JP2001074699A - 探傷装置 - Google Patents

探傷装置

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JP2001074699A
JP2001074699A JP24789299A JP24789299A JP2001074699A JP 2001074699 A JP2001074699 A JP 2001074699A JP 24789299 A JP24789299 A JP 24789299A JP 24789299 A JP24789299 A JP 24789299A JP 2001074699 A JP2001074699 A JP 2001074699A
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JP24789299A
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English (en)
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Katsuhiro Kojima
勝洋 小島
Hiroyuki Watanabe
裕之 渡邊
Tatsuya Mori
達也 森
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Daido Steel Co Ltd
Original Assignee
Daido Steel Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 線状傷およびへげ傷の何れをも確実に検出す
ることができ、また該傷の位置に確実にマーキングを施
す。 【解決手段】 被検査材12を圧延する仕上列の上流側
に、被検査材12を略真円に圧延する高精度圧延機14
が配設される。高精度圧延機14の下流側に、被検査材
12の周方向に異なる部位を探傷可能な複数の探傷用コ
イルを備え、該被検査材12の表面に存在する線状傷を
検出可能な第1探傷機18が配設される。第1探傷機1
8の下流側に配置される仕上げ圧延機16の下流側に、
被検査材12を探傷可能な複数の探傷用コイルを備え、
該被検査材12の表面に存在するへげ傷を検出可能な第
2探傷機20が配設される。第2探傷機20の下流側
に、被検査材12のコイル化されて線状傷やへげ傷が存
在するコイル要素12aにマーキングを施すマーキング
装置22が配設される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、探傷装置に関
し、更に詳細には、被検査材の表面に存在する線状傷お
よびへげ傷を検出することのできる探傷装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】所要温度まで加熱されたブルーム,ビレ
ット,スラブ等の素材は、粗列および中間列を経て所要
断面寸法に圧延された後、仕上列により所望とする最終
断面寸法(断面形状)に圧延されることで、長尺な棒鋼や
線材等の圧延製品が得られる。この圧延製品には、仕上
列より上流側における圧延や適宜の加工によって、その
表面に欠陥傷を生ずる。この欠陥傷を内在したまま圧延
製品の加工を行なうと、該欠陥傷に起因する構造強度の
劣化および品質低下を招くことになる。このため、仕上
列の下流側で、前記圧延製品の表面傷の有無を予め検査
し、発見された欠陥傷はグラインダによって除去する傷
取り作業等が行なわれる。
【0003】前記圧延製品の表面に存在する欠陥傷を検
出する手段として、貫通式の渦流探傷機が知られてい
る。この渦流探傷機では、圧延製品の通過を許容する内
径に設定された探傷用コイルを備え、該探傷用コイル
は、その内部に1基の励磁コイルおよび被検査材のパス
ライン方向に離間する2基の検知コイルを備え、励磁コ
イルを介して発生させた磁界によって探傷用コイルを通
過する圧延製品の表面に渦電流を発生させ、この渦電流
により各検知コイルに誘導電流を発生させるよう構成さ
れている。渦流探傷機で探傷される圧延製品の表面に欠
陥傷がある場合には、その深さや大きさに応じて渦電流
に変化が生じ、これに対応して変動する誘導電流に応じ
た探傷信号が各検知コイルから出力される。そして、パ
スライン方向に離間する2基の検知コイルから出力され
た探傷信号を比較し、その差分により欠陥傷を検出する
よう構成されている。すなわち、欠陥傷を探傷している
一方の検知コイルから出力される探傷信号と、欠陥傷を
探傷していない他方の検知コイルから出力される探傷信
号との間には所要の差を生ずるので、この差によって欠
陥傷が検出されるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記圧延製品の表面に
生ずる欠陥傷には、製品の長手方向に長く延在する線状
傷と、長手方向の寸法が短い(例えば1〜20mm)へげ
傷とがある。前記渦流探傷機は、2基の検知コイルから
の探傷信号を比較し、その差分により欠陥傷を検出する
ものであるから、へげ傷のように短かい傷では、2基の
検知コイルの何れか一方のみがへげ傷を探傷することと
なり、2基の検知コイルからの探傷信号には所要の差を
生じ、該へげ傷の存在を検出することができる。しかる
に線状傷の場合は、2基の検知コイルが何れも線状傷を
探傷する状態を生じ、両コイルからの探傷信号が同一と
なってしまい、該線状傷の存在を検出することができな
くなることがあった。
【0005】また前述したように、発見された欠陥傷は
傷取り作業により除去する必要があるため、その欠陥傷
を目視により迅速に探し出すために、探傷後にマーキン
グが施されている。この場合に、線材等の圧延製品で
は、該製品が直線的に給送されている速度は極めて速
く、その給送中の圧延製品に向けて塗料を塗布すること
によるマーキングでは、塗料が圧延製品に弾かれたり欠
陥傷の位置に正確に塗布されない場合があった。従っ
て、圧延製品に存在する欠陥傷を探す作業に時間が掛か
ったり、あるいは欠陥傷を見逃して製品品質を低下させ
るおそれがあった。
【0006】
【発明の目的】この発明は、前述した従来の技術に内在
している前記課題に鑑み、これを好適に解決するべく提
案されたものであって、線状傷およびへげ傷の何れをも
確実に検出することができ、また該傷の位置に確実にマ
ーキングを施し得る探傷装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を解決し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る探傷装
置は、被検査材の表面に存在する線状傷およびへげ傷を
検出する探傷装置であって、前記被検査材を圧延する仕
上列の上流側に配置され、被検査材を略真円に圧延する
高精度圧延機と、前記高精度圧延機の下流側に配置さ
れ、前記被検査材の周方向に異なる部位を探傷可能な複
数の探傷用コイルを備え、該被検査材の表面に存在する
線状傷を検出可能な第1探傷機と、前記第1探傷機の下
流側に配置される仕上げ圧延機の下流側に配置され、前
記被検査材を探傷可能な複数の探傷用コイルを備え、該
被検査材の表面に存在するへげ傷を検出可能な第2探傷
機とから構成したことを特徴とする。
【0008】また前記第2探傷機の下流側に、前記被検
査材のコイル化されたコイル要素にマーキングを施すマ
ーキング装置を配設することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る探傷装置につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以
下説明する。
【0010】図1は、実施例に係る探傷装置の概略構成
を示すものであって、該探傷装置10は、線材等の被検
査材12の圧延ラインにおける中間列と仕上列との間
(仕上列の上流側)に配置された高精度圧延機14と、こ
の高精度圧延機14と仕上列を構成する先頭の仕上げ圧
延機16との間に配置された第1探傷機(電子走査式探
傷機)18と、仕上列を構成する後尾の仕上げ圧延機1
6の下流側に配置された第2探傷機(貫通式探傷機)20
と、該第2探傷機20の下流側に配置されたマーキング
装置22とから基本的に構成される。
【0011】前記高精度圧延機14は、被検査材12の
パスラインを挟んで対向する一対の圧延ロールを3組
(H−V−Hの配置)備え、中間列で所要直径まで圧延さ
れた被検査材12を真円に圧延するよう構成される。ま
た前記第1探傷機18は、図2に示す如く、被検査材1
2の通過を許容する通孔24aを有するスリーブ24
に、その周方向に複数の探傷用コイル26を配置したコ
イル群が、軸方向に3列で配設されている。各探傷用コ
イル26は、被検査材12を磁化して渦電流を発生させ
る励磁コイルと、この渦電流により誘導電流を発生させ
る検知コイルとを積層状態で配設して構成される。な
お、被検査材12の給送方向上流側の第1コイル群2
8、中間の第2コイル群30および下流側の第3コイル
群32を構成する各探傷用コイル26は、その周方向
に、探傷用コイル26の周方向長さの1/3づつ変位し
て配設され、被検査材12の全周に亘って非探傷領域が
生じないよう構成されている。またスリーブ24は、絶
縁物であるセラミックスを材料として成形され、渦電流
の損失を低く抑えるようになっている。
【0012】前記第1探傷機18の各探傷用コイル26
は、図示しない電子スイッチに接続され、各探傷用コイ
ル26への通電を該スイッチで切替えることで、被検査
材12の全周を走査して探傷するよう構成される。そし
て、各探傷用コイル26から出力された探傷信号が、図
4に示す制御手段34の判定回路36に入力され、該判
定回路36により各探傷信号を比較することで、欠陥傷
の存在を検出するよう構成される。すなわち、被検査材
12の周方向に異なる部位を探傷する各探傷用コイル2
6からの探傷信号を比較することで、被検査材12の軸
方向(長手方向)に長く延在する線状傷の存在を検出する
ことができるようになっている。なお、判定回路36で
は、第1コイル群28、第2コイル群30および第3コ
イル群32の夫々において、同一コイル群における周方
向に配置されている各探傷用コイル26からの探傷信号
を相互に比較するよう設定されている。
【0013】前記被検査材12の仕上列は、図1に示す
ように、前記第1探傷機18と第2探傷機20との間に
配置された複数(実施例では3基)の仕上げ圧延機16か
ら構成され、各仕上げ圧延機16は、被検査材12のパ
スラインを挟んで対向する一対の圧延ロールを備える。
そして、第1探傷機18によって探傷された被検査材1
2を、当該複数の仕上げ圧延機16を通過させること
で、所望とする最終断面寸法に圧延するよう構成されて
いる。なお、仕上列での圧延機16の配設数は、3基に
限らず1基、2基、あるいは4基以上であってもよい。
【0014】前記仕上列における後尾の仕上げ圧延機1
6の下流側に配置される第2探傷機20は、図3に示す
如く、被検査材12の挿通を許容する通孔38aが形成
されたコイルブロック38に、該通孔38aを通過する
被検査材12を磁化して渦電流を発生させる1基の励磁
コイル42aおよび渦電流により誘導電流を発生させる
軸方向に離間する2基の検知コイル42b,42bから
なる探傷用コイル42が、該コイル42の中心を通孔3
8aの中心と一致する同心円状に配設されている。
【0015】前記第2探傷機20の各検知コイル42
b,42bから出力された探傷信号は、前記制御手段3
4の判定回路36に入力され、該判定回路36により各
探傷信号を比較することで、欠陥傷の存在を検出するよ
う構成されている。すなわち、被検査材12の軸方向に
離間している2基の検知コイル42b,42bからの探
傷信号を比較することで、被検査材12の表面に存在す
る軸方向寸法が短かいへげ傷を検出することができるよ
うになっている。
【0016】前記第2探傷機20の下流側には、該探傷
機20で探傷された被検査材12を、回転コーンにより
捩じりを与えてコイル状にする巻取機(図示せず)が配置
され、該巻取機でコイル状にされた被検査材12は、コ
ンベヤ上に螺旋状に展開した状態で集束装置まで搬送さ
れるよう構成される。そして、前記マーキング装置22
は、巻取機で被検査材12がコイル状にされたコイル要
素12aに向けて塗料を塗布するスプレイガン44を備
える。
【0017】前記マーキング装置22は制御手段34に
接続され、前記第1探傷機18および第2探傷機20か
らの探傷信号に基づいて検出された線状傷やへげ傷が存
在する被検査材12の該当部位が、該装置22の配設位
置(マーキング位置)に到来した際に、前記スプレイガン
44によりコイル要素12aに塗料を塗布してマーキン
グを施すよう作動制御される。すなわち制御手段34に
は、巻取機の上流側における被検査材12の給送速度を
検出する速度検知手段と、巻取機の下流側におけるコイ
ル要素12aの搬送速度を検出する速度検知手段(何れ
も図示せず)とが接続され、各探傷機18,20で検出さ
れた線状傷やへげ傷が、その検出時点からマーキング位
置に到来する時間が、両速度検知手段からの検出値に基
づいて算出され、この算出値を基にマーキング装置22
を作動制御することで、被検査材12(コイル要素12
a)における線状傷やへげ傷の位置に正確にマーキング
を施し得るようになっている。
【0018】
【実施例の作用】次に、前述した実施例に係る探傷装置
の作用につき説明する。前記中間列を通過して所要直径
まで圧延された被検査材12は、前記高精度圧延機14
により略真円に圧延される。この被検査材12が第1探
傷機18を通過する際に、前記各コイル群28,30,3
2において複数の探傷用コイル26が周方向に順次切替
えられて、対応する部位の探傷を行なう。すなわち、被
検査材12の各探傷用コイル26に対応する部位は、前
記励磁コイルから発生した磁界が該被検査材12の表面
に発生し、この磁界による渦電流により検知コイルに誘
導電流が発生する。そして、各探傷用コイル26からは
その誘導電流に応じた探傷信号が出力され、これが前記
制御手段34の判定回路36に入力される。この判定回
路36では、周方向に異なる部位を探傷する各探傷用コ
イル26からの探傷信号を相互に比較し、その差分によ
って被検査材12の表面に存在する線状傷の有無を判定
する。
【0019】前記第1探傷機18での探傷に際し、被検
査材12は高精度圧延機14により予め略真円に圧延さ
れているから、形状変化による探傷ノイズを低減するこ
とができ、線状傷を確実に検出することが可能となる。
しかも、このときの被検査材12の直径は、仕上圧延の
前段階であるので大きく、これに対応して線状傷の傷深
さも大きいので、その検出は容易である。そして前記制
御手段34では、線状傷を検出した場合は、その検出時
点から前記マーキング装置22のマーキング位置まで該
線状傷が移動する時間が、前記速度検知手段からの検出
値に基づいて算出される。
【0020】前記第1探傷機18で探傷された被検査材
12は、複数の仕上げ圧延機16を通過することで、所
望とする最終断面寸法にまで圧延された後、前記第2探
傷機20に供給される。
【0021】前記第2探傷機20におけるコイルブロッ
ク38の通孔38aを通過する被検査材12では、励磁
コイル42aから発生した磁界が該被検査材12の表面
に発生し、この磁界による渦電流により各検知コイル4
2b,42bに誘導電流が発生する。そして、各検知コ
イル42b,42bからはその誘導電流に応じた探傷信
号が出力され、これが前記制御手段34の判定回路36
に入力される。この判定回路36では、第2探傷機20
における2基の検知コイル42b,42bからの探傷信
号を相互に比較し、その差分によって被検査材12の表
面に存在する短かいへげ傷の有無を判定する。また前記
制御手段34では、へげ傷を検出した場合は、その検出
時点から前記マーキング装置22のマーキング位置まで
該ヘげ傷が移動する時間が、前記速度検知手段からの検
出値に基づいて算出される。
【0022】前記第2探傷機20により探傷された被検
査材12は、下流側の巻取機によりコイル状にされた状
態でコンベヤにより集束装置まで搬送される。また前記
マーキング装置22は、線状傷またはへげ傷に関して算
出された算出値に基づいて前記制御手段34により作動
制御され、マーキング位置に到来した線状傷またはへげ
傷が存在するコイル要素12aに向けて塗料がスプレイ
ガン44から塗布される。この場合において、巻取機に
よりコイル状とされたコイル要素12aの搬送速度は、
巻取機より上流側において直線状に給送される被検査材
12の給送速度より極めて低速であるから、該コイル要
素12aに確実に塗料が塗布される。
【0023】前述した実施例の探傷装置10では、被検
査材12の表面に存在する長い線状傷および短いへげ傷
を、第1探傷機18および第2探傷機20で確実に検出
することができる。また被検査材12の検出された線状
傷やへげ傷の部位には、該被検査材12がコイル化され
て移動速度の遅いコイル要素12aの段階で塗料を塗布
するので、マーキングを正確かつ確実に施すことがで
き、後工程での傷取り作業に際して欠陥傷を簡単に探し
出し得ると共に、傷の見逃しによる品質低下を防止し得
る。
【0024】更に、実施例では線状傷の検出を、仕上列
の上流側で行なっているので、仕上圧延のなされた被検
査材(最終製品)12における傷深さの小さな線状傷の検
出を保証することができる。すなわち、高精度圧延機1
4に到来する被検査材12の表面に存在する線状傷の傷
深さは、該被検査材12を最終断面寸法まで圧延するこ
とで小さくなるからである。例えば、高精度圧延機14
で直径16mmの真円に圧延された被検査材12におけ
る傷深さ0.2mmの線状傷を第1探傷機18で検出し
た場合、該被検査材12を仕上げ圧延機16で直径4m
mまで圧延すれば、その線状傷の傷深さは0.05mm
となり、極めて小さな線状傷の検出を保証し得るもので
ある。
【0025】
【第1探傷機の別実施例】図5は、第1探傷機の別実施
例を示すものであって、前述した実施例ではスリーブ2
4の全周に亘って複数の探傷用コイル26を配設した
が、該別実施例ではスリーブ24の周方向に120°+
αの範囲でのみ複数の探傷用コイル26を配設してあ
る。そして、この複数の探傷用コイル26からなるコイ
ル群が、実施例と同様に軸方向に3列で配設されると共
に、各コイル群28,30,32は、各探傷用コイル26
が周方向長さの1/3づつ変位して配設されている。す
なわち、前記被検査材12は回転されつつ給送されるの
で、探傷用コイル26を周方向に120°+αの範囲で
配設することで、該被検査材12の略全周を探傷可能で
ある。なお、スリーブ24に対する探傷用コイル26の
周方向の配設範囲は、120°+αに限られず、例えば
90°+α、あるいはその他の適宜の角度範囲を選択す
ることができる。
【0026】図6は、第1探傷機の更に別の実施例を示
すものであって、該別の実施例は、図5に示す別実施例
のように探傷用コイル26が周方向に120°+αの範
囲で配設されて軸方向に3つのコイル群28,30,32
を備えた3基のコイルブロック60,62,64を、前記
被検査材12のパスラインに沿って所要間隔離間して配
設して構成される。また各コイルブロック60,62,6
4における探傷用コイル26の配設位置を、周方向に異
なるように位置させることで、被検査材12の全周を探
傷するよう構成してある。すなわち、各コイルブロック
60,62,64の軸心を通る垂線と上側の外周との交点
を0°と設定した場合に、例えば上流側の第1のコイル
ブロック60は、0°〜120°+αの範囲に複数の探
傷用コイル26(コイル群28,30,32)が臨むように
配置され、中間の第2のコイルブロック62は、120
°〜240°+αの範囲に複数の探傷用コイル26(コ
イル群28,30,32)が臨むように配置され、下流側
の第3のコイルブロック64は、240°〜360°+
αの範囲に複数の探傷用コイル26(コイル群28,3
0,32)が臨むように配置されている。
【0027】なお、各コイルブロック60,62,64
は、各コイル群28,30,32の周方向の両端部が所要
範囲で相互に重なるように配置され、被検査材12の全
周に亘って非探傷領域が生じないよう構成される。また
各コイルブロック60,62,64は、各探傷コイル26
が配設される領域が、被検査材12に近接するよう配置
され、高精度で探傷し得るよう設定される。
【0028】
【第2探傷機の別実施例】図7および図8は、第2探傷
機の別実施例を示すものであって、該第2探傷機50
は、被検査材12のパスラインに沿って所要間隔毎に配
置された複数(実施例では3基)のコイルブロック52,
54,56を備える。なお別実施例では、被検査材12
の給送方向上流側から第1コイルブロック52,第2コ
イルブロック54および第3コイルブロック56と称
す。
【0029】各コイルブロック52,54,56には、被
検査材12の挿通を許容する通孔52a,54b,56c
が形成されると共に、被検査材12を磁化して渦電流を
発生させる1基の励磁コイル58aおよび渦電流により
誘導電流を発生させる軸方向に離間する2基の検知コイ
ル58b,58bからなる探傷用コイル58が、該コイ
ル58の中心を通孔52a,54b,56cの中心と一致
する同心円状に配設されている。また各コイルブロック
52,54,56における通孔52a,54b,56cの内
径は、当該探傷装置10で探傷可能な最大直径の被検査
材12の先端や後端に生ずる変形部(被検査材12の正
規の直径より大径となる部分)の通過を許容する寸法に
設定されている。
【0030】前記3基のコイルブロック52,54,56
は、被検査材12のパスラインを中心とする仮想正三角
形の各頂点位置(パスラインから等距離位置)を中心とし
て、図示しない移動機構によりパスラインと交差する方
向に移動するよう構成される。そして、3基のコイルブ
ロック52,54,56に配設した各探傷コイル58の中
心(通孔52a,54b,56cの中心)が、前記パスライ
ンと一致する位置を初期位置として設定される。また3
つの通孔52a,54a,56aがパスラインに沿って整
列する初期位置において、この3つの通孔52a,54
a,56aがパスライン方向に重なって画成される被検
査材12の通過領域Sの内径が最大となる(図8(a)参
照)。この状態から3基のコイルブロック52,54,5
6をパスラインと交差する方向に同一量だけ移動するこ
とで、3つの通孔52a,54a,56aの中心がパスラ
インと交差する方向に同一量だけ移動し、これによって
図8(b)に示すように、3つの通孔52a,54a,56
aで画成される通過領域Sの内径が縮小し、被検査材1
2の直径に応じた通過領域Sとなるよう構成される。す
なわち、前記3つの通孔52a,54a,56aにより画
成される通過領域Sが、被検査材12の直径に応じた内
径に位置決めされ、前記探傷用コイル58と被検査材1
2との隙間を、高精度で探傷し得る寸法に設定すること
ができるようになっている。
【0031】
【第2探傷機の別実施例の作用】次に、別実施例に係る
第2探傷機を採用した探傷装置の作用につき、前述した
実施例とは異なる部分についてのみ説明する。
【0032】前記被検査材12の探傷を行なうに際し
て、前記第2探傷機50では、3基のコイルブロック5
2,54,56における通孔52a,54a,56aの中心
をパスラインに一致した初期位置に位置決めされる(図
8(a)の状態)。前記仕上げ圧延機16からパスライン
に沿って給送される被検査材12は、前記3つの通孔5
2a,54a,56aで画成される通過領域Sを通過す
る。このとき通過領域Sは、図8(a)に示す如く最大径
になっているから、被検査材12の先端に生じている変
形部は、各コイルブロック52,54,56に接触するこ
となく通過する。
【0033】前記被検査材12の先端が第2探傷機50
を通過したことを、適宜の検知手段が検出すると、前記
3基のコイルブロック52,54,56がパスラインと交
差する方向に夫々同一量(角度)だけ回動し、前記3つの
通孔52a,54a,56aで画成される通過領域Sの内
径が縮小される。すなわち通過領域Sの内径は、被検査
材12の直径に応じて、前記探傷用コイル58と該被検
査材12との隙間が、高精度で探傷し得る値に設定され
る(図8(b)参照)。この通過領域Sを通過する被検査材
12は、各コイルブロック52,54,56の探傷用コイ
ル58により探傷され、該コイル58から出力された探
傷信号が前記制御手段34の判定回路36に入力され
る。そして、各探傷用コイル58の夫々において、2基
の検知コイル58b,58bからの探傷信号を判定回路
36で比較することで、被検査材12の表面に存在する
へげ傷の有無を判定する。
【0034】このように、別実施例に係る第2探傷機5
0を採用した場合は、各コイルブロック52,54,56
における探傷用コイル58と被検査材12との隙間を、
該被検査材12における直径に応じて高精度で探傷し得
る寸法に設定し得るから探傷精度は高く、高精度での探
傷を行ない得る。また3基のコイルブロック52,54,
56を用いる場合は、各コイルブロック52,54,56
では、被検査材12の全周に対して当該の探傷用コイル
58が被検査材12に近接する120°の範囲を分担し
て探傷すればよいので、1基のコイルブロックで全周を
探傷する場合に比べて影響部が少なく、探傷精度が更に
向上する。
【0035】前記被検査材12の後端に生じている変形
部が、第2探傷機50に近づいたことを適宜の検知手段
が検出すると、前記3基のコイルブロック52,54,5
6は、各通孔52a,54a,56aの中心がパスライン
に一致する初期位置に戻り、被検査材12の変形部の通
過を許容する。すなわち、被検査材12の先端や後端に
生じている変形部が通過する際には、その通過領域Sの
内径寸法を大きくして、該変形部が各コイルブロック5
2,54,56に接触することなく通過させることができ
る。
【0036】
【変更例】なお、別実施例の第2探傷機50は、3基の
コイルブロック52,54,56で被検査材12の周方向
に異なる部位を探傷し得るから、該探傷機50によりへ
げ傷はもちろん、線状傷も検出することが可能となる。
従って、前記実施例の構成において、第1探傷機18に
代えて別実施例の第2探傷機50を配置した構成や、第
1探傷機18および第2探傷機20の何れをも、別実施
例の第2探傷機50に代えた構成を採用することができ
る。
【0037】前記第1探傷機18の実施例、別実施例お
よび更に別の実施例において、コイル群を2列とし、両
コイル群の探傷用コイル26を、その周方向寸法の1/
2づつ変位して配設する構成を採用し得る。またこの場
合に、各探傷用コイル26からの探傷信号の比較に関し
ては、同一列の探傷用コイル26からの探傷信号を比較
する他に、別の列のコイル群の探傷用コイル26からの
探傷信号と比較するようにしてもよい。なお、第1探傷
機18の実施例、別実施例および更に別の実施例におい
て、軸方向に配設されるコイル群の数は、2列や3列に
限定されるものでなく、4列以上の複数であればよい。
更に、別実施例の第2探傷機のように3基のコイルブロ
ックを被検査材の直径に応じて移動させる構成を、第1
探傷機の更に別の実施例(図6に示す例)に採用し、各コ
イルブロックの探傷用コイルが配設される領域を被検査
材に対して近接・離間移動させることも可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る探傷装
置によれば、線状傷を検出可能な探傷機とへげ傷を検出
可能な探傷機とを配設することで、被検査材の表面に存
在する長さ寸法の異なる線状傷およびへげ傷を確実に検
出することができる。しかも、線状傷を仕上列の上流側
で検出するよう構成したので、該線状傷の検出が容易に
なると共に、最終圧延製品に対して検出を保証し得る傷
深さを小さくすることができる。
【0039】また、被検査材のコイル化されて移動速度
の遅いコイル要素にマーキングを施すようマーキング装
置を配設したから、線状傷やへげ傷の存在するコイル要
素に正確かつ確実にマーキングすることができ、後工程
での線状傷やへげ傷の確認作業が容易となる。しかも、
線状傷やへげ傷を見逃すこともなく、製品品質の低下を
未然に防止し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例に係る探傷装置の全体構
成を示す説明図である。
【図2】実施例に係る第1探傷機を示す概略斜視図であ
る。
【図3】実施例に係る第2探傷機を示す概略図である。
【図4】実施例に係る探傷装置の制御ブロック図であ
る。
【図5】別実施例に係る第1探傷機を示す概略斜視図で
ある。
【図6】更に別の実施例に係る第1探傷機を示す概略図
である。
【図7】別実施例に係る第2探傷機を示す概略図であ
る。
【図8】別実施例に係る第2探傷機におけるコイルブロ
ックの通過領域の内径を可変した状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
12 被検査材 12a コイル要素 14 高精度圧延機 16 仕上げ圧延機 18 第1探傷機 20 第2探傷機 22 マーキング装置 26 探傷用コイル 42 探傷用コイル 50 第2探傷機 58 探傷用コイル 60 第1のコイルブロック 62 第2のコイルブロック 64 第3のコイルブロック S 通過領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検査材(12)の表面に存在する線状傷お
    よびへげ傷を検出する探傷装置であって、 前記被検査材(12)を圧延する仕上列の上流側に配置さ
    れ、被検査材(12)を略真円に圧延する高精度圧延機(14)
    と、 前記高精度圧延機(14)の下流側に配置され、前記被検査
    材(12)の周方向に異なる部位を探傷可能な複数の探傷用
    コイル(26)を備え、該被検査材(12)の表面に存在する線
    状傷を検出可能な第1探傷機(18)と、 前記第1探傷機(18)の下流側に配置される仕上げ圧延機
    (16)の下流側に配置され、前記被検査材(12)を探傷可能
    な複数の探傷用コイル(42,58)を備え、該被検査材(12)
    の表面に存在するへげ傷を検出可能な第2探傷機(20,5
    0)とから構成したことを特徴とする探傷装置。
  2. 【請求項2】 前記第2探傷機(20,50)の下流側に、前
    記被検査材(12)のコイル化されたコイル要素(12a)にマ
    ーキングを施すマーキング装置(22)が配設されている請
    求項1記載の探傷装置。
  3. 【請求項3】 前記第1探傷機(18)は、周方向に配設さ
    れた複数の探傷用コイル(26)を備え、該コイル(26)を順
    次切替えることで被検査材(12)の全周を走査する電子走
    査式探傷機である請求項1または2記載の探傷装置。
  4. 【請求項4】 前記第1探傷機(18)は、周方向に90°
    +αの範囲で配設された複数の探傷用コイル(26)からな
    るコイル郡(28,30,32)を軸方向に複数列備える請求項1
    〜3の何れかに記載の探傷装置。
  5. 【請求項5】 前記第1探傷機(18)は、周方向の0°〜
    120°+αの範囲で配設された複数の探傷用コイル(2
    6)からなるコイル郡(28,30,32)が軸方向に3列で配設さ
    れた第1のコイルブロック(60)と、周方向の120°〜
    240°+αの範囲で配設された複数の探傷用コイル(2
    6)からなるコイル郡(28,30,32)が軸方向に3列で配設さ
    れた第2のコイルブロック(62)と、周方向の240°〜
    360°+αの範囲で配設された複数の探傷用コイル(2
    6)からなるコイル郡(28,30,32)が軸方向に3列で配設さ
    れた第3のコイルブロック(64)とを、前記被検査材(12)
    のパスラインに沿って所要間隔離間して配設して構成さ
    れる請求項1〜3の何れかに記載の探傷装置。
  6. 【請求項6】 前記第2探傷機(50)は、前記被検査材(1
    2)のパスラインに沿って所要間隔離間すると共に被検査
    材(12)の通過を許容する複数の探傷用コイル(58)を備
    え、各探傷用コイル(58)を、その中心をパスラインと交
    差する方向に移動することで、全ての探傷用コイル(58)
    がパスライン方向に重なる被検査材(12)の通過領域(S)
    の寸法を可変し得るよう構成されている請求項1〜5の
    何れかに記載の探傷装置。
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