JP2000159757A - 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法 - Google Patents

7−デオキシタキソール誘導体の製造方法

Info

Publication number
JP2000159757A
JP2000159757A JP10341262A JP34126298A JP2000159757A JP 2000159757 A JP2000159757 A JP 2000159757A JP 10341262 A JP10341262 A JP 10341262A JP 34126298 A JP34126298 A JP 34126298A JP 2000159757 A JP2000159757 A JP 2000159757A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
alkyl
atom
heterocyclic
alkoxyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10341262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000159757A5 (ja
Inventor
Tsunehiko Soga
恒彦 曽我
Kouichi Uoto
浩一 魚戸
Yasuyuki Takeda
泰幸 武田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiichi Pharmaceutical Co Ltd filed Critical Daiichi Pharmaceutical Co Ltd
Priority to JP10341262A priority Critical patent/JP2000159757A/ja
Publication of JP2000159757A publication Critical patent/JP2000159757A/ja
Publication of JP2000159757A5 publication Critical patent/JP2000159757A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/55Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups

Landscapes

  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 抗腫瘍性化合物の製造方法を提供する。 【解決手段】 溶媒中、金属触媒存在下、水素ガス雰囲
気中で処理することを特徴とする、各種置換基を有する
下記の一般式 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は7−デオキシ型タキ
ソール誘導体の新規な製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タキソール誘導体として、下記の構造式
で表される2つの化合物が既に上市され、臨床でその効
果が認められている。
【0003】
【化11】
【0004】
【化12】 現在、上記の2つの化合物に比べ活性が高い化合物、物
性が改善された化合物を見いだすべく種々の化合物が合
成されている。この中で、7位の水酸基が水素原子で置
換された7−デオキシ型誘導体は対応する水酸基型誘導
体より活性が向上しており、有望な化合物の一つである
(特開平6−157489号公報参照)。7−デオキシ
型誘導体を合成するには、7位水酸基を水素原子に変換
する工程が必要であるが、従来の合成法では、7位水酸
基をS−メチルチオカルボニル化等でキサンテート型化
合物に誘導した後、アゾイソブチロニトリル等のラジカ
ル開始剤の存在下、水素化トリブチルスズを反応させて
7位をデオキシ化する方法が一般的であった(例えば、
J.Org.Chem.,58,3798(1993)
やJ.Org.Chem.,58,5028(199
3)等)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法では毒性が極めて強い有機スズ化合物を使用するこ
と、ラジカル反応であるため反応の再現性が低いこと等
の工業的に実施するには種々の問題を有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、タキソール誘導体の7位水酸基を脱離して6,
7−オレフィン型に導いた後、この6,7−オレフィン
型化合物を溶媒中、金属触媒存在下、水素ガス雰囲気中
で処理することにより7−デオキシ型化合物を簡便に得
られることを見いだし本発明を完成させた。
【0007】本発明は、一般式(I)
【0008】
【化13】 [式中、Rはフェニル基を意味し、該フェニル基はハ
ロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる
群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有し
てもよい。Rはアルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アルコキシル基またはシクロアルキル基を意味
し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アル
コキシル基およびシクロアルキル基は、ハロゲン原子、
水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオ
キシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からな
る群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有
してもよい。Rは水素原子、保護基を有する水酸基、
水酸基または基
【0009】
【化14】 (式中、Zは水素原子、水酸基、ハロゲン原子または
アルキル基を意味する。Zは水素原子、水酸基、ハロ
ゲン原子またはアルキル基を意味する。Zはアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、
カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリー
ルオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ
基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、ア
ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からな
る群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有
してもよい。Zはアルキル基、アリール基またはアル
コキシル基を意味し、これらアルキル基、アリール基お
よびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボ
キシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキ
シ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミ
ノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシ
カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群か
ら選ばれる基を置換基として1個または複数個有しても
よい。)を意味する。また、Rと一緒になって=Oと
なってもよい。Rは、水素原子を意味するか、R
一緒になって=Oとなってもよい。Qは
【0010】
【化15】 を意味し、(式中、Rは保護基を有する水酸基、水酸
基、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコ
キシル基、基−O−(CH2n−R51、アシルオキシ基
または基−O−CO−(CH2n−R51を意味し、該ア
ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシル
基およびアシルオキシ基は、カルボキシル基、アルコキ
シル基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、
アリールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、アミ
ノ基、アルキルアミノ基、アシル基、アシルアミノ基、
アシルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アル
キルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホ
ニル基および3員環から8員環の大きさの含窒素複素環
基(該含窒素複素環基は、その環の構成原子上にアルキ
ル基を1個または複数個有してもよい。)からなる群か
ら選ばれる基を置換基として1個または複数個有しても
よい。(ここで、nは0から6の整数を意味し、R51
アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリ
ール基、複素環基または基
【0011】
【化16】 (Q1およびQ2は同一でも異なっていてもよく、水素原
子またはアルキル基を意味する。また、Q1およびQ2
結合して隣接する窒素原子と共に式
【0012】
【化17】 (X1は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y1、NH
またはN−Y1を意味し、Y1はアルキル基を意味す
る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
を形成してもよい。)を意味する。なお、これらアルケ
ニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール
基、複素環基および基
【0013】
【化18】 のアルキル部分(Q1および/またはQ2がアルキル基の
場合)は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ア
ルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニ
ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
ミノ基、アシルオキシ基および3員環から8員環の大き
さの含窒素複素環基(該含窒素複素環基は、その環の構
成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよ
い。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個ま
たは複数個有してもよい。) Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、アリール基または複素環基を意味し、これらアル
キル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基およ
び複素環基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキルア
ミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基
および式
【0014】
【化19】 (X2 は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y2、N
HまたはN−Y2を意味し、Y2はアルキル基を意味す
る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよ
い。Rは水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
キニル基、アリール基または複素環基を意味し、これら
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
および複素環基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキ
ルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキ
ル基および式
【0015】
【化20】 (X3は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y3、NH
またはN−Y3を意味し、Y3はアルキル基を意味す
る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよ
い。)]で表される化合物を溶媒中、金属触媒存在下、
水素ガス雰囲気中で処理することを特徴とする一般式
(II)
【0016】
【化21】 で表される化合物の製造方法に関する。
【0017】次に、本明細書で用いる用語について説明
する。ここで用いられる、“C1 〜C6 ”とは炭素数1
から6のものという意味で、例えば、“C2 〜C6 アル
ケニル基”は炭素数が2から6のアルケニル基を意味す
る。“アルキル基”、“アルケニル基”および“アルキ
ニル基”は直鎖でも分枝鎖でもよく、炭素数1(アルケ
ニル基およびアルキニル基の場合は炭素数2)から炭素
数6までのものが好ましい。“アルコキシカルボニル
基”とは、基−COO−の酸素原子にアルキル基が結合
したものを意味するが、該アルキル基にフェニル基(置
換基を有していてもよい。)が置換したものでもよく、
この様な例としては、ベンジルオキシカルボニル、フェ
ネチルオキシカルボニル、p−メトキシベンジルオキシ
カルボニル等が挙げられる。なお、アルキル部分は炭素
数1から6のものが好ましい。“アリール基”とは、芳
香族炭化水素の核から水素原子1個を除いた1価基のこ
とを意味し、例えば、フェニル、トリル、ビフェニリ
ル、ナフチル等が挙げられる。“アミノアルキル基”の
アミノ基の結合位置はアルキル基のどの位置でもよい。
また、アルキル基の炭素数は1から6が好ましい。“ア
ルキルアミノ基”とは、アミノ基にアルキル基が1個置
換したもの、あるいはアミノ基にアルキル基が2個置換
したもの(2個のアルキル基は同一でも異なっても良
い。)を意味する。また、アルキル基の炭素数は1から
6が好ましい。“アシル基”とは、カルボニル基(−C
O−)に水素原子、アルキル基またはアリール基が結合
したものを意味し、例えば、ホルミル、アセチル、プロ
パノイル、ベンゾイル等が挙げられる。なお結合するア
ルキル基としては、炭素数1から6のものが好ましく、
結合するアリール基としてはフェニル基が好ましい。
【0018】“複素環基”とは、環構造の構成原子とし
て酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる群から選
ばれる原子の1種以上を1個または複数個含む、単環性
あるいは二環性の飽和もしくは不飽和の複素環化合物か
ら導かれる基を意味し、これら複素環基はいずれの位置
で結合してもよい。単環性の複素環基としては、例え
ば、ピロール、フラン、チオフェン、ピロリジン、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾー
ル、ピラゾール、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキ
サゾール、チアゾール、オキサジアゾール、チアジアゾ
ール、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラ
ン、ピペリジン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、
ピペラジン、ジオキサン、ピラン、モルホリン等の単環
性の複素環化合物から導かれる基が挙げられる。二環性
の複素環基としては、ベンゾフラン、インドリジン、ベ
ンゾチオフェン、インドール、ナフチリジン、キノキサ
リン、キナゾリン、クロマン等の二環性の複素環化合物
から導かれる基が挙げられる。
【0019】“含窒素複素環基”とは、複素環基の構成
原子として必ず窒素原子を1個含み、他に構成原子とし
て酸素原子、窒素原子および硫黄原子からなる原子の1
種以上を1個または複数個含むこともある飽和または不
飽和の複素環化合物から導かれる基を意味する。例え
ば、ピロール、ピロリジン、イミダゾール、ピラゾー
ル、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジ
ン、ジヒドロピリジン、ピペリジン、ピリダジン、ピリ
ミジン、ピラジン、ピペラジン、モルホリン、チオモル
ホリン等から導かれる基が挙げられる。
【0020】“式
【0021】
【化22】 (Xpは酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Yp、NH
またはN−Ypを意味し、Ypはアルキル基を意味する。
pは1から3の整数を意味する。)で表される、窒素原
子を含む5員環から6員環の大きさの飽和の複素環基
(該複素環基は、その環の構成原子である炭素原子上に
アルキル基を1個または複数個有してもよい。)”と
は、複素環基の構成原子として必ず窒素原子を1個含む
5員環から6員環の大きさの飽和の複素環化合物から導
かれる基を意味し、例えば、ピロリジン、イミダゾリジ
ン、ピラゾリジン、オキサゾリジン、チアゾリジン、イ
ソオキサゾリジン、イソチアゾリジン、ピペリジン、ピ
ペラジン、モルホリン、チオモルホリン等から導かれる
基が挙げられる。“保護基を有する水酸基”の保護基と
しては、トリエチルシリル基、第三ブチルジメチルシリ
ル基等のシリル系の保護基や、1−エトキシエチル基、
2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジ
ル基等が挙げられる。
【0022】次に、本願発明の製造方法の原料となる一
般式(I)で表される化合物(以下、化合物(I)とい
う。)の各置換基について説明する。
【0023】R1 のフェニル基の置換基としての“アル
キル基”、“アルコキシル基”は炭素数1から3のもの
が好ましい。R1 のフェニル基の置換基の数としては、
1または2が好ましく、置換基の置換位置は、メタ位が
好ましい。R1 としては、フッ素原子、塩素原子、メチ
ル基またはメトキシ基が1個または2個メタ位に置換し
たフェニル基、または無置換のフェニル基が好ましい。
【0024】R2 としては、アルキル基、アルコキシル
基およびシクロアルキル基が好ましい。Rの“アルキ
ル基”としては、C〜Cアルキル基が好ましく、特
にメチル基、エチル基、プロピル基が好ましい。R2
“アルコキシル基”としては、C1 〜C6 アルコキシル
基が好ましく、特にメトキシ基、エトキシ基が好まし
い。R2 の“シクロアルキル基”としては、C3 〜C6
シクロアルキル基が好ましく、特にシクロプロピル基が
好ましい。R2 としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、メトキシ基、エトキシ基またはシクロプロピル基
が特に好ましい。
【0025】R5 としては、保護基を有する水酸基、水
酸基、アシルオキシ基、アルキル基またはアルコキシル
基が好ましい。R5 のアシルオキシ基としては、アセト
キシ基が好ましい。R5 のアルキル基としては、C1
6 アルキルが基好ましく、特にメチル基、エチル基、
プロピル基が好ましい。R5 のアルコキシル基として
は、C1 〜C6 アルコキシル基が好ましく、特にメトキ
シ基が好ましい。R5 のアルキル基およびアルコキシル
基の置換基としては、アルコキシカルボニル基、水酸
基、シアノ基、アシル基、アルキルアミノ基、アルキル
チオ基または3員環から8員環の大きさ含窒素複素環基
(該含窒素複素環基は、その環の構成原子上にアルキル
基を1個または複数個有してもよい。)が好ましく、特
に、3員環から8員環の大きさ含窒素複素環基(該含窒
素複素環基は、その環の構成原子上にアルキル基を1個
または複数個有してもよい。)が好ましい。また、含窒
素複素環基の環の構成原子上に置換するアルキル基とし
ては、C〜Cアルキル基が好ましく、特にメチル基
が好ましい。含窒素複素環基としては、ピロリジン、ピ
ペリジン、ピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、
ピリジン、4−C1 〜C3 アルキルピペラジンから導か
れる基が好ましく、特にモルホリンまたはチオモルホリ
ンから導かれる基が好ましい。Rとしては、水酸基、
アセトキシ基またはモルホリンもしくはチオモルホリン
(該モルホリンまたはチオモルホリンは、その環の構成
原子である炭素原子上にメチル基を1個または複数個有
していてもよい。)から導かれる基を置換基として有し
ている炭素数2または3のアルキル基もしくはアルコキ
シル基が最も好ましい。
【0026】R6 としてはアルキル基またはフェニル基
が好ましい。R6 のアルキル基は炭素数1から6のもの
が好ましく、特にメチル基、エチル基、プロピル基が好
ましい。R6 のアルキル基またはフェニル基の置換基と
しては、アミノ基、アルキルアミノ基、または式
【0027】
【化23】 (X2 は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y2、N
HまたはN−Y2を意味し、Y2はアルキル基を意味す
る。)で表される、窒素原子を含む5員環または6員環
の大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構
成原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよ
い。)が好ましい。アルキルアミノ基のアルキル部分は
1 〜C3 アルキル基が好ましく、ジアルキル置換でも
よい。(ジアルキル置換の場合、その2つのアルキル基
は同一でも異なっていてもよい。)なお、式
【0028】
【化24】 で表される、窒素原子を含む5員環または6員環の大き
さの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成原子
である炭素原子上にアルキル基を1個または複数個有し
てもよい。)の中では、ピペラジン、モルホリン、チオ
モルホリン、4−C1 〜C3 アルキルピペラジン等から
導かれる基が特に好ましい。また、複素環基の環の構成
原子である炭素原子上に置換するアルキル基としては、
メチル基が好ましい。
【0029】R7 としては、水素原子またはアルキル基
が好ましい。
【0030】Z1 およびZ2 における“ハロゲン原子”
としては、フッ素原子、塩素原子および臭素原子が好ま
しい。同様に、Z1 およびZ2 における“アルキル基”
としては、メチル基、エチル基、プロピル基が好まし
い。Z1 としては、ハロゲン原子、水酸基が好ましく、
ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が好ましい。Z
2 としては、ハロゲン原子、水素原子またはアルキル基
が好ましい。ハロゲン原子の中では、特にフッ素原子が
好ましい。アルキル基の中では、特にメチル基が好まし
い。Z1 およびZ2 として最も好ましいのは、Z1 がフ
ッ素原子、Z2 がフッ素原子の組み合わせのもの、Z1
が水酸基、Z2 が水素原子の組み合わせのもの、あるい
はZ1 が水酸基、Z2 がメチル基の組み合わせのものが
挙げられる。
【0031】Z3 としてはアリール基、複素環基、アル
ケニル基が好ましい。Z3 の“アリール基”としては、
フェニル基が好ましい。Z3 の複素環基としては、単環
性の複素環基が好ましく、さらには、単環性の5員環ま
たは6員環の複素環基が好ましく、例えば、ピロール、
フラン、チオフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラ
ン、テトラヒドロチオフェン、イミダゾール、ピラゾー
ル、イミダゾリジン、ピラゾリジン、オキサゾール、チ
アゾール、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピリジ
ン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピラン、ピペリジ
ン、ピリダジン、ピリミジン、ピラジン、ピペラジン、
ジオキサン、ピラン、モルホリン等から導かれる基が挙
げられる。Z3 の複素環基の中で特に好ましいものとし
ては、単環性の5員環または6員環の複素環基で、環構
造の構成原子として酸素原子、窒素原子および硫黄原子
を1個含む複素環基であり、例えば、ピロール、フラ
ン、チオフェン、ピロリジン、テトラヒドロフラン、テ
トラヒドロチオフェン、ピリジン、ジヒドロピリジン、
テトラヒドロピラン、ピペリジン、ピラン等から導かれ
る基が挙げられる。Z3 の複素環基の中で最も好ましい
ものとしては、単環性の5員環または6員環の複素環基
で、環構造の構成原子として酸素原子、窒素原子および
硫黄原子を1個含む不飽和の複素環基が挙げられ、具体
的には、フラン、ピリジン、ピロールから導かれる基が
最も好ましい。Z3 としては、フェニル基、フリル基、
ピリジル基、ピロリル基が特に好ましい。
【0032】Z4 はアリール基またはアルコキシル基が
好ましい。Z4 の“アリール基”としては、フェニル基
が好ましい。Z4 の“アルコキシル基”としては、第三
級ブトキシが好ましい。Z4 としては、フェニル基、第
三級ブトキシ基が特に好ましい。
【0033】化合物(I)としては、以下に示す立体配
置のものが好ましい。
【0034】
【化25】 なお、Qが
【0035】
【化26】 の場合は、次の立体配置が好ましい。
【0036】
【化27】 Qが
【0037】
【化28】 の場合は、次の立体配置が好ましい。
【0038】
【化29】 また、R3 の基
【0039】
【化30】 としては、次の立体配置が好ましい。
【0040】
【化31】 本発明の製造法について説明する。
【0041】化合物(I)を溶媒中、金属触媒存在下、
水素ガス雰囲気中で処理することにより化合物(II)
を得ることができる。すなわち、化合物(I)を溶媒に
溶解した後、金属触媒を加え、水素ガス存在下で処理す
ると化合物(II)が得られる。
【0042】用いる溶媒としては、水、エタノール等の
アルコール、テトラヒドロフラン等のエーテル系溶媒、
酢酸エチル等のエステル系溶媒等が挙げられ、これらの
混合溶媒を用いてもよい。また、化合物(I)がアミノ
基を有している場合は、塩酸、酢酸等を加えて処理する
のが好ましい。触媒としては、パラジウム系触媒、ロジ
ウム系触媒、二酸化白金等の遷移金属触媒が挙げられ
る。パラジウム系触媒としては、パラジウムまたは水酸
化パラジウムを5から20%含む炭素粉末が挙げられ
る。ロジウム系触媒としてはロジウムを5%含むアルミ
ナが挙げられる。触媒の使用量は、化合物(1)に対し
て1から300%(重量比)の範囲、好ましくは20か
ら100%(重量比)の範囲である。水素圧は、1から
50気圧の範囲、好ましくは1から4気圧の範囲であ
る。反応温度は、5から100℃の範囲、好ましくは1
8から60℃の範囲である。反応時間は、原料の減少と
目的物の生成を薄層クロマトグラフィー、高速液体クロ
マトグラフィー、核磁気共鳴スペクトル等で確認しなが
ら調節すればよいが、通常は、原料が消失するまで(原
料が分解しない限り)行えばよく、10分から168時
間の範囲、好ましくは20分から96時間の範囲であ
る。反応終了後、触媒を濾過して除いた後、溶媒を減圧
留去する。得られた残留物を再結晶やシリカゲルカラム
クロマトグラフィー等で生成することにより化合物(I
I)を得ることができる。
【0043】次に実施例で詳しく説明する。実施例およ
び参考例では以下の略号を用いることがある。[Bz:
ベンゾイル基、Ac:アセチル基、TES:トリエチル
シリル基、Boc:tert−ブトキシカルボニル基、
TIPS:トリイソプロピルシリル基]
【0044】
【実施例】実施例1 10-デアセチル-7-デオキシバッカチンIII
【0045】
【化32】 10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシバッカチンIII
(10 g)をエタノール(250 mL)に溶解し、5%パラジウム
炭素(2 g)を加え水素雰囲気下(1気圧)室温で 24 時間攪
拌した。触媒をろ去し、ろ液を減圧下濃縮後、得られた
残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム:酢酸エチル=1 : 1(V/V))で精製
し、標記化合物(10g)を無色の非晶質固体として得
た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:1.06(s, 3H), 1.09
(s, 3H), 1.50-1.55(m, 1H), 1.61(br, 1H), 1.80(s, 3
H), 1.90-2.41(m, 6H), 2.06(d, 3H, J = 1.5 Hz), 2.2
9(s, 3H), 3.92(d, 1H, J = 7.3 Hz), 4.17(d, 1H, J =
1.5 Hz), 4.22(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.33(d, 1H, J=
8.3 Hz), 4.82-4.92(m, 1H), 4.96(dd, 1H, J = 9.6 H
z, 3.2 Hz), 5.24(d, 1H, J = 1.5 Hz), 5.62(d, 1H, J
= 7.3 Hz), 7.48(t, 2H, J = 7.3 Hz), 7.61(t, 1H, J
= 7.3 Hz), 8.12(d, 2H, J = 7.3 Hz).
【0046】実施例2 10-デアセチル-7-デオキシバッカチンIII
【0047】
【化33】 10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシバッカチンIII
(19.5 g)のエタノール(585 mL)溶液に、5%ロジウム−
アルミナ(39 g)を加えた後、水素雰囲気下(1気圧)、
室温にて激しく攪拌した。2時間攪拌後、触媒をろ去
し、ろ液を減圧下濃縮後、得られた残分をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム:酢
酸エチル=1 : 1(V/V))で精製し、実施例1と同じ標記
化合物(18.1 g)を無色の非晶質固体として得た。
【0048】実施例3 10-デアセチル-7-デオキシ-10-O-ホルミル-13-O-トリエ
チルシリルバッカチンIII
【0049】
【化34】 10−デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシ-10-O-ホル
ミル-13-O-トリエチルシリルバッカチンIII(20 mg)を酢
酸エチル(1 mL)およびエタノール(1 mL)の混液に溶解
し、室温にて10%パラジウム炭素(10 mg)を加え、水
素雰囲気下(1気圧)で 1.5 時間攪拌後、触媒をろ去
し、ろ液を減圧下、濃縮した。得られた残分を分取用シ
リカゲル薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=2 : 1(V/V))を用い精製し、標記化合
物 12.5 mgを無色の非晶質固体として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:0.64-0.72(m, 6H),
1.01(t, 9H, J = 7.8 Hz), 1.11(s, 3H), 1.15(s, 3
H), 1.53-2.27(m, 6H), 1.58(s, 3H), 1.74(s, 3H), 2.
29(s, 3H), 3.76(d, 1H, J = 7.3 Hz), 4.19(d, 1H, J
= 8.3 Hz), 4.32(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.90-4.98(m, 2
H), 5.62(d, 1H, J = 7.3 Hz), 6.57(s, 1H), 7.48(t,
2H, J = 7.8 Hz), 7.61(t, 1H, J = 7.8 Hz), 8.11(d,
2H, J = 7.8 Hz), 8.23(s, 1H).
【0050】実施例4 (9S)-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-(2
-プロピリデン)-13-O-トリエチルシリルバッカチンII
【0051】
【化35】 (9S)−10−デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシ
-9-ジヒドロ-9,10-O-(2-プロピリデン)-13-O-トリエチ
ルシリルバッカチンIII(5 mg)を酢酸エチル(1 mL)に溶
解し、室温にて二酸化白金(5 mg)を加え、水素雰囲気下
(1気圧)で20分攪拌後、触媒をろ去し母液を減圧
下、濃縮した。得られた残分を分取用シリカゲル薄層ク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
9 : 2(v/v))を用い精製し、標記化合物 2.5 mg を無色
の非晶質固体として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:0.55-0.75(m, 6H),
1.02(t, 9H, J = 7.8 Hz), 1.24(s, 3H), 1.42(s, 3
H), 1.52(s, 3H), 1.55(s, 3H), 1.59(s, 3H), 1.78(s,
1H), 1.90(s, 3H), 1.80-2.15(m, 6H), 2.26(s, 3H),
2.94(d, 1H, J = 5.4 Hz), 4.17(d, 1H, J = 8.3 Hz),
4.25(d, 1H, J = 7.3 Hz), 4.34(d, 1H, J = 8.3 Hz),
4.90-5.03(m, 2H), 5.56(d, 1H, J = 7.3 Hz), 5.92(d,
1H, J = 5.4 Hz), 7.47(t, 2H, J = 7.3 Hz), 7.59(t,
1H, J = 7.3 Hz), 8.15(d, 2H, J = 7.3 Hz).
【0052】実施例5 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-3-(2-ピリジル)-2-(トリイソプロピルシリルオキ
シ)プロパノイル]-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒド
ロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチ
ンIII
【0053】
【化36】 (9S)−13−O−[(2R,3S)−3−(ter
t−ブトキシカルボニルアミノ)-3-(2-ピリジル)-2-(ト
リイソプロピルシリルオキシ)プロパノイル]-10-デアセ
チル-6,7-デヒドロ-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-[(1
S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチンIII(0.50 g)
をエタノール(10 mL)に溶解し、10%パラジウム炭素
(0.50 g)を加え、4気圧の水素雰囲気下7.5時間攪拌
した。触媒をろ去後、ろ液を減圧下濃縮し、標記化合物
0.50 gを白色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:0.86-0.92(m, 21
H), 1.30(s, 3H), 1.42(s, 9H), 1.50(s, 3H), 1.61(s,
3H), 1.81(s, 3H), 1.39-2.33(m, 7H), 2.52(s, 3H),
2.55-2.69(m, 4H), 2.72(dd, 1H, J = 13.7 Hz, 4.9 H
z), 2.78(dd, 1H, J = 13.7 Hz, 3.9 Hz), 2.97(d, 1H,
J= 5.4 Hz), 3.75(t, 4H, J = 4.4 Hz), 4.16(d, 1H,
J = 7.3 Hz), 4.19(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.33(d, 1H,
J = 8.3 Hz), 4.96(s, 1H), 5.02(t, 1H, J = 4.4Hz),
5.22(d, 1H, J = 7.4 Hz), 5.32(d, 1H, J = 11.3 Hz),
5.48-5.51(m, 2H), 5.97(d, 1H, J = 5.4 Hz), 6.12
(t, 1H, J = 8.3 Hz), 7.16-7.19(m, 1H), 7.40(d, 1H,
J = 7.8 Hz), 7.45(t, 2H, J = 7.8 Hz), 7.55(t, 1H,
J = 7.8 Hz), 7.66(t, 1H, J = 7.8 Hz), 8.13(d, 2H,
J = 7.8 Hz), 8.56(d, 1H, J = 4.4Hz).
【0054】実施例6 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-3-(2-ピリジル)-2-(トリイソプロピルシリルオキ
シ)プロパノイル]-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒド
ロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチ
ンIII
【0055】
【化37】 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-3-(2-ピリジル)-2-(トリイソプロピルシリルオキ
シ)プロパノイル]-10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオ
キシ-9-ジヒドロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリ
デン]バッカチンIII(50 mg)をエタノール(3 mL)に溶解
し、10%水酸化パラジウム(25 mg)を加え、1気圧の
水素雰囲気下85時間攪拌した。触媒をろ去後、ろ液を
減圧下濃縮し、実施例6と同じ標記化合物 40 mg を白
色粉末として得た。
【0056】実施例7 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-3-(2-ピリジル)-2-(トリイソプロピルシリルオキ
シ)プロパノイル]-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒド
ロ-9,10-O-[(1S)-2-(N,N-ジメチルアミノ)エチリデン]
バッカチンIII
【0057】
【化38】 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-3-(2-ピリジル)-2-(トリイソプロピルシリルオキ
シ)プロパノイル]-10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオ
キシ-9-ジヒドロ-9,10-O-[(1S)-2-(N,N-ジメチルアミ
ノ)エチリデン]バッカチンIII(20 mg)をエタノール(3 m
L)に溶解し、5%パラジウム炭素(40 mg)および酢酸(8.
4 μL)を加え、水素雰囲気下(4気圧)10時間攪拌し
た。触媒をろ去し、ろ液を酢酸エチルで希釈した。有機
層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で順次
洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧下
留去し、標記化合物 20 mgを白色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:0.86-0.92(m, 21
H), 1.31(s, 3H), 1.42(s, 9H), 1.50(s, 3H), 1.62(s,
3H), 1.81(s, 3H), 1.77-2.01(m, 5H), 2.22-2.35(m,
2H), 2.39(s, 6H), 2.52(s, 3H), 2.68(dd, 1H, J = 1
3.2 Hz, 5.4 Hz), 2.75(dd, 1H, J = 13.2 Hz, 3.9 H
z),2.97(d, 1H, J = 4.9 Hz), 4.17(d, 1H, J = 7.3 H
z), 4.20(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.33(d, 1H, J = 8.3 H
z), 4.96(s, 1H), 5.01(t, 1H, J = 4.9 Hz), 5.23(d,
1H, J = 6.8 Hz), 5.32(d, 1H, J = 9.7 Hz), 5.48-5.5
1(m, 2H), 5.97(d, 1H, J = 5.4 Hz), 6.12(t, 1H, J =
8.8 Hz), 7.16-7.19(m, 1H), 7.40(d, 1H, J= 7.8 H
z), 7.45(t, 2H, J = 7.8 Hz), 7.57(t, 1H, J = 7.8 H
z), 7.66(t, 1H,J = 7.8 Hz), 8.13(d, 2H, J = 7.8 H
z), 8.57(d, 1H, J = 4.4 Hz).
【0058】実施例8 (9S)-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-
[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]-13-O-トリエチルシ
リルバッカチンIII
【0059】
【化39】 (9S)-10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシ-9-ジヒ
ドロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]-13-O-
トリエチルシリルバッカチンIII(50 mg)を酢酸エチル(5
mL)に溶解し、二酸化白金(50 mg)を加え、1気圧の水
素雰囲気下2時間攪拌した。触媒をろ去後、ろ液を減圧
下濃縮し、得られた残分を分取用シリカゲル薄層クロマ
トグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=1:1
(V/V))で精製し、標記化合物 35 mg を白色粉末として
得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:0.62-0.69(m, 6H),
1.01(t, 9H, J = 7.9 Hz), 1.25(s, 3H), 1.48(s, 3
H), 1.58(s, 3H), 1.82(s, 1H), 1.88(s, 3H), 1.93-2.
13(m, 6H), 2.25(s, 3H), 2.59-2.67(m, 4H), 2.70(dd,
1H, J = 13.7 Hz, 4.9 Hz), 2.77(dd, 1H, J = 13.7 H
z, 3.9 Hz), 2.92(d, 1H, J = 5.4 Hz), 3.74 (t, 4H,
J = 4.8 Hz), 4.15(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.18(d, 1H,
J = 7.3 Hz), 4.34(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.95-5.00(m,
2H), 5.02(t, 1H, J = 4.4 Hz), 5.22(d, 1H, J = 7.3
Hz), 5.92(d, 1H,J = 5.4 Hz), 7.48(t, 2H, J = 7.8
Hz), 7.60(t, 1H, J = 7.8 Hz), 8.14(d,2H, J = 7.8 H
z). MS-FAB (m/z) : 756 (M+H)+
【0060】実施例9 (9S)-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-
[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチンIII
【0061】
【化40】 (9S)-10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7-デオキシ-9-ジヒ
ドロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチンII
I(65 mg)をエタノール(10 mL)に溶解し、5%ロジウム
−アルミナ(130 mg)を加え、1気圧の水素雰囲気下4時
間攪拌した。触媒をろ去後、ろ液を減圧下濃縮し、得ら
れた残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;クロロホルム:メタノール=50 : 1(V/V))で精
製し、標記化合物 50 mgを白色粉末として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:1.16(s, 3H), 1.47
(s, 3H), 1.57(s, 3H), 1.80-2.07(m, 5H), 1.96(s, 3
H), 2.33-2.39(m, 1H), 2.35(s, 3H), 2.38(d, 1H, J =
9.7 Hz), 2.48-2.68(m, 4H),2.71(dd, 1H, J = 13.7 H
z, 5.4 Hz), 2.79(dd, 1H, J = 13.7 Hz, 14.0 Hz), 3.
06(d, 1H, J = 4.9 Hz), 3.75(t, 4H, J = 4.9 Hz), 4.
14(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.25(d, 1H, J = 8.8 Hz), 4.
34(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.78(q, 1H, J = 7.3Hz), 4.8
5(s, 1H), 5.05(t, 1H, J = 4.9 Hz), 5.27(d, 1H, J =
7.4 Hz), 5.97(d, 1H, J = 4.9 Hz), 7.48(t, 2H, J =
7.8 Hz), 7.61(t, 1H, J = 7.8 Hz), 8.14(d, 2H, J =
7.8 Hz). MS-FAB(m/z) : 642 (M+H)+
【0062】実施例10 (9S)-10-デアセチル-7,13-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O
-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]-13-オキソバッカチ
ンIII
【0063】
【化41】 (9S)-10-デアセチル-6,7-デヒドロ-7,13-デオキシ-9-ジ
ヒドロ-9,10-O-[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]-13-
オキソバッカチンIII(0.20g)をエタノール(8 mL)に溶解
し、10%水酸化パラジウム炭素(0.20 g)および酢酸(1
8 μL)を加え、水素雰囲気下(1気圧)15時間攪拌し
た。触媒をろ去し、ろ液を濃縮後、得られた残分を酢酸
エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和
食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧下留去し、得られた残分を分取用シリカゲル
薄層クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=1 : 2 (v/v))を用い精製し、標記化合物 0.16 g
を無色の非晶質固体として得た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:1.26(s, 3H), 1.48
(s, 3H), 1.62(s, 3H), 1.59-2.04(m, 4H), 1.97(s, 3
H), 2.22(s, 3H), 2.60-2.66(m, 5H), 2.72-2.85(m, 3
H), 3.15(d, 1H, J = 5.4 Hz),3.74(t, 4H, J = 4.4 H
z), 4.11(d, 1H, J = 7.3 Hz), 4.30(d, 1H, J = 8.3 H
z), 4.35(d, 1H, J = 8.3 Hz), 4.82 (s, 1H), 5.09(t,
1H, J = 4.4 Hz), 5.37(d, 1H, J = 7.4 Hz), 6.10(d,
1H, J =5.4 Hz), 7.49(t, 2H, J = 7.3 Hz), 7.62(t,
1H, J = 7.3 Hz), 8.12(d, 2H, J = 7.3 Hz). MS-FAB(m/z) : 640 (M+H)+
【0064】参考例1 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-2-ハイドロキシ-3-(2-ピリジル)プロパノイル]-10-
デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-[(1S)-2-
(モルホリノ)エチリデン]バッカチンIII
【0065】
【化42】 実施例5で得た化合物(0.25 g)をテトラヒドロフラン(2
0 mL)に溶解し、氷冷下テトラ−n−ブチルアンモニウ
ムフロリド(1Mテトラヒドロフラン溶液)(0.48 mL)
を加え、同温で30分間攪拌した。反応液に水、酢酸エ
チルを加え分液後、水層を酢酸エチルで抽出した。有機
層をあわせ、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩
水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒
を留去後、残分をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム:メタノール=50 : 1 (V/
V))で精製し、目的画分を減圧下濃縮後、残分を50%
含水エタノール(V/V)から再結晶し、標記化合物 0.15 g
を無色針状晶として得た。 融点 :160-161.5℃1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:1.26(s, 3H), 1.40
-1.60(m, 3H), 1.44(s, 9H), 1.48(s, 3H), 1.60(s, 3
H), 1.72(s, 3H), 1.86-1.91(m, 2H), 2.02-2.09(m, 2
H), 2.35(s, 3H), 2.59-2.67(m,4H), 2.72(dd, 1H, J =
13.7 Hz, 5.4 Hz), 2.78(dd, 1H, J = 13.7 Hz, 4.0 H
z), 2.93(d, 1H, J = 5.3 Hz), 3.74(t, 4H, J = 4.6 H
z), 4.13(d, 1H, J = 7.3 Hz), 4.22(d, 1H, J = 8.8 H
z), 4.33(d, 1H, J = 8.8 Hz), 4.85(br s, 1H),4.90-
4.92(m, 2H), 5.04(t, 1H, J = 4.4 Hz), 5.23(d, 1H,
J = 7.4 Hz), 5.35(d, 1H, J = 10.2 Hz), 5.94(d, 1H,
J = 10.2 Hz), 5.98(d, 1H, J = 5.4 Hz), 6.09(t, 1
H, J = 8.3 Hz), 7.23(dd, 1H, J = 7.3 Hz, 5.4 Hz),
7.42(d, 1H,J = 8.3 Hz), 7.47(t, 2H, J = 8.3 Hz),
7.60(t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.72(dt,1H, J = 7.8 Hz,
1.57 Hz), 8.12(d, 2H, J = 8.3 Hz), 8.54(d, 1H, J =
3.9Hz). 元素分析 (C4863314として) 計算値C, 63.63; H, 7.01; N, 4.64 実測値C, 63.52; H, 7.03; N, 4.48
【0066】参考例2 (9S)-13-O-[(2R,3S)-3-(tert-ブトキシカルボニルアミ
ノ)-2-ハイドロキシ-3-(2-ピリジル)プロパノイル]-10-
デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-[(1S)-2-
(N,N-ジメチルアミノ)エチリデン]バッカチンIII
【0067】
【化43】 実施例7で得た化合物(20 mg)を参考例1と同様
に反応させ、標記化合物 12 mg を無色の固体として得
た。1 H-NMR (400 MHz, CDCl3, TMS) δ:1.26(s, 3H), 1.44
(s, 9H), 1.48(s, 3H), 1.61(s, 3H), 1.72(s, 3H), 1.
88-1.94(m, 3H), 2.05-2.13(m, 2H), 2.32-2.39(m, 2
H), 2.36(s, 3H), 2.39(s, 6H),2.67(dd, 1H, J = 13.2
Hz, 4.8 Hz), 2.76(dd, 1H, J = 13.2 Hz, 3.9 Hz),
2.93(d, 1H J = 4.9 Hz), 4.12(d, 1H, J = 7.3 Hz),
4.22(d, 1H, J = 8.3 Hz),4.33(d, 1H, J = 8.3 Hz),
4.90-4.92(m, 2H), 5.01(t, 1H, J = 5.4 Hz), 5.24(d,
1H, J = 6.4 Hz), 5.36(d, 1H, J = 9.3 Hz), 5.94-5.
99(m, 2H), 6.09(t,1H, J = 8.7 Hz), 7.23(dd, 1H, J
= 7.3 Hz, 4.9 Hz), 7.41(d, 1H, J = 7.8Hz), 7.47(t,
2H, J = 7.8 Hz), 7.60(t, 1H, J = 7.3 Hz), 7.72(t,
1H, J = 7.3 Hz), 8.12(d, 2H, J = 7.8 Hz), 8.54(d,
1H, J = 4.9 Hz). 元素分析 (C4661313・H2Oとして) 計算値C, 62.64; H, 7.20; N, 4.76 実測値C, 62.70; H, 7.22; N, 4.66
【0068】参考例3 (9S)-10-デアセチル-7-デオキシ-9-ジヒドロ-9,10-O-
[(1S)-2-(モルホリノ)エチリデン]バッカチンIII
【0069】
【化44】 実施例10で得た化合物(100 mg)をトルエン(2
mL)に溶解し 、氷冷下水素化ジイソブチルアルミニウ
ム(1Mトルエン溶液)(0.60 mL)を加え、同温で2時
間攪拌した。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液およ
び酢酸エチルを加えセライトろ過後、水層を酢酸エチル
で抽出した。有機層をあわせ、飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸ナトリウム
で乾燥した。溶媒を留去後残分を分取用シリカゲル薄層
クロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホルム:メタノ
ール=30 : 1 (V/V))で精製し、目的画分を減圧下濃縮
し、実施例9で得た化合物(25 mg)を無色の非晶質固体
として得た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (C07D 493/08 305:00 317:00) Fターム(参考) 4C048 AA04 AA06 TT08 XX02 4C071 AA03 AA08 BB01 BB07 CC13 EE03 FF14 GG05 HH05 JJ05 JJ08 KK08 LL01 4H039 CA40 CB10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、R1はフェニル基を意味し、該フェニル基はハ
    ロゲン原子、アルキル基およびアルコキシル基からなる
    群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有し
    てもよい。R2はアルキル基、アルケニル基、アルキニ
    ル基、アルコキシル基またはシクロアルキル基を意味
    し、該アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アル
    コキシル基およびシクロアルキル基は、ハロゲン原子、
    水酸基、カルボキシル基、アルコキシル基、アリールオ
    キシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ア
    ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
    アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からな
    る群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有
    してもよい。R3 は水素原子、保護基を有する水酸基、
    水酸基または基 【化2】 (式中、Zは水素原子、水酸基、ハロゲン原子または
    アルキル基を意味する。Zは水素原子、水酸基、ハロ
    ゲン原子またはアルキル基を意味する。Zはアルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
    アリール基または複素環基を意味し、これらアルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
    アリール基および複素環基は、ハロゲン原子、水酸基、
    カルボキシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリー
    ルオキシ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ
    基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、ア
    ルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、
    アシル基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からな
    る群から選ばれる基を置換基として1個または複数個有
    してもよい。Zはアルキル基、アリール基またはアル
    コキシル基を意味し、これらアルキル基、アリール基お
    よびアルコキシル基は、ハロゲン原子、水酸基、カルボ
    キシル基、アルキル基、アルコキシル基、アリールオキ
    シ基、フェニル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミ
    ノアルキル基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシ
    カルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アシル
    基、アシルアミノ基およびアシルオキシ基からなる群か
    ら選ばれる基を置換基として1個または複数個有しても
    よい。)を意味する。R4は、水素原子を意味するか、
    と一緒になって=Oとなってもよい。Qは 【化3】 を意味し、(R5 は保護基を有する水酸基、水酸基、ア
    ルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシル
    基、基−O−(CH2n−R51、アシルオキシ基または
    基−O−CO−(CH2n−R51を意味し、該アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシル基およ
    びアシルオキシ基は、カルボキシル基、アルコキシル
    基、アリールオキシ基、アルコキシカルボニル基、アリ
    ールオキシカルボニル基、シアノ基、水酸基、アミノ
    基、アルキルアミノ基、アシル基、アシルアミノ基、ア
    シルオキシ基、アルコキシカルボニルアミノ基、アルキ
    ルチオ基、アルキルスルフィニル基、アルキルスルホニ
    ル基および3員環から8員環の大きさの含窒素複素環基
    (該含窒素複素環基は、その環の構成原子上にアルキル
    基を1個または複数個有してもよい。)からなる群から
    選ばれる基を置換基として1個または複数個有してもよ
    い。(ここで、nは0から6の整数を意味し、R51はア
    ルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリー
    ル基、複素環基または基 【化4】 (Q1およびQ2は同一でも異なっていてもよく、水素原
    子またはアルキル基を意味する。また、Q1およびQ2
    結合して隣接する窒素原子と共に式 【化5】 (X1は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y1、NH
    またはN−Y1を意味し、Y1はアルキル基を意味す
    る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
    大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
    原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
    を形成してもよい。)を意味する。なお、これらアルケ
    ニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、アリール
    基、複素環基および基 【化6】 のアルキル部分(Q1および/またはQ2がアルキル基の
    場合)は、ハロゲン原子、水酸基、カルボキシル基、ア
    ルキル基、アルコキシル基、アリールオキシ基、フェニ
    ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
    基、アルキルアミノアルキル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アシル基、アシルア
    ミノ基、アシルオキシ基および3員環から8員環の大き
    さの含窒素複素環基(該含窒素複素環基は、その環の構
    成原子上にアルキル基を1個または複数個有してもよ
    い。)からなる群から選ばれる基を置換基として1個ま
    たは複数個有してもよい。)R6 は水素原子、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基または複
    素環基を意味し、これらアルキル基、アルケニル基、ア
    ルキニル基、アリール基および複素環基は、アルコキシ
    ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミノアルキル
    基、アルキルアミノアルキル基および式 【化7】 (X2 は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y2、N
    HまたはN−Y2を意味し、Y2はアルキル基を意味す
    る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
    大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
    原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
    からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよ
    い。R7 は水素原子、アルキル基、アルケニル基、アル
    キニル基、アリール基または複素環基を意味し、これら
    アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基
    および複素環基は、アルコキシル基、アミノ基、アルキ
    ルアミノ基、アミノアルキル基、アルキルアミノアルキ
    ル基および式 【化8】 (X3は酸素原子、硫黄原子、CH、CH−Y3、NH
    またはN−Y3を意味し、Y3はアルキル基を意味す
    る。)で表される、窒素原子を含む5員環から6員環の
    大きさの飽和の複素環基(該複素環基は、その環の構成
    原子である炭素原子上にアルキル基を有してもよい。)
    からなる群から選ばれる基を置換基として有してもよ
    い。)]で表される化合物を溶媒中、金属触媒存在下、
    水素ガス雰囲気中で処理することを特徴とする一般式
    (II) 【化9】 で表される化合物の製造方法
  2. 【請求項2】 化合物(I)が次に示す立体配置のもの
    である請求項1記載の製造方法 【化10】
  3. 【請求項3】 溶媒がアルコール系溶媒、エーテル系溶
    媒またはエステル系溶媒である請求項1または2いずれ
    か一項に記載の製造方法
  4. 【請求項4】 溶媒が、エタノール、テトラヒドロフラ
    ン、酢酸エチルである請求項3記載の製造方法
  5. 【請求項5】 触媒が、パラジウム系触媒、ロジウム系
    触媒または二酸化白金である請求項1から4いずれか一
    項に記載の製造方法
JP10341262A 1998-12-01 1998-12-01 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法 Pending JP2000159757A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10341262A JP2000159757A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10341262A JP2000159757A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000159757A true JP2000159757A (ja) 2000-06-13
JP2000159757A5 JP2000159757A5 (ja) 2006-01-19

Family

ID=18344688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10341262A Pending JP2000159757A (ja) 1998-12-01 1998-12-01 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000159757A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003045953A1 (fr) * 2001-11-29 2003-06-05 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Cristaux de derive de taxane et procede de production associe
WO2012003199A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Genta Incorporated Preparation of tesetaxel and related compounds and corresponding synthesis intermediate
US8697892B2 (en) 2010-06-30 2014-04-15 Gfv, Llc Taxane compounds, compositions and methods

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003045953A1 (fr) * 2001-11-29 2003-06-05 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Cristaux de derive de taxane et procede de production associe
CN1295229C (zh) * 2001-11-29 2007-01-17 第一制药株式会社 紫杉烷衍生物的结晶及其制备方法
US7410980B2 (en) 2001-11-29 2008-08-12 Daiichi Pharmaceutical Co., Ltd. Crystals of taxane derivative and process for their production
WO2012003199A1 (en) * 2010-06-30 2012-01-05 Genta Incorporated Preparation of tesetaxel and related compounds and corresponding synthesis intermediate
CN103025739A (zh) * 2010-06-30 2013-04-03 真塔公司 替司他赛和相关化合物以及对应合成中间体的制备
JP2013530234A (ja) * 2010-06-30 2013-07-25 ジェンタ インコーポレイテッド テセタキセルおよび関連化合物ならびに対応する合成中間体の調製
US8697892B2 (en) 2010-06-30 2014-04-15 Gfv, Llc Taxane compounds, compositions and methods
US8785669B2 (en) 2010-06-30 2014-07-22 Gfv, Llc Taxane compounds, compositions and methods
US9284327B2 (en) 2010-06-30 2016-03-15 Gfv, Llc Taxane compounds, compositions and methods
US9434740B2 (en) 2010-06-30 2016-09-06 Odonate Therapeutics, Llc Taxane compounds, compositions and methods

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5530020A (en) Taxol derivatives
RU2123493C1 (ru) Способ получения сложных эфиров баккатина-iii и 10-дезацетил-баккатина-iii, активированные кислоты и их производные
SK43595A3 (en) Method of preparing taxane derivatives
AU736591B2 (en) Method for paclitaxel synthesis
CA2346010C (en) Derivatives of isosorbide mononitrate and its use as vasodilating agents with reduced tolerance
JP4800205B2 (ja) 五環性タキサンの製造方法
US5767296A (en) Deacetoxytaxol derivatives
JPS63310882A (ja) ポリ酸素化されたラブダン誘導体及びその製造法
JP2000159757A (ja) 7−デオキシタキソール誘導体の製造方法
KR100847331B1 (ko) 도세탁셀의 제조방법 및 이에 사용되는 중간체
KR0144684B1 (ko) 디카르복실산의 모노에스테르 및 그의 제조방법
JPH0466563A (ja) 不飽和カルバミン酸エステル類の製法
JPS60255790A (ja) ラクトンの製造方法
JP2010270145A (ja) 14位で官能化されたタキサン誘導体及びその製造方法
JP3699156B2 (ja) デアセトキシタキソール誘導体
JPH0912578A (ja) 五環性化合物
JPH09208572A (ja) 18位置換タキソール誘導体
EP3956332A1 (en) Diasteroselective process for the preparation of thiol- or disulfide-containing maytansinoid esters and intermediates thereof
RU2083560C1 (ru) Способ получения индивидуальных стереоизомеров 4-замещенных тиопроизводных глутаминовой кислоты
JPS61204189A (ja) 新規なペナム環を有する化合物の製造法
JPH0376313B2 (ja)
JPS62283970A (ja) 2,3,5−三置換テトラヒドロフランの製造法
JPS61200977A (ja) 新規なチアゾリジン誘導体
JP2012121815A (ja) 環状アミン−1−カルボン酸エステル誘導体の製造方法およびその中間体
JPH047349B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051129

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051129

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090526

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20091013