JP3019204B2 - 刺繍装置付き電動ミシン - Google Patents

刺繍装置付き電動ミシン

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JP3019204B2 JP9148063A JP14806397A JP3019204B2 JP 3019204 B2 JP3019204 B2 JP 3019204B2 JP 9148063 A JP9148063 A JP 9148063A JP 14806397 A JP14806397 A JP 14806397A JP 3019204 B2 JP3019204 B2 JP 3019204B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、刺繍枠を備える
刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱自在とした刺繍装置
付き電動ミシンに関する。 【0002】 【従来の技術】従来の刺繍可能な電動ミシンには、例え
ば、実公昭62−21268号公報に示されるものがあ
る。 【0003】これは、通常縫い(直線縫い、ジグザグ縫
い、ボタン穴かがり縫い等の刺繍枠を用いない縫製動作
を言う)が可能な電動ミシン本体に、刺繍枠及び、この
刺繍枠を移動させる刺繍枠駆動用モータを備える刺繍装
置を、アタッチメントとして着脱可能にしたものであ
る。 【0004】そして、通常縫いを行う場合には、前記刺
繍装置を取外して、電動ミシン本体のみを使用し、ミシ
ンベッド上に布を載置して、送り歯の駆動により布を送
りつつ縫針を上下動させることによって直線縫いやジグ
ザグ縫いを行う。 【0005】また、刺繍縫いを行う場合には、前記刺繍
装置を電動ミシン本体に装着して、前記刺繍枠を電動ミ
シン本体の縫針下に配置し、刺繍枠を直交座標内で移動
させつつ縫針を上下動させることにより、刺繍枠に装着
された布に刺繍模様を縫製する。同様に、刺繍装置を電
動ミシン本体に着脱自在としたものが、特開昭55−5
2790号公報に示されている。 【0006】このように、刺繍装置を電動ミシン本体に
着脱可能とした理由は、特開昭55−6528号公報に
示されるように、刺繍装置をミシンテーブルに内装した
場合には、ミシン全体が大型化するため、家庭用ミシン
としては不適当であること、また、特開昭56−355
号公報に示されるように、刺繍縫い専用ミシンとする
と、家庭用としては、通常縫いを行うことも多いため、
通常縫いのできるミシンと合せて2台のミシンを所有し
なければならず一般家庭には不向きであることなどが挙
げられる。 【0007】この点、刺繍装置を着脱可能とすれば、電
動ミシン本体は小形化できるし、刺繍縫いも必要に応じ
て行うことができ、家庭用ミシンとして極めて重宝であ
る。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、刺繍縫い動作中は、刺繍装置に取付け
られた刺繍枠を移動させることにより刺繍模様を縫製す
るため、ジグザグ縫いのための縫針揺動動作や、送り歯
による布送り動作は不要となるにも拘らず、前記針揺動
機構の駆動用モータや送り歯駆動機構の駆動用モータへ
の通電が行われており、無駄な電力消費が行われている
ことになる。 【0009】また、前記刺繍動作中に、針揺動機構の駆
動用モータや送り歯駆動機構の駆動用モータへの通電を
行っていると、刺繍縫い動作中に、縫針が揺動して刺繍
模様を乱したり、送り歯が駆動して刺繍枠に装着された
布地に送り歯が当たって布地を痛めることがある。 【0010】さらに、上記の問題を解消するために、刺
繍縫い動作中には、縫針の揺動方向の動きや、送り歯の
動きを停止させる構造とすることが考えられるが、この
場合には、次の問題が発生する。 【0011】すなわち、縫針の揺動機構について見てみ
ると、縫針の揺動方向の停止位置が任意の位置である
と、刺繍枠の原点位置が一定しないため、布地の上に縫
製される刺繍模様の位置ずれが生じることがある。 【0012】また、送り歯駆動機構について見てみる
と、送り歯駆動機構は、通常、複雑なリンク機構を有
し、かつ、送り歯の往復運動範囲の中間位置が原位置に
なっており、この位置を中心としてリンク機構が移動す
ることにより、送り歯を往復運動させる構成になってい
る。このため、送り歯の往復運動範囲の折返し位置付近
で停止させると、前記リンク機構の移動量が大きな状態
で停止することになるため、送り歯駆動機構を停止させ
たときに、停止後にその慣性により大きく動いて、駆動
機構から「ギギ」という不快な音が発生することがあ
る。 【0013】さらに、送り歯の停止位置が、ミシンベッ
ド面からの突出量が大きな位置であると、刺繍枠に装着
された布地に送り歯が引掛かることがある。 【0014】 【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを
備える刺繍装置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺
繍装置付き電動ミシンにおいて、前記電動ミシンの動作
を制御する制御回路及び該制御回路の動作を刺繍モード
に切り換えるモード切換手段が設けられるとともに、
記刺繍装置が前記電動ミシン本体に装着された状態で、
前記刺繍装置と前記電動ミシン本体を電気的に接続する
コネクタが、前記刺繍装置及び電動ミシン本体に設けら
れ、該コネクタは、少なくとも前記電動ミシン本体内の
電源回路からの電力を前記刺繍装置へ供給する電源ライ
及び前記モード切換手段を作動させる信号をモード切
換手段へ供給する接続検出用ラインを有し、かつ、前記
刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラインから電力の供
給を受けるように構成されるとともに、前記電動ミシン
本体は、前記刺繍装置が作動する刺繍縫い動作時には、
前記電動ミシン本体内の送り歯位置又は縫針の揺動位置
の少なくとも一つを原位置に保持する駆動部保持手段を
具備することである。 【0015】上記構成により本発明は、電動ミシン本体
に着脱自在になっている刺繍装置が、電動ミシン本体内
の電源回路からコネクタを介して電力供給を受けること
により、刺繍装置内には電源回路を備える必要がなくな
り、これにより刺繍装置をコンパクトかつ軽量にするこ
とが可能になる。更に、前記刺繍装置と前記電動ミシン
とが装着された状態で前記コネクタにより前記刺繍装置
と電動ミシン本体が電気的に接続されると、前記モード
切換手段を動作させる信号を前記モード切換手段へ供給
する回路が形成されて刺繍縫いモードに切り換わり、前
記電動ミシン本体内の送り歯位置又は縫針の揺動位置の
少なくとも一つが原位置に保持され、刺繍縫い動作中に
縫針が揺動して刺繍模様を乱したり、送り歯の突出量が
大きい位置に停止したために布地に送り歯が引掛かった
り、送り歯の停止位置が原位置から遠いために停止時に
不快音が発生すること等を防止できると同時に、刺繍枠
駆動用モータへの電力供給回路も形成されて刺繍枠の駆
動動作が可能になる。 【0016】 【発明の実施の形態】第1図は、本発明の一実施例に係
る刺繍装置付き電動ミシンの斜視図である。電動ミシン
本体1は、通常縫いが可能な電動ミシンであり、ミシン
ベッド1aの後方に刺繍装置30がアタッチメントを用
いて着脱可能となっている。 【0017】電動ミシン本体1の前面パネルには、ジグ
ザグ縫い模様及び刺繍模様の選択スイッチ等が配置され
た操作パネル12や選択された模様を図形表示する模様
表示器13が設けられている。また、電動ミシン本体1
内には、縫針駆動、送り歯駆動及び縫針揺動用のモータ
や、コンピュータを用いた制御回路、及び電源回路等が
設けられている。 【0018】刺繍装置30は、電動ミシン本体1に装着
されたときに、ミシンベッド1a上に位置する刺繍枠4
0と、この刺繍枠40をX−Y直交座標内で移動させる
ためのXパルスモータ31及びYパルスモータ32を備
えている。Xパルスモータ31は刺繍枠40をX軸方向
へ移動させるものであり、Yパルスモータ32は刺繍枠
40をY軸方向へ移動させるものである。 【0019】そして、電動ミシン本体1の刺繍装置30
に対向する側面には、コネクタ20が設けられており、
一方、刺繍装置30には、前記電動ミシン本体1のコネ
クタ20に接続可能なコネクタ38が設けられている。 【0020】第2図は、本実施例の電動ミシン本体1及
び刺繍装置30の電気的構成を示すブロック図である。 【0021】本実施例の電動ミシン本体1は、CPU3
を用いて動作制御を行うコンピュータミシンである。 【0022】Zパルスモータ10は、ジグザグ縫いを行
うための縫針1bの揺動用モータであり、駆動回路8か
らパルス電流が供給されて駆動される。このZパルスモ
ータ10の回転力は、所定のリンクを介して縫針揺動機
構(図示略)を駆動させる。Fパルスモータ11は、送
り歯(図示略)駆動用モータであり、駆動回路9からパ
ルス電流が供給されて駆動される。このFパルスモータ
11の回転力は、所定のリンクを介して送り歯駆動機構
(図示略)を駆動させる。 【0023】前記駆動回路8,9には、CPU3から制
御信号が供給されて、前記パルス電流出力が制御され
る。 【0024】メインモータ7は、縫針1bを上下動させ
るための交流若しくは直流モータであり、モータ駆動回
路6からの駆動電流により駆動され、スタート/ストッ
プスイッチ5の操作に従って、CPU3からの駆動信号
により駆動されて、作動・停止及び回転速度の調整が行
われる。 【0025】上記の他、CPU3には、前記操作パネル
12上に配列された模様選択スイッチ12bと、前記模
様表示器13と、縫針1bの上下動のタイミングを検出
するタイミングセンサ4と、RAM14と、ROM15
等が接続されている。 【0026】また、電動ミシン本体1内には、電源回路
2が内蔵されており、この電源回路2は、前記CPU3
やモータ7,10,11等へ作動用電力を供給するとと
もに、電源ライン61a,61bを介して刺繍装置30
へも電力供給を行う。電源回路2には、家庭用の電源コ
ンセントに接続可能なプラグ2aを有する電源コード2
bが接続されている。 【0027】刺繍装置30は、前記Xパルスモータ31
とYパルスモータ32、前記刺繍枠40とその駆動機構
(図示略)を備えている。 【0028】そして、電動ミシン本体1と刺繍装置30
に設けられたコネクタ20,38は、前記電源回路2か
ら前記Xパルスモータ31及びYパルスモータ32へ駆
動電流を供給する電源ライン61a,61bと、Xパル
スモータ31とYパルスモータ32の駆動回路33,3
4に、CPU3から出力される制御信号を供給する制御
信号ライン63a,63b,65a,65b、及び刺繍
装置30が接続されたときに、電動ミシン本体1のCP
U3の接続検出用ポートPs をハイレベルからローレベ
ルに切替えるための接続検出用ライン64a,64bを
備えている。 【0029】次に、本実施例の動作を説明する。 【0030】通常縫いを行う場合には、前記コネクタ2
0と38を外して刺繍装置30を電動ミシン本体1から
離脱させておく。 【0031】この状態では、CPU3の接続検出用ポー
トPs がハイレベルとなり、この場合には、CPU3
は、通常縫いの制御モードになる。すなわち、メインモ
ータ7をスタート/ストップスイッチ5の操作に従って
駆動して、縫針1bを上下動させるとともに、タイミン
グセンサ4の出力に基づいて、縫針1bの上下動のタイ
ミングに同期してZパルスモータ10及びFパルスモー
タ11を駆動させて、縫針1bの揺動及び布送りを行う
(直線縫いの場合は、Fパルスモータ11のみを駆動さ
せて布送りのみを行う)。 【0032】次に、刺繍縫いを行う場合には、刺繍装置
30を電動ミシン本体1に装着して、コネクタ20,3
8を接合する。これにより、CPU3の接続検出ポート
Psがローレベルに替わり刺繍縫いの制御モードに切替
わる。 【0033】すなわち、刺繍縫いの場合には、刺繍枠4
0の移動により刺繍模様を縫製するため、縫針1bの揺
動や布送りは不要となることから、Zパルスモータ10
及びFパルスモータ11を所定の停止位置に設定してそ
の位置に保持する制御を行う。これは、Zパルスモータ
10を駆動して縫針1bの揺動方向の位置を原位置(通
常は、揺動範囲の中間位置である)に設定した後に、Z
パルスモータ10への供給電力を低減して、Zパルスモ
ータ10が回転しない程度に励磁する制御、及び、Fパ
ルスモータ11を駆動して送り歯の位置を原位置(通常
は、送り歯の移動範囲の中間位置で、かつミシンテーブ
ル面よりも下がった状態の位置である)に設定した後
に、Fパルスモータ11への供給電力を低減して、Fパ
ルスモータ11が回転しない程度に励磁する制御であ
る。 【0034】メインモータ7は、通常縫いの場合と同様
に駆動電流の供給が行われる。 【0035】また、CPU3は、模様選択スイッチ12
bで選択された刺繍模様(ROM14に予め模様パター
ンが記憶されている)を模様表示器13に表示するとと
もに、選択された刺繍模様パターンに従ってXパルスモ
ータ31とYパルスモータ32の回転量及び回転方向を
制御して、刺繍枠40に装着された布地に刺繍模様を縫
製させる。このとき、タイミングセンサ4の出力に基づ
いて縫針1bの上下動タイミングに同期して、刺繍枠4
0の移動タイミングを制御する。 【0036】前記Xパルスモータ31とYパルスモータ
32の回転量及び回転方向の制御は、駆動回路33,3
4へCPU3から制御信号を供給し、電源ライン61
a,61bを介して供給される電力を用いて、前記制御
信号に対応するパルス数のパルス電流を形成して、Xパ
ルスモータ31とYパルスモータ32へ供給することに
より行う。また前記パルス電流の極性を替えることによ
り、回転方向の切替を行う。 【0037】ところで、この刺繍縫い動作中は、前述し
たように、電動ミシン本体1側のZパルスモータ10及
びFパルスモータ11を、所定の停止位置に保持する制
御が行われる。これは、以下の理由によるものである。 【0038】すなわち、刺繍縫い動作中も、Zパルスモ
ータ10とFパルスモータ11を励磁しておくと、この
励磁のための電力を無駄に消費することになる。また、
本実施例は、電源回路2が一つのみであるため、前記Z
パルスモータ10とFパルスモータ11の励磁を刺繍縫
い動作中も行っていると、このための電力容量と刺繍装
置30の駆動用の電力容量との両者が必要となり、電源
回路2の容量を大きくする必要があり、装置が大形化
し、重量も大きくなる。 【0039】このため本実施例は、刺繍縫い動作中は、
前記Zパルスモータ10及びFパルスモータ11へ供給
する電力を低減して、必要最少限の電力のみを供給する
ように制御している。これにより、刺繍縫い動作中の消
費電力を必要最少限に抑えることができ、電源回路2の
容量の増大を防止し、電源回路2の小形軽量化を図るこ
とができる。 【0040】ここで、本実施例に使用しているZパルス
モータ10及びFパルスモータ11は、PM(永久磁
石)タイプ若しくはHB(ハイブリッド)タイプ等の磁
石を使用したパルスモータであり、このようなパルスモ
ータは、完全に電流を遮断すると、トルクが発生しなく
なり、容易に外力によって回転する状態になる。このた
め、刺繍縫い動作中に、Zパルスモータ10とFパルス
モータ11への通電を停止させてしまうと、送り歯に外
力が加わったり、縫針1bに揺動方向に外力が加わる
と、Zパルスモータ10やFパルスモータが回転してし
まい、送り歯駆動機構や縫針揺動機構の位置ずれが発生
することがある。 【0041】そこで、本実施例は、刺繍縫い動作中は、
Zパルスモータ10とFパルスモータ11への通電を完
全に停止することは避けて、外力が加わっても、これら
のモータ10,11が回転しないために必要な最少限の
電力の供給を行うようにしている。 【0042】また、パルスモータのトルク特性は、回転
が停止しているときの発生トルクが最も大きいことか
ら、前記必要最少限の電力は、Zパルスモータ10とF
パルスモータ11が、回転しない程度に励磁するために
必要な電力に設定されている。さらに、前記パルスモー
タ10,11を停止状態に保持する場合に、縫針1bの
揺動方向の停止位置や、送り歯の停止位置が、前記原位
置から離れた位置であると、縫針揺動機構や送り歯駆動
機構を構成するリンクの慣性や重力に基づく自重等の要
因により、パルスモータ10,11に加わる負荷が大き
くなる。このため、パルスモータ10,11を停止状態
で保持するために要する励磁電流が、原位置に停止させ
た場合に比して大きくなり、無駄な電力消費が行われる
ことになる。しかも、励磁電流が一定値よりも多いと、
パルス電流のために、パルスモータ10,11の回転軸
が振動して不快音を発生することがある。 【0043】そこで、本実施例では、縫針1bの揺動方
向の停止位置および送り歯の停止位置を、パルスモータ
10,11に加わる負荷が最も小さくなる、原位置に設
定することとしたことにより、パルスモータ10,11
を停止状態に保持するために要する電力を最少限に抑え
ることができる。 【0044】さらに、本発明は、縫針揺動用モータや送
り歯駆動用モータに、前記実施例のようなパルスモータ
10,11を使用したものに限定されることはなく、他
のモータを使用したものにも適用できることは言うまで
もない。 【0045】なお、特開昭62−139694号公報に
示されているような、送り歯駆動機構が極めて簡単化さ
れ、Fパルスモータと送り歯の間の多くのリンクを排除
して、Fパルスモータにより送り歯を直接駆動する構成
とした電動ミシン(送り歯直接駆動タイプと呼ばれる)
においては、送り歯に少量の外力が加わってFパルスモ
ータが回転しても、その後の縫製動作に支障が無いた
め、このような電動ミシンの場合には、刺繍縫い動作中
に、Fパルスモータ10への通電を完全に停止させる構
成としても良い。 【0046】また、前記実施例では、刺繍縫い動作時に
おける縫針の揺動方向の停止位置および送り歯の停止位
置を、それぞれの原位置に設定した例を示したが、これ
は、原位置以外であっても、パルスモータ10,11に
加わる負荷が小さくなる(最少であれば、なお良い)位
置であれば良い。 【0047】さらに、前記実施例においては、本発明を
CPUを用いて動作制御を行なうコンピュ―タミシンを
電動ミシン本体としている例を示したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、コンピュ―タ制御によら
ず、単にモ―タ動力により駆動される電動ミシンにも同
様にして適用することができる。但し、この場合には、
刺繍装置30内に専用の制御回路(CPUに限定されな
い)を有するものを装着する構成とする必要がある。 【0048】 【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
電動ミシン本体に着脱自在になっている刺繍装置が、電
動ミシン本体内の電源回路からコネクタを介して電力供
給を受けることにより、刺繍装置内には電源回路を備え
る必要がなくなり、これにより刺繍装置をコンパクトか
つ軽量にすることが可能になる。更に、前記刺繍装置と
前記電動ミシンとが装着された状態で前記コネクタによ
り前記刺繍装置と電動ミシン本体が電気的に接続される
と、前記モード切換手段を動作させる信号を前記モード
切換手段へ供給する回路が形成されて刺繍縫いモードに
切り換わり、前記電動ミシン本体内の送り歯位置又は縫
針の揺動位置の少なくとも一つが原位置に保持され、刺
繍縫い動作中に縫針が揺動して刺繍模様を乱したり、送
り歯の突出量が大きい位置に停止したために布地に送り
歯が引掛かったり、送り歯の停止位置が原位置から遠い
ために停止時に不快音が発生すること等を防止できると
同時に、刺繍枠駆動用モータへの電力供給回路も形成さ
れて刺繍枠の駆動動作が可能になる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施例の構成を示す外観斜視図であ
る。 【図2】同実施例における電気的構成を示すブロック図
である。 【符号の説明】 1 電動ミシン本体 2 電源回路 3 CPU 20,38 コネクタ 30 刺繍装置 33 Xパルスモータ 34 Yパルスモータ 40 刺繍枠 61a,61b,62a,62b 電源ライン
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−52790(JP,A) 特開 昭58−144924(JP,A) 特開 昭62−33661(JP,A) 特開 昭60−108076(JP,A) 実開 昭58−138145(JP,U) 実開 昭61−2800(JP,U) 実開 昭62−86670(JP,U) 実公 昭62−21268(JP,Y2)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.刺繍枠及び該刺繍枠駆動用のモータを備える刺繍装
    置を、電動ミシン本体に着脱可能とした刺繍装置付き電
    動ミシンにおいて、 前記電動ミシンの動作を制御する制御回路及び該制御回
    路の動作を刺繍モードに切り換えるモード切換手段が設
    けられるとともに、前記刺繍装置が前記電動ミシン本体に装着された状態
    で、 前記刺繍装置と前記電動ミシン本体を電気的に接続
    するコネクタが、前記刺繍装置及び電動ミシン本体に
    けられ、 該コネクタは、少なくとも前記電動ミシン本体内の電源
    回路からの電力を前記刺繍装置へ供給する電源ライン
    び前記モード切換手段を作動させる信号をモード切換手
    段へ供給する接続検出用ラインを有し、 かつ、前記刺繍枠駆動用のモータは、前記電源ラインか
    ら電力の供給を受けるように構成されるとともに、 前記電動ミシン本体は、前記刺繍装置が作動する刺繍縫
    い動作時には、前記電動ミシン本体内の送り歯位置又は
    縫針の揺動位置の少なくとも一つを原位置に保持する駆
    動部保持手段を具備することを特徴とする刺繍装置付き
    電動ミシン。
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