JP2000156848A - デジタル映像装置およびデジタル映像のコピープロテクト方法 - Google Patents

デジタル映像装置およびデジタル映像のコピープロテクト方法

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JP2000156848A
JP2000156848A JP10329700A JP32970098A JP2000156848A JP 2000156848 A JP2000156848 A JP 2000156848A JP 10329700 A JP10329700 A JP 10329700A JP 32970098 A JP32970098 A JP 32970098A JP 2000156848 A JP2000156848 A JP 2000156848A
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digital
digital video
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Yasuhiro Ishibashi
泰博 石橋
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧縮符号化されたデジタルコンテンツを復号す
ることなく、そのデジタルコンテンツにコピープロテク
トのための識別情報を埋め込んで伝送する。 【解決手段】セットトップボックス13を特定するため
の識別情報(ID)を含むTSパケットは、finge
rprint挿入部133によって、デジタル放送など
の伝送対象となるデジタル映像を構成するTSパケット
列内に挿入されて伝送される。この場合、IDを含むT
Sパケットは、デジタル映像を補完する文字データから
構成されるクローズドキャプションデータとして挿入さ
れる。このように、出所表示のためのIDをクローズド
キャプションデータを利用してデジタル映像に埋め込む
ことにより、デジタルVCR14などで不正コピーされ
たデジタル映像が市場に出回った場合でも、そのIDで
コピー作成元のセットトップボックス13を特定するこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮符号化された
デジタル映像をパケットデータによって相手側の装置に
伝送するデジタル映像装置およびそのデジタル映像のコ
ピープロテクト方法に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル衛星放送やデジタルケーブルテ
レビ等では、画像や音声等の圧縮符号化されたビットス
トリームは、MPEGで規定されているパケッタイズド
エレメンタリーストリーム(PES)パケットに変換さ
れた後、そのPESパケットを、MPEGで規定されて
いるトランスポートストリーム(TS)パケットのペイ
ロードに分割して伝送するという仕組みが用いられてい
る。TSパケットによって伝送される画像や音声等の情
報は、セットトップボックスにより受信およびデコード
されて、TV等に出力される。
【0003】このようなデジタル放送によって提供され
るデジタルコンテンツのコピープロテクト方法として
は、従来では、セットトップボックスのアナログビデオ
出力(NTSC/PAL)の画像信号自体に、そのセッ
トトップボックス固有のIDを合成して出力するという
手法が用いられていた。VCRなどで不正コピーされた
コンテンツが市場に出回った場合、そのIDでコピー作
成元のセットトップボックス(ひいてはそのセットトッ
プボックスのユーザ)を特定できるようにするためであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近では、デ
ジタルAV機器、パーソナルコンピュータ(以下、PC
と称する)、及びPCの周辺機器などをIEEE139
4バスなど用いて相互に接続し、それら機器間でデジタ
ルコンテンツをデジタルデータのまま送受信するという
システム構成が主流となって来ている。
【0005】この場合、デジタル放送を受信したセット
トップボックスからは、圧縮符号化されたデジタルコン
テンツがそのままトランスポートストリーム(TS)パ
ケットとしてIEEE1394バス上に送出され、それ
がTVやPCなどの再生側の機器に伝送される。
【0006】このように圧縮符号化されたMPEGビッ
トストリームをデコードせずにそのまま伝送する構成の
場合には、セットトップボックスのIDを画像信号自体
に合成して伝送するという前述のコピープロテクト方法
を適用することは実際上困難である。デジタル放送で受
信したデジタルコンテンツを一旦デコードし、その復号
画像にIDを合成した後に再びMPEG方式で再符号化
するという極めて高負荷で冗長な作業をセットトップボ
ックス内で行うことが必要となるからである。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、圧縮符号化されたデジタルコンテンツを復
号することなく、そのデジタルコンテンツにコピープロ
テクトのための識別情報を埋め込んで伝送できるように
し、デジタル伝送システムにおいても識別情報の埋め込
みによるコピープロテクトを容易に実現できるデジタル
映像装置およびコピープロテクト方法を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明は、圧縮符号化されたデジタル映像をパケッ
トデータによって相手側の装置に伝送するデジタル映像
装置において、前記デジタル映像装置を特定するための
識別情報を保持する手段と、前記識別情報を含むパケッ
トデータを生成し、そのバケットデータを、伝送対象と
なるデジタル映像を構成するパケットデータ列内に、そ
のデジタル映像のクローズドキャプションデータとして
挿入するパケット挿入手段とを具備することを特徴とす
る。
【0009】このデジタル映像装置においては、そのデ
ジタル映像装置を特定するための識別情報を含むパケッ
トデータが、デジタル放送などの伝送対象となるデジタ
ル映像を構成するパケットデータ列内に挿入されて伝送
される。この場合、識別情報を含むパケットデータは、
デジタル映像を補完する文字データから構成されるクロ
ーズドキャプションデータとして挿入される。クローズ
ドキャプションデータは、TV映像信号のライン21に
重畳される字幕用のキャラクタデータであり、クローズ
ドキャプションデータの表示機能を有しているTVであ
れば、必要に応じてその文字情報を表示して見ることが
できる。
【0010】このように、出所表示のための識別情報を
クローズドキャプションデータを利用してデジタル映像
に埋め込むことにより、デジタルVCRなどで不正コピ
ーされたデジタル映像が市場に出回った場合でも、その
識別情報でコピー作成元のデジタル映像装置(ひいては
そのデジタル映像装置のユーザ)を特定することが可能
となる。また、クローズドキャプションデータの画面上
の表示位置は通常はTVなどの再生側装置の機能で文字
同士が重ならないように自動制御されるため、字幕とし
て用いられる本来のクローズドキャプションデータを含
むデジタル映像に識別情報をクローズドキャプションデ
ータとして挿入しても、字幕表示に影響を与えることは
ない。
【0011】また、識別情報を含むグラフィクスデータ
から構成されるパケットデータを生成し、そのバケット
データを、伝送対象となるデジタル映像を構成するパケ
ットデータ列内に、そのデジタル映像を補完するための
グラフィクスデータとして挿入することも可能である。
【0012】すなわち、最近では、放送番組内にグラフ
ィクスデータを埋め込み、EPG(Electrica
l Program Guide)と称される番組のガ
イド表示をグラフィクスデータによって提供するという
技術が開発されているため、前述のように識別情報を含
むグラフィクスデータから構成されるパケットデータを
生成する機能を設ければ、出所表示のための識別情報
を、クローズドキャプションデータのみならず、EPG
のためのグラフィクスデータとしてデジタル映像に挿入
することも可能となる。この場合においても、デジタル
映像の一部として識別情報を埋め込むことができるの
で、不正コピーされたデジタル映像の出所を特定するこ
とが可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を説明する。
【0014】(第1実施形態)図1には、本発明の第1
実施形態に係るシステム構成が示されている。本システ
ムは、デジタルAV機器、PC、PC周辺装置などを、
IEEE1394規格に基づくケーブルなどの特定のバ
ス線路を用いて相互接続して構成されるものであり、ホ
ームネットワークなどのデジタルコンテンツ伝送システ
ムとして利用される。
【0015】図1においては、PC11、TV12、セ
ットトップボックス(STB)13、デジタルVCR
(DVCR)14、およびデジタルオーディオ機器15
を、IEEE1394規格に基づくケーブルであるIE
EE1394バスにて相互接続した構成が例示されてい
る。
【0016】セットトップボックス(STB)13は、
CSデジタル衛星放送やCATVなどで提供されるデジ
タル放送を受信するためのデジタル放送チューナとして
用いられるものであり、MPEG2のトランスポートス
トリーム(TS)パケットによって提供されるデジタル
放送を受信すると、その受信したデジタルコンテンツを
そのままTSパケットとしてIEEE1394バスを介
して他の装置に伝送する。
【0017】このセットトップボックス(STB)13
には、CSデジタル衛星放送やCATVなどで提供され
るデジタル放送を受信するチューナ131の他、受信し
たデジタルコンテンツのコピープロテクト機能を実現す
るために、EEPROM132と、fingerpri
nt挿入部133が設けられている。トランスポートス
トリーム(TS)は、複数のビデオ、オーディオ、デー
タで構成される複数チャネル分の番組をパケット多重化
して伝送するためのパケット・ストリームであり、セル
ロスまたはビット誤りのような誤りの発生する環境にお
ける伝送に用いられる。このトランスポートストリーム
(TS)の主な特徴は、1)188バイトの固定長のT
Sパケットを使用すること、2)PESパケットを分割
したものがTSパケットのペイロードに配置されるこ
と、3)複数の基準時刻を持たせることがでること、等
である。
【0018】EEPROM132には、セットトップボ
ックス(STB)13を特定するための識別情報(I
D)が保持されている。このIDとしては、セットトッ
プボックス(STB)13の製造メーカ、製造番号など
のデバイス識別情報や、セットトップボックス(ST
B)13を購入したユーザに関するユーザ情報などを用
いることができる。ユーザ情報は、セットトップボック
ス(STB)13の購入時にEEPROM132に書き
込まれる。また、ユーザ情報とデバイス識別情報との対
応関係は、コンテンツ保護のために設けられた公的な機
関等で管理される。
【0019】fingerprint挿入部133は、
EEPROM132に保持されているIDを、一種の
“電子透かし”情報としてデジタルコンテンツに挿入す
る。この場合、fingerprint挿入部133で
は、IDをデータとして含むTSパケットが生成され、
その生成されたTSパケットが、デジタルコンテンツを
構成するTSパケット列内に、そのデジタルコンテンツ
のクローズドキャプションデータとして挿入される。こ
のように、デジタルコンテンツの伝送単位となるTSパ
ケットとしてIDをそのデジタルコンテンツのTSパケ
ット列に挿入することにより、MPEG2のトランスポ
ートストリーム(TS)からなるデジタルコンテンツを
復号することなく、そのデジタルコンテンツにIDを埋
め込むことが可能となる。以下、この挿入パケットをf
ingerprint_TSパケットと称することにす
る。
【0020】クローズドキャプションデータとは、前述
したように、デジタル映像を補完するための字幕などと
して用いられる文字データ(キャラクタデータ)であ
る。米国においては、聴覚の不自由な方のために、テレ
ビ放送番組にクローズドキャプションデータを付加する
ことが義務付けられている。MPEG2規格などでは、
クローズドキャプションデータは“ライン21データ”
と呼ばれることもある。fingerprint_TS
パケットには、それに含まれるデータがクローズドキャ
プション用のキャラクタデータであることを示すストリ
ーム識別情報が付加される。
【0021】このfingerprint挿入部133
によるパケット挿入は、少なくとも予め決められた所定
フレーム数に1回以上の割合でfingerprint
_TSパケットが挿入されるように、所定の時間間隔単
位で定期的に行われる。このパケット挿入の様子を図2
に示す。
【0022】図2(A)の入力TSパケット列は、チュ
ーナ131で受信されたデジタル放送のデジタルコンテ
ンツを構成するパケット列の一部を示しており、また図
2(B)の出力TSパケット列は、セットトップボック
ス(STB)13からIEEE1394バス上に出力さ
れるパケット列の一部を示している。
【0023】MPEG2ビデオデータを含む2つのTS
パケットに後続するAC−3オーディオデータのTSパ
ケットの入力時点でfingerprint_TSパケ
ットの挿入タイミングが来ると、図示のように、MPE
G2ビデオデータのTSパケットとAC−3オーディオ
データのTSパケットとの間に、前述したIDを含むf
ingerprint_TSパケットがクローズドキャ
プションデータとして挿入される。
【0024】次に、図3のフローチャートを参照して、
セットトップボックス(STB)13の基本動作を説明
する。
【0025】デジタル放送データの受信がユーザ等によ
り指示されると、セットトップボックス(STB)13
では、まず、チューナ131によってデジタル放送デー
タの受信が行われ(ステップS101)、そして、その
受信したデジタル放送データから、ユーザによって指定
された所定の1チャネル分の番組に対応するTSパケッ
ト列を抽出するというチャネル選択処理が行われる(ス
テップS102)。なお、デジタル放送データによって
伝送されてくるTSパケットがATMセルからなる場合
には、受信したATMセルからTSパケットを再構成す
る処理も行われる。
【0026】セットトップボックス(STB)13内で
は、デジタル放送データの受信開始時点からの経過時間
が管理されており、fingerprint_TSパケ
ットの挿入時刻に達する度に、fingerprint
_TSパケットの挿入が行われる(ステップS103,
S104)。そして、定期的にfingerprint
_TSパケットが挿入されたTSパケット列が、IEE
E1394バスを介してPC11、TV12、DVCR
14等の機器に伝送される(ステップS105)。
【0027】図4には、図1のセットトップボックス
(STB)13の具体的な構成の一例が示されている。
【0028】図示のように、セットトップボックス(S
TB)13には、図1で説明したチューナ131および
EEPROM132の他に、デマルチプレクサ(De−
Multiplexer)141、デコーダ142、1
394インターフェイス143が設けられている。
【0029】デマルチプレクサ(De−Multipl
exer)141は、前述のチャネル選択処理を行うた
めのものであり、図1のfingerprint挿入部
133の機能はこのデマルチプレクサ(De−Mult
iplexer)141内に組み込まれている。
【0030】すなわち、デマルチプレクサ(De−Mu
ltiplexer)141には、チャネル選択処理を
行うためのチャネル選択部201の他、fingerp
rintパケット生成部202、タイマ203、および
TSパケットマルチプレクサ204が設けられている。
図1のfingerprint挿入部133の機能は、
fingerprintパケット生成部202、タイマ
203、およびTSパケットマルチプレクサ204によ
って実現されている。
【0031】fingerprintパケット生成部2
02は、タイマ203から一定時間間隔で出力されるf
ingerprintパケット挿入指示を受ける度に、
EEPROM132に含まれるIDを用いて、そのID
を含むfingerprint_TSパケットを生成
し、それをTSパケットマルチプレクサ204に出力す
る。
【0032】TSパケットマルチプレクサ204は、通
常は、チャネル選択部201からのTSパケットを選択
してそれを出力するが、fingerprintパケッ
ト挿入時にはfingerprintパケット生成部2
02からのfingerprint_TSパケットを選
択しそれを出力する。このTSパケットマルチプレクサ
204によるパケット選択動作は、タイマ203からの
fingerprintパケット挿入指示によって制御
することができる。
【0033】TSパケットマルチプレクサ204から出
力されるTSパケット列は、1394インターフェイス
143を介してIEEE1394バス上に出力され、そ
してPC11、TV12、DVCR14等の機器に伝送
される。
【0034】なお、セットトップボックス(STB)1
3に直接TVを接続して映像・音声を視聴する場合は、
TSパケットマルチプレクサ204による処理の後に、
さらにデコーダ142によってパケットデコードやMP
EGデコードなどの処理が行われ、復号化された映像が
NTSC/PALなどのアナログ映像信号としてTVに
入力される。
【0035】図5には、図4のfingerprint
パケット生成部202の具体的な構成の一例が示されて
いる。
【0036】fingerprintパケット生成部2
02は、EEPROM132からIDを読み出して、そ
のIDをクローズドキャプション用のキャラクタデータ
として含むPESパケットを生成するPESパケット生
成部301と、PESパケット生成部301で生成され
たPESパケットをTSパケット(fingerpri
nt_TSパケット)に変換するTSパケット生成部3
02とから構成されている。
【0037】PESパケット生成部301で生成された
PESパケットの一例を図6に示す。
【0038】PESパケットは、MPEG2で規格化し
たビデオおよびオーディオの符号化ストリームやMPE
G2で規格化した以外の他のデータストリームなどを可
変長の長さでパケット化したものであり、そのヘッダの
先頭から、プレフィクス情報、ストリームID(SI
D)情報、パケットサイズ情報(SID)が続く。ビデ
オ、オーディオ、または他のデータストリームのPES
パケットについては、さらに、ヘッダオプションとし
て、タイムスタンプ情報(DTS、PTS)などが含ま
れている。
【0039】本実施形態においては、PESパケット生
成部301で生成されるPESパケットのストリームI
D(SID)情報には、本PESパケットがクローズド
キャプションデータ(CC)用のパケットであることを
示す識別情報が付加される。また、タイムスタンプ情報
(DTS、PTS)には、fingerprint_T
Sパケットの挿入時刻に達したときに、実際に受信中の
デジタルコンテンツのTSパケットから抽出したタイム
スタンプ情報(DTS、PTS)の値が設定される。こ
れは、受信中のデジタルコンテンツの該当する幾つかの
TSパケットからPESパケットを再構築し、そのPE
Sパケットから時刻情報を抽出すること等により実現で
きる。なお、本来、fingerprint_TSパケ
ットはデジタルコンテンツにその数フレームに1回(1
フレーム毎でもよい)の割合で挿入されれば良いもので
あるので、fingerprint用のPESパケット
の時刻情報としては、デジタルコンテンツとは全く非同
期の時刻情報を用いても問題はない。
【0040】また、PESパケットのペイロード部(デ
ータ部)には、EEPROM132から読み出したID
(文字コード)が含まれている。
【0041】図7は、PESパケットからTSパケット
を生成する処理の様子が示されている。
【0042】図示のように、PESパケットは、1以上
のTSパケット(188バイトの固定長)内のペイロー
ド部に分割される。ペイロード部のデータが少ない場合
には、スタッフィングのためのアダプテーションフィー
ルドが設定される。IDのデータサイズは比較的小さい
ので、IDを含むPESパケットは、実際には一個のT
Sパケットに変換される場合がある。
【0043】図8には、セットトップボックス(ST
B)13から伝送されるデジタルコンテンツを再生する
装置(TV12またはPC11)の構成例が示されてい
る。
【0044】再生装置側では、まず、IEEE1394
バス上のTSパケットは1394インターフェイス30
1にて受信され、そのTSパケットからPESパケット
を再構成する処理がPESパケット抽出部302にて行
われる。再構成されたPESパケットはシステムデコー
ダ303に送られ、そこでビデオ、オーディオ、クロー
ズドキャプション(CC)のパケットに分離される。こ
の分離は、前述のストリームID(SID)を用いて行
われる。
【0045】ビデオ、オーディオ、クローズドキャプシ
ョン(CC)のパケットは、それぞれ対応するデコーダ
304〜306でデコードされる。VIDEOデコーダ
304から出力される画像とCCデコーダ306から出
力される文字データは、合成部307にて合成され、そ
の合成信号がビデオ信号として画面表示される。この表
示画面の一例を図9に示す。
【0046】図9(A)に示されているように、デジタ
ルコンテンツの表示画面(VIDEO)上には、セット
トップボックス(STB)13のIDがクローズドキャ
プションデータとして表示される。このIDの表示は、
fingerprint_TSパケットがセットトップ
ボックス(STB)13から伝送されてきたときのみ行
われ、それ以外の期間は表示されない。
【0047】また、クローズドキャプションデータの画
面上の表示位置は通常はTVなどの再生側装置の機能で
文字同士が重ならないように自動制御される。このた
め、字幕として用いられる本来のクローズドキャプショ
ンデータを含むデジタルコンテンツに、IDをクローズ
ドキャプションデータとして挿入した場合には、図9
(B)のように字幕とIDが並んで表示されるようにな
るので、字幕表示に影響を与えることはない。
【0048】以上のように、本実施形態によれば、出所
表示のための識別情報をクローズドキャプションデータ
を利用してデジタル映像に埋め込むことにより、デジタ
ルVCRなどで不正コピーされたデジタル映像が市場に
出回った場合でも、その識別情報でコピー作成元のセッ
トトップボックス(ひいてはそのセットトップボックス
のユーザ)を特定することが可能となる。
【0049】なお、本実施形態では、fingerpr
int_TSパケットを定期的に挿入したが、デジタル
コンテンツからID情報を消去すると言った不正行為を
より行いにくくするために、挿入タイミングを乱数を用
いて発生してランダムにfingerprint_TS
パケットを挿入するようにしてもよい。この場合でも、
ある決まったフレーム数の期間には必ず1以上のfin
gerprint_TSパケットが挿入されるようにす
る事が好ましい。
【0050】(第2実施形態)図10には、本発明の第
2実施形態に係るシステム構成が示されている。以下、
第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
【0051】本第2実施形態では、fingerpri
nt_TSパケットをクローズドキャプションデータと
してではなく、EPG(Electrical Pro
gram Guide)用のグラフィクスデータとして
挿入する点が第1実施形態と異なる。EPGは、グラフ
ィクスデータによって提供される番組のガイド表示であ
り、放送番組を構成するデジタルコンテンツにグラフィ
クスデータとして埋め込まれた状態で送信される。
【0052】このEPGによるfingerprint
_TSパケットの挿入を実現するため、セットトップボ
ックス(STB)13には、EEPROM132に保持
されているIDからEPG用グラフィクスデータを生成
するためのEPGグラフィクス生成部135が設けられ
ている。このEPGグラフィクス生成部135によって
生成されたグラフィクスデータは、fingerpri
nt挿入部133に送られ、そこでSIDにGPGグラ
フィクスであることを示す識別情報が設定されたPES
パケットへの変換、PESパケットからTSパケットへ
の変換が行われ、デジタルコンテンツを構成するTSパ
ケット列内にそのデジタルコンテンツの一部として挿入
される。このパケット挿入の様子を図12に示す。
【0053】図12(A)の入力TSパケット列は、チ
ューナ131で受信されたデジタル放送のデジタルコン
テンツを構成するパケット列の一部を示しており、また
図12(B)の出力TSパケット列は、セットトップボ
ックス(STB)13からIEEE1394バス上に出
力されるパケット列の一部を示している。
【0054】MPEG2ビデオデータを含む2つのTS
パケットに後続するAC−3オーディオデータのTSパ
ケットの入力時点でfingerprint_TSパケ
ットの挿入タイミングが来ると、図示のように、MPE
G2ビデオデータのTSパケットとAC−3オーディオ
データのTSパケットとの間に、前述したIDを含むf
ingerprint_TSパケットがEPG用のグラ
フィクスデータとして挿入される。
【0055】図11には、EPG表示機能を有する再生
装置(TV12またはPC11)の表示画面の一例が示
されている。
【0056】図示のように、表示画面上にはデジタルコ
ンテンツ(VIDEO)とその補完情報としてのEPG
が並んで表示される。このEPGによるガイダンス表示
領域は通常は複数用意されており、その内の一つに、f
ingerprint_TSパケットによって伝達され
たIDのグラフィクスが表示される。もちろん、fin
gerprint_TSパケットは不正コピーが出回っ
たときの出所表示として用いられるものであるため、再
生装置側には必ずしもこのようなEPG表示機能が無く
ても良い。肝要なのは、IDがEPGグラフィクスとし
て埋め込まれたデジタルコンテンツを再生装置や録画装
置に伝送することである。
【0057】fingerprint_TSパケットを
EPGグラフィクスとして挿入するタイミングの制御
や、そのための構成は、全て第1実施形態と同じであ
る。
【0058】なお、以上説明した各実施形態のfing
erprint_TSパケットの挿入は、受信した衛星
放送を他の機器に伝送するセットトップボックスのみな
らず、例えば、カメラ等からの映像信号を圧縮符号化し
てTSパケット列として出力するMPEG2エンコーダ
や、それを含むPCなど、デジタル映像ソースをTSパ
ケット列からなるMPEGストリームとしてデジタル伝
送可能な全ての装置に適用可能である。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧縮符号化されたデジタルコンテンツを復号することな
く、そのデジタルコンテンツにコピープロテクトのため
の識別情報を埋め込んで伝送できるようになり、デジタ
ル伝送システムにおいても識別情報の埋め込みによるコ
ピープロテクトを容易に実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るデジタルコンテン
ツ伝送システム全体の構成を示すブロック図。
【図2】図1のシステムに設けられたセットトップボッ
クスによって行われるfingerprintパケット
の挿入の様子を示す図。
【図3】図1のシステムに設けられたセットトップボッ
クスのfingerprintパケット挿入動作を説明
するためのフローチャート。
【図4】図1のシステムに設けられたセットトップボッ
クスの具体的な構成の一例を示すブロック図。
【図5】図4のセットトップボックスに設けられたfi
ngerprintパケット生成部の構成例を示す図。
【図6】同実施形態で用いられるfingerprin
tパケットを実現するためのPESパケットの構成を示
す図。
【図7】図6のPESパケットをTSパケットに変換す
る様子を示す図。
【図8】図1のシステムに設けられた再生装置側の構成
を示すブロック図。
【図9】図1のシステムに設けられた再生装置で表示さ
れる表示画面の一例を示す図。
【図10】本発明の第2実施形態に係るデジタルコンテ
ンツ伝送システム全体の構成を示すブロック図。
【図11】図10のシステムに設けられた再生装置で表
示される表示画面の一例を示す図。
【図12】図10のシステムに設けられたセットトップ
ボックスによって行われるfingerprintパケ
ットの挿入の様子を示す図。
【符号の説明】
11…PC、12…TV、13…セットトップボックス
(STB)、14…デジタルVCR(DVCR)、15
…デジタルオーディオ機器、131…チューナ、132
…EEPROM、133…fingerprint挿入
部、141…デマルチプレクサ、142…デコーダ、1
43…1394インターフェイス、201…チャネル選
択部、202…fingerprintパケット生成
部、203…タイマ、204…TSパケットマルチプレ
クサ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮符号化されたデジタル映像をパケッ
    トデータによって相手側の装置に伝送するデジタル映像
    装置において、 前記デジタル映像装置を特定するための識別情報を保持
    する手段と、 前記識別情報を含むパケットデータを生成し、そのバケ
    ットデータを、伝送対象となるデジタル映像を構成する
    パケットデータ列内に、そのデジタル映像のクローズド
    キャプションデータとして挿入するパケット挿入手段と
    を具備することを特徴とするデジタル映像装置。
  2. 【請求項2】 前記デジタル映像装置を特定するための
    識別情報は、前記デジタル映像装置固有のID、あるい
    は前記デジタル映像装置のユーザに関する情報を含むこ
    とを特徴とする請求項1記載のデジタル映像装置。
  3. 【請求項3】 前記識別情報を含むパケットデータに
    は、そのパケットデータがクローズドキャプションデー
    タであることを示すストリーム識別情報が含まれている
    ことを特徴とする請求項1記載のデジタル映像装置。
  4. 【請求項4】 前記パケット挿入手段は、前記識別情報
    を含むパケットデータが、少なくとも予め決められた所
    定フレーム数に1回以上の割合で挿入されるように、所
    定の時間間隔単位で前記識別情報を含むパケットデータ
    を挿入することを特徴とする請求項1記載のデジタル映
    像装置。
  5. 【請求項5】 前記識別情報を含むパケットデータに
    は、そのパケットデータの再生時刻を示す時刻情報が含
    まれており、 前記パケット挿入手段は、 前記識別情報を含むパケットデータを挿入する時間に達
    したとき、前記デジタル映像の該当するパケットデータ
    から時刻情報を抽出し、その抽出した時刻情報を用いて
    前記識別情報を含むパケットデータに時刻情報を設定す
    ることを特徴とする請求項4記載のデジタル映像装置。
  6. 【請求項6】 前記デジタル映像装置は、デジタル放送
    を受信するための受信装置であり、 前記パケット挿入手段は、前記識別情報を含むパケット
    データを、前記受信したデジタル放送番組のデジタルコ
    ンテンツを構成するパケットデータ列内に、そのデジタ
    ルコンテンツのクローズドキャプションデータとして挿
    入することを特徴とする請求項1記載のデジタル映像装
    置。
  7. 【請求項7】 圧縮符号化されたデジタル映像をパケッ
    トデータによって相手側の装置に伝送するデジタル映像
    装置において、 前記デジタル映像装置を特定するための識別情報を保持
    する手段と、 前記識別情報を含むグラフィクスデータから構成される
    パケットデータを生成し、そのバケットデータを、伝送
    対象となるデジタル映像を構成するパケットデータ列内
    に、そのデジタル映像を補完するためのグラフィクスデ
    ータとして挿入するパケット挿入手段とを具備すること
    を特徴とするデジタル映像装置。
  8. 【請求項8】 圧縮符号化されたデジタル映像をパケッ
    トデータによって伝送するシステムに適用されるデジタ
    ル映像のコピープロテクト方法であって、 送信側の装置を特定するための識別情報を含むパケット
    データを生成し、 そのバケットデータを、伝送対象となるデジタル映像の
    パケットデータ列内にそのデジタル映像のクローズドキ
    ャプションデータとして挿入して伝送することを特徴と
    するコピープロテクト方法。
  9. 【請求項9】 圧縮符号化されたデジタル映像を提供す
    るデジタル放送番組を受信し、その受信したデジタル放
    送番組のデジタルコンテンツをパケットデータによって
    相手側装置に伝送するシステムに適用されるデジタル映
    像のコピープロテクト方法であって、 送信側の装置を特定するための識別情報を含むパケット
    データを生成し、 そのバケットデータを、前記受信したデジタル放送番組
    のデジタルコンテンツを構成するパケットデータ列内
    に、そのデジタルコンテンツのクローズドキャプション
    データとして挿入して伝送することを特徴とするコピー
    プロテクト方法。
  10. 【請求項10】 圧縮符号化されたデジタル映像をパケ
    ットデータによって伝送するシステムに適用されるデジ
    タル映像のコピープロテクト方法であって、 前記デジタル映像装置を特定するための識別情報を含む
    グラフィクスデータから構成されるパケットデータを生
    成し、 そのバケットデータを、伝送対象となるデジタル映像を
    構成するパケットデータ列内に、そのデジタル映像を補
    完するためのグラフィクスデータとして挿入して伝送す
    ることを特徴とするコピープロテクト方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100849374B1 (ko) * 2001-04-17 2008-07-31 소니 가부시끼 가이샤 이미지 디스플레이 유닛
US7903868B2 (en) 2006-07-24 2011-03-08 Samsung Electronics Co. Ltd. Video fingerprinting apparatus in frequency domain and method using the same
JP4753538B2 (ja) * 2001-12-13 2011-08-24 ディジマーク コーポレイション 可変配置及びプロトコルを伴う法的デジタル透かし
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KR101758258B1 (ko) * 2010-12-28 2017-07-14 엘지전자 주식회사 비디오 콘텐츠 처리 장치 및 방법

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