JP2000159594A - シリコン単結晶の製造方法 - Google Patents
シリコン単結晶の製造方法Info
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Abstract
を突き止め、成長欠陥のない高品質なシリコンウェーハ
を安定供給できる製造方法を確立する。 【解決手段】 チュクラルスキー法でシリコン単結晶を
育成する際に、引き上げ速度をV(mm/min)と
し、シリコン融点から1350℃までの温度範囲におけ
る引き上げ軸方向の結晶内温度勾配の平均値をG(℃/
mm)とするとき、V/Gの値を結晶中心位置と結晶外
周までの位置との間で0.16〜0.18mm2/℃m
inとし、シリコン融点から1350℃までの温度範囲
における引き上げ軸方向の結晶内温度勾配の平均値Gの
結晶の外側面と結晶中心での値の比Gouter/G
centerを1.10以下とする。
Description
によりシリコン単結晶を製造する方法、特に成長欠陥の
ない高品質なシリコンウェーハを得るためのシリコン単
結晶製造方法に関する。
より得られるCZシリコン単結晶の成長中に発生する結
晶欠陥は、MOSデバイスのゲート酸化膜の信頼性やP
Nジャンクションリーク特性などに悪影響を及ぼす。こ
のため、このような結晶欠陥をできる限り低減すること
が必要となり、その方法として従来は、結晶成長中の結
晶を可能な限り徐冷する方法を採用していた(特開平1
0−152395号公報,特開平8−12493号公
報,特開平8−337490号公報など)。しかし、こ
の方法では欠陥の低減に限界があり、しかも欠陥の巨大
化を招くという問題も抱えていた。
して、宝来らは、結晶の成長速度と引き上げ軸方向の結
晶内温度勾配との関係を特殊な範囲の比となるように調
整して欠陥の発生を焼失・排除する方法を提案してお
り、これによって成長欠陥を含まない無欠陥単結晶が得
られたと報告している(1993年(平成5年)、第5
4回応用物理学会学術講演会(1993年9月27日か
ら30日)、第54回応用物理学会学術講演会講演予稿
集No.1、p303、29a−HA−7 :特開平8
−330316号公報)。
提案されたこの方法では、成長条件によっては無欠陥単
結晶を得ることが工業的に極めて困難である。即ち、宝
来らにより示された範囲内に条件を設定してシリコン単
結晶のインゴットを得た場合には、実際には無欠陥単結
晶の部分が割合に少なく、成長欠陥のないシリコンウェ
ーハを工業的な過程で安定供給するという観点からすれ
ば、確実性という面での問題があるのである。
たものであり、その目的は、無欠陥単結晶を得るのに一
層好適な成長条件を突き止め、成長欠陥のない高品質な
シリコンウェーハの安定供給を可能にすることにある。
するために、本発明者らが実用的な成長条件について詳
細に検討をした結果、無欠陥単結晶を得ることができる
好適な成長条件を見出すに至り、本発明を完成するに至
った。
リコンウェーハを得るものであり、チュクラルスキー法
でシリコン単結晶を育成する際に、引き上げ速度をV
(mm/min)とし、シリコン融点から1350℃ま
での温度範囲における引き上げ軸方向の結晶内温度勾配
の平均値をG(℃/mm)とするとき、V/Gの値を結
晶中心位置と結晶外周までの位置との間で0.16〜
0.18mm2/℃・minとし、シリコン融点から1
350℃までの温度範囲における引き上げ軸方向の結晶
内温度勾配の平均値Gの結晶の外側面と結晶中心での値
の比G outer/G centerを1.10以下と
することを特徴とする。これにより、ボイド状欠陥や転
位クラスタ等の成長欠陥を含まないシリコン単結晶バル
クが得られ、それを常法に従って加工することにより、
成長欠陥のない高品質なシリコンウェーハを得ることが
できる。
ラルスキー法でシリコン単結晶を育成する際に、シリコ
ン単結晶バルクの成長速度を調整することにより成長欠
陥の発生を防止するものである。そして、これを実現す
べく、前記各パラメータ(V、G、V/G、G out
er/G center)を変化させることは、チュク
ラルスキー法シリコン単結晶製造装置に備え付けられて
いる熱遮蔽体とシリコン融液との間の距離を変化させる
ことによって、実施可能な範囲で実現できる。
シリコン単結晶バルク製造方法及び装置、並びに、それ
らから製造されるシリコン単結晶バルクより得られるシ
リコン単結晶ウェーハを提供するものである。
(a)及び(b)の条件でシリコン単結晶バルクを製造
する方法。[(a)「結晶中心位置と結晶外周までの位
置との間のV/G値」=「0.16〜0.18mm2/
℃・min」、及び、(b)「G outer/G ce
nter」≦1.10]。
ラルスキー法における引き上げ速度、「G(℃/m
m)」はシリコン融点(約1412℃)から1350℃
までの温度範囲における引き上げ軸方向の結晶内温度勾
配の平均値、「G outer」は結晶の外側面におけ
るG値、「G center」は結晶中心におけるG値
である。なお、シリコン融点については定説はなく、1
420℃であると記載している文献も存在する。しかし
ながら、シリコン融点が何℃であるかということは本発
明において問題ではなく、定説となるシリコン融点が何
℃であろうと、「シリコン融点から1350℃までの温
度範囲」であれば、本発明の範囲に含まれる。
晶製造装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融
液との間の距離を変化させることにより、前記(a)及
び(b)の条件の調整を行うことを特徴とする上記記載
のシリコン単結晶バルク製造方法。
ン単結晶バルクの製造の際に、シリコン単結晶バルクの
引き上げ速度を変化させることにより、前記(a)及び
(b)の条件の調整を行うことを特徴とする上記記載の
シリコン単結晶バルクの製造方法。
から得られる、成長欠陥が低減されているシリコン単結
晶ウェーハ。
から得られる、成長欠陥を含まないシリコン完全単結晶
ウェーハ。
晶製造装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融
液との間の距離を調整しながらシリコン単結晶バルクの
製造を行うことを特徴とするシリコン単結晶バルク製造
方法。なお、この方法によれば、後述するように、少な
くとも、シリコン単結晶バルクに対する輻射熱の量や不
活性ガスの風量が調整されることとなるため、少なくと
もシリコン単結晶バルクの結晶内温度勾配が調整される
ことになる。
び上下駆動をするルツボ体と、前記シリコン融液からシ
リコン単結晶バルクを回転させながら引き上げる引上げ
体と、前記ルツボ体を加熱する発熱体と、前記発熱体か
らの輻射熱を遮蔽するための熱遮蔽体と、を密閉容器内
に備えるチュクラルスキー法シリコン単結晶製造装置に
おいて、シリコン単結晶バルクの引き上げ軸方向の結晶
内温度勾配を変化させるために前記熱遮蔽体を動かす駆
動機構を備えることを特徴とするシリコン単結晶バルク
製造装置。
て、シリコン単結晶バルクに対する輻射熱の量や不活性
ガスの風量を調整することが温度範囲に依存はしないた
め、(6)の方法と(7)の装置によって調整される結晶
内温度勾配は、シリコンの融点から1350℃の温度範
囲のものに限定されず、また、結晶中心におけるものと
結晶の外側面におけるものとを問わない。
晶製造装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融
液との間の距離を調整することにより、同法によるシリ
コン単結晶バルクの引き上げ速度を変化させることと同
等の効果を得る方法。
離の調整とシリコン単結晶バルクの引き上げ速度の変更
とは、同等の効果が得られるからといってそれらが互い
を排斥するものではないので、前記距離の調整を行うと
同時に前記引き上げ速度の変更を行うことも可能であ
る。
本原理・現象]図1は、CZ法におけるシリコン単結晶
の成長速度を一定にした場合に、得られるシリコン単結
晶バルク中に生ずる欠陥の分布のパターンを図示した概
念図である(なお、この明細書において「成長欠陥」と
は、OSFリング、ボイド状欠陥、転位クラスタ等の一
般的なCZ法におけるシリコン単結晶の成長時に通常発
生する結晶中の欠陥のことを意味する。)。
晶の成長速度を一定にした場合には、シリコン単結晶バ
ルク引上げの初期の段階では転位クラスタが生じ、その
後、OSFリング及びボイド状欠陥が生じる。この場合
において、転位クラスタとOSFリングの間に位置する
偶発的に条件が整った部分が無欠陥領域を形成すること
になる。従って、原理的には、無欠陥領域を形成する最
適な条件を突き止め、その条件下でシリコン単結晶バル
クの引上げを行うようにすれば、無欠陥領域を拡張させ
ることができるということになる。
「無欠陥領域を形成する最適な条件」として、宝来ら
(特開平8−330316号公報)は、「シリコン融点
から1300℃までの温度範囲において、結晶バルク外
周から30cmよりも内側ではV/G値=0.20〜
0.22mm2/℃・min、それよりも外側ではV/
G値=0.20〜0.22mm 2/℃・minもしくは
それ以上(但し、結晶バルク外周に向かって漸次増加さ
せる)」という条件を提示している。
するための手段」の(1)にて示した条件を提示してい
るが、宝来らの発明(従来技術)と本発明との関係を説
明すると次のようになる。
距離とシリコン単結晶バルクの結晶内温度の関係を示し
た模式図である。図中、hはシリコン融液の液面からの
距離(mm)を表し、Tはシリコン単結晶バルクの結晶
内温度(℃)を表す。この図2に示されるように、シリ
コン融液からシリコン単結晶バルクの引上げを行ってい
るときに、シリコン単結晶バルクの結晶内温度は、シリ
コン融液の液面から遠ざかるにつれて低下していく。そ
して、この図2において、シリコン融液液面からh1だ
け離れた個所の結晶内温度が1350℃であり、このシ
リコン融液液面からh1の高さに至るまでの結晶内温度
勾配を監視することによって完全結晶を得んとするのが
本発明である。
置し、従ってh1の部分よりも温度が低くなって130
0℃となっているh2の高さに至るまでの結晶内温度勾
配を監視することによって完全結晶を得んとするのが宝
来らの発明である。
造工程において、宝来らにより提示された最適条件の範
囲の中で、より最適なものを提示したものであるという
側面を有する。このことは、G outer/G cen
terと結晶内温度(℃)の関係を示す図3からも明ら
かであり、この図3に示されるように、本発明の範囲
(図中の左下がりの斜線部分)のある部分は、宝来らに
より示された範囲(図中の右下がりの斜線部分)の一部
分と重複している。このことから、当該部分について
は、本発明は、先行発明の範囲の中からより最適な条件
を選び出した有益な選択発明であると位置付けることが
できる。
れるように、左下がりの斜線部分の全てが右下がりの斜
線部分に包含されているものではなく、本発明は、宝来
らにより示された範囲の外で(言い換えれば、宝来らが
示していない範囲において)シリコンの完全結晶を得る
ものであるという側面も有している。このことから明ら
かなように、本発明は、先行する宝来らの発明に全てが
包含されるというものではなく、その完全なる選択発明
あるいは利用発明というものではない。
n)と結晶内温度(℃)で宝来らの発明との関係を示す
図4(図中、Aの部分が本発明の範囲、Bの部分が宝来
らの発明の範囲)、および、G outer/G cen
terとV/G値(mm2/℃・min)で宝来らの発
明との関係を示す図5(図中、Aの部分が本発明の範
囲、Bの部分が宝来らの発明の範囲)より、これらのパ
ラメータにより示される領域で対比をした場合には両発
明の範囲が完全にシフトすることになるということから
も明らかである。
は、本発明に係るシリコン単結晶バルク製造装置の要部
を示すブロック図である。本発明に係るシリコン単結晶
バルク製造装置は、通常のCZ法シリコン単結晶製造装
置と同様に、密閉容器たるチャンバー11内に、シリコ
ン融液12の製造・貯蔵のためのルツボ13(このルツ
ボ13は、通常のCZ法シリコン単結晶製造装置と同様
に、黒鉛ルツボ13aの内側に石英ルツボ13bが配設
されたものからなる)と、このルツボ13を加熱するた
めのヒータ14と、このヒータ14に電力を供給する電
極15と、ルツボ13を支持するルツボ受け16と、ル
ツボ13を回転させるペディスタル17と、を備える。
チャンバー11内には適宜、断熱材21、メルトレシー
ブ23、内筒24が備え付けられる。また、この装置に
は、ヒータ14からシリコンバルク27への熱の輻射を
遮蔽するための熱遮蔽体25が備え付けられている。更
に、本発明に係るシリコン単結晶バルク製造装置は、特
に図示していないが、この種のCZ法シリコン単結晶製
造装置に通常装備される不活性ガスの導入・排気システ
ムを備えている。そして、このようなシステム下にあっ
て、熱遮蔽体25は不活性ガスの流通路を調整する働き
も兼ね備えている。
置において特徴的なことは、熱遮蔽体25を動かし、当
該熱遮蔽体25の先端部分とシリコン融液12の液面か
らの距離hを調整することによって、本発明遂行のポイ
ントとなるV/G値(mm2/℃・min)やG ou
ter/G centerを調整することである。実際
に、距離hを調整することによってヒータ14やシリコ
ン融液12の液面からシリコンバルク27への熱の遮蔽
量が変化するのと同時に、シリコンバルク27表面を流
れる不活性ガスの量や速度が微妙に変化するので、これ
によって本発明ではシリコンバルク27表面における結
晶引上げ軸方向の結晶内温度勾配、ひいてはその中心部
分における結晶引上げ軸方向の結晶内温度勾配との比を
調整することができるものと考えられている。
蔽体25の先端部分とシリコン融液12の液面からの距
離hの調整は、熱遮蔽体25の高さを調整するリフター
25aと、熱遮蔽体25の傾きを調整するアンギュラー
25bの連動により行うこととしている。しかしなが
ら、距離hの調整はこの機構に限られるものではない。
即ち、本発明が、CZ法シリコン単結晶製造装置に装備
されている熱遮蔽体を利用してV/G値(mm2/℃・
min)やG outer/G centerを調整する
最初のものである以上、距離hの調整を行えるものであ
ればいかなる実施態様も本発明の範囲に含まれると解釈
されるべきである。
は、例えば総合電熱解析のようなシュミレーション解析
による計算結果に基づいて行うようにしてもよく、実測
値に基づいたフィードバック制御などによって行うよう
にしてもよい。
方法もしくは装置により製造されたシリコン単結晶バル
クは、先行する宝来らの発明によって得られるシリコン
単結晶バルクよりも、成長欠陥を含まない領域が得られ
る確実性が高く、しかもその量的な割合も多い。従っ
て、本発明に係るシリコン単結晶バルクからは、成長欠
陥を含まないシリコン完全単結晶ウェーハが従来よりも
大量かつ確実に得ることができ、最終的にはICの歩留
まりの飛躍的な向上に貢献することになる。
により製造されたシリコン単結晶バルクは、その全ての
部分において成長欠陥がないというわけではなく、結晶
欠陥が含まれている部分も存在する。しかしながら、少
なくともその全体において、成長欠陥の存在率はかなり
の程度低減されているため、成長欠陥が存在する部分か
ら切り出して得られるウェーハも高品質であることに変
わりはなく、そうである以上は、当該部分はその意味で
は新規なウェーハということができるので、特許請求に
係る本発明の一部を構成することになる。
ウェーハの作製と同様に、シリコン単結晶バルクから所
定の厚さで切り出し、必要な加工を施すことにより作製
することができる。
れる成長条件を調べた。その結果を表1に示す。実験は
直径200mmの結晶を用いて行った。結晶欠陥の分布
は、一般的には結晶をエッチング液に浸した後にその表
面を観察することにより調査できるが、この実施例で
は、ボイド及び転位クラスタについては無撹拌Secc
oエッチングをすることにより、OSFについては78
0℃で3時間及びそれに続く1000℃で16時間の酸
化性熱処理をした後にライトエッチングをすることによ
り、欠陥の分布を調査した。半径方向の各位置での引き
上げ軸方向の結晶内温度勾配は、現在確立されている成
長装置内の総合伝熱解析により求めた。
れた成長速度の範囲を示す。ここで、成長速度の範囲が
示されていない条件は、結晶の面内の一部にしか無欠陥
部が発生しなかった条件である。
℃までの温度範囲における引き上げ軸方向の結晶内温度
勾配の平均値Gの結晶の外側面と結晶中心での値の比G
outer/G centerが1・10以下としたと
きにのみ、無欠陥結晶が得られることが解る。また、G
outer/G centerの1.10以下の条件に
おいて、引き上げ速度をV(mm/min)としたと
き、V/Gが0.16〜0.18mm2/℃・minの
範囲となる引き上げ速度であるときに無欠陥結晶が得ら
れることが解る。
き上げ速度一定にて結晶を成長させたとき、成長中にお
ける結晶内温度勾配の変化のため、最適な成長条件から
徐々にずれていってしまう場合がある。そして、これを
そのまま放置した場合には、図1の概念図に示したよう
な無欠陥成長案件からズレたものが出来上がってしまう
ことになるので、条件を適切に変化させて最適条件へと
導いてやる必要が生じる。
は、最適条件へと導くために引き上げ速度を変化させる
こととした。そして、表2に示すように、引き上げ速度
Vを結晶の長さの変化に追従させて変化させることによ
り、無欠陥結晶を得ることができた。
おける結晶内温度勾配の変化のために徐々に最適な成長
条件からずれていってしまったときに、シリコン融液と
熱遮蔽体との間の距離の変化を与えることにより、無欠
陥結晶を得ることができるということを示すためのもの
である(表3)。
件下で、シリコン融液と熱遮蔽体との間の距離を、結晶
の長さの変化に追従させて変化させることにより、無欠
陥結晶を得ることができた。ここで、この実施例3によ
って、シリコン融液と熱遮蔽体との間の距離を変化させ
れば、引き上げ速度を変化させた場合(実施例2)と同
じ効果が得られることがわかる。そしてこのことから、
無欠陥結晶を得るという観点からすれば、シリコン単結
晶バルク製造装置においてシリコン融液と熱遮蔽体との
間の距離を変化させることは、引き上げ速度を変化させ
ることと等価の効果が得られるということが明らかにな
った。
ば、従来と比較して、成長欠陥を含まないシリコン完全
単結晶の領域が多いシリコン単結晶バルクを安定して製
造することができる。このため、成長欠陥を含まないシ
リコン完全単結晶ウェーハを確実かつ大量に供給でき、
最終的にはIC製品の歩留まりを著しく向上させること
ができる。
一定にした場合に、得られるシリコン単結晶バルク中に
生ずる欠陥の分布のパターンを図示した概念図である。
結晶バルクの結晶内温度の関係を示した模式図である。
度(℃)の関係で規定される本発明の範囲と従来発明の
範囲を示す図である。
度(℃)の関係で規定される本発明の範囲と従来発明の
範囲を示す図である。
(mm2/℃・min)の関係で規定される本発明の範
囲と従来発明の範囲を示す図である。
の要部を示すブロック図である。
からの距離
Claims (8)
- 【請求項1】 チュクラルスキー法により、以下の条件
でシリコン単結晶バルクを製造する方法。 (a)結晶中心位置と結晶外周までの位置との間のV/
G値=0.16〜0.18mm2/℃・min (b)G outer/G center≦1.10 ここで、V(mm/min)はチュクラルスキー法にお
ける引き上げ速度、G(℃/mm)はシリコン融点から
1350℃までの温度範囲における引き上げ軸方向の結
晶内温度勾配の平均値、G outerは結晶の外側面
におけるG値、G centerは結晶中心におけるG
値である。 - 【請求項2】 チュクラルスキー法シリコン単結晶製造
装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融液との
間の距離を変化させることにより、前記(a)及び
(b)の条件の調整を行うことを特徴とする請求項1記
載のシリコン単結晶バルク製造方法。 - 【請求項3】 チュクラルスキー法によるシリコン単結
晶バルクの製造の際に、シリコン単結晶バルクの引き上
げ速度を変化させることにより、前記(a)及び(b)
の条件の調整を行うことを特徴とする請求項1または2
記載のシリコン単結晶バルクの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1から3いずれか1項に記載のシ
リコン単結晶バルクから得られる、成長欠陥が低減され
ているシリコン単結晶ウェーハ。 - 【請求項5】 請求項1から3いずれか1項に記載のシ
リコン単結晶バルクから得られる、成長欠陥を含まない
シリコン完全単結晶ウェーハ。 - 【請求項6】 チュクラルスキー法シリコン単結晶製造
装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融液との
間の距離を調整しながらシリコン単結晶バルクの製造を
行うことを特徴とするシリコン単結晶バルク製造方法。 - 【請求項7】 シリコン融液を貯留しかつ回転及び上下
駆動をするルツボ体と、前記シリコン融液からシリコン
単結晶バルクを回転させながら引き上げる引上げ体と、
前記ルツボ体を加熱する発熱体と、前記発熱体からの輻
射熱を遮蔽するための熱遮蔽体と、を密閉容器内に備え
るチュクラルスキー法シリコン単結晶製造装置におい
て、 シリコン単結晶バルクの引き上げ軸方向の結晶内温度勾
配を変化させるために前記熱遮蔽体を動かす駆動機構を
備えることを特徴とするシリコン単結晶バルク製造装
置。 - 【請求項8】 チュクラルスキー法シリコン単結晶製造
装置に備え付けられている熱遮蔽体とシリコン融液との
間の距離を調整することにより、同法によるシリコン単
結晶バルクの引き上げ速度を変化させることと同等の効
果を得る方法。
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