JP2000157133A

JP2000157133A - ウキの収納ケース

Info

Publication number: JP2000157133A
Application number: JP10337318A
Authority: JP
Inventors: Yasuo Hosomi; 康雄細見
Original assignee: Shimano Inc
Current assignee: Shimano Inc
Priority date: 1998-11-27
Filing date: 1998-11-27
Publication date: 2000-06-13

Abstract

(57)【要約】【課題】収納するウキの傷つきを確実に防止できるウ
キの収納ケースを提供することを課題とする。【解決手段】複数のウキＡを個別収納すべく、間仕切
７が設けられたケース本体１と、該ケース本体１に開閉
自在に取り付けられた蓋体２とを備えてなるウキの収納
ケースであって、前記ケース本体１と蓋体２とによって
ウキＡを挟持すべく、ケース本体１の底部内面３と前記
蓋体２の内面には、クッション材４，９が取り付けられ
てなることを解決手段とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はウキの収納ケースの
改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、上面が開口した収納室を有するケ
ース本体と、該ケース本体に開閉自在に取り付けられた
蓋体とからなるウキの収納ケースが公知である。そし
て、従来は、かかる収納ケースの収納室に複数のウキを
一緒にして収納していた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、収納室が一
つであるため、携帯中等における振動によって、収納さ
れた複数のウキが互いに衝突し合って音を発し、更に、
ウキの表面の塗装が矧がれたりする場合があった。

【０００４】また、一般に、ウキは、他の釣り用具（例
えば、リールやルアー等の硬度の高いもの）に比して、
非常に破損しやすいものであり、特に発泡材から形成さ
れたウキ（例えば円錐形状の円錐ウキ等）は硬度が極め
て小さいため、衝突によって凹みが生じるおそれもあっ
た。更に、これらウキの中でも、特に、円錐ウキの形状
は本来安定性に乏しいものゆえに、他の釣り用具に比べ
て安定して収納することが困難であり、そのため、その
円錐ウキを収納する場合には、収納ケースに特に振動防
止対策が要求されるのである。

【０００５】そこで本発明は、上記従来の問題点に鑑み
て、収納するウキの傷つきを確実に防止できるウキの収
納ケースを提供することを課題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決すべくなされたものであり、本発明に係るウキの収納
ケースは、複数のウキＡを個別収納すべく、間仕切７が
設けられたケース本体１と、該ケース本体１に開閉自在
に取り付けられた蓋体２とを備えてなるウキの収納ケー
スであって、前記ケース本体１と蓋体２とによってウキ
Ａを挟持すべく、ケース本体１の底部内面３と前記蓋体
２の内面には、クッション材４，９が取り付けられてな
ることを特徴とする。

【０００７】該収納ケースにあっては、間仕切７が設け
られているため、複数のウキＡを間仕切７で互いに隔離
して個別収納することができる。従って、ウキＡ同士の
衝突が確実に防止できる。更に、蓋体２を閉じると、蓋
体２のクッション材９とケース本体１のクッション材４
とによって、ウキＡが挟持されることとなり、両クッシ
ョン材４，９のクッション性によってウキＡを振動から
保護することができる。従って、従来のようにウキＡが
硬い蓋体２の内面等に衝突して傷つくおそれがない。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るウキの収納ケ
ースの一実施形態について、図１を参酌しつつ、上面が
開口した有底の方形状に形成されてなるケース本体１
と、該ケース本体１に開閉自在に取り付けられた蓋体２
とからなる、円錐ウキＡの収納に適した円錐ウキの収納
ケースについて説明する。

【０００９】前記ケース本体１の底部内面３には、スポ
ンジ４（クッション材）が全面に亘って接着されてな
る。更に、複数の円錐ウキＡを個別収納すべく、間仕切
７が設けられてなり、該間仕切７の下方側にスポンジが
位置してなる。

【００１０】かかる間仕切７は、図１のように、縦方向
の二本の縦仕切６と、該縦仕切６の長手方向に沿ってス
ライド自在な二本の横仕切５とからなり、これらによっ
て独立した合計９個の収納室８が形成されている。

【００１１】一方、前記蓋体２の内面にも同様に、ケー
ス本体１の上面開口の全面を覆うことができるように、
スポンジ９が接着されてなる。また、蓋体２を閉じた状
態において、収納室８の高さ寸法、つまり、両スポンジ
４，９の間の離間距離は、収納する円錐ウキＡの高さ寸
法より小さく設定されている。即ち、図２のように、閉
状態において、両スポンジ４，９で円錐ウキＡを上下方
向に挟持するようになっている。

【００１２】更に、蓋体２側のスポンジ９の前面は、周
縁部１０より僅かに突出しており、蓋体２が閉じた際
（閉状態）に、蓋体２側のスポンジ９が横仕切５を下方
に押圧し、ケース本体１側のスポンジ４と共に上下に挟
持するよう構成されてなる。

【００１３】また、ケース本体１の側面には、蓋体２の
係合部１１に引っかけて蓋体２をロックする引っかけ爪
１２が設けられてなる。蓋体２の係合部１１とケース本
体１の引っかけ爪１２とにより、蓋体２の閉状態を維持
するロック部を構成している。

【００１４】かかる構成からなる収納ケースには、合計
９個の円錐ウキＡを各収納室８に個別収納できる。ま
た、蓋体２を閉じ、引っかけ爪１２を蓋体２の係合部１
１に引っかけて蓋体２をロックすると、スライド自在な
横仕切５がスポンジ９に押圧挟持されて固定する。ま
た、両スポンジ４，９が円錐ウキＡの外形に応じて適宜
変形し、円錐ウキＡを上下に挟み込んで固定する。（図
２参照）

【００１５】かかる状態から収納ケースを携帯すると、
間仕切７によって各円錐ウキＡが離反してなるので、携
帯中でも互いの衝突を防止できる。しかも、間仕切７が
スポンジ９で固定されているため、間仕切７が携帯中に
移動するということがなく、間仕切７の振動による円錐
ウキＡとの衝突をも防止できる。更に、クッション材
４，９が振動を吸収して円錐ウキＡを保護し、また、不
安定な形状の円錐ウキＡを安定に保持することができ
る。従って、携帯中に収納ケースが振動しても、円錐ウ
キＡの収納状態が安定し、円錐ウキＡの塗装が矧がれた
り、衝突によって凹みが生じたりするおそれがなく、確
実に傷つきを防止することができるのである。

【００１６】一方、釣り場に到着した際等において、引
っかけ爪１２を指先で操作して係合部１１との係合状態
を解除することにより蓋体２を開くことができるが、蓋
体２の閉状態においてスポンジ９が蓋体を開く方向に付
勢しているので、引っかけ爪１２を操作して蓋体２のロ
ック状態を解除すると、スポンジ９の反発力によって蓋
体２が自動的に開く。従って、ワンタッチで蓋体２を極
めて容易に開くことができる。

【００１７】更に、横仕切５がスライド自在であるの
で、各収納室８の収納スペースを自在に増減することが
でき、大小異なる円錐ウキＡに対しても、そのサイズに
応じて収納スペースを可変することで容易に対応でき
る。

【００１８】尚、本実施形態では、横仕切５のみスライ
ド自在であったが、縦仕切６も移動可能に設けてもよ
く、間仕切７の数や構成について特に限定するものでは
ない。また、間仕切７の表面に薄いクッション材を貼着
したり、間仕切７自体をクッション材から形成してもよ
い。

【００１９】また、上記実施形態では、蓋体２の閉状態
において、スポンジ９が蓋体２と間仕切７との間に挟ま
れて弾性変形し、その弾性復元力によって蓋体２を開く
方向に付勢してなるが、これ以外の構成、例えば、スポ
ンジ９がケース本体１の上縁開口縁部１３に当接し、こ
の間で弾性復元力を持たせるようにしてもよい。何れに
しても、蓋体２とケース本体１との間に挟まれるように
して弾性復元力を蓋体２に作用させるようスポンジ９を
設ければよい。

【００２０】更に、クッション材としてスポンジ４，９
を用いているが、クッション性を有する弾性部材であれ
ばよい。その他、蓋体２の閉状態を維持するロック部の
構成、ケース本体１や蓋体２の構成も適宜設計変更可能
である。

【００２１】尚、上記実施形態では、円錐ウキＡの収納
に適した円錐ウキの収納ケースについて説明してなる
が、円錐形状以外の形状のウキＡを収納するものであっ
ても本発明の意図するところである。

【００２２】

【発明の効果】本発明に係るウキの収納ケースにあって
は、間仕切及び両クッション材によってウキの傷つきを
確実に防止できる。特に、円錐ウキは、その形状ゆえに
本来不安定なものであるが、当該ウキの収納ケースは両
クッション材にて円錐ウキを挟持する構成なるため、安
定した状態に固定することができ、その効果が大きい。

【００２３】また、請求項２記載の如く、間仕切を移動
可能とすることで、傷つきを防止したうえで、ウキの形
状やサイズが多種多様であっても確実に傷つきを防止で
き、汎用性が高まる。

【００２４】特に、請求項３記載の如く、クッション材
が間仕切も挟持する場合には、移動できる間仕切をも固
定して、間仕切とウキとの衝突も防止できるので、より
一層確実にウキの傷つきを防止できる。

【００２５】また、請求項４記載の如く、クッション材
が閉状態の蓋体を開く方向に付勢している場合には、ク
ッション材の反発性によってロック解除で自動的に蓋体
を開くことができてケース開口性に優れ、ロック時には
クッション性によって蓋体とケース本体の間のがたつき
も防止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態におけるウキの収納ケース
を示す斜視図。

【図２】同実施形態のウキの収納ケースの使用状態を示
す断面図。

【符号の説明】

１…ケース本体、２…蓋体、３…底部内面、４，９…ス
ポンジ（クッション材）、７…間仕切、８…収納室、１
１…係合部（ロック部）、１２…引っかけ爪（ロック
部）、Ａ…円錐ウキ（ウキ）

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】複数のウキ（Ａ）を個別収納すべく、間
仕切（７）が設けられたケース本体（１）と、該ケース
本体（１）に開閉自在に取り付けられた蓋体（２）とを
備えてなるウキの収納ケースであって、前記ケース本体
（１）と蓋体（２）とによってウキ（Ａ）を挟持すべ
く、ケース本体（１）の底部内面（３）と前記蓋体
（２）の内面には、クッション材（４，９）が取り付け
られてなることを特徴とするウキの収納ケース。
【請求項２】前記間仕切（７）で区画された個々の収
納室（８）の収納スペースを変化すべく、間仕切（７）
が移動可能に設けられてなる請求項１記載のウキの収納
ケース。
【請求項３】前記蓋体（２）の閉状態で前記間仕切
（７）がクッション材（４，９）により挟持される請求
項２記載のウキの収納ケース。
【請求項４】前記蓋体（２）の閉状態を維持するロッ
ク部（１１，１２）が設けられ、前記クッション材
（４，９）は、閉状態の蓋体（２）を開く方向に付勢す
るよう設けられてなる請求項１乃至３の何れかに記載の
ウキの収納ケース。