JP2000162287A - パターン信号を生成するパターン発生器 - Google Patents

パターン信号を生成するパターン発生器

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JP2000162287A
JP2000162287A JP10333317A JP33331798A JP2000162287A JP 2000162287 A JP2000162287 A JP 2000162287A JP 10333317 A JP10333317 A JP 10333317A JP 33331798 A JP33331798 A JP 33331798A JP 2000162287 A JP2000162287 A JP 2000162287A
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Michio Shimura
道夫 志村
Masayuki Suzuki
雅之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速でパターン信号を生成することができる
パターン発生器を提供する。 【解決手段】 本発明によるパターン発生器10は、シ
ーケンス制御部50、FIFO型メモリ60、パターン
生成部70、及びクロック回路84を備える。シーケン
ス用メモリ52は、圧縮シーケンスプログラムを格納す
る。シーケンス制御部50の各構成は、クロック信号2
8に同期して動作する。パターンメモリ78は、被試験
デバイス40に供給するテストパターンを予め格納す
る。パターンカウンタ制御部74は、クロック回路84
による、クロック信号28よりも高速なクロック信号8
0に同期して動作する。シーケンス制御部50は、圧縮
シーケンスプログラムを展開して、展開シーケンスプロ
グラムをFIFO型メモリ60に出力する。パターンカ
ウンタ制御部74は、FIFO型メモリ60から高速で
展開シーケンスプログラムを読み出す。シーケンス制御
部50とパターン生成部70とが別個の独立したクロッ
ク信号で動作することにより、高速でパターン信号を生
成することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスに
パターン信号を印加するパターン発生器に関し、特に、
高速動作を行う半導体デバイスに入力パターン信号を高
速で印加するパターン発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高速動作の実現を図る
研究開発が盛んに進められている。それに伴い、新たに
開発された半導体デバイスを試験(検査)する半導体デ
バイス試験装置の高速動作化が必須となってきている。
そのため、被試験半導体デバイスに、入力パターンを高
速に供給することができるパターン発生器の出現が、半
導体業界において切望されている。図1は、被試験デバ
イスに入力パターンを印加する従来のパターン発生器1
0の構成を示す。このパターン発生器10は、マルチプ
レクサ12、アドレスレジスタ14、メモリ16、及び
制御部18を備える。メモリ16には、オペコード、オ
ペランド、及びピン毎のテストパターンが、試験に用い
るパターンプログラムに従って格納されている。ここ
で、オペコードは、分岐命令などのシーケンス制御命令
(インストラクション)であり、オペランドは、オペコ
ードに従ったシーケンスを実行する際に必要な補助的デ
ータ(例えばジャンプ先のアドレスなど)である。ま
た、テストパターンは、被試験デバイスの故障の有無を
検査するために用意する入力信号データ群である入力パ
ターンと、その入力パターンの入力に対して正常デバイ
スの応答として期待される出力信号データ群である期待
値パターンを含む。
【0003】従来のパターン発生器10において、テス
トパターン信号24を発生する各構成の動作について説
明する。まず、マルチプレクサ12により、スタートア
ドレス26がロードされる。このスタートアドレス26
は、アドレスレジスタ14を通ってメモリ16に送ら
れ、スタートアドレス26に格納されたオペコード信号
20、オペランド信号22、及びテストパターン信号2
4が、メモリ16からそれぞれ読み出される。読み出さ
れたテストパターン信号24は、被試験デバイスに供給
される。制御部18は、オペコード信号20を受け取
り、オペコード信号20に基づいて、マルチプレクサ1
2及びアドレスレジスタ14を制御する。オペランド信
号22は、マルチプレクサ12に供給され、マルチプレ
クサ12は、制御部18からの指令に基づいて、オペラ
ンド信号22を出力する。例えば、オペコード信号20
が、アドレスのジャンプを指令する信号であるとき、オ
ペランド信号22によって示されるジャンプ先のアドレ
スが、マルチプレクサ12を介してアドレスレジスタ1
4に送られる。また、連続したアドレスにあるテストパ
ターン信号24を読み出したいとき、制御部18が、ア
ドレスレジスタ14に保持されるアドレスをインクリメ
ントするように、アドレスレジスタ14を制御する。ア
ドレスレジスタ14で変更されたアドレスは、メモリ1
6に送られる。変更されたアドレスに格納されたテスト
パターンは、テストパターン信号24としてメモリ16
から読み出される。この動作を繰り返すことにより、パ
ターンプログラムのシーケンスプログラムが展開され、
パターン発生器10において、入力パターン及び期待値
パターンが生成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】連続したアドレスに格
納されたテストパターン信号24を常に読み出すのであ
れば、アドレスレジスタ14のアドレスをインクリメン
トするだけでよい。しかし、パターンプログラムのシー
ケンスでは、読み出すアドレスが連続するとは限らない
ので、制御部18が、オペコード信号20に基づいて、
次のアドレスを定めなければならない。そのため、従来
のパターン発生器10においては、テストパターン信号
24を読み出すために、制御部18によりアドレスレジ
スタ14が制御され、制御部18により決定されたアド
レスでメモリ16がアクセスされるという動作が1動作
サイクル中に行われる必要があった。従って、このよう
な動作サイクルをもつパターン発生器10で高速動作を
実現することは、非常に困難である。そこで、高速にテ
ストパターン信号24を生成することができるパターン
発生器を提供することを、本発明の解決すべき課題とす
る。また、近年、システム開発において、システムに必
ず必要となるドライバやI/O周り、並びに定番の機能
などについて、なるべくIP(Intellectual Propert
y、設計資産)を利用する傾向が強くなっている。複数
個のIPにより構成されている高速動作のシステムLS
Iの開発が盛んに行われ、その結果、そのようなシステ
ムLSIを試験する試験装置の開発も必要となってい
る。
【0005】図2は、複数個のIPを有するシステムL
SIの一例を示す。システムLSIを試験するために
は、そこに組み込まれるメモリや、オーディオ、ビデオ
用の様々なIPに対して、それぞれ適切なパターンを与
える必要がある。システムLSIのそれぞれの素子をシ
リアルに試験することも可能であるが、組み込まれたI
Pのそれぞれをシリアルに試験したのでは試験時間が増
加し、そのシステムLSIを高価なものとする。そこ
で、複数個のIPを組み込んだシステムLSIを短い試
験時間で試験することができる半導体デバイス試験装置
を提供することを、本発明の解決すべき課題とする。図
3は、様々なインターフェースを有するシステムLSI
の一例を示す。この例においては、4個のIP(IP1
〜IP4)がLSI上に組み込まれ、それぞれのIP
が、それぞれ動作速度の異なるインターフェース(I/
F1〜I/F4)により外部からアクセスされる。例え
ば、このインターフェースには、IEEE1394及び
USB(Universal Serial Bus)などの様々なインター
フェースがある。
【0006】IP間の接続の試験や、IP個別の試験を
行う場合、それぞれのIP(IP1〜IP4)は、それ
ぞれのインターフェース(I/F1〜I/F4)による
入出力形式で、アクセスされなければならない。これら
のインターフェースは、互いに非同期にそれぞれのIP
を動作させるため、このようなシステムLSIの試験
は、非常に困難である。従来のパターン発生器10にお
いて、パターンの発生は、アドレスレジスタ14のアド
レス発生、すなわち1つのクロックに同期して行われて
いる。このため、動作速度の異なる入出力形式をもつI
Pを同時に試験するのは困難である。例えば、100MHzの
動作速度をもつI/F部と50MHzの動作速度をもつI/
F部を同時に試験する場合、パターンは、100MHzの動作
速度を基準に記述(1サイクル10nsで記述)し、50MHz
の動作速度の記述は、2サイクルに1回変化させる形式
で記述することができる。しかし、動作速度が整数倍で
ないとき、この形式では互いの動作速度を表現すること
ができない。そこで、複数のIPを非同期に同時に試験
することができる半導体デバイス試験装置を提供するこ
とを、本発明の解決すべき課題とする。
【0007】そこで本発明は、上記課題を解決すること
のできる半導体デバイス試験装置を提供することを目的
とする。この目的は特許請求の範囲における独立項に記
載の特徴の組み合わせにより達成される。また従属項は
本発明の更なる有利な具体例を規定する。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の一つの実施形態は、半導体デバイスに供給
するパターン信号を生成するパターン発生器を提供す
る。このパターン発生器は、前記パターン信号を生成す
るために用いられる、圧縮された圧縮シーケンスプログ
ラムを展開して、展開シーケンスプログラムを生成する
シーケンス制御部と、前記展開シーケンスプログラムを
格納するメモリと、前記メモリに格納された前記展開シ
ーケンスプログラムに基づいて、前記パターン信号を出
力するパターン生成部とを備えることを特徴とする。こ
の実施形態の一つの態様において、前記シーケンス制御
部と前記パターン生成部とが、それぞれ異なるクロック
信号に基づいて互いに非同期に動作することが可能であ
る。この実施形態の別の態様において、前記パターン生
成部は、前記シーケンス制御部が前記展開シーケンスプ
ログラムを生成するために用いるクロック信号よりも高
速なクロック信号に同期して、動作することができる。
この実施形態の更に別の態様においては、前記パターン
生成部は、前記パターン信号を予め格納するパターンメ
モリを有する。
【0009】この実施形態の更に別の態様においては、
前記パターン生成部は、前記メモリに格納された前記展
開シーケンスプログラムに基づいて、前記パターンメモ
リをアクセスするアドレス信号を生成するパターンカウ
ンタ部を有する。この実施形態の更に別の態様において
は、前記メモリはFIFO型メモリであってもよい。こ
の実施形態の更に別の態様において、前記シーケンス制
御部は、前記圧縮シーケンスプログラムを予め格納する
シーケンス用メモリを有する。この実施形態の更に別の
態様において、前記圧縮シーケンスプログラムは、前記
シーケンス制御部において前記圧縮シーケンスプログラ
ムを展開するために用いられる第1オペランドと、前記
パターン生成部において前記パターン信号を出力するた
めに用いられる第2オペランドを含んでもよい。
【0010】また、上記課題を解決するために、本発明
の別の実施形態は、半導体デバイスを試験する半導体デ
バイス試験装置を提供する。この半導体デバイス試験装
置は、前記半導体デバイスに入力されるべき入力パター
ン信号を生成するパターン発生器と、前記半導体デバイ
スが差し込まれ、前記パターン発生器が生成した前記入
力パターン信号を前記半導体デバイスに供給し、前記入
力パターン信号に基づいて前記半導体デバイスが出力す
る出力パターン信号を受け取る半導体デバイス差込部
と、前記半導体デバイス差込部が受け取った前記出力パ
ターン信号を測定する測定部とを備える。ここで、前記
パターン発生器が、前記入力パターン信号を生成するた
めに用いられる、圧縮された圧縮シーケンスプログラム
を展開して、展開シーケンスプログラムを生成するシー
ケンス制御部と、前記展開シーケンスプログラムを格納
するメモリと、前記メモリに格納された前記展開シーケ
ンスプログラムに基づいて、前記入力パターン信号を出
力するパターン生成部とを有することを特徴とする。
【0011】また、上記課題を解決するために、本発明
の更に別の実施形態は、半導体デバイスに複数種類のパ
ターン信号を供給するパターン発生器であって、前記複
数種類のパターン信号を生成するために用いられるシー
ケンスプログラムをそれぞれ出力する複数のシーケンス
制御部と、前記パターン信号を格納する複数のパターン
メモリと、前記複数のシーケンス制御部により出力され
た前記シーケンスプログラムの各々に基づいて、前記複
数のパターンメモリにアクセスするアドレス信号をそれ
ぞれ出力する複数のパターンカウンタ部と、複数の前記
パターンカウンタ部の各々を独立して動作させるクロッ
ク信号を、前記パターンカウンタ部に出力する複数のク
ロック回路とを備えることを特徴とするパターン発生器
を提供する。この実施形態の一つの態様において、前記
複数のクロック回路は、クロック周波数の異なる前記ク
ロック信号を前記複数のパターンカウンタ部にそれぞれ
出力することができる。
【0012】この実施形態の別の態様において、前記複
数のパターンカウンタ部は、各々に入力された前記クロ
ック信号に基づいて、非同期に動作することができる。
この実施形態の更に別の態様において、パターン発生器
が、前記複数のシーケンス制御部により出力される前記
シーケンスプログラムを格納する複数のメモリを更に備
える。ここで、前記複数のメモリの各々は、前記パター
ンカウンタ部の各々に対して、前記パターンカウンタ部
に入力される前記クロック信号に同期して、前記シーケ
ンスプログラムを出力することができる。この実施形態
の更に別の態様においては、前記メモリは、FIFO型
メモリであってもよい。この実施形態の更に別の態様に
おいて、パターン発生器が、複数の前記シーケンス制御
部により出力される前記シーケンスプログラムを受け取
るマルチプレクサを更に備える。ここで、前記マルチプ
レクサは、前記シーケンスプログラムが入力されるべ
き、対応する前記メモリを選択して、対応する前記メモ
リに前記シーケンスプログラムを出力することができ
る。この実施形態の更に別の態様において、パターン発
生器が、複数の前記メモリにより出力される前記シーケ
ンスプログラムを受け取るマルチプレクサを更に備え
る。ここで、前記マルチプレクサは、前記シーケンスプ
ログラムが入力されるべき、対応する前記パターンカウ
ンタ部を選択して、対応する前記パターンカウンタ部に
前記シーケンスプログラムを出力することができる。
【0013】この実施形態の更に別の態様において、パ
ターン発生器が、複数の前記パターンカウンタ部により
出力される前記アドレス信号を受け取るマルチプレクサ
を更に備える。ここで、前記マルチプレクサは、前記ア
ドレス信号が入力されるべき、対応する前記パターンメ
モリを選択して、対応する前記パターンメモリに前記ア
ドレス信号を出力することができる。この実施形態の更
に別の態様において、前記パターンメモリは、前記複数
種類のパターン信号のうちの1種類の前記パターン信号
を予め格納する。この実施形態の更に別の態様において
は、前記パターンメモリは、前記複数種類のパターン信
号のうちの少なくとも2種類の前記パターン信号を予め
格納してもよい。
【0014】また、上記課題を解決するために、本発明
の更に別の実施形態は、半導体デバイスを試験する半導
体デバイス試験装置を提供する。この半導体デバイス試
験装置は、前記半導体デバイスに入力されるべき複数種
類の入力パターン信号を生成するパターン発生器と、前
記半導体デバイスが差し込まれ、前記パターン発生器が
生成した前記入力パターン信号を前記半導体デバイスに
供給し、前記入力パターン信号に基づいて前記半導体デ
バイスが出力する出力パターン信号を受け取る半導体デ
バイス差込部と、前記半導体デバイス差込部が受け取っ
た前記出力パターン信号を測定する測定部とを備える。
ここで、前記パターン発生器は、前記複数種類の入力パ
ターン信号を生成するために用いられるシーケンスプロ
グラムをそれぞれ出力する複数のシーケンス制御部と、
前記入力パターン信号を格納する複数のパターンメモリ
と、前記複数のシーケンス制御部により出力された前記
シーケンスプログラムの各々に基づいて、前記複数のパ
ターンメモリにアクセスするアドレス信号をそれぞれ出
力する複数のパターンカウンタ部と、前記複数のパター
ンカウンタ部の各々を独立して動作させるクロック信号
を、前記パターンカウンタ部に出力する複数のクロック
回路とを有することを特徴とする。なお上記の発明の概
要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではな
く、これらの特徴群のサブコンビネーションも又発明と
なりうる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の形態を通じて
本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲
にかかる発明を限定するものではなく、又実施形態の中
で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決
手段に必須であるとは限らない。図4は、被試験デバイ
ス40を試験する半導体デバイス試験装置のブロック図
を示す。この半導体デバイス試験装置は、テスタコント
ローラ30、パターン発生器10、波形整形器32、半
導体デバイス差込部36、及び測定部44を備える。試
験中、被試験デバイス40は、半導体デバイス差込部3
6に差し込まれる。テスタコントローラ30は、試験装
置のハードウェア及びソフトウェアを管理する専用制御
プロセッサである。テスタコントローラ30は、スター
トアドレス26をパターン発生器10に供給し、パター
ン発生器10の動作を開始させる。パターン発生器10
は、被試験デバイス40に入力されるべき入力パターン
信号24aを出力する。入力パターン信号24aは、波
形整形器32に入力され、被試験デバイス40の特性に
応じて、波形を整形される。波形を整形された入力パタ
ーン信号34は、半導体デバイス差込部36を介して、
被試験デバイス40に入力される。被試験デバイス40
は、入力された入力パターン信号34に基づいて、半導
体デバイス差込部36を介して、測定部44に出力パタ
ーン信号42を出力する。また、パターン発生器10
は、入力パターン信号24aの入力に対して正常デバイ
スの応答として期待される期待値パターン信号24bを
測定部44に出力する。測定部44は、出力パターン信
号42と期待値パターン信号24bを受け取り、被試験
デバイス40の良否を判定する。
【0016】図5は、本発明の第1の実施形態であるパ
ターン発生器10のブロック図を示す。この実施形態に
よるパターン発生器10は、シーケンス制御部50、F
IFO型(先入れ先出し)メモリ60、パターン生成部
70、及びクロック回路84を備える。シーケンス制御
部50は、マルチプレクサ12、アドレスレジスタ1
4、制御部18、及びシーケンス用メモリ52を有す
る。シーケンス制御部50の各構成は、クロック信号2
8に同期して動作する。パターン生成部70は、パター
ンカウンタ部72とパターンメモリ78を有し、パター
ンカウンタ部72は、パターンカウンタ制御部74とパ
ターンカウンタ76を有する。パターンメモリ78は、
被試験デバイス40に供給するテストパターンを予め格
納する。FIFO型メモリ60は、シーケンス制御部5
0の出力を一時的に保持して、パターン生成部70に出
力するメモリであればよい。従って、FIFO型メモリ
60は、別の構成のメモリに置き換えられることができ
る。シーケンス用メモリ52は、オペコード、第1オペ
ランド、第2オペランド、及び第3オペランドの圧縮シ
ーケンスプログラムを格納する。圧縮シーケンスプログ
ラムは、シーケンスプログラムを圧縮して加工したシー
ケンスデータであり、詳細については後述する。ここ
で、シーケンスプログラムは、パターンメモリ78に格
納されたテストパターンを読み出す順番を規定するプロ
グラムである。
【0017】オペコードは、例えば分岐命令(JMP)な
どの制御命令(インストラクション)であり、制御部1
8およびFIFO型メモリ60に読み出される。第1オ
ペランドは、シーケンス制御部50におけるシーケンス
の制御に用いる補助的データであり、マルチプレクサ1
2に読み出される。この補助的データには、例えば、シ
ーケンス用メモリ52上のジャンプ先のアドレスなどが
含まれる。第1オペランドは、シーケンス制御部50に
おいてのみ用いられ、FIFO型メモリ60には読み出
されない。第2オペランドは、パターンカウンタ部72
におけるシーケンスの制御に用いるデータであり、FI
FO型メモリ60に読み出される。このデータには、例
えば、パターンメモリ78におけるジャンプ先のアドレ
スが含まれる。この第2オペランドは、制御部18に読
み出されて、シーケンス制御部50におけるシーケンス
制御に用いられることもある。例えば、ループの繰り返
し回数のデータは、シーケンス制御部50においても用
いられる。第3オペランドは、パターンカウンタ部72
におけるシーケンスの制御に用いるデータであり、FI
FO型メモリ60に読み出される。
【0018】パターンメモリ78には、テストパターン
が格納される。テストパターンは、被試験デバイスの故
障の有無を検査するために用意する入力信号データ群で
ある入力パターンと、その入力パターンの入力に対して
正常デバイスの応答として期待される出力信号データ群
である期待値パターンを含む。以下に、本実施形態のパ
ターン発生器10において、テストパターン信号24を
発生する各構成の動作について説明する。まず、マルチ
プレクサ12により、スタートアドレス26がロードさ
れる。このスタートアドレス26は、アドレスレジスタ
14を通ってシーケンス用メモリ52に送られ、スター
トアドレス26に格納されたオペコード信号20、第1
オペランド信号54、第2オペランド信号56、及び第
3オペランド信号58が、シーケンス用メモリ52から
それぞれ読み出される。
【0019】オペコード信号20、及び第2オペランド
信号56が、制御部18に入力される。制御部18は、
オペコード信号20及び第2オペランド信号56を受け
取り、マルチプレクサ12及びアドレスレジスタ14を
制御する。また、第1オペランド信号54は、マルチプ
レクサ12に供給され、マルチプレクサ12は、制御部
18からの指令に基づいて、第1オペランド信号54を
アドレスレジスタ14に供給する。例えば、オペコード
信号20が、アドレスのジャンプを指令する信号である
とき、第1オペランド信号54によって示されるシーケ
ンス用メモリ52上のジャンプ先のアドレスが、マルチ
プレクサ12を介してアドレスレジスタ14に送られ
る。また、オペコード信号20が、ループを指令する信
号であるとき、第2オペランド信号56によって示され
るループ回数が、制御部18内のレジスタ(図示せず)
に格納される。制御部18は、マルチプレクサ12及び
アドレスレジスタ14を制御して、第2オペランド信号
56により設定された回数分、ループ動作を繰り返す。
以上の動作を繰り返すことにより、シーケンス制御部5
0で、シーケンス用メモリ52に格納された圧縮シーケ
ンスプログラムが展開され、展開された展開シーケンス
プログラムがFIFO型メモリ60に送られる。
【0020】FIFO型メモリ60は、最初に格納され
た情報を最初に取り出す先入れ先出しメモリである。F
IFO型メモリ60に格納されたオペコード信号20、
第2オペランド信号56、及び第3オペランド信号58
による展開シーケンスプログラムが、FIFO型メモリ
60に格納された順に、パターンカウンタ制御部74に
読み出される。パターンカウンタ制御部74は、シーケ
ンス制御部50のクロック信号28よりも速いクロック
信号80で動作する。この高速クロック信号80は、シ
ーケンス制御部50を動作させるクロック回路(図示せ
ず)とは別のクロック回路84により生成される。この
ため、FIFO型メモリ60からデータを読み出す速度
は、FIFO型メモリ60にデータを書き込む速度より
も速くなる。
【0021】パターンカウンタ制御部74は、オペコー
ド信号20、第2オペランド信号56、及び第3オペラ
ンド信号58に基づいて、パターンカウンタ76を制御
する。パターンカウンタ76は、パターンメモリ78の
アドレス信号82を出力し、パターンメモリ78から、
アドレス信号82により示されるアドレスに格納された
テストパターン信号24が出力される。図6は、シーケ
ンスプログラムの一例を示す。左列のアドレスは、各制
御命令を格納するアドレスを示す。ここで、NOPは、ア
ドレスを次に進める命令、STIは、次にくるJNIを何回繰
り返すかを設定する命令、JNIは、指定されたアドレス
にジャンプする命令である。従って、アドレス#10の
STI命令は、アドレス#1Aに格納されたJNIを#A回繰
り返す命令であり、アドレス#1AのJNI命令は、アド
レス#11にジャンプする命令である。通常、半導体デ
バイス試験装置のパターン発生のシーケンスには、JNI
などの命令に比べて、NOPなどの単純な制御命令が多く
含まれる傾向がある。
【0022】図7は、図6に示されたシーケンスプログ
ラムを圧縮して、シーケンス用メモリ52に格納した圧
縮シーケンスプログラムを示す。左列のアドレスは、シ
ーケンス用メモリ52のアドレス値を示す。オペコード
の領域には、NOP命令を省略した圧縮命令が格納され
る。シーケンス制御部50内では、オペコード信号2
0、第1オペランド信号54、及び第2オペランド信号
56が、圧縮シーケンスプログラムのシーケンス展開に
用いられる。まず、シーケンス用メモリ52のアドレス
#0に格納されたデータに基づくシーケンス制御部50
の動作について説明する。オペコード信号20が、制御
部18に送られる。ここで、アドレス#0のオペコード
信号20は、次にくるJNI命令を何回繰り返すかを設定
するSTI命令であり、制御部18は、第2オペランド信
号56の値#Aを、JNI命令の繰り返し回数としてレジ
スタ(図示せず)に格納する。JNIを実行する前には、S
TIにより必ずJNIの繰り返し回数が設定されなければな
らない。第1オペランド信号54の値#0は、アドレス
レジスタ14のインクリメントを#0まで繰り返すこと
を指定する。従って、この場合は、アドレス#0のシー
ケンスを1パターンのみ実行する。
【0023】次に、アドレス#1に格納されたデータに
基づくシーケンス制御部50の動作について説明する。
アドレス#1のオペコード信号20は、第1オペランド
信号54により定められるアドレス#1にジャンプする
JNI命令である。このJNI命令は、STI命令で設定された
回数#Aだけ繰り返される。第2オペランド信号56の
値#11は、シーケンス制御部50では用いられない。
図8は、図7に示された圧縮シーケンスプログラムに基
づいて、シーケンス制御部50により展開されて、FI
FO型メモリ60に書き込まれた展開シーケンスプログ
ラムを示す。FIFO型メモリ60には、展開されたオ
ペコード信号20、第2オペランド信号56、及び第3
オペランド信号58が書き込まれる。図示されるよう
に、JNI命令が、STI命令により設定された回数#Aだけ
繰り返されている。FIFO型メモリ60に書き込まれ
たデータは、パターンカウンタ制御部74により読み出
される。パターンカウンタ制御部74は、シーケンス制
御部50のクロック信号28よりも速い高速クロック信
号80で動作する。そのため、パターンカウンタ制御部
74は、FIFO型メモリ60から、順にデータを高速
で読み出すことができる。
【0024】アドレス#0のSTI命令は、パターンカウ
ンタ76を#0から、第3オペランド信号の値#10ま
でインクリメントすることを指示する。パターンカウン
タ76において、#10までインクリメントが行われる
と、続くアドレス#1のJNI命令が読み出される。アド
レス#1の第3オペランド信号により、パターンカウン
タ76は、#1Aまでインクリメントする。それから、
パターンカウンタ76は、第2オペランド信号で示され
る#11に戻る。アドレス#1のJNI命令が終了する
と、続くアドレス#2のJNI命令が読み出される。アド
レス#2の第3オペランド信号により、パターンカウン
タ76は、#1Aまでインクリメントする。それから、
パターンカウンタ76は、第2オペランド信号で示され
る#11に戻る。この動作を、アドレス#AのJNI命令
が終了するまで行う。
【0025】従って、パターンカウンタ76は、#0か
ら#10までインクリメントした後、#11から#1A
までのインクリメントを10回(#A)繰り返すアドレ
ス信号82を高速で出力する。このアドレス信号82
は、パターンメモリ78に供給され、パターンメモリ7
8からテストパターン信号24が高速で読み出される。
図1を参照して、従来のパターン発生器10によると、
パターンプログラムのシーケンスプログラムでは読み出
すアドレスが連続するとは限らないので、制御部18
が、オペコード信号20に基づいて、次のアドレスを定
めなければならなかった。そのため、テストパターン信
号24を読み出すために、制御部18によりアドレスレ
ジスタ14が制御され、制御部18により決定されたア
ドレスでメモリ16がアクセスされるという動作が1動
作サイクル中に行われる必要があった。上述したよう
に、シーケンスプログラムにおいては、通常、単純なイ
ンクリメント命令であるNOP命令が非常に多く存在す
る。
【0026】本発明の第1の実施形態に示されたパター
ン発生器10によると、圧縮シーケンスプログラムを展
開して展開シーケンスプログラムを生成する動作と、展
開シーケンスプログラムに基づいてパターンメモリ78
をアクセスする動作とが、FIFO型メモリ60の前段
および後段で別個のクロックで非同期に行われる。その
ため、シーケンス制御部50が展開シーケンスプログラ
ムを生成している間に、パターンカウンタ部72が第3
オペランド信号58に基づいて高速でインクリメント動
作を行うことができ、テストパターン信号24を高速で
生成することが可能となる。FIFO型メモリ60の容
量は、格納された展開シーケンスプログラムの全てが読
み出されないように十分に大きく、シーケンス制御部5
0により生成された展開シーケンスプログラムを順次格
納できることが望ましい。このように、本実施形態のパ
ターン発生器10は、従来困難であったテストパターン
信号24の高速生成を可能とする。
【0027】次に、本発明の理解を一層容易にするため
に、別のシーケンスプログラムに関するパターン発生器
10の動作について説明する。図9は、シーケンスプロ
グラムの別の例を示す。左列のアドレスは、各制御命令
を格納するアドレスを示す。ここで、NOPは、アドレス
を次に進める命令、STIは、次にくるJNIを何回繰り返す
かを設定する命令、JNIは、指定されたアドレスにジャ
ンプする命令である。また、JSRは、サブルーチンにジ
ャンプする命令、STPSは、停止する命令、IDXIは、この
行を何回1パターンループするか設定する命令、RTN
は、JSRの命令の次のアドレスに戻る命令である。この
例において、アドレス#1のSTI #Aは、アドレス#3の
JNIを#A回繰り返す命令であり、アドレス#3のJNI #
2は、アドレス#2にジャンプする命令である。アドレ
ス#5のJSR #7は、アドレス#7にジャンプする命令で
あり、アドレス8のIDXI #Fは、15回(#F回)この
行を1パターンループする命令である。また、アドレス
#9のRTNは、アドレス#6に戻る命令である。通常、
半導体デバイス試験装置のパターン発生のシーケンスの
ほとんどは、NOPやIDXIで、JNIやJSRなどの分岐命令な
どは少ないという特徴がある。この例においては、パタ
ーン発生器10の動作の理解を容易にするために、NOP
およびIDXIなどの制御命令を少なくしている。
【0028】図10は、図9に示されたシーケンスプロ
グラムを圧縮して、シーケンス用メモリ52に格納した
圧縮シーケンスプログラムを示す。左列のアドレスは、
シーケンス用メモリ52のアドレス値を示す。オペコー
ドには、NOP命令を省略した圧縮命令が格納される。シ
ーケンス制御部50では、オペコード信号20、第1オ
ペランド信号54、及び第2オペランド信号56が、シ
ーケンス展開に用いられる。スタートアドレス26が入
力されると、オペコード信号20および第2オペランド
信号56が制御部18に読み出され、第1オペランド信
号54がマルチプレクサ12に読み出される。制御部1
8は、第2オペランド信号56の値#Aを、JNI命令の
繰り返し回数としてレジスタ(図示せず)に格納する。
第1オペランド信号54の値#0は、アドレスレジスタ
14のインクリメントを#0まで繰り返すことを指定す
る。従って、この場合は、アドレス#0のシーケンスを
1パターンのみ実行する。それからアドレスレジスタ1
4は、アドレス#1を指定する。
【0029】アドレス#1のオペコード信号20は、第
1オペランド信号54により定められるアドレス#1に
ジャンプするJNI命令である。このJNI命令は、STI命令
で設定された回数10回(#A回)だけ繰り返される。
第2オペランド信号56の値#2は、シーケンス制御部
50では用いられない。アドレス#1へのジャンプを設
定回数繰り返した後、アドレスレジスタ14は、アドレ
ス#2を指定する。アドレス#2のオペコード信号20
は、第1オペランド信号54により定められるアドレス
#4にジャンプするJSR命令である。制御部18はオペ
コード信号20を受けると、アドレスレジスタ14を制
御し、アドレスレジスタ14は、アドレス#4を指定す
る。アドレス#4のオペコード信号20は、第2オペラ
ンド信号54により定められる回数15回(#F回)だ
け、その行を繰り返すIDXI命令である。制御部18は、
オペコード信号20を受けると、アドレスレジスタ14
のレジスタ値をインクリメントさせ、アドレスレジスタ
14は、アドレス#5を指定する。
【0030】アドレス#5のオペコード信号20は、JS
R命令のアドレス#2の次のアドレス#3にジャンプす
るRTN命令である。RTN命令による戻り番地は、制御部1
8内で求められる。制御部18は、JSR命令を示すオペ
コード信号20を受けると、アドレスレジスタ14を制
御して、アドレスレジスタ14は、アドレス#3を指定
する。アドレス#3のオペコード信号20は、シーケン
スを終了するSTPS命令である。制御部18は、オペコー
ド信号20を受けると、シーケンスを終了させる。図1
1は、図10に示された圧縮シーケンスプログラムに基
づいて、シーケンス制御部50により展開されて、FI
FO型メモリ60に書き込まれた展開シーケンスプログ
ラムを示す。FIFO型メモリ60には、展開されたオ
ペコード信号20、第2オペランド信号56、及び第3
オペランド信号58が書き込まれる。図示されるよう
に、JNI命令が、STI命令により設定された回数#Aだけ
繰り返されている。FIFO型メモリ60に書き込まれ
たデータは、パターンカウンタ制御部74により読み出
される。パターンカウンタ制御部74は、シーケンス制
御部50のクロック信号28よりも速い高速クロック8
0で動作する。パターンカウンタ制御部74は、FIF
O型メモリ60から順にデータを高速に読み出す。
【0031】まず、アドレス#0のSTI命令が読み出さ
れる。第3オペランド信号に基づいて、パターンカウン
タ76が、#0から、第3オペランド信号の値#1まで
カウント値をインクリメントする。パターンカウンタ7
6において、#1までインクリメントが行われると、続
くアドレス#1のJNI命令が読み出される。アドレス#
1の第3オペランド信号により、パターンカウンタ76
は、カウント値を#3までインクリメントする。それか
ら、パターンカウンタ76は、第2オペランド信号で示
される#2に戻る。アドレス#1のJNI命令が終了する
と、続くアドレス#2のJNI命令が読み出される。アド
レス#2の第3オペランド信号により、パターンカウン
タ76は、カウント値を#3までインクリメントする。
それから、パターンカウンタ76は、第2オペランド信
号で示される#2に戻る。この動作を、アドレス#Aの
JNI命令が終了するまで行う。
【0032】それから、アドレス#BのJSR命令が読み
出される。パターンカウンタ76が、第3オペランド信
号に従って、カウント値を#5までインクリメントす
る。それからパターンカウンタ76は、#7を設定す
る。パターンカウンタ76で#7が設定されると、アド
レス#CのIDXI命令が読み出される。パターンカウンタ
76は、第3オペランド信号に従って、カウント値を#
8までインクリメントする。それから、パターンカウン
タ76は、#8を、第2オペランド信号の値#F回(1
5回)繰り返す。続いて、アドレス#DのRTN命令が読
み出される。パターンカウンタ制御部74は、RTN命令
を受けると、戻り番地#6を定める。パターンカウンタ
76が、第3オペランド信号に従って、カウント値を#
9までインクリメントし、その後、パターンカウンタ部
74により定められた戻り番地#6を設定する。それか
ら、アドレス#EのSTPS命令が読み出される。パターン
カウンタ76が、第3オペランド信号に従って、カウン
ト値を#6までインクリメントし(すなわち、#6を出
力し)、その後、停止する。
【0033】パターンカウンタ76の設定値は、随時、
アドレス信号82としてパターンメモリ78に送られ
る。パターンメモリ78は、パターンカウンタ76によ
り設定された値(アドレス)に格納したテストパターン
を出力する。図12は、本発明の第2の実施形態である
パターン発生器10のブロック図を示す。この実施形態
によるパターン発生器10は、シーケンス制御部50a
〜50m、FIFO型メモリ60a〜60n、パターン
生成部70a〜70n、クロック回路84a〜84n、
及びマルチプレクサ100を備える。シーケンス制御部
50a〜50m、FIFO型メモリ60a〜60n、パ
ターン生成部70a〜70n、及びクロック回路84a
〜84nは、第1の実施形態に関して説明したシーケン
ス制御部50、FIFO型メモリ60、パターン生成部
70、及びクロック回路84と同様の構成を有する。シ
ーケンス制御部50a〜50mには、クロック信号28
(図5参照)が入力されている。パターン生成部70a
〜70nには、クロック信号80a〜80nのそれぞれ
が入力されている。マルチプレクサ100が、シーケン
ス制御部50a〜50mと、FIFO型メモリ60a〜
60nの間に設けられる。
【0034】シーケンス制御部50a〜50mは、シー
ケンス用メモリ(図5参照)に、それぞれ異なる圧縮シ
ーケンスプログラムを予め格納する。例えば、システム
LSIが有する複数のIPを非同期に同時に試験すると
き、シーケンス制御部50a〜50mは、複数のIPの
それぞれに対する圧縮シーケンスプログラムを有する。
このとき、シーケンス制御部50a〜50mは、少なく
とも、システムLSIが有するシーケンスの異なるイン
ターフェースの数だけ必要である。また、パターン生成
部70a〜70nは、それぞれパターンメモリ(図5参
照)を有し、シーケンス制御部50a〜50mで発生さ
れる展開シーケンスプログラムに応じたテストパターン
を格納する。パターン生成部70a〜70nは、少なく
とも、システムLSIが有するシーケンスの異なるイン
ターフェースの数だけ必要である。
【0035】マルチプレクサ100は、シーケンス制御
部50a〜50mと、FIFO型メモリ60a〜60n
及びパターン生成部70a〜70nのそれぞれとを対応
づける。マルチプレクサ100を設けることによって、
シーケンス制御部50a〜50mからの展開シーケンス
プログラムを、任意のFIFO型メモリ60a〜60n
に割り当てることが可能となる。従って、同じIPを組
み込んだシステムLSIを試験するときに、システムL
SIのパッケージが異なっていても、システムLSI毎
にシーケンスプログラムを用意する必要はなく、IP毎
のシーケンスプログラムを用意するだけでよい。さら
に、別のIPを有するシステムLSIを試験するときの
ために、開いているシーケンス用メモリおよびパターン
メモリに、そのIPのシーケンスプログラム及びテスト
パターンを格納することも可能である。
【0036】また、パターン生成部70a〜70nのそ
れぞれが、独立したクロック回路84a〜84nに接続
されている。そのため、シーケンス制御部50a〜50
mのそれぞれで生成されるシーケンスに対して、対応す
るパターン生成部70a〜70nは、それぞれ異なるタ
イミングで展開シーケンスプログラムを得ることが可能
となる。すなわち、複数の独立したクロック信号80a
〜80nでパターン生成部70a〜70nのそれぞれ
が、対応するFIFO型メモリ60a〜60nから展開
シーケンスプログラムを読み出すことにより、被試験デ
バイス40の各IPに対して、テストパターンを非同期
に生成することが可能となる。例えば、図2に示される
システムLSIを試験する場合を考える。前述したとお
り、このシステムLSIは、複数のアナログ回路および
メモリなどを、複数のIPとして一つのチップに構成す
る。また、インターフェースとして、IEEE1394
及びUSBが用いられている。IEEE1394とUS
Bは、それぞれ独立して非同期に異なる周波数で動作す
るので、IEEE1394とUSBから信号を受けるI
Pも、それぞれ独立して非同期に異なる周波数で動作す
る。
【0037】それぞれが非同期で、さらに動作周波数も
異なるIPを同時に試験するとき、それぞれのバスにつ
なげるパターン発生部が、互いに独立して動作可能であ
ることが望ましい。パターン発生部が独立して動作する
ことができない場合、周波数の異なるパターンを、それ
ぞれのバスを介してIPに印加するためには、プログラ
マが、周波数の差を考慮してテストパターンを作成しな
ければならない。このことは、プログラマにとって非常
に困難である。しかし、本発明の第2の実施形態に示さ
れるパターン発生器10は、複数のテストパターンをそ
れぞれ独立して非同期に生成することができるので、プ
ログラマは、それぞれのIPに対するテストパターンを
それぞれ独立して作成することが可能である。さらに、
クロック回路84a〜84nのクロック周波数を変える
ことによって、用いられるインターフェースの動作周波
数に適合したテストパターン信号を生成することも可能
となる。
【0038】パターン生成部70a〜70nの出力は、
並列ビットデータであっても、1ビットデータのいずれ
であってもよい。被試験デバイス40の種類、又は試験
項目に応じて、パターン生成部70a〜70nは、所定
のビット数を有するテストパターン信号を出力すること
ができる。すなわち、本発明の第2の実施形態であるパ
ターン発生器10は、予め定められた幅のテストパター
ンを出力することができ、また、各ピン毎にテストパタ
ーンを出力するパーピンテスタを構成することもでき
る。以上のように、本実施形態のパターン発生器10
は、被試験デバイス10上の複数のIPを同時に非同期
に試験することができ、試験時間を短縮することができ
る。
【0039】図13は、本発明の第3の実施形態である
パターン発生器10のブロック図を示す。この実施形態
によるパターン発生器10は、シーケンス制御部50a
及び50b、FIFO型メモリ60a及び60b、パタ
ーン生成部70a及び70b、クロック回路84a及び
84b、及びマルチプレクサ100を備える。マルチプ
レクサ100が、シーケンス制御部50a及び50b
と、FIFO型メモリ60a及び60bの間に設けられ
る。パターン生成部70aは、パターンカウンタ部72
aとパターンメモリ78aを有し、同様に、パターン生
成部70bは、パターンカウンタ部72bとパターンメ
モリ78bを有する。シーケンス制御部50aは、シー
ケンス用メモリ(図5参照)に、メモリ用の圧縮シーケ
ンスプログラムと、メモリ用のテストパターンをパター
ン生成部70aにおいて発生させるマイクロ命令を格納
する。シーケンス制御部60bは、シーケンス用メモリ
に、オーディオ用のIPに関する圧縮シーケンスプログ
ラムと、オーディオ用のテストパターンをパターン生成
部70aにおいて発生させるマイクロ命令を格納する。
パターンメモリ78a及び78bには、メモリテストパ
ターンとオーディオ用テストパターンが予め格納されて
いる。
【0040】被試験デバイス40のピンAが、オーディ
オ用IPに接続し、ピンBがメモリに接続する場合を考
える。このとき、マルチプレクサ100は、シーケンス
制御部50aをFIFO型メモリ60bに接続させ、シ
ーケンス制御部50bをFIFO型メモリ60aに接続
させる。シーケンス制御部50aに格納されたマイクロ
命令により、パターンカウンタ部72bは、パターンメ
モリ78bのメモリテストパターンにアクセスする。一
方、シーケンス制御部50bに格納されたマイクロ命令
により、パターンカウンタ部72aは、パターンメモリ
78aのオーディオ用テストパターンにアクセスする。
各構成が上記のように接続することによって、被試験デ
バイス40のオーディオ用IPには、オーディオ用テス
トパターンが読み出され、被試験デバイス40のメモリ
には、メモリテストパターンが読み出される。また、図
12に関連して説明したように、被試験デバイス40に
組み込まれるオーディオ用IPとメモリとが、異なる周
波数で非同期に動作する場合には、クロック信号80a
とクロック信号80bの周波数を調整する。パターンカ
ウンタ部72a及び72bが、クロック信号80a及び
80bに基づいて互いに独立して動作することによっ
て、オーディオ用IP及びメモリを互いに非同期に試験
することが可能となる。
【0041】次に、被試験デバイス40のピンAが、メ
モリに接続し、ピンBがオーディオ用IPに接続する場
合を考える。このとき、マルチプレクサ100は、シー
ケンス制御部50aをFIFO型メモリ60aに接続さ
せ、シーケンス制御部50bをFIFO型メモリ60b
に接続させる。シーケンス制御部50aに格納されたマ
イクロ命令により、パターンカウンタ部72aは、パタ
ーンメモリ78aに格納されたメモリテストパターンに
アクセスする。一方、シーケンス制御部50bに格納さ
れたマイクロ命令により、パターンカウンタ部72b
は、パターンメモリ78bに格納されたオーディオ用テ
ストパターンにアクセスする。各構成が上記のように接
続することによって、被試験デバイス40のオーディオ
用IPには、オーディオ用テストパターンが読み出さ
れ、被試験デバイス40のメモリには、メモリテストパ
ターンが読み出される。
【0042】各シーケンス制御部50a又は50bが、
各パターンカウンタ部72a又は72bを制御すること
によって、ピンAおよびピンBに、異なるテストパター
ンを供給することが可能となる。この実施形態における
パターン発生器を用いると、被試験デバイス40に内蔵
されるIPが同じものであれば、被試験デバイス40毎
にテストパターンを用意する必要がない。すなわち、被
試験デバイス40が異なるピン配置を有しても、IP毎
のテストパターンを用意すれば、被試験デバイス40毎
にピン配置に応じたテストパターンを用意することな
く、被試験デバイス40の試験を行うことが可能とな
る。
【0043】図14は、本発明の第4の実施形態である
パターン発生器10のブロック図を示す。この実施形態
によるパターン発生器10は、シーケンス制御部50a
〜50m、FIFO型メモリ60a〜60m、パターン
生成部70a〜70n、クロック回路84a〜84n、
及びマルチプレクサ100を備える。シーケンス制御部
50a〜50m、FIFO型メモリ60a〜60m、パ
ターン生成部70a〜70n、及びクロック回路84a
〜84nは、第1の実施形態に関して説明したシーケン
ス制御部50、FIFO型メモリ60、パターン生成部
70、及びクロック回路84と同様の構成を有する。シ
ーケンス制御部50a〜50mには、クロック信号28
(図5参照)が入力されている。パターン生成部70a
〜70nには、クロック信号80a〜80nのそれぞれ
が入力されている。図12に示された第2の実施形態と
比較すると、マルチプレクサ100が、FIFO型メモ
リ60a〜60mと、パターン生成部70a〜70nの
間に設けられる。
【0044】シーケンス制御部50a〜50mが、それ
ぞれ異なる圧縮シーケンスプログラムを予め格納する。
システムLSIに組み込まれた複数のIPを非同期に同
時に試験するとき、シーケンス制御部50a〜50m
は、複数のIPのそれぞれに対する圧縮シーケンスプロ
グラムを有する。このとき、シーケンス制御部50a〜
50mは、少なくとも、システムLSIが有するシーケ
ンスの異なるインターフェースの数だけ必要である。ま
た、パターン生成部70a〜70nは、それぞれパター
ンメモリ(図5参照)を有し、シーケンス制御部50a
〜50mで発生される展開シーケンスプログラムに応じ
たテストパターンを格納する。パターン生成部70a〜
70nは、少なくとも、システムLSIが有するシーケ
ンスの異なるインターフェースの数だけ必要である。
【0045】マルチプレクサ100は、FIFO型メモ
リ60a〜60mと、パターン生成部70a〜70nと
を対応づける。そのため、シーケンス制御部50a〜5
0mからの展開シーケンスプログラムを、任意のパター
ン生成部70a〜70nに割り当てることが可能とな
る。また、パターン生成部70a〜70nのそれぞれ
が、独立したクロック回路84a〜84nに接続され
る。そのため、シーケンス制御部50a〜50mのそれ
ぞれで生成され、FIFO型メモリ60a〜60mに格
納された展開シーケンスプログラムに対して、対応する
パターン生成部70a〜70nは、それぞれ異なるタイ
ミングで展開シーケンスプログラムを得ることが可能と
なる。すなわち、複数の独立したクロック信号80a〜
80nでパターン生成部70a〜70nのそれぞれが動
作することにより、被試験デバイス40の各IPに対し
て、パターン生成部70a〜70nが、独立してテスト
パターンを非同期に生成することが可能となる。
【0046】図15は、本発明の第5の実施形態である
パターン発生器10のブロック図を示す。この実施形態
によるパターン発生器10は、シーケンス制御部50a
〜50m、FIFO型メモリ60a〜60m、パターン
カウンタ部72a〜72m、パターンメモリ78a〜7
8n、クロック回路84a〜84m、及びマルチプレク
サ100を備える。シーケンス制御部50a〜50m、
FIFO型メモリ60a〜60m、パターンカウンタ部
72a〜72m、パターンメモリ78a〜78n、クロ
ック回路84a〜84mは、第1の実施形態に関して説
明したシーケンス制御部50、FIFO型メモリ60、
パターンカウンタ部72、パターンメモリ78、及びク
ロック回路84と同様の構成を有する。マルチプレクサ
100が、パターンカウンタ部72a〜72mと、パタ
ーンメモリ78a〜78nの間に設けられる。シーケン
ス制御部50a〜50mには、クロック信号28(図5
参照)が入力されている。パターンカウンタ部72a〜
72mには、クロック信号80a〜80mのそれぞれが
入力されている。また、クロック信号80a〜80m
は、マルチプレクサ100にも入力され、マルチプレク
サ100の動きをパターンカウンタ部72a〜72mの
動きに同期させる。
【0047】本発明の第6の実施形態において、図15
に示されたマルチプレクサ100が、パターンカウンタ
部72a〜72mとパターンメモリ78a〜78nの間
ではなく、パターンメモリ78a〜78nの後段に設け
られる。このとき、パターンカウンタ部72a〜72m
とパターンメモリ78a〜78nの個数は等しく設定さ
れる。クロック信号80a〜80mがマルチプレクサ1
00にも入力され、マルチプレクサ100の動きを、パ
ターンカウンタ部72a〜72mの動きに同期させる。
マルチプレクサ100をパターンメモリ78a〜78n
の後段に設けることによって、パターンメモリ78a〜
78nから読み出されるテストパターン信号を任意のピ
ンに割り付けることが可能となる。そのため、同じIP
を組み込んだ被試験デバイス40を試験するときには、
被試験デバイス40のピン配置に応じて、パターンメモ
リ78a〜78nに格納するパターンを修正する必要が
ない。以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、
本発明の技術的範囲は、上記実施の形態の記載には限定
されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加え
ることができることが、当業者に明らかである。そのよ
うな変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に
含まれることが、特許請求の範囲の記載から明らかであ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明のパターン発生器によると、テス
トパターンを被試験デバイスに高速で非同期に供給する
ことが可能となる、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】被試験デバイスに入力パターンを印加する従来
のパターン発生器10の構成を示す。
【図2】複数個のIPを有するシステムLSIの一例を
示す。
【図3】様々なインターフェースを有するシステムLS
Iの一例を示す。
【図4】被試験デバイス40を試験する半導体デバイス
試験装置のブロック図を示す。
【図5】本発明の第1の実施形態であるパターン発生器
10のブロック図を示す。
【図6】シーケンスプログラムの一例を示す。
【図7】図6に示されたシーケンスプログラムを圧縮し
た圧縮シーケンスプログラムを示す。
【図8】図7に示された圧縮シーケンスプログラムに基
づいて、シーケンス制御部50により展開されて、FI
FO型メモリ60に書き込まれた展開シーケンスプログ
ラムを示す。
【図9】シーケンスプログラムの別の例を示す。
【図10】図9に示されたシーケンスプログラムを圧縮
した圧縮シーケンスプログラムを示す。
【図11】図10に示された圧縮シーケンスプログラム
に基づいて、シーケンス制御部50により展開されて、
FIFO型メモリ60に書き込まれた展開シーケンスプ
ログラムを示す。
【図12】本発明の第2の実施形態であるパターン発生
器10のブロック図を示す。
【図13】本発明の第3の実施形態であるパターン発生
器10のブロック図を示す。
【図14】本発明の第4の実施形態であるパターン発生
器10のブロック図を示す。
【図15】本発明の第5の実施形態であるパターン発生
器10のブロック図を示す。
【符号の説明】
10・・・パターン発生器、12・・・マルチプレク
サ、14・・・アドレスレジスタ、16・・・メモリ、
18・・・制御部、20・・・オペコード信号、22・
・・オペランド信号、24・・・テストパターン信号、
24a・・・入力パターン信号、24b・・・期待値パ
ターン信号、26・・・スタートアドレス、28・・・
クロック信号、30・・・テスタコントローラ、32・
・・波形整形器、34・・・入力パターン信号、36・
・・半導体デバイス差込部、40・・・被試験デバイ
ス、42・・・出力パターン信号、44・・・測定部、
50、50a、50b、50m・・・シーケンス制御
部、52・・・シーケンス用メモリ、54・・・第1オ
ペランド信号、56・・・第2オペランド信号、58・
・・第3オペランド信号、60、60a、60b、60
c、60n・・・FIFO型メモリ、70、70a、7
0b、70c、70n・・・パターン生成部、72、7
2a、72b、72m・・・パターンカウンタ部、74
・・・パターンカウンタ制御部、76・・・パターンカ
ウンタ、78、78a、78b、78n・・・パターン
メモリ、80、80a、80b、80c、80m、80
n・・・クロック信号、82・・・アドレス信号、8
4、84a、84b、84c、84m、84n・・・ク
ロック回路、100・・・マルチプレクサ

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体デバイスに供給するパターン信号
    を生成するパターン発生器であって、 前記パターン信号を生成するために用いられる、圧縮さ
    れた圧縮シーケンスプログラムを展開して、展開シーケ
    ンスプログラムを生成するシーケンス制御部と、 前記展開シーケンスプログラムを格納するメモリと、 前記メモリに格納された前記展開シーケンスプログラム
    に基づいて、前記パターン信号を出力するパターン生成
    部とを備えることを特徴とするパターン発生器。
  2. 【請求項2】 前記シーケンス制御部と前記パターン生
    成部とが、それぞれ異なるクロック信号に基づいて互い
    に非同期に動作することを特徴とする請求項1に記載の
    パターン発生器。
  3. 【請求項3】 前記パターン生成部は、前記シーケンス
    制御部が前記展開シーケンスプログラムを生成するため
    に用いるクロック信号よりも高速なクロック信号に同期
    して、動作することを特徴とする請求項1又は2に記載
    のパターン発生器。
  4. 【請求項4】 前記パターン生成部は、前記パターン信
    号を予め格納するパターンメモリを有することを特徴と
    する請求項1から3のいずれかに記載のパターン発生
    器。
  5. 【請求項5】 前記パターン生成部は、前記メモリに格
    納された前記展開シーケンスプログラムに基づいて、前
    記パターンメモリをアクセスするアドレス信号を生成す
    るパターンカウンタ部を有することを特徴とする請求項
    4に記載のパターン発生器。
  6. 【請求項6】 前記メモリはFIFO型メモリであるこ
    とを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のパタ
    ーン発生器。
  7. 【請求項7】 前記シーケンス制御部は、前記圧縮シー
    ケンスプログラムを予め格納するシーケンス用メモリを
    有することを特徴とする請求項1から6のいずれかに記
    載のパターン発生器。
  8. 【請求項8】 前記圧縮シーケンスプログラムは、前記
    シーケンス制御部において前記圧縮シーケンスプログラ
    ムを展開するために用いられる第1オペランドと、前記
    パターン生成部において前記パターン信号を出力するた
    めに用いられる第2オペランドを含むことを特徴とする
    請求項1から7のいずれかに記載のパターン発生器。
  9. 【請求項9】 半導体デバイスを試験する半導体デバイ
    ス試験装置であって、 前記半導体デバイスに入力されるべき入力パターン信号
    を生成するパターン発生器と、 前記半導体デバイスが差し込まれ、前記パターン発生器
    が生成した前記入力パターン信号を前記半導体デバイス
    に供給し、前記入力パターン信号に基づいて前記半導体
    デバイスが出力する出力パターン信号を受け取る半導体
    デバイス差込部と、 前記半導体デバイス差込部が受け取った前記出力パター
    ン信号を測定する測定部とを備え、 前記パターン発生器が、 前記入力パターン信号を生成するために用いられる、圧
    縮された圧縮シーケンスプログラムを展開して、展開シ
    ーケンスプログラムを生成するシーケンス制御部と、 前記展開シーケンスプログラムを格納するメモリと、 前記メモリに格納された前記展開シーケンスプログラム
    に基づいて、前記入力パターン信号を出力するパターン
    生成部とを有することを特徴とする半導体デバイス試験
    装置。
  10. 【請求項10】 半導体デバイスに複数種類のパターン
    信号を供給するパターン発生器であって、 前記複数種類のパターン信号を生成するために用いられ
    るシーケンスプログラムをそれぞれ出力する複数のシー
    ケンス制御部と、 前記パターン信号を格納する複数のパターンメモリと、 前記複数のシーケンス制御部により出力された前記シー
    ケンスプログラムの各々に基づいて、前記複数のパター
    ンメモリにアクセスするアドレス信号をそれぞれ出力す
    る複数のパターンカウンタ部と、 複数の前記パターンカウンタ部の各々を独立して動作さ
    せるクロック信号を、前記パターンカウンタ部に出力す
    る複数のクロック回路とを備えることを特徴とするパタ
    ーン発生器。
  11. 【請求項11】 前記複数のクロック回路は、クロック
    周波数の異なる前記クロック信号を前記複数のパターン
    カウンタ部にそれぞれ出力することを特徴とする請求項
    10に記載のパターン発生器。
  12. 【請求項12】 前記複数のパターンカウンタ部は、各
    々に入力された前記クロック信号に基づいて、非同期に
    動作することを特徴とする請求項10又は111に記載
    のパターン発生器。
  13. 【請求項13】 前記複数のシーケンス制御部により出
    力される前記シーケンスプログラムを格納する複数のメ
    モリを更に備え、 前記複数のメモリの各々は、前記パターンカウンタ部の
    各々に対して、前記パターンカウンタ部に入力される前
    記クロック信号に同期して、前記シーケンスプログラム
    を出力することを特徴とする請求項10から12のいず
    れかに記載のパターン発生器。
  14. 【請求項14】 前記メモリは、FIFO型メモリであ
    ることを特徴とする請求項13に記載のパターン発生
    器。
  15. 【請求項15】 複数の前記シーケンス制御部により出
    力される前記シーケンスプログラムを受け取るマルチプ
    レクサを更に備え、 前記マルチプレクサは、前記シーケンスプログラムが入
    力されるべき、対応する前記メモリを選択して、対応す
    る前記メモリに前記シーケンスプログラムを出力するこ
    とを特徴とする請求項13又は14に記載のパターン発
    生器。
  16. 【請求項16】 複数の前記メモリにより出力される前
    記シーケンスプログラムを受け取るマルチプレクサを更
    に備え、 前記マルチプレクサは、前記シーケンスプログラムが入
    力されるべき、対応する前記パターンカウンタ部を選択
    して、対応する前記パターンカウンタ部に前記シーケン
    スプログラムを出力することを特徴とする請求項13又
    は14に記載のパターン発生器。
  17. 【請求項17】 複数の前記パターンカウンタ部により
    出力される前記アドレス信号を受け取るマルチプレクサ
    を更に備え、 前記マルチプレクサは、前記アドレス信号が入力される
    べき、対応する前記パターンメモリを選択して、対応す
    る前記パターンメモリに前記アドレス信号を出力するこ
    とを特徴とする請求項13又は14に記載のパターン発
    生器。
  18. 【請求項18】 前記パターンメモリは、前記複数種類
    のパターン信号のうちの1種類の前記パターン信号を予
    め格納することを特徴とする請求項10から17のいず
    れかに記載のパターン発生器。
  19. 【請求項19】 前記パターンメモリは、前記複数種類
    のパターン信号のうちの少なくとも2種類の前記パター
    ン信号を予め格納することを特徴とする請求項10から
    17のいずれかに記載のパターン発生器。
  20. 【請求項20】 半導体デバイスを試験する半導体デバ
    イス試験装置であって、 前記半導体デバイスに入力されるべき複数種類の入力パ
    ターン信号を生成するパターン発生器と、 前記半導体デバイスが差し込まれ、前記パターン発生器
    が生成した前記入力パターン信号を前記半導体デバイス
    に供給し、前記入力パターン信号に基づいて前記半導体
    デバイスが出力する出力パターン信号を受け取る半導体
    デバイス差込部と、 前記半導体デバイス差込部が受け取った前記出力パター
    ン信号を測定する測定部とを備え、 前記パターン発生器が、 前記複数種類の入力パターン信号を生成するために用い
    られるシーケンスプログラムをそれぞれ出力する複数の
    シーケンス制御部と、 前記入力パターン信号を格納する複数のパターンメモリ
    と、 前記複数のシーケンス制御部により出力された前記シー
    ケンスプログラムの各々に基づいて、前記複数のパター
    ンメモリにアクセスするアドレス信号をそれぞれ出力す
    る複数のパターンカウンタ部と、 前記複数のパターンカウンタ部の各々を独立して動作さ
    せるクロック信号を、前記パターンカウンタ部に出力す
    る複数のクロック回路とを有することを特徴とする半導
    体デバイス試験装置。
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