JP2000158793A - 樹脂硬化型の二液を用いたインクジェット記録方法 - Google Patents
樹脂硬化型の二液を用いたインクジェット記録方法Info
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Abstract
し硬化反応させて印字を行うインクジェット記録方法に
おいて、良好な印字特性、耐擦性を付与する方法の提
供。 【解決手段】 インク組成物が酸化チタンと、オリゴマ
ーまたはモノマーのいずれか一方と、水性溶媒とを少な
くとも含んでなり、反応液が重合開始剤と、モノマーま
たはオリゴマーのいずれか一方と、水性溶媒とを少なく
とも含んでなり、かつインク組成物または反応液のいず
れか一方がオリゴマーを含むとき他方はモノマーを含ん
でなり、かつ、インク組成物を反応液よりも先に記録媒
体に付着させるものである、インクジェット記録方法。
Description
吐出することにより良好な印字を行うことができる、イ
ンクジェット記録方法およびインクジェット記録装置に
関するものである。
させ、紙等の記録媒体に付着させて印刷を行う印刷方法
である。このインクジェット記録方法は、高解像度、高
品位な画像を、高速で印刷することができるという特徴
を有するものである。インクジェット記録方法に使用さ
れるインク組成物は、水性溶媒を主成分とし、これに着
色成分および目詰まりを防止する目的でグリセリン等の
湿潤剤を含有したものが一般的である。
布類、または浸透しない金属、プラスチック等の素材、
例えばフェノール、メラミン、塩化ビニル、アクリル、
ポリカーボネートなどの樹脂から製造される板、フィル
ムなどの記録媒体に印字する場合、インク組成物や反応
液には、色剤を安定して記録媒体に固着させることがで
きる成分を含有することが要求される。
与により高分子化する成分を含んでなるインク組成物が
開示されている(例えば、特開平3−216379
号)。また、色剤、紫外線硬化剤、重合開始剤等を含ん
でなる紫外線硬化インクジェットインクが開示されてい
る(例えば、米国特許5,623,001号)。これら
のインク組成物およびインクジェット記録方法によれ
ば、記録媒体へのインクの滲みを防止し、画質を向上さ
せることができるとされている。
を高めて印字信頼性の向上や、印字後の滲み防止やイン
クの乾燥性を高める目的で、色剤を含んでなるインク組
成物と重合開始剤を含んでなる反応液との二液を用い
て、記録媒体に印字を行うインクジェット記録方法が開
示されている(例えば、特開平5−186725号、特
開平8−218018号)。
録方法にあっては、インク組成物と重合開始剤を含んで
なる反応液との両方またはインク組成物をインクジェッ
ト記録方法により記録媒体に付着させ、記録媒体上にお
いて両者を接触させる。その後、紫外線を照射すること
により、反応液中の重合開始剤がラジカル等を生成し、
オリゴマー、モノマーを重合させる。重合により生成し
た樹脂がインク組成物中の色剤を記録媒体上に固着させ
る。この固着により、色濃度が高く、滲みやムラの少な
い印字が実現できるものと考えられる。さらに、インク
組成物と反応液とを分けることによって、インク組成物
および反応液の保存安定性が向上するとの利点をも有す
る。なお、このような二液を用いたインクジェット記録
方法を、樹脂硬化型の二液を用いたインクジェット記録
方法と、呼ぶことがある。この様な二液を用いたインク
ジェット記録方法は、プリント配線基盤などの配線図の
印刷等に用いられている。
ト配線基盤への配線図の印刷のために、酸化チタンを着
色剤として含んでなるインク組成物が用いられている。
酸化チタンを含んでなるインク組成物と重合反応剤を含
んでなる反応液との二液を印字するインクジェット記録
方法において、オゴマーとモノマーとをインク組成物と
反応液とのいずれかにそれぞれ分けて添加し、かつ、イ
ンク組成物を反応液よりも先に記録媒体に付着させるこ
とにより、重合効率、膜強度、インク組成物および反応
液の保存安定性、吐出安定性を顕著に向上させることが
できるとの知見を得た。本発明はかかる知見に基づくも
のである。
樹脂硬化型の二液を用いたインクジェット記録方法の提
供をその目的するものである。
ば、記録媒体に、インク組成物と反応液とを付着させて
印字を行うインクジェット記録方法であって、前記イン
ク組成物が、酸化チタンと、オリゴマーまたはモノマー
のいずれか一方と、水性溶媒とを少なくとも含んでな
り、前記反応液が、重合開始剤と、モノマーまたはオリ
ゴマーのいずれか一方と、水性溶媒とを少なくとも含ん
でなり、前記インク組成物と前記反応液のいずれか一方
がオリゴマーを含むとき他方がモノマーを含んでなるも
のであり、かつ、インク組成物を反応液よりも先に記録
媒体に付着させるものである、インクジェット記録方法
が提供される。
媒体に、上記したインク組成物と反応液とを用いて印字
を行うインクジェット記録装置であって、インク組成物
の液滴を記録媒体上に付着させる手段と、反応液の液滴
を記録媒体上に付着させる手段と、インク組成物の液滴
を記録媒体上に付着させた後に、反応液の液滴を記録媒
体に付着させて、画像を形成させるインクジェット記録
手段と、そして紫外線照射手段とを含んでなる、記録装
置が提供される。
置 本発明にあっては、インク組成物に酸化チタンを、そし
て反応液に重合開始剤をそれぞれ分けて含有させ、かつ
オリゴマーとモノマーとをインク組成物と反応液のいず
れか一方がオリゴマーを含むとき他方が必ずモノマーを
含んでなるよう、オリゴマーとモノマーとを分けて含有
させる。
剤とを混合して一つの溶液にすることなく、色剤はイン
ク組成物に、そして重合開始剤は反応液に分けて含有さ
せる。これによって、インク組成物の保存安定性を向上
させることができる。さらにオリゴマーとモノマーの両
者をインク組成物および反応液に分けることによって、
インク組成物や反応液中における暗反応(重合反応)の
進行を遅延させることができる。その結果、インク組成
物や反応液の保存安定性および吐出安定性を向上させる
ことができる。
反応液よりも先に記録媒体に付着させて印字を行う。
は光照射による重合反応の際、光を遮断し、その下に存
在する重合開始剤の作用を減衰させて、重合硬化型樹脂
の重合反応の進行を妨げる傾向がある。しかしながら、
本発明によれば、酸化チタンの光遮蔽作用の影響を少な
くすることができるので、この結果、顕著な重合反応の
促進を図ることが可能となった。
法によれば、記録媒体上において印字の滲みや印字ムラ
を抑えることができる。
にあっては、インク組成物と反応液とを接触させた後
に、重合開始剤に光照射し、モノマーおよびポリマーを
重合させる硬化反応を行う。光照射は、可視光照射、紫
外線照射であってもよく、特に紫外線照射が好ましい。
これにより、金属やプラスチック等の水性媒体を浸透す
ることが不可能な媒体表面にも鮮明でかつ耐擦性に優れ
た印字物を得ることができる。
射を行う場合、紫外線照射量は100mJ/cm2以
上、好ましくは500mJ/cm2以上であり、また、
10,000mJ/cm2以下、好ましくは5,000
mJ/cm2以下の範囲で行う。かかる程度の範囲内に
おける紫外線照射量であれば、十分硬化反応を行うこと
ができ、また紫外線照射により色剤である酸化チタンか
退色してしまうことも防止できる点で有利である。
圧水銀ランプ等のランプが挙げられる。例えばFusi
on System社製のHランプ、Dランプ、Vラン
プ等の市販されているものを使用し実施することができ
る。
は、光照射と同時またはその後に加熱してもよい。任意
成分として水性溶媒を含んでなるインク組成物および反
応液を記録媒体に吐出する場合、記録媒体に残存する水
分を特に加熱手段を用いて除去することにより、重合反
応を効率良く行うことができる。その結果、記録媒体に
印字された印字物の固着性(膜強度)を向上させること
が可能となる。
する方法、赤外線やマイクロウェーブ(2,450Mh
z程度に極大波長を持つ電磁波)などを照射し、または
熱風を吹き付けるなど記録媒体に接触させずに加熱する
方法などが挙げられる。
とをインクジェット記録方法により記録媒体に付着さ
せ、両者を記録媒体上で接触させる。インク組成物の液
滴を記録媒体上に付着させる工程を先に、反応液の液滴
を記録媒体に付着させる工程を後に、行う。
を実施する記録装置を説明する。図1のインクジェット
記録装置は、インク組成物と反応液とを記録媒体に付着
させる手段と、それらを付着させる手段の駆動系と、記
録媒体を移動させる手段と、記録媒体に紫外線照射と加
熱する手段と、クリーニング手段と、から構成されてい
る。
ンク2aおよび反応液を有するインクタンク2bとチュ
ーブ3で連結された記録ヘッド1a(インク組成物を吐
出する機構)および記録ヘッド1b(反応液を吐出する
機構)は、キャリッジ4に沿ってモータ5で駆動される
タイミングベルト6によって矢印A方向に移動する。そ
の移動の間に、記録ヘッド1aのノズル面からインク組
成物が吐出され、プラテン8およびガイド9によって記
録ヘッド1aと対面する位置に置かれている記録媒体7
に付着する。次に記録媒体7は、紙送り方向矢印Bに所
定量移送される。その間、記録ヘッド1a(および1
b)は図中で矢印Aと逆方向に移動し、記録媒体7の左
端の位置に戻る。そして、すでにインク組成物が付着し
ている記録媒体に記録ヘッド1bのノズル面から反応液
が吐出されて、印字が行なわれる。印字された記録媒体
7はさらに紙送り方向矢印Bに所定量移送されて、紫外
線照射ランプ15による紫外線照射およびヒータ14に
よる加熱処理を受ける。これらの処理を受けた記録媒体
7の表面上では、インク組成物と反応液とが硬化反応を
起こし酸化チタンが記録媒体7上で固着する。印字処理
がされた記録媒体7は紙送り方向矢印Bにさらに移送さ
れる。なお、本装置には吸引ポンプ11が連結されたキ
ャップ10を有しており、これらの機構によりクリーニ
ング操作が行われれる。吸引されたインク組成物等はチ
ューブ12を介して廃インクタンク13に貯められる。
に顔料として用いられるTiO2が挙げられる。TiO2
は、その結晶構造の違いによりルチル型、アナターゼ
型、ブルーカイト型等に分類することができる。本発明
のインク組成物に用いられるTiO2は、上記の何れの
分類に属するものであっても用いることができ、好まし
くはルチル型、アナターゼ型を用いることができる。
タンを含んでなるが、必要に応じてその他の染料、顔料
などの色剤を用いることができる。
ンまたは必要に応じて添加される顔料は、分散剤または
界面活性剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散
液としてインク組成物に添加されるのが好ましい。
製するのに慣用されている分散剤、例えば高分子分散剤
を使用することができる。なお、この顔料分散液に含ま
れる分散剤および界面活性剤がインク組成物の分散剤お
よび界面活性剤としても機能することは当業者に明らか
であろう。
は、1〜50重量%程度の範囲が好ましく、より好まし
くは3〜30重量%程度の範囲である。
度の大きさの相対分子質量をもつ分子で、相対分子質量
の小さい分子から実質的あるいは概念的に得られる単位
の少数回、一般的には約2〜20回程度の繰返しで構成
された構造をもつものをいう。また本発明において用い
られるオリゴマーは、光重合性プレポリマー、ベースリ
ジンまたはアクリルオリゴマーと呼ばれるものでもあ
る。
基を1〜数個有しているため、紫外線照射等によりモノ
マー等と重合反応を起こして架橋し重合する性質を有し
ている。
例えば骨格を構成する分子構造により、ポリエステルア
クリレート、ポリウレタンアクリレート、エポキシアク
リレート、ポリエーテルアクリレート、オリゴアクリレ
ート、アルキドアクリレート、ポリオールアクリレート
等が挙げられ、好ましくは、ポリエステルアクリレー
ト、ポリウレタンアクリレートである。
が5,000〜20,000程度の範囲のもの、好まし
くは500〜10,000程度の範囲のものが使用され
る。
を含んでなる場合には、インク組成物におけるオリゴマ
ーの含有量は1〜50重量%程度の範囲、好ましくは3
〜30重量%程度の範囲である。
とは、高分子の基本構造の構成単位となり得る分子をい
う。また本発明において用いられるモノマーは光重合性
モノマーとも呼ばれ、単官能アクリレート、多官能アク
リレートが含まれる。
ート構造を有しており、低粘度で硬化性が速いという特
徴を有する。
表的なものとして、ジエチレングリコールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−
ヘキサンジオールジアクリレート、ヒドロキシピオペリ
ン酸エステルネオペンチンルグリコールジアクリレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタ
エリストールトリアクリレート、ジペンタエリストール
ヘキサアクリレート、アクロイルモルホリン、2−フェ
ノキシエチルアクリレート、フタル酸水素−(2,2,
2−トリアクロイルオキシメチル)エチル、ジペンタエ
リストールポリアクリレート、ジペンタエリストールポ
リアクリレート等が挙がられ、好ましくは、アクロイル
モルホリン、2−フェノキシエチルアクリレート、フタ
ル酸水素−(2,2,2−トリアクロイルオキシメチ
ル)エチル、ジペンタエリストールポリアクリレート、
ジペンタエリストールポリアクリレートである。
100〜3,000程度の範囲、好ましくは100〜
2,000程度の範囲のものが使用される。
なる場合には、インク組成物におけるモノマーの含有量
は1〜70重量%程度の範囲、好ましくは3〜50重量
%程度の範囲である。
3次元化する性質を有する。従って、インク組成物にお
ける、オリゴマーまたはモノマーの含有量は、重合効
率、重合速度、重合後の耐性収縮率、重合被膜強度等を
考慮して定める必要がある。
は反応液のいずれか一方が、オリゴマーを含むとき他方
はモノマーを含むものである。
ク組成物には、酸化チタンと、オリゴマーまたはモノマ
ーと、および水性溶媒とを少なくとも含んでなる。
は水と水溶性有機溶媒からなるのが好ましい。水は、イ
オン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、
または超純水を用いることができる。また、紫外線照
射、または過酸化水素添加などにより滅菌した水を用い
ることにより、インク組成物を長期保存する場合にカビ
やバクテリアの発生を防止することができるので好適で
ある。
点有機溶剤であり、その例としては、メタノール、エタ
ノール、n−プロピルアルコール、iso−プロピルア
ルコール、n−ブタノール、sec−ブタノール、te
rt−ブタノール、iso−ブタノール、n−ペンタノ
ールなどがあげられる。特に一価アルコールが好まし
い。低沸点有機溶剤は、インクの乾燥時間を短くする効
果がある。低沸点有機溶剤の添加量はインクの0.1〜
10重量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5重量
%の範囲である。
ン、無機酸化物コロイド、湿潤剤、pH調製剤、防腐
剤、防かび剤等を添加しても良い。
重合開始剤とは、例えば、250nm〜450nm程度
の領域の紫外線を吸収しラジカルまたはイオンを生成し
てオリゴマー、モノマーの重合を開始させるものであ
る。
は、代表的なものとして、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、イソプロピルベンゾインエ
ーテル、イソブチルベンゾインエーテル、1−フェニル
−1,2−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボ
ニル)オキシム、ベンジル、ジエトキシアセトフェノ
ン、ベンゾフェノン、クロロチオキサントン、2−クロ
ロチオキサントン、イソプロピルチオキサントン、2−
メチルチオキサントン、ポリ塩化ポリフェニル、ヘキサ
クロロベンゼン等が挙げられ、好ましいくは、イソブチ
ルベンゾインエーテル、1−フェニル−1,2−プロパ
ンジオン−2−(o−エトキシカルボニル)オキシムで
ある。
ffer Chemical社製)、Irgacure
184、651、2959、907、369、170
0、1800、1850、819(チバスペシャルティ
ケミカルズ社製)、Darocure1173(EM
Chemical社製)、QuantacureCT
X、ITX(Aceto Chemical社製)、L
ucirin TPO(BASF社製)の商品名で入手
可能な重合開始剤も使用することができる。
としては、インク組成物と同様のものが挙げられる。そ
の好ましいオリゴマーおよびモノマーについても、イン
ク組成物の場合と同様であってよい。
場合には、反応液におけるオリゴマーの含有量は1〜5
0重量%程度の範囲、好ましくは3〜30重量%程度の
範囲である。
合には、反応液におけるモノマーの含有量は1〜70重
量%程度の範囲、好ましくは3〜50重量%程度の範囲
である。
モノマーの含有量は、重合効率、重合速度、重合後の耐
性収縮率、重合被膜強度等を考慮して定める必要があ
る。
は反応液のいずれか一方が、オリゴマーを含むとき他方
はモノマーを含むものである。
る反応液は、重合開始剤と、オリゴマーまたはモノマー
と、水性溶媒とを少なくとも含んでなる。その好ましい
水性溶媒についても、インク組成物の場合と同様であっ
てよい。更に任意の成分として、多価金属塩、またはポ
リアリルアミン若しくはその誘導体、湿潤剤、pH調製
剤、防腐剤、防かび剤等を添加しても良い。
反応液を作成した。 インク組成物 水性酸化チタン分散体(顔料分12%) 90% アクリルモノマー(*1) 10% 反応液 ウレタンアクリル系オリゴマーの 40%水性エマルジョン(*2) 60% 光重合開始剤(*3) 1% 水 39% (*1):9EGA(共栄社化学(株)製) (*2):NR−440(ゼネカ(株)製) (*3):イルガキュア1700(チバスペシャルテイケミカルズ(株)製)
ンクジェット記録用ヘッドに充填し、記録媒体である塩
化ビニル、アクリル、ポリカーボネート、プリント基板
上に吐出させて印刷を行なった。インクの画素形成の順
番は、インク組成物を吐出した上に反応液を重ねて吐出
を行った。その後50℃で10分乾燥後、紫外線照射を
行った。紫外線照射によるインク組成物と反応液との硬
化反応後の記録媒体表面は、べたつきがなく完全に硬化
していた。
プリンターMJ930C(セイコーエプソン社社製)を
使用した。紫外線照射に使用した照射ランプは、メタル
ハライドタイプで、365nmにおける積算光量が20
00mJ/cm2 であった。
字物について、以下の試験を行い評価した。
00(鉛筆引っ掻き試験手書き法)に規定される方法に
よって、印字物の硬度を評価した。鉛筆硬度試験の結
果、印字物は4Hの硬度を得た。
漬させた後、取り出して歯ブラシで往復5回擦った。耐
溶剤性試験の結果、印字物は剥がれなかった。
剥がす行為を3回行った。テープは、住友3M社製スコ
ッチテープ810−3−18を使用した。固着性試験試
験の結果、印字物は剥がれなかった。
後、上記と同様にインクジェット記録用ヘッドに充填し
インクジェットプリンターで記録媒体に吐出した。保存
安定性試験の結果、ヘッドの詰まり、印字物の飛行曲が
りなどは起きず、安定して記録媒体に印字することがで
きた。
反応液を作成した。 インク組成物 水性酸化チタン分散体(顔料分15%) 60% ウレタンアクリル系オリゴマーの 40%水性エマルジョン(*2) 40% 反応液 アクリルモノマー(*1) 10% 光重合開始剤(*3) 2% 水 88% (*1):9EGA(共栄社化学(株)製) (*2):NR−440(ゼネカ(株)製) (*3):イルガキュア2959(チバスペシャルテイケミカルズ(株)製)
1と同様に印字した。紫外線照射によるインク組成物と
反応液との硬化反応後の記録媒体表面は、べたつきがな
く完全に硬化していた。
字物について、上記例1と同一の試験を行い評価した。
その結果、例1と同様の結果を得た。鉛筆硬度試験の結
果、印字物は4Hの硬度を得た。耐溶剤性試験の結果、
印字物は剥がれなかった。固着性試験の結果、印字物は
剥がれなかった。保存安定性試験の結果、ヘッドの詰ま
り、印字物の飛行曲がりなどは起きず、安定して記録媒
体に印字することができた。
反応液を作成した。 インク組成物 水性酸化チタン分散体(顔料分12%) 92% アクリルモノマー(*1) 3% イソプロピルアルコール 5% 反応液 ウレタンアクリル系オリゴマーの 40%水性エマルジョン(*2) 50% 光重合開始剤(*3) 1% 水 49% (*1):フタル酸水素−(2,2,2−トリ−アクリロイルオキシメトキシ メチル)エチル(新中村化学(株)製) (*2):NR−440(ゼネカ(株)製) (*3):イルガキュア1700(チバスペシャルテイケミカルズ(株)製)
1と同様に印字した。紫外線照射によるインク組成物と
反応液との硬化反応後の記録媒体表面は、べたつきがな
く完全に硬化していた。
字物について、上記例1と同一の試験を行い評価した。
その結果、例1と同様の結果を得た。鉛筆硬度試験の結
果、印字物は4Hの硬度を得た。耐溶剤性試験の結果、
印字物は剥がれなかった。固着性試験の結果、印字物は
剥がれなかった。保存安定性試験の結果、ヘッドの詰ま
り、印字物の飛行曲がりなどは起きず、安定して記録媒
体に印字することができた。
した。 水性酸化チタン分散体(顔料分15%) 50% アクリルモノマー(*1) 2% ウレタンアクリル系オリゴマーの 40%水性エマルジョン(*2) 40% 光重合開始剤(*3) 1% 水 7% (*1):アクロイルモルホリン(日本化薬(株)製) (*2):NR−440(ゼネカ(株)製) (*3):イルガキュア1700(チバスペシャルテイケミカルズ(株)製)
字した。紫外線照射によるインク組成物との硬化反応後
の記録媒体表面は、べたつきはないが光沢性はなかっ
た。
字物について、上記例1と同一の試験を行い評価した。
鉛筆硬度試験の結果、印字物はHの硬度しか得られなか
った。耐溶剤性試験の結果、印字物全体が剥がれた。固
着性試験の結果、印字物全体が剥がれた。保存安定性試
験の結果、ヘッド中にインクが詰まり印字することがで
きなかった。
び鉛筆硬度試験結果は、下記表1に示した通りである。
好ましく用いられるインクジェット記録装置を示す図で
ある。
Claims (10)
- 【請求項1】インク組成物および反応液の液滴をインク
ジェット記録方法によって記録媒体に付着させて印字を
行うインクジェット記録方法であって、 前記インク組成物が、酸化チタンと、オリゴマーまたは
モノマーのいずれか一方と、水性溶媒とを少なくとも含
んでなり、 前記反応液が、重合開始剤と、モノマーまたはオリゴマ
ーのいずれか一方と、水性溶媒とを少なくとも含んでな
り、 前記インク組成物と前記反応液のいずれか一方がオリゴ
マーを含むとき他方がモノマーを含んでなるものであ
り、 かつ、前記インク組成物を前記反応液よりも先に記録媒
体に付着させる工程を含んでなる、 インクジェット記録方法。 - 【請求項2】前記インク組成物におけるオリゴマーの含
有量が1〜50重量%であり、前記反応液におけるモノ
マーの含有量が1〜70重量%である、請求項1に記載
の記録方法。 - 【請求項3】前記インク組成物におけるモノマーの含有
量が1〜70重量%であり、前記反応液におけるオリゴ
マーの含有量が1〜50重量%である、請求項1に記載
の記録方法。 - 【請求項4】記録媒体上に、請求項1〜3に記載の記録
方法によって前記インク組成物と前記反応液とを接触さ
せた後、硬化反応を行うことを含んでなるインクジェッ
ト記録方法。 - 【請求項5】前記硬化反応が紫外線照射することにより
行なわれる、請求項4に記載の記録方法。 - 【請求項6】前記紫外線照射が紫外線照射量100〜1
0,000mJ/cm2で行う、請求項5に記載の記録
方法。 - 【請求項7】請求項1〜6に記載の記録方法によって印
字された記録媒体。 - 【請求項8】記録媒体に、請求項1に記載のインク組成
物と反応液とを用いて印字を行うインクジェット記録装
置であって、 インク組成物の液滴を記録媒体上に付着させる手段と、 反応液の液滴を記録媒体上に付着させる手段と、 インク組成物の液滴を先に記録媒体上に付着させた後
に、反応液の液滴を記録媒体に付着させて、画像を形成
させるインクジェット記録手段と、そして紫外線照射手
段とを含んでなる、 記録装置。 - 【請求項9】前記紫外線照射が紫外線照射量100〜1
0,000mJ/cm2で行う、請求項8に記載の記録
装置。 - 【請求項10】請求項8または9に記載の記録装置によ
って印字された記録媒体。
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---|---|---|---|
JP33285698A JP3678301B2 (ja) | 1998-11-24 | 1998-11-24 | 樹脂硬化型の二液を用いたインクジェット記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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