JP2000157079A - 水耕栽培装置及びこれに用いる覆体並びに水耕栽培方法 - Google Patents

水耕栽培装置及びこれに用いる覆体並びに水耕栽培方法

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JP2000157079A
JP2000157079A JP10342137A JP34213798A JP2000157079A JP 2000157079 A JP2000157079 A JP 2000157079A JP 10342137 A JP10342137 A JP 10342137A JP 34213798 A JP34213798 A JP 34213798A JP 2000157079 A JP2000157079 A JP 2000157079A
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cultivated
support
hydroponic cultivation
cultivation apparatus
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JP10342137A
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English (en)
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Kenji Yashima
賢二 八島
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SANKIN CORP
Original Assignee
SANKIN CORP
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 球根を支承部に挿入したあと覆体を被せるだ
けの簡易な作業によって定植することができ、しかも、
被栽培物の定植して成育が終わるまでの倒れを良好に防
止することができるようにする。 【解決手段】 液体が収容される液槽1内に被栽培物A
を支承する複数の支承部21を有する支承台2を設け、
該支承台2の上側に、前記支承部21に対応する貫通部
32を有し、前記被栽培物Aを覆う覆体3を設け、該覆
体3と支承部21とによって被栽培物Aの倒れを防止す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてチューリ
ップ等の球根の被栽培物を水耕栽培するための水耕栽培
装置及びこれに用いる覆体並びに水耕栽培方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】チューリップ等の球根の被栽培物を業務
用として栽培するための水耕栽培装置としては、複数の
針状突起を有し、液槽内に収容される支承台の前記針状
突起に複数の球根を突き刺すことによって成育したとき
の被栽培物の倒れを防止するようにした突き刺しタイプ
と、複数の升目状の支承部を有し、液槽内に収容される
支承台の前記支承部に球根を支承するだけの非突き刺し
タイプとが知られている。
【0003】前者の突き刺しタイプは、球根を針状突起
に一個ずつ突き刺すことによって被栽培物を定植するこ
とができるように構成されており、また、後者の非突き
刺しタイプは、特開平9−275771号公報に記載さ
れている如く液槽内に収容された支承台の下側に根張り
用のメッシュを設け、支承部に挿入された球根がメッシ
ュへ根張りすることによって成育したときの被栽培物の
倒れを防止するように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前者の突き
刺しタイプは、球根を一個ずつ突き刺すことによって定
植されるため、その定植作業性が悪く、非能率であり、
しかも、針状突起への突き刺しによって球根が傷付くこ
とになり、その傷口がカビ等の発生の原因となり、成育
に支障を来すことになるという不具合がある。また、後
者の非突き刺しタイプは、メッシュへ根張りするまでの
間は球根の動きを制限するものがないため、例えば球根
を定植したあと、水槽を冷蔵庫等の冷蔵室に入れて発
根、発芽の時期を揃わせるような場合、球根が支承部内
で動いて傾き易いし、また、成長したときの茎葉側の重
さによって倒れ易いという不具合があり、この成長した
ときの倒れを防止するには水槽の上側に成長した被栽培
物の先端側が突き抜ける網目を有する網体を張設する必
要があり、その作業が煩雑であるとともに収穫するとき
前記網体が邪魔になるという別の不具合がある。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みてなされたもの
であり、液槽内に設けられる支承台の上側に、支承部に
対応する個所に貫通部を有し、前記被栽培物を覆う覆体
を設けることにより、球根を支承部に挿入したあと覆体
を被せるだけの簡易な作業によって定植することがで
き、しかも、被栽培物を定植して収穫する間の倒れを良
好に防止することができる水耕栽培装置を構成する点に
あり、他の目的は、液槽内に支承台を収容し、該支承台
の上側に、支承部に対応する個所に貫通部を有し、前記
被栽培物を覆う覆体を載置することによって、被栽培物
の定植作業性を良好にでき、しかも、被栽培物を定植し
て収穫する間の倒れを良好に防止することができる水耕
栽培方法を構成する点にある。また、他の目的は、板状
体の一面に複数の凹部を有し、これら凹部に他面に貫通
する貫通部を設けることにより、前記水耕栽培装置に用
い、板状体を前記支承台に被せることによって、被栽培
物が成長して収穫が終わるまでの倒れを良好に防止する
ことができる覆体を構成する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る水耕栽培
装置は、液体が収容される液槽内に被栽培物を支承する
複数の支承部を有する支承台を設けてなる水耕栽培装置
において、前記支承台の上側に、前記支承部に対応する
貫通部を有し、前記被栽培物を覆う覆体を設けてあるこ
とを特徴とする。
【0007】第8発明に係る水耕栽培方法は、液体が収
容される液槽内に被栽培物を支承する複数の支承部を有
する支承台を収容し、該支承台の支承部に被栽培物を挿
入したあと、支承台の上側に、前記支承部に対応する個
所に前記被栽培物が発芽した芽を貫通させる貫通部を有
し、前記被栽培物を覆う覆体を載置させることを特徴と
する。
【0008】第1発明及び第8発明にあっては、被栽培
物を支承部に挿入したあと、覆体を支承台に被せるする
だけの簡単な作業によって定植することができるから、
定植作業性を良好にでき、また、支承部に挿入した被栽
培物は覆体によって動きが制限されるとともに、貫通部
を突き抜けて発芽、成長させることができるから、定植
して収穫する間の倒れを良好に防止することができる。
【0009】第2発明に係る水耕栽培装置は、前記覆体
は柔軟性を有する合成樹脂で形成されていることを特徴
とする。
【0010】第2発明にあっては、被栽培物の大きさに
バラツキがある場合においても、定植したあとの動きを
覆体によって良好に制限することができる。また、貫通
部を発芽した芽が突き抜けるだけの大きさに形成すれば
よいため、定植して収穫する間の倒れをより一層良好に
防止することができる。第3発明に係る水耕栽培装置
は、前記覆体の貫通部はスリットが設けてあることを特
徴とする。
【0011】第3発明にあっては、成長した被栽培物を
上方へ引張ることによって貫通部のスリット部分を被栽
培物の例えば球根に対応する大きさの孔とすることがで
き、被栽培物を引き抜き操作によって簡易に収穫するこ
とができる。
【0012】第4発明に係る水耕栽培装置は、前記覆体
の上側に、前記覆体の上方への移動を制限する制限体を
設けてあることを特徴とする。
【0013】第4発明にあっては、柔軟性を有する合成
樹脂によって軽量に形成されている覆体の上方への移動
を良好に制限することができるため、被栽培物の成長時
の倒れをより一層良好に防止することができる。
【0014】第5発明に係る水耕栽培装置は、液体が収
容される液槽内に被栽培物を支承する複数の支承部を有
する支承台を設けてなる水耕栽培装置において、所要の
間隔を隔てて対向する側壁に掛止孔を有し、前記水槽を
収容する箱体と、前記支承部に対応する個所に貫通部を
有し、前記被栽培物を覆う覆体と、前記掛止孔に掛止す
る掛止片を有し、覆体の上方への移動を制限する制限体
を設けてあることを特徴とする。
【0015】第5発明にあっては、外国から輸入される
チューリップ等の球根が収容されて搬送するための球根
コンテナの側壁には通気孔が設けられているため、該球
根コンテナの通気孔を、制限体の掛止片が掛止される掛
止孔として利用することができ、従って、特別の箱体を
形成することなく前記制限体を良好に掛止することがで
き、安価に構成することができる。また、球根コンテナ
によって水槽を保護することができるため、該水槽を、
剛性が必要でなく安価な材料によって形成することがで
き、球根コンテナを有効利用することができることと相
俟って水耕栽培装置を安価に構成することができる。
【0016】第6発明に係る覆体は、板状体の一面に複
数の凹部を有し、これら凹部に他面に貫通する貫通部を
設けてあることを特徴とする。
【0017】第6発明にあっては、液槽内に被栽培物を
支承する複数の支承部を有する支承台を収容し、該支承
台の支承部に被栽培物を挿入して該被栽培物を成育させ
るように構成された水耕栽培装置に用い、覆体を前記支
承台に被せることによって、支承部に挿入された被栽培
物の動きを制限することができ、貫通部を突き抜けて発
芽、成長させることができるため、被栽培物が成長して
収穫が終わるまでの倒れを良好に防止することができ
る。
【0018】第7発明に係る覆体は、前記板状体が柔軟
性を有する合成樹脂で形成されており、前記貫通部はス
リットが設けてあることを特徴とする。
【0019】第7発明にあっては、被栽培物の大きさに
バラツキがある場合においても、被栽培物の動きを良好
に制限することができ、しかも、成長した被栽培物を前
記凹部と反対の方向へ引張ることによって貫通部のスリ
ット部分を被栽培物の例えば球根に対応する大きさの孔
とすることができ、被栽培物を引き抜き操作によって簡
易に収穫することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は本発明に係る水耕栽
培装置の断面図、図2は分解した斜視図、図3は水耕栽
培装置の斜視図である。
【0021】図1〜図3に示した水耕栽培装置は、液体
が収容される液槽1と、被栽培物Aを支承する複数の支
承部21を有し、前記液槽1内に収容される支承台2
と、前記支承部21に対応する個所に前記被栽培物Aが
発芽した芽を貫通させる貫通部32を有し、前記被栽培
物Aを覆う覆体3と、覆体3の上方への移動を制限する
制限体4と、所要の間隔を隔てて対向する側壁に掛止孔
51掛止孔を有し、前記水槽を収容する箱体5とを備え
ている。
【0022】図6は液槽の斜視図である。液槽1は、合
成樹脂製で四角形の箱状に成形してなり、四角形の底壁
と、該底壁の周辺に連続する四つの側壁とを備えてい
る。
【0023】図7は支承台の斜視図である。支承台2
は、発泡スチロール樹脂等の発泡性樹脂を板状に成形し
てなり、その上面には底部に孔を有する複数の凹状の支
承部21が所要の間隔を隔てて前後及び左右に並設され
ており、被栽培物Aの球根を支承することができるよう
に構成されており、また、下面には複数本の脚部22が
設けられており、該脚部22によって前記支承部21を
嵩上げするようにしてある。支承部21の底部の孔は、
支承部21に挿入された被栽培物Aの球根が液槽1内に
根張りするためのもので、支承部21の内径よりも小径
に形成されている。尚、この孔は一つである他、複数個
であってもよい。また、支承台2は発泡性樹脂以外の合
成樹脂、金属材料であってもよく、その材料は特に制限
されない。
【0024】図8は覆体の下面側の斜視図、図9は覆体
の上面側の斜視図、図10は覆体の貫通部の拡大斜視図
である。覆体3は、軟質ウレタンフォーム等の柔軟性を
有する合成樹脂製の板状体30の一面(下側となる面)
に前記支承部21に対応する位置で凹む複数の凹部31
・・・が十字で交差する方向へ並設されており、これら
凹部31・・・に他面(上側となる面)に貫通する貫通
部32を設け、前記支承部21に挿入された被栽培物A
の球根を支承部21及び凹部31によって弾性的に保持
し、球根の動きを制限するようにしてある。また、貫通
部32は、比較的小径の貫通孔32a及び該貫通32a
の孔縁に設けられた十字状のスリット32bを備え、こ
のスリット32b部分を弾性変形させて前記支承部21
内の球根を上方へ容易に抜き出すことができるように構
成されている。尚、スリット32bの末端は丸孔を設け
て破断が生じ難いようにしてある。
【0025】図11、図12は制限体の斜視図である。
制限体4は、アルミニウム製の杆材を用いてなり、所定
の間隔を隔てて並列状に配置される複数の杆状の押え部
41と、これら押え部41を連結する杆状の連結部42
とを備え、前記押え部41の長手方向両端部に、前記箱
体5の掛止孔51に取外しを可能として掛止される掛止
片43,43を設けてあり、この掛止片43,43の掛
止孔51への掛止によって前記押え部41が前記覆体3
の上面と接触し覆体3の上方への移動を制限するように
してある。
【0026】図13、図14は箱体の斜視図である。箱
体5は、外国から輸入されるチューリップ等の球根が収
容されている球根コンテナを用いる。この球根コンテナ
は、四角形の底壁と該底壁の周辺に連続する四つの側壁
とを備え、これら側壁には横方向に所定の間隔を隔てて
設けられた複数個の通気孔が上側及び下側に列設されて
おり、該通気孔を前記掛止孔51としている。尚、球根
コンテナは、前記通気孔の上下の位置を違えたものが2
種類あるため、前記制限体4は上下に反転して使用する
ことができるようにしてある。
【0027】即ち、制限体4の前記掛止片43,43
を、押え部41の上下の方向の一方側に偏位して設け、
種類を違えた球根コンテナに対応して制限体4を上下に
反転して掛止片43,43を掛止孔51に掛止させるこ
とができるようにしてある。
【0028】次に以上の如く構成された水耕栽培装置を
用いて水耕栽培する方法について説明する。図15は定
植準備段階の斜視図である。定植準備は、球根コンテナ
を用いてなる箱体5内に液槽1を入れ、該液槽1内に支
承台2を入れ、該支承台2の支承部21を脚部22によ
って嵩上げする。
【0029】図16は定植段階の斜視図である。定植準
備が終了したあと定植する。この定植は、支承台2の支
承部21に被栽培物Aの球根を発根部を下向きにして1
個ずつ挿入し、次に覆体3を前記球根の発芽部が貫通部
32に入るようにして支承台2の上に被せる。このあと
制限体4を覆体3の上面に載せ、該制限体4の掛止片4
3,43を前記箱体5の掛止孔51に掛止することによ
って覆体3の上方への移動を制限する。
【0030】定植が終了したあと液槽1内に水等の液体
を前記支承部21で支持された球根が漬かる程度の水準
になるまで入れて貯留させ、この貯留したあとの箱体5
をパレットに積み上げ、このパレットを冷蔵庫内に入
れ、この冷蔵庫内で発根させる。冷蔵庫内は例えば温度
が9℃、湿度が60%に保たれる。尚、液槽1内に球根
が漬かる程度の水準になるまで液体を貯留させることに
よって球根にカビが発生することを抑制できる。
【0031】図4は栽培温室での栽培状況を示す説明図
である。冷蔵庫内で発根させたあと、箱体5を冷蔵庫内
から取り出し、一般的なハウス栽培用温室、トンネルハ
ウス等の栽培温室に移し変える。この栽培温室内では、
例えば複数段に積み重ねられた空の球根コンテナを支持
台とし、該支持台に一段又は複数段に並べられる。ま
た、支持台の上側にはポンプ等の液体の供給源に連通さ
れ、複数の噴射孔を有する散水管6が配設されており、
該散水管6から前記支持台に載せられている箱体5内の
被栽培物Aに向けて主として水を噴射することができる
ように構成されている。尚、支承台2に覆体3を被せる
ことによって、液槽1内の水等の液体に紫外線が当るこ
とを防ぐことができるため、アオコ、藻の発生を少なく
でき、収穫した後の液槽1の掃除を容易に行うことがで
き、また、球根にも光が直接当らないため、液槽1内の
液体の消耗を少なくすることができる。また、支持台と
なる空の球根コンテナは、成育した被栽培物Aを収穫
し、制限体4、覆体3、支承台2、液槽1及び架台を取
り出したあとの空の箱体5をその段積みされている状態
で用いるのである。
【0032】栽培温室内に配置された箱体5内の球根が
発芽するとき、図1の如くその芽は覆体3の貫通部32
を上方へ突き抜けて成長する。この突き抜けによって被
栽培物Aの茎部が貫通部32と接触し、被栽培物Aの倒
れが制限される。従って、従来例のような倒れ防止用の
網体が必要でない。また、球根は支承部21及び覆体3
の凹部31によって弾性的に保持されているため、被栽
培物Aが成長したときの倒れを良好に防止することがで
きる。
【0033】発芽した被栽培物Aは栽培温室内の温度管
理、散水などによって成育される。栽培温室内の温度は
例えば17℃程度とし、日中温室内の温度が上昇したと
き、散水管による散水量を増加させ、液槽1内に液温を
さげるのである。また、液槽1内の液体を常時循環させ
ることなく湛水させているため、夜間の液温低下を少な
くでき、暖房効率を高めることができ、暖房経費を下げ
ることができる。また、軟質ウレタンフォーム等の柔軟
性を有する合成樹脂製の覆体3を用いることによって液
槽1内に液温の変化を抑制でき保温することができる。
【0034】図5は成長段階の斜視図である。成長した
被栽培物Aの収穫は、被栽培物Aの茎部を摘み、上方へ
引張って前記覆体3の貫通部32から引き抜くのであ
る。この引張りによって貫通部32のスリット部分が球
根に対応する大きさの孔となるように弾性変形し、被栽
培物Aを簡易に引き抜くことができる。この場合、球根
は図1の如く支承部21の孔から液槽1内に発根してい
るだけであるため、根とともに球根を引き抜くことがで
きる。また、このように根も引き抜くことができるた
め、収穫した後の液槽1の掃除をより一層容易に行うこ
とができる。
【0035】以上説明した水耕栽培装置は、球根コンテ
ナを用いて箱体5とし、該箱体5によって液槽1の持ち
運びを容易とし、制限体4を保持するように構成した
が、その他、球根コンテナを用いることなく、特別に枠
体又は箱体を形成してもよい。
【0036】また、覆体3の貫通部32は、スリットを
有する構造としたが、その他、発芽した芽が上方へ突き
抜けるに必要な大きさの孔を有するだけの構造であって
もよく、また、孔を設けることなく発芽した芽が突き破
ることができるだけの薄肉とし、該薄肉部を芽が貫通す
るようにしてもよい。
【0037】また、本発明における被栽培物Aはチュー
リップ等の球根を有する被栽培物Aである他、玉ねぎ、
ねぎ、ラッキョ、生姜等の根系の野菜の苗を定植するこ
とも可能である。例えば玉ねぎ等の茎状の苗を定植する
場合は、覆体3の貫通部32から支承台2の支承部21
に根側部分を挿入し、この根側部分を支承部21及び覆
体3によって保持し、貫通部32によって倒れをより一
層良好に防ぐことができるようにする。
【0038】
【発明の効果】以上詳述した如く第1発明及び第8発明
によれば、被栽培物を支承部に挿入したあと、覆体を支
承台に被せるするだけの簡単な作業によって定植するこ
とができるから、定植作業性を良好にでき、また、支承
部に挿入した被栽培物は覆体によって動きが制限される
とともに、貫通部を突き抜けて発芽、成長させることが
できるから、定植して収穫する間の倒れを良好に防止す
ることができる。
【0039】第2発明によれば、被栽培物の大きさにバ
ラツキがある場合においても、定植したあとの動きを覆
体によって良好に制限することができ、また、貫通部を
発芽した芽が突き抜けるだけの大きさに形成すればよい
ため、定植して収穫する間の倒れをより一層良好に防止
することができる。
【0040】第3発明によれば、成長した被栽培物を上
方へ引張ることによって貫通部のスリット部分を被栽培
物の例えば球根に対応する大きさの孔とすることがで
き、被栽培物を引き抜き操作によって簡易に収穫するこ
とができる。
【0041】第4発明によれば、柔軟性を有する合成樹
脂によって軽量に形成されている覆体の上方への移動を
良好に制限することができるため、被栽培物の成長時の
倒れをより一層良好に防止することができる。
【0042】第5発明によれば、外国から輸入されるチ
ューリップ等の球根が収容されて搬送するための球根コ
ンテナの側壁には通気孔が設けられているため、該球根
コンテナの通気孔を、制限体の掛止片が掛止される掛止
孔として利用することができ、従って、特別の箱体を形
成することなく前記制限体を良好に掛止することがで
き、安価に構成することができる。また、球根コンテナ
によって水槽を保護することができるため、該水槽を、
剛性が必要でなく安価な材料によって形成することがで
き、球根コンテナを有効利用することができることと相
俟って水耕栽培装置を安価に構成することができる。
【0043】第6発明によれば、液槽内に被栽培物を支
承する複数の支承部を有する支承台を収容し、該支承台
の支承部に被栽培物を挿入して該被栽培物を成育させる
ように構成された水耕栽培装置に用い、覆体を前記支承
台に被せることによって、支承部に挿入された被栽培物
の動きを制限することができ、貫通部を突き抜けて発
芽、成長させることができるため、被栽培物が成長して
収穫が終わるまでの倒れを良好に防止することができ
る。
【0044】第7発明によれば、被栽培物の大きさにバ
ラツキがある場合においても、被栽培物の動きを良好に
制限することができ、しかも、成長した被栽培物を前記
凹部と反対の方向へ引張ることによって貫通部のスリッ
ト部分を被栽培物の例えば球根に対応する大きさの孔と
することができ、被栽培物を引き抜き操作によって簡易
に収穫することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水耕栽培装置の断面図である。
【図2】本発明に係る水耕栽培装置の分解した斜視図で
ある。
【図3】本発明に係る水耕栽培装置の斜視図である。
【図4】本発明に係る水耕栽培装置による栽培温室での
栽培状況を示す説明図である。
【図5】本発明に係る水耕栽培装置による成長段階の斜
視図である。
【図6】本発明に係る水耕栽培装置の液槽の斜視図であ
る。
【図7】本発明に係る水耕栽培装置の支承台の斜視図で
ある。
【図8】本発明に係る水耕栽培装置の覆体の下面側の斜
視図である。
【図9】本発明に係る水耕栽培装置の覆体の上面側の斜
視図である。
【図10】本発明に係る水耕栽培装置の覆体の貫通部の
拡大斜視図である。
【図11】本発明に係る水耕栽培装置の制限体の斜視図
である。
【図12】本発明に係る水耕栽培装置の制限体の斜視図
である。
【図13】本発明に係る水耕栽培装置の箱体の斜視図で
ある。
【図14】本発明に係る水耕栽培装置の箱体の斜視図で
ある。
【図15】本発明に係る水耕栽培装置による定植準備段
階の斜視図である。
【図16】本発明に係る水耕栽培装置による定植段階の
斜視図である。
【符号の説明】
1 液槽 2 支承台 21 支承部 3 覆体 32 貫通部 4 制限体 5 箱体

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体が収容される液槽内に被栽培物を支
    承する複数の支承部を有する支承台を設けてなる水耕栽
    培装置において、前記支承台の上側に、前記支承部に対
    応する個所に貫通部を有し、前記被栽培物を覆う覆体を
    設けてあることを特徴とする水耕栽培装置。
  2. 【請求項2】 前記覆体は柔軟性を有する合成樹脂で形
    成されている請求項1記載の水耕栽培装置。
  3. 【請求項3】 前記覆体の貫通部はスリットが設けてあ
    る請求項2記載の水耕栽培装置。
  4. 【請求項4】 前記覆体の上側に、前記覆体の上方への
    移動を制限する制限体を設けてある請求項1から請求項
    3の何れかに記載の水耕栽培装置。
  5. 【請求項5】 液体が収容される液槽内に被栽培物を支
    承する複数の支承部を有する支承台を設けてなる水耕栽
    培装置において、所要の間隔を隔てて対向する側壁に掛
    止孔を有し、前記水槽を収容する箱体と、前記支承部に
    対応する個所に貫通部を有し、前記被栽培物を覆う覆体
    と、前記掛止孔に掛止する掛止片を有し、覆体の上方へ
    の移動を制限する制限体を設けてあることを特徴とする
    水耕栽培装置。
  6. 【請求項6】 板状体の一面に複数の凹部を有し、これ
    ら凹部に他面に貫通する貫通部を設けてあることを特徴
    とする覆体。
  7. 【請求項7】 前記板状体は柔軟性を有する合成樹脂で
    形成されており、前記貫通部はスリットが設けてある請
    求項7記載の覆体。
  8. 【請求項8】 液体が収容される液槽内に被栽培物を支
    承する複数の支承部を有する支承台を収容し、該支承台
    の支承部に被栽培物を挿入したあと、支承台の上側に、
    前記支承部に対応する個所に前記被栽培物が発芽した芽
    を貫通させる貫通部を有し、前記被栽培物を覆う覆体を
    載置させることを特徴とする水耕栽培方法。
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