JP2000158129A - パイプ自動溶接機 - Google Patents

パイプ自動溶接機

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Abstract

(57)【要約】 【課題】イナートガスアーク溶接のTIG、MIG溶接
用のパイプ自動溶接機において、溶融金属のスパッタ付
着を著しく減少させ、長期間の連続使用を可能とする。 【解決手段】ロータカバー2の材質を耐熱衝撃性△Tが
200℃以上、熱伝導率が5W/m・K以上のセラミッ
クスで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はイナートガスアーク
溶接のTIG、MIG溶接用の自動溶接機に関し、特に
金属パイプの外周を自動的に溶接する自動溶接機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】金属材同士の接合手段として溶接が一般
的に行われている。このうち、金属パイプの端面同士を
溶接して接合する場合は、パイプ自動溶接機が用いられ
る。
【0003】図1(a)に示すように、このパイプ自動
溶接機1は、ロータアダプタ5の中央に貫通孔5aを有
し、この貫通孔5aの周囲に、外周にギアを備えた真鍮
製の円弧状のロータギア4を備え、このロータギア4の
内側に、円弧の中心に向かって突出するタングステン電
極からなる溶接用電極6を立設してある。また、このロ
ータギア4の外周のギアと係合してロータギア4を回転
させるためのギア7を有している。
【0004】そして、図1(b)に示すように、この貫
通孔5aの両側から金属製のパイプ3、3の端面を挿入
して当接させた状態で、上記ギア7によってロータギア
4を回転させ、溶接電極6の先端がパイプ3の外周を移
動しながら端面同士を溶接してゆくようになっている。
【0005】この自動溶接機1の内部構造は、図2
(a)(b)に示すように、上記ロータギア4、ギア7
をそれぞれ回転自在となるように、両側からロータカバ
ー2、2で挟み込んで保持してある。さらに、その外側
を貫通孔5aを有するロータアダプタ5で覆った構造と
なっている。
【0006】いま、不図示の駆動手段でギア7を回転さ
せればロータギア4を回転させることができ、溶接電極
6の先端が貫通孔5aの内周を回転移動できるようにな
っている。したがって、貫通孔5aの両側からパイプ
3、3の端面を挿入して当接させ、不図示の通電手段で
溶接電極6に電圧を印加し、パイプ3との間の放電で溶
接しながら、上記ロータギア4の回転により溶接電極6
をパイプ3の外周にそって回転移動させれば、パイプ3
の端面同士の外周を完全に溶接することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このパイプ
自動溶接機は長期間にわたって連続使用を行うことがで
きないという問題があり、その原因の一つに、溶融金属
のスパッタ付着がある。例えば溶接作業においては、高
温に加熱された溶融金属がスパッタ現象により周囲に飛
び散り、パイプ自動溶接機の各部品や製品等に付着する
ことが避けられない。このとき、特にロータカバー2に
溶融金属がスパッタ付着すると、穴があいてしまう等の
不良となり、交換を頻繁に行わなければならなくなると
ともに、製品をも不良としてしまう等の不都合があっ
た。
【0008】そこで、溶融金属のスパッタ付着を防止す
るために、耐熱性プラスチックを材質としたロータカバ
ー2が用いられていたが、これでも溶融金属のスパッタ
付着量を著しく減少させることはできず、溶融金属の付
着に伴う急激な温度変化により、表面部変形や肌荒れ、
穴空き等を起こし易く、長期間の連続使用に耐えること
ができなかった。また、耐熱性プラスチックは、温度が
上がると熱的破壊やボイド放電破壊により絶縁耐力が急
激に低下するという問題もあった。
【0009】本発明は、かかる事情に鑑み、溶融金属の
スパッタ付着を著しく減少させることができるととも
に、長期間の連続溶融を可能とする耐久性能に優れたパ
イプ自動溶接機を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、円弧状のロー
タギアの内側に溶接用電極を備え、このロータギアをそ
の円弧中心の回りに回転させることによって溶接用電極
を円周状に移動させパイプの外周を溶接するようにした
パイプ自動溶接機であって、上記ロータギアの両側を、
耐熱衝撃性△Tが200℃以上、熱伝導率が5W/m・
K以上のセラミックスからなるロータカバーで覆ったこ
とを特徴とする。
【0011】また本発明は、上記ロータカバーの表面粗
さ(Ra)を7μm以下としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施形態について詳
述する。
【0013】図1、2に示すように、本発明のパイプ自
動溶接機1は、外周にギアを備えた真鍮製の円弧状のロ
ータギア4の内側に、円弧の中心に向かってタングステ
ン等のワイヤからなる放電電極6を立設し、このロータ
ギア4の外周のギアと係合してロータギア4を回転させ
るためのギア7を備えている。そして、図3に示すよう
に、これらのロータギア4、ギア7をそれぞれ回転自在
となるように、両側から上記ロータカバー2、2で挟み
込んで保持し、さらにその外側を、図1、2に示すよう
な貫通孔5aを有するロータアダプタ5で覆うことによ
って、パイプ自動溶接機1を構成してある。
【0014】いま、不図示の駆動手段でギア7を回転さ
せればロータギア4を回転させることができ、溶接電極
6の先端が貫通孔5aの内周を回転移動できるようにな
っている。したがって、図1(b)に示すように、貫通
孔5aの両側からパイプ3、3の端面を挿入して当接さ
せ、不図示の通電手段で溶接電極6に電圧を印加し、パ
イプ3との間の放電で溶接しながら、上記ロータギア4
の回転により溶接電極6をパイプ3の外周にそって回転
移動させれば、パイプ3の端面同士の外周を完全に溶接
することができる。
【0015】なお、ロータアダプタ5は上下に2分割で
きる構造であり、その貫通孔5aは溶接するパイプ3と
同じ径としておくことによって、この貫通孔5aに挿入
したパイプ3を確実に保持することができる。
【0016】また、図4に示すように、ロータカバー2
は、パイプを挿入するための貫通孔2aと、ロータギア
4を覆う円弧部2bを有しており、全体が耐熱衝撃性△
Tが200℃以上、熱伝導率が5W/m・K以上のセラ
ミックスにより形成されている。
【0017】上記溶接作業の際に、ロータギア4の両側
をロータカバー2で覆っているため、溶融金属によるス
パッタが主にロータカバー2に飛散することになるが、
ロータカバー2を上述したようなセラミックスで形成し
てあるため、溶融金属の付着を防止し、耐久性に優れ、
長期間使用することが可能となる。
【0018】ここで、上述した効果を奏するためには、
ロータカバー2を成すセラミックスとして、耐熱衝撃性
ΔTが200℃以上、好ましくは550℃以上のものを
用いる。なお、耐熱衝撃性ΔTとは、セラミックスの試
料をある温度に加熱した後、室温まで急冷した場合に、
急激な強度変化が生じない最高温度のことを言う。
【0019】そして、本発明では、耐熱衝撃性△Tが2
00℃以上であるような耐熱衝撃性に優れたセラミック
スでロータカバー2を形成することにより、従来の耐熱
性プラスチック製のものに比べて溶融金属のスパッタ付
着が飛躍的に減少するのである。この耐スパッタ付着性
の飛躍的な向上は、ローターカバー2の高い耐熱衝撃性
により、ロータカバー2表面での急激な温度変化に対す
る抵抗力が増した為と考えられる。
【0020】つまり、耐熱衝撃性の低いローターカバー
2表面では溶融金属のスパッタ付着に伴う急激な温度変
化により表面部に微細な亀裂や肌荒れが生じ、このため
に溶融金属が付着しやすくなり、長期間の使用による耐
スパッタ性能の維持が困難であったと考えられる。これ
に対して本発明の耐熱衝撃性の高いセラミックスからな
るローターカバー2では、表面の微細な亀裂や肌荒れが
抑制され、この高い耐スパッタ性能により長期間の連続
溶接が可能となったものと考えられる。
【0021】また、この高い耐熱衝撃性は、特にロータ
ーカバー2の加熱冷却の繰り返し使用に対しても有効で
あり、加熱冷却を繰り返したローターカバー2表面でも
微細な亀裂の発生及びその進展を抑制することができ、
肌荒れも押さえられる。一方、セラミックスは摺動性、
耐摩耗性にも優れている為、昇温と降温、ローター回転
を繰り返す溶接での連続使用においても、溶接金属のス
パッタ付着を抑制出来、長期間の使用に対する耐久性は
従来材に比べて一層優れている。
【0022】さらに、この高いスパッタ性能により、ロ
ーターカバー2とパイプ3間の距離を大きくする必要が
なくなり、パイプ3直径に対しローターカバー2のコン
パクト化が図れることとなる。
【0023】また、従来のローターカバー2を用いた自
動溶接機1では、溶接電流を上げて溶接するとローター
カバー2にスパークして穴が空いたり、絶縁破壊を生じ
て、製品を不良としてしまう等の不都合があるためにワ
ークとなるパイプ3の肉厚に限界があり、自動溶接機の
能力を十分に発揮できなかった。これに対して、本発明
のローターカバー2を用いた自動溶接機1では、溶接電
流を高くすることが可能で、十分にその能力を発揮する
ことができる。
【0024】さらに、ロータカバー2を成すセラミック
スとしては、熱伝導率が5W/m・K以上、好ましくは
15W/m・K以上のものを用いる。これは、熱伝導率
が上記範囲よりも小さいと、パイプ自動溶接機1を使用
した時に、ロータカバー2の温度上昇が遅くなり、スパ
ッタにより飛散した溶融金属との温度差が大きくなっ
て、この溶融金属がロータカバー2表面で急激に冷却さ
れ、固化し易くなるためである。
【0025】また、ローターカバー2の耐スパッタ性を
更に向上させる為には、上記セラミックスの比熱が80
0J/kg・K以下であることが好ましい。これは、ロ
ータカバー2の温度上昇を速くして、飛散した溶融金属
との温度差を小さくするためである。
【0026】さらに、ロータアダプタ4の内側に配置さ
れるロータカバー2の円弧部2bの肉厚を薄く形成する
ことによって耐スパッタ付着性をより一層向上させるこ
とができる。これは溶接の初期において、ロータカバー
2の円弧部2bが加熱されやすくなり、ローターカバ2
に飛散してくる溶融金属と上記円弧部2bの温度差が常
に小さくなる為、溶融金属のスパッタ付着が抑制され、
表面の肌荒れや熱衝撃による亀裂の発生が抑制される為
と考えられる。上記の効果を奏するためには、円弧部2
bの肉厚を3mm以下とすることが好ましい。
【0027】又、ローターカバー2のうち、最もスパッ
タ付着が起きやすい円弧部2bの表面粗さは中心線平均
粗さ(Ra)で7μm以下とし、好ましくは2μm以下
とする。円弧部2bの表面粗さをこのように平滑にする
ことによって、スパッタにより飛散してくる溶融金属が
表面に付着しにくく、付着しても自重により表面から脱
落しやすくなると共に、溶融金属が表面に付着して固化
したとしてもその除去作業が容易であり短時間ですます
ことができる。
【0028】さらに、ロータカバー2を成すセラミック
スとしては、室温から1000℃までの抗折強度が、J
ISR1601に準拠する3点曲げ強度で20kg/m
2以上のものを用いることによって、ローターカバー
2の耐久性を一層向上させることができる。これは、高
温強度の高いセラミックスを使用することにより、高温
時における表面粗さの低下や表面での欠陥発生が少なく
なり、高温使用環境下から室温まで冷却されても使用前
と同等の表面状体が保持され、繰り返し使用時に溶融金
属が一層付着しにくくなるためである。
【0029】しかも、上記の高強度のセラミックスを用
いることにより、ロータカバー2の強度が高まり、付着
物を除去する際においてもロータカバー2の欠損が起こ
りにくくなり、又作業時におけるロータカバー2への衝
撃に対しても破損等を防止することができる。さらに
は、高強度のセラミックスを用いることで肉厚の薄いロ
ータカバー2の作製も容易となる。
【0030】また、ロータカバー2を構成するセラミッ
クスは気孔率が3%以下であり、かつ最大気孔径が20
μm以下であることが好ましい。気孔率が3%を超える
か又は最大気孔径が20μmを超えると、強度の低下を
招くとともに、この気孔が飛散してくる溶融金属をトラ
ップし、これを起点として更に溶融金属の付着が進行す
るからである。
【0031】これらの特性を満たすセラミックスとして
は、窒化珪素質セラミックス、ジルコニアセラミック
ス、高純度アルミナセラミックス等を用いる。
【0032】窒化珪素質セラミックスとしては、85〜
90重量%の窒化珪素(Si3 4)を主成分とし、焼
結助剤としてAl2 3 、Y2 3 等を5〜9重量%の
範囲で含有するものを用いる。また、このセラミックス
の平均結晶粒径を5μm以下、好ましくは2μm以下と
することにより、強度特性が一層向上すると共に優れた
耐摩耗性が得られる。
【0033】また、この窒化珪素質セラミックスでロー
タカバー2を製造する場合は、上記組成の原料粉末にバ
インダーと溶媒を添加して混合粉砕した後、造粒し、こ
の造粒体を冷間静水圧加圧法により所定の形状に成形し
た後、1700〜1850℃の温度にて焼成し、得られ
た焼結体を研削加工することによって得ることができ
る。
【0034】さらに、ジルコニアセラミックスとして
は、ジルコニア(ZrO2 )を主成分とし、安定化剤と
してY2 3 、MgO、CaO、CeO2 、Dy2 3
等の一種以上を含有してなり、正方晶の結晶を主体とす
る部分安定化ジルコニアセラミックスを用いる。
【0035】また、高純度アルミナセラミックスとして
は、99重量%以上のAl2 3 を主成分として、焼結
助剤としてSiO2 、MgO、CaO等を含むものを用
いる。
【0036】以上のセラミックスの中でも、特に窒化珪
素質セラミックスを用いれば、溶融金属が付着しにく
く、機械的特性に優れたロータカバー2を得ることがで
きる。
【0037】また、本発明のローターカバー2は上記セ
ラミックスによって全体を形成しても良いし、溶融金属
のスパッタ付着が起こりやすい、内周部のみを上記セラ
ミックスで形成し、他材質と接合して構成することもで
きる。さらに、本発明のパイプ自動溶接機1では、ロー
タカバー2を上記セラミックスで形成したことにより、
ロータカバー2の内部にスス等の酸化物がつきにくいた
め、スパークがなく一定のアークを得ることができ、溶
接用電極6として用いるタングステン電極の消耗が少な
く、溶接が安定しているため溶融金属がきれいに溶け込
みパイプ3の内側にきれいな裏波が得られる等の効果が
ある。
【0038】
【実施例】実験例1 本発明の実施例として、図4に示すロータカバー2を窒
化珪素質セラミックスで製造した。
【0039】まず、95重量%のSi3 4 を主成分と
し、かつ焼結助剤としてY2 3 等の希土類元素酸化物
を2重量%、さらにAl2 3 を3重量%含有する原料
を調合し、バインダーと溶媒を添加して回転ミルにて混
合粉砕した後、スプレードライヤーにて造粒する。この
造粒体を冷間静水圧加圧法により成型し、真空脱脂して
1800℃の焼成温度で焼成した。この焼結体を研削加
工等により図4に示す形状のロータカバー2を作製し
た。
【0040】また、その他の材質として、安定化剤とし
てY2 3 を含む部分安定化ジルコニアセラミックス、
Al2 3 含有量が96重量%、99重量%のアルミナ
セラミックス、従来の耐熱性プラスチックを用いて、同
じロータカバー2を作製した。なお、いずれも全体を
3.0mmの均一な肉厚とした。
【0041】各ローターカバー2を用いてイナートガス
アーク溶接のTIG溶接用の自動溶接機1に取付け、ス
テンレス製で直径9.52mm、肉厚1mmのパイプ3
の自動溶接を行った。その後、溶融金属のスパッタ付着
量を求めると共に、付着した金属を除去した後のロータ
ーカバー2の表面状態を観察した。また、各材質の耐熱
衝撃性ΔT、熱伝導率、曲げ強度を測定した。結果は表
1、2に示す通りである。
【0042】なお、ここで耐熱衝撃性△Tとは、一定温
度に加熱したサンプルを室温まで急冷した時、サンプル
の強度変化が起こらない温度差を言う。但し、耐熱プラ
スチックについては、連続耐熱温度の数値を示した。ま
た、熱伝導率はレーザーフラッシュ法により測定した。
さらに、曲げ強度はJISR1601に規定する3点曲
げ強度を求めた。また、スパッタ付着量は、耐熱性プラ
スチックを1とした時の相対値を示す。
【0043】この結果から、耐熱衝撃性△Tが200℃
以上でかつ熱伝導率が5W/m・K以上のセラミックス
からなるロータカバー2を用いることによって、溶融金
属のスパッタ付着量が大幅に抑制され、かつロータカバ
ー2表面の肌荒れや亀裂の発生を防止できることがわか
った。
【0044】
【表1】
【0045】
【表2】
【0046】実験例2 次に、実験1と同様の材質を用いて作ったロータカバー
2をパイプ自動溶接機1に取付け、実験1と同様の条件
で金属製のパイプ3の連続溶接を行い、ロータカバー2
の寿命比較を行った。結果は表3の通りである。
【0047】この結果から、耐熱プラスチック製ロータ
カバーでは、100個の連続溶接にも耐えられないのに
対し、本発明の範囲内である99%アルミナ、ジルコニ
ア、窒化珪素質セラミックスからなるロータカバーで
は、溶接個数が飛躍的に伸びていることがわかる。
【0048】
【表3】
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、円弧状
のロータギアの内側に溶接用電極を備え、このロータギ
アをその円弧中心の回りに回転させることによって溶接
用電極を円周状に移動させパイプの外周を溶接するよう
にしたパイプ自動溶接機であって、上記ロータギアの両
側を、耐熱衝撃性△Tが200℃以上、熱伝導率が5W
/m・K以上のセラミックスからなるロータカバーで覆
ったことによって、溶融金属のスパッタ付着量を飛躍的
に減少させることができ、長期間にわたって良好に使用
可能なパイプ自動溶接機を提供できる。
【0050】また、本発明のパイプ自動溶接機では、ロ
ータカバーと金属パイプ間の距離を小さくしてコンパク
ト化がはかれるとともに、溶接電流を上げて溶接するこ
とも可能となることから肉厚の厚い金属パイプの溶接も
可能となり、さらにロータ内部にスス等酸化物がつきに
くいためスパークがなく、一定のアークを得ることがで
き、溶接用電極として使用するタングステン電極の消耗
も少なく、溶接が安定している為溶融金属がきれいに溶
け込みパイプ内側にきれいな裏波が得られる等の効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)本発明のパイプ自動溶接機の外形
を示す図である。
【図2】(a)は図1(b)中のY−Y線断面図、
(b)は図1(a)中のX−X線断面図である。
【図3】本発明のパイプ自動溶接機の分解斜視図であ
る。
【図4】本発明のパイプ自動溶接機におけるロータカバ
ーを示す図である。
【符号の説明】
1:パイプ自動溶接機 2:ロータカバー 3:パイプ 4:ロータギア 5:ロータアダプタ 6:溶接用電極 7:ギア

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円弧状のロータギアの内側に溶接用電極を
    備え、このロータギアをその円弧中心の回りに回転させ
    ることによって溶接用電極を円周状に移動させパイプの
    外周を溶接するようにしたパイプ自動溶接機であって、
    上記ロータギアの両側を、耐熱衝撃性△Tが200℃以
    上、熱伝導率が5W/m・K以上のセラミックスからな
    るロータカバーで覆ったことを特徴とするパイプ自動溶
    接機。
  2. 【請求項2】上記ロータカバーの表面粗さ(Ra)が7
    μm以下であることを特徴とする請求項1に記載のパイ
    プ自動溶接機。
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