JP2000162190A - 渦流探傷装置 - Google Patents

渦流探傷装置

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JP2000162190A
JP2000162190A JP10338201A JP33820198A JP2000162190A JP 2000162190 A JP2000162190 A JP 2000162190A JP 10338201 A JP10338201 A JP 10338201A JP 33820198 A JP33820198 A JP 33820198A JP 2000162190 A JP2000162190 A JP 2000162190A
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JP
Japan
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probe block
coil
eddy current
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JP10338201A
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English (en)
Inventor
Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Yuji Kato
雄二 加藤
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 探傷精度の向上が図られ、しかも作業性およ
び生産性も向上され、その上管理の煩雑さも解消されて
なる渦流探傷装置を提供する。 【解決手段】 所定形状の探傷コイル13が所定範囲に
装着された、スライド自在な所定形状のリングコアを所
要数有する探傷部10による圧延されている線材Wの渦
流探傷装置であって、前記各リングコアをそれぞれのス
ライド方向を前記線材Wの軸心に対して所定角度とし
て、同線材Wの走行方向に沿って所定間隔で配設し、前
記線材Wの先端および/または後端の突出部が探傷部1
0を通過する際には、前記各リングコアが相互に重なり
合う初期位置として同突出部を前記各リングコアの内部
を通過させ、前記線材W本体が探傷部10を通過する際
には、前記各リングコアを離散する方向にスライドさ
せ、同線材W本体と各リングコア内面との距離が所定距
離となる探傷位置とし、前記探傷位置にて前記各リング
コアに装着された探傷コイル13により、前記線材W本
体の渦流探傷をなすものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は渦流探傷装置に関す
る。さらに詳しくは、探傷される線材の直径の変化に容
易に追従できる渦流探傷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、線材Wの熱間圧延において
は、図35に示すように、仕上列圧延後にリング状探傷
コイルや円筒型プローブaを有する渦流探傷装置による
渦流探傷がなされて、良品と不良品との仕分けがなされ
ている。そして、この仕分で不良品とされた線材Wにつ
いては、その後の工程においてその傷の補修などがなさ
れている。
【0003】このリング状探傷コイルや円筒型プローブ
aを用いた渦流探傷においては、リング状探傷コイルや
円筒型プローブa内面と線材W表面との距離、すなわち
リフトオフが小さいほど探傷精度が高くなることから、
探傷精度の向上のためにはリフトオフをできるかぎり小
さくする必要がある。
【0004】しかしながら、従来、このリング状探傷コ
イルや円筒型プローブaの内径は、いわゆる先後端にお
ける突出部b、いわゆる噛み出しや割れを考慮して選定
されているため、最適の値より5mm程度大きくされて
いる(図36参照)。そのため、探傷精度が劣るという
問題がある。
【0005】しかも、リング状コイルや円筒型プローブ
aを用いて渦流探傷を行っているため、線材Wの線径が
変わるたびにリング状コイルや円筒型プローブaを交換
しなければならないので、作業性が悪くかつ生産性の低
下を招来している。その上、各種線径に応じたリング状
コイルや円筒型プローブaを用意しておかなければなら
ず、コスト上昇を招来するとともにリング状コイルや円
筒型プローブaの管理が煩雑化するという問題もある。
【0006】なお、特開昭58ー58462号公報に
は、セグメントコイルを用いた渦流探傷方法および装置
が提案されているが、前記問題の解決については何等教
えるところはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる従来技
術の課題に鑑みなされたものであって、探傷精度の向上
が図られ、しかも作業性および生産性も向上され、その
上管理の煩雑さも解消されてなる渦流探傷装置を提供す
ることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の渦流探傷装置の
第1形態は、所定形状の探傷コイルが所定範囲に装着さ
れた、スライド自在な所定形状のリングコアを所要数有
する探傷部を備える線材の渦流探傷装置であって、前記
各リングコアは、それぞれのスライド方向が前記線材に
対して所定角度とされて、同線材の走行方向に沿って所
定間隔で配設されてなり、前記線材の先端および/また
は後端の突出部が探傷部を通過する際には、前記各リン
グコアは相互に重なり合う初期位置となり、前記線材本
体が探傷部を通過する際には、前記各リングコアは、離
散する方向にスライドして同線材本体と各リングコア内
面との距離が所定距離となる探傷位置となり、前記探傷
位置にて前記各リングコアに装着された探傷コイルが前
記線材本体の渦流探傷をなすことを特徴とする。
【0009】本発明の渦流探傷装置の第2形態は、線材
に向けられる面が所定曲面の凹面とされ、かつその凹面
に探傷コイルが装着されている進退自在な探傷プローブ
ブロックを所要数有する探傷部を備える圧延されている
線材の渦流探傷装置であって、前記各探傷プローブブロ
ックは、前記線材の軸線に対してそれぞれ所定角度とさ
れ、かつそれぞれの進退方向が前記角度とされて、前記
線材の走行方向に沿って所定間隔で配設されてなり、前
記線材の先端および/または後端の突出部が探傷部を通
過する際には、前記各探傷プローブブロックは、後退し
た初期位置となり、前記線材本体が探傷部を通過する際
には、前記各探傷プローブブロックは、同線材本体と各
探傷プローブブロックの凹面との距離が所定距離となる
探傷位置となり、前記探傷位置にて前記各探傷プローブ
ブロックが前記線材本体の渦流探傷をなすことを特徴と
する。
【0010】本発明の渦流探傷装置においては、前記探
傷コイルが、励磁コイルと検出コイルとを積層してなる
プリントコイルとされていたり、あるいは前記探傷コイ
ルが、励磁と検出とを兼用できるプリントコイルとされ
ている。
【0011】
【作用】本発明の線材の渦流探傷装置は、前記の如く構
成されているので、線材の圧延に支障を生じさせること
なく、しかも線材本体の全周を精度よく探傷がなし得、
またリングコアや探傷プローブブロックのスライド位置
を調整することにより各種線径の線材を探傷できるの
で、作業性および生産性が向上するとともに、部品管理
の煩雑さも解消される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかか
る実施の形態のみに限定されるものではない。
【0013】実施の形態1 本発明の実施の形態1の渦流探傷装置に適用される探傷
部10を図1に概略図で示し、この探傷部10は同一形
状とされている第1楕円リングコア11と第2楕円リン
グコア12とを線材Wの走行方向に沿ってその長軸を一
致させて配設するとともに、第1楕円リングコア11と
第2楕円リングコア12とを反対方向にスライド可能と
してなるものである。第1および第2楕円リングコア1
1,12の反対方向のスライドは、例えば図1(b)に
示すように、第1楕円リングコア11と第2楕円リング
コア12とを、それらを反対方向にスライドさせるスラ
イド機構1に接合あるいは装着し、かつそのスライド機
構1を動作速度の速い駆動機構D、例えばエアシリンダ
により駆動させることによりなされる。また、第1およ
び第2楕円リングコア11,12の長径は、線材Wの先
後端の噛み出し方向に一致させられている。
【0014】第1および第2楕円リングコア11,12
の外面11a,12aには、図2に示すように、スライ
ドした際に線材W側に位置する部分の所定範囲に探傷コ
イル13が貼付されている。この所定範囲は、探傷コイ
ル13により探傷する範囲が線材Wの半周であるところ
から、探傷コイル13の中心に対してなす角、すなわち
中心角θが180度より若干大きくなるようにされてい
る。例えば、中心角θが190度となるようにされてい
る。探傷コイル13は、検出コイル14と励磁コイル1
5とが楕円リングコア外面11a,12aにこの順で積
層されたプリントコイルとされている。
【0015】図3は、積層されたプリントコイルの一例
を示すものであって、同(a)は励磁コイル15を示
し、同(b)は検出コイル14を示す。
【0016】励磁コイル15は、図4に示すような第1
励磁コイルブロック16aと第2励磁コイルブロック1
6bとを接合してなる、励磁コイル分割体16を所定配
列にて配置してなるものである。ここで、第1励磁コイ
ルブロック16aと第2励磁コイルブロック16bとの
渦巻の方向は、第1励磁コイルブロック16aにより生
成される磁力線と第2励磁コイルブロック16bにより
生成される磁力線とが相互に強めあうように同一方向と
されている。
【0017】図3(a)に示す例においては、第1励磁
コイルブロック16aと第2励磁コイルブロック16b
との接合が、縦列状になされている第1種励磁コイル分
割体16A(図4(a)参照)を4個と、第1励磁コイ
ルブロック16aと第2励磁コイルブロック16bとの
接合が、第2励磁コイルブロック16bが第1励磁コイ
ルブロック16aの下流(図中、右側)に位置する正千
鳥配列によりなされている第2種励磁コイル分割体16
B(図4(b)参照)を4個と、第1励磁コイルブロッ
ク16aと第2励磁コイルブロック16bとの接合が、
第2励磁コイルブロック16bが第1励磁コイルブロッ
ク16aの上流(図中、左側)に位置する逆千鳥配列に
よりなされている第3種励磁コイル分割体16C(図4
(c)参照)を4個とをそれぞれ縦列状に配置したもの
を隣接させて配置することにより励磁コイル15が形成
されている。すなわち、第1種励磁コイル分割体16A
を縦列状に配置してなる第1列と、第2種励磁コイル分
割体16Bを縦列状に配置してなる、第1列に隣接して
その下流側(図中、右側)に配置されてなる第2列と、
第3種励磁コイル分割体16Cを縦列状に配置してな
る、第2列に隣接してその下流側(図中、右側)に配置
されてなる第3列とにより励磁コイル15が形成され
る。また、第1列と第2列と第3列とは、その端部が階
段状となるように配設されている。図3(a)に示す例
においては、図中、第2列の上端が第1列の上端より若
干上方に位置するようにされ、また第3列の上端が第2
列の上端より若干上方に位置するようにされている。
【0018】励磁コイル15をこのように構成するの
は、傷検出信号と励磁信号との位相分離性能を向上させ
るためである。
【0019】一方、検出コイル14は、図5に示すよう
なコイルが渦巻状に形成されてなる検出コイルブロック
17を、図3(b)に示すように所要数(図示例におい
ては4個)縦列状に配置してなるものをものを3列に配
置してなるものとされる。この検出コイルブロック17
の渦巻の方向は線材Wからの磁力線を検出できる向きと
され、図5に示す例においては、励磁コイルブロック1
6a,16bの渦巻の方向とは逆方向とされている。ま
たこの場合も、各列の端部は階段状となるように配置さ
れている。すなわち、図中、第2列の上端は第1列の上
端より若干上方に位置するようにされ、また第3列の上
端は第2列の上端より若干上方に位置するようにされて
いる。
【0020】検出コイル14をこのような配列するの
は、検出コイルブロック17の境界では傷検出感度はゼ
ロとなるため、かかる境界での感度低下を極力低減する
ためである。
【0021】なお、図3(b)中の各検出コイルブロッ
ク17に付されている丸付数字は検出順序を示す。した
がって、図3(b)に示す例においては、第3列上段の
検出コイルブロック17、第2列上段の検出コイルブロ
ック17、第1列上段の検出コイルブロック17、…の
順に検出がなされる。
【0022】励磁コイル15および検出コイル14の配
列および構成は、図3〜図5に示すものに限定されるも
のではなく、用いるプリントコイルの大きさに応じて適
宜に変更することができ、例えば図6に示すようなもの
とされてもよい。図6(a)は励磁コイル15を示すも
のであって、第1励磁コイルブロック16cと第2励磁
コイルブロック16dとを並列配置してなるものであ
る。図6(a)に示す例にあっても、第1励磁コイルブ
ロック16cと第2励磁コイルブロック16dとの渦巻
の方向は同一方向とされ、それにより第1励磁コイルブ
ロック16cにより生成される磁力線と第2励磁コイル
ブロック16dにより生成される磁力線とが相互に強め
あうことになる。一方、検出コイル14は、図6(b)
に示すように、単一の渦巻コイル18とされている。こ
の渦巻の方向は励磁コイルブロック16c,16dの渦
巻の方向とは逆方向とされていてもよく、あるいは同方
向とされていてもよい。
【0023】次に、かかる構成とされている探傷部10
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0024】(1)スライド機構1により第1楕円リン
グコア11と第2楕円リングコア12とが相互に重なり
合う初期位置にセットする(図7参照)。
【0025】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
10を通過すると、スライド機構1により第1楕円リン
グコア11と線材Wとの距離および第2楕円リングコア
12と線材Wとの距離が最適位置となる探傷位置に、第
1楕円リングコア11と第2楕円リングコア12とを離
散する方向にスライドさせる(図8参照)。
【0026】(3)探傷部10を通過する線材W本体
(線材Wの先端部および後端部を除いた部分)は、例え
ば右半周が第1楕円リングコア11に装着された探傷コ
イル13により探傷される一方、左半周が第2楕円リン
グコア12に装着された探傷コイル13により探傷され
る。したがって、第1楕円リングコア11および第2楕
円リングコア12を探傷位置とすることにより、線材W
の全周が探傷される。
【0027】(4)線材Wの後端部が接近すると、スラ
イド機構1により第1楕円リングコア11と第2楕円リ
ングコア12とを初期位置に復帰させる。これにより、
線材W後端の噛み出し部が第1楕円リングコア11およ
び第2楕円リングコア12に接触することなく探傷部1
0を通過できる。
【0028】このように、この実施の形態1によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部10を通
過する際は、第1楕円リングコア11と第2楕円リング
コア12とを相互に重なり合う初期位置とし、線材W本
体が探傷部10を通過する際は、第1楕円リングコア1
1と第2楕円リングコア12とを離散する方向にスライ
ドさせて探傷位置としているので、線材Wの圧延に支障
を生じさせることなく、しかも線材W本体の全周を精度
よく探傷がなし得る。また、この実施の形態1では、第
1楕円リングコア11と第2楕円リングコア12とのス
ライド位置を調整することにより各種線径の線材Wを探
傷できるので、作業性および生産性が向上するととも
に、部品管理の煩雑さも解消される。
【0029】実施の形態2 本発明の実施の形態2の渦流探傷装置に適用される探傷
部20を図9に概略図で示し、この実施の形態2は実施
の形態1を改変したものであって、探傷部20を同一円
形とされている第1リングコア21と第2リングコア2
2と第3リングコア23とを線材Wの走行方向に沿って
その中心を一致させて配設するとともに、第1リングコ
ア21と第2リングコア22と第3リングコア23とを
120度間隔で放射状にスライド可能としてなるもので
ある。第1、第2および第3リングコア21,22,2
3の120度間隔での放射状のスライドは、例えば図9
(b)に示すように、第1、第2および第3リングコア
をそれらを120度間隔で放射状にスライドさせるスラ
イド機構2に接合あるいは装着し、かつそのスライド機
構2を動作速度の速い駆動機構D、例えばエアシリンダ
により駆動させることによりなされる。この場合、第
1、第2および第3リングコア21,22,23の外面
に装着された探傷コイル(図示省略)により線材Wの各
1/3周が探傷されるので、各探傷コイルの装着範囲
は、それが各リングコア21,22,23の中心に対し
てなす角、すなわち中心角が120度より若干大きな角
度、例えば130度となるようにされている。なお、探
傷コイルの具体的な構成は、実施の形態1と同様とされ
ている。
【0030】次に、かかる構成とされている探傷部20
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0031】(1)スライド機構2により第1、第2お
よび第3リングコア21,22,23を相互に重なり合
う初期位置にセットする(図10参照)。
【0032】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
20を通過すると、スライド機構2により第1、第2お
よび第3リングコア21,22,23と線材Wとの距離
が最適位置となる探傷位置に、第1、第2および第3リ
ングコア21,22,23を離散する方向にスライドさ
せる(図11参照)。
【0033】(3)探傷部20を通過する線材W本体
は、1/3周ずつが第1、第2および第3リングコア2
1,22,23に装着されている探傷コイルにより探傷
される。したがって、第1、第2および第3リングコア
21,22,23に装着された探傷コイルにより線材W
の全周が探傷される。
【0034】(4)線材Wの後端部が接近すると、スラ
イド機構2により第1、第2および第3リングコア2
1,22,23を初期位置に復帰させる。これにより、
線材W後端の噛み出し部が第1、第2および第3リング
コア21,22,23に接触することなく探傷部20を
通過できる。
【0035】このように、この実施の形態2によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部20を通
過する際は、第1、第2および第3リングコア21,2
2,23を相互に重なり合う初期位置とし、また線材W
本体が探傷部20を通過する際は、第1、第2および第
3リングコア21,22,23を離散する方向にスライ
ドさせて探傷位置としているので、線材Wの圧延に支障
を生じさせることなく、しかも精度のよい線材Wの探傷
がなし得る。また、この実施の形態2では、第1、第2
および第3リングコア21,22,23のスライド位置
を調整することにより各種線径の線材Wを探傷できるの
で、作業性および生産性が向上するとともに、部品管理
の煩雑さも解消される。
【0036】実施の形態3 本発明の実施の形態3の渦流探傷装置に適用される探傷
部30を図7に概略図で示し、この実施の形態3は実施
の形態2を改変したものであって、探傷部30を同一形
状とされている第1リングコア31と第2リングコア3
2と第3リングコア33と第4リングコア34を線材W
の走行方向に沿ってその中心を一致させて配設するとと
もに、第1リングコア31と第2リングコア32と第3
リングコア33と第4リングコア34とを90度間隔で
放射状にスライド可能としてなるものである。第1、第
2、第3および第4リングコア31,32,33,34
の90度間隔での放射状のスライドは、例えば、第1、
第2、第3および第4リングコア31,32,33,3
4をそれらを90度間隔で放射状にスライドさせるスラ
イド機構3に接合あるいは装着し、かつそのスライド機
構3を動作速度の速い駆動機構D、例えばエアシリンダ
により駆動させることによりなされる。この場合、第
1、第2、第3および第4リングコア31,32,3
3,34に装着された探傷コイル(図示省略)により線
材Wの各1/4周が探傷されるので、各探傷コイルの装
着範囲は、それが各リングコア31,32,33,34
の中心に対してなす角、すなわち中心角が90度より若
干大きな角度、例えば100度となるようにされてい
る。なお、探傷コイルの具体的な構成は実施の形態1と
同様とされている。
【0037】次に、かかる構成とされている探傷部30
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0038】(1)スライド機構3により第1、第2、
第3および第4リングコア31,32,33,34を相
互に重なり合う初期位置にセットする(図13参照)。
【0039】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
30を通過すると、スライド機構3により第1、第2、
第3および第4リングコア31,32,33,34と線
材Wとの距離が最適位置となる探傷位置に、第1、第
2、第3および第4リングコア31,32,33,34
を離散する方向にスライドさせる(図14参照)。
【0040】(3)探傷部30を通過する線材W本体
は、1/4周ずつが第1、第2、第3および第4リング
コア31,32,33,34に装着された探傷コイルに
より探傷される。したがって、第1、第2、第3および
第4リングコア31,32,33,34に装着された探
傷コイルにより線材Wの全周が探傷される。
【0041】(4)線材Wの後端部が接近すると、スラ
イド機構3により第1、第2、第3および第4リングコ
ア31,32,33,34を初期位置に復帰させる。こ
れにより、線材W後端の噛み出し部が第1、第2、第3
および第4リングコア31,32,33,34に接触す
ることなく探傷部30を通過できる。
【0042】このように、この実施の形態3によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部30を通
過する際は、第1、第2、第3および第4リングコア3
1,32,33,34を相互に重なり合う初期位置と
し、また線材Wの先端部と後端部との間、すなわち線材
W本体が探傷部30を通過する際は、第1、第2、第3
および第4リングコア31,32,33,34を離散す
る方向にスライドさせて探傷位置としているので、線材
Wの圧延に支障を生じさせることなく、しかも精度のよ
い線材Wの探傷がなし得る。また、この実施の形態3で
は、第1、第2、第3および第4リングコア31,3
2,33,34のスライド位置を調整することにより各
種線径の線材Wを探傷できるので、作業性および生産性
が向上するとともに、部品管理の煩雑さも解消される。
【0043】実施の形態4 本発明の実施の形態4の渦流探傷装置に適用される探傷
部40を図15に概略図で示し、この探傷部40は同一
形状とされている第1プローブブロック41と第2プロ
ーブブロック42とを、例えば、第1プローブブロック
41が、線材Wの右半周を探傷するようにし、かつ第2
プローブブロック42が、線材Wの左半周を探傷するよ
うにして線材Wの走行方向に沿って配設するとともに、
第1プローブブロック41および第2プローブブロック
42を線材Wに対して進退自在としてなるものである。
第1プローブブロック41および第2プローブブロック
42の線材Wに対する進退自在は、例えば、第1プロー
ブブロック41と第2プローブブロック42とを、それ
らを線材Wに対して進退させる進退機構4に接合あるい
は装着し、かつその進退機構4を動作速度の速い駆動機
構D、例えばエアシリンダにより駆動させることにより
なされる。
【0044】第1プローブブロック41および第2プロ
ーブブロック42の線材Wに面する面41a,42a
は、半楕円形の凹面とされ、かつその面41a,42a
にプリントコイルからなる励磁コイル44と、同様にプ
リントコイルからなる検出コイル45とを凹面41a,
42a側からこの順で積層してなる探傷コイル43が貼
付されている。図16は単一のプリントコイルからなる
励磁コイル44の一例を示し、図17はプリントコイル
からなる検出コイルブロック46を所要数、所定配列に
て配置して検出コイル45が形成されてなるものであ
る。また、図17に示す例においては、実施の形態1と
同様に、検出コイルブロック46からなる第1と第2列
とは階段状配置とされている。図17中、丸付数字は検
出順序を示す。
【0045】検出コイル45をかかる構成とするのは、
検出コイルブロック46の境界での検出精度の低下を極
力低減するためである。
【0046】次に、かかる構成とされている探傷部40
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0047】(1)進退機構4により第1プローブブロ
ック41と第2プローブブロック42とを後退させた初
期位置にセットする(図18参照)。
【0048】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
40を通過すると、進退機構4により第1プローブブロ
ック41の凹面41aと線材Wとの距離および第2プロ
ーブブロック42の凹面42aと線材Wとの距離が最適
位置となる探傷位置に、第1プローブブロック41と第
2プローブブロック42とを進出させる(図19参
照)。
【0049】(3)探傷部40を通過する線材W本体
は、第1プローブブロック41および第2プローブブロ
ック42が、前述した位置関係に配設されているので、
その右半周が第1プローブブロック41により探傷され
る一方、左半周が第2プローブブロック42により探傷
される。したがって、第1プローブブロック41および
第2プローブブロック42により線材Wの全周が探傷さ
れる。
【0050】(4)線材Wの後端部が接近すると、進退
機構により第1プローブブロック41と第2プローブブ
ロック42とを初期位置に復帰させる。これにより、線
材W後端の噛み出し部が第1プローブブロック41およ
び第2プローブブロック42に接触することなく探傷部
40を通過できる。
【0051】このように、この実施の形態4によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部40を通
過する際は、第1プローブブロック41と第2プローブ
ブロック42とを後退した初期位置とし、線材W本体が
探傷部40を通過する際は、第1プローブブロック41
と第2プローブブロック42とを接近させて探傷位置と
しているので、線材Wの圧延に支障を生じさせることな
く、しかも線材W本体の全周を精度よく探傷がなし得
る。また、この実施の形態4では、第1プローブブロッ
ク41と第2プローブブロック42との進出位置を調整
することにより各種線径の線材Wを探傷できるので、作
業性および生産性が向上するとともに、部品管理の煩雑
さも解消される。
【0052】実施の形態5 本発明の実施の形態5の渦流探傷装置に適用される探傷
部50を図20に概略図で示し、この探傷部50は同一
形状とされている第1プローブブロック51と第2プロ
ーブブロック52と第3プローブブロック53とを、例
えば、第1プローブブロック51が線材Wの1/3周を
探傷するようにし、第2プローブブロック52が線材W
の次の1/3周を探傷するようにし、第3プローブブロ
ック53が線材Wの残りの1/3周を探傷するようにし
て線材Wの走行方向に沿って配設するとともに、第1プ
ローブブロック51、第2プローブブロック52および
第3プローブブロック53を線材Wに対して進退自在と
してなるものである。第1プローブブロック51、第2
プローブブロック52および第3プローブブロック53
の線材Wに対する進退自在は、例えば、第1プローブブ
ロック51と第2プローブブロック52と第3プローブ
ブロック53とを、それらを線材Wに対して進退させる
進退機構5に接合あるいは装着し、かつその進退機構5
を動作速度の速い駆動機構D、例えばエアシリンダによ
り駆動させることによりなされる。
【0053】第1プローブブロック51、第2プローブ
ブロック52および第3プローブブロック53の線材W
に面する面51a,52a,53aは、底部51b,5
2b,53bが円弧とされたV形の凹面とされ、かつそ
の面51a,52a,53aに探傷コイル(図示省略)
が貼付されている。なお、この貼付される探傷コイルは
実施の形態4と同様されている。
【0054】また、底部51b,52b,53bの円弧
の半径は、探傷される各種線径の線材Wの探傷がなし得
るように選定されている。例えば、探傷される線材Wの
線径が6mmと10mmであれば、円弧半径は7mm
(=((6+10)/2+6)/2)とされる。円弧半
径をこのように選定することにより、第1プローブブロ
ック51、第2プローブブロック52および第3プロー
ブブロック53を探傷位置に設定した場合、第1プロー
ブブロック51、第2プローブブロック52および第3
プローブブロック53の組合せ円弧の投影形状はほぼ円
形となる(図21参照)。これを図22〜図29を参照
して、より具体的に説明すれば次のとおりである。
【0055】(1)直径が6mmの円を直径が10mm
の円に内接させる(図22参照)。
【0056】(2)前記直径が6mmの円の中心を中心
として直径が14mmの円を描く(図23の点線参
照)。
【0057】(3)前記直径が14mmの円から中心角
が90度〜120度の円弧を切り出す(図24の参
照)。
【0058】(4)前記円弧の両端から前記直径が14
mmの円の接線を引く(図25および図26参照)。こ
れにより、底部に所定半径の曲面を有するV字形曲面が
得られる。
【0059】(5)前記V字形曲面を有する探傷プロー
ブブロック51,52,53を作製する(図27参
照)。
【0060】(6)得られた探傷プローブブロック5
1,52,53のV字形曲面の円弧底部51b,52
b,53bと線材W表面との距離を線材Wの線径に応じ
て所定距離して探傷プローブブロック51,52,53
を120度間隔とすれば、3個の円弧底部51b,52
b,53bと線材W表面との各最短距離はほぼ等しくな
る(図28および図29参照)。つまり、各円弧底部5
1b,52b,53bの組合せの投影はほぼ円形とな
る。
【0061】なお、前記例においては線材径が6mmと
10mmの2種類の場合について説明されているが、線
材Wの線径は3種類以上とされてもよい。ただし、その
場合は最大径と最小径の平均値を前記平均値とすればよ
い。
【0062】次に、かかる構成とされている探傷部50
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0063】(1)進退機構5により第1プローブブロ
ック51、第2プローブブロック52および第3プロー
ブブロック53を後退させた初期位置にセットする(図
30参照)。
【0064】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
50を通過すると、進退機構5により第1プローブブロ
ック51、第2プローブブロック52および第3プロー
ブブロック53を探傷位置に進出させる(図31参
照)。
【0065】(3)探傷部50を通過する線材W本体
は、第1プローブブロック51、第2プローブブロック
52および第3プローブブロック53が、前述した位置
関係に配設されているので、線材Wの1/3周が第1プ
ローブブロック51により探傷され、次の1/3周が第
2プローブブロック52により探傷され、残りの1/3
周が第3プローブブロック53により探傷される。した
がって、第1プローブブロック51、第2プローブブロ
ック52および第3プローブブロック53により線材W
の全周が探傷される。
【0066】(4)線材Wの後端部が接近すると、進退
機構5により第1プローブブロック51と第2プローブ
ブロック52と第3プローブブロック53とを初期位置
に復帰させる。これにより、線材W後端の噛み出し部が
第1プローブブロック51、第2プローブブロック52
および第3プローブブロック53に接触することなく探
傷部50を通過できる。
【0067】このように、この実施の形態5によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部50を通
過する際は、第1プローブブロック51、第2プローブ
ブロック52および第3プローブブロック53を後退し
た初期位置とし、線材W本体が探傷部50を通過する際
は、第1プローブブロック51,第2プローブブロック
52および第3プローブブロック53とを探傷位置とし
ているので、線材Wの圧延に支障を生じさせず、しかも
線材W本体の全周を精度よく探傷がなし得る。また、こ
の実施の形態5では、第1プローブブロック51、第2
プローブブロック52および第3プローブブロック53
の進出位置を調整することにより各種線径の線材Wを探
傷できるので、作業性および生産性が向上するととも
に、部品管理の煩雑さも解消される。
【0068】実施の形態6 本発明の実施の形態6の渦流探傷装置に適用される探傷
部60を図32に概略図で示し、この探傷部32は同一
形状とされている第1プローブブロック61と第2プロ
ーブブロック62と第3プローブブロック63と第4プ
ローブブロック64とを、例えば、第1プローブブロッ
ク61が線材Wの1/4周を探傷するようにし、第2プ
ローブブロック62が線材Wの次の1/4周を探傷する
ようにし、第3プローブブロック63が線材Wの次の1
/4周を探傷するようにし、第4プローブブロック64
が線材Wの残りの1/4周を探傷するようにして線材W
の走行方向に沿って配設するとともに、第1プローブブ
ロック61、第2プローブブロック62、第3プローブ
ブロック63および第4プローブブロック64を線材W
に対して進退自在としてなるものである。第1プローブ
ブロック61、第2プローブブロック62、第3プロー
ブブロック63および第4プローブブロック64の線材
Wに対する進退自在は、例えば第1プローブブロック6
1、第2プローブブロック62第3プローブブロック6
3および第4プローブブロック64を、それらを線材W
に対して進退させる進退機構6に接合あるいは装着し、
かつその進退機構6を動作速度の速い駆動機構D、例え
ばエアシリンダにより駆動させることによりなされる。
【0069】第1プローブブロック61、第2プローブ
ブロック62、第3プローブブロック63および第4プ
ローブブロック64の線材Wに面する面61a,62
a,63a,64aは、実施の形態5と同様に底部61
b,62b,63b,64bが円弧とされたV形の凹面
とされ、かつその面61a,62a,63a,64aに
探傷コイル(図示省略)が貼付されている。この探傷コ
イルも実施の形態4と同様とされている。
【0070】次に、かかる構成とされている探傷部60
による渦流探傷について説明する。なお、下記各動作は
図示しない制御装置からの指示によりなされる。
【0071】(1)進退機構6により第1プローブブロ
ック61と第2プローブブロック62と第3プローブブ
ロック63と第4プローブブロック64とを後退させた
初期位置にセットする(図33参照)。
【0072】(2)線材W先端の噛み出し部分が探傷部
60を通過すると、進退機構6により第1プローブブロ
ック61、第2プローブブロック62、第3プローブブ
ロック63および第4プローブブロック64を探傷位置
に進出させる(図34)。
【0073】(3)探傷部60を通過する線材W本体
は、第1プローブブロック61、第2プローブブロック
62、第3プローブブロック63および第4プローブブ
ロック64が、前述した位置関係に配設されているの
で、線材の1/4周が第1プローブブロック61により
探傷され、次の1/4周が第2プローブブロック62に
より探傷され、さらに次の1/4周が第3プローブブロ
ック63により探傷され、残りの1/4周が第4プロー
ブブロック64により探傷される。したがって、第1プ
ローブブロック61、第2プローブブロック62、第3
プローブブロック63および第4プローブブロック64
により線材Wの全周が探傷される。
【0074】(4)線材Wの後端部が接近すると、進退
機構6により第1プローブブロック61と第2プローブ
ブロック62と第3プローブブロック63と第4プロー
ブブロック64とを初期位置に復帰させる。これによ
り、線材W後端の噛み出し部が第1プローブブロック6
1、第2プローブブロック62、第3プローブブロック
63および第4プローブブロック64に接触することな
く探傷部60を通過できる。
【0075】このように、この実施の形態6によれば、
線材Wの先端および後端の噛み出し部が探傷部60を通
過する際は、第1プローブブロック61と第2プローブ
ブロック62と第3プローブブロック63と第4プロー
ブブロック64とを後退した初期位置とし、線材W本体
が探傷部60を通過する際は、第1プローブブロック6
1と第2プローブブロック62と第3プローブブロック
63と第4プローブブロック64とを接近させて探傷位
置としているので、線材Wの圧延に支障を生じさせるこ
となく、しかも線材W本体の全周を精度よく探傷がなし
得る。また、この実施の形態6では、第1プローブブロ
ック61と第2プローブブロック62と第3プローブブ
ロック63と第4プローブブロック64との進出位置を
調整することにより各種線径の線材Wを探傷できるの
で、作業性および生産性が向上するとともに、部品管理
の煩雑さも解消される。
【0076】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定され
るものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施
の形態においては、探傷される線材は円形とされていた
が、リングコアの形状あるいは探傷プローブブロックの
凹面の形状を適宜選定することにより、各種形状の線材
に適用できる。また、実施の形態では探傷コイルは励磁
コイルと検出コイルとを積層してなるものとされたが、
探傷コイルは励磁コイルと検出コイルとを兼用できるコ
イル、すなわち自己励磁型検出コイルとされてもよい。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
線材の圧延に支障を生じさせることなく、しかも線材本
体の全周を精度よく探傷がなし得るという優れた効果が
得られる。また、探傷コイルや探傷プローブブロックの
スライド位置を調整することにより各種線径の線材を探
傷できるので、作業性および生産性が向上するととも
に、部品管理の煩雑さも解消されるという優れた効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の渦流探傷装置の探傷部
の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同(b)
は正面図を示す。
【図2】同実施の形態1における楕円リングコアの探傷
コイルの装着範囲を示す説明図である。
【図3】同実施の形態1における探傷コイルを構成して
いる励磁コイルおよび検出コイルの一例の構成図であっ
て、同(a)は励磁コイルを示し、同(b)は検出コイ
ルを示す。
【図4】同実施の形態1における励磁コイルブロックの
構成図であって、同(a)は励磁コイルブロックが縦列
状に接合されている状態を示し、同(b)は励磁コイル
ブロックが正千鳥配列で接合されている状態を示し、同
(c)は励磁コイルが逆千鳥配列で接合されている状態
を示す。
【図5】同実施の形態1における検出コイルブロックの
構成図である。
【図6】同実施の形態1における探傷コイルを構成して
いる励磁コイルおよび検出コイルの他の例の構成図であ
って、同(a)は励磁コイルを示し、同(b)は検出コ
イルを示す。
【図7】同実施の形態1による渦流探傷の手順の説明図
であって、探傷コイルが初期位置にセットされた状態を
示す。
【図8】同実施の形態1による渦流探傷の手順の説明図
であって、探傷コイルが探傷位置にセットされた状態を
示す。
【図9】本発明の実施の形態2の渦流探傷装置の探傷部
の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同(b)
は正面図を示す。
【図10】同実施の形態2による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷コイルが初期位置にセットされた状態
を示す。
【図11】同実施の形態2による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷コイルが探傷位置にセットされた状態
を示す。
【図12】本発明の実施の形態3の渦流探傷装置の探傷
部の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同
(b)は正面図を示す。
【図13】同実施の形態3による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷コイルが初期位置にセットされた状態
を示す。
【図14】同実施の形態3による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷コイルが探傷位置にセットされた状態
を示す。
【図15】本発明の実施の形態4の渦流探傷装置の探傷
部の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同
(b)は正面図を示す。
【図16】同実施の形態4の探傷プローブブロックに装
着された励磁コイルの一例の展開図である。
【図17】同実施の形態4の探傷プローブブロックに装
着された検出コイルの一例の展開図である。
【図18】同実施の形態4による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プローブブロックが初期位置にセット
された状態を示す。
【図19】同実施の形態4による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プロープブロックが探傷位置にセット
された状態を示す。
【図20】本発明の実施の形態5の渦流探傷装置の探傷
部の概略図であって、同(a)は平面図を示し、同
(b)は正面図を示す。
【図21】同実施の形態5における第1〜第3プローブ
ブロックの組合せ円弧の投影形状がほぼ円形となってい
る様子示す図であって、同(a)は線径が6mmの場合
を示し、同(b)は線径が10mmの場合を示す。
【図22】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、大円に小円を内
接させた状態を示す。
【図23】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、小円の中心に中
心を一致させて底面の円弧をなす円を描いた状態を示
す。
【図24】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、前記円から円弧
を切り出した状態を示す。
【図25】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、円弧の先端に接
続する直線の方向を示す。
【図26】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、円弧の先端に前
記直線を接続した状態を示す。
【図27】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、前記円弧と直線
との組合せからなる凹面が形成されたプローブブロック
を示す。
【図28】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、得られた2個の
プローブブロックを小円の中心に関して120度の角度
をなして探傷位置に配置した状態を示す。
【図29】同実施の形態5におけるプローブブロックの
凹面の形成手順を示す説明図であって、得られた2個の
プローブブロックを大円の中心に関して120度の角度
をなして探傷位置に配置した状態を示す。
【図30】同実施の形態5による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プローブブロックが初期位置にセット
された状態を示す。
【図31】同実施の形態5による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プローブブロックが探傷位置にセット
された状態を、他を省略して示す。
【図32】本発明の実施の形態6の渦流探傷に適用され
る探傷部の概略図であって、同(a)は平面図を示し、
同(b)は正面図を示す。
【図33】同実施の形態6による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プローブブロックが初期位置にセット
された状態を示す。
【図34】同実施の形態6による渦流探傷の手順の説明
図であって、探傷プローブブロックが探傷位置にセット
された状態を示す。
【図35】従来の線材の渦流探傷装着の探傷部の概略図
である。
【図36】図35に示す探傷部において突出部を通過さ
せるために探傷コイルや探傷プローブの口径を大きくせ
ざるを得ない状況を示す説明図である。
【符号の説明】
1,2,3 スライド機構 4,5,6 進退機構 10,20,30 探傷部 40,50,60 探傷部 D 駆動機構 W 線材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定形状の探傷コイルが所定範囲に装着
    された、スライド自在な所定形状のリングコアを所要数
    有する探傷部を備える渦流探傷装置であって、 前記各リングコアは、それぞれのスライド方向が前記線
    材に対して所定角度とされて、同線材の走行方向に沿っ
    て所定間隔で配設されてなり、 前記線材の先端および/または後端の突出部が探傷部を
    通過する際には、前記各リングコアは相互に重なり合う
    初期位置となり、 前記線材本体が探傷部を通過する際には、前記各リング
    コアは、離散する方向にスライドして同線材本体と各リ
    ングコア内面との距離が所定距離となる探傷位置とな
    り、 前記探傷位置にて前記各リングコアに装着された探傷コ
    イルが前記線材本体の渦流探傷をなすことを特徴とする
    線材の渦流探傷装置。
  2. 【請求項2】 線材に向けられる面が所定曲面の凹面と
    され、かつその凹面に探傷コイルが装着されている、進
    退自在な探傷プローブブロックを所要数有する探傷部を
    備える圧延されている渦流探傷装置であって、 前記各探傷プローブブロックは、前記線材の軸線に対し
    てそれぞれ所定角度とされ、かつそれぞれの進退方向が
    前記角度とされて、前記線材の走行方向に沿って所定間
    隔で配設されてなり、 前記線材の先端および/または後端の突出部が探傷部を
    通過する際には、前記各探傷プローブブロックは、後退
    した初期位置となり、 前記線材本体が探傷部を通過する際には、前記各探傷プ
    ローブブロックは、同線材本体と各探傷プローブブロッ
    クの凹面との距離が所定距離となる探傷位置となり、 前記探傷位置にて前記各探傷プローブブロックが前記線
    材本体の渦流探傷をなすことを特徴とする渦流探傷装
    置。
  3. 【請求項3】 前記探傷コイルが、励磁コイルと検出コ
    イルとを積層してなるプリントコイルとされてなること
    を特徴とする請求項1または2記載の線材の渦流探傷装
    置。
  4. 【請求項4】 前記探傷コイルが、励磁と検出とを兼用
    できるプリントコイルとされてなることを特徴とする請
    求項1または2記載の線材の渦流探傷装置。
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JPWO2014016978A1 (ja) * 2012-07-27 2016-07-07 東京製綱株式会社 損傷検出装置

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