JP2000158794A - 記録方法及び装置 - Google Patents

記録方法及び装置

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JP2000158794A JP10335079A JP33507998A JP2000158794A JP 2000158794 A JP2000158794 A JP 2000158794A JP 10335079 A JP10335079 A JP 10335079A JP 33507998 A JP33507998 A JP 33507998A JP 2000158794 A JP2000158794 A JP 2000158794A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写効率の向上、転写後の被記録体上の画像
のさらなる高解像度化、画像の滲みの防止、カラーの混
色防止、及び裏うつりをなくし被記録体の両面に画像形
成を達成できる中間転写記録方法を提供する。 【解決手段】 インクジェットヘッド11より画像信号
に応じて、液滴を中間転写体12上に付与して該中間転
写体12上に画像を形成し、次いで、画像を被記録体上
に転写する。中間転写体12の表面に予め前記液滴によ
り溶解又は膨潤可能で、該液滴の粘度を増大させること
ができ、前記中間転写体12から剥離可能な粉体の層を
形成することができる中間転写媒体を塗布ローラ31に
より形成する。この中間転写媒体として複数の種類の粉
末混合体を使用することにより、転写効率の向上、転写
後の被記録体上の画像のさらなる高解像度化、画像の滲
みの防止、カラーの混色防止、及び裏うつりをなくし、
被記録体の両面に画像を形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液滴付与装置を用
いた記録方法及び装置に関し、特に、液滴付与装置より
画像信号に応じて中間転写体上に付与される液滴を該中
間転写体上に均一に形成された粉末混合体上に付与し、
該中間転写体上に画像を形成し、次いで、該画像を被記
録体上に転写するいわゆる転写方式の記録方法及び装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置のように、色剤
を含有した液体を画像信号に応じて液滴として吐出させ
て記録を行なう記録装置は、比較的簡単な装置構成で且
つ小型軽量であり、更に低騒音である点で優れている
が、被記録体の違い、例えば、OHP、合成紙や普通
紙、インクジェット専用紙などの紙質の違いにより印字
状態が異なるといった印字品質上の問題を有している。
さらに、特に、汎用性のある水溶性インクでの普通紙へ
の印字の場合は、印字の滲みや裏うつりの発生により印
字の解像度が低下するといった問題があるほか、印字後
の被記録体上のインクの乾燥性により該被記録体排出の
際の未乾燥状態の印字画像を乱してしまうという問題を
有している。
【0003】上述のごとき問題に対して、一旦、中間転
写体上にインクジェット記録方式によりインク像を形成
し、その後、該インク像を被記録体に転写する中間転写
方式が開示された(米国特許第4538156号明細
書、米国特許第5099256号明細書)。このような
中間転写方式は、一般に、記録ヘッドを記録紙から離れ
て配置でき、紙粉などの付着による記録ヘッドの目詰ま
りを防止できる特徴を持っている。しかし、インク液滴
が中間転写体上に付与された場合、中間転写体上で不当
に広がったり、流れたり、カラーインクの場合には混色
したりして画像の乱れの発生、さらに、紙などの被記録
体への転写効率、被記録体上の画像品質、例えば、画像
の滲みや裏うつり(記録紙の裏にまで画像が浸透するこ
と)等の解決しなければならない問題点が含まれてい
る。
【0004】これらの問題点に対して、特開昭62−9
2849号公報には、インク滴を一旦中間転写体上に付
与し、この中間転写体上でインク滴中の大半の水分を蒸
発させて濃縮したインクのみを紙等の被記録体に転写す
る方法が開示されている。この方法は、鮮明な画像形成
を可能にする利点を有しているが、インクの濃縮に時間
と熱エネルギー及び水分の蒸発飛散防止を必要とし、高
速印字や省エネルギー化、より高解像度化という要請に
充分にこたえられないという欠点を抱えている。
【0005】特開平5−200999号公報には、中間
転写体上に低温で吸水して膨潤し、高温域で相転移して
放水し収縮するフィルム状やセンイ状の吸水層を設け、
この吸水層にインクジェット方式でインク滴を付与して
画像を形成した後記録紙に転写する方法が開示されてい
る。この方法は中間転写体上の吸水層を介してこの吸水
層に付与されたインク液の分散媒や水分を吸引除去して
濃縮したインク液のみを記録媒体上に転写するもので、
鮮明な画像形成を可能にする利点を有しているが、前記
特開昭62−92849号公報に記載の発明と同様に、
インクの濃縮に時間と熱エネルギー及び水分の蒸発飛散
防止手段、さらには、インク液の分散媒や水分の吸引除
去手段を必要とし、高速印字や省エネルギー化、より高
解像度化、小型軽量化という要請に充分にこたえられな
いという欠点を抱えている。
【0006】特開平7−89067号公報には、中間転
写体上に界面活性剤を塗布し、この塗布層にインクジェ
ット方式でインク滴を付与して画像を形成した後記録媒
体に転写することにより転写効率の向上および良好な像
形成が可能となることが開示されている。一般に、通常
の界面活性剤は液、特に、水溶液の表面張力を低下させ
る作用がある。このような界面活性剤上に水分を主剤と
してインクジェット方式のインク滴を付与した場合、イ
ンク滴と界面活性剤層との界面張力の低下は当然のこと
として発生する。この界面張力の低下はインク滴の広が
りとなってあらわれる。言い換えると、記録ヘッドから
吐出されたインク滴の大きさと界面活性剤層上のインク
滴の大きさとを比較すると界面活性剤層上のインク滴の
方が広がっているため、よりシャープな高解像度が得ら
れ難いという欠点がある。更に、このインク滴は界面活
性剤と共に紙である記録媒体に転写されるため、インク
滴と界面活性剤とが紙に吸収され滲みや裏うつり現象が
発生するという欠点がある。
【0007】特開平10−58664号公報には、中間
転写体上のアニオン系のイオン交換樹脂層に4級アンモ
ニウム塩を含んだインクをインクジェット方式で付与
し、インクが中間転写体による搬送途中経路で化学的な
反応を伴った作用によって変質させられた上で紙などの
被記録媒体に転写するという方法が開示されている。こ
の方法は転写効率を向上させるという利点はあるが、イ
ンクの色素成分がイオン交換樹脂層でイオン交換的変質
を受ける結果、インクが被記録媒体上の色調等が微妙に
変化するという欠点がある。また、一般に、イオン交換
樹脂層はイオンを交換するという機能のみでインク滴の
水分などを吸水する機能はないため、イオン交換樹脂層
に付与されたインク滴はその色素成分のみが変質を受け
インク滴の濃度としての変化はほとんど生じずに紙など
の被記録媒体に転写されるため、転写後の画像には滲み
や混色、裏うつりが発生するという欠点がある。また、
イオン交換樹脂層の再生時には加熱を行い、アンモニア
ガスが発生するため、悪臭を発生し、公害というべき欠
点もある。さらに、イオン交換樹脂層の劣化、再生等に
よるメンテナンスフリーの高速印字システム化、省エネ
ルギー化、より高解像度化、小型軽量化という要請に充
分こたえられないという欠点を抱えている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来技術
に鑑み、本出願人は、先に、液滴を画像信号に応じて中
間転写体上に付与して該中間転写体上に画像を形成し、
次いで、前記画像を被記録体上に転写する記録方法にお
いて、前記中間転写体上の表面に予め前記液滴により溶
解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させるこ
とができ、且つ、前記中間転写体から剥離可能な粉体の
層を形成することができる中間転写媒体として、高吸水
性高分子粉体を用いる中間転写記録方法及び装置を提案
した(特願平9−359208号)。
【0009】本発明の目的は、上述のごとき本出願人が
先に提案した発明に、更に、改良・工夫を加え、転写効
率の向上、転写後の被記録体上の画像のさらなる高解像
度化、画像の滲みの防止、カラーの混色防止、及び裏う
つりをなくし被記録体の両面に画像形成を達成できる中
間転写記録方法及び小型・軽量・省エネルギー装置を提
供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、液滴
を画像信号に応じて中間転写体上に付与して該中間転写
体上に画像を形成し、次いで、前記画像を被記録体上に
転写する記録方法において、前記中間転写体上全面に予
め前記液滴により溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の
粘度を増大させることができ、且つ、前記中間転写体か
ら剥離可能な粉体の層を形成することができる中間転写
媒体を、複数の種類の粉末混合体で形成することを特徴
としたものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載された
記録方法において、画像信号に応じた液滴の付与で形成
された画像を保持している前記中間転写体上の粉末混合
体を前記画像とともに被記録体上に転写することを特徴
としたものである。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は2に記載
された記録方法において、前記中間転写体上に形成され
た画像を被記録体に転写したのち、前記中間転写体上に
残存している前記粉末混合体を前記中間転写体から除去
することを特徴としたものである。
【0013】請求項4の発明は、請求項1又は2に記載
された記録方法において、前記中間転写体上に形成され
た画像を被記録体に転写したのち、前記中間転写体上に
残存している前記粉末混合体を除去することなく新たに
前記粉末混合体を該中間転写体上に付与することを特徴
としたものである。
【0014】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された記録方法において、前記粉末混合体と
して、架橋度の異なる高吸水性高分子の混合粉末を用い
ることを特徴としたものである。
【0015】請求項6の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された記録方法において、前記粉末混合体と
して、粒子径の異なる高吸水性高分子の混合粉末を用い
ることを特徴としたものである。
【0016】請求項7の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された記録方法において、前記粉末混合体と
して、水により接着性を帯びる再湿性接着剤と高吸水性
高分子との混合粉末を用いることを特徴としたものであ
る。
【0017】請求項8の発明は、液滴を画像信号に応じ
て中間転写体上に付与して該中間転写体上に画像を形成
し、次いで、前記画像を被記録体上に転写する記録方法
において、前記中間転写体上全面に予め前記液滴により
溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させる
ことができ、且つ、前記中間転写体から剥離可能な粉体
の層を形成することができる複数の種類の粉末混合体層
を前記中間転写体の表面に均一に形成する粉末混合体層
形成手段と、前記液滴を前記粉末混合体層が形成されて
いる中間転写体上に付与する液滴付与手段と、該中間転
写体上の粉末混合体に形成された画像及び該画像を形成
した粉末混合体を被記録体上に転写する転写手段と、必
要に応じて、前記中間転写体上の粉末混合体に形成され
た画像及び該画像を形成した粉末混合体を被記録体上に
転写した残りの中間転写体上の粉末混合体を除去するク
リーニング手段とを備えたことを特徴としたものであ
る。
【0018】請求項9の発明は、請求項8に記載された
記録装置において、前記液滴付与手段から付与される液
滴が有色液であり、前記粉末混合体が無色あるいは白色
であることを特徴としたものである。
【0019】請求項10の発明は、請求項8に記載され
た記録装置において、前記液滴付与手段から付与される
液滴が無色液であり、前記粉末混合体が有色であること
を特徴としたものである。
【0020】請求項11の発明は、請求項8に記載され
た記録装置において、前記液滴付与手段から付与される
液滴が有色液であり、前記粉末混合体が該液滴の色と余
色関係にあることを特徴としたものである。
【0021】請求項12の発明は、請求項8乃至11の
いずれかに記載された記録装置において、前記粉末混合
体を前記中間転写体の表面に均一に形成する粉末混合体
層形成手段が、前記粉末混合体を前記中間転写体上に静
電付着させるものであることを特徴としたものである。
【0022】請求項13の発明は、請求項8乃至11の
いずれかに記載された記録装置において、前記粉末混合
体を前記中間転写体の表面に均一に形成する粉末混合体
層形成手段が、前記粉末混合体を前記中間転写体上に擦
りつけるものであることを特徴としたものである。
【0023】請求項14の発明は、請求項8乃至11の
いずれかに記載された記録装置において、前記中間転写
体上の粉末混合体に形成された画像及び該画像を形成し
た粉末混合体を被記録体上に転写する転写手段が、前記
中間転写体と被記録体を圧接あるいは加熱・圧接するも
のであることを特徴としたものである。
【0024】請求項15の発明は、請求項1乃至14の
いずれかに記載された記録方法又は装置で画像形成され
た被記録体を特徴としたものである。
【0025】請求項16の発明は、請求項15に記載さ
れた被記録体の画像の形成されていない裏面に請求項1
乃至14のいずれかに記載された記録方法又は装置で画
像形成された被記録体を特徴としたものである。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明者等は、従来の中間転写方
式によるインクジェット記録方法及び装置の欠点に鑑
み、鋭意工夫を行ない、液滴を画像信号に応じて中間転
写体上に付与して該中間転写体上に画像を形成し、次い
で、前記画像を被記録体上に転写する記録方法におい
て、前記中間転写体上の全面に予め前記液滴により溶解
又は膨潤可能で、且つ該液滴の粘度を増大させることが
でき且つ前記中間転写体から剥離可能な粉体の層を形成
することができる中間転写媒体として、複数の種類の粉
末混合体を使用することにより、転写効率の向上、転写
後の被記録体上の画像のさらなる高解像度化、画像の滲
みの防止、カラーの混色防止、及び裏うつりをなくし被
記録体の両面に画像形成を達成できる中間転写記録方法
及び小型・軽量・省エネルギー装置を提供することがで
きた。
【0027】図1は、本発明による記録方法及び装置の
一例を説明するための装置概略図で、インクジェット記
録ヘッド11で画像信号に応じてインク液滴を中間転写
媒体が最表面に形成されている中間転写体ベルト12に
付与する。該中間転写体ベルト12は3本のローラ1
3,14,15の間をエンドレスに駆動搬送されてい
る。前記中間転写体ベルト12上に形成されているイン
ク滴液による画像及び該画像を形成している中間転写媒
体が、被記録体トレイ16から給紙ローラ17,18,
19,20,21及びレジストローラ22,23によっ
て搬送された被記録体に転写加圧ローラ24で転写され
る。次いで、前記インク液滴による画像及び該画像を形
成している中間転写媒体が転写された被記録体は排紙ロ
ーラ25,26によって排紙トレイ27に排紙される。
【0028】中間転写体ベルト12の最表面には、中間
転写媒体容器28内の中間転写媒体が塗布量制御ブレー
ド29で塗布量を制御した塗布補助ローラ30及び塗布
ローラ31で塗布される。前記中間転写体ベルト12上
に形成されているインク液滴による画像及び該画像を形
成している中間転写媒体の被記録体への転写後の中間転
写体ベルトの最表面に残存している中間転写媒体は必要
に応じてクリーニングローラ32、クリーニングブレー
ド33,34によってクリーニングされ、再び、中間転
写媒体の塗布が行なわれる。
【0029】最初に、本発明の実施形態の一例として請
求項1および請求項5,請求項6,請求項7の発明につ
いて説明する。本発明の特徴は、中間転写体上全面に予
め液滴により溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度
を増大させることができ、且つ、前記中間転写体から剥
離可能な粉体の層を形成することができる中間転写媒体
が複数の種類の粉末混合体であることにある。この粉体
にインクジェット記録方式によりインク液滴を付与する
と、前記インク液滴の水成分が前記粉体に吸収され、該
粉体は膨潤すると共に一部分が前記インク液滴中に溶解
することにより前記インク液滴の粘度が増大すると共に
この粘度増大による混色も起こり難くなる。他方、前記
インク液滴の顔・染料成分が前記粉体に物理的・化学的
な吸着・結合または粉体の分子間や分子内の弱い架橋結
合などを行ない前記インク液滴の顔・染料成分の濃縮や
増粘度が生じる。
【0030】さらに、本発明の粉体は粒径として、0.
05〜50ミクロン、好ましくは、0.1〜10ミクロ
ンであり、微粉体として存在し、粉体間の凝集力は弱い
ものであるため、前記中間転写体上の粉体の層にインク
液滴を付与した場合、該インク液滴の付与された画像部
分と前記インク液滴が付与されなかった非画像部分の境
界は数ミクロンオーダの凹凸となり、該凹凸は著しくシ
ャープな画像となる。なお、粉体の粒径が0.05ミク
ロン以下であると粉体間の凝集力は非常に強いものとな
り、粉体が会合し大きな塊となり、シャープな画像が得
難い。粉体の粒径が50ミクロン以上になると粉体間の
凝集力は弱くなるが粘着性が悪くなり乱れた画像とな
る。
【0031】上述のような状態の前記中間転写体上の画
像および該画像を保持している粉体とを被記録体に転写
すると、前記インク液滴の顔・染料成分を濃縮し、且
つ、粘度増大による接着力の発現及び画像部分と非画像
部分とのシャープな分離による高解像度の画像が得られ
る。特に、被記録体が紙である場合でも、前記インク液
滴は濃縮されているため、前記インク液滴が紙に滲むこ
とはなく、さらに、前記インク液滴の顔・染料成分が前
記粉体に固着しているため、前記インク液滴の顔・染料
成分も紙に滲むことはなく、紙に転写された画像は著し
く高解像度であり、且つ、インク液滴の滲みもなく、裏
うつりもない優れた画像品質となる。
【0032】さらに、前記中間転写媒体が前記粉体の各
性能、例えば、液滴による溶解性又は膨潤性、該液滴粘
度の増大性、中間転写体からの剥離性及び粉体の粒径等
の性能の異なる粉体同士の複数の種類の粉末混合体がよ
り優れた画像品質を発現する。例えば、請求項5に記載
の発明のように、粉末混合体として、架橋度の異なる高
吸水性高分子の混合粉末を使用する記録方法において
は、前記架橋度の違いにより性能が異なる高吸水性高分
子を2種以上混合する。例えば、一般に、低架橋度の場
合は前記高吸水性高分子は低吸水力であるが高粘度化す
る、また、最適架橋度の場合は前記高吸水性高分子は高
吸水力が得られ膨潤性を示しゲル化し、さらに、高架橋
度の場合には前記高吸水性高分子は低吸水力となり低粘
度化し単なる親水性高分子となる。従って、高吸水力を
示す架橋度の高吸水性高分子と高粘度化を示す架橋度の
高吸水性高分子とを混合すれば、前記インク液滴の濃縮
は高架橋度の高吸水性高分子が行い、被記録体への転写
効率増大には低架橋度の高吸水性高分子が行ない、優れ
た画像品質の画像を被記録体に形成することがでる。架
橋度と、吸水力及び粘性との関係は各種高吸水性高分子
でそれらの程度はまちまちであるが、一般的傾向として
は前述の通りである。これらの傾向の例として、特公昭
32−4141号公報ではアクリル酸を水溶液中で重合
するとき、0.5%の架橋剤のアクリルソルビトールで
は増粘性の高い高分子が得られ、さらに、1.0%の架
橋剤のアクリルソルビトールでは600倍の膨潤力を示
す高分子が得られたことが開示されている。
【0033】本発明においては、架橋度として架橋剤濃
度が0.0005乃至2.0モル%、好ましくは、0.0
01乃至1.0モル%が適しており、混合割合として高
架橋度粉末濃度が1乃至20重量%、好ましくは、2乃
至10重量%が適している。架橋剤濃度が0.0005
モル%以下であると架橋効果が十分発揮されないため画
像品質が悪くなる。架橋剤濃度が2.0モル%以上にな
ると架橋効果が十分発揮されないため画像品質が悪くな
る。混合割合として高架橋度粉末濃度が1重量%以下に
なると架橋効果が十分発揮されないため画像品質が悪く
なる。混合割合として高架橋度粉末濃度が20重量%以
上になると膨潤度合いが大きくなり粘着性が悪く画像品
質が悪くなる。
【0034】他の例として、請求項6に記載の発明のよ
うに、粉末混合体として、粒子径の異なる高吸水性高分
子の混合粉末を用いることを特徴とする記録方法におい
ては、前記粒子径の異なる高吸水性高分子を2種以上混
合する。例えば、一般に、粉体の流動は本質的に粒径、
粒子間相互作用および粒子の集合構造に支配されてい
る。微粉体単独の場合、粒子間相互作用によりその粒子
は凝集して流動性が悪くなるが、一方、粗粒子単独の場
合、粒子間相互作用はあまりなく、空隙率も大きく、流
動性は良いものとなる。したがって、粒子径の異なる粉
体を混合すると、その混合体の流動性が改善され、前記
中間転写体表面に該粉末混合体を均一に塗布することが
でき、前記均一塗布された粉末混合体に前記インク液滴
を付与し、被記録体に転写したときの画像は益々高解像
度の画像品質となる。
【0035】更に、粘度において、微粉体単独の高吸水
性高分子の場合と粗粒子単独の高吸水性高分子の場合と
を比較すると、例えば、粒子径のみが異なる高吸水性高
分子に前記インク液滴をインクジェット記録方式で付与
すると、同一量のインク液滴量であるため、微粉体単独
のときは直ちに飽和し且つ溶解して粘度が増大するが、
粗粒子単独のときは前記高吸水性高分子は膨潤するだけ
で接着性はあまり大きくならない。したがって、粒子径
の異なる粉体を混合すると、その混合体のインク液滴保
持性及び粘着性が改善され、転写効率が優れたものとな
る。
【0036】本発明においては、異なる粒子径として微
粉体粒子径の少なくとも1.5倍乃至100倍の粗粒子
径、好ましくは、2倍乃至50倍の粒子径が適する。
1.5倍以下であると微粉体と粗粉体との差異が無くな
り、優れた画像品質が得られない。100倍以上になる
と転写された画像表面の平滑性が保たれず、優れた画像
品質が得られない。混合割合として粗粒子径の粉末濃度
が1乃至20重量%、好ましくは、2乃至10重量%が
適している。混合割合として粗粒子径の粉末濃度が1重
量%以下になると、粒子径効果が十分発揮されないため
画像品質が悪くなる。混合割合として粗粒子径の粉末濃
度が20重量%以上になると膨潤度合いが大きくなり、
粘着性が悪く画像品質が悪くなる。
【0037】他の例として、請求項7に記載の発明のよ
うに、粉末混合体として、水により接着性を帯びる再湿
性接着剤と高吸水性高分子との混合粉末を使用すること
を特徴とする記録方法においては、インクジェット記録
方式で付与されたインク液滴の濃縮作用を高吸水性高分
子が行ない、該濃縮されたインク液滴及び画像を保持し
た高吸水性高分子を被記録体に転写・接着するときの接
着力強化を再湿性接着剤で行なう。したがって、転写時
には高吸水性高分子及び再湿性接着剤での接着力で転写
・定着効率が優れたものとなり、益々高解像度の画像品
質となる。
【0038】再湿性接着剤の混合割合としては、1乃至
20重量%、好ましくは、2乃至10重量%が適してい
る。混合割合として再湿性接着剤が1重量%以下である
とインク液滴の大部分の水分が高吸水性高分子に吸収さ
れるため、再湿性接着剤の機能が十分発揮されず、転写
・定着効率が悪く優れた画像品質が得難い。混合割合と
して再湿性接着剤が20重量%以上であると再湿性接着
剤の溶解性が大きく転写画像の乾燥性が悪くなり優れた
画像品質が得難い。
【0039】再湿性接着剤の代表例は次のようである
が、本発明は、これらに限定されるものではない。再湿
性接着剤は水溶性ポリマーを塗布乾燥し常態でサラサラ
になった接着剤であるが、使用直前に水または水蒸気で
濡らすと水によって水溶性ポリマーが再溶解して接着強
さを与える。水溶性ポリマーとしてカゼイン、でんぷ
ん、ポリビニールアルコール、ポリビニールエーテル、
ポリアクリル酸塩などがある。
【0040】本発明では、液滴による溶解又は膨潤可能
で、且つ、該液滴の粘度を増大させることができ、且
つ、中間転写体から剥離可能な粉体の層を形成すること
ができる複数の種類の粉末混合体として、前記液滴が水
性である場合は水溶性高分子や高吸水性高分子が望まし
い。液滴が油性である場合は油溶性高分子や吸油性高分
子が望ましい。具体的には、液滴が水性である場合にお
ける高吸水性高分子の代表例は次のようであるが、本発
明は、これらに限定されるものではない。ポリエチレン
オキサイド等のポリアルキルオキサイド、ポリビニール
ピロリドン、ポリビニールアルコール、ポリビニールブ
チラール、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸塩、イソブ
チレンとマレイン酸との共重合体、ポリアクリルアミ
ド、ポリプロピレングリコール、にかわ、ゼラチン、カ
ゼイン、アルブミン、アラビアゴム、アルギン酸、アル
ギン酸ソーダ、メチルセルロース、カルボキシルメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニル
エーテル、ポリビニールメチルエーテル、ポリエチレン
グリコール、グルコース、キシロース、スクロース、マ
ルトース、アラビノース、α−シクロデキストリン、で
んぷん等の共重合体、グラフト重合体、架橋体などが挙
げられる。液滴が油性である場合における油溶性高分子
や吸油性高分子の代表例は次のようであるが、本発明
は、これらに限定されるものではない。石油系ポリマ
ー、ロジン変性フェノールポリマー、アラキッドポリマ
ーなどが挙げられる。
【0041】本発明における中間転写体シート材料の代
表例は次のようであるが、本発明は、これらに限定され
るものではない。好ましくは、ゴム材料からなり、特
に、画像信号に応じたインク液滴の付与で形成された画
像を保持している前記中間転写体上の粉末混合体を前記
画像とともに被記録体上に転写し易い材質が好ましい。
好ましいゴム材料としては、シリコーンゴム、フルオロ
シリコーンゴム、フェニルシリコーンゴム、フッ素ゴ
ム、クロロプレンゴム、ニトリルゴム、エチレンプロピ
レンゴム、天然ゴム、スチレンゴム、イソプレンゴム、
ブタジエンゴム、エチレン/プロピレン/ブタジエンポ
リマー、ニトリルブタジエンゴムなどが挙げられる。特
に、シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フェニ
ルシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴムが好
ましい。
【0042】本発明における被記録体の代表例は次のよ
うであるが、本発明は、これに限定されるものではな
い。少なくとも画像形成面がセルロース繊維を主成分と
する紙質層からなる被記録体、少なくとも画像形成面が
水溶性高分子物質、例えば、ポリエチレングリコール、
アクリル酸ポリマーなどを主成分とする部分架橋構造を
有する層からなる被記録体、インクジェット記録方式で
使用される被記録体などが挙げられる。さらに具体的に
は、セルロース繊維を主成分とする一般の複写用紙、普
通紙、記録用紙などの市販の紙、OHPなどのプラスチ
ックフィルム、少なくとも画像形成面にセルロース繊維
を主成分とする紙質層を積層したもの、表面に水で膨潤
する層、例えば、アクリル酸ポリマーやメタクリル酸ポ
リマーなどの部分架橋構造を有する層からなるプラスチ
ックフィルム、ガラス、木版、不繊布、織物、金属板な
どが挙げられる。
【0043】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項2の発明について説明する。本発明の特徴は、画像
信号に応じた液滴の付与で形成された画像を保持してい
る中間転写体上の粉末混合体を前記画像とともに被記録
体上に転写することである。この粉末混合体にインクジ
ェット記録方式によりインク液滴を付与すると、前記イ
ンク液滴の水成分が前記粉末混合体に吸収され、該粉末
混合体は膨潤すると共に一部分が前記インク液滴中に溶
解して前記インク液滴の粘度を増大させ、該粘度増大に
より混色も起こり難くなる。他方、インク液滴の顔・染
料成分が粉末混合体に物理的・化学的な吸着・結合また
は粉末混合体の分子間や分子内の弱い架橋結合などを行
ない前記インク液滴の顔・染料成分の濃縮や増粘度が生
じる。このインク液滴の付与された画像部分と前記イン
ク液滴が付与されなかった非画像部分の境界は数ミクロ
ンオーダの凹凸となり、この凹凸は著しくシャープな画
像となる。このような状態の前記中間転写体上の画像お
よび該画像を保持している粉末混合体とを被記録体に転
写すると、前記インク液滴の顔・染料成分を濃縮し、且
つ、粘度増大による接着力の発現及び画像部分と非画像
部分とのシャープな分離による高解像度の画像が得られ
る。特に、被記録体が紙である場合でも、インク液滴が
濃縮されているため、前記インク液滴は紙に滲むことは
なく、さらに、前記インク液滴の顔・染料成分が粉末混
合体に固着されているため、インク液滴の顔・染料成分
も紙に滲むことはなく、紙に転写された画像は著しく高
解像度であり、且つ、インク液滴の滲みもなく、裏うつ
りもない優れた画像品質となる。
【0044】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項3乃至4の発明について説明する。本発明の特徴
は、インクジェット記録方式によりインク液滴が付与さ
れた中間転写体上の画像部分が被記録体に転写された
後、前記中間転写体上に残存している非画像部分の粉末
混合体のクリーニングに関することにある。請求項3の
発明は、前記残存粉末混合体を中間転写体上から除去し
た後、新しい粉末混合体を中間転写体上に再び塗布して
記録サイクルを繰り返すことにより被記録体上に優れた
画像品質を保つことができるようにしたものである。請
求項4の発明は、前記残存粉末混合体を中間転写体上か
ら除去せずに該残存粉末混合体上に新しい粉末混合体を
上塗り的に塗布するようにしたものである。上塗りの場
合、新しい粉末混合体は残存粉末混合体の上にはほとん
ど付着せず、画像とともに被記録体に転写されて粉末混
合体が存在していない中間転写体部分にのみ新しい粉末
混合体が塗布される。この上塗り塗布は中間転写体シー
ト材料と粉末混合体との付着力の方が粉末混合体同士の
付着・凝集力よりも大きいことに起因している。
【0045】請求項3乃至4の発明によると、前記中間
転写体上に残存している非画像部分の粉末混合体のクリ
ーニングは、必要に応じて、例えば、粉末混合体が記録
サイクルを繰り返すことによる材料的な劣化が発生して
きた場合など、クリーニングを実施すればよく、通常
は、クリーニングを実施せず上塗り塗布を行うだけで被
記録体上には優れた画像品質を保つことができる。
【0046】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項8の発明について説明する。本発明の特徴は図1の
記録装置、即ち、中間転写体12の表面に予め液滴によ
り溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させ
ることができ、且つ、前記中間転写体12から剥離可能
な粉体の層を形成することができる中間転写媒体とし
て、複数の種類の粉末混合体を使用することにより、転
写効率の向上、転写後の被記録体上の画像のさらなる高
解像度化、画像の滲みの防止、カラーの混色防止、及
び、裏うつりをなくし、被記録体の両面に画像形成を達
成できる中間転写記録装置及び小型・軽量・省エネルギ
ー装置を提供することにある。
【0047】図1において、インクジェット記録ヘッド
11により、画像信号に応じた液滴を、中間転写媒体が
最表面に形成されている中間転写体ベルト12に付与す
る。この中間転写体ベルト12は3本のローラ13,1
4,15の間をエンドレスに矢印方向に駆動搬送(駆動
機構は図示せず)されている。前記中間転写体ベルト1
2上に形成された液滴による画像及び該画像を形成して
いる中間転写媒体が、被記録体トレイ16から給紙ロー
ラ17,18,19,20,21及びレジストローラ2
2,23によって搬送された被記録体に転写する転写加
圧ローラ24で転写される。次いで、前記液滴による画
像及び該画像を形成している中間転写媒体が転写された
被記録体は排紙ローラ25,26によって排紙トレイ2
7に排紙される。
【0048】中間転写体ベルト12の最表面には、中間
転写媒体容器28内の中間転写媒体が塗布量制御ブレー
ド29で塗布量を制御した塗布補助ローラ30及び塗布
ローラ31で塗布される。この中間転写体ベルト12上
に形成されている液滴による画像及び該画像を形成して
いる中間転写媒体の被記録体への転写後の中間転写体ベ
ルト12の最表面に残存している中間転写媒体は、必要
に応じて、クリーニングローラ32、クリーニングブレ
ード33,34によってクリーニングされ、再び中間転
写媒体の塗布が行なわれる。
【0049】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項9乃至11の発明について説明する。本発明の液滴
付与装置11として、インクジェット記録装置を使用し
た場合、画像の色再現と言う立場からは液滴の色が、中
間転写体を介して液滴および該液滴を保持した粉末混合
体と共に被記録体に転写されるため、該被記録体上の画
像の色調は液滴の色と同一であることが望ましい。従っ
て、中間転写媒体としての粉末混合体は無色あるいは白
色であることが好ましい。また、画像の色再現と言う立
場ではなく単一色記録と言う立場からは必ずしも色剤を
含有したインク溶液を付与する必要はなく、透明な液、
例えば、水を付与し、粉末混合体に一般に市販されてい
るような着色剤を含有させてもよい。さらには、たと
え、有色の液滴であっても、該有色と余色関係にある着
色剤を粉末混合体に含有させれば黒色的な記録が行え画
像の色に幅を持たすことができる。なお、本発明におけ
る余色関係とは物質の色(減色法における余色関係)に
ついてである。例えば、赤色と緑色、橙色と青色、黄緑
色と赤紫色等である。
【0050】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項12乃至13の発明について説明する。本発明にお
ける粉末混合体を中間転写体上に均一に塗布する粉末混
合体形成手段として、図1には図示していないが、以下
のような方法で粉末混合体を中間転写体上に均一に塗布
することができるが、本発明は、これらに限定されるも
のではない。粉末混合体を正(又は負)に帯電し、中間
転写体の表面を負(又は正)に帯電させ、これらの静電
吸引力によって粉末混合体を中間転写体上に均一に塗布
することができる。また、粉末混合体をローラ、ブレー
ドや表面の平滑な板、例えば、プラスチックス、ガラ
ス、金属、セラミックス等で中間転写体の表面に物理的
に擦りつける方法、あるいは、粉末混合体を板状多孔質
弾性体、例えば、スポンジ、紙、フェルト、布、ゴム等
に絡めて中間転写体の表面を滑らし擦りつける方法、ロ
ーラ状多孔質弾性体に絡めて中間転写体の表面を滑らし
擦りつける方法、ブラシ等に絡めて中間転写体の表面に
擦りつける方法、スプレーを用いたパウダースプレー法
による吹き付け方法等によって粉末混合体を中間転写体
上に均一に塗布することができる。
【0051】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項14の発明について説明する。本発明において、中
間転写体上の粉末混合体に形成された画像及び該画像を
形成した粉末混合体を被記録体上に転写する転写手段
は、粉末混合体に形成された画像及び該画像を形成した
粉末混合体面と被記録体とを接触させ、ガイドローラ1
3(図1)と共に圧接あるいは加熱・圧接を行うことに
より粉末混合体に形成された画像及び該画像を形成した
粉末混合体とを被記録体に転写するものである。圧接あ
るいは加熱・圧接(図1には図示していない)する代表
的な部材・方法として次のようなものが挙げられるが、
本発明は、これらに限定されるものではない。ローラ、
ブレードや表面の平滑な板、例えば、プラスチックス、
ガラス、金属、セラミックス等で前記中間転写体と被記
録体とを圧接あるいは加熱・圧接する方法、あるいは、
板状またはローラ状多孔質弾性体、例えば、スポンジ、
紙、フェルト、布、ゴム等で前記中間転写体と被記録体
とを圧接あるいは加熱・圧接する方法が挙げられる。ま
た、必要に応じて、加熱・圧接における加熱は、ローラ
状の場合はローラ内部にヒータを内蔵することができ
る。板状の場合は該加熱・圧接近辺に加熱手段、例え
ば、抵抗加熱、熱線加熱などを設けることができる。ヒ
ータによる加熱状態で転写を行うと、記録液滴中の水分
を強制的に速く蒸発させることができ、より高速や記録
が可能となる。
【0052】次に、本発明の実施形態の他の例として請
求項15乃至16の発明について説明する。本発明にお
いて得られた被記録体は転写効率の向上、転写後の被記
録体上の画像のさらなる高解像度化、画像の滲みの防
止、カラーの混色防止、及び、裏うつりをなくした被記
録体であり、したがって、該被記録体は裏面に再び画像
を形成することができる。
【0053】(実施例1)市販の粉末混合器でカーボポ
ールETD2020(日光ケミカルズ、商品名)とカー
ボポールETD2050(日光ケミカルズ、商品名)と
を5対1の重量比で充分混合した後、該粉末混合体をシ
リコーンゴム表面に0.2mg/cm2になるように擦り
つけて画像出し用の試料を製造した。前記シリコーンゴ
ム上の粉末混合体に市販の水性タイプのインクジェット
記録装置で印字画像を形成し、次いで、直ちに普通紙
(市販のPPC複写用紙)に前記画像及び該画像を形成
している粉末混合体とを共に加圧転写したところ表1に
示すように解像度、転写性の優れた画像品質が得られ
た。
【0054】
【表1】
【0055】(比較例1)カーボポールETD2050
粉末のみを使用した以外は実施例1と全く同じに行った
結果を表1に比較例1として示す。 (比較例2)カーボポールETD2020粉末のみを使
用した以外は実施例1と全く同じに行った結果を表1に
比較例2として示す。
【0056】(実施例2)(「高吸水性ポリマー」、
(1997)共立出版)を参考にして架橋化した高吸水
性ポリマーを製造した。すなわち、アクリル酸39.1
gを22.6重量%の水酸化ナトリウム水溶液76.5g
で中和したのち、過硫酸カリウム0.13gを添加し、
該溶液をソルビタンモノラウレート1.9gを含むn−
ヘキサン213g中に滴下して分散させ、窒素置換した
のち55〜60℃で逆相懸濁重合を行い、重合終了後、
重合溶液を濾過・乾燥して水溶性ポリマーを得た。該水
溶性ポリマーの吸水力は1分後に20mlであった。前
記水溶性ポリマーの41gをエチレングリコールジグリ
シジルエーテルの32mgを含むメタノール50gと水
の9gとの混合溶媒に分散させ、110℃に保持し蒸発
乾固することにより高吸水性ポリマーを得た後、市販の
粉砕器で粉末化した。この高吸水性ポリマーの吸水力は
1分後に700mlであった。
【0057】(実施例3)実施例1において、実施例2
の高吸水性ポリマーとほとんど架橋化されていないカー
ボポールEDT2050(日光ケミカルズ、商品名)と
を5対1の重量比で充分混合した以外は実施例1と全く
同じに行ったところ表2に示すように解像度、転写性の
優れた画像品質が得られた。
【0058】
【表2】
【0059】(比較例3)実施例2の高吸水性ポリマー
のみを使用した以外は実施例1と全く同じに行った結果
を表2に示す。
【0060】(実施例4)実施例1において、アクアリ
ックAS−58(日本触媒、商品名)をボールミル粉砕
器で20μmの粗粒子径に粉砕した粉末と0.5μmの
カーボポールETD2050(日光ケミカルズ、商品
名)とを1対10の重量比で充分混合した以外は実施例
1と同じに行ったところ、表3に示すように解像度、転
写性、定着性の優れた画像品質が得られた。
【0061】
【表3】
【0062】(比較例4)アクアリックAS−58(日
本触媒、商品名)をボールミル粉砕器で20μmの粗粒
子径に粉砕した粉末のみを使用した以外は実施例4と全
く同じに行った結果を表3に示す。
【0063】(実施例5)実施例1において、実施例2
の高吸水性ポリマー粉末と再湿性接着剤ポリマーのポリ
ビニールアルコール粉末とを10対1の重量比で充分混
合した以外は実施例1と全く同じに行ったところ、表4
に示すように解像度、転写性、定着性の優れた画像品質
が得られた。
【0064】
【表4】
【0065】(実施例6)市販の粉末混合器でカーボポ
ールETD2020(日光ケミカルズ、商品名)とカー
ボポールETD2050(日光ケミカルズ、商品名)と
を5対1の重量比で充分混合した後、該粉末混合体をシ
リコーンゴム表面に0.095mg/cm2になるように
擦りつけて画像出し用の試料を製造した。前記シリコー
ンゴム上の粉末混合体に市販の水性タイプのインクジェ
ット記録装置で印字画像を形成し、次いで、直ちに普通
紙(市販のPPC複写用紙)に前記画像及び該画像を形
成している粉末混合体とを共に加圧転写した後、該画像
を形成した普通紙の画像面及び画像のない裏面における
画像濃度を光学濃度計(グレタグ製)で測定し、画像の
裏うつり性の評価をしたところ、表5に示すように、優
れた非裏うつり性(裏うつりの発生しない度合い)が得
られた。
【0066】(実施例7)実施例6において、粉末混合
体をシリコーンゴム表面に0.19mg/cm2になるよ
うに擦りつけて画像出し用の試料を製造した以外は全く
実施例6と同じに行い、非裏うつり性(裏うつりの発生
しない度合い)の優れた画像が得られた。
【0067】
【表5】
【0068】(比較例5)実施例6において、粉末混合
体を用いずに、実施例6で使用したのと同じ普通紙(市
販のPPC複写用紙)に市販の水性タイプのインクジェ
ット記録装置で印字画像を形成した以外は全く同じに行
った結果を表5に比較例5として示す。
【0069】(比較例6)実施例6において、粉末混合
体を用いずに、実施例6で使用したのと同じ普通紙(市
販のPPC複写用紙)にカラー複写機(リコー製)で印
字画像を形成した以外は全く同じに行った結果を表5に
比較例6として示す。
【0070】(実施例8)実施例1において得られた印
字画像を表面に形成している普通紙(市販のPPC複写
用紙)の裏面に、再び、実施例1と同じ方法で印字画像
を形成して両面画像形成したところ表裏両面ともそれぞ
れ裏うつりが影響せずそれぞれの面の画像が鮮明に得ら
れた。
【0071】(実施例9)市販の粉末混合器でカーボポ
ールETD2020(日光ケミカルズ、商品名)とジュ
ンロンPW−111(日本純薬、商品名)とを5対1の
重量比で充分混合した後、該粉末混合体をシリコーンゴ
ム表面に0.2mg/cm2になるように擦りつけて画像
出し用の試料を製造した。前記シリコーンゴム上の粉末
混合体に市販の水性タイプのインクジェット記録装置で
印字画像を形成し、次いで、直ちに普通紙(市販のPP
C複写用紙)に前記画像及び該画像を形成している粉末
混合体とを共に加圧転写すると、該シリコーンゴム上の
画像が形成されていた部分の粉末混合体のみが転写(第
1回目の転写と呼ぶ)されていた。次いで、該シリコー
ンゴム上に前記粉末混合体を上塗りし、再び、水性タイ
プのインクジェット記録装置で印字画像を形成し、次い
で、直ちに普通紙(市販のPPC複写用紙)に前記画像
及び該画像を形成している粉末混合体とを共に加圧転写
すると第1回目の転写と同じ画像品質の転写画像(第2
回目の転写と呼ぶ)が得られた。また、第1回目の転写
後のシリコーンゴム上の残存粉末混合体を全て除去クリ
ーニングした後、再び、該シリコーンゴム上に前記粉末
混合体を擦りつけて画像出し用の試料を製造し、前記シ
リコーンゴム上の粉末混合体に市販の水性タイプのイン
クジェット記録装置で印字画像を形成し、次いで、直ち
に普通紙(市販のPPC複写用紙)に前記画像及び該画
像を形成している粉末混合体とを共に加圧転写すると、
第1回目の転写および第2回目の転写によって得られた
画像品質と同等の画像品質が得られた。
【0072】
【発明の効果】請求項1の発明は、液滴を画像信号に応
じて中間転写体上に付与して該中間転写体上に画像を形
成し、次いで、前記画像を被記録体上に転写する記録方
法において、前記中間転写体上全面に予め前記液滴によ
り溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させ
ることができ、且つ、前記中間転写体から剥離可能な粉
体の層を形成することができる中間転写媒体として、複
数の種類の粉末混合体を用いるので、高転写効率、高解
像度で、インクの滲みや裏うつりのない優れた画像品質
の高速記録ができる。
【0073】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、画像信号に応じた液滴の付与で形成された画像を保
持している前記中間転写体上の粉末混合体を前記画像と
ともに被記録体上に転写するようにしたので、高転写効
率、高解像度で、インクの滲みや裏うつりのない優れた
画像品質の記録ができる。
【0074】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
において、中間転写体上に形成された画像を被記録体に
転写したのち、前記中間転写体上に残存している前記粉
末混合体を前記中間転写体から除去するようにしたの
で、被記録体上に優れた画像品質を保つことができる。
【0075】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明
において、中間転写体上に形成された画像を被記録体に
転写したのち、前記中間転写体上に残存している前記粉
末混合体を除去することなく新たに粉末混合体を該中間
転写体に付与するようにしたので、省エネルギー的で、
且つ、被記録体上には優れた画像品質を保つことができ
る。
【0076】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、粉末混合体として、架橋度の異な
る高吸水性高分子の混合粉末を用いるので、被記録体上
には高転写効率、高解像度の優れた画像品質を形成する
ことができる。
【0077】請求項6の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、粉末混合体として、粒子径の異な
る高吸水性高分子の混合粉末を用いるので、高転写効
率、高解像度の優れた画像品質の高速記録ができる。
【0078】請求項7の発明は、請求項1乃至4のいず
れかの発明において、水により接着性を帯びる再湿性接
着剤と高吸水性高分子との混合粉末を用いるので、高転
写・定着効率、高解像度の優れた画像品質の高速記録が
できる。
【0079】請求項8の発明は、液滴を画像信号に応じ
て中間転写体上に付与して該中間転写体上に画像を形成
し、次いで、前記画像を被記録体上に転写する記録装置
において、前記中間転写体上全面に予め前記液滴により
溶解又は膨潤可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させる
ことができ、且つ、前記中間転写体から剥離可能な粉体
の層を形成することができる複数の種類の粉末混合体層
を前記中間転写体の全面に均一に形成する粉末混合体層
形成手段と、前記液滴を前記粉末混合体層が形成してい
る中間転写体上に付与する液滴付与手段と、該中間転写
体上に粉末混合体に形成された画像及び該画像を形成し
た粉末混合体を被記録体上に転写する転写手段と、必要
に応じて、前記中間転写体上の粉末混合体に形成された
画像及び該画像を形成した粉末混合体を被記録体上に転
写した残りの中間転写体上の粉末混合体を除去するクリ
ーニング手段とを備えているので、高転写効率、高解像
度で、しかもインク滲みや裏うつりのない優れた画像品
質の高速記録ができる。
【0080】請求項9の発明は、請求項8の発明におい
て、液滴付与手段から付与される液滴が有色液であり、
粉末混合体が無色あるいは白色であることによって、被
記録体上の画像の色調は液滴と同一となり、優れた色調
の画像品質の高速記録ができる。
【0081】請求項10の発明は、請求項8の発明にお
いて、液滴付与手段から付与される液滴が無色液であ
り、粉末混合体が有色であることによって、任意の希望
する単一色記録ができる。
【0082】請求項11の発明は、請求項8の発明にお
いて、液滴付与手段から付与される液滴が有色液であ
り、前記粉末混合体が該液滴の色と余色関係にあること
によって、黒色的な記録ができる。
【0083】請求項12の発明は、請求項8乃至11の
いずれかの発明において、粉末混合体を前記中間転写体
の全面に均一に形成する粉末混合体層形成手段が、前記
粉末混合体を前記中間転写体上に静電付着させるもので
あるため、粉末の飛散がなく、環境をクリーンに保つこ
とができる。
【0084】請求項13の発明は、請求項8乃至11の
いずれかの発明において、粉末混合体を中間転写体の全
面に均一に形成する粉末混合体層形成手段が、前記粉末
混合体を前記中間転写体上に擦りつけるものであるた
め、粉末の飛散がなく、均一な塗布ができる。
【0085】請求項14の発明は、請求項8乃至11の
いずれかの発明において、中間転写体上の粉末混合体に
形成された画像及び該画像を形成した粉末混合体を被記
録体上に転写する転写手段が、前記中間転写体と被記録
体を圧接あるいは加熱・圧接するものであるため、より
高速の記録が行える。
【0086】請求項15の発明によると、請求項1乃至
14の発明のいずれかに記載された記録方法又は装置に
よって、転写効率が向上し、高解像度化がはかれ、画像
の滲みがない、カラーの混色が起こらない、裏うつりを
なくした優れた画像品質の被記録体が得られる。
【0087】請求項16の発明によると、請求項1乃至
14の発明のいずれかに記載された記録方法又は記録装
置によって、転写効率が向上し、高解像度化がはかれ、
画像の滲みがない、カラーの混色が起こらない、裏うつ
りをなくした優れた画像品質の被記録体が得られ、特
に、裏うつりのない画像を形成した被記録体が得られる
ため、該被記録体を用いて両面に画像を形成することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による記録方法及び装置の一例を説明
するための装置概略図である。
【符号の説明】
11…インクジェット記録ヘッド、12…中間転写体ベ
ルト、13,14,15…ローラ、16…被記録体トレ
イ、17,18,19,20,21…給紙ローラ、2
2,23…レジストローラ、24…転写加圧ローラ、2
5,26…排紙ローラ、27…排紙トレイ、28…中間
転写媒体容器、29…塗布量制御ブレード、30…塗布
補助ローラ、31…塗布ローラ、32…クリーニングロ
ーラ、33,34…クリーニングブレード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 愛乃 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 片野 泰男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 村上 格二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2C056 EA05 EA12 FD13 HA41 JB18 2H086 BA02 BA26 3B005 EB05 EB07 EB09 FA07 FE01 GA17 GB01

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液滴を画像信号に応じて中間転写体上に
    付与して該中間転写体上に画像を形成し、次いで、前記
    画像を被記録体上に転写する記録方法において、前記中
    間転写体の表面に、予め、前記液滴により溶解又は膨潤
    可能で、且つ、該液滴の粘度を増大させることができ、
    且つ、前記中間転写体から剥離可能な粉体の層を形成す
    ることができる中間転写媒体を、複数の種類の粉末混合
    体で形成することを特徴とする記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された記録方法におい
    て、画像信号に応じた液滴の付与で形成された画像を保
    持している前記中間転写体上の粉末混合体を前記画像と
    ともに被記録体上に転写することを特徴とする記録方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載された記録方法に
    おいて、前記中間転写体上に形成された画像を被記録体
    に転写したのち、前記中間転写体上に残存している前記
    粉末混合体を前記中間転写体から除去することを特徴と
    する記録方法。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載された記録方法に
    おいて、前記中間転写体上に形成された画像を被記録体
    に転写したのち、前記中間転写体上に残存している前記
    粉末混合体を除去することなく新たに前記粉末混合体を
    該中間転写体上に付与することを特徴とする記録方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    記録方法において、前記粉末混合体が、架橋度の異なる
    高吸水性高分子の混合粉末であることを特徴とする記録
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    記録方法において、前記粉末混合体が、粒子径の異なる
    高吸水性高分子の混合粉末であることを特徴とする記録
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    記録方法において、前記粉末混合体が、水により接着性
    を帯びる再湿性接着剤と高吸水性高分子との混合粉末で
    あることを特徴とする記録方法。
  8. 【請求項8】 液滴を画像信号に応じて中間転写体上に
    付与して該中間転写体上に画像を形成し、次いで、前記
    画像を被記録体上に転写する記録装置において、前記中
    間転写体の表面に予め前記液滴により溶解又は膨潤可能
    で、且つ、該液滴の粘度を増大させることができ、且
    つ、前記中間転写体から剥離可能な粉体の層を形成する
    ことができる複数の種類の粉末混合体層を前記中間転写
    体の全面に均一に形成する粉末混合体層形成手段と、前
    記液滴を前記粉末混合体層が形成されている中間転写体
    上に付与する液滴付与手段と、該中間転写体上の粉末混
    合体に形成された画像及び該画像を形成した粉末混合体
    を被記録体上に転写する転写手段と、必要に応じて、前
    記中間転写体上の粉末混合体に形成された画像及び該画
    像を形成した粉末混合体を被記録体上に転写した残りの
    中間転写体上の粉末混合体を除去するクリーニング手段
    とを備えたことを特徴とする記録装置。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載された記録装置におい
    て、前記液滴付与手段から付与される液滴が有色液であ
    り、前記粉末混合体が無色あるいは白色であることを特
    徴とする記録装置。
  10. 【請求項10】 請求項8に記載された記録装置におい
    て、前記液滴付与手段から付与される液滴が無色液であ
    り、前記粉末混合体が有色であることを特徴とする記録
    装置。
  11. 【請求項11】 請求項8に記載された記録装置におい
    て、前記液滴付与手段から付与される液滴が有色液であ
    り、前記粉末混合体が該液滴の色と余色関係にあること
    を特徴とする記録装置。
  12. 【請求項12】 請求項8乃至11のいずれかに記載さ
    れた記録装置において、前記粉末混合体を前記中間転写
    体の表面に均一に形成する粉末混合体層形成手段が、前
    記粉末混合体を前記中間転写体上に静電付着させるもの
    であることを特徴とする記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項8乃至11のいずれかに記載さ
    れた記録装置において、前記粉末混合体を前記中間転写
    体の表面に均一に形成する粉末混合体層形成手段が、前
    記粉末混合体を前記中間転写体上に擦りつけるものであ
    ることを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項8乃至11のいずれかに記載さ
    れた記録装置において、前記中間転写体上の粉末混合体
    に形成された画像及び該画像を形成した粉末混合体を被
    記録体上に転写する転写手段が、前記中間転写体と被記
    録体を圧接あるいは加熱・圧接するものであることを特
    徴とする記録装置。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至7のいずれかに記載され
    た記録方法、又は請求項8乃至13のいずれかに記載さ
    れた記録装置より画像形成されたことを特徴とする被記
    録体。
  16. 【請求項16】 請求項15に記載された被記録体の画
    像の形成されていない裏面に請求項1乃至14のいずれ
    かに記載された記録方法又は装置で画像形成されたこと
    を特徴とする被記録体。
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