JP2000157769A - 刺繍装置付き電動ミシン - Google Patents

刺繍装置付き電動ミシン

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JP2000157769A
JP2000157769A JP2000014481A JP2000014481A JP2000157769A JP 2000157769 A JP2000157769 A JP 2000157769A JP 2000014481 A JP2000014481 A JP 2000014481A JP 2000014481 A JP2000014481 A JP 2000014481A JP 2000157769 A JP2000157769 A JP 2000157769A
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embroidery
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sewing
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embroidery device
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Nobuyuki Naganuma
伸行 長沼
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 刺繍装置付き電動ミシンにて、刺繍装置を電
動ミシン本体に着脱自在とし、電動ミシン本体を小型に
するとともに、使用しやすくすること。 【解決手段】 刺繍枠40及び該刺繍枠駆動用のモータ
31、32を備える刺繍装置30を、電動ミシン本体1
に着脱可能とした刺繍装置付き電動ミシンにおいて、前
記刺繍装置30及び前記電動ミシン本体1には、刺繍装
置30の着装時に両者を電気的に接続するためのコネク
タ20、38が設けられているとともに、該コネクタ2
0、38は、少なくとも電動ミシン本体1内の電源回路
2からの電力を刺繍装置30へ供給する電源ライン61
a〜62bを有し、かつ、前記刺繍枠駆動用のモータ3
1、32は、前記電源ライン61a〜62bから電力の
供給を受けるように構成したこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刺繍枠を備える
刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱自在とした刺繍装置
付き電動ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍可能な電動ミシンには、例え
ば、実公昭62−21268号公報に示されるものがあ
る。
【0003】これは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫
い、ボタン穴かがり縫い等の刺繍枠を用いない縫製動作
を言う)が可能な電動ミシン本体に、刺繍枠及び、この
刺繍枠を移動させる刺繍枠駆動用モータを備える刺繍装
置を、アタッチメントととして着脱可能にしたものであ
る。
【0004】そして、通常縫いを行う場合には、前記刺
繍装置を取外して、電動ミシン本体のみを使用し、ミシ
ンベッド上に布を載置して、送り歯の駆動により布を送
りつつ縫針を上下動させることによって直線縫いやジグ
ザグ縫いを行う。
【0005】また、刺繍縫いを行う場合には、前記刺繍
装置を電動ミシン本体に装着して、前記刺繍枠を電動ミ
シン本体の縫針下に配置し、刺繍枠を直交座標内で移動
させつつ縫針を上下動させることにより、刺繍枠に装着
された布に刺繍模様を縫製する。
【0006】同様に、刺繍装置を電動ミシン本体に着脱
自在とたものが、特開昭55−52790号公報に示さ
れている。
【0007】このように、刺繍装置を電動ミシン本体に
着脱可能とした理由は、特開昭55−6528号公報に
示されるように、刺繍装置をミシンテーブルに内装した
場合には、ミシン全体が大型化するため、家庭用ミシン
としては不適当であること、また、特開昭56−355
号公報に示されるように、刺繍縫い専用ミシンとする
と、家庭用としては、通常縫いを行うことも多いため、
通常縫いのできるミシンと合せて2台のミシンを所有し
なければならず一般家庭には不向きであることなどが挙
げられる。
【0008】この点、刺繍装置を着脱可能とすれば、電
動ミシン本体は小形化できるし、刺繍縫いも必要に応じ
て行うことができ、家庭用ミシンとして極めて重宝であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、刺繍装置は、刺繍模様データや縫針の
駆動タイミング信号等を、電動ミシン本体内の制御装置
若しくは電動ミシン本体に固定された専用の制御ボック
スから入力するためのコネクタを備えているが、刺繍枠
を駆動するモータの電力は、電動ミシン本体とは別個に
供給されるようになっている。すなわち、刺繍装置内に
専用の電源回路を備えるか、若しくは、前記専用の制御
ボックス内に専用の電源回路を備えている。
【0010】このため、刺繍縫いを行う場合には、電動
ミシン本体側の電源コードと刺繍装置側の電源コードの
2本の電源コードをコンセントに差込む必要があり、家
庭用ミシンとしては不便なものであった。
【0011】また、刺繍装置側の電源回路は、刺繍枠駆
動用モータが比較的大容量のものであるため、大きな電
源回路となり、刺繍装置や専用の制御ボックスが大型化
することになり、家庭用ミシンとしてのコンパクト化の
要請に反することになる。しかも、電源用トランス等は
比較的重量が重いため、ミシン全体の重量の増大を招く
ことにもなる。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを
備える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺
繍装置付き電動ミシンにおいて、前記刺繍装置及び前記
電動ミシン本体には、刺繍装置の着装時に両者を電気的
に接続するためのコネクタが設けられているとともに、
該コネクタは、少なくとも電動ミシン本体内の電源回路
からの電力を刺繍装置へ供給する電源ラインを有し、か
つ、前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラインから
電力の供給を受けるように構成したことを特徴とする。
【0013】上記構成により本発明は、電動ミシン本体
に着脱自在になっている刺繍装置が、電動ミシン本体内
の電源回路からコネクタを介して電力供給を受けること
により、刺繍装置内には電源回路を備えておらず、刺繍
装置をコンパクトかつ軽量にできる。
【0014】また、電源コードが一本で済むため、従来
例のように二本の電源コードをコンセントに差込む必要
が無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う家庭用
ミシンにとって、取扱い易さが極めて向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】第1図は、本発明の一実施例に係
る刺繍装置付き電動ミシンの斜視図である。電動ミシン
本体1は、通常縫いが可能な電動ミシンであり、ミシン
ベッド1aの後方に刺繍装置30がアタッチメントを用
いて着脱可能となっている。
【0016】電動ミシン本体1の前面パネルには、ジグ
ザグ縫い模様及び刺繍模様の選択スイッチ等が配置され
た操作パネル12や選択された模様を図形表示する模様
表示器13が設けられている。また、電動ミシン本体1
内には、縫針駆動、送り歯駆動及び縫針揺動用のモータ
やコンピュータを用いた制御回路、及び電源回路等が設
けられている。
【0017】刺繍装置30は、電動ミシン本体1に装着
されたときに、ミシンベッド1a上に位置する刺繍枠4
0と、この刺繍枠40をX−Y直交座標内で移動させる
ためのXパルスモータ31及びYパルスモータ32を備
えている。Xパルスモータ31は刺繍枠40をX軸方向
へ移動させるものであり、Yパルスモータ32は刺繍枠
40をY軸方向へ移動させるものである。
【0018】そして、電動ミシン本体1の刺繍装置30
に対向する側面には、コネクタ20が設けられており、
一方、刺繍装置30には、前記電動ミシン本体1のコネ
クタ20に接続可能なコネクタ38が設けられている。
【0019】第2図は、本実施例の電動ミシン本体1及
び刺繍装置30の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例の電動ミシン本体1は、CPU3を用いて動作
制御を行うコンピュータミシンである。Zパルスモータ
10は、ジグザグ縫いを行うための縫針1bの揺動用モ
ータであり、駆動回路8からパルス電流が供給されて駆
動される。このZパルスモータ10の回転力は、所定の
リンクを介して縫針揺動機構(図示略)を駆動させる。
【0020】Fパルスモータ11は、送り歯(図示略)
の駆動用モータであり、駆動回路9からパルス電流が供
給されて駆動される。このFパルスモータ11の回転力
は、所定のリンクを介して送り歯駆動機構(図示略)を
駆動させる。
【0021】前記駆動回路8,9には、CPU3から制
御信号が供給されて、前記パルス電流出力が制御され
る。メインモータ7は、縫針1bを上下動させるための
交流若しくは直流モータであり、モータ駆動回路6から
の駆動電流により駆動され、スタート/ストップスイッ
チ5の操作に従って、CPU3からの駆動電流により駆
動されて、作動・停止及び回転速度の調整が行われる。
【0022】上記の他、CPU3には、前記操作パネル
12上に配列された模様選択スイッチ12aと、前記模
様表示器13と、縫針1bの上下動のタイミングを検出
するタイミングセンサ4と、RAM14と、ROM15
と、モード切換スイッチ65、及び刺繍装置30内のX
パルスモータ31とYパルスモータ32のそれぞれの駆
動回路33,34等が接続されている。
【0023】また、電動ミシン本体1内には、電源回路
2が内蔵されており、この電源回路2は、前記CPU3
等の回路部品へ作動用電力を供給するとともに、駆動回
路6,8,9,33,34を介して各モータ7,10,
11,31,32へ駆動用電力を供給する。
【0024】刺繍装置30は、前記Xパルスモータ31
とYパルスモータ32、前記刺繍枠40とその駆動機構
(図示略)の他、刺繍枠40がX−Y座標上の原点に在
ることを検出するX原点検出器55とY原点検出器56
を備えている。
【0025】前記X原点検出器55とY原点検出器56
は、刺繍枠40が前記原点位置に達したときにオンとな
るリミットスイッチである。
【0026】そして、電動ミシン本体1と刺繍装置30
に設けられたコネクタ20,38は、前記駆動回路3
3,34を介して前記電源回路2から前記Xパルスモー
タ31及びYパルスモータ32へ駆動電流を供給する電
源ライン61a,61b,62a,62bと、前記X原
点検出器55及びY原点検出器56の検出信号をCPU
3へ供給するための検出信号ライン63a,63b,6
4a,64bを備えている。
【0027】次に、本実施例の動作を説明する。
【0028】通常縫いを行う場合には、前記コネクタ2
0と38を外して刺繍装置30を電動ミシン本体1から
離脱させておく。そして、モード切換スイッチ65をオ
フにする。
【0029】この状態では、CPU3の入力ポートPs
がハイレベルとなり、この場合には、CPU3は、通常
縫いの制御モードになる。すなわち、メインモータ7を
スタート/ストップスイッチ5の操作に従って駆動し
て、縫針1bを上下動させるとともに、タイミングセン
サ4の出力に基づいて、縫針1bの上下動のタイミング
に同期してZパルスモータ10及びFパルスモータ11
を駆動させて、縫針1bの揺動及び布送りを行う(直線
縫いの場合は、Fパルスモータ11のみを駆動させて布
送りのみを行う)。
【0030】次に、刺繍縫いを行う場合には、刺繍装置
30を電動ミシン本体1に装着して、コネクタ20,3
8を接合する。そして、モード切換スイッチ65をオン
にする。これにより、CPU3の入力ポートPs がロー
レベルに替わり刺繍縫いの制御モードに切替わる。
【0031】すなわち、刺繍縫いの場合には、刺繍枠4
0の移動により刺繍模様を縫製するため、縫針1bの揺
動や布送りは不要となることから、Zパルスモータ10
及びFパルスモータ11を所定の停止位置に設定してそ
の位置に保持する制御を行う。メインモータ7は、通常
縫いの場合と同様に駆動電流の供給が行われる。
【0032】また、CPU3は、模様選択スイッチ12
aで選択された刺繍模様(ROM14に予め模様パター
ンが記憶されている)を模様表示器13に表示するとと
もに、選択された刺繍模様パターンに従ってXパルスモ
ータ31とYパルスモータ32の回転量及び回転方向を
制御して、刺繍枠40に装着された布地に刺繍模様を縫
製させる。このとき、タイミングセンサ4の出力に基づ
いて縫針1bの上下動タイミングに同期して、刺繍枠4
0の移動タイミングを制御する。
【0033】前記Xパルスモータ31とYパルスモータ
32の回転量及び回転方向の制御は、駆動回路33,3
4へCPU3から制御信号を供給し、電源ライン61
a,61b,62a,62bを介して、前記制御信号に
対応するパルス数のパルス電流をXパルスモータ31と
Yパルスモータ32へ供給することにより行う。また、
前記パルス電流の極性を替えることにより、回転方向の
切替を行う。
【0034】なお、前記モード切換スイッチ65をオン
にしたときには、刺繍縫いの開始前に、刺繍枠40を一
旦原点位置に設定する初期設定動作が行われ、この動作
に前記X原点検出器55とY原点検出器56の検出信号
が用いられる。
【0035】このように、本実施例の刺繍装置付き電動
ミシンは、刺繍装置30が電動ミシン本体1に着脱可能
であるとともに、電動ミシン本体1内の電源回路2から
電力供給を受ける構成としたことにより、刺繍装置30
を小型軽量化できるとともに、ミシン全体の小型軽量化
を図ることができる。また、使用時にコンセントに差込
む電源コードを一本のみとすることができ、取扱いの煩
雑さが解消される。
【0036】また、本実施例は、刺繍縫いの制御を電動
ミシン本体1内のCPU3により行う構成としたことに
より、刺繍装置30の構成を簡略化でき、刺繍装置30
の小型軽量化を促進させることができる。
【0037】なお、前記実施例においては、刺繍縫い開
始時に、刺繍枠40を原点位置に設定するために、X原
点検出器55とY原点検出器56を設けて、自動的に原
点位置に刺繍枠40を移動させる構成とした例を示した
が、これは、刺繍縫いの開始時に、操作者が手動により
刺繍枠40を、予め決められた原点位置に移動設定する
ようにしても良い。
【0038】また、前記実施例は、本発明をCPUを用
いて動作制御を行うコンピュータミシンを電動ミシン本
体としている例を示したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、コンピュータ制御によらず、単にモー
タ動力により駆動される電動ミシンにも同様にして適用
することができる。ただし、この場合には、刺繍装置内
に専用の制御回路(CPUに限定されない)を有するも
のを装着する構成とする必要がある。
【0039】さらに、本実施例においては、モード切換
スイッチ65は、作業者によって操作されるようになっ
ているが、これは刺繍装置30の着脱に関連して自動的
に切替わるようにしてもよい。
【0040】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
電動ミシン本体に着脱自在になっている刺繍装置は、電
動ミシン本体内の電源回路からコネクタを介して電力供
給を受ける構成としたことにより、刺繍装置内には電源
回路を設ける必要がなくなり、刺繍装置をコンパクトか
つ軽量にでき、部品点数削減によりコスト低減を図るこ
とができる。
【0041】また、電源コードが一本で済むため、従来
のように二本の電源コードをコンセントに差込む必要が
無く、電源コードの抜き差しを使用の都度行う家庭用ミ
シンにとって、取扱い易さが極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す外観斜視図であ
る。
【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 電動ミシン本体 2 電源回路 3 CPU 20,38 コネクタ 30 刺繍装置 31 Xパルスモ―タ 32 Yパルスモ―タ 40 刺繍枠 61a,61b,62a,62b 電源ライン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月2日(2000.2.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 刺繍装置付き電動ミシン
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、刺繍枠を備える
刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱自在とした刺繍装置
付き電動ミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の刺繍可能な電動ミシンには、例え
ば、実公昭62−21268号公報に示されるものがあ
る。
【0003】これは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫
い、ボタン穴かがり縫い等の刺繍枠を用いない縫製動作
を言う)が可能な電動ミシン本体に、刺繍枠及び、この
刺繍枠を移動させる刺繍枠駆動用モータを備える刺繍装
置を、アタッチメントととして着脱可能にしたものであ
る。
【0004】そして、通常縫いを行う場合には、前記刺
繍装置を取外して、電動ミシン本体のみを使用し、ミシ
ンベッド上に布を載置して、送り歯の駆動により布を送
りつつ縫針を上下動させることによって直線縫いやジグ
ザグ縫いを行う。
【0005】また、刺繍縫いを行う場合には、前記刺繍
装置を電動ミシン本体に装着して、前記刺繍枠を電動ミ
シン本体の縫針下に配置し、刺繍枠を直交座標内で移動
させつつ縫針を上下動させることにより、刺繍枠に装着
された布に刺繍模様を縫製する。
【0006】同様に、刺繍装置を電動ミシン本体に着脱
自在とたものが、特開昭55−52790号公報に示さ
れている。
【0007】このように、刺繍装置を電動ミシン本体に
着脱可能とした理由は、特開昭55−6528号公報に
示されるように、刺繍装置をミシンテーブルに内装した
場合には、ミシン全体が大型化するため、家庭用ミシン
としては不適当であること、また、特開昭56−355
号公報に示されるように、刺繍縫い専用ミシンとする
と、家庭用としては、通常縫いを行うことも多いため、
通常縫いのできるミシンと合せて2台のミシンを所有し
なければならず一般家庭には不向きであることなどが挙
げられる。
【0008】この点、刺繍装置を着脱可能とすれば、電
動ミシン本体は小形化できるし、刺繍縫いも必要に応じ
て行うことができ、家庭用ミシンとして極めて重宝であ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、1台のミシ
ンで通常縫いと刺繍縫いが行えるようにした刺繍装置付
き電動ミシンにおける、操作性の向上、ならびに、小型
化を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを
備える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺
繍装置付き電動ミシンにおいて、前記電動ミシン本体に
設けられた模様選択手段と、前記模様選択手段ならびに
前記電動ミシンの動作を制御する制御回路と、前記刺繍
装置の装着に関連して前記制御回路の動作を自動的に刺
繍モードに切り換えるモード切換手段とを備え、前記刺
繍モード時には、前記模様選択手段によって刺繍模様を
選択可能であることを主要な特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】第1図は、本発明の一実施例に係
る刺繍装置付き電動ミシンの斜視図である。電動ミシン
本体1は、通常縫いが可能な電動ミシンであり、ミシン
ベッド1aの後方に刺繍装置30がアタッチメントを用
いて着脱可能となっている。
【0012】電動ミシン本体1の前面パネルには、ジグ
ザグ縫い模様及び刺繍模様の選択スイッチ等が配置され
た操作パネル12や選択された模様を図形表示する模様
表示器13が設けられている。また、電動ミシン本体1
内には、縫針駆動、送り歯駆動及び縫針揺動用のモータ
やコンピュータを用いた制御回路、及び電源回路等が設
けられている。
【0013】刺繍装置30は、電動ミシン本体1に装着
されたときに、ミシンベッド1a上に位置する刺繍枠4
0と、この刺繍枠40をX−Y直交座標内で移動させる
ためのXパルスモータ31及びYパルスモータ32を備
えている。Xパルスモータ31は刺繍枠40をX軸方向
へ移動させるものであり、Yパルスモータ32は刺繍枠
40をY軸方向へ移動させるものである。
【0014】そして、電動ミシン本体1の刺繍装置30
に対向する側面には、コネクタ20が設けられており、
一方、刺繍装置30には、前記電動ミシン本体1のコネ
クタ20に接続可能なコネクタ38が設けられている。
【0015】第2図は、本実施例の電動ミシン本体1及
び刺繍装置30の電気的構成を示すブロック図である。
本実施例の電動ミシン本体1は、CPU3を用いて動作
制御を行うコンピュータミシンである。Zパルスモータ
10は、ジグザグ縫いを行うための縫針1bの揺動用モ
ータであり、駆動回路8からパルス電流が供給されて駆
動される。このZパルスモータ10の回転力は、所定の
リンクを介して縫針揺動機構(図示略)を駆動させる。
【0016】Fパルスモータ11は、送り歯(図示略)
の駆動用モータであり、駆動回路9からパルス電流が供
給されて駆動される。このFパルスモータ11の回転力
は、所定のリンクを介して送り歯駆動機構(図示略)を
駆動させる。
【0017】前記駆動回路8,9には、CPU3から制
御信号が供給されて、前記パルス電流出力が制御され
る。メインモータ7は、縫針1bを上下動させるための
交流若しくは直流モータであり、モータ駆動回路6から
の駆動電流により駆動され、スタート/ストップスイッ
チ5の操作に従って、CPU3からの駆動電流により駆
動されて、作動・停止及び回転速度の調整が行われる。
【0018】上記の他、CPU3には、前記操作パネル
12上に配列された模様選択スイッチ12aと、前記模
様表示器13と、縫針1bの上下動のタイミングを検出
するタイミングセンサ4と、RAM14と、ROM15
と、モード切換スイッチ65、及び刺繍装置30内のX
パルスモータ31とYパルスモータ32のそれぞれの駆
動回路33,34等が接続されている。
【0019】また、電動ミシン本体1内には、電源回路
2が内蔵されており、この電源回路2は、前記CPU3
等の回路部品へ作動用電力を供給するとともに、駆動回
路6,8,9,33,34を介して各モータ7,10,
11,31,32へ駆動用電力を供給する。
【0020】刺繍装置30は、前記Xパルスモータ31
とYパルスモータ32、前記刺繍枠40とその駆動機構
(図示略)の他、刺繍枠40がX−Y座標上の原点に在
ることを検出するX原点検出器55とY原点検出器56
を備えている。
【0021】前記X原点検出器55とY原点検出器56
は、刺繍枠40が前記原点位置に達したときにオンとな
るリミットスイッチである。
【0022】そして、電動ミシン本体1と刺繍装置30
に設けられたコネクタ20,38は、前記駆動回路3
3,34を介して前記電源回路2から前記Xパルスモー
タ31及びYパルスモータ32へ駆動電流を供給する電
源ライン61a,61b,62a,62bと、前記X原
点検出器55及びY原点検出器56の検出信号をCPU
3へ供給するための検出信号ライン63a,63b,6
4a,64bを備えている。
【0023】次に、本実施例の動作を説明する。
【0024】通常縫いを行う場合には、前記コネクタ2
0と38を外して刺繍装置30を電動ミシン本体1から
離脱させておく。そして、モード切換スイッチ65をオ
フにする。
【0025】この状態では、CPU3の入力ポートPs
がハイレベルとなり、この場合には、CPU3は、通常
縫いの制御モードになる。すなわち、メインモータ7を
スタート/ストップスイッチ5の操作に従って駆動し
て、縫針1bを上下動させるとともに、タイミングセン
サ4の出力に基づいて、縫針1bの上下動のタイミング
に同期してZパルスモータ10及びFパルスモータ11
を駆動させて、縫針1bの揺動及び布送りを行う(直線
縫いの場合は、Fパルスモータ11のみを駆動させて布
送りのみを行う)。
【0026】次に、刺繍縫いを行う場合には、刺繍装置
30を電動ミシン本体1に装着して、コネクタ20,3
8を接合する。そして、モード切換スイッチ65をオン
にする。これにより、CPU3の入力ポートPs がロー
レベルに替わり刺繍縫いの制御モードに切替わる。
【0027】すなわち、刺繍縫いの場合には、刺繍枠4
0の移動により刺繍模様を縫製するため、縫針1bの揺
動や布送りは不要となることから、Zパルスモータ10
及びFパルスモータ11を所定の停止位置に設定してそ
の位置に保持する制御を行う。メインモータ7は、通常
縫いの場合と同様に駆動電流の供給が行われる。
【0028】また、CPU3は、模様選択スイッチ12
aで選択された刺繍模様(ROM14に予め模様パター
ンが記憶されている)を模様表示器13に表示するとと
もに、選択された刺繍模様パターンに従ってXパルスモ
ータ31とYパルスモータ32の回転量及び回転方向を
制御して、刺繍枠40に装着された布地に刺繍模様を縫
製させる。このとき、タイミングセンサ4の出力に基づ
いて縫針1bの上下動タイミングに同期して、刺繍枠4
0の移動タイミングを制御する。
【0029】前記Xパルスモータ31とYパルスモータ
32の回転量及び回転方向の制御は、駆動回路33,3
4へCPU3から制御信号を供給し、電源ライン61
a,61b,62a,62bを介して、前記制御信号に
対応するパルス数のパルス電流をXパルスモータ31と
Yパルスモータ32へ供給することにより行う。また、
前記パルス電流の極性を替えることにより、回転方向の
切替を行う。
【0030】なお、前記モード切換スイッチ65をオン
にしたときには、刺繍縫いの開始前に、刺繍枠40を一
旦原点位置に設定する初期設定動作が行われ、この動作
に前記X原点検出器55とY原点検出器56の検出信号
が用いられる。
【0031】このように、本実施例の刺繍装置付き電動
ミシンは、刺繍装置30が電動ミシン本体1に着脱可能
であるとともに、電動ミシン本体1内の電源回路2から
電力供給を受ける構成としたことにより、刺繍装置30
を小型軽量化できるとともに、ミシン全体の小型軽量化
を図ることができる。また、使用時にコンセントに差込
む電源コードを一本のみとすることができ、取扱いの煩
雑さが解消される。
【0032】また、本実施例は、刺繍縫いの制御を電動
ミシン本体1内のCPU3により行う構成としたことに
より、刺繍装置30の構成を簡略化でき、刺繍装置30
の小型軽量化を促進させることができる。
【0033】なお、前記実施例においては、刺繍縫い開
始時に、刺繍枠40を原点位置に設定するために、X原
点検出器55とY原点検出器56を設けて、自動的に原
点位置に刺繍枠40を移動させる構成とした例を示した
が、これは、刺繍縫いの開始時に、操作者が手動により
刺繍枠40を、予め決められた原点位置に移動設定する
ようにしても良い。
【0034】また、前記実施例は、本発明をCPUを用
いて動作制御を行うコンピュータミシンを電動ミシン本
体としている例を示したが、本発明は、これに限定され
るものではなく、コンピュータ制御によらず、単にモー
タ動力により駆動される電動ミシンにも同様にして適用
することができる。ただし、この場合には、刺繍装置内
に専用の制御回路(CPUに限定されない)を有するも
のを装着する構成とする必要がある。
【0035】さらに、本実施例においては、モード切換
スイッチ65は、作業者によって操作されるようになっ
ているが、これは刺繍装置30の着脱に関連して自動的
に切替わるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】本発明は、刺繍装置の装着に基づいて自
動的に制御回路が刺繍縫いモードに切り換わるととも
に、本体に備わる模様選択手段で刺繍模様の選択が行え
るので、刺繍縫いモード時のための模様選択装置を新た
に備える必要が無く、刺繍装置をコンパクトかつ軽量に
でき、部品点数削減によりコスト低減を図ることができ
る。また、制御回路の動作モードの切り換え忘れが発生
しないので取り扱い易さが極めて向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の構成を示す外観斜視図であ
る。
【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。
【符号の説明】 1 電動ミシン本体 2 電源回路 3 CPU 20,38 コネクタ 30 刺繍装置 31 Xパルスモ―タ 32 Yパルスモ―タ 40 刺繍枠 61a,61b,62a,62b 電源ライン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを備
    える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺繍
    装置付き電動ミシンにおいて、 前記刺繍装置及び前記電動ミシン本体には、刺繍装置の
    着装時に両者を電気的に接続するためのコネクタが設け
    られているとともに、 該コネクタは、少なくとも電動ミシン本体内の電源回路
    からの電力を刺繍装置へ供給する電源ラインを有し、 かつ、前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラインか
    ら電力の供給を受けるように構成したことを特徴とする
    刺繍装置付き電動ミシン。
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