JP2000164637A - 実装部寿命予測方法及びはんだ形状 - Google Patents

実装部寿命予測方法及びはんだ形状

Info

Publication number
JP2000164637A
JP2000164637A JP10337194A JP33719498A JP2000164637A JP 2000164637 A JP2000164637 A JP 2000164637A JP 10337194 A JP10337194 A JP 10337194A JP 33719498 A JP33719498 A JP 33719498A JP 2000164637 A JP2000164637 A JP 2000164637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solder
mounting
shape
land
thermal fatigue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10337194A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshikazu Matsuo
俊和 松尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10337194A priority Critical patent/JP2000164637A/ja
Publication of JP2000164637A publication Critical patent/JP2000164637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L2224/0401Bonding areas specifically adapted for bump connectors, e.g. under bump metallisation [UBM]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/02Bonding areas; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/04Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process
    • H01L2224/05Structure, shape, material or disposition of the bonding areas prior to the connecting process of an individual bonding area
    • H01L2224/0554External layer
    • H01L2224/0556Disposition
    • H01L2224/05567Disposition the external layer being at least partially embedded in the surface
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/10Bump connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/12Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process
    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector
    • H01L2224/13001Core members of the bump connector
    • H01L2224/1302Disposition
    • H01L2224/13021Disposition the bump connector being disposed in a recess of the surface

Landscapes

  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 実装部寿命を予測し、最適なはんだ形状を予
測する実装部寿命予測方法及びはんだ形状を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 実装後はんだ9の高さh16と直径d1
7と、部品電極5の直径D15と、補正定数nを用い
て、n(d-D)/hなる値を計算する。この値は実装後はんだ
9の形状を代表するものであり、n(d-D)/hの値の変化に
よって、実装後はんだ9の熱疲労寿命も変化する。従っ
て、n(d-D)/hを含むパラメータを用いることで、数値シ
ミュレーションを用いずに熱疲労寿命が最も長い実装後
はんだ9の形状を予測することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子部品と基板とを
接合するはんだ接合部の熱疲労寿命予測方法と、この方
法から求められる長寿命のはんだ形状、及びこれを形成
するための設計条件に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、製品の小型化・高機能化に伴い、
実装基板上にBGA・CSP等の裏面接合タイプの電子部品を
実装することが多くなっている。前記部品は周囲温度等
が変化する際に、はんだ接合部に過大なストレスが作用
するため、温度変化が繰り返す場合に熱疲労破壊を生じ
る。このためはんだ接合部の熱疲労寿命評価と、長寿命
な接合部の形成が重要になっている。
【0003】以下、実装基板上の電子部品のはんだ接合
部の寿命予測を例に、図面を参照しながら従来の寿命予
測法について説明する。
【0004】図10は従来の部品実装の断面図であっ
て、図10(a)は断面図で、図10(b)は要部拡大
断面図である。
【0005】図10(a)において、1はBGA・CSP等の
裏面接合タイプの電子部品である。2は部品1を実装す
る際に用いるメタルマスクでステンレス等の金属が多く
用いられる。3はメタルマスクを用いて印刷されるはん
だペーストであり、Sn及びPb等からなる金属成分と、フ
ラックス等から構成される。4は部品1が実装される基
板であり、主にエポキシ系の樹脂等で構成される。
【0006】図10(b)において、5は部品1の下面
に構成された部品電極である。6は部品電極5上に形成
されたはんだボールで、Sn及びPb等からなる金属から構
成される。7はメタルマスク2に形成された開口部であ
り通常円形に形成されている。8は基板4上に形成さ
れ、はんだボール6及びはんだペースト3を用いて部品
1と基板4を電気的、構造的に接合するためのランドで
ある。
【0007】以上のように構成された部品1、メタルマ
スク2、及び基板4を用いて、部品を実装した場合につ
いて説明する。
【0008】図11は従来の実装後はんだの断面図であ
り、はんだの形状が変化した場合を表している。
【0009】図11において9は実装後はんだであり、
はんだペースト3とはんだボール6とが一体となって、
部品電極5とランド8の間に形成される。
【0010】実装後はんだ9の形状は、図10で説明し
たランド8、メタルマスク2、及び開口部7の寸法等を
変化することで、図11(a)から(c)のように変化
する。
【0011】一方で実装後はんだは、周囲温度等の変化
で熱疲労破壊を生じる。図12は従来の実装後はんだの
温度変化を表わす断面図であり図12(a)は通常時
で、図12(b)は温度変化時である。
【0012】図12(a)の通常時において、部品1が
基板4に実装された状態で実装後はんだ9にストレスは
作用していない。この状態で、周囲温度の変化や部品内
部発熱等が生じた場合、部品1の線膨張係数より基板4
の線膨張係数が大きいために、基板4が大きく延びる
(図12(b))。このため、実装後はんだ9も大きく
変形し、実装後はんだ9にストレスが作用する。この温
度変化が時間と共に繰り返す場合は、実装後はんだ9が
熱疲労を生じ、破壊する。
【0013】実装後はんだ9の熱疲労破壊寿命は、実装
後はんだ9の形状によって変化する。このため、実装後
はんだ9の形状変化による寿命変化の予測と、最も長寿
命となるはんだ形状(以下、最適はんだ形状)、及びそ
れを形成するためのランド8、メタルマスク2、及び開
口部7の寸法を事前に予測することが、商品の信頼性を
向上する上で重要である。
【0014】次に従来の実装寿命予測方法、及び最適は
んだ形状予測方法について説明する。
【0015】図13は従来の実装後はんだの寿命予測、
及び形状予測フローチャートである。
【0016】図13において、S10はランド8、メタ
ルマスク2、及び開口部7の寸法等を仮決定するランド
マスク設計工程である。S11はランドマスク設計工程
S10の条件で部品1を基板4に実装する部品実装工程
である。S12は部品実装工程S11で基板4に実装さ
れた部品1を断面研磨するための断面研磨工程である。
S13は断面研磨工程S12で作成された断面の実装後
はんだ9の形状を測定するための形状測定工程である。
S14は形状測定工程S13で測定された実装後はんだ
9の寸法を用いて、有限要素法の応力ひずみ解析などを
行うためのシミュレーション工程である。
【0017】図13において従来の実装寿命予測、及び
最適はんだ形状予測は、ランドマスク設計工程S10に
おいて、ランド8、メタルマスク2、及び開口部7の寸
法を仮決定する。この段階では最適はんだ形状とそれを
形成するためのランド8、メタルマスク2、及び開口部
7の設計(以下、ランドマスク設計)が不明であるた
め、数種類のランドマスク設計案が用意される。
【0018】次に、設計案の通り製作されたランド8を
有する基板4、開口部7を有するメタルマスク2、はん
だペースト3、及び部品1を用いて部品実装工程S11
で実装される。
【0019】次に、実装後はんだ9の断面形状を測定す
るために、断面研磨工程S12で実装後はんだ9の断面
が作成される。
【0020】次の形状測定工程S13で、断面研磨工程
S12において作成された実装後はんだ9の断面形状の
寸法を測定する。
【0021】最後のシミュレーション工程S14で、形
状測定工程S13において測定された寸法を元にシミュ
レーションモデルを作成し、応力ひずみ解析を行う。シ
ミュレーションの結果、応力またはひずみ値から実装後
はんだ9の寿命を従来から用いられているコフィン・マ
ンソン線図等にプロットし、予測する。その中で寿命が
最も長いランドマスク設計が商品の設計に採用される。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の実装寿命予測方法、及び最適はんだ形状予測方法で
は、数値シミュレーションが必要であるため、シミュレ
ーション設備やシミュレーション操作者を必要とすると
いう問題を有している。
【0023】また、ランドマスク設計と実装後はんだの
形状の関係が不明であるため、多くの設計案に対して基
板やメタルマスクを設計・試作し、実装後はんだの寸法
を測定する必要がある。このため膨大な時間と手間がか
かるという問題点も有していた。
【0024】さらには、ランドマスク設計工程に用いた
設計案の中での最適はんだ形状のみしか判断できないた
め、設計案以外に最適はんだ形状が存在していても、そ
れを見逃してしまうという問題点も有していた。
【0025】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
でシミュレーション、試作、寸法測定等を行うことなく
実装部寿命を予測し、かつ最適なはんだ形状を予測する
実装部寿命予測方法及びはんだ形状を提供することを目
的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、裏面に電極とはんだボールを有する部品を
ランドを有する基板に実装した後のはんだに熱疲労が生
じた際の熱疲労寿命と、実装した後のはんだの形状から
求められる寸法との関係式を作成し、前記関係式から前
記実装した後のはんだの前記熱疲労寿命を予測すること
を特徴とした実装部寿命予測方法であり、具体的には裏
面に電極とはんだボールを有する部品を、ランドを有す
る基板に実装した後のはんだに対して、前記電極の直径
をD、前記実装した後のはんだの直径をd、前記実装し
た後のはんだ高さをhとしたとき、(d-D)/hなる値を計
算し、前記実装した後のはんだに熱疲労が生じた際の熱
疲労寿命と、前記(d-D)/hなる値との関係から前記実装
した後のはんだの熱疲労寿命を予測することを特徴とす
る、実装部寿命予測方法である。
【0027】これにより数値シミュレーション等を行う
ことなく、実装部の寿命を予測する方法を提供し、かつ
この方法に基づいた熱疲労に対して最適なはんだ形状を
提供することを目的とする。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、裏面に電極とはんだボールを有する部品をランドを
有する基板に実装した後のはんだに熱疲労が生じた際の
熱疲労寿命と、実装した後のはんだの形状から求められ
る寸法との関係式を作成し、前記関係式から前記実装し
た後のはんだの前記熱疲労寿命を予測することを特徴と
する実装部寿命予測方法であり、関係式から熱疲労寿命
を予測するという効果を有する。
【0029】本発明の請求項2に記載の発明は、前記実
装した後のはんだの形状から求められる寸法として、前
記部品の電極の直径D、前記実装した後のはんだの直径
d、前記実装した後のはんだ高さhを用いることを特徴
とする請求項1記載の実装部寿命予測方法であり、3種
類の寸法のみから熱疲労寿命を予測するという効果を有
する。
【0030】本発明の請求項3に記載の発明は、前記電
極の直径をD、前記実装した後のはんだの直径をd、前
記実装した後のはんだ高さをhとしたとき、(d-D)/hな
る値を計算し、前記実装した後のはんだに熱疲労が生じ
た際の熱疲労寿命と、前記(d-D)/hなる値との関係から
前記実装した後のはんだの熱疲労寿命を予測することを
特徴とする、請求項1及び2記載の実装部寿命予測方法
であり、(d-D)/hなる値で実装後はんだの形状を代用で
きるという作用を有する。
【0031】本発明の請求項4に記載の発明は、nを定
数としたとき、前記(d-D)/hなる値を含むパラメータS=n
×(d-D)/hを計算し、前記パタメータS=n×(d-D)/hの値
に対数を取った値ln(S)と、前記実装した後のはんだに
熱疲労が生じた際の熱疲労寿命をNとしたとき前記熱疲
労寿命Nに対数を取った値ln(N)との関係から、前記実装
した後のはんだの熱疲労寿命を予測することを特徴とす
る、請求項1、2及び3記載の実装部寿命予測方法であ
り、パラメータSと熱疲労寿命Nの関係式が単純になると
いう作用を有する。
【0032】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
4記載の前記パラメータSを計算し、且つ裏面に電極と
はんだボールを有する前記部品をランドを有する前記基
板に実装した構造体が複数有る場合の前記熱疲労寿命N
を統計学に基づいて計算される平均故障時間MTTFとした
とき、Cを定数、pを-1.1≦p≦-0.75をみたす指数とし
て、MTTF=C×(Sp)なる関係を作成し、前記MTTF=C×(Sp)
なる関係から前記実装した後のはんだの熱疲労寿命を予
測することを特徴とする、請求項1、2、3、及び4記
載の実装部寿命予測方法であり、実装後のはんだ形状の
変化による寿命の変化度合いが明らかになるをという作
用を有する。
【0033】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
4記載の前記パラメータSの対数ln(S)を計算したとき、
-1.4+ln(n)≦ln(S)≦-1.05+ln(n)なる値を満たすように
形成されたことを特徴とする前記実装した後のはんだ形
状であり、熱疲労寿命が長い実装後のはんだ形状を形成
するという作用を有する。
【0034】本発明の請求項7に記載の発明は、前記実
装した後のはんだの形状と、前記部品、前記ランド及び
メタルマスクの形状との関係式を作成し、前記関係式か
ら前記実装した後のはんだの形状を予測することを特徴
とするはんだ形状予測方法であり、関係式からはんだ形
状を予測するという効果を有する。
【0035】本発明の請求項8に記載の発明は、前記実
装後はんだの形状を球帯で近似し、前記実装後のはんだ
の体積と、前記電極の半径と、前記ランドの半径と、前
記ランドの厚さ、もしくは前記電極の直径と、前記ラン
ドの直径と、前記ランドの厚さから、前記実装後はんだ
の形状を計算することを特徴とする請求項7記載のはん
だ形状予測方法であり、単純な計算式ではんだ形状を予
測するという作用を有する。
【0036】本発明の請求項9に記載の発明は、実装前
の前記部品のはんだボールの形状を球冠で近似し、前記
はんだボールの高さと、前記電極の半径から前記はんだ
ボールの体積を計算し、さらに前記部品を前記基板に実
装する際に用いるメタルマスクの開口部の形状を円柱で
近似し、前記メタルマスクの厚さと、前記メタルマスク
の開口部の直径からメタルマスクの開口部の体積を計算
し、かつ前記メタルマスクの開口部の体積にはんだペー
スト中の金属成分体積比率を掛けることではんだペース
ト中の体積を計算し、前記はんだボールの体積と、前記
はんだペーストの体積を足すことで実装後はんだの体積
を計算することを特徴とする、請求項7及び8記載のは
んだ形状予測方法に用いるはんだ体積計算方法であり、
単純な計算式ではんだ体積を予測するという作用を有す
る。
【0037】本発明の請求項10に記載の発明は、前記
実装した後のはんだに熱疲労が生じた際の熱疲労寿命
と、前記部品、前記ランド及びメタルマスクの形状との
関係式を、請求項1記載の関係式と請求項7記載の関係
式を用いて作成し、前記関係式から前記熱疲労寿命が最
も長寿命となる前記ランドと前記メタルマスクの寸法を
計算することを特徴とする実装設計方法であり、単純な
計算式で熱疲労寿命が長い実装後はんだの形状を形成す
るランドマスク設計を予測するという作用を有する。
【0038】本発明の請求項11に記載の発明は、前記
請求項7、8、及び9記載のはんだ形状予測方法で予測
した前記実装後のはんだ形状が、前記請求項6記載の実
装した後のはんだ形状を満たしている場合において、前
記請求項7、8、及び9記載のはんだ形状予測方法で予
測する際に用いた、前記ランド半径と、前記ランド厚さ
と、前記メタルマスク厚さと、前記メタルマスクの開口
部直径を設計採用条件とすることを特徴とする実装設計
方法であり、熱疲労寿命が長い実装後はんだの形状を形
成するという作用を有する。
【0039】本発明の請求項12に記載の発明は、前記
基板上の前記ランドの直径をL、前記部品の電極の直径
をDとしたとき、0.75≦L/D≦1を満たすように形成され
たことを特徴とする、請求項6記載の実装した後のはん
だの形状を形成することを特徴とするランドであり、熱
疲労寿命が長い実装後はんだの形状を形成するという作
用を有する。
【0040】本発明の請求項13に記載の発明は、前記
部品を前記基板に実装する際に用いるメタルマスクの開
口部の直径をM、前記部品の電極の直径をDとしたと
き、0.75≦M/D≦1を満たすように形成されたことを特徴
とする、請求項6記載の実装した後のはんだの形状を形
成するためのメタルマスクであり、熱疲労寿命が長い実
装後はんだの形状を形成するという作用を有する。
【0041】本発明の請求項14に記載の発明は、請求
項1、2、3、4、及び5記載の実装部寿命予測方法を
記録した記録媒体であり、コンピュータ等による計算が
可能になるという作用を有する。
【0042】本発明の請求項15に記載の発明は、請求
項6記載の計算式に基づくはんだ形状を記録した記録媒
体であり、コンピュータ等による計算が可能になるとい
う作用を有する。
【0043】本発明の請求項16に記載の発明は、請求
項7、8及び9記載のはんだ形状予測方法を記録した記
録媒体であり、コンピュータ等による計算が可能になる
という作用を有する。
【0044】本発明の請求項17に記載の発明は、請求
項10及び11記載の実装設計方法を記録した記録媒体
であり、コンピュータ等による計算が可能になるという
作用を有する。
【0045】以下、本発明の実施の形態について説明す
る。 (実施の形態1)図1は本発明の一実施の形態における
実装後はんだの熱疲労破壊形態を表わす図であって、図
1(a)が熱疲労破壊形態、図1(b)がシミュレーシ
ョン結果である。図1(b)のシミュレーションは、実
装後はんだ9に熱疲労によるひずみが生じた場合を有限
要素法でシミュレーションしたものである。図1におい
て5は部品電極、9は実装後はんだである。
【0046】図1(a)において、実装後はんだ9の熱
疲労による破壊は、実装後はんだ9が細くくびれる、部
品電極5近傍が破壊起点となっていることが分かる。
【0047】さらに図1(b)において熱疲労ひずみ
も、実装後はんだ9が細くくびれる、部品電極5近傍に
集中してることが分かる。従って、実装後はんだ9の熱
疲労による寿命差は、部品電極5近傍の実装後はんだ9
が細くくびれた部分の形状のみに注目すれば良いことに
なる。
【0048】次に実装後はんだ9のくびれた部分に着目
した寿命予測方法について説明する。
【0049】図2は本発明の一実施の形態における実装
後はんだの断面図である。図2において15は部品電極
5の直径Dである。16は実装後はんだ9の高さhであ
る。17は実装後はんだ9の直径dである。18は基板
4上に設けられたソルダーレジストである。ソルダーレ
ジスト18はランド8から50μmから100μm程度
離れた場所から形成されているため、実装後はんだ9は
ランド8の側面まで付着する構造になっている。
【0050】実装後はんだ9の外形は曲線形状をしてい
るため、実装後はんだ9の断面寸法は高さh16と直径
d17のみが平易に測定できる。
【0051】図2において、部品電極5の端点eと直径
d17の端点fとを結んだ線分を斜辺とする直角三角形
を考え、この直角三角形の残りの1点をgとする。さら
に、線分eg=E、fg=Fとする。このとき直角三角形efgの
形状は、部品電極5近傍で実装後はんだ9がくびれた度
合いを表現でき、直角三角形efgの形状はE/Fで表現でき
る。さらにE=(d-D)/2、また近似的にF=h/2がほぼ成り立
つため、E/F=(d-D)/hなるパラメータを用いることで部
品電極5近傍で実装後はんだ9がくびれた度合いを表現
できる。
【0052】ここで一般には、部品1の重量と、部品1
の外形寸法と、部品1に構成されるはんだボール6の数
と、部品1の部品電極5付近の形状と、基板4の種類
と、ソルダーレジスト18の形状と、はんだペースト3
やはんだボール6の材料物性などを補正する係数を(d-
D)/hに対して掛ける必要があり、これを補正定数nとす
る。
【0053】以上の説明から実装後はんだ9の形状をあ
らわすパラメータとしてS=n×(d-D)/hが妥当であり、本
発明によるパラメータS=n×(d-D)/hを用いることで、実
装後はんだ9の形状変化を代用できる。
【0054】(実施の形態2)次にこのパラメータを用
いて実装後はんだの形状変化から熱疲労寿命変化を予測
する方法について説明する。
【0055】図3は図2のパラメータによる寿命変化図
である。図3において横軸は平均故障時間を表すMTTFの
対数を取ったものであり、MTTFは低温−40℃、高温8
5℃、各30分保持の熱衝撃試験における実装後はんだ
の熱疲労寿命である。縦軸は実施の形態1で説明したパ
ラメータS=n×(d-D)/hの対数を取ったものである。な
お、d、D、及びhは熱衝撃試験に用いた部品1と同じ
条件で実装を行った部品1に対して、実装後はんだ9の
寸法測定を行った結果から計算した。
【0056】また部品1の外形寸法や、はんだペースト
3やはんだボール6の材料物性等によっては、はんだ図
3の縦軸は補正定数nの値を用いて座標変換する必要が
ある。具体的には図3の縦軸の値にln(n)を加えた値で
縦軸の変換をする。
【0057】図3において、19は4種類の部品1に対
して得られたデータである。図3において、データ19
はln(S)の減少に伴って、ln(MTTF)は増加してることが
分かる。さらにデータ19はいずれの部品1もほぼ平行
な直線となっており、その傾きは約-1.2である。従って
Cを比例定数として、 MTTF=C×(Sp)(但し、p=-1/1.2=-0.833、S=n×(d-D)/
h) なる関係を用いて、実装後はんだの形状変化から熱疲労
寿命変化を予測することが出来る。
【0058】但し、熱疲労寿命のばらつきを考慮して、 (-1/0.9)≦p≦(-1/1.4) もあり得るため、pの範囲は、 -1.1≦p≦-0.75 としても良い。
【0059】更に実施の形態1、実施の形態2で述べた
寿命予測方法に関する式等は、フロッピー(登録商標)
ディスクなどの記憶媒体に記憶させることが出来る。こ
の記録媒体をコンピュータ等から構成される実装部寿命
予測装置等に用いることにより、実装部寿命を自動で予
測可能となる。
【0060】(実施の形態3)次に最も長寿命となる最
適はんだ形状の予測方法について説明する。
【0061】図4は図2のパラメータの限界を超えた場
合の寿命変化を表わす図であって、図4(a)は寿命変
化図、図4(b)は破壊形態図である。図4(a)にお
いて、横軸は平均故障寿命を表すMTTFの対数を取ったも
の、縦軸はパラメータS=n×(d-D)/hの対数を取ったもの
であり図3と同様である。なお縦軸は一般に補正定数n
による座標変換を行う。
【0062】図4(a)において20と21は図3のデ
ータの抜粋であり、同じ種類の部品1に対するデータで
ある。20はln(S)の値が-1.3+ln(n)より大きいデー
タ、21はln(S)の値が-1.3+ln(n)より小さいデータで
ある。
【0063】図4(a)において、ln(S)の値が-1.3+ln
(n)より大きいデータ20ではln(S)の減少に伴って、ln
(MTTF)は増加してることが分かる。しかしながら、ln
(S)の値が-1.3+ln(n)を下回るデータ21では逆にln(S)
の減少に伴ってln(MTTF)は減少している。
【0064】図4(b)がデータ21における破壊形態
であるが、図5(a)の場合と異なり、実装後はんだ9
とランド8の間が破壊起点になっていることが分かる。
【0065】以上図4から、電極径D、はんだ高さh、
はんだ径d、及び補正定数nとしたときに、S=n×(d-D)/
h、かつ、 ln(S)=-1.3+ln(n) となる実装後はんだ9の形状が、実装後はんだ9が細く
くびれる部品電極5近傍から、実装後はんだ9とランド
8の間へと破壊起点が遷移する限界値であり、このとき
の熱疲労寿命が最も長寿命となる。従って、このときの
実装後はんだ9が最適はんだ形状となる。
【0066】但し、補正係数nの値による座標変換や、
実装後はんだ9の形状のばらつきなどから、設計上は、 -1.4+ln(n)≦ln(S)≦-1.05+ln(n) 程度の幅にはいればよい。
【0067】更に実施の形態3で述べた最適なはんだ形
状に関する式等は、フロッピーディスクなどの記憶媒体
に記憶させることが出来る。この記録媒体をコンピュー
タ等から構成される実装部寿命予測装置等に用いること
により、長寿命の実装部であるか否かを自動で判定可能
となる。
【0068】(実施の形態4)次に最適はんだ形状をラ
ンド8、メタルマスク2、及び開口部7の寸法等から予
測する方法について説明する。
【0069】図5は本発明の一実施の形態における実装
後はんだ形状の計算用の形状概略図であって、図5
(a)は形状概略図、図5(b)は寸法図である。図5
を用いて実装後はんだ9の形状を予測する方法について
説明する。
【0070】図5(a)において、22は部品1の裏面
より部品1側に位置する部分の実装後はんだである。2
3は部品1の裏面より外側に位置する部分の実装後はん
だである。実装後はんだ22は実装前とほぼ形状が変化
しない。このため実装形状は実装後はんだ23について
のみ予測できれば良いことになる。
【0071】実装時にははんだボール6、はんだペース
ト3とも溶融し、表面張力によって実装後はんだ23の
形状を形成する。溶融したはんだに表面張力が作用した
場合、溶融はんだは表面積を小さくする形状に形成され
るため、実装後はんだ23の外形は球帯となる。このた
め、実装後はんだ23の外形を球帯近似を行うことで、
実装後はんだの形状予測が可能となる。
【0072】実装後はんだ形状予測のために、図5
(b)のように各寸法を設定する。図5(b)におい
て、24はランド8の半径aである。25は実装後はん
だ23上部の半径bである。半径b25は部品電極形D
15の1/2に等しい。
【0073】26はランド8の厚さLtである。27は
球帯近似された実装後はんだ23の半径rである。28
は球帯近似された実装後はんだ23の中心座標Cであ
る。29は実装後はんだ23の高さh’である。
【0074】以上のように各寸法をおいた場合、球帯の
体積が既知であれば、球帯の体積の計算式と円の関数式
を用いて中心座標C28、半径r27及び高さh’29
が計算できる。
【0075】さらに、実装前のはんだボール6とはんだ
ペースト3から実装後はんだ23の体積を計算する方法
について説明する。
【0076】図6は本発明の一実施の形態における実装
後はんだ体積の計算用の形状概略図である。図6におい
て、25ははんだボール6上部の半径bであり、実装後
はんだ23の上部の半径bと同じ寸法である。30はは
んだボール6の高さHであり、部品1の裏面からはんだ
ボール6の頂点までの高さである。31はメタルマスク
2の厚さtである。32はメタルマスクの開口部7の直
径Mである。
【0077】実装後はんだ23の体積は実装前のはんだ
ボール6の体積と開口部7内に充填されたはんだペース
ト3の体積の和で計算できる。はんだボール6は実装後
はんだ23と同様に表面張力によって形成されるので、
球冠に近似できる。従って球冠の体積式を用いてはんだ
ボール6の体積が計算できる。
【0078】また、はんだペースト3の体積は開口部7
内に充填されたはんだペースト3の体積中からフラック
スを除去した金属成分の体積で計算できる。従って、開
口部7の体積に金属成分比率を掛けることで、はんだペ
ースト3中の金属成分の体積が計算できる。
【0079】以上説明した球帯、及び球冠ではんだ形状
を近似する方法によって、実装後はんだ9の形状を予測
した結果について説明する。
【0080】図7は図5,6の予測形状と実測形状の比
較図である。図7中の写真は実装後はんだ9の実測形状
の一例である。なお、写真は対称性を考慮して実装後は
んだ9の半分のみを記している。33は図5、図6で説
明した方法で、実装後はんだ9の形状を予測した結果で
ある。
【0081】図7から、図5、図6で説明した方法で、
実装後はんだ9の形状を予測した場合は実測形状と非常
に良く一致することが分かる。この傾向は部品1の種類
や、ランド8、開口部7の形状によらず同様である。
【0082】以上から、実装前のはんだボール6を球冠
と近似し、且つ実装後はんだ9を球帯と近似すること
で、実装後はんだ9の形状が予測できる。従って、部品
1のはんだボール6の高さH30と、はんだボール6上
部の半径b25、が明らかであれば、ランド半径a2
4、ランド厚さLt26、メタルマスク厚t31、及び
メタルマスク開口径M32を変化させた場合の実装後は
んだ9の形状を計算で予測できる。
【0083】更に実施の形態4で述べた寿命予測方法に
関する式等は、フロッピーディスクなどの記憶媒体に記
憶させることが出来る。この記録媒体をコンピュータ等
から構成されるはんだ形状予測装置等に用いることによ
り、はんだ形状を自動で予測可能となる。
【0084】(実施の形態5)次にランドマスク設計か
ら最適はんだ形状を予測する方法について説明する。
【0085】図8は本発明の一実施の形態における最適
はんだ形状予測フローチャートである。図8において、
S21ははんだ印刷性や、はんだ飛散性などを防止する
条件を検討するための耐実装不良性検討工程である。S
22は実施の形態4で説明した方法を用いて実装後はん
だ9の形状を予測する、実装後はんだ形状予測工程であ
る。S23は実施の形態3で説明した最適はんだ形状に
適しているかを判断するための、最適はんだ形状判定工
程である。
【0086】図8において、耐実装不良性検討工程S2
1でははんだペースト3が開口部7から良好に抜けるた
めの条件や、はんだペースト3がランド8以外の部分に
多量に印刷されないような条件を検討する工程である。
耐実装不良性検討工程S21は従来から存在しており、
一般にメタルマスク開口径M、メタルマスク厚t、及び
ランド半径aの関係がM/t≧2且つM≒2aが条件として用
いられる。
【0087】次の実装後はんだ形状予測工程S22では
耐実装不良性検討工程S21の条件内で、ランド半径a
24、ランド厚さLt26、メタルマスク厚t31、及
びメタルマスク開口径M32(ランドマスク設計の案)
を変化させて、実装後はんだ9の形状を予測する。
【0088】次に最適はんだ形状判定工程S23におい
て、実装後はんだ形状予測工程S22で予測した形状
が、電極径D、はんだ高さh、はんだ径d、及び係数n
としたときに、 S=n×(d-D)/h ln(S)=-1.3+ln(n) となる実装後はんだ9の形状であるかを検討する。
【0089】但し、補正係数nの値による座標変換や、
実装後はんだ9の形状のばらつきなどから、設計上は、 -1.4+ln(n)≦ln(S)≦-1.05+ln(n) 程度の幅にはいればよい。
【0090】この条件に入った形状は最適はんだ形状と
して実設計に採用される。条件を満たさない場合は、条
件に入るまで再度実装後はんだ形状予測工程S22から
検討を行う。
【0091】但し、耐実装不良性検討工程S21の条件
から、 -1.4+ln(n)≦ln(S)≦-1.05+ln(n) のなかに入らないときは、 ln(S)=-1.3+ln(n) に最も近い形状を採用する。
【0092】また更に、実施の形態1で述べた計算式
と、実施の形態2で述べた計算式と、実施の形態3で述
べた計算式と、実施の形態4で述べた計算式を合成した
式を作り、この式から最も長寿命となる実装後はんだ9
の形状を形成するためのランド半径a24、ランド厚さ
Lt26、メタルマスク厚t31、及びメタルマスク開
口径M32(ランドマスク設計)を直接計算する方法も
ある。
【0093】更に実施の形態5で述べた寿命予測方法に
関する式等は、フロッピーディスクなどの記憶媒体に記
憶させることが出来る。この記録媒体を回路設計装置、
又は基板設計、又はメタルマスク設計装置等に用いるこ
とにより、最適なランドマスク設計を自動で設計可能と
なる。
【0094】また更に、前記記憶媒体を基板製造装置、
又はメタルマスク製造装置等に用いることにより、最適
なランドマスク設計を自動で製造可能となる。
【0095】また更に、前記記憶媒体を基板検査装置等
に用いることにより、最適なはんだ形状を形成している
かを自動で検査可能となる。
【0096】また更に、前記記憶媒体を信頼性試験装置
等の基板評価装置等に用いることにより、予測した寿命
を満たしているか否かを自動で評価可能となる。
【0097】また更に、前記設計装置、又は製造装置、
又は検査装置、又は評価装置を用いて設計、製造、検
査、評価されたはんだ接合部を有する製品は、はんだ接
合部が非常に長寿命となる。
【0098】(実施の形態6)次に本発明において考案
した方法から導かれた、最適なランドマスク設計につい
て説明する。
【0099】図9は本発明の一実施の形態における最適
ランドマスクの設計条件を表わす表であって、図9
(a)はランド/マスク設計条件と寿命の比較表、図9
(b)は種々のパッケージにおける最適ランドマスク設
計である。
【0100】図9(a)において、37は本発明におい
て考案した方法を用いて予測した、最適なランドマスク
設計とその寿命のデータである。38は予測したランド
マスク設計が長寿命であることを確認するための比較対
象のランドマスク設計とその寿命のデータの一例であ
る。なお予測したデータと比較対象のデータは同じ部品
1(図中Type1と記載)のものである。39はランド径
Lであり、ランド8の直径である。これはランド半径a
24の2倍の値である。
【0101】実施の形態5で説明した方法を用いて最適
なランドマスク設計を予測したところ、ランド径L39
=0.35mm、ランド厚さLt26=0.04mm、
メタルマスク開口径M32=0.35mm、メタルマス
ク厚t31=0.15mmと予測された。
【0102】また比較対象のランドマスク設計の一例と
して、ランド径L39=0.43mm、メタルマスク開
口径M32=0.43mmとしたものを示す。ランド厚
さLt26とメタルマスク厚t31は、基板やメタルマ
スクの製造方法でほぼ決定されるため設計自由度は小さ
い。このため予測した設計と同じとした。
【0103】図9(a)の寿命MTTFから、実施の形
態5で説明した方法を用いて予測した最適ランドマスク
設計が、比較対象のランドマスク設計より長寿命となっ
ていることが分かる。またこのとき予測した最適ランド
マスク設計において、ランド径L39とメタルマスク開
口径M32が部品電極径D15に対してどの程度の大き
さであるかを示すL/DとM/Dの値は0.88である。
【0104】図9(b)に種々の部品1(図中Type2、T
ype3と記載)について実施の形態5で説明した方法を用
いて予測した最適ランドマスク設計を示すが、ランド径
L39とメタルマスク開口径M32が部品電極径D15
に対してどの程度の大きさであるかを示すL/DとM/Dの値
は0.80及び0.92である。更に、寿命(MTTF)も種々の比較
対象のランドマスク設計と比較して最も長寿命であっ
た。
【0105】従って、部品1に対する最適はんだ形状を
形成するためには、ランド径Lとメタルマスク開口径M
の部品電極径Dに対する比L/DとM/Dを、 0.8≦L/D≦0.92 0.8≦M/D≦0.92 とすればよい。
【0106】但し、実装後はんだ9の形状のばらつきな
どから、 0.75≦L/D≦1 0.75≦M/D≦1 と余裕を持たせる場合もある。
【0107】
【発明の効果】以上のように本発明は、実装後のはんだ
に熱疲労が作用した場合に、平易な方法で熱疲労寿命を
予測できる寿命予測法であり、さらにこの方法に基づい
て最適なはんだ形状、及びランドマスク設計条件を予測
することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における実装後はんだの
熱疲労破壊形態を表わす図
【図2】本発明の一実施の形態における実装後はんだの
断面図
【図3】図2のパラメータによる寿命変化図
【図4】図2のパラメータの限界を超えた場合の寿命変
化を表わす図
【図5】本発明の一実施の形態における実装後はんだ形
状の計算用の形状概略図
【図6】本発明の一実施の形態における実装後はんだ体
積の計算用の形状概略図
【図7】図5,6の予測形状と実測形状の比較図
【図8】本発明の一実施の形態における最適はんだ形状
予測フローチャート
【図9】本発明の一実施の形態における最適ランドマス
クの設計条件を表わす図
【図10】従来の部品実装の断面図
【図11】従来の実装後はんだの断面図
【図12】従来の実装後はんだの温度変化を表わす断面
【図13】従来の実装後はんだの寿命予測、及び形状予
測フローチャート
【符号の説明】
1 部品 2 メタルマスク 3 はんだペースト 4 基板 5 部品電極 6 はんだボール 7 開口部 8 ランド 9 実装後はんだ 15 部品電極径D 16 実装後はんだ高さh 17 実装後はんだ径d 18 ソルダーレジスト 19 データ 20 ln(S)>-1.3+ln(n)のデータ 21 ln(S)≦-1.3+ln(n)のデータ 22 部品内部の実装後はんだ 23 部品外部の実装後はんだ 24 ランド半径a 25 実装後はんだ上部半径b 26 ランド厚さLt 27 実装後はんだ半径r 28 実装後はんだ中心C 29 はんだ高さh’ 30 はんだボール高さH 31 メタルマスク厚t 32 メタルマスク開口径M 33 予測形状 37 予測した最適ランドマスク設計のデータ 38 比較対象のランドマスク設計のデータ 39 ランド径L

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】裏面に電極とはんだボールを有する部品を
    ランドを有する基板に実装した後のはんだに熱疲労が生
    じた際の熱疲労寿命と、実装した後のはんだの形状から
    求められる寸法との関係式を作成し、前記関係式から前
    記実装した後のはんだの前記熱疲労寿命を予測すること
    を特徴とする実装部寿命予測方法。
  2. 【請求項2】前記実装した後のはんだの形状から求めら
    れる寸法として、前記部品の電極の直径D、前記実装し
    た後のはんだの直径d、前記実装した後のはんだ高さh
    を用いることを特徴とする請求項1記載の実装部寿命予
    測方法。
  3. 【請求項3】前記電極の直径をD、前記実装した後のは
    んだの直径をd、前記実装した後のはんだ高さをhとし
    たとき、(d-D)/hなる値を計算し、前記実装した後のは
    んだに熱疲労が生じた際の熱疲労寿命と、前記(d-D)/h
    なる値との関係から前記実装した後のはんだの熱疲労寿
    命を予測することを特徴とする、請求項1及び2記載の
    実装部寿命予測方法。
  4. 【請求項4】nを定数としたとき、前記(d-D)/hなる値を
    含むパラメータS=n×(d-D)/hを計算し、前記パタメータ
    S=n×(d-D)/hの値に対数を取った値ln(S)と、前記実装
    した後のはんだに熱疲労が生じた際の熱疲労寿命をNと
    したとき前記熱疲労寿命Nに対数を取った値ln(N)との関
    係から、前記実装した後のはんだの熱疲労寿命を予測す
    ることを特徴とする、請求項1、2及び3記載の実装部
    寿命予測方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載の前記パラメータSを計算
    し、且つ裏面に電極とはんだボールを有する前記部品を
    ランドを有する前記基板に実装した構造体が複数有る場
    合の前記熱疲労寿命Nを統計学に基づいて計算される平
    均故障時間MTTFとしたとき、Cを定数、pを-1.1≦p≦-
    0.75をみたす指数として、MTTF=C×(Sp)なる関係を作成
    し、前記MTTF=C×(Sp)なる関係から前記実装した後のは
    んだの熱疲労寿命を予測することを特徴とする、請求項
    1、2、3、及び4記載の実装部寿命予測方法。
  6. 【請求項6】請求項4記載の前記パラメータSの対数ln
    (S)を計算したとき、-1.4+ln(n)≦ln(S)≦-1.05+ln(n)
    なる値を満たすように形成されたことを特徴とする前記
    実装した後のはんだ形状。
  7. 【請求項7】前記実装した後のはんだの形状と、前記部
    品、前記ランド及びメタルマスクの形状との関係式を作
    成し、前記関係式から前記実装した後のはんだの形状を
    予測することを特徴とするはんだ形状予測方法。
  8. 【請求項8】前記実装後はんだの形状を球帯で近似し、
    前記実装後のはんだの体積と、前記電極の半径と、前記
    ランドの半径と、前記ランドの厚さ、もしくは前記電極
    の直径と、前記ランドの直径と、前記ランドの厚さか
    ら、前記実装後はんだの形状を計算することを特徴とす
    る請求項7記載のはんだ形状予測方法。
  9. 【請求項9】実装前の前記部品のはんだボールの形状を
    球冠で近似し、前記はんだボールの高さと、前記電極の
    半径から前記はんだボールの体積を計算し、さらに前記
    部品を前記基板に実装する際に用いるメタルマスクの開
    口部の形状を円柱で近似し、前記メタルマスクの厚さ
    と、前記メタルマスクの開口部の直径からメタルマスク
    の開口部の体積を計算し、かつ前記メタルマスクの開口
    部の体積にはんだペースト中の金属成分体積比率を掛け
    ることではんだペースト中の体積を計算し、前記はんだ
    ボールの体積と、前記はんだペーストの体積を足すこと
    で実装後はんだの体積を計算することを特徴とする、請
    求項7及び8記載のはんだ形状予測方法に用いるはんだ
    体積計算方法。
  10. 【請求項10】前記実装した後のはんだに熱疲労が生じ
    た際の熱疲労寿命と、前記部品、前記ランド及びメタル
    マスクの形状との関係式を、請求項1記載の関係式と請
    求項7記載の関係式を用いて作成し、前記関係式から前
    記熱疲労寿命が最も長寿命となる前記ランドと前記メタ
    ルマスクの寸法を計算することを特徴とする実装設計方
    法。
  11. 【請求項11】前記請求項7、8、及び9記載のはんだ
    形状予測方法で予測した前記実装後のはんだ形状が、前
    記請求項6記載の実装した後のはんだ形状を満たしてい
    る場合において、前記請求項7、8、及び9記載のはん
    だ形状予測方法で予測する際に用いた、前記ランド半径
    と、前記ランド厚さと、前記メタルマスク厚さと、前記
    メタルマスクの開口部直径を設計採用条件とすることを
    特徴とする実装設計方法。
  12. 【請求項12】前記基板上の前記ランドの直径をL、前
    記部品の電極の直径をDとしたとき、0.75≦L/D≦1を満
    たすように形成されたことを特徴とする、請求項10及
    び請求項11記載の方法を用いて設計された、請求項6
    記載の実装した後のはんだの形状を形成することを特徴
    とするランド。
  13. 【請求項13】前記部品を前記基板に実装する際に用い
    るメタルマスクの開口部の直径をM、前記部品の電極の
    直径をDとしたとき、0.75≦M/D≦1を満たすように形成
    されたことを特徴とする、請求項10及び請求項11記
    載の方法を用いて設計された、請求項6記載の実装した
    後のはんだの形状を形成するためのメタルマスク。
  14. 【請求項14】請求項1、2、3、4、及び5記載の実
    装部寿命予測方法を記録した記録媒体。
  15. 【請求項15】請求項6記載の計算式に基づくはんだ形
    状を記録した記録媒体。
  16. 【請求項16】請求項7、8及び9記載のはんだ形状予
    測方法を記録した記録媒体。
  17. 【請求項17】請求項10及び11記載の実装設計方法
    を記録した記録媒体。
JP10337194A 1998-11-27 1998-11-27 実装部寿命予測方法及びはんだ形状 Pending JP2000164637A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10337194A JP2000164637A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 実装部寿命予測方法及びはんだ形状

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10337194A JP2000164637A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 実装部寿命予測方法及びはんだ形状

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000164637A true JP2000164637A (ja) 2000-06-16

Family

ID=18306337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10337194A Pending JP2000164637A (ja) 1998-11-27 1998-11-27 実装部寿命予測方法及びはんだ形状

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000164637A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117082A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Zuken:Kk フレキシブル基板の実装シミュレーション方法およびその装置
JP2002158439A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Fujitsu Ltd Bga実装時におけるはんだ形状評価方法及びbga実装時におけるはんだ形状評価装置及びbga実装時におけるはんだ形状評価プログラムを収納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002184811A (ja) * 2000-12-11 2002-06-28 Sony Corp 電子回路装置およびその製造方法
JP2006073773A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Fujitsu Ten Ltd ランドとメタルマスクの設計方法及びそのシステム
WO2008131395A3 (en) * 2007-04-23 2008-12-18 Flipchip Int Llc Solder bump interconnect for improved mechanical and thermo mechanical performance

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002117082A (ja) * 2000-10-11 2002-04-19 Zuken:Kk フレキシブル基板の実装シミュレーション方法およびその装置
JP4672127B2 (ja) * 2000-10-11 2011-04-20 株式会社図研 フレキシブル基板の実装シミュレーション方法およびその装置
JP2002158439A (ja) * 2000-11-16 2002-05-31 Fujitsu Ltd Bga実装時におけるはんだ形状評価方法及びbga実装時におけるはんだ形状評価装置及びbga実装時におけるはんだ形状評価プログラムを収納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4502496B2 (ja) * 2000-11-16 2010-07-14 富士通株式会社 Bga実装時におけるはんだ形状評価方法及びbga実装時におけるはんだ形状評価装置及びbga実装時におけるはんだ形状評価プログラムを収納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP2002184811A (ja) * 2000-12-11 2002-06-28 Sony Corp 電子回路装置およびその製造方法
JP2006073773A (ja) * 2004-09-02 2006-03-16 Fujitsu Ten Ltd ランドとメタルマスクの設計方法及びそのシステム
WO2008131395A3 (en) * 2007-04-23 2008-12-18 Flipchip Int Llc Solder bump interconnect for improved mechanical and thermo mechanical performance
US7973418B2 (en) 2007-04-23 2011-07-05 Flipchip International, Llc Solder bump interconnect for improved mechanical and thermo-mechanical performance
US8188606B2 (en) 2007-04-23 2012-05-29 Flipchip International, Llc Solder bump interconnect
US8446019B2 (en) 2007-04-23 2013-05-21 Flipchip International, Llc Solder bump interconnect

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7467076B2 (en) Apparatus for predicting reliability in electronic device package, program for predicting reliability in electronic device package, and method for predicting reliability in electronic device package
Mertol Application of the Taguchi method on the robust design of molded 225 plastic ball grid array packages
JP4938695B2 (ja) き裂進展評価装置及びき裂進展評価方法
Su et al. Accelerated vibration reliability testing of electronic assemblies using sine dwell with resonance tracking
CN106980711B (zh) 基于有限元仿真的气密封装玻璃绝缘子的气密性分析方法
US5291419A (en) Method for diagnosing the life of a solder connection
Ghaffarian Accelerated thermal cycling and failure mechanisms for BGA and CSP assemblies
JP2000164637A (ja) 実装部寿命予測方法及びはんだ形状
Baishya et al. Failure patterns of solder joints identified through lifetime vibration tests
Arun Deo et al. A study on parameters that impact the thermal fatigue life of BGA solder joints
EP0392471A2 (en) Method for evaluating life of connection
CN116579657A (zh) 一种增材制造的金属点阵夹芯结构产品质量评价方法
Lau et al. Reliability testing and data analysis of lead‐free solder joints for high‐density packages
JP2000046905A (ja) 電子機器の信頼性評価方法、その信頼性評価装置およびその信頼性評価プログラムを記録した媒体
Olatunji et al. Durability of Copper Traces in Ball Grid Array (BGA) Assemblies under Sequential Harmonic Vibration and Temperature Cycling
JP3888085B2 (ja) 基板設計方法と、この基板設計方法の実施方法と、この基板設計方法により設計された基板構造
Che et al. Cyclic bend fatigue reliability investigation for Sn-Ag-Cu solder joints
CN116582102B (zh) 一种石英晶体谐振器提高封装技术的方法
Modi et al. New insights in critical solder joint location
Albrecht et al. Fatigue properties of BGA solder joints: a comparison of thermal and power cycle tests
JP2007248439A (ja) はんだ接合部の寿命評価方法
Pitarresi et al. Reliability modeling of chip scale packages
CN117556486B (zh) 一种可破碎玉米芯的建模方法
Pang et al. Methodology for a highly accelerated solder joint reliability test
JP2001125945A (ja) 配線基板設計支援方法、設計支援ツール、設計支援システム及び情報記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040928

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050208