JP2000158685A - カラー感熱プリンタのランプ制御方法及び装置 - Google Patents

カラー感熱プリンタのランプ制御方法及び装置

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JP2000158685A
JP2000158685A JP10339064A JP33906498A JP2000158685A JP 2000158685 A JP2000158685 A JP 2000158685A JP 10339064 A JP10339064 A JP 10339064A JP 33906498 A JP33906498 A JP 33906498A JP 2000158685 A JP2000158685 A JP 2000158685A
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JP
Japan
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temperature
head
ultraviolet lamp
tube wall
illuminance
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JP10339064A
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Akira Imai
今井  亮
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストの上昇を招くことなく、安定した
光定着を行えるようにする。 【解決手段】 紫外線ランプ23,24の近傍には、紫
外線の照度を測定するための照度センサ26,27と、
紫外線ランプ23,24に向けて空気を吹きつける冷却
ファン28,29とが設けられる。プリントの開始が指
示されたときに、2つの温度センサ21,22の測定温
度情報に基づいてサーマルヘッド20のヘッド温度レベ
ルが判別される。ヘッド温度レベルが高いときには冷却
ファン28,29が駆動して紫外線ランプ23,24の
管壁が冷やされ、ヘッド温度レベルが低いときには紫外
線ランプ23,24がプレ点灯して管壁が温められる。
プリント中は、照度センサ26,27の測定照度情報に
基づいて冷却ファン28,29が駆動又は停止され、管
壁温度が所定範囲に調整される。管壁温度測定用の温度
センサを省略できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線ランプから
の紫外線を照射して光定着を行うカラー感熱プリンタの
ランプ制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラー感熱プリンタでは、支持体上にシ
アン感熱発色層,マゼンタ感熱発色層,イエロー感熱発
色層を順番に形成したカラー感熱記録紙が用いられる。
このカラー感熱記録紙では、最上層となるイエロー感熱
発色層の熱感度が最も高く、最下層となるシアン感熱発
色層の熱感度が最も低い。カラー感熱記録紙への印画
は、各感熱発色層の熱感度の違いを利用して行われ、カ
ラー感熱記録紙とサーマルヘッドとを相対的に移動させ
ながら、各感熱発色層をサーマルヘッドで押圧・加熱し
て発色させる。
【0003】カラー感熱記録紙の熱記録は、表面側の感
熱発色層から順番に行われる。そして、次の感熱発色層
に熱記録するときに、熱記録済みの感熱発色層が再度熱
記録されないように、熱記録直後に各感熱発色層に特有
な波長域の紫外線を照射して発色能力を失わせている。
【0004】サーマルヘッドは、多数の発熱素子をライ
ン状に配列したもので、熱記録すべき色および発色濃度
に応じた熱エネルギーを発生する。各発熱素子の熱エネ
ルギー量を正確に制御するために、カラー感熱プリンタ
には、サーマルヘッドのヘッド温度およびプリンタ内の
環境温度を測定するための2つの温度センサが設けられ
ており、各センサの測定温度に応じて各発熱素子に供給
する電気エネルギー量を修正している。
【0005】一方、光定着用の紫外線を発生するために
は、一般的に紫外線ランプが用いられる。紫外線ランプ
は、発光量がその管壁温度によって変化し、管壁温度が
低いと発光量が少なく、管壁温度が上昇するにつれて発
光量も増加するが、より高温になると発光量は逆に低下
するという特性を持っている。安定した光定着を行うた
めには、管壁温度を所定の範囲内に保つことが必要であ
る。
【0006】従来のカラー感熱プリンタでは、紫外線ラ
ンプの近傍に、管壁温度測定用の温度センサと、照度測
定用の照度センサと、冷却ファンとが設けられている。
そして、プリントの開始が指示されたときに、温度セン
サからの測定温度情報に基づいて、紫外線ランプ及び冷
却ファンの駆動又は停止を制御して、管壁温度が所定の
温度範囲内となるように調整する。また、プリント動作
が開始された後には、照度センサからの測定照度情報に
基づいて冷却ファンを駆動又は停止させ、管壁温度が所
定の温度範囲から外れないように調整している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のカラ
ー感熱プリンタでは、紫外線ランプの管壁温度を制御す
るために温度センサと照度センサとの2つのセンサを必
要とするため、ヘッド温度制御用の2つの温度センサと
併せて多くのセンサを内蔵しなくてはならず、製造コス
トの上昇を招いている。
【0008】本発明は上記の事情を考慮してなされたも
ので、製造コストの上昇を招くことなく、安定した光定
着を行えるカラー感熱プリンタのランプ制御装置を提供
することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のランプ制御装置は、紫外線ランプから放射
された紫外線の照度を測定する照度センサと、紫外線ラ
ンプに向けて空気を吹きつける冷却ファンと、プリント
の開始が指示されたときに、ヘッド温度及び環境温度を
測定する2つの温度センサの測定温度情報に基づいてサ
ーマルヘッドのヘッド温度レベルを判別し、ヘッド温度
レベルが高いときには冷却ファンを駆動させて紫外線ラ
ンプの管壁を冷やし、ヘッド温度レベルが低いときには
紫外線ランプを点灯させて管壁を温めて、紫外線ランプ
の管壁温度を調節するように制御する制御手段とから構
成するものである。なお、制御手段は、プリント中に、
照度センサの測定照度情報に基づいて冷却ファンを駆動
又は停止させて紫外線ランプの管壁温度を調整するよう
に構成するのがよい。
【0010】また、本発明のランプ制御方法は、感熱発
色層の記録の前に、ヘッド温度及び環境温度を測定する
2つの温度センサの測定温度情報に基づいてサーマルヘ
ッドのヘッド温度レベルを判別し、ヘッド温度レベルが
高いときには紫外線ランプの管壁を冷やし、ヘッド温度
レベルが低いときには管壁を温めるようにするものであ
る。なお、ヘッド温度レベルが高いときは、紫外線ラン
プを所定時間OFF状態に維持して自然冷却すればよ
い。また、紫外線ランプに向けて冷却ファンからの空気
を吹き付けて所定時間冷却するようにしてもよい。冷却
のための所定時間は、紫外線ランプから放射された紫外
線の照度に応じて決定すればよい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のカラー感熱プリ
ンタの構成を示すものである。シート状をしたカラー感
熱記録紙10は、給紙トレイ11内に積層されている。
給紙トレイ11の上方には給紙ローラ12が設けられて
おり、プリント開始時に回転して、一番上にあるカラー
感熱記録紙10を給紙通路13から送り出す。給紙通路
13から送り出されたカラー感熱記録紙10は、ニップ
ローラ15aと駆動ローラ15bとからなる搬送ローラ
対15によってニップされ、給紙トレイ11側から排紙
通路16側へ向かう順方向と、排紙通路16側から給紙
トレイ11側へ向かう逆方向とに交互に搬送される。
【0012】図2は、カラー感熱記録紙10の層構造の
一例を示すものである。カラー感熱記録紙10は、支持
体40の上に、シアン感熱発色層41,マゼンタ感熱発
色層42,イエロー感熱発色層43,保護層44を順に
層設して構成される。各感熱発色層41〜43は、熱記
録される順番に表面側から層設されており、例えば、マ
ゼンタ,イエロー,シアンの順番に熱記録する場合に
は、イエロー感熱発色層43とマゼンタ感熱発色層42
との位置が入れ換えられる。また、各層の間には、図示
しない中間層が設けられている。
【0013】イエロー感熱発色層43は、420nm付
近の近紫外線を照射されたときに発色能力を消失する。
また、マゼンタ感熱発色層42は、365nmの紫外線
を照射されたときに発色能力を消失する。
【0014】図1において、給紙トレイ11と搬送ロー
ラ対15との間には、小径のプラテンローラ17と、こ
の上に支持されたカラー感熱記録紙10を押圧・加熱し
て画像を記録するサーマルヘッド20とが設けられてい
る。サーマルヘッド20は、周知のように、多数の発熱
素子をライン状に配列したものであり、熱記録すべき色
およびその発色濃度に応じた熱エネルギーを発生する。
なお、駆動ローラ15bは、搬送モータ19によって回
転される。
【0015】サーマルヘッド20には、ヘッド温度を測
定するためのヘッド温度センサ21が取り付けられてい
る。また、環境温度を測定するための環境温度センサ2
2が、プリンタ内の適宜な位置に設けられている。ヘッ
ド温度センサ21および環境温度センサ22としては、
例えばサーミスタが用いられる。
【0016】搬送ローラ対15と排紙通路16との間に
は、光定着用の2つの紫外線ランプ23,24が配置さ
れている。イエロー用紫外線ランプ23はほぼ420n
m、マゼンタ用紫外線ランプ24はほぼ365nmに発
光ピークを有する紫外線を放射し、カラー感熱記録紙1
0上に照射する。これらの紫外線ランプ23,24は、
図3のグラフに示すように、管壁温度TL が「TS1≦T
L ≦TS2」の範囲内であるときに、照度Lが光定着に必
要な規定照度LS 以上となる。この図3は、紫外線ラン
プをデューティ比が100%の駆動パルスで駆動したと
きの発光特性を示す。
【0017】紫外線ランプ23,24の背後には、リフ
レクター25が配置される。リフレクター25の内壁は
反射面となっており、紫外線ランプ23,24の背面側
に放出された光をカラー感熱記録紙10側に向けて反射
する。
【0018】紫外線ランプ23,24の近傍には、照度
センサ26,27と冷却ファン28,29とが設けられ
ている。照度センサ26,27は、紫外線ランプ23,
24から放射された紫外線の照度を測定する。また、冷
却ファン28,29は、紫外線ランプ23,24に向け
て空気を吹きつける。
【0019】図4に示すように、ヘッド温度センサ21
および環境温度センサ22の測定温度信号は、それぞれ
A/D変換器31,32でデジタル変換され、温度デー
タとされた後にマイクロコンピュータ30に送られる。
また、照度センサ26,27の測定照度信号は、それぞ
れA/D変換器33,34でデジタル変換され、照度デ
ータとされた後にマイクロコンピュータ30に送られ
る。
【0020】マイクロコンピュータ30は、ヘッド温度
センサ21および環境温度センサ22からの温度データ
に基づいて、サーマルヘッド20の各発熱素子の熱エネ
ルギー量を修正する。なお、熱エネルギー量は、ヘッド
温度と環境温度との温度差に応じて、例えばサーマルヘ
ッド20の印加電圧を変えたり、あるいは各発熱素子を
駆動するパルスのパルス幅を変えることで調整できる。
これらのパルスの個数は、画像データの値に応じて決め
られる。
【0021】また、マイクロコンピュータ30は、ヘッ
ド温度センサ21および環境温度センサ22からの温度
データと、照度センサ26,27からの照度データとに
基づいて、紫外線ランプ23,24および冷却ファン2
8,29を駆動または停止させ、紫外線ランプ23,2
4の管壁温度が所定の温度範囲内となるように調整す
る。なお、図中の符号48,49は、冷却ファン28,
29を駆動させるためのモータである。また、符号35
〜39は、サーマルヘッド20、紫外線ランプ23,2
4、およびモータ48,49を駆動させるためのドライ
バである。
【0022】次に、本実施形態による作用を説明する。
プリントが指示されると、図5に示すようにプリント準
備動作が開始される。まず、ヘッド温度センサ21およ
び環境温度センサ22が測定を開始する。ヘッド温度セ
ンサ21はサーマルヘッド20のヘッド温度を、環境温
度センサ22はプリンタ内の環境温度を測定する。ヘッ
ド温度センサ21および環境温度センサ22の測定温度
信号は、A/D変換器31,32で温度データとされて
からマイクロコンピュータ30に送られる。
【0023】ヘッド温度センサ21および環境温度セン
サ22からの温度データに基づいて、ヘッド温度TH
環境温度TA との温度差TX が算出される。そして、算
出された温度差TX と予め定められた基準温度差TR
の比較が行われる。なお、基準温度差TR は、プリンタ
の稼働状況を判定するためのものであり、本実施形態に
おいては5℃に設定してある。
【0024】温度差TX が基準温度差TR 以下であると
きには、サーマルヘッド20の放熱が進んでおり、前回
のプリント動作が終了してから長時間が経過しているか
ら、再プリント状態にあるものと判定される。一方、温
度差TX が基準温度差TR を超えているときには、サー
マルヘッド20は蓄熱したままの状態にある。この状態
は、前回のプリント動作の直後であるから、連続プリン
ト状態にあるものと判定される。
【0025】再プリントであるときには、環境温度TA
と基準環境温度TASとの比較が行われる。この基準環境
温度TASは、紫外線ランプ23,24の管壁温度TL
状態を推定するためのものである。本実施形態では、管
壁温度TL が規定照度LS の紫外線を確保できる最低温
度TS1(図3参照)になるときの環境温度である10℃
が基準環境温度TASとして用いられている。
【0026】環境温度TA が基準環境温度TAS以上であ
るときには、紫外線ランプ23,24の管壁温度TL
光定着に必要な光量の紫外線を放射するのに十分な温度
であるので、このままプリント動作に移行する。
【0027】環境温度TA が基準環境温度TASに満たな
いときには、管壁温度TL が最低温度TS1よりも低くな
っているので、紫外線ランプ23,24を点灯して管壁
を温める。この紫外線ランプ23,24のプレ点灯中
は、照度センサ26,27からの照度データに基づい
て、紫外線ランプ23,24毎に紫外線の照度Lが監視
され、照度Lが規定照度LS 以上になったときに紫外線
ランプ23,24は消灯する。
【0028】連続プリント状態では、紫外線ランプ2
3,24の管壁は十分に温まっている。ところが前述し
たように、紫外線ランプは、管壁温度が高くなりすぎる
と逆に発光量が減少してしまうので、管壁温度の上昇を
抑える必要がある。そこで、連続プリントであると判定
されたときには、ヘッド温度TH と基準ヘッド温度THS
との比較が行われ、紫外線ランプ23,24の冷却の要
否が判別される。なお、基準ヘッド温度THSは、紫外線
ランプ23,24の発光効率が最もよくなるときの管壁
温度に応じたヘッド温度に定めればよく、例えば最大照
度Lmax となるときの管壁温度Tm に応じたヘッド温度
にすればよい。
【0029】ヘッド温度TH が基準ヘッド温度THSを超
えているときには、管壁温度TL が最大照度Lmax を得
られる管壁温度Tm よりも高くなっているので、冷却フ
ァン28,29が駆動され、紫外線ランプ23,24が
冷やされる。この冷却が一定時間tS 行われた後に、プ
リント準備動作が終了される。一方、ヘッド温度TH
基準ヘッド温度THS以下であるときには、紫外線ランプ
23,24の管壁温度TL が「TS1≦TL ≦Tm 」の範
囲内であるので、このままプリント準備動作が終了され
る。なお、冷却ファン28,29による冷却時間t
S は、例えばヘッド温度TH と環境温度TA とに応じて
決定すればよい。
【0030】以上のプリント準備動作により、紫外線ラ
ンプ23,24の管壁温度TL が、「TS1≦TL
m 」の範囲内に調整され、いつでも光定着に必要な光
量の紫外線を放射できる状態に準備される。
【0031】プリント準備動作の完了後に、プリント動
作が開始される。給紙ローラ12が回転して、給紙トレ
イ11の最上部に積層されたカラー感熱記録紙10が給
紙通路13から送り出される。カラー感熱記録紙10の
給紙中は、サーマルヘッド20がプラテンローラ17か
ら離れた位置にセットされている。カラー感熱記録紙1
0がサーマルヘッド20とプラテンローラ17との間を
通過して、その先端が搬送ローラ対15にニップされる
と、給紙ローラ12の回転が停止する。
【0032】給紙が開始されると同時に、イエロー用紫
外線ランプ23が点灯される。この紫外線ランプ23
は、図6に示すフローに従って、管壁温度が一定範囲内
となるように調整される。
【0033】照度センサ26からの照度データに基づい
て、紫外線ランプ23から放射された紫外線の照度Lが
監視されている。照度Lが規定照度LS を超え、紫外線
ランプ23の管壁温度TL が「TS1<TL <TS2」の範
囲内にあるときに、冷却ファン28が駆動され、紫外線
ランプ23に向けて空気を吹きつける。これにより、紫
外線ランプ23の管壁が冷やされるから、点灯による発
熱で管壁温度TL が上昇するのが抑えられる。
【0034】一方、照度Lが規定照度LS 以下であると
きには、照度Lが増加傾向にあるのか、あるいは減少傾
向にあるのかが判別される。照度Lは一定時間毎に測定
されるので、この照度Lの変化の傾向は、例えば照度L
を、その直前に測定された照度L0 と比較することによ
り判別することができる。
【0035】紫外線の照度Lが減少傾向にあるときは、
紫外線ランプ23の管壁温度TL は規定照度LS が得ら
れる上限温度TS2(図3参照)以上になっている場合で
ある。この場合、冷却ファン28が駆動され、紫外線ラ
ンプ23の管壁が冷やされる。紫外線の照度Lが増加傾
向にあるときは、紫外線ランプ23の管壁温度TL が下
限温度TS1以下の場合である。したがって、冷却ファン
28が駆動状態にある場合には、この冷却ファン28の
駆動が停止され、管壁温度TL の低下が抑えられる。
【0036】以上の制御によれば、紫外線ランプ23の
管壁温度TL が下限温度TS1を超えたときに、冷却ファ
ン28が駆動して管壁温度TL の上昇が抑えられる。ま
た、管壁温度TL が下限温度TS1以下になると冷却ファ
ン28の駆動が停止するので、管壁温度TL の低下が抑
えられる。これにより、紫外線ランプ23の紫外線が規
定照度LS 付近に調整される。
【0037】カラー感熱記録紙10の先端が搬送ローラ
対15にニップされ、給紙ローラ12の回転が停止する
と、サーマルヘッド20がカラー感熱紙10上を押圧す
る位置に移動する。また、搬送モータ19によって駆動
ローラ15bが回転され、カラー感熱記録紙10が順方
向に搬送される。カラー感熱記録紙10がサーマルヘッ
ド20の前面を通過する間に、イエロー画像が1ライン
ずつ記録される。このイエロー画像の熱記録では、サー
マルヘッド20の各発熱素子は、イエロー感熱発色層4
3の発色特性と発色濃度に応じた熱エネルギーを発生す
る。
【0038】イエロー画像が記録されたカラー感熱記録
紙10は、イエロー用紫外線ランプ23の前面を通過し
ながら光定着が施される。紫外線ランプ23はほぼ42
0nmの紫外線を放射しており、イエロー感熱発色層4
3の発色能力を消失させる。この光定着中は、紫外線ラ
ンプ23から放射された紫外線の照度Lが規定照度L S
付近となるように調整されているので、イエロー画像の
光定着が安定して行われる。
【0039】カラー感熱記録紙10の後端がサーマルヘ
ッド20を通過すると、イエロー画像の記録が終了し、
サーマルヘッド20がカラー感熱記録紙10から離れる
位置に移動する。この後、カラー感熱記録紙10の後端
部が搬送ローラ対15の位置に達すると、カラー感熱記
録紙10の搬送が停止するとともに、イエロー用紫外線
ランプ23が消灯する。また、冷却ファン28が駆動中
である場合には、この冷却ファン28の駆動が停止され
る。
【0040】搬送モータ19によって駆動ローラ15b
が回転され、カラー感熱記録紙10が逆方向に搬送され
る。カラー感熱記録紙10の先端部が搬送ローラ対15
にニップされる位置に達すると、カラー感熱記録紙10
の搬送が停止する。
【0041】次に、サーマルヘッド20がカラー感熱記
録紙10上を押圧する位置に移動する。同時に、マゼン
タ用紫外線ランプ24が点灯する。紫外線ランプ23と
同様に、照度センサ27からの照度データに基づいて冷
却ファン29が駆動または停止され、紫外線ランプ24
の管壁温度が調整される。
【0042】搬送モータ19によって駆動ローラ15b
が回転され、カラー感熱記録紙10が順方向に搬送され
る。カラー感熱記録紙10がサーマルヘッド20を通過
する間に、マゼンタ画像が1ラインずつ記録される。こ
のマゼンタ画像の熱記録では、サーマルヘッド20の各
発熱素子は、マゼンタ感熱発色層42の発色特性と発色
濃度に応じた熱エネルギーを発生する。
【0043】マゼンタ画像を記録されたカラー感熱記録
紙10は、マゼンタ用紫外線ランプ24の前面を通過し
ながら光定着が施される。紫外線ランプ24は、管壁温
度が調整されながら、ほぼ365nmの紫外線を放射し
て、マゼンタ感熱発色層42の発色能力を消失させる。
【0044】マゼンタ画像の記録が終了し、カラー感熱
記録紙10の後端部が搬送ローラ対15の位置に達した
ときに、搬送モータ19が逆転駆動し、カラー感熱記録
紙10が逆方向に搬送される。
【0045】再び、カラー感熱記録紙10が順方向に搬
送され、サーマルヘッド20によってシアン画像が1ラ
インずつ記録される。シアン感熱発色層41は、感熱発
色するのに必要な熱エネルギーが非常に大きく、通常の
保管状態で発色することはないので、光定着性が与えら
れていない。したがって、シアン画像の印画時には光定
着は不要であるが、カラー感熱記録紙10の黄色味をな
くすために、マゼンタ用紫外線ランプ24は点灯してい
る。
【0046】シアン画像の記録が終了すると、熱記録済
みのカラー感熱記録紙10は排紙通路16側へ搬送さ
れ、排紙トレイ(図示せず)に排出される。
【0047】イエロー画像の定着時には、紫外線の照射
量が多いと、マゼンタ感熱発色層も部分的に定着され、
その発色特性が変化する。そこで、照度センサ26の測
定値を用いて、紫外線ランプ23を駆動するためのパル
スのデューティ比を調整し、一定の照度となるように制
御するのがよい。なお、マゼンタ感熱発色層の定着で
は、このような問題がないので、デューティ比が100
%の駆動パルスで紫外線ランプ24を点灯する。
【0048】なお、上記実施形態では、プリント準備動
作において、ヘッド温度レベルが高い時、すなわち紫外
線ランプの管壁温度が高すぎる時に、冷却ファンを駆動
して管壁を冷やしたが、紫外線ランプを所定時間消灯し
たままの状態で維持し、自然冷却すようにしてもよい。
【0049】また、上記実施形態では、紫外線ランプを
消灯した状態でプリント準備動作を行い、ヘッド温度レ
ベルが低い時、すなわち紫外線ランプの管壁温度が低す
ぎる時に紫外線ランプを点灯させて管壁を温めるように
したが、プリント準備動作が開始された時に直ちに紫外
線ランプを点灯させ、連続プリント状態にある時や、管
壁温度が十分に高い時に紫外線ランプを消灯するように
してもよい。そして、ヘッド温度レベルが低く、紫外線
ランプの管壁温度が低すぎる時には、紫外線ランプを点
灯させたままの状態で維持し、紫外線の照度が規定照度
に達したときに紫外線ランプを消灯すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明のランプ制御装置
によれば、プリントの開始が指示されたときには、ヘッ
ド温度制御用として設けられた2つの温度センサの測定
温度情報に基づいて紫外線ランプの管壁温度が調整され
るので、管壁温度測定用の温度センサを特別に設ける必
要がない。これにより、カラー感熱プリンタに組み込ま
れるセンサの数が減少し、製造コストの節減を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したカラー感熱プリンタの構成を
示す概略図である。
【図2】カラー感熱記録紙の層構造を示す説明図であ
る。
【図3】紫外線ランプの管壁温度と照度との関係を示す
グラフである。
【図4】図1のカラー感熱プリンタの電気構成を示すブ
ロック図である。
【図5】プリント準備動作時における紫外線ランプの管
壁温度の調整方法を示すフローチャートである。
【図6】プリント動作中における紫外線照度の調整方法
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 カラー感熱記録紙 20 サーマルヘッド 21 ヘッド温度センサ 22 環境温度センサ 23,24 紫外線ランプ 26,27 照度センサ 28,29 冷却ファン 30 マイクロコンピュータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも1つの感熱発色層
    を層設したカラー感熱記録紙を用い、サーマルヘッドの
    ヘッド温度、及び環境温度を測定する2つの温度センサ
    を備え、これら2つの温度センサの測定温度情報に基づ
    いてサーマルヘッドの各発熱素子に供給する電気エネル
    ギー量を修正しながら画像を記録し、この後、画像が記
    録された部分に紫外線ランプからの紫外線を照射して光
    定着を行うカラー感熱プリンタにおいて、 前記紫外線ランプから放射された紫外線の照度を測定す
    る照度センサと、紫外線ランプに向けて空気を吹きつけ
    る冷却ファンと、プリントの開始が指示されたときに、
    前記2つの温度センサの測定温度情報に基づいて前記サ
    ーマルヘッドのヘッド温度レベルを判別し、ヘッド温度
    レベルが高いときには前記冷却ファンを駆動させて紫外
    線ランプの管壁を冷やし、ヘッド温度レベルが低いとき
    には紫外線ランプを点灯させて管壁を温めて紫外線ラン
    プの管壁温度を調節するように制御する制御手段とを備
    えることを特徴とするランプ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、プリント中に、前記照
    度センサの測定照度情報に基づいて、前記冷却ファンを
    駆動又は停止させて紫外線ランプの管壁温度を調整する
    ことを特徴とする請求項1記載のランプ制御装置。
  3. 【請求項3】 支持体上に少なくとも1つの感熱発色層
    を層設したカラー感熱記録紙を用い、サーマルヘッドの
    ヘッド温度、及び環境温度を測定する2つの温度センサ
    を備え、これら2つの温度センサの測定温度情報に基づ
    いてサーマルヘッドの各発熱素子に供給する電気エネル
    ギー量を修正しながら画像を記録し、この後、画像が記
    録された部分に紫外線ランプからの紫外線を照射して光
    定着を行うカラー感熱プリンタにおいて、 前記感熱発色層の記録の前に、前記2つの温度センサの
    測定温度情報に基づいて前記サーマルヘッドのヘッド温
    度レベルを判別し、ヘッド温度レベルが高いときには紫
    外線ランプの管壁を冷やし、ヘッド温度レベルが低いと
    きには管壁を温めることを特徴とするランプ制御方法。
  4. 【請求項4】 前記ヘッド温度レベルが高いときは、紫
    外線ランプを所定時間OFF状態に維持して自然冷却す
    ることを特徴とする請求項3記載のランプ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ヘッド温度レベルが高いときは、紫
    外線ランプに向けて冷却ファンからの空気を吹き付けて
    所定時間冷却することを特徴とする請求項3記載のラン
    プ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記所定時間は、紫外線ランプから放射
    された紫外線の照度に応じて決定されることを特徴とす
    る請求項4又は5記載のランプ制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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