JP2000160936A - 挟込み防止装置 - Google Patents

挟込み防止装置

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JP2000160936A
JP2000160936A JP11060232A JP6023299A JP2000160936A JP 2000160936 A JP2000160936 A JP 2000160936A JP 11060232 A JP11060232 A JP 11060232A JP 6023299 A JP6023299 A JP 6023299A JP 2000160936 A JP2000160936 A JP 2000160936A
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tube body
opening
light receiving
light emitting
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JP11060232A
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Morihiko Toyosumi
守彦 豊鷲見
Masahiro Kume
昌宏 粂
Yasuyo Matsumoto
安世 松本
Mitsutoshi Kamakura
光寿 鎌倉
Naohiro Nakatsuji
直宏 中辻
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness System Technologies Research Ltd
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    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
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    • E05F15/00Power-operated mechanisms for wings
    • E05F15/40Safety devices, e.g. detection of obstructions or end positions
    • E05F15/42Detection using safety edges
    • E05F15/43Detection using safety edges responsive to disruption of energy beams, e.g. light or sound
    • E05F15/431Detection using safety edges responsive to disruption of energy beams, e.g. light or sound specially adapted for vehicle windows or roofs
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E05LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
    • E05FDEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
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    • E05F15/43Detection using safety edges responsive to disruption of energy beams, e.g. light or sound
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
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    • E05YINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
    • E05Y2400/00Electronic control; Electrical power; Power supply; Power or signal transmission; User interfaces
    • E05Y2400/10Electronic control
    • E05Y2400/52Safety arrangements associated with the wing motor
    • E05Y2400/53Wing impact prevention or reduction
    • E05Y2400/54Obstruction or resistance detection
    • E05Y2400/58Sensitivity setting or adjustment

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で低コスト化が図られ、信頼性も
高く、異物からの応力を高感度で検出できるとともに、
開閉部材が締め切られる直前に生じる挟込みも検出でき
る挟込み防止装置を提供する。 【解決手段】 この挟込み防止装置では、ウエザースト
リップ9内に埋め込まれた弾性材料からなるチューブ体
11の内部空間13内に光(赤外線)を通し、挟込みに
よる異物からの応力によりチューブ体11が変形するこ
とにより生じる内部空間13内を伝達する光の光量の減
少の有無を判定することにより、挟込みを検出するよう
になっている。チューブ体11の内部空間13内に入射
された光は、チューブ体11の内周面11aで反射され
つつ、内部空間13内を伝搬するようになっている。ま
た、チューブ体11の内部空間13は、外部と連通して
いるので、変形した際に内部空間13内の圧力が上昇す
ることなく、チューブ体11が容易に弾性変形するよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のパワーウ
インド装置等に適用される挟込み防止装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の挟込み防止装置には、例えば、自
動車のパワーウインド装置に適用されているものとして
以下のものがある。
【0003】第1の従来例としは、窓ガラスを開閉駆動
するモータに流れる過電流の有無により挟込みを検知す
るものがある。
【0004】また、第2の従来例としては、内部に高屈
折率の透明液体が充填され、透明液体よりも低屈折率の
弾性材料により形成された軟質チューブ体をウエザース
トリップ内に埋め込むとともに、軟質チューブ体の長手
方向の両側に発光素子と受光素子とを配置したものがあ
る(特開昭58−26621号公報)。この挟込み防止
装置では、一端側の発光素子が発光した光を、コアであ
る透明液体中に入射させ軟質チューブ体の内周面で全反
射させつつ他端側まで伝搬させて他端側の受光素子に受
光させ、その受光素子の受光光量の変化に基づいて異物
検出を行うようになっている。
【0005】すなわち、挟込みが発生し、異物からの応
力により軟質チューブ体が弾性変形すると、軟質チュー
ブ体の弾性変形した部分の内周面に入射する光の入射角
度が変化するため、透明液体中を伝搬される光の多く
が、進行方向を大きく変えられ、全反射が生じる臨界角
以下の入射角度で軟質チューブ体の内周面に入射するこ
ととなり、導光路である透明液体中から外部へ漏れる。
この挟込み防止装置は、この光の漏れにより生じる受光
素子の受光光量の減少を検出することにより異物検出を
行うようになっている。
【0006】さらに、第3の従来例としては、窓枠部の
左右両側の互いに対向する位置に上下に所定間隔をあけ
て複数対の発光素子および受光素子を設け、互いに対応
する各発光素子および各受光素子同士が投受する光が異
物に遮られて生じる各受光素子の受光光量の減少を検出
することにより異物検出を行うようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の従来例では、窓ガラスを締め切るときにモータに
流れる過電流により挟込み防止装置が誤動作しないよう
にするため、窓ガラスが完全に閉じられる少し手間で、
挟込み防止機能を解除する必要があり、窓ガラスが完全
に閉鎖されるまで挟込み防止を確実に行えないという問
題がある。
【0008】また、モータに所定の基準値以上の負荷が
かかったときに流れる過電流を検知して挟込みを検出す
るので、前記基準値をあまり低く設定すると、挟込みが
発生していないのに挟込みありと誤判断される場合があ
り、誤判断防止のために前記基準値をあまり低く設定で
きず、検出感度が低いという問題もある。このため、手
などが挟込まれた際に、大きな力が手に加わってしま
う。
【0009】さらに、上述の第2の従来例では、軟質チ
ューブ体に透明液体を封入する必要があり、軟質チュー
ブ体の構造が複雑であり、製造コストが高いという問題
がある。
【0010】また、発光素子が発光した光を、全反射を
利用して透明液体からなる導光路内に閉じこめるように
なっており、光ファイバと同様な原理を利用しているた
め、チューブ体が曲げに弱く、大きく屈曲または湾曲し
ている自動車の窓枠部への設置には適さないという問題
もある。
【0011】さらに、異物にモータからの大きな力が加
わる前に挟込みを検出するためには、軟質チューブ体
は、比較的小さな応力により容易に弾性変形することが
好ましいのであるが、第2の従来例では、透明液体をあ
る一定の圧力で封入しておく必要がある関係上、あまり
チューブ体の硬度を低くすると、透明液体の封入の圧力
でチューブ体が必要以上に膨れてしまったり、あるいは
透明液体の重量によりチューブ体が変形して形状が保持
できなくなってしまったりするため、軟質チューブ体を
所定の硬度以上とする必要があり、異物からの応力の検
出感度が悪いという問題もある。
【0012】また、軟質チューブ体は、内部に透明液体
を封入した構成であり、内部圧力の逃げがなく、異物か
らの応力が加わった際にはその応力の増大に比例して内
部圧力が増大するようになっているので、異物からの応
力が増大するのに伴ってその応力に対するチューブ体の
反発力が増大するようになっている。このため、透明液
体を封入したチューブ体は外部からの応力により変形し
にくく、この点も、異物からの応力の検出感度を低下さ
せる要因となっている。
【0013】さらに、透明液体の封止の信頼性を長期間
保持することが難しいという問題もある。
【0014】また、透明液体として水を使用した場合、
使用温度によっては水が凍ってしまい、これによって導
光路内で光が散乱され、使用不能となるという問題があ
る。
【0015】さらに、通常、軟質チューブ体に使用する
弾性材料は、使用温度(−40℃〜+100℃)におい
ては結晶化度が低いため、封入した液体により膨潤しや
すく、また使用材料によっては劣化が進行しやすいとい
う問題もある。
【0016】また、第3の従来例では、一般に屈曲また
は湾曲している窓ガラスの閉鎖方向下流側端部、および
その閉鎖方向下流側端部が当接する窓枠部の部分に沿っ
て異物検出用の光を通過させるのは困難であるため、窓
ガラスの閉鎖方向下流側端部と窓枠部との間隔が所定幅
以下になると、異物を検出できなるという問題がある。
【0017】さらに、複数対の発光素子および受光素子
を配置しているので、各受光素子が誤って対応する発光
素子以外の発光素子の光を受光してしまい、誤動作する
ことがないように、すなわち各組の発光素子および受光
素子が互いに干渉しないようにするための特別の対策を
施す必要があり、構成の複雑化および高コスト化を招く
という問題がある。
【0018】そこで、前記問題点に鑑み、本発明は、簡
易な構成で低コスト化が図られ、信頼性も高く、異物か
らの応力を高感度で検出できるとともに、開閉部材が締
め切られる直前に生じる挟込みも検出できる挟込み防止
装置を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、所定の制御手段が駆動機構を制御して
開閉部材を開閉駆動することにより開閉される開口部
が、前記開閉部材によって閉鎖される際の挟込みを防止
する挟込み防止装置であって、前記開閉部材が開閉され
る際に互いに近接離反して前記開口部を開閉する前記開
閉部材の外周縁部の部分および前記開口部の内周部のう
ちの部分の少なくともいずれか一方の少なくとも一部
に、前記外周縁部および前記内周部に沿って設けられ、
外力に対して柔軟に変形および復元する弾性材料によっ
て形成され、その内部空間が外部と連通した状態で前記
弾性材料よりも低屈折率の気体で満たされている中空の
チューブ体と、前記チューブ体の長手方向一方側から前
記内部空間内に向けて第1の光を入射させる第1の発光
手段と、前記発光手段によって入射され前記チューブ体
の内周面で反射されつつ前記チューブ体の長手方向他方
側に伝達された前記第1の光を受光する第1の受光手段
と、前記第1の受光手段の受光光量を逐次監視し、異物
からの応力によって前記チューブ体が弾性変形すること
により生じる前記第1の受光手段の前記受光光量の減少
が生じたか否かを判定し、前記受光光量の減少が生じた
場合には前記制御手段に前記開閉部材の閉動作の禁止を
指示する判定手段と、を備えることを特徴とする。
【0020】また、前記目的を達成するための技術的手
段は、所定の制御手段が駆動機構を制御して開閉部材を
開閉駆動することにより開閉される開口部が、前記開閉
部材によって閉鎖される際の挟込みを防止する挟込み防
止装置であって、前記開閉部材が開閉される際に互いに
近接離反して前記開口部を開閉する前記開閉部材の外周
縁部の部分および前記開口部の内周部の部分のうちの少
なくともいずれか一方の少なくとも一部に、前記外周縁
部および前記内周部に沿って設けられ、外力に対して柔
軟に変形および復元する光透過性の弾性材料によって形
成され、その内部空間が外部と連通している中空のチュ
ーブ体と、前記チューブ体の長手方向一方側から、前記
内部空間内と前記チューブ体中とのうちの少なくとも一
方に向けて第1の光を入射させる第1の発光手段と、前
記第1の発光手段によって入射され、前記内部空間内と
前記チューブ体中とのうちの少なくとも一方を伝達され
て前記チューブ体の長手方向他方側に伝達された前記第
1の光を受光する第1の受光手段と、前記第1の受光手
段の受光光量を逐次監視し、異物からの応力によって前
記チューブ体が弾性変形することにより生じる前記第1
の受光手段の前記受光光量の減少が生じたか否かを判定
し、前記受光光量の減少が生じた場合には前記制御手段
に前記開閉部材の閉動作の禁止を指示する判定手段と、
を備えることを特徴とする。
【0021】さらに、好ましくは、前記発光手段は、前
記チューブ体の前記長手方向一方側から前記チューブ体
中に前記第1の光を入射させ、前記受光手段は、前記発
光手段によって入射され、前記チューブ体中を伝達され
て前記チューブ体の長手方向他方側に伝達された前記第
1の光を受光するようになっているのがよい。
【0022】また、好ましくは、前記チューブ体の内周
面を前記第1の光を反射する所定の光反射材で被覆する
のがよい。
【0023】さらに、好ましくは、前記チューブ体の内
周面を、前記第1の光が前記チューブ体中から前記内部
空間内に出射する際および前記第1の光が前記内部空間
内から前記チューブ体中に入射する際に効果的に散乱さ
れるように、前記チューブ体を構成する前記弾性材料よ
りも低屈折率の光透過性の被覆材で、その被覆材の内側
表面が梨地状になるように被覆するのがよい。
【0024】また、好ましくは、前記チューブ体の外周
面を、前記第1の光を反射する光反射材で被覆するのが
よい。
【0025】さらに、好ましくは、前記開口部は自動車
の車窓であり、前記チューブ体は、前記車窓の窓枠部の
内周部に設けられるウエザーストリップ内に埋め込まれ
ているのがよい。
【0026】また、好ましくは、前記開口部は自動車の
車窓であり、前記チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内
周部に設けられるウエザーストリップ内に埋め込まれて
おり、前記ウエザーストリップとともに同時押出成型に
より形成されるのがよい。
【0027】さらに、好ましくは、前記開口部は自動車
の車窓であり、前記チューブ体は、前記車窓の窓枠部の
内周部に設けられるウエザーストリップ内に埋め込ま
れ、前記ウエザーストップを形成する材料よりも高屈折
率の前記弾性材料で形成されているのがよい。
【0028】また、好ましくは、前記開口部は自動車の
車窓であり、前記チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内
周部に設けられ、前記開閉部材としての窓ガラスと前記
車窓の前記内周部との間の防水のためのウエザーストリ
ップとしての機能も有しているのがよい。
【0029】さらに、好ましくは、前記チューブ体の前
記内部空間は、前記チューブ体の長手方向に垂直な断面
の形状が、1箇所または複数箇所で括れた略ひょうたん
形または略串団子形であるのがよい。
【0030】また、好ましくは、前記挟込み防止装置
は、前記開口部の外側に設けられ、前記開口部を横断す
るようにして第2の光を投光する単一の第2の発光手段
と、前記開口部の外側における前記開口部を挟んで前記
第2の発光部と対向する位置に設けられ、前記第2の発
光手段が発光した前記第2の光を受光する単一の第2の
受光手段とをさらに備え、前記判定手段は、前記第2の
受光手段の受光光量を逐次監視し、異物によって前記第
2の光が遮られることにより生じる前記第2の受光手段
の前記受光光量の減少が生じたか否かを判定し、前記受
光光量の減少が生じた場合には前記制御手段に前記開閉
部材の閉動作の禁止を指示する機能をさらに備えている
のがよい。
【0031】さらに、好ましくは、前記第1の発光手段
と前記第1の受光手段とは、変調された前記第1の光を
投受するのがよい。
【0032】また、好ましくは、前記第2の発光手段と
前記第2の受光手段とは、変調された前記第2の光を投
受するのがよい。
【0033】さらに、好ましくは、前記第2の発光手段
は、前記第2の光を投光する発光素子と、前記発光素子
の近傍に配設され、外部から直流信号によって与えられ
る発光開始の指示に従い、前記発光素子を所定の変調形
式でオンオフ駆動する駆動回路と、を備えているのがよ
い。
【0034】また、好ましくは、前記判定手段は、前記
第2の受光手段に備えられる受光素子の近傍に配設され
るのがよい。
【0035】さらに、好ましくは、前記開口部は自動車
の車窓であり、前記第2の発光手段は、前記車窓を構成
する窓枠部に配設され、前記第2の光を投光する発光素
子と、前記窓枠部以外の位置に配設され、伝送線を介し
て前記発光素子を所定の変調形式でオンオフ駆動する駆
動回路とを備えており、前記第2の受光手段は、前記車
窓を構成する窓枠部に配設され、前記第2の光を受光す
る受光素子を備えており、前記判定手段は、前記窓枠部
以外の位置に配設されるのがよい。
【0036】また、好ましくは、前記発光素子と前記駆
動回路との間、および前記受光素子と前記判定手段との
間を接続する伝送線として、耐ノイズ特性を有する伝送
線が用いられるのがよい。
【0037】さらに、好ましくは、前記第2の光は、3
0KHzから50KHzの変調周波数で変調されて投受
されるのがよい。
【0038】また、好ましくは、前記開口部は自動車の
車窓であり、前記第2の発光手段は、前記第2の光を発
光する発光素子と、前記発光素子を所定の変調形式でオ
ンオフ駆動する駆動回路とを備え、前記第2の受光手段
は前記第2の光を受光する受光素子を備え、前記発光素
子、前記駆動回路、前記受光素子および前記判定手段
は、前記車窓の窓枠部以外の位置に配設されており、前
記挟込み防止装置は、前記発光素子が発光した前記第2
の光を前記窓枠部の光出射部まで伝達する投光用光ファ
イバと、前記光出射部と前記車窓を挟んで対向する前記
窓枠部の光入射部に入射した前記第2の光を前記受光素
子まで伝達する受光用光ファイバとを、さらに備えるの
がよい。
【0039】
【発明の実施の形態】1.第1実施形態 図1は本発明の第1実施形態に係る挟込み防止装置に備
えられるチューブ体の配設状態を示す断面図であり、図
2は本実施形態に係る挟込み防止装置が適用された自動
車のパワーウインド装置のブロック図であり、図3は図
1のチューブ体の全体形状を概略的に示す断面図であ
る。
【0040】このパワーウインド装置は、大略的に、車
窓(開口部)1を開閉する窓ガラス(開閉部材)3と、
その窓ガラス3を上下方向に開閉駆動するモータ5を有
する開閉機構と、その開閉機構のモータ5を駆動制御す
る制御部(制御手段)7と、ウエザーストリップ9内に
埋め込まれたチューブ体11と、そのチューブ体11の
内部空間13内を通して光(ここでは、波長が例えば9
50nmの赤外線)15を送受する発光部17および受
光部19と、発光部17および受光部19を通じて挟込
みの有無を判定する判定部(判定手段)21とを備えて
いる。なお、本実施形態では、発光部17および受光部
19が、第1の発光手段および第1の受光手段に対応し
ている。
【0041】チューブ体11は、図1および図3に示す
ように、その長手方向に連通した内部空間13を有する
円筒形の中空の弾性部材であり、外力に対して柔軟に変
形するとともに復元する柔軟な弾性材料によって形成さ
れている。チューブ体11の内部空間13は、チューブ
体11の外部と連通しており、チューブ体11を構成す
る弾性材料よりも低屈折率の気体(ここでは空気)によ
って満たされている。また、チューブ体11の内周面1
1aは、光15を効率よく反射するように可能な限り滑
らかな面に仕上げられているのが好ましい。
【0042】チューブ体11は外力により容易に変形す
る必要があるので、使用する弾性材料は、shore
D硬度が50以下のものが好ましく、また、挟込み発生
時や事故時の衝撃等(例えば100Nの応力)により変
形しても復元するとともに、繰り返し変形された場合に
も柔軟性を保持でき耐久性に優れたものである必要があ
る。このような弾性材料としては、例えば、シリコーン
ゴム、ブタジェンゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴ
ム、アクリロニトリルゴム、ブチルゴム、塩化ビニル、
エチレン共重合体(エチレン・プロピレン系共重合体、
エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−エチルアク
リレート共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−αオレフィン共重合体など)、スチレン・ブタ
ジェン共重合体などのスチレン系共重合体、ポリアミド
系エラストマ、ポリウレタン系エラストマ、ポリエステ
ル系エラストマ、ビニリデンフルオライド−テトラフル
オロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体など
のフッ素系エラストマ等を単独で、あるいは複数種類混
合したものを用いることができる。
【0043】このように構成されるチューブ体11は、
図1および図2に示すように、窓ガラス3の閉鎖方向下
流側端部(点A1から点A2およびA3を経た点A4ま
で)の部分(ここでは点A1から点A3まで)が当接す
る窓枠部23(ここではドアフレーム)の内周部の部分
(ここでは点B1から点B2を経た点B3まで)に配設
されるウエザーストリップ9の内部に、窓枠部23の内
周に沿って埋め込まれている。なお、本実施形態では、
窓枠部23の内周部の点B1から点B3の区間にチュー
ブ体11を設けたが、ウエザーストリップ9が点B3か
ら点B4の区間にも設けられる場合には、チューブ体1
1を点B3から点B4の区間にも設けてもよい。
【0044】また、チューブ体11は、挟込みが生じた
際に異物35(図4等参照)からの応力がチューブ体1
1に有効に与えられるように、ウエザーストリップ9内
におけるウエザーストリップ9の内周部9a(ここでは
最内周部)に面する部分に位置するように埋め込むのが
よい。
【0045】さらに、このように構成されるチューブ体
11とウエザーストリップ9とは、同時押出成型により
形成されている。
【0046】このように埋め込まれたチューブ体11の
長手方向両端部は共に開放しており、その一方側には発
光部17に備えられる発光素子(赤外線LED等)31
が配置され、他方側には受光部19に備えられる受光素
子(フォトトランジスタ等)33が配置されている。
【0047】発光素子31は、図5に示されるように、
光15をチューブ体11の一方側から内部空間13内に
入射させるようになっている。内部空間13内に入射さ
れた光15は、チューブ体11が異物35からの応力に
よって変形していない状態にあるときは、チューブ体1
1の内周面11aの各部分に十分に大きな入射角度で入
射するので、内周面11aで反射されつつ効率よく内部
空間13内を伝搬し、チューブ体11の他方側に配置さ
れた受光素子33によって受光されるようになってい
る。ここで、光15が内部空間13内を伝搬して受光素
子33に到達するまでには、内部空間13内からの漏れ
や吸収等により幾分減衰するのであるが、発光素子31
の発光強度、および受光素子33の受光感度を調整する
ことにより、十分に挟込みの検出を行うことができるよ
うになっている。
【0048】一方、窓ガラス3が閉塞されている途中
で、図4に示されるように、窓ガラス3の閉鎖方向下流
側端部の部分と、窓枠部23の内周部の部分との間で異
物35の挟込みが生じると、異物35を挟み込んだ際に
生じる異物35からの応力がウエザーストリップ9を介
してチューブ体11に与えられ、その応力によりチュー
ブ体11が、図4および図5に示すように内部空間13
が部分的に押しつぶされるようにして弾性変形する。
【0049】このようにチューブ体11が弾性変形する
と、内部空間13内に張り出したチューブ体11の変形
箇所37の内周面11aによって光15が遮られ、変形
箇所の内周面11aに入射した光15の一部または全部
が、入射角が小さくなることにより生じる反射率の低下
により内周面11aで反射されずにチューブ体11を透
過して内部空間13外に漏れ、あるいは内部空間15内
を逆行する方向に反射されるなどする結果、受光素子3
3に入射する光15の光量が大きく低下するようになっ
ている。
【0050】発光部17は、発光素子31とその発光素
子31の図示しない駆動回路を備えており、判定部21
の制御により発光素子31を通じて光15を発光する。
受光部19は、発光素子31が発光した光15を受光し
て受光光量(受光強度)に応じた電気信号に変換する受
光素子33とその受光素子33が出力する電気信号を増
幅する図示しない増幅回路等を備えて構成されており、
その増幅した電気信号を判定部21に逐次出力する。
【0051】判定部21は、制御部7からの指示に従
い、発光部17の発光素子31を発光させつつ受光部1
9から入力される電気信号を通じて受光素子33の受光
光量を逐次監視しており、受光素子33の受光光量が所
定量だけ減少すると、あるいは所定の基準値以下になる
と、挟込み有りと判定し、制御部7に挟込み回避のため
の指示を与える。挟込みの判定基準となる受光素子33
の受光光量の減少量または基準値は、チューブ体11に
どのくらいの応力が加わった際に挟込み有りと判定する
かによって設定される。また、このような判定部21の
挟込み判定動作は、制御部7の指示によって行われる。
【0052】制御部7は、窓ガラス3の開閉を指示する
図示しない操作スイッチからの入力に基づき、モータ5
を駆動制御して窓ガラス3の開閉を制御する。そして、
制御部7は、窓ガラス3を閉鎖させるべきときには、例
えば、判定部21に挟込み検出動作を行わせつつ窓ガラ
ス3を閉動作させ、判定部21からの挟込み回避の指示
が与えられない場合にはそのまま窓ガラス3の閉動作を
続行して所定位置(例えば全閉位置)まで窓ガラス3を
閉鎖する一方、判定部21からの挟込み回避の指示が与
えられた場合には、直ちに窓ガラス3の閉動作を停止す
るととももに窓ガラス3を全開位置まで開動作させるよ
うになっている。
【0053】このような構成により、このパワーウイン
ド装置では、窓ガラス3の閉鎖中に手等の異物35の挟
込みが生じると、挟込みによる異物35からの応力によ
り図4および図5に示されるようにチューブ体11が部
分的に変形し、これによって、その変形箇所37等にお
ける光15の漏れ等により受光素子33の受光光量の減
少が生じ、この受光光量の減少を判定部21が検出する
ことにより挟込みが検知され、判定部21から制御部7
に挟込み回避のための指示が与えられ、制御部7により
窓ガラス3の閉動作の停止および開動作が行われ、挟込
みが防止されるようになっている。
【0054】以上のように、本実施形態によれば、窓枠
部23の内周部に配設されるウエザーストリップ9内に
挟込み検出用のチューブ体11が備えらているので、窓
ガラス3が完全に締め切られる直前の状態まで異物35
の挟込みの検出を行うことができる。
【0055】また、チューブ体11の内部空間13はチ
ューブ体11の外部と連通しており封止する必要がない
ので、透明液体を封入する必要のある第2の従来例に比
して、チューブ体11の構成を大幅に簡略化することが
でき、低コストで作成することができる。
【0056】さらに、チューブ体11の内部空間13は
チューブ体11を構成する弾性材料よりも低屈折率の空
気で満たされており、第2の従来例のように全反射によ
らずにチューブ体11の内周面11aで光15を反射さ
せつつ伝搬するようになっているので、第2の従来例に
比してチューブ体11の曲げに対する影響を比較的受け
にくく、チューブ体11を屈曲形状で配設しても使用に
耐え得るという利点がある。
【0057】また、チューブ体11の内部には、第2の
従来例のように液体等を充填する必要がないので、第2
の従来例に比してチューブ体11を構成する弾性材料の
硬度を十分に小さく設定することができ、これによっ
て、異物35からの応力の検出感度を大幅に向上させる
ことができ、手等が挟込まれた場合に、痛みを覚える前
に挟込みを検出することができる。この点に関して、本
実施形態では、異物35からの10N以下の応力を検出
可能となっている。
【0058】さらに、チューブ体11の内部空間13は
外部と連通しており、チューブ体11が異物35からの
応力により弾性変形しても内部空間13内の圧力は増大
することはなく、外部からの応力により容易に変形する
ようになっているので、異物35からの応力を高感度で
検出することができ、この点においても第2の従来例よ
りも優れている。
【0059】また、チューブ体11の内部空間13内に
液体等を封入する必要がないので、封入した液体等が漏
れ出したりする心配がなく、また、封入した水等の液体
が凍ってしまったり、封入液体によりチューブ体11が
膨潤して劣化しやすくなったりする心配もなく、長期使
用に対する信頼性も高いという利点がある。
【0060】さらに、チューブ体11がウエザーストリ
ップ9内に埋め込まれているので、チューブ体11に直
接異物35が当接してチューブ体11が破損するのを防
止することができるとともに、チューブ体11を風雨や
太陽光線等の外部環境から保護することができる。
【0061】また、チューブ体11とウエザーストリッ
プ9とが同時押出成形により同時に形成されるので、製
造工程を大幅に簡略化することができ、低コスト化が図
れる。
【0062】さらに、検出用の光15として赤外線を使
用しているので、光15を殆どチューブ体11によって
吸収されることなく伝搬することができ、発光素子31
の発光光量を小さく抑えて効率よく挟込み検出を行うこ
とができる。
【0063】なお、本実施形態では、車窓1の防水を図
るウエーストリップ9がドアフレーム23に設けられて
いるハードトップ車の場合について説明したが、ウエザ
ーストップ9が車体側の窓枠部23に設けられているセ
ダンの場合についても同様に適用できる。
【0064】また、本実施形態では、チューブ体11を
ウエザーストリップ9内に埋め込んだが、ウエザースト
リップ9の車窓1に面する外周部の部分にチューブ体1
1を配設してもよく、あるいは、窓枠部23の内周部に
おけるウエザーストリップ9以外の部分にチューブ体1
1を配設してもよい。
【0065】さらに、本実施形態では、窓枠部23側に
チューブ体11を設けたが、窓ガラス3の閉鎖方向下流
側端部に設けてもよく、あるいは窓枠部23側と窓ガラ
ス3側との両方に設けてもよい。
【0066】また、本実施形態では、検出用の光15に
赤外線を使用したが、可視光等の他の光を使用してもよ
い。
【0067】2.第2実施形態 図6は、本発明の第2実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるチューブ体41の構成を示す断面図である。
本実施形態に係るチューブ体41は、その内周面41a
を光反射材43で被覆した点を除いて第1実施形態に係
るチューブ体11と同様であり、対応する部分には同一
の参照符号を付す。
【0068】光反射材43は、少なくとも光15の波長
領域において高反射率の材料からなり、例えば、銀、ロ
ジウム、クロムなどの金属、あるいはアルミナ、シリカ
などのセラミックスなどの高反射率の材料が用いられ
る。
【0069】本実施形態によれば、第1実施形態と同様
な効果が得られるとともに、チューブ体41の内周面4
1aが光反射材43で被覆されているので、チューブ体
41の内周面41aの光反射効率を向上させることがで
き、発光素子31の発光光量を小さく抑えつつ、効率よ
く挟込みの検出を行うことができる。
【0070】3.第3実施形態 図7は、本発明の第3実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるウエザーストリップ(チューブ体)の構成を
示す断面図である。本実施形態では、光15を伝搬させ
る導光路である内部空間13がウエザーストリップ9そ
のものに設けられ、ウエザーストリップ9に第1実施形
態に係るチューブ体11と同様な機能が与えられてお
り、第1実施形態の構成と対応する部分には同一の参照
符号が用いられている。
【0071】本実施形態においても、挟込みによって異
物35からの応力がウエザーストリップ9の内周部9a
に与えられると、応力により内周部9aが変形すること
により内部空間13が部分的につぶれ、これによって受
光素子33の受光光量が減少するので、この受光光量の
減少を判定部21で検出することにより挟込みを検出す
ることがでかきるようになっている。
【0072】本実施形態によれば、第1実施形態と同様
な効果が得られるとともに、ウエザーストリップ9に光
15を伝搬させる内部空間13を設け、ウエザーストリ
ップ9そのものを挟込み検出用のチューブ体11として
使用するようになっているので、部品点数の削減および
構成の簡略化が図れ、大幅な低コスト化が図れる。
【0073】4.第4実施形態 図8は、本発明の第4実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるチューブ体51の構成を模式的に示す断面図
である。本実施形態は、光15が内部空間13内ではな
くチューブ体51自体の中を伝搬されるようにした点を
除いて第1実施形態と同様であり、対応する部分には同
一の参照符号を用いる。
【0074】本実施形態では、チューブ体51が、光透
過性の弾性材料から構成されており、図8に示されるよ
うに、チューブ体51中を光15が長手方向に伝搬可能
な構成となっている。使用する弾性材料としては、光透
過性が良好なものであれば、第1実施形態のチューブ体
11と同様な弾性材料が使用可能である。
【0075】また、チューブ体51を形成する弾性材料
には、内部空間13内を満たす気体(ここでは空気)お
よびウエザーストリップ9を形成する弾性材料よりも高
屈折率の材料を選択するのが好ましい。これによって、
チューブ体51中を光15が伝搬する際、チューブ体5
1の内周面51aおよび外周面51bに光15が所定の
入射角(臨界角)以上で入射すると全反射するので、内
周面51aおよび外周面51bの光15の反射率が向上
し、効率よく光15を伝搬させることができる。
【0076】このような構成のチューブ体51では、チ
ューブ体51に異物35からの応力が与えれていない状
態おいては、図8に示されるように、発光素子31から
発せられた光15は、チューブ体51の一方側端部の端
面および内周面51aからチューブ体51中に入射し、
内周面51aおよび外周面51bによって反射されつつ
チューブ体51中を伝搬され、チューブ体51の他方側
端部から出射して受光素子33に受光される。
【0077】一方、挟込みによって異物35からの応力
が与えられ、図4および図9に示されるようにチューブ
体51が部分的に弾性変形された場合には、その変形箇
所53の内周面51aおよび外周面51bに入射する光
15の入射角が小さくなり、チューブ体51中を伝搬し
ていた光15の全部または一部がチューブ体51中から
外部に漏れ、受光素子33の受光光量が大幅に減少す
る。
【0078】このため、本実施形態においても、第1実
施形態の場合と同様に、判定部21にて受光素子33の
受光光量の減少を検出することにより、挟込みの発生を
検出できるようになっている。
【0079】以上のように、本実施形態によれば、第1
実施形態と同様な効果が得られるとともに、チューブ体
51を形成する弾性材料に内部空間13内の空気および
ウエザーストリップ9を形成する弾性材料よりも高屈折
率の材料を用いることにより、チューブ体51の内周面
51aおよび外周面51bの反射率を向上させ、光15
を効率よくチューブ体51中で伝搬させることができる
ので、発光素子31の発光光量を小さく抑えつつ、効率
よく挟込みの検出を行うことができる。
【0080】なお、本実施形態では、チューブ体51自
体の中を伝搬する光15の光量の変化に基づいて挟込み
を検出するようにしたが、発光素子31が発光する光1
5をチューブ体51中およびチューブ体51の内部空間
13内に伝搬させ、その伝搬したきた光15を受光素子
33で受光することにより、異物35からの応力により
チューブ体51が弾性変形した際に生じるチューブ体5
1中およびチューブ体51の内部空間13内を伝搬する
光15の光量の変化(減少)に基づき挟込みを検出する
ようにしてもよい。
【0081】5.第5実施形態 図10は、本発明の第5実施形態に係る挟込み防止装置
に用いられるチューブ体61の構成を模式的に示す断面
図であり、図11はその要部拡大断面図である。本実施
形態に係るチューブ体61は、その内周面61aを所定
の被覆材63で被覆した点を除いて第4実施形態に係る
チューブ体51と構成および使用方法が同様であり、対
応する部分には同一の参照符号を付す。
【0082】被覆材63は、チューブ体61を形成する
弾性材料よりも低屈折率の光透過性の材料からなり、図
11に示されるように、その内側表面63aが梨地状
(細かい凹凸状、すなわち光15の散乱が生じる形状)
になるようにチューブ体61の内周面61aを被覆して
いる。
【0083】ここでは、固化状態で被覆材63となる塗
布溶液を、その表面張力を利用して散点状に内周面61
aに塗布することにより梨地状の内側表面63aを形成
している。なお、ここでは、所定の塗布溶液を内周面6
1aに散点的に塗布することにより梨地状の内側表面6
3aを形成したが、梨地状の内側表面63aを実現でき
るのであれば、図12に示すように、内周面61aの全
面を被覆材63で連続的に覆うようにした方が、チュー
ブ体61の内周面での光15の反射効率を向上させるこ
とができる点でより好ましい。
【0084】このような被覆材63でチューブ体61の
内周面61aを被覆することによって、チューブ体61
が異物35からの応力により変形していない状態にある
ときには、チューブ体61内において光15が所定角度
(臨界角)以上の入射角で内周面61aに入射したとき
には全反射されるので、内周面61aの反射効率を向上
させることができる。
【0085】また、チューブ体61が図4および図9に
示されるように挟込みによる異物35からの応力により
変形した場合には、チューブ体61中の光15がチュー
ブ体61の変形箇所を通じて内部空間13内に漏れる
際、およびその漏れた光15がチューブ体61中に戻る
際に、光15が被覆材63の梨地状の内側表面63aに
よって効果的に四方に散乱されて減衰されるため、チュ
ーブ体61の変形により受光素子33の受光光量が敏感
に減少するようになっている。
【0086】本実施形態によれば、第4実施形態と同様
な効果が得られるとともに、挟込みによる異物35から
の応力によりチューブ体61が弾性変形した際に、チュ
ーブ体61中から内部空間13内に漏れた光15を効果
的に散乱させて減衰させることができるので、チューブ
体61の変形した際に受光素子33の受光光量がより敏
感に減少するようになり、その結果、チューブ体61に
与えられる異物35からの応力をより高感度に検出する
ことができる。
【0087】6.第6実施形態 図13は、本発明の第6実施形態に係る挟込み防止装置
に用いられるチューブ体71の構成を模式的に示す断面
図である。本実施形態に係るチューブ体71は、その外
周面71bを所定の光反射材73で被覆した点を除き、
内周面71aを被覆材63で被覆した点等は第5実施形
態に係るチューブ体61と同様であり、対応する部分に
は同一の参照符号を付す。
【0088】光反射材73は、少なくとも光15の波長
領域において高反射率の材料からなり、例えば、銀、ロ
ジウム、クロムなどの金属、あるいはアルミナ、シリカ
などのセラミックスなどの高反射率の材料が用いられ
る。
【0089】本実施形態によれば、第5実施形態と同様
な効果が得られるとともに、チューブ体71の外周面7
1bが光反射材73で被覆されているので、チューブ体
71の外周面71bの光反射効率を向上させることがで
き、発光素子31の発光光量を小さく抑えつつ、効率よ
く挟込みの検出を行うことができる。
【0090】なお、本実施形態においては、チューブ体
71をウエザーストリップ9を形成する弾性材料よりも
高屈折率の弾性材料で形成する必要はない。
【0091】7.第1ないし第6実施形態に係るチュー
ブ体の変形例図14は、第1ないし第6実施形態に係る
チューブ体11,41,51,61,71(総称する場
合には単に11とする)の第1の変形例を示す断面図で
ある。
【0092】本変形例におけるチューブ体81では、図
14に示されるように、その内部空間13の長手方向に
垂直な断面の形状が、1箇所で括れた略ひょうたん形に
なっており、内部空間13が第1および第2の部分空間
13a,13bに分割されている。
【0093】ここで、部分空間13a,13bは完全に
分割されておらず、幅が狭くなった括れ部を通じて互い
に連通しているが、完全に分割され、相互に完全に独立
した構成にしてもよい。この場合には、第1ないし第6
実施形態に係るチューブ体11を2本並べて配設するよ
うにしてもよい。
【0094】発光素子31および受光素子33は、各部
分空間13a,13bごとに2対設けてもよく、各部分
空間13a,13bに共用のものを1対設けるようにし
てもよい。
【0095】このようなチューブ体81は、図14に示
すように、第1の部分空間13aが、ウエザーストリッ
プ9の内周部9aにおける最内周部の内側に位置し、第
2の部分空間13bが、窓ガラス3の閉鎖方向下流側端
部が内周部9aに対向する位置を通過する際にその閉鎖
方向下流側端部と対応する内周部9aの部分の内側に位
置するように、内周部9aの外側部分から最内周部に沿
って斜めに傾斜した状態でウエザーストリップ9内に埋
め込まれている。
【0096】ここで、第1ないし第6実施形態に係るチ
ューブ体11の配設例では、図15に示されるように、
異物35からの応力が、窓ガラス3の閉鎖方向Aに対し
て斜め外方Bからウエザーストリップ9の内周部9aに
与えられた場合には、チューブ体11が的確に変形しに
くく、挟込みの検出が遅れることがあった。
【0097】これに対し、本変形例では、ウエザースト
リップ9の最内周部だけでなく、ウエザーストリップ9
の内周部9aにおける窓ガラス3に対向する部分もチュ
ーブ体81によってカバーされているので、異物35か
らの応力が、ウエザーストリップ9の内周部9aに、図
16に示されるように閉鎖方向Aから与えられた場合に
は、主に第1の部分空間13aが押しつぶされるように
チューブ体81が弾性変形する一方、図17に示される
ように閉鎖方向Aに対して斜め外方Bから与えられた場
合には、主に第2の部分空間13bが押しつぶされるよ
うにチューブ体81が弾性変形するようになっており、
斜め外方Bからの異物35の応力も的確に検出すること
ができる。
【0098】このように斜め外方Bから異物35からの
応力が与えられる例としては、図18に示されるよう
に、大型のサンバイザー83が設けられているときに手
等の異物35の挟込みが発生した場合が考えられる。
【0099】図19は、第1ないし第6実施形態に係る
チューブ体11の第2の変形例を示す断面図である。
【0100】本変形例におけるチューブ体91では、図
19に示されるように、その内部空間13の長手方向に
垂直な断面の形状が、2箇所で括れた略串団子形になっ
ており、内部空間13が第1なしい第3の部分空間13
a,13b,13cに分割されている。
【0101】このようなチューブ体91は、図19に示
すように、第1の部分空間13aが、ウエザーストリッ
プ9の内周部9aにおける最内周部の内側に位置し、第
2の部分空間13bが、窓ガラス3の閉鎖方向下流側端
部が内周部9aに対向する位置を通過する際にその閉鎖
方向下流側端部と対応する内周部9aの部分の内側に位
置し、第3の部分空間13cが、内周部9aの車室内側
に面する部分の内側に位置するように、内周部9aの外
側部分、最内周部および内側部分に沿って「く」に屈曲
した状態でウエザーストリップ9内に埋め込まれてい
る。
【0102】これによって、本変形例では、挟込みによ
り異物35からの応力が、ウエザーストリップ9の内周
部9aに、図19の矢印C1なしいC3で示されるよう
に窓ガラス3の閉鎖方向Aからだけでなく、その左右両
側から与えられた場合にもこれに応じてチューブ体91
が的確に弾性変形し、挟込みを迅速に検出できるように
なっている。
【0103】8.第7実施形態 図20は、本発明の第7実施形態に係る挟込み防止装置
が適用されたパワーウインド装置の構成を示すブロック
図である。本実施形態に係るパワーウインド装置は、車
窓1を横断するように挟込み検出用の光101(第2の
光)を投受する1対の発光部103および受光部105
を付け加えた点を除いて第1実施形態に係るパワーウイ
ンド装置と同様であり、対応する部分には同一の参照符
号を付す。なお、本実施形態では、発光部103および
受光部105が、第2の発光手段および第2の受光手段
に対応している。
【0104】なお、ここでは、挟込み検出用のチューブ
体として、第1実施形態に係るチューブ体11を採用し
たが、第2ないし第6実施形態に係るチューブ体41,
51,61,71、あるいはその第1および第2の変形
例に係るチューブ体81,91を採用してもよい。
【0105】発光部103および受光部105に備えら
れる発光素子(赤外線LED等)111および受光素子
(フォトトランジスタ等)113は、車窓1の前方側端
部周辺(いわゆる三角コーナー部)と、車窓の後方側の
上端部周辺との間で、車窓1を斜め方向に横断するよう
に挟込み検出用の光101(ここでは赤外線)を投受す
るようになっている。ここでは、発光素子111が車窓
1の窓枠部23の前方側端部周辺に配設され、受光素子
が窓枠部23の後方側の上端部周辺に配設されている。
また、光111は、窓ガラス3の内側または外側(ここ
では内側)を通過するようになっている。
【0106】このような発光素子111および受光素子
113は、その投受する光101が、幼児が窓越しに頭
を車外に出した際に幼児の頭部によって遮られるような
車窓1内の位置を横断するように配設するのが好まし
い。
【0107】図21は、発光部17,103および受光
部19,105の構成を示すブロック図である。発光部
17および受光部19と、発光部103および受光部1
05との構成は実質的に同一であり、ここでは発光部1
7および受光部19についてのみ説明することとする。
【0108】ここで、本実施形態では、発光部17,1
03と受光部19,105とは、太陽光等の外乱光の影
響を除去するために、所定の変調をかけられた光15,
101を投受するようになっているが、発光部17およ
び受光部19に関しては、外乱光に対してチューブ体1
1あるいはその内部空間13が遮光されている場合には
変調をかける必要はない。
【0109】発光部17は、信号発生回路121、増幅
回路123および発光素子31を備えて構成されてい
る。信号発生回路121は、判定部21の制御により、
所定の周波数(ここでは38kHz)でハイレベルとロ
ーレベルとの間で信号レベルが切替わる方形信号を出力
する。増幅回路123は、信号発生回路121が出力し
た方形信号を増幅して発光素子31に供給し、発光素子
31を信号発生回路121が出力する方形信号のハイ、
ローの切替わりに応じて断続的にオンオフする。これに
よって、発光素子31が38kHzの周波数で点滅し、
38kHzの変調周波数で変調された光15が発光素子
31から発光される。
【0110】受光部19は、受光素子33、増幅回路1
25、バンドパスフィルタ127および増幅回路129
を備えて構成されている。受光素子33の光受光部に
は、受光素子33が受光光量が強すぎて飽和してしまわ
ないように、フィルタ部材131が設けられており、発
光素子31が発光した光15、あるいはこの光15と共
に入射する外乱光がこのフィルタ部材131によって減
光されて受光素子33に入射するようになっている。な
お、このフィルタ部材131に、光15の波長に対応し
た波長選択特性を持たせてもよい。
【0111】受光素子33は、受信した光信号を受光光
量に応じた電気信号に変換する。増幅回路125は、受
光素子33から出力される電気信号を増幅してバンドパ
スフィルタ127に出力する。バンドパスフィルタ12
7は、入力される電気信号の信号成分のうち、発光部1
7の信号発生回路121が発生する信号の周波数に対応
した周波数成分(ここでは38kHzの周波数成分)の
みを透過させる。すなわち、このバンドパスフィルタ1
27によって、受光素子33が受信した光信号のうち、
発光素子31から発信された光信号の信号成分に対応す
る電気信号の信号成分のみが透過され、それ以外の外乱
光に対応する電気信号の信号成分は除去される。バンド
パスフィルタ127を透過した電気信号は、増幅回路1
29によって増幅されて判定部21に入力される。
【0112】この判定部21に入力される電気信号の信
号強度は、発光素子31が発光した光15の受光素子3
3への入射強度に応じて変化するようになっており、前
述のように挟込みによる異物35からの応力によりチュ
ーブ体11が変形した場合、おおび異物35によって光
101が遮られた場合には、各受光部19,105から
判定部21に入力される電気信号の信号強度が低下する
ようになっている。これによって、判定部21は、各受
光部19,105から入力される電気信号の信号強度の
低下の有無、あるいは信号強度が所定の基準値以下に低
下したか否かを判断することにより、異物35を検出で
きるようになっている。
【0113】ここで、変調周波数の設定値は任意である
が、ここでは、音声の可聴周波数およびAMラジオの受
信周波数を避けて設定されている。
【0114】このように構成される発光部17,103
および受光部19,105において、信号発生回路12
1の発信周波数およびバンドパスフィルタ127の透過
周波数は、判断部21の制御により順次変化されるよう
になっており、これによって、光15,101の変調周
波数と同一の周波数で強度が変動する外乱光が偶然存在
しても、変調周波数を順次変化させることによりこのよ
うな外乱光の影響を除去できるようになっている。
【0115】判定部21は、制御部7からの指示に従
い、各発光部17,103の発光素子31,111を発
光させつつ各受光部19,105から入力される電気信
号の信号強度を通じて各受光素子33,113が受光し
た各発光素子31,111からの光15,101の受光
光量を逐次監視しており、両受光部19および105か
ら入力される2つの電気信号のうちの少なくともいずれ
か一方の信号強度が所定量だけ減少すると、あるいは所
定の基準値以下になると、挟込み有り(あるいは異物3
5有り)と判定し、制御部7に挟込み回避のための指示
を与える。
【0116】制御部7は、所定の操作スイッチからの入
力があり、窓ガラス3を閉鎖させるべきときには、例え
ば、判定部21に挟込み検出動作を行わせつつ窓ガラス
3を閉動作させ、判定部21からの挟込み回避の指示が
与えられない場合にはそのまま窓ガラス3の閉動作を続
行して所定位置(例えば全閉位置)まで窓ガラス3を閉
鎖する一方、判定部21からの挟込み回避の指示が与え
られた場合には、直ちに窓ガラス3の閉動作を停止する
ととももに窓ガラス3を全開位置まで開動作させるよう
になっている。
【0117】また、判定部21は、例えば窓ガラス3の
閉鎖が行われていないときに、所定の頻度で、発光部1
7,103および受光部19,105の自己診断を行う
ようになっている。
【0118】この自己診断では、各発光素子31,11
1が発光され、そのときの各受光部19,105から与
えられる電気信号の信号強度が検出され、その各電気信
号の信号強度が挟込み検出が可能な範囲の下限値を示す
所定の基準値よりも小さくなっている場合には、その各
信号強度が所定の基準値を上回るように発光部17,1
03の増幅回路123の増幅率が制御され、各発光素子
31,111の発光強度が強められて補正される。
【0119】また、この自己診断による補正によって
も、各受信部19,105から与えられる電気信号の信
号強度が前記所定の基準値以上にならない場合等には、
判定部21から異常発生を知らせる異常報知信号が発生
されるようにしてもよい。そして、判定部21からこの
異常発生信号が出力された場合には、制御部7によって
所定の出力手段を通じて異常を知らせる所定の報知出力
(アラーム音等)がユーザに出力されるようにしてもよ
く、また、制御部7が、窓ガラス3を自動的に全閉位置
まで閉鎖させるための自動全閉スイッチからの入力受付
けを停止し、手動で窓ガラス3の開閉位置を指定する手
動開閉スイッチからの入力受付けのみを行うようにして
もよい。
【0120】以上のように、本実施形態によれば、前述
の各実施形態および各変形例と同様な効果が得られると
ともに、車窓1が大きく開放されている状態において、
その開放されている車窓1内に異物35が挿入された場
合には、発光部103および受光部105を通じてその
異物35を検知して挟込みを未然に防止することができ
るとともに、窓ガラス3の締め切り直前の状態におい
て、車窓1内に異物35が挿入された場合には、前述の
ようにしてチューブ体11を通じて異物35の挟込みを
検出することができるので、車窓1が窓ガラス3によっ
て閉鎖され始めた状態(例えば、半分以上開放された状
態)から完全に閉鎖される直前の状態まで、確実にかつ
迅速に異物35を検出して挟込みを防止することができ
る。
【0121】また、車窓1を横断するように投受される
光101は、1対の発光部103および受光部105に
よるもののみなので、従来のように各組の発光部および
受光部の間で光101が干渉しないように特別の対策を
施す必要がなく、装置の簡略化が図れる。
【0122】さらに、異物検出用の各光15,101
は、変調された状態で投受されるようになっているの
で、太陽光等の外乱光の影響を受けることなく、異物3
5の検出を正確に行うことができる。
【0123】特に、各受光部19,105では、その入
射光をまずフィルタ部材131で減光した後、受光素子
33,113で受光し、さらにバンドパスフィルタ12
7で各発光素子31,111が発光した光信号に対応す
る信号成分のみを抽出した後、増幅回路129によって
増幅するようになっているので、各受光部19,105
に太陽光のように非常に強い外乱光が入射した場合で
も、各発光素子31,111が発光した光信号に対応す
る信号成分を的確に抽出し、挟込み検出を行うことがで
き、車載環境の変化に耐えられるようになっている。
【0124】また、光15,101の変調周波数は順次
変化されるようになっているので、万が一外乱光の強度
が光15,101の変調周波数と同じ周波数で変化して
いる場合でも、変調周波数が直ぐに外乱光の周波数と異
なった周波数に変化し、外乱光の影響を除去することが
できる。
【0125】さらに、判定部21は自己診断機能を有し
ているので、自己診断によって各発光素子31,111
の発光強度が常に適正な値に設定されて確実な挟込みが
可能となっているとともに、故障時のユーザへの異常報
知や、窓ガラス3の自動全閉機能の停止等、適切な対応
が図れる。
【0126】また、本実施形態では、チューブ体11を
使用した挟込み検出と、発光部103および受光部10
5を使用した挟込み検出とを併用しているので、仮にい
ずれか一方が故障しても挟込み検出を行うことができ、
挟込み防止装置の信頼性を高めることができる。
【0127】さらに、発光部103および受光部105
が投受する光101は所定の変調周波数に変調されてい
るので、仮に発光部103および受光部105を複数組
配設する場合でも、各組の変調周波数を互いに異ならせ
ておくだけで互いの干渉を防止することができる。これ
によって、複数組の発光部103および受光部105を
配設することにより、光101の不感領域を縮小するこ
とができる。
【0128】9.第7実施形態の変形例 図22は、第7実施形態に係る挟込み防止装置の第1の
変形例を示すブロック図である。この変形例では、判定
部21を受光部19,105のそれぞれに組み込み、各
受光部19,105ごとに独立して挟込み判定を行うよ
うにするとともに、この発光部17,103および受光
部19,105を、ワンチップ形の半導体素子を用いて
それぞれ一体に構成し、車窓1を構成するドア側または
車両本体側の窓枠部における第1および第2の光15,
101を投受する各光出射部201,203および各光
入射部205,207に配設している。
【0129】これに伴って、制御部7には、発光部1
7,103の制御機能が付与されている。なお、制御部
7は、窓枠部以外の所定位置に配設される。また、ここ
で、本発明に係る駆動回路には、図21の信号発生回路
121および増幅回路123が対応している。
【0130】制御部7から各発光部17,103には、
所定の伝送線を通じて、ハイレベルとローレベルとの間
で切り替わる直流信号によって投光の開始および終了の
指示が与えらえるようになっている。
【0131】また、各受光部19,105から制御部7
には、所定の伝送線を通じて、ハイレベルとローレベル
との間で切り替わる直流信号によって、挟込みの有無に
関する判定結果、および異常の有無に関する自己診断結
果が与えられるようになっている。
【0132】これによって、本変形例によれば、発光部
17,103をワンチップ形の半導体素子を用いてそれ
ぞれ一体に構成し、窓枠部の各光出射部201,203
に配設しているため、各発光素子31,111とそれに
対応する駆動回路である信号発生回路121,123お
よび増幅回路123との間の伝送経路を省略することが
でき、これによって、その伝送経路からノイズが放射さ
れるのを防止することができるとともに、駆動信号に外
来ノイズが混入するのを防止することができる。
【0133】また、判定部21を受光部19,105の
それぞれに組み込み、受光部19,105をワンチップ
形の半導体素子を用いてそれぞれ一体に構成し、窓枠部
の各各光入射部205,207に配設しているため、各
受光素子33,113とそれに対応する増幅回路125
および判定部21等との間の伝送経路を実質的に省略す
ることができ、これによって、その伝送経路で受信信号
を伝送する際に受信信号に外来ノイズが混入するのを防
止することができるとともに、その伝送経路からノイズ
が放射されるのを防止することができる。
【0134】さらに、各発光部17,103および各受
光部19,105と制御部7との間での信号のやり取り
は、直流信号で行われるため、その伝送経路で放射され
るノイズを低減することができる。
【0135】また、各発光部17,103および各受光
部19,105がワンチップ形の半導体素子を用いて一
体に構成されているため、これらの構成の小型軽量化を
図ることができる。これによって、発光部17,103
および各受光部19,105(特に、発光部103およ
び受光部105)を窓枠部に取付ける場合には、窓枠を
構成するフレーム部材に取付孔を設ける必要があり、そ
の取付孔はフレーム部材の強度確保のため小さくする必
要があるのであるが、窓枠部に設ける取付孔を小さく
し、フレーム強度の向上を図ることができる。
【0136】図23は第7実施形態に係る挟込み防止装
置の第2の変形例を示すブロック図であり、図24はそ
の変形例に備えられる制御ユニットの構成を示すブロッ
ク図である。この変形例では、図23および図24に示
すように、図20および図21に示す制御部7、判定部
21、発光素子31,111以外の発光部17,103
の構成要素、および受光素子33,113以外の受光部
19,105の構成要素を一ユニットに統合して制御ユ
ニット211としてある。
【0137】なお、図24において、駆動回路213,
215とは、図21における信号発生回路121および
増幅回路123を備えたものであり、信号処理回路21
7,219は、図21における増幅回路125、バンド
パスフィルタ127および増幅回路129を備えたもの
である。
【0138】制御ユニット211は、窓枠部以外の位置
に配設され、これによって、窓枠部の各光出射部20
1,203および各光入射部205,207には、光学
素子31,111および受光素子33,113のみが配
設されることとなる。
【0139】また、各発光素子31,111および各受
光素子33,113と制御ユニット211との間の信号
伝達用の伝送線221,223;225,227には、
ツイストペア線およびシールド線等の耐ノイズ特性を有
する伝送線が使用される。
【0140】さらに、各光学素子31,111および各
受光素子33,113の間で投受される第1および第2
の光15,101の変調周波数は、人間の可聴周波数お
よびラジオ電波の受信周波数を避けるようにして30K
Hzから50KHzの周波数に設定される。
【0141】これによって、本変形例によれば、窓枠部
の光出射部201,203および光入射部205,20
7には発光素子31,111および受光素子33,11
3のみが設けられる構成となっているため、窓枠部に設
ける取付孔を小さくし、フレーム部材の強度の向上が図
れるとともに、光出射部201,203および光入射部
205,207の構成の小型軽量化が図られ、ドアが閉
じられた際の衝撃等によって発光素子31,111およ
び受光素子33,113の光軸にずれが生じるのを防止
することができる。
【0142】また、図20および図21に示す制御部
7、判定部21、発光素子31,111以外の発光部1
7,103の構成要素、および受光素子33,113以
外の受光部19,105の構成要素を一ユニットに統合
して制御ユニット211としてあるため、部品点数やコ
ネクタ等の接続部が減少して信頼性が向上するととも
に、これらの各構成要素が行う処理を一つのマイコンで
処理させることができ、これによって前述の自己診断に
よる補正等の処理にも容易に対応することができる。
【0143】さらに、各発光素子31,111および各
受光素子33,113と制御ユニット211との間の接
続には耐ノイズ特性を有する伝送線221,223;2
25,227が使用されているため、この間の伝送経路
でのノイズ放出およびノイズ混入を防止することができ
る。
【0144】また、第1および第2の光15,101の
変調周波数が、人間の可聴周波数およびラジオ電波の受
信周波数を避けるようにして設定されため、車両のドア
にドアスピーカが配設されている場合にもドアスピーカ
へ駆動信号を伝送する伝送経路から漏れるノイズによる
挟込み検知処理への影響を低減することができるととも
に、挟込み検知装置から漏れるノイズがラジオの受信状
態に与える影響を低減することができる。
【0145】さらに、本変形例に係る制御ユニット21
1を、パワーウィンドウ装置における窓ガラス3の開閉
を指示する複数の操作スイッチが配設されるドアスイッ
チユニットと統合するのが好ましい。これによって、部
品点数および接続部等をさらに減少させることができ
る。
【0146】図25は第7実施形態に係る挟込み防止装
置の第3の変形例を示すブロック図であり、図26はそ
の変形例に備えられる制御ユニットの構成を示すブロッ
ク図である。この変形例が、上述の第2の変形例と異な
る点は、図25および図26に示すように、制御ユニッ
ト211に発光素子31,111および受光素子33,
113をさらに組み込み、制御ユニット211の発光素
子31,111および受光素子33,113と窓枠部の
光出射部201,203および光入射部205,207
との間における光15,101の伝送を光ファイバ23
1,233;235,237によって行うようにした点
である。
【0147】これによって、窓枠部の光出射部201,
203および光入射部205,207には、光15,1
01を投光する光ファイバ231,233の光出射端、
および光15,101を受光する光ファイバ235,2
37の光入射端のみが配設される構成となる。
【0148】したがって、本変形例においても、窓枠部
に設ける取付孔を小さくし、窓枠のフレーム強度の向上
が図れることができるとともに、制御ユニット211の
発光素子31,111および受光素子33,113と窓
枠部の光出射部201,203および光入射部205,
207との間は、光信号が伝送されるようになっている
ため、この区間でのノイズ漏れやノイズ混入を防止する
ことができる等、第2の変形例と同様な効果が得られ
る。
【0149】10.第1ないし7実施形態に係るチュー
ブ体の配設形態等の変形例以下に、図27ないし図41
を参照して、第1ないし7実施形態に係るチューブ体の
配設形態等の変形例を示す。
【0150】図27および図28に示す変形例では、チ
ューブ体11,41,51,61,71,81,91
(以後、総称する場合は、参照符号を「11」とする)
を、車窓1を形成するドア側または車両本体側の窓枠
(フレーム部材)241の内周部に装着される弾性材料
で形成された装着部材243に保持させている。
【0151】装着部材243は、ウエザーストリップ等
のゴム成型体であってもよく、ガーニッシュ等の内装材
を構成する樹脂成形体であってもよい。
【0152】ここで、装着部材243の車窓1の内周に
面する部分は、車窓1の内方に凸に膨出しており、その
膨出部分244の内側は、チューブ体11がはめ込まれ
る断面略U字形の収容溝245が設けられている。
【0153】チューブ体11および装着部材243の取
付けは、図28に示すように、まずチューブ体11を上
方から装着部材243の収容溝245内にはめ込んだ
後、装着部材243を窓枠241に取付けることによっ
て行われる。
【0154】図29に示す変形例では、チューブ体11
が装着部材243の膨出部分244内に埋め込まれてい
る。この場合、チューブ体11は装着部材243と二色
成形等によって一体に同時成形するようにしてもよく、
チューブ体11の挿入用の貫通孔を装着部材243に設
けておき、その貫通孔にチューブ体11を後からスライ
ド挿入するようにしてもよい。
【0155】なお、上記の第1および第2の構成に限ら
ず、例えば、チューブ体11を省略して装着部材243
に設けた貫通孔を光15の伝達経路と使用して装着部材
243自体にチューブ体11としての機能を持たせるよ
うにしてもよい。あるいは、チューブ体11を装着部材
243の表面に接着剤等で固着するようにしてもよい。
【0156】図30に示す変形例は、図27および図2
9に示す変形例の装着部材243と窓枠241との間に
樹脂成形体246が介在される場合の構成を示すもので
ある。これによって、装着部材243は、樹脂成形体2
46によって収容溝245の開口部が塞がれた状態で窓
枠241に取付けられるようになっている。
【0157】図31に示す変形例は、図27に示す変形
例に係る装着部材243の膨出部分244がゴムによっ
て形成され、それ以外の本体部分247が樹脂で形成さ
れた構成を示している。本変形例では、膨出部分244
は、本体部分247と一体成形等によって固着されてい
る。この場合、装着部材243の本体部分247は、必
ずしも弾性を有する材料で形成する必要はない。
【0158】図32に示す変形例では、本体部分247
と別に形成された膨出部分244が、本体部分247に
設けられた開口部249に上方側から挿入されて抜止め
保持される構成となっている。これに対応して、膨出部
分244の上端部両側には、本体部分247の開口部2
49の外周部と係合するフランジ部249が外方に突設
されている。
【0159】図33に示す変形例では、図29に示す構
成においてチューブ体11が埋め込まれた装着部材24
3の膨出部分244が本体部分247と別体に設けられ
ている。そして、本変形例では、膨出部分244がゴム
によって形成され、本体部分247が樹脂で形成され、
これらは一体成形等によって互いに固着されている。
【0160】図34に示す変形例では、図33に示す構
成において、装着部材244の膨出部分244と本体部
分247とが固着される代わりに、図32に示す変形例
のように、膨出部分244の上端部両側に外方に突設さ
れたフランジ部251によって、膨出部分244が本体
部分247の開口部249に抜止め保持されるようにな
っている。
【0161】図35に示す変形例では、図29に示す構
成において、チューブ体11等を使用した挟込み検知の
ために必要な信号伝送用等の電線253が装着部材24
3内に埋め込まれている。これによって、構成の簡略
化、および電線253の配索が装着部材243の取付け
に伴って行われるため、電線253の配索作業が省略で
きる等の効果が得られる。
【0162】図36に示す変形例では、窓枠241の内
周部に取付台部261を突設し、その取付台部261に
チューブ体11を接着剤等により固着している。取付台
部261は、挟込みが生じた際にチューブ体11を押し
つぶすように効果的に弾性変形させる押圧突起としての
機能も有している。このため、取付台部261の幅は、
チューブ体11の外径よりも小さく設定するのが好まし
い。なお、ここでは、取付台部261を窓枠241と一
体に設けたが、樹脂等を用いて別体に設けてもよい。ま
た、取付台部261が不要である場合には、後述する図
37、図39ないし図41に示すように省略してもよ
い。
【0163】図37ないし図39に示す変形例では、図
36に示す構成において、チューブ体11が取付けられ
る窓枠241の部分を、チューブ体11の上からスポン
ジやゴム(本明細書において合成ゴムおよび天然ゴムを
含む)等の軟質材263,265,267で覆ってい
る。図37および図38に示す構成では、軟質材26
3,265が窓枠241に接着剤により固着されてい
る。また、図39に示す構成では、窓枠241に係合凹
部(ここでは、係合孔)269を設けるとともに、軟質
材267にその係合凹部269に挿入されて抜止め保持
される係合凸部271を設け、軟質材267を窓枠24
1にはめ込み固定するようにしてある。
【0164】図40に示す変形例では、図36に示す構
成において、チューブ体11が取付けられる窓枠241
の部分を、チューブ体11の上からウエザーストリップ
273で覆っている。
【0165】図41に示す変形例では、図37の構成に
おいて、チューブ体11を窓枠241に固定する代わり
に軟質材263内に挿入して保持させるている。また、
軟質材263内にチューブ体11等を使用した挟込み検
知のために必要な信号伝送用等の電線275が埋め込ま
れている。これによって、構成の簡略化、および電線2
75の配索が軟質材263の取付けに伴って行われるた
め、電線275の配索作業が省略できる等の効果が得ら
れる。
【0166】なお、上述の各実施形態では、本発明に係
る挟込み防止装置を自動車のパワーウインド装置に適用
した場合について説明したが、自動車のサンルーフを自
動開閉するサンルーフ開閉装置に適用してもよく、ある
いは、自動車に限らず、開閉部材が自動的に開閉駆動さ
れて開閉される窓や出入口等の開口部における任意の自
動開閉装置に適用してもよい。
【0167】
【発明の効果】請求項1ないし20に記載の発明によれ
ば、開閉部材が開閉される際に互いに近接離反して開口
部を開閉する開閉部材の外周縁部の部分および開口部の
内周部の部分の少なくともいずれか一方の少なくとも一
部に、外周縁部および内周部に沿って柔軟に弾性変形す
るチューブ体を設け、異物からの応力によりそのチュー
ブ体が弾性変形した際に生じるチューブ体の内部空間内
を伝搬する第1の光の光量の減少を検出することによ
り、異物の挟込みを検出するようになっているので、開
閉部材が完全に締め切られる直前の状態まで異物の挟込
みの検出を行うことができる。
【0168】また、チューブ体の内部空間はチューブ体
の外部と連通しており封止する必要がないので、透明液
体を封入する必要のある第2の従来例に比して、チュー
ブ体の構成を大幅に簡略化することができ、低コストで
作成することができる。
【0169】さらに、特に、請求項1に記載の発明で
は、チューブ体の内部空間はチューブ体を構成する弾性
材料よりも低屈折率の気体で満たされており、第2の従
来例のように全反射によらずにチューブ体の内周面で第
1の光を反射させつつ伝搬するようになっているので、
第2の従来例に比してチューブ体の曲げに対する影響を
比較的受けにくく、チューブ体を屈曲形状で配設しても
使用に耐え得るという利点がある。
【0170】また、チューブ体の内部には、第2の従来
例のように液体等を充填する必要がないので、第2の従
来例に比してチューブ体を構成する弾性材料の硬度を十
分に小さく設定することができ、これによって、異物か
らの応力の検出感度を大幅に向上させることができ、手
等が挟込まれた場合に、痛みを覚える前に挟込みを検出
させることができる。
【0171】さらに、チューブ体の内部空間は外部と連
通しており、チューブ体が異物からの応力により弾性変
形しても内部空間内の圧力は増大することはなく、外部
からの応力により容易に変形するようになっているの
で、異物からの応力を高感度で検出することができ、こ
の点においても第2の従来例よりも優れている。
【0172】また、チューブ体の内部空間内に液体等を
封入する必要がないので、封入した液体等が漏れ出した
りする心配がなく、また、封入した水等の液体が凍って
しまったり、封入液体によりチューブ体が膨潤して劣化
しやすくなったりする心配もなく、長期使用に対する信
頼性も高いという利点がある。
【0173】請求項4に記載の発明によれば、チューブ
体の内周面が光反射材で被覆されているので、チューブ
体の内周面の光反射効率を向上させることができ、第1
の発光手段の発光光量を小さく抑えつつ、効率よく挟込
みの検出を行うことができる。
【0174】請求項5に記載の発明によれば、チューブ
体の内周面が、チューブ体を構成する弾性材料よりも低
屈折率の光透過性の被覆材で被覆され、その被覆材の内
側表面が梨地状になっているので、第1の光がチューブ
体中から内部空間内に出射する際および第1の光が内部
空間内からチューブ体中に入射する際に効果的に散乱さ
れるようになっている。
【0175】このため、チューブ体が異物からの応力に
よって変形していない状態では、第1の発光手段が発光
した第1の光が、チューブの内周面および外周面で反射
(内周面では反射または全反射)されつつ、効率よくチ
ューブ体中を伝搬するようになっている一方、異物から
の応力によりチューブ体が弾性変形した際には、チュー
ブ体中から内部空間内に漏れた第1の光が被覆材の梨地
状の内側表面により効果的に散乱されて減衰さるので、
チューブ体の変形により第1の受光手段の受光光量が敏
感に減少するようになっており、これによって、異物か
らの応力を高感度で検出することができる。
【0176】請求項6に記載の発明によれば、チューブ
体の外周面が光反射材で被覆されているので、チューブ
体の外周面の光反射効率を向上させることができ、第1
の発光手段の発光光量を小さく抑えつつ、効率よく挟込
みの検出を行うことができる。
【0177】請求項7ないし9に記載の発明によれば、
チューブ体が車窓の内周部に設けられるウエザーストリ
ップ内に埋め込まれているので、チューブ体に直接異物
が接触してチューブ体が破損するのを防止することがで
きるとともに、チューブ体を風雨や太陽光線等の外部環
境から保護することができる。
【0178】請求項8に記載の発明によれば、チューブ
体とウエザーストリップとが同時押出成型により同時に
形成されるので、製造工程を大幅に簡略化することがで
き、低コスト化が図れる。
【0179】請求項9に記載の発明によれば、チューブ
体がウエザーストリップ内に埋め込まれ、ウエザースト
リップを形成する材料よりも高屈折率の弾性材料で形成
されているので、チューブ体中を伝搬する第1の光がチ
ューブ体とウエザーストリップとの境界面で反射または
全反射するようになっており、第1の光をチューブ体中
で効率良く伝搬させることができ、第1の発光手段の発
光光量を小さく抑えつつ、効率よく挟込みの検出を行う
ことができる。
【0180】請求項10に記載の発明によれば、ウエザ
ーストリップに第1の光を伝搬させる内部空間を設け、
ウエザーストリップそのものを挟込み検出用のチューブ
体として使用するようになっているので、部品点数の削
減および構成の簡略化が図れ、大幅な低コスト化が図れ
る。
【0181】請求項11に記載の発明によれば、チュー
ブ体の内部空間は、チューブ体の長手方向に垂直な断面
の形状が、1箇所または複数箇所で括れた略ひょうたん
形または略串団子形であるので、異物からの応力が開閉
部材の閉鎖方向から与えられた場合だけでなく、応力が
その閉鎖方向に対して左右両側方から与えられた場合等
にもその応力を的確に受け止めてチューブ体が変形する
ようにすることができる。
【0182】請求項12に記載の発明によれば、開口部
を横断するように第2の光を投受する1対の第2の発光
手段と第2の受光手段が、前述のチューブ体とともに設
けられている。このため、開閉部材が閉鎖されている際
に、開閉部材の閉鎖方向下流側端部と、その閉鎖方向下
流側端部が近接離反する開口部の内周部との間が大きく
開口している状態において、その開口している開口部内
に異物が挿入された場合には、第2の発光手段および第
2の受光手段を通じてその異物を検知して挟込みを未然
に防止することができる。また、開閉部材の閉鎖方向下
流側端部と、その閉鎖方向下流側端部が近接離反する開
口部の内周部との間の間隔が小さくなった締め切り直前
の状態において、その開口部内に異物が挿入された場合
には、前述のようにしてチューブ体を通じて異物の挟込
みを検出することができる。このように、本発明では、
開口部が開閉部材によって閉鎖され始めた状態(例え
ば、半分以上開放された状態)から完全に閉鎖される直
前の状態まで、異物を確実かつ迅速に検出して挟込みを
防止することができる。
【0183】また、開口部を横断するように投受される
光は、1対の発光手段および受光手段によるもののみな
ので、従来のように各組の発光手段および受光手段の間
で光が干渉しないように特別の対策を施す必要がなく、
装置の簡略化が図れる。
【0184】請求項13に記載の発明によれば、第1の
光は、変調された状態で投受されるようになっているの
で、太陽光等の外乱光の影響を受けることなく、異物の
検出を正確に行うことができる。
【0185】請求項14に記載の発明によれば、第2の
光は、変調された状態で投受されるようになっているの
で、太陽光等の外乱光の影響を受けることなく、異物の
検出を正確に行うことができる。
【0186】請求項15に記載の発明によれば、駆動回
路が発光素子の近傍に配設されるため、駆動回路と発光
素子との間の伝送経路を大幅に短く(あるいは省略)す
ることができ、これによって、駆動回路から発光素子へ
変調された駆動信号が伝送される際にその伝送経路から
ノイズが放射されるのを防止することができるととも
に、駆動信号に外来ノイズが混入するのを防止すること
ができる。
【0187】また、外部から駆動回路の与えられる発光
開始の指示は直流電流によって与えられるため、その伝
送経路で放射されるノイズを低減することができる。
【0188】さらに、駆動回路が発光素子の近傍に配設
されるため、発光素子と駆動回路とをワンチップの半導
体素子等を用いて一体化することができ、これによっ
て、発光素子と駆動回路とを小型軽量化することができ
る。
【0189】請求項16に記載の発明によれば、判定手
段が第2の受光手段の受光素子の近傍に配設されるた
め、受光素子と判定手段との間の伝送経路を大幅に短く
(あるいは省略)することができ、これによって、受光
素子から判定手段へ受信信号を伝送する際に受信信号に
外来ノイズが混入するのを防止することができるととも
に、受信信号の伝送経路からノイズが放射されるのを防
止することができる。
【0190】また、判定手段が受光素子の近傍に配設さ
れるため、受光素子と判定手段とをワンチップの半導体
素子等を用いて一体化することができ、これによって、
受光素子と判定手段とを小型軽量化することができる。
【0191】請求項17に記載の発明によれば、第2の
発光手段および受光手段の発光素子および受光素子等を
車両の窓枠部に配設する場合、窓枠を構成するフレーム
部材に取付孔を設ける必要があり、その取付孔はフレー
ム部材の強度確保のため小さくする必要があるのである
が、駆動回路および判定手段が窓枠部以外の位置に設け
られ、窓枠部には発光素子および受光素子のみが設けら
れる構成となっているため、窓枠部に設ける取付孔を小
さくし、フレーム強度の向上を図ることができる。
【0192】請求項18に記載の発明によれば、発光素
子と駆動回路との間、および受光素子と判定手段との間
の伝送経路でのノイズ放出およびノイズ混入を防止する
ことができる。
【0193】請求項19に記載の発明によれば、第2の
光の変調周波数が、人間の可聴周波数およびラジオ電波
の受信周波数を避けるようにして30KHzから50K
Hzの範囲内で設定されるため、車両のドアにドアスピ
ーカが配設されている場合にもドアスピーカへ駆動信号
を伝送する伝送経路から漏れるノイズによる挟込み検知
処理への影響を低減することができるとともに、挟込み
検知装置から漏れるノイズがラジオの受信状態に与える
影響を低減することができる。
【0194】請求項20に記載の発明によれば、第2の
発光手段の駆動回路、第2の受光手段の受光素子および
判定手段は、窓枠部以外の位置に配設され、窓枠部には
実質的に投光用光ファイバの出射端および受光用光ファ
イバの受光端のみが配設される構成であるため、窓枠部
に設ける取付孔を小さくし、フレーム部材の強度の向上
が図れる。
【0195】また、発光素子および受光素子と窓枠部の
光出射部および光入射部との間は光ファイバで光が伝送
されるようになっているため、この区間でのノイズ放出
およびノイズ混入を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る挟込み防止装置に
備えられるチューブ体の配設状態を示す断面図である。
【図2】図1の挟込み防止装置が適用された自動車のパ
ワーウインド装置のブロック図である。
【図3】図1のチューブ体の全体形状を概略的に示す断
面図である。
【図4】図1の挟込み防止装置において挟込みが生じた
状態を示す断面図である。
【図5】図3のチューブ体の挟込みが発生した際の状態
を示す断面図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるチューブ体の構成を示す断面図である。
【図7】本発明の第3実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるウエザーストリップ(チューブ体)の構成を
示す断面図である。
【図8】本発明の第4実施形態に係る挟込み防止装置に
用いられるチューブ体の構成を模式的に示す断面図であ
る。
【図9】図8のチューブ体の挟込みが発生した際の状態
を示す断面図である。
【図10】本発明の第5実施形態に係る挟込み防止装置
に用いられるチューブ体の構成を模式的に示す断面図で
ある。
【図11】図10の要部拡大断面図である。
【図12】図10のチューブ体の他の構成に係る要部拡
大断面図である。
【図13】本発明の第6実施形態に係る挟込み防止装置
に用いられるチューブ体の構成を模式的に示す断面図で
ある。
【図14】第1ないし第6実施形態に係るチューブ体の
第1の変形例を示す断面図である。
【図15】図1の挟込み防止装置において挟込みが生
じ、異物からの応力が斜め外方から加わった状態を示す
断面図である。
【図16】図14のチューブ体が使用された挟込み防止
装置において挟込みが生じた状態を示す断面図である。
【図17】図14のチューブ体が使用された挟込み防止
装置において挟込みが生じた状態を示す断面図である。
【図18】図14のチューブ体が使用された挟込み防止
装置において挟込みが生じた状態を示す断面図である。
【図19】第1ないし第6実施形態に係るチューブ体の
第2の変形例を示す断面図である。
【図20】本発明の第7実施形態に係る挟込み防止装置
が適用されたパワーウインド装置の構成を示すブロック
図である。
【図21】図20の挟込み防止装置に備えられる各発光
部および各受光部の構成を示すブロック図である。
【図22】第7実施形態に係る挟込み防止装置の第1の
変形例を示すブロック図である。
【図23】第7実施形態に係る挟込み防止装置の第2の
変形例を示すブロック図である。
【図24】図23の変形例に備えられる制御ユニットの
構成を示すブロック図である。
【図25】第7実施形態に係る挟込み防止装置の第3の
変形例を示すブロック図である。
【図26】図25の変形例に備えられる制御ユニットの
構成を示すブロック図である。
【図27】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図28】図27の変形例の取付け方法を示す図であ
る。
【図29】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図30】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図31】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図32】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図33】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図34】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図35】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図36】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図37】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図38】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図39】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図40】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【図41】チューブ体の配設形態等の変形例を示す断面
図である。
【符号の説明】
1 車窓 3 窓ガラス 5 モータ 7 制御部 9 ウエザーストリップ 11,41,51,61,71,81,91 チューブ
体 13 内部空間 15 光 17 発光部 19 受光部 21 判定部 31 発光素子 33 受光素子 43 光反射部材 63 被覆材 73 光反射材 101 光 103 発光部 105 受光部 201,203 光出射部 205,207 光入射部 211 制御ユニット 213,215 駆動回路 217,219 信号処理回路 221,223,225,227 耐ノイズ特性を有す
る伝送線 231,233,235,237 光ファイバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 豊鷲見 守彦 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 粂 昌宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 松本 安世 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 鎌倉 光寿 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 中辻 直宏 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 Fターム(参考) 2E052 AA01 AA09 BA02 BA06 CA06 EA14 EA15 EB01 EC01 GA02 GA06 GB00 GB06 GC06 GD00 GD09 HA01 KA08 KA12 KA13 KA27 3D127 AA02 BB01 CB05 CC05 DF04 DF35 FF08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の制御手段が駆動機構を制御して開
    閉部材を開閉駆動することにより開閉される開口部が、
    前記開閉部材によって閉鎖される際の挟込みを防止する
    挟込み防止装置であって、 前記開閉部材が開閉される際に互いに近接離反して前記
    開口部を開閉する前記開閉部材の外周縁部の部分および
    前記開口部の内周部の部分のうちの少なくともいずれか
    一方の少なくとも一部に、前記外周縁部および前記内周
    部に沿って設けられ、外力に対して柔軟に変形および復
    元する弾性材料によって形成され、その内部空間が外部
    と連通した状態で前記弾性材料よりも低屈折率の気体で
    満たされている中空のチューブ体と、 前記チューブ体の長手方向一方側から前記内部空間内に
    向けて第1の光を入射させる第1の発光手段と、 前記発光手段によって入射され前記チューブ体の内周面
    で反射されつつ前記チューブ体の長手方向他方側に伝達
    された前記第1の光を受光する第1の受光手段と、 前記第1の受光手段の受光光量を逐次監視し、異物から
    の応力によって前記チューブ体が弾性変形することによ
    り生じる前記第1の受光手段の前記受光光量の減少が生
    じたか否かを判定し、前記受光光量の減少が生じた場合
    には前記制御手段に前記開閉部材の閉動作の禁止を指示
    する判定手段と、を備えることを特徴とする挟込み防止
    装置。
  2. 【請求項2】 所定の制御手段が駆動機構を制御して開
    閉部材を開閉駆動することにより開閉される開口部が、
    前記開閉部材によって閉鎖される際の挟込みを防止する
    挟込み防止装置であって、 前記開閉部材が開閉される際に互いに近接離反して前記
    開口部を開閉する前記開閉部材の外周縁部の部分および
    前記開口部の内周部の部分のうちの少なくともいずれか
    一方の少なくとも一部に、前記外周縁部および前記内周
    部に沿って設けられ、外力に対して柔軟に変形および復
    元する光透過性の弾性材料によって形成され、その内部
    空間が外部と連通している中空のチューブ体と、 前記チューブ体の長手方向一方側から、前記内部空間内
    と前記チューブ体中とのうちの少なくとも一方に向けて
    第1の光を入射させる第1の発光手段と、 前記第1の発光手段によって入射され、前記内部空間内
    と前記チューブ体中とのうちの少なくとも一方を伝達さ
    れて前記チューブ体の長手方向他方側に伝達された前記
    第1の光を受光する第1の受光手段と、 前記第1の受光手段の受光光量を逐次監視し、異物から
    の応力によって前記チューブ体が弾性変形することによ
    り生じる前記第1の受光手段の前記受光光量の減少が生
    じたか否かを判定し、前記受光光量の減少が生じた場合
    には前記制御手段に前記開閉部材の閉動作の禁止を指示
    する判定手段と、を備えることを特徴とする挟込み防止
    装置。
  3. 【請求項3】 前記発光手段は、前記チューブ体の前記
    長手方向一方側から前記チューブ体中に前記第1の光を
    入射させ、 前記受光手段は、前記発光手段によって入射され、前記
    チューブ体中を伝達されて前記チューブ体の長手方向他
    方側に伝達された前記第1の光を受光するようになって
    いることを特徴とする請求項2に記載の挟込み防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記チューブ体の内周面を前記第1の光
    を反射する所定の光反射材で被覆することを特徴とする
    請求項1に記載の挟込み防止装置。
  5. 【請求項5】 前記チューブ体の内周面を、前記第1の
    光が前記チューブ体中から前記内部空間内に出射する際
    および前記第1の光が前記内部空間内から前記チューブ
    体中に入射する際に効果的に散乱されるように、前記チ
    ューブ体を構成する前記弾性材料よりも低屈折率の光透
    過性の被覆材で、その被覆材の内側表面が梨地状になる
    ように被覆することを特徴とする請求項3に記載の挟込
    み防止装置。
  6. 【請求項6】 前記チューブ体の外周面を、前記第1の
    光を反射する光反射材で被覆することを特徴とする請求
    項3または5に記載の挟込み防止装置。
  7. 【請求項7】 前記開口部は自動車の車窓であり、前記
    チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内周部に設けられる
    ウエザーストリップ内に埋め込まれていることを特徴と
    する請求項1ないし6のいずれかに記載の挟込み防止装
    置。
  8. 【請求項8】 前記開口部は自動車の車窓であり、前記
    チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内周部に設けられる
    ウエザーストリップ内に埋め込まれており、前記ウエザ
    ーストリップとともに同時押出成型により形成されるこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の挟
    込み防止装置。
  9. 【請求項9】 前記開口部は自動車の車窓であり、前記
    チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内周部に設けられる
    ウエザーストリップ内に埋め込まれ、前記ウエザースト
    ップを形成する材料よりも高屈折率の前記弾性材料で形
    成されていることを特徴とする請求項2、3または5に
    記載の挟込み防止装置。
  10. 【請求項10】 前記開口部は自動車の車窓であり、前
    記チューブ体は、前記車窓の窓枠部の内周部に設けら
    れ、前記開閉部材としての窓ガラスと前記車窓の前記内
    周部との間の防水のためのウエザーストリップとしての
    機能も有していることを特徴とする請求項1または4に
    記載の挟込み防止装置。
  11. 【請求項11】 前記チューブ体の前記内部空間は、前
    記チューブ体の長手方向に垂直な断面の形状が、1箇所
    または複数箇所で括れた略ひょうたん形または略串団子
    形であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれ
    かに記載の挟込み防止装置。
  12. 【請求項12】 前記挟込み防止装置は、 前記開口部の外側に設けられ、前記開口部を横断するよ
    うにして第2の光を投光する単一の第2の発光手段と、 前記開口部の外側における前記開口部を挟んで前記第2
    の発光部と対向する位置に設けられ、前記第2の発光手
    段が発光した前記第2の光を受光する単一の第2の受光
    手段とをさらに備え、 前記判定手段は、前記第2の受光手段の受光光量を逐次
    監視し、異物によって前記第2の光が遮られることによ
    り生じる前記第2の受光手段の前記受光光量の減少が生
    じたか否かを判定し、前記受光光量の減少が生じた場合
    には前記制御手段に前記開閉部材の閉動作の禁止を指示
    する機能をさらに備えていることを特徴とする請求項1
    ないし11のいずれかに記載の挟込み防止装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の発光手段と前記第1の受光
    手段とは、変調された前記第1の光を投受することを特
    徴とする請求項1ないし12のいずれかに記載の挟込み
    防止装置。
  14. 【請求項14】 前記第2の発光手段と前記第2の受光
    手段とは、変調された前記第2の光を投受することを特
    徴とする請求項12または13に記載の挟込み防止装
    置。
  15. 【請求項15】 前記第2の発光手段は、 前記第2の光を投光する発光素子と、 前記発光素子の近傍に配設され、外部から直流信号によ
    って与えられる発光開始の指示に従い、前記発光素子を
    所定の変調形式でオンオフ駆動する駆動回路と、を備え
    ていることを特徴とする請求項14に記載の挟込み防止
    装置。
  16. 【請求項16】 前記判定手段は、前記第2の受光手段
    に備えられる受光素子の近傍に配設されることを特徴と
    する請求項14または15に記載の挟込み防止装置。
  17. 【請求項17】 前記開口部は自動車の車窓であり、 前記第2の発光手段は、 前記車窓を構成する窓枠部に配設され、前記第2の光を
    投光する発光素子と、 前記窓枠部以外の位置に配設され、伝送線を介して前記
    発光素子を所定の変調形式でオンオフ駆動する駆動回路
    とを備えており、 前記第2の受光手段は、前記車窓を構成する窓枠部に配
    設され、前記第2の光を受光する受光素子を備えてお
    り、 前記判定手段は、前記窓枠部以外の位置に配設されるこ
    とを特徴とする請求項14に記載の挟込み防止装置。
  18. 【請求項18】 前記発光素子と前記駆動回路との間、
    および前記受光素子と前記判定手段との間を接続する伝
    送線として、耐ノイズ特性を有する伝送線が用いられる
    ことを特徴とする請求項17に記載の挟込み防止装置。
  19. 【請求項19】 前記第2の光は、30KHzから50
    KHzの変調周波数で変調されて投受されることを特徴
    とする請求項17に記載の挟込み防止装置。
  20. 【請求項20】 前記開口部は自動車の車窓であり、 前記第2の発光手段は、前記第2の光を発光する発光素
    子と、前記発光素子を所定の変調形式でオンオフ駆動す
    る駆動回路とを備え、 前記第2の受光手段は前記第2の光を受光する受光素子
    を備え、 前記発光素子、前記駆動回路、前記受光素子および前記
    判定手段は、前記車窓の窓枠部以外の位置に配設されて
    おり、 前記挟込み防止装置は、 前記発光素子が発光した前記第2の光を前記窓枠部の光
    出射部まで伝達する投光用光ファイバと、 前記光出射部と前記車窓を挟んで対向する前記窓枠部の
    光入射部に入射した前記第2の光を前記受光素子まで伝
    達する受光用光ファイバとを、さらに備えることを特徴
    とする請求項14に記載の挟込み防止装置。
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