JP2000161093A - 筒内噴射型4サイクルエンジン - Google Patents

筒内噴射型4サイクルエンジン

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JP2000161093A JP10337726A JP33772698A JP2000161093A JP 2000161093 A JP2000161093 A JP 2000161093A JP 10337726 A JP10337726 A JP 10337726A JP 33772698 A JP33772698 A JP 33772698A JP 2000161093 A JP2000161093 A JP 2000161093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構成で排気ガス中のHC,COの排出
量を抑えることが可能な筒内噴射型4サイクルエンジン
を提供する。 【解決手段】 圧縮空気および燃料の一方を燃焼室内に
直接噴射することができるエアーアシスト式燃料噴射装
置4と、エアーアシスト式燃料噴射装置4を4サイクル
エンジン1の排気行程中の吸気弁6aが閉じている間に
圧縮空気のみを噴射するように制御する制御手段8とを
そなえた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筒内噴射型4サイ
クルエンジンの排出ガスに含まれる炭化水素,一酸化炭
素の排出量を低減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の排出ガス中に含まれる炭化水
素(HC),一酸化炭素(CO)の排出量を低減する技
術として様々な技術が実用化されている。例えば、自動
車技術ハンドブック設計編P.138に記載されたよう
に、内燃機関の排気管の途中に2次空気導入路を設けて
2次空気を導入し、サーマルリアクタで排気ガス中のH
C,COを燃焼させる技術がある。
【0003】また、特開平6−117226号公報に記
載されたように、混合気を導く吸気通路とは別に、燃焼
室に圧縮空気を噴射するための噴射弁を設け、圧縮空気
を燃焼行程の上死点から排気行程の上死点までの間に噴
射して、HC,COの酸化を促進させる技術もある。さ
らに、3元触媒コンバータを用いて、HC,COを酸化
させるとともに窒素酸化物(NOx)の還元を行なうこ
とにより、各成分を無害な二酸化炭素,水蒸気,窒素に
清浄化する技術も用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、サーマルリ
アクタを利用して排気ガス中のHC,COを低減する技
術の場合、低負荷域で大量の空気を導入すると、排気ガ
ス温度の低下を招いて触媒の反応を低下させてしまうた
め、空気流量の制御が不可欠となる。このため、少なく
とも空気を供給するエアポンプ,空気流量を調整するコ
ントロールバルブ,コントロールバルブを制御するコン
トロールユニットが必要となり、全体の構成が複雑化
し、コスト上昇を招いてしまうという課題がある。
【0005】また、特開平6−117226号公報に記
載された技術では、通常のエンジンの構成とは別に圧縮
空気を供給する手段を設ける必要が生じ、全体の構成が
複雑化するとともにコストの上昇も招いてしまうという
課題がある。さらに、3元触媒コンバータに関しては、
近年の希薄燃焼を行なうガソリンエンジンでは、排気ガ
スが酸素過剰雰囲気となるために有効に機能しない。そ
こで、特開平5−38452号公報に記載されているよ
うに、リーンNOx触媒を使用することも提案されてい
るが、いずれにしても、これらの3元触媒やリーンNO
x触媒を利用する技術では、エンジン始動直後は、触媒
の温度が上昇しないために触媒が活性化し難く、HC,
COが発生しやすいという課題がある。
【0006】また、エンジン始動直後は、燃料を通常よ
り多く噴射して排気温を高め、これにより触媒の活性化
を促すことも行なわれているが、触媒が活性化していな
い始動初期はHCが発生しやすいという課題は依然とし
て解決されていない。本発明はこのような課題に鑑み創
案されたもので、単純な構成で排気ガス中のHC,CO
の排出量を抑えることを可能にした、筒内噴射型4サイ
クルエンジンを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明の筒内噴射型4サイクルエン
ジンでは、圧縮空気および燃料を燃焼室内に直接噴射す
ることができるエアーアシスト式燃料噴射装置と、該噴
射装置を4サイクルエンジンの排気行程中の吸気弁が閉
じている間に上記圧縮空気のみを噴射するように制御す
る制御手段とをそなえた。
【0008】これによって、新たにエアー供給装置を設
けることなくHC,COの排出量の低減を図ることがで
きる。さらに、吸気が流入する前の燃焼室内の温度が高
い状態で圧縮空気の噴射を行なうのでHC,COの酸化
が起こりやすい。さらに、請求項2記載の本発明の筒内
噴射型4サイクルエンジンでは、排気弁の開閉タイミン
グを変化させることのできる可変バルブタイミング装置
をさらにそなえ、上記制御手段は該可変バルブタイミン
グ装置により該排気弁の閉時期を早めるとともに、該排
気弁を閉じた後に上記圧縮空気のみを噴射するように該
噴射装置を制御する。
【0009】これによって、燃焼室に付着した燃料を圧
縮空気により気化させるとともに排気せずに燃焼させる
ことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図5は本発明の一実施形態
としての筒内噴射型4サイクルエンジンを示すものであ
り、図1は本筒内噴射型4サイクルエンジンの概略構成
を示したものである。なお、本筒内噴射型4サイクルエ
ンジンとしては、例えば、4サイクル火花点火式の筒内
噴射型直列4気筒エンジン(筒内噴射型エンジン)を適
用することができる。
【0011】図1に示すように、筒内噴射型エンジン1
のシリンダヘッド2には、各気筒毎に燃焼室5の頂部中
央に点火プラグ3がそなえられ、エアーアシスト式燃料
噴射装置4がその噴射口4aを燃焼室5に臨ませるよう
に配置されている。また、シリンダヘッド2には燃焼室
5を臨む吸気ポート6および排気ポート7が形成され、
吸気ポート6は吸気弁6aの駆動により開閉され、排気
ポート7は排気弁7aの駆動によって開閉されるように
なっている。
【0012】シリンダヘッド2の上部には吸気側カムシ
ャフト6bおよび排気側カムシャフト7bが回転自在に
支持されており、吸気側カムシャフト6bの回転により
吸気弁6aが駆動され、排気側カムシャフト7bの回転
により排気弁7aが駆動されるようになっている。ま
た、吸気側カムシャフト6b,排気側カムシャフト7b
には、それぞれ可変バルブタイミング装置6c,7c
(以下、吸気側VVT6c,排気側VVT7cという)
がそなえられている。
【0013】吸気側VVT6c,排気側VVT7cは従
来より公知のものであり、異なるプロフィールの低速カ
ムと高速カムとを切換える方法や、カムシャフトとタイ
ミングプーリアッシとの噛み合わせを変更する方法等
(例えば、実開平5−73208号公報、特開平4−2
87846号公報に示される方法)を用いたもので、吸
気弁6aおよび排気弁7aの基本的な開閉タイミングを
変更可能にするものである。開閉タイミングの変更はE
CU8からの指令により行なわれるようになっている。
【0014】また、シリンダブロック9内には、ピスト
ン10が上下方向に摺動自在に支持されている。エアー
アシスト式燃料噴射装置4について詳述すると、本筒内
噴射型4サイクルエンジンにかかるエアーアシスト式燃
料噴射装置としては、既知の構造のものを適用すること
ができる。すなわち、燃焼室5内に配置された噴射口4
aと、この噴射口4aを開閉制御する開閉弁4bと、開
閉弁4bを駆動するソレノイド4cと、圧縮空気流入口
4dと、圧縮空気流入口4dに連結された圧縮空気供給
ポンプ4eと、圧縮空気通路4fと、圧縮空気通路4f
内に配置された燃料噴射弁4gとをそなえたものであ
り、ソレノイド4cおよび燃料噴射弁4gは、制御手段
としてのECU8により制御されるようになっている。
【0015】圧縮空気通路4f内は、常時、圧縮空気供
給ポンプ4eにより供給される圧縮空気によって満たさ
れており、この圧縮空気内に燃料噴射弁4gから燃料が
噴射されるようになっている。したがって、ECU8か
らの指令により、燃料噴射弁4gから燃料を噴射した状
態でソレノイド4cを励磁して開閉弁4bを開口した場
合には、噴射口4aから圧縮空気が燃料とともに燃焼室
5内に噴射されることになる。
【0016】また、ECU8からの指令により、燃料噴
射弁4gから燃料を噴射せずに、開閉弁4bを開口する
ことも可能であり、この場合には、燃焼室5内には圧縮
空気のみが噴射されることになる。つまり、本筒内噴射
型4サイクルエンジンでは、エアーアシスト式燃料噴射
装置4を用いることによって、圧縮空気のみの噴射を、
余分な構成を追加することなく単純で低コストな構成で
実現することができるようになっているのである。
【0017】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4
サイクルエンジンは上述のように構成されているので、
ECU8は、以下のようにしてエアーアシスト式燃料噴
射装置4の噴射制御を行なう。まず、ECU8では、所
定のタイミングでエアーアシスト式燃料噴射装置4から
燃料と圧縮空気とを燃焼室5内に噴射して、燃焼室5内
で燃料を燃焼させ、エンジン1の出力を得る。このエア
ーアシスト式燃料噴射装置4の噴射タイミングは、エン
ジン回転数や負荷等の車両の運転状態に応じて制御さ
れ、例えば、加速走行時等のように高出力が必要と判断
した場合には、吸気行程でエアーアシスト式燃料噴射装
置4から燃料と圧縮空気とを噴射する。燃焼室5内に圧
縮空気とともに噴射された燃料は、吸気ポート6から吸
入される空気(新気)と均質に混合して理論空燃比付近
の混合気となり、この理論空燃比付近の混合気を燃焼さ
せることにより高出力が得られる。
【0018】一方、一定車速での走行時等のように負荷
が小さく高出力が要求されない場合には、圧縮行程(特
に、圧縮行程後期)でエアーアシスト式燃料噴射装置4
から燃料と圧縮空気とを噴射する。そして、エアーアシ
スト式燃料噴射装置4からの燃料噴射が終了した圧縮行
程末期において、燃焼室5内の混合気への点火を行な
う。
【0019】このとき、エアーアシスト式燃料噴射装置
4から圧縮空気とともに噴射された燃料は、吸気ポート
6から吸入された流入空気による縦渦流により、燃焼室
5の頂部中央に配設された点火プラグ3の近傍に集めら
れ、点火プラグ3の近傍のみが理論空燃比又はリッチな
空燃比となっており、逆に点火プラグ3から離隔した部
分では極めてリーンな空燃比状態となる。これにより、
燃焼室5内全体の空燃比は理論空燃比に比べて十分リー
ンな空燃比でありながら、点火プラグ3により点火され
た燃焼室5内の混合気は安定した層状燃焼を行なうこと
ができ、低燃費が実現される。
【0020】さらに、ECU8では、上述のように吸気
行程若しくは圧縮行程においてエアーアシスト式燃料噴
射装置4から燃料と圧縮空気とを噴射した後、排気行程
において再びエアーアシスト式燃料噴射装置4を作動さ
せる。ただし、ここでは燃料噴射弁4gから燃料を噴射
せず、圧縮空気のみを燃焼室5内に噴射する。なお、図
2は、排気行程から吸気行程にかけての吸気弁6a及び
排気弁7aのリフト量(吸気ポート6及び排気ポート7
の開閉量)とエアーアシスト式燃料噴射装置4の圧縮空
気の噴射タイミングとを示したものであり、吸気開始上
死点を0°としている。また、図3は、圧縮空気噴射時
の燃焼室内の模式図である。
【0021】図2に示すように、排気弁7aは排気行程
が開始される下死点(−180°)よりもやや早めに開
き始め、BTDC90°(−90°)付近で最大とな
り、吸気開始上死点(TDC)をやや過ぎたところで完
全に閉じる。一方、吸気弁6aは吸気開始上死点(TD
C)よりもやや早めに開き始め、ATDC90°(90
°)付近で最大となり、下死点(180°)をやや過ぎ
たところで完全に閉じる。そして、ECU8では、排気
行程中の吸気弁6aが閉じている間の所定のタイミング
(例えば、排気弁7aのリフト量が最大となる直前から
その後しばらくの間、すなわち、図2中のAで示すタイ
ミング)で、エアーアシスト式燃料噴射装置4から圧縮
空気を噴射させる。
【0022】このようなタイミングで圧縮空気のみを噴
射することにより、図3に示すように、燃焼室5内に残
された排気にエアーアシスト式燃料噴射装置4から噴射
された圧縮空気が混合する。燃焼室5内は高温であるた
め、その中に残留する排気温も高温に保たれており、排
気中のHC,COは圧縮空気中の酸素と反応して、無害
なH2 O,CO2 へと変化する。これにより、燃焼室5
内から排気される排気中のHC,CO濃度は大幅に低減
される。
【0023】さらに、ECU8では、必要に応じて以下
のようなタイミングでエアーアシスト式燃料噴射装置4
を作動させ、燃焼室5内に圧縮空気を噴射する。なお、
図4は、このときの排気行程から吸気行程にかけての吸
気弁6a及び排気弁7aのリフト量(吸気ポート6及び
排気ポート7の開閉量)とエアーアシスト式燃料噴射装
置4の圧縮空気の噴射タイミングとを示したものであ
り、吸気開始上死点を0°としている。また、図5は、
圧縮空気噴射時の燃焼室内の模式図である。
【0024】図4に示すように、ここでは、ECU8
は、排気側VVT7cに指令を送り、排気弁7aを通常
より早期に、すなわち、吸気開始上死点(TDC)より
もやや早めに閉じる。なお、図中のBで示した点線は通
常の排気弁7aの開閉タイミングを示したものである。
吸気弁6aに関しては通常のタイミングで開閉され、丁
度、排気弁7aが閉じる頃に開き始める。そして、EC
U8では、排気弁7aが閉じられ、吸気弁6aが開き始
めた後の吸気開始上死点(TDC)付近の所定のタイミ
ング(例えば、図4中のCで示すタイミング)で、エア
ーアシスト式燃料噴射装置4から圧縮空気を噴射させ
る。
【0025】このようなタイミングで圧縮空気のみを噴
射することにより、図5に示すように、ピストン10,
燃焼室5内壁等に付着した燃料11は、エアーアシスト
式燃料噴射装置4から噴射された圧縮空気により吹き飛
ばされて気化する。さらに、気化された燃料は、排気側
VVT7cにより排気弁7aは閉じられた状態であるた
め燃焼室5内から排気されることなく、一端吸気ポート
6に戻る(燃焼室5内に止まる燃料も存在する)。そし
て、吸気ポート6に戻った燃料は再び吸気行程を経て再
度燃焼室5内に戻され、次の膨張行程で有効に燃焼され
る。したがって、特に低温始動時に、ピストン10頂部
表面や燃焼室5内壁等に付着した燃料が未燃のまま燃焼
室から排出される結果、排気ガス中のHC濃度が増加し
てしまうことが防止される。なお、上記制御は特に始動
時に行なうことが望ましい。
【0026】このように、本筒内噴射型4サイクルエン
ジンによれば、エアーアシスト式燃料噴射装置4は、排
気行程中の吸気弁7aが閉じている間に圧縮空気のみを
燃焼室5内に噴射するので、燃焼室5内に残されたH
C,COを圧縮空気中の酸素と反応させることができ、
高温の燃焼室5内に圧縮空気を噴射するので低温始動時
でもHC,COは空気と反応しやすく、排気中のHC,
CO濃度を効果的に下げることができるという利点があ
る。
【0027】また、吸気弁7aが閉じている間に圧縮空
気を噴射するので、吸気が流入して燃焼室5内の温度が
低下する前の反応が起こりやすい状態でHC,COと空
気とを反応させることができるという利点もある。さら
に、本筒内噴射型4サイクルエンジンによれば、エアー
アシスト式燃料噴射装置4は、排気弁7aが閉じられ、
吸気弁6aが開き始めた後の吸気TDC付近のタイミン
グで圧縮空気のみを燃焼室5内に噴射するので、ピスト
ン10,燃焼室5内壁等に付着した燃料11を圧縮空気
噴射により吹き飛ばして気化させることができ、さらに
気化された燃料は排気されることなく一端吸気ポート7
に戻り、再び吸気行程を経て再度燃焼室5内に戻される
ので、次の膨張行程で有効に燃焼させることができると
いう利点がある。
【0028】したがって、特に低温始動時に、ピストン
10頂部表面等の燃焼室5内壁に付着した燃料が未燃の
まま燃焼室から排出される結果、排気ガス中のHC濃度
が増加してしまうという問題を解決するのに大変効果的
である。なお、本発明は上述の実施形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々変
形して実施できることは言うまでもない。例えば、上述
した排気行程中の圧縮空気噴射と吸気行程中の圧縮空気
噴射とは、同一のサイクルにおいて行なう以外に、排気
行程中の圧縮空気噴射の次に必要に応じて吸気行程中の
圧縮空気噴射を行なったり、排気行程中の圧縮空気噴
射,吸気行程中の圧縮空気噴射をそれぞれ別々のサイク
ルにおいて行なったり、また、排気行程中の圧縮空気噴
射のみや吸気行程中の圧縮空気噴射のみを行なってもよ
い。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1記載の本発
明の筒内噴射型4サイクルエンジンによれば、圧縮空気
および燃料を燃焼室内に直接噴射することができるエア
ーアシスト式燃料噴射装置を4サイクルエンジンの排気
行程中の吸気弁が閉じている間に上記圧縮空気のみを噴
射するように制御するので、単純な構成で、吸気が流入
して燃焼室内の温度が低下する前の反応が起こりやすい
状態でHC,COと空気とを反応させることができ、排
気ガス中のHC,COの排出量を低減することができ
る。
【0030】さらに、請求項2記載の本発明の筒内噴射
型4サイクルエンジンによれば、排気弁の開閉タイミン
グを変化させることのできる可変バルブタイミング装置
をさらにそなえ、上記制御手段は可変バルブタイミング
装置により上記排気弁の閉時期を早めるとともに、排気
弁を閉じた後に上記圧縮空気のみを噴射するので、燃焼
室内壁等に付着した燃料を吹き飛ばして気化させること
ができ、気化された燃料は排気されることなく次の膨張
行程で有効に燃焼させることができ、排気ガス中のH
C,COの排出量を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4サイ
クルエンジンの構成を示す要部断面図である。
【図2】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4サイ
クルエンジンにかかる圧縮空気の噴射タイミングを示す
図である。
【図3】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4サイ
クルエンジンにかかる図2の噴射タイミングに対応した
圧縮空気噴射時の燃焼室内の模式図である。
【図4】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4サイ
クルエンジンにかかる圧縮空気の他の噴射タイミングを
示す図である。
【図5】本発明の一実施形態としての筒内噴射型4サイ
クルエンジンにかかる図4の噴射タイミングに対応した
圧縮空気噴射時の燃焼室内の模式図である。
【符号の説明】
1 筒内噴射型エンジン(筒内噴射型4サイクルエンジ
ン) 2 シリンダヘッド 3 点火プラグ 4 エアーアシスト式燃料噴射装置 4a 噴射口 4d 圧縮空気流入口 4e 圧縮空気供給ポンプ 4f 圧縮空気通路 4g 燃料噴射弁 5 燃焼室 6 吸気ポート 6a 吸気弁 6b 吸気側カムシャフト 6c 吸気側VVT 7 排気ポート 7a 排気弁 7b 排気側カムシャフト 7c 排気側VVT(可変バルブタイミング装置) 8 制御手段(ECU)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 41/34 F02D 41/34 A F02M 67/02 F02M 67/02 Fターム(参考) 3G023 AA04 AB03 AC05 AD02 AD03 AD12 AF01 3G066 AA02 AB02 AD12 BA26 CC06U CC40 CC46 CD26 CE22 3G092 AA01 AA06 AA09 AA11 DA01 DA02 DA04 DA09 DC07 DE03S EA03 FA18 GA01 3G301 HA04 HA19 KA12 LA00 LA08 LB04 LC01 NE14 PA17Z PE01Z PE04Z

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気および燃料を燃焼室内に直接噴
    射することができるエアーアシスト式燃料噴射装置と、 該噴射装置を4サイクルエンジンの排気行程中の吸気弁
    が閉じている間に上記圧縮空気のみを噴射するように制
    御する制御手段とをそなえたことを特徴とする、筒内噴
    射型4サイクルエンジン。
  2. 【請求項2】 排気弁の開閉タイミングを変化させるこ
    とのできる可変バルブタイミング装置をさらにそなえ、 上記制御手段は、該可変バルブタイミング装置により該
    排気弁の閉時期を早めるとともに、該排気弁を閉じた後
    に上記圧縮空気のみを噴射するように該噴射装置を制御
    することを特徴とする、請求項1記載の筒内噴射型4サ
    イクルエンジン。
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