JP2000158097A - はんだ合金の連続鋳造装置 - Google Patents

はんだ合金の連続鋳造装置

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JP2000158097A
JP2000158097A JP10333830A JP33383098A JP2000158097A JP 2000158097 A JP2000158097 A JP 2000158097A JP 10333830 A JP10333830 A JP 10333830A JP 33383098 A JP33383098 A JP 33383098A JP 2000158097 A JP2000158097 A JP 2000158097A
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mold
ring
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solder alloy
water supply
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Kosei Suda
興世 須田
Yasuzo Ito
靖蔵 伊藤
Takekazu Suzuki
武和 鈴木
Minoru Sawada
穣 沢田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拘束性ブレークアウトの発生と深いオシレー
ションマークの発生とを軽減できるはんだ合金の連続鋳
造装置の提供。 【解決手段】 給湯口14と、給湯口14から延びるモ
ールド15と、モールド15を冷却する冷却部16と、
を有するはんだ合金の連続鋳造装置10であって、モー
ルド15のうち給湯口14からモールド全長の一部の長
さL1 にわたる部分の内面を、リング20から構成した
はんだ合金の連続鋳造装置10。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、はんだ合金の連続
鋳造装置に関し、とくにはんだ合金の水平連続鋳造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のはんだ合金の連続鋳造は、図5に
示す如く、溶解炉1の溶融はんだ合金2を給湯管3を介
して給湯口4から水平モールド5に給湯し、水平モール
ド5の外面をウォータジャケット6を流れる冷却水7に
より冷却してはんだを凝固させ、鋳造はんだ8ピンチロ
ール9により水平モールド5外に引き抜くことにより、
行っていた。水平モールド5は、通常、内面をCrメッ
キしたCuチューブでできている。上記従来方法は、給
湯部Aが水冷されているため(断熱されていないた
め)、操業中A部ではんだ合金が凝固する(A部での凝
固部をCで示す)。この間給湯管3より高温のはんだ溶
湯2が連続的に補給されるが、補給される熱量よりも、
A部水冷による抜熱量の方が大きいため、凝固したはん
だ合金を再度溶解することができず、時間とともにA部
における凝固は進行する。一方、凝固膜の最も薄い部分
B以降のモールド5内で凝固した鋳片Dはピンチロール
9によってモールド5外に引き抜かれるが、B部でブレ
ークアウト(凝固面が破れる現象)を繰返し、鋳片表面
にオシレーションマーク(コールドシャットマーク)を
形成する。この時溶湯が補給されていればオシレーショ
ンマークは深い(鋳片品質上は好ましくない)ながらも
操業の継続は可能である。しかし、A部での凝固が進展
してモールド軸芯部まで達すると、給湯管3からの溶湯
補給が途切れ、鋳片が破断したままになり、それ以降の
操業の継続は不可能になる。一般はんだ合金(Sn63
−Pb37、溶融温度183°C)では凝固温度が低い
ため上記の現象は起こりにくいが、Pbレスはんだなど
の高融点はんだは、上記構造の連続鋳造装置では事実上
操業不可能である。図6は、上記のブレークアウトの進
行とそれによる引抜き破断の発生を時間順に示してい
る。図中BOはブレークアウトを示す。(1)はまだ正
常凝固にある状態、(2)は入口部での凝固に伴う拘束
が始まった状態、(3)は引抜きBOが生じた状態、
(4)はBOより上流での凝固が進行した状態、(5)
は引き抜きによりBOが下流側に移行した状態、(6)
は入口での凝固がさらに進行した状態、(7)は引き抜
きによりBOが下流側にさらに移行した状態、(8)は
入口での凝固がさらに進行した状態、(9)は引き抜き
によりBOが下流側にさらに移行した状態、(10)は
入口での凝固がさらに進行して全断面凝固した状態、
(11)は引き抜きによりBOが下流側にさらに移行し
た状態、(12)は溶湯補給がないため引き抜き破断が
生じた状態、を示し、(12)の状態以降は連続鋳造が
不可能になる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来装置には
つぎの問題がある。 拘束性ブレークアウトの発生がある。 ・拘束性ブレークアウトは高融点はんだの連続鋳造を事
実上不可能にしている。 ・引抜き速度を極端に遅くしているので、生産性を阻害
している。 ・給湯温度を高温にしている。そのため、溶解炉内での
溶湯の酸化が激しく、溶湯の清浄性を劣化させている。 品質上問題となる、深いオシレーションマークの発
生がある。 ・深いオシレーションマークは、次工程(押し出し、伸
線)での品質上のトラブルの原因になる。 本発明の目的は、拘束性ブレークアウトの発生を軽減も
しくは抑制でき、深いオシレーションマークの発生を軽
減もしくは抑制できる、はんだ合金の連続鋳造装置を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明はつぎの通りである。 (1) 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延びるチュ
ーブからなるモールドと、該モールドを外面から冷却す
る冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口から給湯
されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピンチロー
ルでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続鋳造装
置であって、モールドのうち給湯口からモールド全長の
一部の長さにわたる部分の内面に、熱伝導率がモールド
の材料の熱伝導率より低い材料のリングを装着したはん
だ合金の連続鋳造装置。 (2) 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延びるチュ
ーブからなるモールドと、該モールドを外面から冷却す
る冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口から給湯
されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピンチロー
ルでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続鋳造装
置であって、給湯口とモールドとの間に単体のリングを
設け、該リングをモールドに接続したはんだ合金の連続
鋳造装置。 (3) 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延びるチュ
ーブからなるモールドと、該モールドを外面から冷却す
る冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口から給湯
されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピンチロー
ルでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続鋳造装
置であって、給湯口とモールドとの間に単体のリングを
設け、該リングをモールドに接続し、さらにリングの外
側にヒーターを配置したはんだ合金の連続鋳造装置。 (4) 給湯口からリング内でのはんだ温度がはんだの
凝固温度+10〜50°Cに保持されるようにリングの
材質、長さが設定されている(1)、または(2)、ま
たは(3)記載のはんだ合金の連続鋳造装置。
【0005】上記(1)のはんだ合金の連続鋳造装置で
は、モールドのうち給湯口からモールド全長の一部の長
さにわたる部分の内面に、熱伝導率がモールドの材料の
熱伝導率より低い材料のリングを装着したので、給湯口
からリング内面部位でのはんだの凝固が抑制され、従
来、モールドのうち給湯口に近い部位に生じていた、凝
固に伴う拘束の発生を軽減もしくは抑制できる。上記
(2)のはんだ合金の連続鋳造装置では、給湯口とモー
ルドとの間に単体のリングを設け該リングをモールドに
接続したので、給湯口からリング内面部位でのはんだの
凝固が抑制され、従来、モールドのうち給湯口に近い部
位に生じていた、凝固に伴う拘束の発生を軽減もしくは
抑制できる。上記(3)のはんだ合金の連続鋳造装置で
は、給湯口とモールドとの間に単体のリングを設け該リ
ングをモールドに接続し、さらにリングの外側にヒータ
ーを配置したので、リングによって給湯口からリング内
面部位でのはんだの凝固が抑制され、必要ならばヒータ
ーによりリングを外側から加熱することにより給湯口か
らリング内面部位でのはんだの凝固がさらに抑制され、
従来、モールドのうち給湯口に近い部位に生じていた、
凝固に伴う拘束の発生を軽減もしくは抑制できる。上記
(4)のはんだ合金の連続鋳造装置では、給湯口からリ
ング内でのはんだ温度がはんだの凝固温度+10〜50
°Cに保持されるようにリングの材質、長さが設定され
ているので、凝固に伴う拘束の発生、およびブレークア
ウトに伴って生じる深いオシレーションマークの発生
を、確実に軽減もしくは抑制できる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明実施例のはんだ合金の連続
鋳造装置を、図面を参照して、説明する。図1、図2は
本発明の第1実施例を示し、図3は本発明の第2実施例
を示し、図4は本発明の第3実施例を示している。本発
明の全実施例にわたって共通または類似する部分には、
本発明の全実施例にわたって同じ符合を付してある。
【0007】まず、本発明の全実施例にわたって共通ま
たは類似する部分を、たとえば図1、図2を参照して、
説明する。本発明の全実施例のはんだ合金の連続鋳造装
置10は、給湯口14と、給湯口14からほぼ水平に延
びるチューブからなるモールド15と、モールド15を
外面から冷却する冷却部16と、を有し、溶融はんだ合
金12が給湯口14から給湯されモールド15通過時に
凝固したはんだ合金18がピンチロール19でモールド
外に引き抜かれるはんだ合金の連続鋳造装置である。は
んだ合金の連続鋳造装置10は、さらに、溶解炉11
と、溶融はんだ合金12を給湯口14に導く給湯管13
を有する。冷却部16は、モールド15を覆うように配
置された外筒16Aとモールド15との間に形成された
ウォータジャケットからなり、冷却部16には冷却水1
7が冷却水入口16Bから供給され、冷却水出口16C
から排出される。冷却水17はモールド15の外面から
熱を奪い、モールド15内のはんだ合金の熱を奪い、液
相はんだ合金12を凝固させて凝固はんだ合金18とす
る。モールド15は、熱伝導のよい金属、たとえばC
u、のチューブからなり、内面には、Crめっきが施さ
れていてもよい。
【0008】モールド15のうち給湯口14からモール
ド全長Lの一部の長さL1 にわたる部分は、少なくとも
モールドの内面に相当する部分が、リング20から構成
されている。リング20は、モールド15の給湯口14
から長さL1 にわたる部分の内面に装着されていてもよ
いし(本発明の第1実施例に対応)、モールド15のう
ち給湯口14から長さL1 にわたる部分を単体のリング
20に置き換えてリング20の下流側端部をモールド1
5に接続したものであってもよい(本発明の第2、第3
実施例に対応)。リング20がモールド15の給湯口1
4から長さL1 にわたる部分の内面に装着される場合
(本発明の第1実施例に対応)は、リング20は、熱伝
導率がモールド15の材料(たとえば、Cu)の熱伝導
率より低い材料(たとえば、ステンレス、窒化珪素、セ
ラミック、炭素鋼、またはそれらの材料からなる部材の
組合せ、など)から構成されている。リング20が単体
のリングからなる場合(本発明の第2、第3実施例に対
応)は、リングは、熱伝導率がモールド15の材料の熱
伝導率より低い材料でなくてもよい。
【0009】リング20の材料は、凝固に伴う拘束抑制
上、熱伝導率λが15Kcal/m・hr・°C以下と
する(ただし、リング20をモールド15内面に装着
し、モールド〔λ/t〕/リング〔λ/t〕=2.0〜
50の場合)。長さL1 はリング20の長さでもある。
長さL1 は、従来のモールド5において拘束性ブレーク
アウトを生じていた部分の長さに対応する。拘束性ブレ
ークアウトの発生抑制上、長さL1 は、L/L1 が4.
0以下に設定されることが望ましい。
【0010】また、凝固に伴う拘束の発生抑制上、L1
の設定とともに、リング20の内径D1 と給湯口14の
径(給湯管13の径でもある)d2 との間にD1 2 /d
2 2≦17.0の関係を設定することが望ましい。D1
2 /d2 2 が17.0より大きいと、リング20を設け
て冷却部からのはんだ冷却を抑制したにかかわらず端板
からの自然冷却によって、給湯口14を出た直後の部位
に凝固に伴う拘束が生じるおそれが生じるからである。
上記の材料、形状寸法(とくに長さL1 )の設定によ
り、給湯口14からリング20内部の作業温度を、はん
だの凝固温度+10〜50°Cに設定できる。
【0011】また、リング20の下流側端は、冷却水出
口16Cの上流側端に一致させることが望ましい。その
理由は、モールド15でのはんだ冷却とリング20での
はんだ冷却抑制とを両立させるためである。
【0012】つぎに、上記の本発明の全実施例に共通な
部分の作用を説明する。はんだは溶融状態で給湯口14
からリング20内スペースに給湯され、ついでモールド
15内に移行し、モールド15内で凝固して、ピンチロ
ール19によりモールド15外に引き抜かれ、連続鋳造
が行われる。溶融はんだ12が給湯口14からリング2
0内スペースに給湯された時、リング20により、冷却
部からのはんだ冷却が抑制される(水冷による抜熱量を
減らす)ことによって、凝固殻厚み増加速度を遅らせ、
給湯口14直後(従来のA部)の凝固に伴う拘束の発生
が軽減または抑制される。これによって、従来連続鋳造
ができなかったはんだ合金(たとえば、H230、29
0等)の鋳造が可能となる。また、凝固温度が高い合金
においても、給湯口14からリング20内部を作業温度
(凝固温度+10〜50°C)に保持することにより、
連続鋳造ができることが確認できた。
【0013】また、拘束性ブレークアウトに伴って生じ
る深いオシレーションマークの発生も軽減または抑制さ
れる。確認試験において、鋳造時におけるオシレーショ
ンマークが非常に軽微になり、鋳片表面性状が改善さ
れ、次工程でのトラブルが解消した。また、拘束性ブレ
ークアウトが発生しないため、鋳込み速度(引抜き速
度)がアップでき、生産性が従来に比べて2.5倍に向
上した。さらに、はんだ合金溶解温度、鋳込み温度が下
げられる(50〜80°C)ため、溶湯の酸化防止、凝
固組織の清浄化をはかることができ、細線時の伸線切
れ、および酸化系介在物原因によるはんだ付け時のはん
だボールの問題が改善された。
【0014】つぎに、本発明の各実施例に特有な部分を
説明する。本発明の第1実施例では、図1、図2に示す
ように、リング20はモールド15の内面に装着され
る。モールド15はCuチューブで、リング20はたと
えばステンレスまたはセラミックのリングからなる。冷
却部16はリング20の外周のモールド15の外周部位
にまで延びてきている。リング20の存在によって、冷
却部16がリング20の外周相当部位にまで延びてきて
いるにかかわらず、リング20内のはんだ溶湯の冷却水
17による冷却が抑制され、リング20内での凝固に伴
う拘束の発生が抑制される。
【0015】本発明の第2実施例では、図3に示すよう
に、リング20はリング単体からなり、その下流側端が
モールド15に接続されている。したがって、モールド
15はリング20の外周部位には延びてきておらず、冷
却部16もリング20の外周部位には延びてきていな
い。リング20は外周面を、モールド15を介して冷却
水17によって冷却されることはない。たとえば、モー
ルド15はCuチューブで、リング20はステンレスか
らなり、リング20の下流側端はモールド15の上流側
端に気密に接続されている。リング20の存在により、
リング20内のはんだ溶湯が冷却水17によって冷却さ
れることが抑制され、リング20内での凝固に伴う拘束
の発生が抑制される。
【0016】本発明の第3実施例では、図4に示すよう
に、リング20はリング単体からなり、その下流側端が
モールド15に接続されている。したがって、モールド
15はリング20の外周部位には延びてきておらず、冷
却部16もリング20の外周部位には延びてきていな
い。リング20は外周面を、モールド15を介して冷却
水17によって冷却されることはない。たとえば、モー
ルド15はCuチューブで、リング20はステンレスか
らなり、リング20の下流側端はモールド15の上流側
端に気密に接続されている。また、リング20の外周側
にはヒーター21が配設されている。ヒーター21はリ
ング20を外周側から加熱することができる。リング2
0の存在により、リング20内のはんだ溶湯が冷却水1
7によって冷却されることが抑制され、リング20内で
の凝固に伴う拘束の発生が抑制される。また、必要に応
じて、ヒーター21によりリング20を外周側から加熱
することにより、リング20内のはんだ溶湯の凝固が確
実に抑制され、リング20内での凝固に伴う拘束の発生
が確実に抑制される。
【0017】
【発明の効果】請求項1のはんだ合金の連続鋳造装置に
よれば、モールドのうち給湯口からモールド全長の一部
の長さにわたる部分の内面に、熱伝導率がモールドの材
料の熱伝導率より低い材料のリングを装着したので、給
湯口からリング内面部位でのはんだの凝固が抑制され、
従来、モールドのうち給湯口に近い部位に生じていた、
凝固に伴う拘束の発生を軽減もしくは抑制でき、ブレー
クアウトに伴って生じる深いオシレーションマークの発
生も軽減もしくは抑制できる。請求項2のはんだ合金の
連続鋳造装置によれば、給湯口とモールドとの間に単体
のリングを設け、該リングをモールドに接続したので、
給湯口からリング内面部位でのはんだの凝固が抑制さ
れ、従来、モールドのうち給湯口に近い部位に生じてい
た、凝固に伴う拘束の発生を軽減もしくは抑制でき、ブ
レークアウトに伴って生じる深いオシレーションマーク
の発生も軽減もしくは抑制できる。請求項3のはんだ合
金の連続鋳造装置によれば、給湯口とモールドとの間に
単体のリングを設け、該リングをモールドに接続し、さ
らにリングの外側にヒーターを配置したので、リングに
よって給湯口からリング内面部位でのはんだの凝固が抑
制され、必要ならばヒーターによりリングを外側から加
熱することにより給湯口からリング内面部位でのはんだ
の凝固がさらに抑制され、従来、モールドのうち給湯口
に近い部位に生じていた、凝固に伴う拘束の発生を軽減
もしくは抑制でき、ブレークアウトに伴って生じる深い
オシレーションマークの発生も軽減もしくは抑制でき
る。請求項4のはんだ合金の連続鋳造装置によれば、給
湯口からリング内でのはんだ温度がはんだの凝固温度+
10〜50°Cに保持されるようにリングの材質、長さ
が設定されているので、凝固に伴う拘束の発生、および
ブレークアウトに伴って生じる深いオシレーションマー
クの発生を、確実に軽減もしくは抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のはんだ合金の連続鋳造装
置の断面図である。
【図2】図1の装置の一部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2実施例のはんだ合金の連続鋳造装
置の断面図である。
【図4】本発明の第3実施例のはんだ合金の連続鋳造装
置の断面図である。
【図5】従来のはんだ合金の連続鋳造装置の断面図であ
る。
【図6】従来のはんだ合金の連続鋳造装置における拘束
性ブレークアウトの発生、進行、破断を順に示す工程図
である。
【符号の説明】
10 はんだ合金の連続鋳造装置 11 溶解炉 12 はんだ溶湯 13 給湯管 14 給湯口 15 モールド 16 冷却部 17 冷却水 18 凝固はんだ 19 ピンチロール 20 リング 21 ヒーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 武和 千葉県東葛飾郡関宿町元町487番地 株式 会社日本フィラーメタルズ内 (72)発明者 沢田 穣 千葉県東葛飾郡関宿町元町487番地 株式 会社日本フィラーメタルズ内 Fターム(参考) 4E004 BA03 MC11 NC09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延び
    るチューブからなるモールドと、該モールドを外面から
    冷却する冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口か
    ら給湯されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピン
    チロールでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続
    鋳造装置であって、モールドのうち給湯口からモールド
    全長の一部の長さにわたる部分の内面に、熱伝導率がモ
    ールドの材料の熱伝導率より低い材料のリングを装着し
    たはんだ合金の連続鋳造装置。
  2. 【請求項2】 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延び
    るチューブからなるモールドと、該モールドを外面から
    冷却する冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口か
    ら給湯されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピン
    チロールでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続
    鋳造装置であって、給湯口とモールドとの間に単体のリ
    ングを設け、該リングをモールドに接続したはんだ合金
    の連続鋳造装置。
  3. 【請求項3】 給湯口と、該給湯口からほぼ水平に延び
    るチューブからなるモールドと、該モールドを外面から
    冷却する冷却部と、を有し、溶融はんだ合金が給湯口か
    ら給湯されモールド通過時に凝固したはんだ合金がピン
    チロールでモールド外に引き抜かれるはんだ合金の連続
    鋳造装置であって、給湯口とモールドとの間に単体のリ
    ングを設け、該リングをモールドに接続し、さらにリン
    グの外側にヒーターを配置したはんだ合金の連続鋳造装
    置。
  4. 【請求項4】 給湯口からリング内でのはんだ温度がは
    んだの凝固温度+10〜50°Cに保持されるようにリ
    ングの材質、長さが設定されている請求項1、または請
    求項2、または請求項3記載のはんだ合金の連続鋳造装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007021584A (ja) * 2006-09-25 2007-02-01 Dowa Holdings Co Ltd Zn−Al合金線及びその製造方法並びにZn−Al合金線材
JP2007290037A (ja) * 2006-03-31 2007-11-08 Dowa Holdings Co Ltd 亜鉛の鋳造装置及び鋳造方法、並びに亜鉛棒及び亜鉛棒の製造方法

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