JP2000162696A - カメラのデータ写し込み装置 - Google Patents

カメラのデータ写し込み装置

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JP2000162696A
JP2000162696A JP10335207A JP33520798A JP2000162696A JP 2000162696 A JP2000162696 A JP 2000162696A JP 10335207 A JP10335207 A JP 10335207A JP 33520798 A JP33520798 A JP 33520798A JP 2000162696 A JP2000162696 A JP 2000162696A
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film
camera
light
lens barrel
emitting element
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JP10335207A
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English (en)
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Naoki Ito
直樹 伊藤
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Pentax Corp
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Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルムに対するデータの写し込みを光量の
少ない発光素子によって可能とし、カメラ本体の小型化
を図ることができるカメラのデータ写し込み装置を提供
すること。 【解決手段】 写し込み装置200はLEDユニット2
10、レンズ220、第1、第2固定部材230、24
0、フレキシブル基板250などを備えて構成されてい
る。写し込み装置200は、フィルムパトローネ300
を収容しているフィルムパトローネ室120を区画する
壁部120Aおよびシャッタユニット126の間と、フ
ィルムパトローネ室120の壁部120Aおよびミラー
ボックス118の壁部118Aの間に配設されている。
LEDユニット210から出射された光が第2固定部材
240の貫通孔240C、レンズ220、第1固定部材
230の貫通孔230を通ってフィルム302に照射さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフィルムに対して所
定データを写し込むカメラのデータ写し込み装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラによって撮影を行うと
同時に、シャッタ速度や絞り値などの撮影データをフィ
ルムに写し込むデータ写し込み装置が用いられている。
このようなデータ写し込み装置は、例えばカメラの後蓋
に内蔵された発光素子とこの発光素子からの光をフィル
ムに導く光学系を備えている。そして、撮影データなど
を示す文字に対応した光を発光素子から光学系を介して
フィルムのフィルムパトローネから引き出された状態の
フィルムに照射することでフィルムに撮影データを写し
込むように構成されている。ところで、フィルムは、フ
ィルムの基材であるフィルムベースと、このフィルムベ
ースの上に形成されたハレーション防止層と、このハレ
ーション防止層の上に形成された感光性乳剤層と、この
感光性乳剤層の上に形成された保護層とを有して構成さ
れている。通常の撮影時、撮影光学系からシャッタを介
してフィルムに入射した被写体の光は、保護層を通過し
て感光性乳剤層に至り、感光性乳剤層を露光させるよう
になっている。一方、データ写し込み装置の発光素子
は、カメラの後蓋に内蔵された構成となっているため、
発光素子から出射された光は、撮影光学系からの光とは
逆方向でフィルムに入射する。すなわち、フィルムベー
ス、ハレーション防止層を透過して感光性乳剤層に至る
ことでこの感光性乳剤層を露光させるようになってい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した発光素子の光
をフィルムベース側からフィルムに照射することで感光
性乳剤層を露光させる従来のデータ写し込み装置では、
フィルムベースを透過した光がフィルムベースの上に形
成されている光透過性の低いハレーション防止層で吸収
されてしまうため、このハレーション防止層を透過して
も充分な光が感光性乳剤層に到達するようにしなければ
ならない。したがって、従来のデータ写し込み装置で
は、光量の多い発光素子が必要となる。光量の多い発光
素子は形状が大きくなりがちであり、発光素子と光学系
が占有するスペースが大きくなるため、これら発光素子
と光学系を内蔵する後蓋の小型化が困難であった。本発
明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発明の
目的は、フィルムに対するデータの写し込みを光量の少
ない発光素子によって可能とし、かつカメラ本体の小型
化を図ることができるカメラのデータ写し込み装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するた
め、本発明は、フィルムパトローネ室に装填されたフィ
ルムパトローネからフィルムを引き出し鏡筒の後方を通
って前記フイルム巻き取り室で巻き取り、前記フィルム
パトローネ室および前記フィルム巻き取り室間に延在す
る前記フィルムと、前記鏡筒との間にフォーカルプレー
ンシャッタを有するシャッターユニットが配設され、前
記鏡筒とシャッターユニットとの間に、ミラーを揺動可
能に支持するミラーボックスが配設され、前記フィルム
は、保護層とフィルムベースとを有し、前記鏡筒の後方
で前記保護層が前記鏡筒側に臨むように配設され、写し
込み発光素子から出射される光を写し込み光学系を介し
て前記フィルムパトローネ室と前記フィルム巻き取り室
の間に延在する前記フィルムの箇所に照射することで前
記フィルムに所定のデータを写し込むように構成された
カメラのデータ写し込み装置において、前記フィルムパ
トローネ室および前記ミラーボックスの間と、前記フィ
ルムパトローネ室および前記シャッタユニットの間に、
前記写し込み発光素子および前記写し込み光学系が配設
され、前記写し込み光学系から前記フィルムの箇所に照
射される光の方向が前記フィルムの前記保護層から前記
フィルムベースに向かうように構成されていることを特
徴とする。また、本発明は、前記フィルムパトローネ室
と前記フィルム巻き取り室は前記鏡筒を挟んでカメラ本
体に設けられ、前記写し込み発光素子および前記写し込
み光学系は前記カメラ本体側に固定された固定部材によ
って保持されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記写し込み発光素子および前記写し込み光学系に
臨む前記シャッタユニットの箇所には開口が設けられて
おり、前記固定部材は前記カメラ本体内部から前記開口
に進入する光を遮蔽するように構成されていることを特
徴とする。また、本発明は、前記固定部材は、前記写し
込み光学系の光が出射される出射部を前記フィルムの保
護面に対面する箇所に保持するように構成されているこ
とを特徴とする。また、本発明は、前記固定部材は第
1、第2固定部材からなり、前記写し込み発光素子の固
定は前記第1、第2固定部材がこれらの間に前記写し込
み発光素子を挟んだ状態で前記カメラ本体側に固定され
ることによって行われることを特徴とする。また、本発
明は、前記フィルムパトローネ室と前記ミラーボックス
の間で、かつ、前記写し込み発光素子と前記カメラ本体
の正面側の間の箇所に機構部が配設されており、前記機
構部は前記鏡筒の焦点合わせ動作を行うためのAF機構
と、前記ミラーボックスのミラーを駆動するためのミラ
ー駆動機構との少なくとも一方を有することを特徴とす
る。また、本発明は、前記写し込み発光素子は複数個の
ドットに対応する発光ダイオードを有して構成されてい
ることを特徴とする。また、本発明は、前記ミラーは、
シャッタの動作に応動して第1、第2位置の間で揺動さ
れるように構成され、前記第1位置は前記鏡筒から前記
フィルムに至る撮像光路中に前記ミラーが介入して前記
鏡筒からの入射光を反射して前記カメラのファインダ部
に導く位置であり、前記第2位置は前記ミラーが前記撮
像光路から退避した位置であることを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本実施の形態のカメラのデ
ータ写し込み装置の構成を示す平面図、図2は図1をA
A線断面からみた状態を示す説明図、図3は図1をBB
線断面からみた説明図、図4は本発明を適用するカメラ
の構成図であり、図4(A)は平面図であり、図4
(B)は正面図である。図5は、フィルムの構成を示す
断面説明図である。
【0006】まず、図4(A)、(B)を参照してカメ
ラの全体構成について説明する。カメラ本体1000
は、上カバー100、下カバー102、前カバー10
4、後蓋106が接合されることで構成されている。上
カバー100のほぼ中央にはファインダ部108が配設
され、ファインダ部108には背面に臨んで矩形状のフ
ァインダ窓(不図示)が形成されている。上カバー10
0の上面の中央からやや右寄りの箇所にはレリーズボタ
ン110が配設されている。前カバー104の中央部に
は、鏡筒(不図示)を装着するためのマウント部112
が設けられている。マウント部112の孔部114の後
方にはミラー116を備えたミラーボックス118が配
設されている。ミラー116は、鏡筒からフィルムに至
る撮像光路中に第1、第2位置の間で前記ミラーボック
ス118に設けられ鏡筒の光軸と直交する方向に延在す
る支軸(不図示)によって揺動可能に設けられている。
第1位置は、ミラー116が撮像光路中に介入して鏡筒
からの入射光を反射してファインダ部108に導く位置
であり、第2位置は、ミラー116が撮像光路から退避
した位置である。
【0007】また、マウント部112を挟んで一方の側
にはフィルムパトローネを収容するためのフィルムパト
ローネ室120が、他方の側にはフィルムを巻き取るた
めの巻き取り室122が配設されている。フィルム巻き
取り室120にはフイルム巻き取り用スプールが配設さ
れており、このフイルム巻き取り用スプールにフィルム
パトローネから引き出されたフイルムが巻き取られるよ
うになっている。また、マウント部112の後方、すな
わち鏡筒の後方にはフィルムパトローネ室120と巻き
取り室122の間に延在するフィルムがその保護層を鏡
筒に臨ませた状態で配設されている。なお、フィルムの
保護層については後述する。そして、ミラーボックス1
18とフィルムパトローネ室120の間には、マウント
部112側寄りの箇所に機構部124が、カメラ本体1
000の後蓋106寄りの箇所にデータ写し込み装置2
00がそれぞれ配設されている。機構部124は、ミラ
ー116を揺動させるためのモータやこのモータからの
回転駆動力をミラーに伝達する伝動ギア、および、AF
動作時にマウント部112に装着された鏡筒を回転させ
るためのモータやこのモータからの回転駆動力を鏡筒に
伝達する伝動ギアなどを備えている。データ写し込み装
置200は、フィルムパトローネ室120とフィルム巻
き取り室122の間に延在するフィルムの箇所にデータ
を写し込むものであり、その構成については次に説明す
る。
【0008】図1、図2、図3を参照してデータ写し込
み装置200の構成について説明する。データ写し込み
装置200は、写し込み発光素子としてのLEDユニッ
ト210、写し込み光学系としてのレンズ220、第
1、第2固定部材230、240、フレキシブル基板2
50などを備えて構成されている。なお、第1、第2固
定部材230、240によって特許請求の範囲の固定部
材が構成されている。データ写し込み装置200は、フ
ィルムパトローネ300を収容しているフィルムパトロ
ーネ室120を区画する壁部120Aおよびシャッタユ
ニット126の間と、フィルムパトローネ室120の壁
部120Aおよびミラーボックス118の壁部118A
の間に配設されている。機構部124は、フィルムパト
ローネ室120の壁部120Aおよびミラーボックス1
18の壁部118Aと間でデータ写し込み装置200の
前方(カメラ本体1000の前カバー104寄り方向)
の箇所に配設されている。図1に示すように、フィルム
パトローネ300からフィルム巻き取り室122(図
4)に向かって引き出されたフィルム302は、フィル
ムパトローネ室120とフィルム巻き取り室122の間
でシャッタユニット126に対して間隔をおいて平行と
なるように延在しており、フィルム302の保護層がシ
ャッタユニット126に臨んだ状態となるように配設さ
れている。
【0009】図3に示すように、カメラ本体1000の
ハウジング130の背面側には後蓋106が開閉可能に
取着されている。そして、ハウジング130の上部13
2と下部134はフィルム302と平行をなす壁部13
6によって接続され、壁部136は、その一方の面がフ
ィルム302の保護層に面している。そして、壁部13
6のフィルム302の保護層に面した箇所には、この壁
部136の厚み方向に貫通する貫通孔136Aが設けら
れている。また、図1に示すように、この壁部136
は、フィルムパトローネ室120の壁部120Aに接続
している。
【0010】ハウジング130の上部132にはカメラ
本体1000の正面側(前カバー104側)に向かって
取付部132Aが突出して設けられ、ハウジング130
の下部134にはカメラ本体1000の正面側に向かっ
て取付部134Aが突出して設けられている。取付部1
32A、134Aにはそれぞれ鏡筒の光軸と平行な軸線
に沿ってねじ孔132A1、134A1が設けられてい
る。取付部132A、134Aの間には、これらを結ぶ
方向に長手方向を有する第1固定部材230が配設され
ている。
【0011】そして、第1固定部材230の一方の面に
面して第1固定部材230と同じ方向に長手方向を有す
る第2固定部材240が配設されている。第1固定部材
230の第2固定部材240に対向する面には、長手方
向に延在する第1凹部230Aが設けられており、この
第1凹部230Aの長手方向の中央からやや下方寄りの
箇所にレンズ220を収容するための第2凹部230B
が設けられている。この第2凹部230Bの底部中央に
はレンズ220から出射された光線をフィルム302に
導くための貫通孔230Cが第1固定部材230の厚み
方向に貫通して設けられており、貫通孔230Cの周縁
部はフィルム302に向かう方向に突出した凸部230
Dを構成している。
【0012】そして、ハウジング130の壁部136の
貫通孔136Aには、第1固定部材230の凸部230
Dが挿入されることで上記ハウジング130の貫通孔1
36Aに貫通孔230Cが面した状態で配設されてい
る。第2固定部材240には第1固定部材230の第1
凹部230Aに対応する形状の第1凸部240Aが設け
られ、第1凸部240Aの長手方向の中央からやや下方
寄りの箇所には、第1固定部材230の第2凹部230
Bに対応する形状の第2凸部240Bが設けられてい
る。この第2凸部240Bには第1固定部材230の貫
通孔230Cと同軸上に貫通孔240Cが第2固定部材
240の厚み方向に貫通して設けられている。
【0013】また、図2に示すように、第1固定部材2
30の第1凹部230Aの長手方向に沿って対向する左
右の縁部から2つの突縁部230Eが設けられており、
これら突縁部230Eの内側の箇所には第2固定部材2
40の第1凸部240Aが挟まれて位置するように構成
されている。また、第2固定部材240の第1固定部材
230に対向する面と反対側の面にはLEDユニット2
10を収容するための第1凹部230Dが設けられ、こ
の第1凹部230Dの底部中央には貫通孔240Cに臨
む箇所に第2凹部230Eが設けられている。
【0014】第2固定部材240の第2凹部230Eに
はLEDユニット210のパッケージ210Aの上面と
側面が収容された状態で保持されている。そして、LE
Dユニット210のパッケージ210A内に収容されて
いる複数個のLEDチップ210C(特許請求の範囲の
発光ダイオードに相当)から出射された光が第2固定部
材240の貫通孔240C、レンズ220、第1固定部
材230の貫通孔230を通ってフィルム302に照射
されるように構成されている。なお、LEDユニット2
10の複数個のLEDチップ210Cは、数字や文字、
記号などを複数個のドットでフィルム302に写し込む
ように構成されており、フィルム302の移動方向に対
して直交する方向に複数個直線状に配列されている。
【0015】LEDユニット210は、パッケージ21
0Aの対向する上下の側面から外側に延出しパッケージ
210Aの厚み方向の一方に向かって屈曲した複数のリ
ード210Bがフレキシブル基板250の端部に設けら
れた平面視矩形状の接続部250A上の接点部(不図
示)に接続された状態でフレキシブル基板250に固定
されている。フレキシブル基板250の接続部250A
から延出された帯状の配線部250Bは不図示の制御回
路に接続されている。フレキシブル基板250の接続部
250AのLEDユニット210と反対側の面には、接
続部250Aの外周縁よりも大きな外周縁を有する平面
視矩形状の薄板状に形成され弾力性を有するモルトプレ
ーンによって構成された押え部材260が配設されてい
る。そして、この押え部材260を接続部250Aとの
間に挟むように上下方向に延在する押え板262が配設
されている。
【0016】第1固定部材230の上部232にはねじ
孔232Aが形成され、下部234にはねじ孔234A
が形成されている。第2固定部材240の上部242に
は、取付部132Aのねじ孔132A1に対応する箇所
に貫通孔242Aと、第1固定部材230のねじ孔23
2Aに対応する箇所に貫通孔242Bが設けられてい
る。また、第2固定部材240の下部244には、取付
部134Aのねじ孔134A1対応する箇所に貫通孔2
44Aと、第1固定部材230のねじ孔234Aに対応
する箇所に貫通孔244Bが設けられている。また、押
え板262の上部と下部には、第2固定部材240の貫
通孔242A、244Aに対応する箇所に貫通孔262
A、262Bが設けられている。
【0017】そして、押え板262と第2固定部材24
0の第1凹部240D、第2凹部240Eとの間にLE
Dユニット210とフレキシブル基板250の接続部2
50Aを挟み、かつ、第1固定部材230の第2凹部2
30Bと第2固定部材240の第2凸部240Bの間に
レンズ240を挟んだ状態で、ねじ252、254を押
え板262の貫通孔262A、262Bと、第2固定部
材240の貫通孔242B、244Bとを挿通して第1
固定部材230のねじ孔232A、234Aにそれぞれ
螺合することによって、第1固定部材230を第2固定
部材240に固定する。
【0018】これにより、LEDユニット230とフレ
キシブル基板250の接続部250Aは、押え板262
および押え部材260と第2固定部材230の第1凹部
230D、第2凹部230Eとの間に固定され、かつ、
レンズ240は第1固定部材230と第2固定部材24
0の間に固定される。ここで、LEDユニット230
は、押え部材260の弾力性によって第2固定部材24
0の第2凹部240Eに押圧された状態で保持されてい
る。すなわち、第1固定部材230と第2固定部材24
0によってLEDユニット210、フレキシブル基板2
50、レンズ220が保持された状態でデータ写し込み
装置200が構成される。そして、第1固定部材230
の凸部230Dをハウジング130の壁部136の貫通
孔136Aに挿入しハウジング130の貫通孔136A
に貫通孔230Cが面した状態で、ねじ256、258
を第2固定部材240の貫通孔242A、244Aを挿
通して取付部132Aのねじ孔132A1、134A1
にそれぞれ螺合することで、データ写し込み装置200
がハウジング130に固着される。
【0019】図2に示すように、シャッタユニット12
6は、鏡筒からミラーボックス118を通過した光を受
け入れるための開口部126Aがマウント部112に面
して設けてあり、シャッタユニット126の内部にはフ
ォーカルプレーンシャッタであるシャッタ126Bがフ
ィルム302の前方箇所、すなわちフィルム302の保
護層に面した状態で開閉可能に配設されている。また、
図2、図3に示すように、シャッタユニット126に
は、LEDユニット210、レンズ220、第1、第2
固定部材230、240、フレキシブル基板250など
の部材、すなわち写し込み発光素子および写し込み光学
系に臨む側面の箇所にフォーカルプレーンシャッタが動
作するための開口部126Cが設けられている。なお、
従来のデータ写し込み装置では、ミラーボックス118
の壁部118Aとフィルムパトローネ室120の壁部1
20Aの間で、かつ、機構部124の後方の空間は空き
スペースとなっており、シャッタユニット126の開口
部126Cはこの空きスペースに臨んだ状態となってい
る。
【0020】したがって、例えば鏡筒からマウント部1
12を通過してカメラ本体1000の内部に進入した光
のうち、上記空きスペースに回り込んだ光が上記シャッ
タユニット126の開口部126Cからフィルム302
に到達すると、フィルム302が露光されてしまうとい
う不都合が生じる。このため、従来は、ミラーボックス
118の壁部118Aとフィルムパトローネ室120の
壁部120Aの間の箇所に遮光部材(モルトプレーンな
ど)を設け、無用な光がシャッタユニット126の開口
部126Cからフィルム302に到達することを防止し
ていた。
【0021】これに対して本実施の形態では、ミラーボ
ックス118の壁部118Aとフィルムパトローネ室1
20の壁部120Aの間で、かつ、機構部124の後方
の空間、すなわち従来空きスペースであった箇所にデー
タ写し込み装置200を配設している。したがって、カ
メラ本体1000内部において空きスペースが有効的に
活用されるため、カメラ本体1000の小型化が可能と
なる。また、ミラーボックス118の壁部118Aとフ
ィルムパトローネ室120の壁部120Aの間の箇所に
配設された第1固定部材230と第2固定部材240に
よって、鏡筒からマウント部112を通過してカメラ本
体1000の内部に進入した光が遮光され開口部126
Cに進入しないように構成されている。したがって、鏡
筒からマウント部112を通過してカメラ本体1000
の内部に進入した光は、シャッタユニット126の開口
部126Cからフィルム302に到達することが防止さ
れている。すなわち、本実施の形態のデータ写し込み装
置200は、従来装置で必要であった遮光部材を兼用し
ている。
【0022】次に、上述のように構成されたデータ写し
込み装置200の作用効果について説明する。なお、予
め、カメラ本体1000のフィルムパトローネ室120
にはフィルムパトローネが装填され、このフィルムパト
ローネから引き出されたフィルムがフィルム巻き取り室
122のフイルム巻き取り用スプールの箇所に保持され
ているものとする。カメラ本体1000のレリーズボタ
ン110が半押しされると、AE機構による測光動作と
機構部124によるAF動作が行われ、露出値の演算が
行われると共にピント合わせが行われる。次いで、レリ
ーズボタン110が全押しされると、機構部124によ
ってミラーボックス118のミラーが第1位置から第2
位置に跳ね上げられ、その状態でシャッタユニット12
6のシャッタが演算された露出値に基いたシャッタスピ
ードで動作され、フィルム302が露光されて撮影が行
われる。そして、ミラーボックス118のミラーが第2
位置から第1位置に復帰し、フィルム巻き取り室122
のフイルム巻き取り用スプールによってフィルムパトロ
ーネから引き出されたフイルム302が1コマ分巻き取
られる。この1コマ分の巻き取りによってフィルム30
2が巻き取り方向に移動する過程においてデータ写し込
み装置200による所定データ(例えばシャッタ速度、
絞り値など)の写し込み動作が行われる。すなわち、図
1、図3において、不図示の制御回路からの駆動信号が
フレキシブル基板250を介してLEDユニット210
に入力され、LEDユニット250は入力された駆動信
号に基いて所定データに対応して各LEDチップ250
Cを発光させる。そして、LEDユニット210から出
射された光は、第2固定部材240の貫通孔240C、
レンズ220、第1固定部材230の貫通孔230、ハ
ウジング130の壁部136の貫通孔136Aを通って
フィルム302に照射され、所定データのフィルム30
2への写し込み動作が行われる。この際、フィルム30
2に照射される光の方向はフィルム302の保護層から
フィルムベースに向かっている。
【0023】ここで、図5を参照してフィルム302の
構成について説明する。フィルム302は、フィルムベ
ース302A、感光性乳剤層302B、保護層302C
などから構成されている。フィルムベース302Aの感
光性乳剤層302Bとの間にはハレーション防止層30
2D1と中間層302D2が形成されている。感光性乳
剤層302Bは、青感光性乳剤層302B1、緑感光性
乳剤層302B2、赤感光性乳剤層302B1から構成
され、青感光性乳剤層302B1と緑感光性乳剤層30
2B2の間には中間層302D3が形成され、緑感光性
乳剤層302B2と赤感光性乳剤層302B1の間には
中間層302D4とイエローフィルター層302D5が
形成されている。
【0024】フィルム302は、保護層302Cがシャ
ッタユニット126に面した状態でシャッタユニット1
26の後方に延在している。したがって、鏡筒からの撮
影光線は、保護層302Cを透過して感光性乳剤層30
2Bに到達してこの感光性乳剤層302Bを感光させる
ようになっている。従来のデータ写し込み装置では、デ
ータの写し込みのための光をフィルムベース302Aに
照射しこのフィルムベース302Aとその上に形成され
ているハレーション防止層302D1を透過した光によ
って感光性乳剤層302Bを露光させていた。したがっ
て、光透過性の低いハレーション防止層302D1に光
が吸収されてしまうため、写し込みのために多くの光量
を必要としていた。
【0025】これに対して本実施の形態のデータ写し込
み装置200では、データ写し込み装置200からフィ
ルム302に照射される光の方向はフィルム302の保
護層302Cからフィルムベース302Aに向かうよう
に構成されている。したがって、通常の撮影光と同様の
条件で保護層302Cから感光性乳剤層302Bにデー
タ写し込みのための光が透過することになり、その光量
は従来装置に比較して少ないもので済む。したがって、
従来装置に比較して写し込み光学素子としてのLEDユ
ニット210は、その光量(光出力)が少なくて済み、
従来装置の場合よりも小型のものを用いることができ
る。このため、従来と違って後蓋にデータ写し込み装置
を内蔵しないので、カメラ本体の小型化を図ることがで
きる。また、本実施の形態では、前述したようにカメラ
本体1000の空きスペースとなっていた箇所にデータ
写し込み装置200を配設したので、データ写し込み装
置200を内蔵させてもカメラ本体1000の形状を大
きくせずに済むという利点がある。
【0026】なお、本実施の形態では、カメラ本体10
00に内蔵されている機構部124がミラー116を揺
動させるためのモータやこのモータからの回転駆動力を
ミラーに伝達する伝動ギア、および、AF動作時にマウ
ント部112に装着された鏡筒を回転させるためのモー
タやこのモータからの回転駆動力を鏡筒に伝達する伝動
ギアなどを備えているが、機構部124は、上記構成に
限定されるものではなく、例えばAF機構を具備しない
構成であってもよい。
【0027】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明は、
フィルムパトローネ室に装填されたフィルムパトローネ
からフィルムを引き出し鏡筒の後方を通って前記フイル
ム巻き取り室で巻き取り、前記フィルムパトローネ室お
よび前記フィルム巻き取り室間に延在する前記フィルム
と、前記鏡筒との間にフォーカルプレーンシャッタを有
するシャッターユニットが配設され、前記鏡筒とシャッ
ターユニットとの間に、ミラーを揺動可能に支持するミ
ラーボックスが配設され、前記フィルムは、保護層とフ
ィルムベースとを有し、前記鏡筒の後方で前記保護層が
前記鏡筒側に臨むように配設され、写し込み発光素子か
ら出射される光を写し込み光学系を介して前記フィルム
パトローネ室と前記フィルム巻き取り室の間に延在する
前記フィルムの箇所に照射することで前記フィルムに所
定のデータを写し込むように構成されたカメラのデータ
写し込み装置において、前記フィルムパトローネ室およ
び前記ミラーボックスの間と、前記フィルムパトローネ
室および前記シャッタユニットの間に、前記写し込み発
光素子および前記写し込み光学系が配設され、前記写し
込み光学系から前記フィルムの箇所に照射される光の方
向が前記フィルムの前記保護層から前記フィルムベース
に向かうように構成した。そのため、従来空きスペース
であった、フィルムパトローネ室および前記ミラーボッ
クスの間と、前記フィルムパトローネ室および前記シャ
ッタユニットの間に、前記写し込み発光素子および前記
写し込み光学系が配設されているため、カメラ本体内部
において空きスペースが有効的に活用されるため、カメ
ラ本体の小型化を図ることができる。また、フィルムに
対するデータ写し込みのための光が通常の撮影光と同様
にフィルムの保護層を通過して保護層の下層に位置する
感光性乳剤層に透過することで感光性乳剤層が露光され
る。したがって、データ写し込みのための光をフィルム
ベースから保護層に向かって照射する従来装置に比較し
て写し込み発光素子の光量(光出力)が少なくて済み、
従来装置より小型の発光素子を用いることができ、この
点からもカメラ本体の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のカメラのデータ写し込み装置の
構成を示す平面図である。
【図2】図1をAA線断面からみた状態を示す説明図で
ある。
【図3】図1をBB線断面からみた状態を示す説明図で
ある。
【図4】本発明を適用するカメラの構成図であり、図4
(A)は平面図であり、図4(B)は正面図である。
【図5】フィルムの構成を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1000 カメラ本体 118 ミラーボックス 120 フィルムパトローネ室 124 機構部 200 データ写し込み装置 210 LEDユニット(写し込み発光素子) 220 レンズ(写し込み光学系) 230 第1固定部材 240 第2固定部材 300 フィルムパトローネ 302 フィルム 302A フィルムベース 302B 感光性乳剤層 302C 保護層 302D1 ハレーション防止層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムパトローネ室に装填されたフィ
    ルムパトローネからフィルムを引き出し鏡筒の後方を通
    って前記フイルム巻き取り室で巻き取り、 前記フィルムパトローネ室および前記フィルム巻き取り
    室間に延在する前記フィルムと、前記鏡筒との間にフォ
    ーカルプレーンシャッタを有するシャッターユニットが
    配設され、 前記鏡筒とシャッターユニットとの間に、ミラーを揺動
    可能に支持するミラーボックスが配設され、 前記フィルムは、保護層とフィルムベースとを有し、前
    記鏡筒の後方で前記保護層が前記鏡筒側に臨むように配
    設され、 写し込み発光素子から出射される光を写し込み光学系を
    介して前記フィルムパトローネ室と前記フィルム巻き取
    り室の間に延在する前記フィルムの箇所に照射すること
    で前記フィルムに所定のデータを写し込むように構成さ
    れたカメラのデータ写し込み装置において、 前記フィルムパトローネ室および前記ミラーボックスの
    間と、前記フィルムパトローネ室および前記シャッタユ
    ニットの間に、前記写し込み発光素子および前記写し込
    み光学系が配設され、 前記写し込み光学系から前記フィルムの箇所に照射され
    る光の方向が前記フィルムの前記保護層から前記フィル
    ムベースに向かうように構成されていることを特徴とす
    るカメラのデータ写し込み装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルムパトローネ室と前記フィル
    ム巻き取り室は前記鏡筒を挟んでカメラ本体に設けら
    れ、前記写し込み発光素子および前記写し込み光学系は
    前記カメラ本体側に固定された固定部材によって保持さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のカメラのデー
    タ写し込み装置。
  3. 【請求項3】 前記写し込み発光素子および前記写し込
    み光学系に臨む前記シャッタユニットの箇所には開口が
    設けられており、前記固定部材は前記カメラ本体内部か
    ら前記開口に進入する光を遮蔽するように構成されてい
    ることを特徴とする請求項2項記載のカメラのデータ写
    し込み装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材は、前記写し込み光学系の
    光が出射される出射部を前記フィルムの保護面に対面す
    る箇所に保持するように構成されていることを特徴とす
    る請求項2または3記載のカメラのデータ写し込み装
    置。
  5. 【請求項5】 前記固定部材は第1、第2固定部材から
    なり、前記写し込み発光素子の固定は前記第1、第2固
    定部材がこれらの間に前記写し込み発光素子を挟んだ状
    態で前記カメラ本体側に固定されることによって行われ
    ることを特徴とする請求項2、3または4記載のカメラ
    のデータ写し込み装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルムパトローネ室と前記ミラー
    ボックスの間で、かつ、前記写し込み発光素子と前記カ
    メラ本体の正面側の間の箇所に機構部が配設されてお
    り、前記機構部は前記鏡筒の焦点合わせ動作を行うため
    のAF機構と、前記ミラーボックスのミラーを駆動する
    ためのミラー駆動機構との少なくとも一方を有すること
    を特徴とする請求項1乃至5に何れか1項記載のカメラ
    のデータ写し込み装置。
  7. 【請求項7】 前記写し込み発光素子は複数個のドット
    に対応する発光ダイオードを有して構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載のカメラ
    のデータ写し込み装置。
  8. 【請求項8】 前記ミラーは、シャッタの動作に応動し
    て第1、第2位置の間で揺動されるように構成され、前
    記第1位置は前記鏡筒から前記フィルムに至る撮像光路
    中に前記ミラーが介入して前記鏡筒からの入射光を反射
    して前記カメラのファインダ部に導く位置であり、前記
    第2位置は前記ミラーが前記撮像光路から退避した位置
    であることを特徴とする1乃至7に何れか1項記載のカ
    メラのデータ写し込み装置。
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