JP2000157101A - 蛍の養殖装置 - Google Patents

蛍の養殖装置

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JP2000157101A
JP2000157101A JP10337630A JP33763098A JP2000157101A JP 2000157101 A JP2000157101 A JP 2000157101A JP 10337630 A JP10337630 A JP 10337630A JP 33763098 A JP33763098 A JP 33763098A JP 2000157101 A JP2000157101 A JP 2000157101A
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徳彦 平野
Takeshi Umetsu
剛 梅津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実質的に水の交換が不要で、蛍の生態に即し
た環境を整え、蛍がそのライフサイクル完結できるよう
になし、かつ、人手を掛けることなく、手近で自立的に
蛍を飼育、継代養殖できる蛍の養殖装置を提供する 【解決手段】 容器1内に、水域3とこれに接する陸域2
を設け、水域3の水循環を行いつつ、水域3内で蛍の幼虫
および幼虫の餌となるカワニナ等の貝を生育せしめ、陸
域2で成虫へ羽化させる蛍の養殖装置において、陸域2内
部に湿潤層2aを形成して水を浸透させ、水循環ポンプ
6により陸域2を通して水を水域3に循環させるとともに
該循環水の浄化手段10a、10bを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蛍の養殖装置に係
り、より詳しくは、容器内に、水域とこれに接する陸域
を設け、水域の水循環を行いつつ、水域内で蛍の幼虫お
よび幼虫の餌となるカワニナ等の貝を生育せしめ、陸域
で成虫へ羽化させる蛍の養殖装置に関する。
【0002】
【従来の技術】蛍のライフサイクルは、良く知られてい
るように、夏に、湿潤環境である水辺に産卵された卵か
ら孵化した幼虫が水中に移動し、秋、冬の間、水中のカ
ワニナ(主として源氏蛍の場合)あるいはモノアラ貝(主
として平家蛍の場合)等の貝を餌として脱皮を繰返し、
春に、最終齢幼虫に至ると陸上に移動して土中で土繭を
作り、夏に、蛹から羽化して成虫となり、交尾して産卵
の後その一生を終え、1世代のライフサイクルは完了す
る。
【0003】近時、水辺環境の悪化から蛍の成長に適し
た環境が失われており、特に都市近郊では殆ど蛍を見る
ことがなくなった。このような、状況に鑑み、蛍の人工
養殖、放流も盛んに行われており、養殖に適した装置も
各種提案されている。中でも、実公平7−1977号公
報あるいは特開平8−322728号公報に記載された
ものは、水環境(水域)とこれに接する土環境(陸域)を容
器内に形成し、蛍の幼虫から成虫に至る生育環境を整
え、これを養殖することを目的としている。
【0004】ところで、実公平7−1977号公報に提
案されているものは、貯水大容器中に、粘土層を傾斜状
に形成し中央部に水室を設けた小形容器内で蛍を成虫に
至るまで飼育し、貯水大容器から餌とともに水を補給
し、小形容器中の水を循環させ、水質(溶存酸素量)を良
好に維持するとともに蛍の幼虫の容器からの脱出を防止
するものである。
【0005】しかし、このものにあっては、水棲幼虫か
ら蛹を経て羽化し成虫に至る環境は一応提供されている
ものの産卵、孵化および羽化の環境については必ずしも
整備されているとは言いがたく、また、循環用の水は大
容器から供給されるものの、通年長期の水循環において
は水質の悪化は免れず、水の補給は必至であるうえ、自
然環境に比し蛍にとって最適環境とは言いがたい。ま
た、蛍の生態観察装置とする場合は、特に陸域における
観察が実質的に不可という問題もある。
【0006】他方、特開平8−322728号公報に記
載されたものは、容器内に、上陸棚と砂層を設け、容器
底部には通水口を設けるとともに容器に浮きを付けてこ
れを水面上に浮かせて、水域の水循環を保証するもの、
あるいは、水を外部から導入、供給するものである。
【0007】しかし、このものにあっても、実公平7−
1977号公報に提案されているものと同様、産卵、孵
化および羽化の環境については整備されているとは言い
がたく、また、循環用の水は環境水を用いるか水道水な
どの供給であり、水質の維持は環境水に依存しており、
必ずしも水質の維持等において十分とは言いがたい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の問題点に鑑み、実質的に水の補給を必要とせず、蛍
の生態に即した環境を整え、蛍がそのライフサイクルを
完結できるようになし、かつ、人手を掛けることなく、
手近で自立的に蛍を飼育、継代養殖でき、また、蛍の生
態観察に適した蛍の養殖装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、本発明は、容
器内に、水域とこれに接する陸域を設け、水域の水循環
を行いつつ、水域内で蛍の幼虫および幼虫の餌となるカ
ワニナ等の貝を生育せしめ、陸域で成虫へ羽化させる蛍
の養殖装置において、陸域内部に湿潤層を形成して水を
浸透させ、水循環ポンプにより陸域を通して水を水域に
循環させるとともに水の浄化手段を設けたことを特徴と
するするものである。
【0010】これにより、実質的に水の補給を必要とせ
ず、水質を良好に維持し、蛍のライフサイクルにわたる
生育環境を保全し、人手を掛けることなく、手近で自立
的な蛍の継代養殖および生態観察を行うことができるも
のである。
【0011】また、前記水域に、流水域とこれに連なる
滞水域を形成し、前記滞水域に前記陸域の湿潤層の接水
端部を臨ませ、前記湿潤層の陸内端部から水を吸引する
とともに前記流水域の始点に水を吐出するようになした
ものにあっては、水域環境に変化を持たせているので多
様な生態環境、餌環境を維持することができ、かつ、水
の浄化を強化できる。
【0012】さらに、湿潤層を炭素繊維マットで構成し
たもの、濾過装置を炭素繊維マットで構成したものにあ
っては、簡易な機構で水の浄化機能を強化するととも
に、生物親和性の高い炭素繊維を用いることにより耐久
性を保証しつつ安定して蛍の生育環境を維持し、さら
に、産卵マットを設けたものにあっては蛍のライフサイ
クルの連続性を強化できる。
【0013】その余の構成、効果については発明の実施
形態の説明の項で述べる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、その好ましい実
施形態を示す図面に基づいて詳細に説明する。各図は、
本発明に係る蛍の養殖装置の一実施形態を示す図であ
り、図1は、一部破断図とした簡略化した斜視図、図2
は、図1に示した装置の側面図、図3は容器本体部(照
明灯部を省略)の平面図である。
【0015】図において、1は、直方体形のガラス製の
容器(ガラス槽)である。容器1底部には砂など自然の
河床に近い土組成の土層1aを敷き詰め、上面は金網か
らなる通気性の蓋1bで覆われ、奥側壁面の上部に突き
出た部分には照明灯1cが取付けられる。
【0016】2は、土層1a上に砂、土などを盛上げ形
成した陸域で、自然の河岸に近い土組成とする。陸域2
には必要に応じ植生(図示せず)を設けることが望まし
い。2aは、陸域2の内部に形成された湿潤層である。
【0017】3は、水域で、陸域2の2面に接し形成さ
れ、図1の奥側に細長の流水域3a、図の右手に滞水域
3bが形成される。流水域3aと陸域2は、遮水性の境
界壁板4で仕切られ、陸域側面からの土層の崩壊を防
ぎ、流水域3aを確保し、陸域からの水のショートパス
を防いでいる。また、境界壁板4は陸域の断面形状に従
い低くなり、水域に至る部分は潜り堰4aとなる。
【0018】陸域2の内部の湿潤層2aは、滞水域3b
に接する水陸境界から、後述の水循環ポンプの循環水の
吸引部に向かって敷設された3層の炭素繊維のマット2
bで形成される。この湿潤層の2aの滞水域3bに接す
る端部を接水端部、反対側の水循環ポンプの吸引側の端
部を陸内端部という。
【0019】5は、すのこ状濾過体であり、流水域3a
とこれに面する陸域にまたがってその底部に設けられ
る。すのこ状濾過体5の内部には、容器底面との間に平
面状の通水路5aが形成されることとなる。なお、すの
こ状濾過体5としては、魚の水槽の下層濾過のために用
いられるすのこ状濾過部材等が好適に使用できる。
【0020】6は水循環ポンプであり、吐出口6aを上
部に、吸引口(図示せず)はポンプ底部に形成されたもの
である。水循環ポンプ6は、境界壁板4と、流水域3a
の始点を規定する仕切板7区画される貯水溜8に位置
し、すのこ状濾過体5の上に設置される。9は、湿潤層
2aの陸内端部近傍で、水循環ポンプ6の吸引口から最
も離れた容器1の隅角に設けられ、容器1の底面に向か
って開口する吸引口を有するエアーリフトポンプであ
り、空気管(図示せず)から供給される圧縮空気によりよ
り湿潤層2aに毛細管現象で浸透してきた水をエアーで
押し上げ、導水管9aを経て水を貯水溜8に導く。
【0021】10aは、水循環ポンプ6の吐出口6aの下
方に設置された濾過手段である炭素繊維からなるマッ
ト、10bは流水域3aの水中に設けた曝気手段であり、
濾過手段10aおよび曝気手段10bが、本発明でいう水の
浄化手段の一つを示す。11aは、水域3の上方に設けた
炭素繊維マットからなる産卵用の湿潤体、同じく11b
は、水陸の境界域に設けた産卵用の湿潤体で、それぞれ
一端部は水中に没し、毛細管現象で水を吸上げ湿潤状態
にある。
【0022】次に本装置による蛍の養殖について述べ
る。
【0023】まず、水の循環、浄化についていえば、最
初に河川水あるいは水道水を、水域3、陸域2を構成で
きる量を容器に滞留させる。水は、滞水域3bから陸域
2を浸透し、その大部分は、湿潤層2aに毛細管現象で
浸透して、湿潤層2aの陸内端部に至り、すのこ状濾過
体5の下面通水路5aから貯水溜8に至る。また、止水
となりやすい隅角に設置されたエアーリフトポンプ9で
吸引された水は導水管9aを経て貯水溜8に戻される。
水の一部は、直接すのこ状濾過体5の下面の通水路5a
から流水域3aに至るが、大部分の水は貯水溜8に至
り、水循環ポンプ6により流水域3aに戻される。口還
流した水は、吐出口6aから炭素繊維のマット10a上に
落下し、炭素繊維のマット10aで濾過され、流水域3a
を流下し、潜り堰4cで減勢されて滞水域3bに至り、
陸域2を経て再び循環される。この循環の間に水は、濾
過手段である炭素繊維マット10aによる濾過浄化が行わ
れる。同時に、曝気手段10bからの空気の供給により、
溶存酸素の確保を図り、好気性微生物による汚濁物質の
分解さらには土壌、湿潤層2aによる濾過および微生物
分解を受けるので、常に浄化された状態で水域3に循環
供給され、蛍などの水棲動物の生育に適した水環境が確
保される。なお、ここに湿潤層として炭素繊維からなる
フェルト状のマットを用いているのでマット内に脱窒微
生物が固定され、一般に除去が難しいとされている窒素
成分が良好に分解除去される。
【0024】次に、蛍の生育、継代養殖について述べ
る。
【0025】前記の水循環の準備(水道水を使用する場
合は無害化のため水循環処理が不可欠)を経て、環境が
調整された水域3に、蛍の幼虫とその餌となるモノアラ
貝(主として平家蛍の場合)、あるいは、カワニナ(主と
して源氏蛍の場合)を生育せしめる。幼虫の餌となる貝
は水域3で養殖もできるが、必要に応じて貝を補給する
こともできる。
【0026】水域3中の蛍の幼虫は、共存する貝を餌と
して、脱皮を繰返し、最終齢幼虫の段階で水域3から陸
域2に移動し、土繭を作り蛹となる。この場合、蛍は湿
潤土壌環境を好むが、本発明装置あっては、陸域2内部
に湿潤層2aを設け、水が循環するようにしているので
最適の湿潤環境を与えることができる。
【0027】次に、羽化し成虫となった蛍は、容器1が
通気性の目の細かい蓋1bで覆われているので外に逃げ
ることなく、容器中で交尾し、雄は交尾の後、雌は産卵
の後一生を終え、一世代の養殖が終了する。なお、照明
灯1cは、その照明時間を調節することにより、蛍の生
育期間を調節するために用いることもできる。
【0028】蛍の産卵場所は、自然界では湿潤な水蘚の
上といわれ、孵化した幼虫は孵化時に水中に落下するご
とく移動する。本装置では、産卵用の湿潤体として、生
物親和性の高い炭素繊維からなるマットを、水域3の上
方および水陸境界域に敷設しており、蛍は何れかの産卵
場所に産卵できる。産卵された卵は湿潤体11a、bの上
で孵化し、近くの水域3に移動して2代目の幼虫として
成長し始める。
【0029】また、本装置にあっては水環境が完全に保
全されるので、自然環境と同様の食物連鎖が完結し、蛍
の死骸なども分解され、環境が良好に維持される。
【0030】以上のように、蛍のライフサイクルに亘る
一連の生育環境すなわち、卵生孵化までの水辺湿潤環
境、幼虫時の水中環境、成虫孵化に至る湿潤土壌環境を
備え、実質的に水の交換が不要で(蒸発水の補給のみ)、
何ら他に手を加えることなく、実質的に自立、連続的
に、蛍の継代養殖を実施できるものである。また、本実
施形態のごとく、透明の容器を用いた場合は、蛍の成長
状況を手近で観察でき、学習用などとして利用できる
が、容器自体はガラス製以外のものも使用できる。
【0031】なお、上記の実施形態においては、湿潤層
として炭素繊維の単繊維から形成されるフェルト状マッ
トからなるものを示した。このものは、湿潤性、毛細管
現象による水循環性、浄化用の微生物保持性あるいは耐
久性などに優れるが、湿潤層は、他の任意の、湿潤性、
水の移送能力を有する材質のもので形成することがで
き、場合によっては砂土の層を適正に構成することによ
っても可能である。
【0032】水循環ポンプについていえば、水循環ポン
プ6を容器内の貯水溜8に設けた。この場合装置の取扱
いが容易であるが、大型の装置の場合などは、水循環ポ
ンプを容器の外に設けることもでき、また、仕切られた
貯水溜を設けた場合は水循環が良好に行えるが、直接還
流した水を吸引することもできる。ポンプ自体も、設計
に応じて水中ポンプなど任意の形式のものを用いること
ができる。さらに、湿潤層最深部(止水域)からの浸透水
をエアーリフトポンプ9で移送するごとくなした。これ
により水循環を確実にし、かつ、溶存酸素の補給もはか
れるが、例えば、水の流れの上からみて止水域となる部
分を非吸水性の材料で充填するような設計の場合は、こ
れを省略することもできる。
【0033】循環水の浄化手段として、炭素繊維のマッ
トからなる濾過手段10aおよび曝気手段10bを示した。
炭素繊維のマットは濾過にも優れ、またその生物親和性
のため微生物浄化も可能となるが、循環水の浄化手段は
これに限らず任意の手段を採用し得る。
【0034】水域の構成としては、流水域3a、滞水域
3bからなるものを示した。この場合、多様な水環境、
餌環境を与えることができ多様な生態系を確保できる
が、場合によってはこれらの区画を設ける必要はなく、
従って、その境界の潜り堰も省略することもできる。
【0035】流水域3aと陸域2の境界に境界壁板4を
設け、滞水域3bと陸域2は直接接したものを示した
が、これら水域と陸域の境界は、水域から陸域に必要量
の水の浸透を保証できるものであれば任意の方法を採用
し得る。一般的には、陸域の土壌の崩壊を防ぐ意味から
何らかの通水性のシート、フィルム、布帛などで陸域の
水域接触面を保護することが好ましい。
【0036】産卵用湿潤体として炭素繊維のマットを設
けた。この場合、これを陸域の保護シートとして兼用で
きるが、自然により近く、水蘚を植生することもでき
る。しかし、実験では、蛍は、本発明の産卵用マットの
方に好んで産卵した。
【0037】なお、蛍の幼虫の餌としては前述のとお
り、自然環境と同じ貝などが好ましいが、場合によって
は人工の餌を補完的に使用することもできる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、容器内に、水域とこれ
に接する陸域を設け、水域の水循環を行いつつ、水域内
で蛍の幼虫および幼虫の餌となるカワニナ等の貝を生育
せしめ、陸域で成虫へ羽化させる蛍の養殖装置におい
て、陸域内部に湿潤層を形成して水を浸透させ、水循環
ポンプにより陸域を通して水を水域に循環させるととも
に該循環水の浄化手段を設けたことを特徴としているの
で、蛍のライフサイクルに亘る一連の生育環境すなわ
ち、卵生孵化までの水辺湿潤環境、幼虫時の水中環境、
成虫孵化に至る湿潤土壌環境を備え、水の交換をするこ
となく、また、他に何ら手を加えることなく、蛍の生態
に即した良好な環境を維持し、実質的に自立、連続的
に、蛍の継代養殖を実施できる
【0039】また、水域に、流水域と滞水域を設けたも
のにあっては、より多様な水環境、餌環境を与え、多様
な生態を維持できる。更に、濾過手段、湿潤層あるいは
産卵用の湿潤体として、炭素繊維からなるマットを用い
たものは、水浄化性、安定性、耐久性あるいは生物親和
性に優れた装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の一部破断図とした簡略化
した斜視図である。
【図2】図1のものの側面図である。
【図3】図1の容器本体部(照明灯部を省略)の平面図
である。
【符号の説明】
1 容器 1a 土層 1b 金網(蓋) 1c 照明灯 2 陸域 2a 湿潤層 2b 炭素繊維のマット 3 水域 3a 流水域 3b 滞水域 5 すのこ状濾過体 6 水循環ポンプ 6a 吐出口 8 貯水溜 9 エアーリフトポンプ 10a 炭素繊維のマット(濾過手段;浄化手段) 10b 曝気手段(浄化手段) 11a、11b 産卵用の湿潤体(炭素繊維のマット)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器内に、水域とこれに接する陸域を設
    け、水域の水循環を行いつつ、水域内で蛍の幼虫および
    幼虫の餌となるカワニナ等の貝を生育せしめ、陸域で成
    虫へ羽化させる蛍の養殖装置において、陸域内部に湿潤
    層を形成して水を浸透させ、水循環ポンプにより陸域を
    通して水を水域に循環させるとともに水の浄化手段を設
    けたことを特徴とする蛍の養殖装置。
  2. 【請求項2】前記水域に、流水域とこれに連なる滞水域
    を形成し、前記滞水域に前記陸域の湿潤層の接水端部を
    臨ませ、前記湿潤層の陸内端部から水を吸引するととも
    に前記流水域の始点に水を吐出するようになした請求項
    1に記載の蛍の養殖装置。
  3. 【請求項3】前記湿潤層の陸内端部近傍にエアーリフト
    ポンプを設け、水循環ポンプの吸引口部に水を移送する
    ようになした請求項1または2に記載の蛍の養殖装置。
  4. 【請求項4】前記循環水の浄化手段が、水域に空気を供
    給する曝気手段と前記水循環ポンプの吐出水を濾過する
    濾過手段からなる請求項1、2または3に記載の蛍の養
    殖装置。
  5. 【請求項5】前記濾過手段が炭素繊維からなるマットで
    ある請求項4記載の蛍の養殖装置。
  6. 【請求項6】前記陸域の湿潤層を炭素繊維からなるマッ
    トで形成した請求項1、2、3、4または5に記載の蛍
    の養殖装置。
  7. 【請求項7】前記滞水域の上方および/または前記滞水
    域の水陸の境界域に産卵用の湿潤体を設けた請求項1、
    2、3、4,5または6に記載の蛍の養殖装置。
  8. 【請求項8】前記産卵用の湿潤体を炭素繊維からなるマ
    ットとなした請求項7に記載の蛍の養殖装置。
  9. 【請求項9】前記容器を透明な槽体とし、前記陸域を槽
    体壁に接して形成し、水域および陸域における蛍の生育
    を、そのライフサイクルを通して観察できるごとくなし
    た請求項1、2、3、4、5、6、7または8に記載の
    蛍の養殖装置。
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