであって、たとえばGaAs
ショットキーゲートFETに代表されるMESFET
(MEtal Semiconductor FET)を用いた論理出力
回路に利用して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】GaAsショットキーゲートFETなど
のMESFETは、MOS(MetalOxide Semiconduc
tor)FETに比べて、高周波特性が非常にすぐれてい
るといった利点を有する(森崎弘著「改訂 電子デバイ
ス入門」技術評論社発行116,117ページ)。しか
し、このMESFETは、ドレイン電圧に対して逆極性
のゲート電圧を与えたときにはじめてオフとなる常導通
型であって、これをオン/オフ動作させてTTLレベル
の2値論理出力を生成させるためには、ハイとロウの2
値論理レベルを生成するための正電圧電源のほかに、逆
極性のゲート電圧を与えるための負電圧電源が必要とな
る。つまり、正負両極性の電源が必要になる。しかし、
正負両極性の電源を使うことは、電源そのものの構成が
複雑になることに加えて、電源端子数および配線数の増
大といった多くの不利をともなう。
【0003】そこで、本発明者は、図2に示すように、
MESFETのソースとロウレベル側基準電位の間に自
己バイアス回路を挿入する方式を検討した。
【0004】図2は、本発明に先立って検討した論理出
力回路の構成例を示す。
【0005】同図において、7はドレイン負荷抵抗、8
は2値論理出力端子、9は正電源電位、10はロウレベ
ル側基準電位(共通接地電位=0V)、11は2値論理
入力端子、12は常導通型のGaAsショットキーゲー
トFET、13はダイオードをそれぞれ示す。
【0006】FET12は、ドレインが負荷抵抗7を直
列に介してハイ側の正電源電位9に接続されるととも
に、ソースがダイオード13の順方向を直列に介してロ
ウ側の基準電位(0V)10に接続されることにより、
ソース接地型のインバータ回路を形成する。
【0007】この回路にて、入力端子11に正電源電位
付近のハイレベルを与えると、FET12のゲートに
は、ソース電位に対して、しきい値を越える正電圧が印
加される。これにより、FET12がオン状態となって
出力端子8がロウ駆動される。
【0008】入力端子11に基準電位(0V)付近のロ
ウレベルを与えると、FET12のゲートには、ソース
電位に対して、ダイオード13の順方向電圧に相当する
負電圧が印加される。これにより、FET12がオフ状
態となって出力端子8がハイ駆動される。
【0009】ダイオード13には、FET12がオン状
態のときはオン電流が流れ、オフ状態のときはサブスレ
ッショルド電流(sub-threshold current)が流れる。
サブスレッショルド電流は、しきい値以下のゲート電圧
で流れる電流、すなわちFETがオフのときでも流れる
一種のリーク電流であって、この電流により、ダイオー
ド13には、FET12がオンまたはオフのいずれの状
態のときにも順方向電圧が生じる。この順方向電圧がF
ET12のソース電位を押し上げることにより、ゲート
がソース電位に対して負電位にバイアスされる。
【0010】このように、ダイオード13の順方向電圧
を利用した自己バイアス回路を形成することにより、常
導通型のFET12を単一電源下でもオン/オフ動作さ
せることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た技術には、次のような問題のあることが本発明者らに
よってあきらかとされた。
【0012】すなわち、上述した論理出力回路では、F
ET12のソースと基準電位間にダイオード13が直列
に介在しているため、FET12のオンによるロウレベ
ル出力には、そのダイオード13の順方向電圧が加算さ
れてしまう。しかも、そのダイオード13の順方向電圧
には大きな温度依存性がある。このため、FET12を
オンさせても、出力端子8を十分なロウレベルまで確実
に下げることができないという問題が生じる。
【0013】ダイオードの順方向電圧は0.6V〜0.
8Vくらいあり、他方、標準ロジックと言われるTTL
はロウレベル入力として0.8V以下を要求する。した
がって、上述した論理出力回路では、TTLを確実に動
作させられるだけのロウレベルを得ることが難しい。
【0014】また、FET12をオフさせて出力端子8
をハイ駆動する場合は、ダイオード13の順方向電流の
温度変化と、FETのしきい値電圧およびサブスレッシ
ョルド電流の製造ばらつきにより、所定のハイレベル出
力を再現性良く得ることが難しく、さらに、このことが
IC(集積回路)の製造歩留まりを悪くする、という問
題も生じる。
【0015】本発明の目的は、常導通型FETを使用す
る論理出力回路にあって、単一電源の下でも、温度変化
や製造ばらつきの影響を少なくしつつ、TTLを確実に
動作させられるようなハイレベルとロウレベルの生成を
可能にする、という技術を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにそのほかの目的と特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0018】すなわち、第1の手段は、ドレイン電圧に
対して逆極性のゲート電圧を与えたときにオフとなる常
導通型電界効果トランジスタを使用し、この電界効果ト
ランジスタを正または負のいずれか一方の極性の単一電
源下でオン/オフ動作させることにより、その電界効果
トランジスタのドレインからハイまたはロウの2値論理
出力を得る論理出力回路にあって、ドレインが負荷回路
を直列に介して電源電位に接続されるとともに、ハイま
たはロウの入力信号がゲートに与えられる第1の常導通
型電界効果トランジスタと、この第1の電界効果トラン
ジスタのソースとロウレベル側基準電位の間に直列に介
在するとともに、第1の電界効果トランジスタのゲート
入力信号と同相の入力信号がゲートに与えられる第2の
常導通型電界効果トランジスタと、第1の電界効果トラ
ンジスタのドレイン電圧と同極性の固定電圧がドレイン
に印加され、かつソースが第1の電界効果トランジスタ
のソースに共通接続されるとともに、第1の電界効果ト
ランジスタのゲート入力信号と逆相の入力信号がゲート
に与えられる第3の常導通型電界効果トランジスタとを
有し、第1の電界効果トランジスタのドレインからハイ
またはロウの2値論理出力を得るというものである(第
1発明)。
【0019】第2の手段は、常導通型電界効果トランジ
スタとしてGaAsショットキーゲート電界効果トラン
ジスタを用いるというものである(第2発明)。
【0020】第3の手段は、第1の電界効果トランジス
タのゲート入力信号のハイレベルを第2の電界効果トラ
ンジスタのゲート入力信号のそれよりも電源電位側へシ
フトさせるレベルシフト回路を備えるというものである
(第3発明)。
【0021】第4の手段は、第3の電界効果トランジス
タのソースにダイオードを順方向に直列に介在させると
いうものである(第4発明)。
【0022】上述した手段によれば、ハイレベル出力時
には常導通型FETを確実にオフさせることができるゲ
ートバイアス状態を自己バイアス回路によって形成する
ことができるとともに、ロウレベル出力時には上記自己
バイアス回路によるロウレベル出力電圧の上昇を最小限
に下げることができる。
【0023】これにより、常導通型FETを使用する論
理出力回路にあって、単一電源の下でも、温度変化や製
造ばらつきの影響を少なくしつつ、TTLを確実に動作
させられるようなハイレベルとロウレベルの生成を可能
にするという目的が達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様を
図面を参照しながら説明する。
【0025】なお、図において、同一符号は同一あるい
は相当部分を示すものとする。
【0026】図1は本発明の技術が適用された論理出力
回路の第1の実施態様を示す。
【0027】同図に示す論理出力回路100は、第1〜
第3の3つのMESFET(5,6,4)を用いて構成
されている。
【0028】第1のMESFET5は、ドレインが負荷
抵抗7を直列に介してハイレベル側正電源電位9に接続
されるとともに、ハイまたはロウの入力信号が入力端子
2からゲートに与えられる。
【0029】第2のMESFET6は、第1のMESF
ET5のソースとロウレベル側基準電位(0V)10の
間に直列に介在するとともに、第1のMESFET5の
ゲート入力信号と同相の入力信号が入力端子3からゲー
トに与えられる。
【0030】第3のMESFET7は、第1のMESF
ET5のドレイン電圧と同極性の正電源電圧(9)がド
レインに印加され、かつソースが第1のMESFET5
のソースに共通接続されるとともに、第1のMESFE
T5のゲート入力信号と逆相の入力信号が入力端子1か
らゲートに与えられる。
【0031】MESFET(5,6,4)はそれぞれG
aAsショットキーゲートFETであって、ゲート電圧
をドレイン電圧に対して逆極性にしたとき、つまりゲー
トをソースよりも負側にバイアスしたときにオフとなる
常導通型FETである。各FET(5,6,4)のゲー
トにそれぞれ印加される入力信号(2,3,1)は、共
通入力信号をあらかじめレベルシフトおよび位相反転す
ることにより生成することができる。
【0032】次に、動作について説明する。
【0033】図1において、出力端子8をハイレベルに
駆動する場合は、第1および第2のFET5,6のゲー
トにそれぞれ0V付近のロウレベルを与えるとともに、
第3のFET4のゲートに正電源電位9に近いハイレベ
ルを与える。
【0034】この場合、第2のFET6は、ソース電位
が0V付近のロウレベル基準電位に接続されているの
で、ゲートにロウレベルが与えられても、ソースに対す
るゲート電位は0V以下にならない。このため、FET
6は、ゲートにハイレベルが与えられた場合に比べれば
通電量の少ない低コンダクタンス状態にはなるが、オフ
状態までにはいたらず、オン状態をとり続ける。
【0035】他方、第3のFET4は、ゲートにハイレ
ベルが与えられることにより、高コンダクタンス状態で
オンさせられて、第2のFET6に電流を供給する。こ
の第3のFET4からの供給電流により、第2のFET
6に一定のドレイン・ソース間電圧が生じる。この第2
のFET6のドレイン・ソース間電圧により、第1のF
ET5のソース電位は正側へ持ち上げられる。これによ
り、ゲートに0V付近のロウレベルが与えられた第1の
FET5は、ゲートがソースよりも負側にバイアスされ
てオフ状態となる。この第1のFET5のオフにより、
出力端子8はハイレベルに駆動される。
【0036】出力端子8をロウレベルに駆動する場合
は、上記の場合とは反対に、第1および第2のFET
5,6のゲートにそれぞれ正電源電位9に近いハイレベ
ルを与えるとともに、第3のFET4のゲートにロウレ
ベルを与える。この場合、第1のFET5と第2のFE
T6はそれぞれ、正電源電位9に近いハイレベルがゲー
トに与えられることにより、高コンダクタンス状態でオ
ンさせられる。これにより、出力端子8は基準電位側へ
引き下げられる。
【0037】他方、ゲートに0V付近のロウレベルが与
えられた第3のFET4は、第2のFET6にて生じる
ドレイン・ソース間電圧でゲートがソースよりも負側に
バイアスされることにより、オフ状態となる。
【0038】以上のように、上述した論理出力回路で
は、第1,第2のFET5,6の各ゲートにロウレベル
を与えるとともに、第3のFET4のゲートにハイレベ
ル与えることで、第1のFET5をオフさせることがで
き、これにより出力端子8をハイ駆動することができ
る。
【0039】また、上述した論理出力回路では、第1,
第2のFET5,6の各ゲートにハイレベルを与えると
ともに、第3のFET4のゲートにロウレベル与えるこ
とで、第1のFET5をオンさせることができ、これに
より出力端子8をハイ駆動することができる。
【0040】ハイレベル出力時、第1のFET5のゲー
トは、第2のFET6のドレイン・ソース間電圧によっ
てオフレベルにバイアスされるが、そのドレイン・ソー
ス間電圧は、高コンダクタンス状態でオンさせられた第
3のFET4から、低コンダクタンス状態でオンさせら
れた第2のFET6に供給される電流によって生じる。
これにより、第1のFET5がオフ状態にあっても、第
2のFET6に一定レベルのドレイン・ソース電圧を発
生させて、第1のFET5のゲートを確実なオフレベル
にバイアスさせることができる。
【0041】ロウレベル出力時、第2のFET6に生じ
るドレイン・ソース間電圧が第1のFET5のゲートを
負方向にバイアスするが、両FET5,6はそれぞれゲ
ートにハイレベルを与えられることにより、出力端子8
をロウ駆動するのに十分な高コンダクタンス状態でオン
させられる。これにより、出力端子8を確実にロウ駆動
することができる。
【0042】さらに、上述した論理出力回路では、各F
ET5,6,4のしきい値電圧に製造ばらつきや温度に
よる変動が生じても、その変動をFET間で相殺する自
己補正効果も得られる。
【0043】すなわち、出力端子8をハイ駆動する場合
に、第1のFET5のゲートは、第2のFET6に生じ
るドレイン・ソース間電圧によってオフレベルにバイア
スされる。したがって、その第2のFET6のしきい値
電圧が変動すれば、上記ドレイン・ソース間電圧も変動
して、第1のFET5のゲートバイアス条件が変動する
ことになるが、第3のFET4のしきい値電圧が第2の
FET6と同じ変動要因を受けて低くなることにより、
第2のFET6への供給電流が増大して上記ドレイン・
ソース間電圧をVthの変動分より高くするように作用
する。この作用により、第2のFET6のドレイン・ソ
ース間電圧は、製造ばらつきや温度変化などの変動要因
に応じて変化し、出力端子8のハイ駆動を確実かつ安定
に行わせることができる。
【0044】図3は本発明の第2の実施態様を示す。
【0045】同図に示すのは、図1の論理出力回路に前
段入力回路を含めたものであって、論理出力回路100
に入力信号を与える手段として、差動増幅回路33とレ
ベルシフト回路36が設けられている。
【0046】差動増幅回路33は一対の入力端子31,
32に与えられる差動入力信号を増幅する。入力端子3
1,32には、電源電位9と基準電位10のほぼ中間の
直流レベルを有する信号が入力される。差動増幅回路3
3で増幅された信号は正相と逆相に分けて出力され、正
相信号は端子35に、逆相信号は端子34にそれぞれ出
力される。
【0047】レベルシフト回路36は、差動増幅回路3
3から出力される正相信号(35)と逆相信号(34)
をレベルシフト処理することで、互いにレベル差のある
第1,第2の入力信号(2,3)と、第1および第2の
入力信号(2,3)に対して逆相となる第3の入力信号
(1)を生成し、これらを論理出力回路100をなすM
ESFET5,6,4の各ゲートに与える。
【0048】この場合、レベルシフト回路36は、第1
のFET5のゲート入力信号(2)のハイレベルを、第
2のFET6のゲート入力信号(3)のハイレベルに対
して、電源電位9側へシフトさせる。これにより、ロウ
レベル出力時において、第1のFET5のゲートに与え
られるハイレベルが、第2のFET6のドレイン・ソー
ス間電圧による負バイアスによって低減されてしまうこ
とを、確実に回避させることができる。つまり、第1の
FET5を、出力端子8を確実にロウ駆動するのに十分
な高コンダクタンス状態でオンさせることができる。
【0049】図4は本発明の第3の実施態様であって、
図3に示した回路の具体的な構成例を示す。
【0050】同図において、波線の右側部分は図1に示
した論理出力回路100を示す。また、波線の左側部分
は、図2に示した差動増幅回路33とレベルシフト回路
36を示す。
【0051】差動入力信号(31,32)は、FET4
1,42と抵抗43,44を介して、ダイオード45〜
48、抵抗49,50,54,56に導かれる。
【0052】このとき、正相側の信号(32)は、ダイ
オード47,48および抵抗50,56にてレベルシフ
トされるとともに、抵抗50にて所定のレベル差を有す
る2つの信号に分割される。高レベル側の信号は、論理
出力回路100のFET5に第1の入力信号(2)とし
て入力される。低レベル側の信号は、論理出力回路10
0のFET6に第2の入力信号(3)として入力され
る。
【0053】逆相側の信号(31)は、ダイオード4
5,46および抵抗49,54にてレベルシフトされた
のち、論理出力回路100のFET4に第3の入力信号
(1)として入力される。
【0054】図5は本発明の第4の実施態様であって、
図3に示した回路のさらに具体的な構成例を示す。
【0055】同図において、差動増幅回路33は、ME
SFET74,75,78と抵抗61〜63,78で形
成される。FET74と75は、各ドレインが個別の負
荷抵抗62,63および共通負荷抵抗61を介して電源
電位9に接続されるとともに、ソース同士が共通接続さ
れてソース結合型の差動増幅回路を形成する。FET7
7は、ソースが負荷抵抗78を介して基準電位10に接
続されるとともに、ゲートに一定の制御電圧77が与え
られることにより、FET74と75から一定の共通ソ
ース電流を流す定電流回路を形成する。この差動増幅回
路33の出力はFET74と75のドレインから取り出
される。64,65はその出力端子を示す。
【0056】レベルシフト回路36は、MESFET6
6,67,80,82、ダイオード68〜73、抵抗8
1〜85で形成されている。
【0057】FET66は、差動増幅回路33の出力端
子64から逆相信号をゲートに受けてソースから出力す
るソースフォロワ回路を形成する。このFET66のソ
ースフォロワ出力には、ダイオード68〜70、ドレイ
ンとゲート間が接続されたFET80、および抵抗84
が順次直列に接続されていて、上記逆相信号をレベルシ
フトする。このレベルシフトされた逆相信号は、論理出
力回路100に第3の入力信号(1)として入力され
る。
【0058】FET67は、差動増幅回路33の出力端
子65から正相信号をゲートに受けてソースから出力す
るソースフォロワ回路を形成する。このFET77のソ
ースフォロワ出力には、ダイオード71〜73、抵抗8
1、FET82、抵抗84が順次直列に接続されてい
る。
【0059】FET82は、ソースが負荷抵抗84を介
して基準電位10に接続されるとともに、ゲートに一定
の制御電圧77が与えられることにより、しきい値変動
や温度変化に応じてFET67のソースから抵抗83,
85に流れ込む電流を変化させ、端子2,3の電圧が不
要に上昇するのを防止するように作用する。
【0060】このレベルシフト回路において、FET6
7、ダイオード71〜73、および抵抗81によってレ
ベルシフトされた正相信号が得られるが、この信号は、
論理出力回路100に第1の入力信号(2)として入力
される。さらに、両抵抗83と85の中間から分圧され
て取り出される信号が、論理出力回路100に第2の入
力信号(3)として入力される。
【0061】論理出力回路100は、基本的には図1に
示したものと同様であるが、ここでは、第3のFET4
のソースにダイオード86が順方向に直列に挿入されて
いる。このダイオード86は、ロウレベル出力時にFE
T4を、より確実にオフ状態にするように作用する。こ
れにより、ロウレベル駆動時に第2のFET6に流れ込
む電流が低減されて、その第2のFET6に生じるドレ
イン・ソース間電圧が小さくなり、この結果、ロウレベ
ル出力電圧を、より確実に下げることができるようにな
るという作用が得られる。
【0062】図6は、図5に示した回路の特性を示す。
【0063】同図において、(a)は入出力間の伝達特
性図であって、横軸は差動増幅回路33の正相側入力電
圧(Vin1)を示し、縦軸は論理出力回路100の出
力電圧(Vout)を示す。逆相側入力電圧は、図示を
省略するが、正相側入力電圧に対して相補的に変化す
る。
【0064】同図(a)に示すように、入力電圧(Vi
n1)に対する出力電圧(Vout)の特性は、温度を
−40℃から+150℃(−40℃,+25℃,+10
0℃,+150℃)まで大きく変化させた場合でも、ほ
ぼ一定の特性に揃えることができる。さらに、ハイレベ
ル出力電圧は電源電位(VDD=5.0V)に等しい5
Vまで上げることができ、ロウレベル出力電圧はTTL
のロウレベル入力(0.8V以下)よりも低い0.6V
まで下げることができた。
【0065】同図(b)は、このときの論理出力回路1
00の各入力端子1,2,3での電圧の変化状態を示
す。(b)に示すように、第1および第2の端子2,3
での電圧と第3の端子1での電圧は互いに相補的に変化
している。
【0066】なお、同図の特性は、負荷抵抗7の値を2
kΩとし、MESFETは全てゲート長2μmで、FE
T4はゲート幅30μm、FET5は同150μm、F
ET6は同60μmで作成し、ダイオード86は金属電
極長が1.4μmで幅100μmのショットキー型を使
用した場合である。このとき、FETのしきい値電圧は
+25℃で−0.16V、温度変化係数は−1.23m
V/℃であった。さらに、製造ばらつきを想定して、+
25℃でしきい値電圧を−0.31Vおよび−0.06
Vとした場合の各特性もそれぞれ調べたが、この場合
も、同図(a)とほぼ同様の特性を得ることができた。
【0067】図7は本発明の第5の実施態様を示す。
【0068】同図に示す回路は、0V付近で変化する論
理入力信号が得られる場合の実施態様であって、入力端
子91に入力された論理入力信号は、論理出力回路10
0のFET5と6の各ゲートに第1および第2の入力信
号としてそのまま与えられるとともに、MESFET9
2,93,94からなるインバータ回路で論理反転され
たのち、論理出力回路100のMESFET4のゲート
に第3の入力信号として与えられる。
【0069】以上説明したように、本願発明の第1の発
明は、ドレイン電圧に対して逆極性のゲート電圧を与え
たときにオフとなる常導通型電界効果トランジスタを使
用し、この電界効果トランジスタを正または負のいずれ
か一方の極性の単一電源下でオン/オフ動作させること
により、その電界効果トランジスタのドレインからハイ
またはロウの2値論理出力を得る論理出力回路であっ
て、ドレインが負荷回路(7)を直列に介して電源電位
(9)に接続されるとともに、ハイまたはロウの入力信
号がゲートに与えられる第1の常導通型電界効果トラン
ジスタ(5)と、この第1の電界効果トランジスタのソ
ースとロウレベル側基準電位(10)の間に直列に介在
するとともに、第1の電界効果トランジスタのゲート入
力信号と同相の入力信号(2)がゲートに与えられる第
2の常導通型電界効果トランジスタ(6)と、第1の電
界効果トランジスタのドレイン電圧と同極性の固定電圧
(9)がドレインに印加され、かつソースが第1の電界
効果トランジスタのソースに共通接続されるとともに、
第1の電界効果トランジスタのゲート入力信号と逆相の
入力信号がゲートに与えられる第3の常導通型電界効果
トランジスタ(4)とを有し、第1の電界効果トランジ
スタのドレインからハイまたはロウの2値論理出力を得
るというものである。
【0070】これにより、常導通型FETを使用する論
理出力回路にあって、単一電源の下でも、温度変化や製
造ばらつきの影響を少なくしつつ、TTLを確実に動作
させられるようなハイレベルとロウレベルの生成を可能
にするという目的が達成される。
【0071】第2の発明は、第1の発明において、常導
通型電界効果トランジスタ(5,6,4)としてGaA
sショットキーゲート電界効果トランジスタを用いると
いうものである。
【0072】これにより、高周波特性にすぐれたGaA
sショットキーゲート電界効果トランジスタを使ってT
TL互換の2値論理出力を得ることができる。
【0073】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、第1の電界効果トランジスタ(5)のゲート入力
信号のハイレベルを第2の電界効果トランジスタ(6)
のゲート入力信号のそれよりも電源電位(9)側へシフ
トさせるレベルシフト回路(36)を備えるというもの
である。
【0074】これにより、出力端子をハイまたはロウに
論理駆動する第1の電界効果トランジスタ(5)のオン
/オフ動作を一層確実に行わせて、より安定かつ確実に
ハイレベル出力およびロウレベル出力を得ることができ
る。
【0075】第4の発明は、第1から第3のいずれかの
発明において、第3の電界効果トランジスタ(4)のソ
ースにダイオード(86)を順方向に直列に介在させる
というものである。
【0076】これにより、ロウレベル出力電圧を、より
確実に下げることができるようになる。
【0077】以上、本発明者によってなされた発明を実
施態様にもとづき具体的に説明したが、本発明は上記実
施態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しな
い範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0078】すなわち、電界効果トランジスタとしては
MESFETに限らず、HFET(Heterostructure
FET),HIGFET(Heterostructure Insulate
d Gate FET)などの化合物半導体電界効果トランジ
スタやMOSFETを用いても良い。
【0079】また、本発明の第3の実施例 図4におい
て、出力端子1へは、必ずしも端子2と逆相の入力を行
う必要はなく、例えば、ロウレベルが図4の回路に比べ
0.13V程度上昇するが、端子1をFET5のソース
に接続して使用することや、1.2V程度の固定電位に
接続して使用することは可能である。
【0080】以上の説明では主として、本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野であるTT
L互換出力を有する論理出力回路に適用した場合につい
て説明したが、それに限定されるものではなく、たとえ
ば通信ネットのラインドライバなどにも適用できる。
【0081】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記
のとおりである。
【0082】すなわち、常導通型FETを使用する論理
出力回路にあって、単一電源の下でも、温度変化や製造
ばらつきの影響を少なくしつつ、TTLを確実に動作さ
せられるようなハイレベルとロウレベルの生成を可能に
する、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術が適用された論理出力回路の第1
の実施態様を示す回路図
【図2】本発明に先立って検討した論理出力回路の構成
例を示す回路図
【図3】本発明の第2の実施態様を示す回路図
【図4】図3に示した回路の具体的な構成例を示す回路
図(第3実施態様)
【図5】図3に示した回路のさらに具体的な構成例を示
す回路図(第4実施態様)
【図6】図5に示した回路の特性を示す図
【図7】本発明の第5の実施態様を示す回路図
【符号の説明】
100 論理出力回路 1 入力端子(第3) 2 入力端子(第1) 3 入力端子(第2) 4 MESFET(第3) 5 MESFET(第1) 6 MESFET(第2) 7 ドレイン負荷抵抗 8 出力端子 9 正電源電位 10 基準電位 33 差動増幅回路 31,32 入力端子(差動増幅回路) 34,35 出力端子(差動増幅回路) 36 レベルシフト回路 86 ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 香山 聡 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内 (72)発明者 高橋 健 茨城県土浦市木田余町3550番地 日立電線 株式会社アドバンスリサ−チセンタ内 Fターム(参考) 5J056 AA04 BB28 BB38 CC00 CC21 CC25 DD14 DD17 DD55 FF10 GG09 KK03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドレイン電圧に対して逆極性のゲート電
    圧を与えたときにオフとなる常導通型電界効果トランジ
    スタを使用し、この電界効果トランジスタを正または負
    のいずれか一方の極性の単一電源下でオン/オフ動作さ
    せることにより、その電界効果トランジスタのドレイン
    からハイまたはロウの2値論理出力を得る論理出力回路
    であって、ドレインが負荷回路を直列に介して電源電位
    に接続されるとともに、ハイまたはロウの入力信号がゲ
    ートに与えられる第1の常導通型電界効果トランジスタ
    と、この第1の電界効果トランジスタのソースとロウレ
    ベル側基準電位の間に直列に介在するとともに、第1の
    電界効果トランジスタのゲート入力信号と同相の入力信
    号がゲートに与えられる第2の常導通型電界効果トラン
    ジスタと、第1の電界効果トランジスタのドレイン電圧
    と同極性の固定電圧がドレインに印加され、かつソース
    が第1の電界効果トランジスタのソースに共通接続され
    るとともに、第1の電界効果トランジスタのゲート入力
    信号と逆相の入力信号がゲートに与えられる第3の常導
    通型電界効果トランジスタとを有し、第1の電界効果ト
    ランジスタのドレインからハイまたはロウの2値論理出
    力を得るようにしたことを特徴とする論理出力回路。
  2. 【請求項2】 常導通型電界効果トランジスタとしてG
    aAsショットキーゲート電界効果トランジスタを用い
    たことを特徴とする請求項1に記載の論理出力回路。
  3. 【請求項3】 第1の電界効果トランジスタのゲート入
    力信号のハイレベルを第2の電界効果トランジスタのゲ
    ート入力信号のそれよりも電源電位側へシフトさせるレ
    ベルシフト回路を備えたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の論理出力回路。
  4. 【請求項4】 第3の電界効果トランジスタのソースに
    ダイオードを順方向に直列に介在させたことを特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載の論理出力回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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