JP2000156567A - 配線基板およびその製造方法 - Google Patents

配線基板およびその製造方法

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JP2000156567A
JP2000156567A JP32935298A JP32935298A JP2000156567A JP 2000156567 A JP2000156567 A JP 2000156567A JP 32935298 A JP32935298 A JP 32935298A JP 32935298 A JP32935298 A JP 32935298A JP 2000156567 A JP2000156567 A JP 2000156567A
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hole
ceramic
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ceramic green
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Akihito Sata
明史 佐多
Hideo Emura
秀雄 江村
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Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】絶縁基体にスルーホール導体を高密度に形成す
ることができない。 【解決手段】感光性セラミックグリーンシート11の所
定位置に光を照射し所定領域の感光性樹脂組成物を光硬
化させるとともに現像して厚み方向に貫通するスルーホ
ール13を有する光硬化セラミックシート11aを形成
し、次に光硬化セラミックシート11aの表面及びスル
ーホール13内に所定パターンの配線用導体層15及び
スルーホール用導体層16を形成し、最後に前記配線用
導体層15及びスルーホール用導体層16が形成された
光硬化セラミックシート11aを焼成し、絶縁基体1の
内部及び表面に配線導体層2とスルーホール導体層3を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は配線基板に関し、特
にスルーホール導体層を有する配線基板に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば半導体素子等の能動部品や
容量素子、抵抗器等の受動部品を多数搭載し、所定の電
子回路を構成するようになした混成集積回路装置は、通
常、酸化アルミニウム質焼結体から成る絶縁基体の内部
及び表面にタングステン、モリブデン等の高融点金属材
料から成る配線導体層及びスルーホール導体層を形成し
た構造の配線基板を準備し、該配線基板の絶縁基体上面
に半導体素子や容量素子、抵抗器等を搭載取着するとと
もに該半導体素子等の電極を前記配線導体層に電気的に
接続することによって形成されている。
【0003】かかる従来の混成集積回路装置等に使用さ
れる配線基板は一般に、セラミックスの積層技術及びス
クリーン印刷等の厚膜形成技術を採用することによって
製作されており、具体的には以下の方法によって製作さ
れる。
【0004】即ち、 (1)まず、酸化アルミニウム(Al2 3 )、酸化珪
素(SiO2 )、酸化マグネシウム(MgO)、酸化カ
ルシウム(CaO)等から成るセラミックス原料粉末に
有機溶剤、溶媒を添加混合して泥漿物を作り、次にこれ
を従来周知のドクターブレード法やカレンダーロール法
等によりシート状に形成して複数枚のセラミックグリー
ンシート(セラミック生シート)を得る。そして各セラ
ミックグリーンシートの上面側から下面側にかけて金属
製の打ち抜きピンを押圧し、各セラミックグリーンシー
トの所定位置に厚み方向に貫通するスルーホールを形成
する。
【0005】(2)次に、前記セラミックグリーンシー
トの表面及びスルーホール内に、タングステンやモリブ
デン粉末に有機溶剤、溶媒を添加混合して得た導電ペー
ストをスクリーン印刷法により所定パターンに印刷塗布
する。
【0006】(3)そして最後に前記導電ペーストを印
刷塗布した各セラミックグリーンシートを上下に積層す
るとともに還元雰囲気中、約1600℃の温度で焼成
し、セラミックグリーンシートと導電ペーストとを焼結
一体化することによって絶縁基体の内部及び表面に所定
パターンの配線導体層およびスルーホール導体層を形成
した配線基板が完成する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の配線基板においては、スルーホール導体層を形成す
るためのスルーホールがセラミックグリーンシートの上
面側から下面側にかけて金属製の打ち抜きピンを押圧す
ることによって形成されており、該打ち抜きピンは機械
的強度の関係から直径を80μm以下とすることができ
ず、その結果、打ち抜きピンを用いて形成されるスルー
ホール及び該スルーホール内に形成されるスルーホール
導体層は直径が80μm以上となり、スルーホール導体
層を高密度に形成することができないという欠点を有し
ていた。
【0008】本発明は上記欠点に鑑み案出されたもの
で、その目的はスルーホール導体層を高密度に形成した
小型の配線基板およびその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の配線基板は、電
気絶縁材料から成り、直径60μm以下のスルーホール
を有する絶縁基体と、該絶縁基体の内部及び/又は表面
に形成された配線導体層と、前記スルーホール内に形成
されたスルーホール導体層とから成ることを特徴とする
ものである。
【0010】また、本発明の配線基板の製造方法は、
(1)感光性樹脂組成物にセラミック粉末を分散混入さ
せた複数枚の感光性セラミックグリーンシートを作製す
る工程と、(2)前記感光性セラミックグリーンシート
の所定位置に光を照射し所定領域の感光性樹脂組成物を
光硬化させて厚み方向に貫通するスルーホールを有する
光硬化セラミックシートを作製する工程と、(3)感光
性樹脂組成物に金属粉末を分散混入させた感光性導電ペ
ーストを、前記光硬化セラミックシートの表面及びスル
ーホール内に被着させる工程と、(4)前記感光性導電
ペーストの所定位置に光を照射し、所定領域の感光性樹
脂組成物を光硬化させて光硬化セラミックシートの表面
及びスルーホール内に所定パターンの配線用導体層及び
スルーホール用導体層を形成する工程と、(5)前記配
線用導体層及びスルーホール用導体層が形成された光硬
化セラミックシートを複数枚、上下に積層するとともに
焼成し、セラミックから成る絶縁基体の内部及び表面に
配線導体とスルーホール導体を形成する工程とから成る
ものである。
【0011】本発明の配線基板によれば、配線導体層や
スルーホール導体層が形成される絶縁基体を例えば感光
性樹脂にセラミック粉末を分散混入させた感光性のセラ
ミックグリーンシートを使用することによって製作した
ことから、セラミックグリーンシートの所定位置に光を
照射し所定領域の感光性樹脂組成物を光硬化させるとと
もに未硬化の領域の感光性樹脂組成物を現像により除去
することによってスルーホールを極めて簡単に、かつ直
径が60μm以下の小さな径に形成することができ、そ
の結果、スルーホール内に形成されるスルーホール導体
層もその直径が60μm以下の小さいものとなり、スル
ーホール導体層を極めて高密度に形成することが可能と
なる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に本発明の配線基板を図1に示
す実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の配線基
板の一実施例を示す断面図であり、1は複数の絶縁層を
積層して成る絶縁基体、2は配線導体層、3はスルーホ
ール導体層である。
【0013】前記絶縁基体1は酸化アルミニウム質焼結
体や窒化アルミニウム質焼結体、ムライト質焼結体、ガ
ラスセラミックス焼結体、結晶化ガラス質焼結体等のセ
ラミックス材料からなり、その上面に半導体素子等の能
動部品や容量素子、抵抗器等の受動部品が搭載される。
【0014】前記絶縁基体1はその表面に所定パターン
の配線導体層2が形成されており、該配線導体層2には
絶縁基体1上面に搭載される半導体素子等の能動部品や
容量素子、抵抗器等の受動部品が電気的に接続される。
【0015】前記配線導体層2は、例えば、金、銀、白
金、パラジウム、銅、ニッケル、モリブデン、タングス
テンまたはこれらの合金、あるいはこれらを主成分とす
る合金により形成されている。
【0016】また前記絶縁基体1はその厚み方向に直径
が60μm以下の複数個のスルーホール4が形成されて
おり、該スルーホール4内にはスルーホール導体3が充
填されている。
【0017】前記スルーホール導体3は絶縁基体1の上
面に形成されている配線導体層2を絶縁基体1の下面側
に引き回し、絶縁基体1上面の配線導体層2を絶縁基体
1の内部に形成されている配線導体層(不図示)に接続
させたり、絶縁基体1上面の配線導体層2を絶縁基体1
の下面側で外部電気回路に電気的に接続させたりする作
用をなす。
【0018】前記絶縁基体1に形成したスルーホール4
はその直径が60μm以下と小さいことからスルーホー
ル4を絶縁基体1に高密度に形成することができ、同時
にスルーホール4内に形成されるスルーホール導体層3
も極めて高密度に形成することが可能となる。
【0019】前記スルーホール導体層3は例えば、金、
銀、白金、パラジウム、銅、ニッケル、モリブデン、タ
ングステンまたはこれらの合金、あるいはこれらを主成
分とする合金により形成される。
【0020】次に、上述の配線基板の製造方法について
図2(a)乃至(e)に基づいて説明する。図2(a)
乃至(e)は本発明の配線基板の製造方法を説明するた
めの各工程毎の断面図であり、まず図2(a)に示す如
く、セラミックグリーンシート11を形成する。
【0021】前記セラミックグリーンシート11はセラ
ミック粉末に、光反応性化合物、光重合開始剤、光重合
促進剤から成る感光性樹脂組成物および必要に応じて有
機バインダー、紫外線吸収剤、熱重合禁止剤、非感光性
ポリマー等を混合して泥漿物を作り、次に前記泥漿物を
ドクターブレード法やカレンダーロール法等によりシー
ト状に成形することによって形成される。
【0022】前記セラミックグリーンシート11を形成
する際に用いられるセラミック粉末としてはガラスセラ
ミックス粉末、アルミナ粉末、ムライト粉末、窒化アル
ミニウム粉末、結晶化ガラス粉末等が使用され、例え
ば、ガラスセラミックス粉末が使用される場合には、酸
化マグネシウム(MgO)10.8重量%、酸化アルミ
ニウム(Al2 3 )28.0重量%、酸化珪素(Si
2 )43.8重量%、酸化亜鉛(ZnO)7.1重量
%、残部がホウ素(B2 3 )から成るガラス成分80
重量%に対し、酸化珪素(SiO2 )粉末を20重量%
としたものが好適に使用される。
【0023】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる光反応性化合物は光反応性の炭
素−炭素不飽和結合を有するアクリル系またはメタクリ
ル系のモノマーもしくはオリゴマーであり、光硬化して
セラミックグリーンシートを後述する現像液に不溶とな
すことにより、フォトリソグラフ法によるスルーホール
形成を可能とする作用を有し、例えば、1,6ヘキサン
ジオールジアクリレート、トリプロピレングリコールジ
アクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、2−(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレー
ト、ステアリルアクリレート、テトラヒドラフルフリル
アクリレート、ラウリルアクリレート、2−フェノキシ
エチルアクリレート、イソデシルアクリレート、イソオ
クチルアクリレート、トリデシルアクリレート、カプロ
ラクトンアクリレート、エトキシ化ノニルフェニールア
クリレート、ジンクジアクリレート、1,3ブタンジオ
ールジアクリレート、1.4ブタンジオールジアクリレ
ート、ジエチレングリコールジアクリレート、ポリエチ
レングリコールジアクリレート、テトラエチレングリコ
ールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリ
レート、エトキシ化ビスフェノールAジアクリレート、
プロピシ化ネオペンチルグリコールアクリレート、トリ
ス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートトリアク
リレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリアク
リレート、ペンタエリストールトリアクリレート、プロ
ポキシ化トリメチロールプロパントリアクリレート、プ
ロキシ化グリセリルトリアクリレート、ジトリメチロー
ルプロパンテトラアクリレート、ジペンタエリストール
ヒドロキシペンタアクリレート、エトキシ化ペンタエリ
ストールテトラアクリレート、ペンタアクリレートエス
テル及び上記のアクリレートをメタクリレートに置き換
えたものがあり、これらの1種または2種以上を混合し
たものを用いることができる。
【0024】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる光重合開始剤は紫外線等の光エ
ネルギーによりラジカルを生じ、このラジカルにより光
反応性化合物に光硬化の反応を開始させる作用を有し、
例えば、ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチ
ル、4,4−ビス(ジメチルアミン)ベンゾフェノン、
4,4ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、4,4
−ジクロロベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4−メチ
ルジフェニルケトン、ジベンジルケトン、フルオレノ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、2,2ジメト
キシ−2−フェニル−2−フェニルアセトフェノン、2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、p−t−
ブチルジクロロアセトフェノン、チオキサントン、2−
メチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2
−イソプロピルチオキサントン、ジエチルチオキサント
ン、ベンジル、ベンジルジメチルケタノール、ベンジル
−メトキシエチルアセタール、ベンゾイン、ベンゾイン
メチルエーテル、ベンゾインブチルエーテル、アントラ
キノン、2−t−ブチルアントラキノン、2−アミルア
ントラキノン、β−クロルアントラキノン、アントロ
ン、ベンゾアントロン、ジベンゾスベロン、メチレンア
ントロン、4−アジドベンザルアセトフェノン、2,6
−ビス(p−アジドベンジリデン)シクロヘキサノン、
2,6−ビス(p−アジドベンジリデン)−4−メチル
シクロヘキサノン、2−フェニル−1,2−ブタジオン
−2−(o−メトキシカルボニル)オキシム、1−フェ
ニル−プロパンジオン−2−(o−エトキシカルボニ
ル)オキシム、1,3−ジフェニル−プロパントリオン
−2−(o−エトキシカルボニル)オキシム、1−フェ
ニル−3−エトキシ−プロパントリオン−2−(o−ベ
ンゾイル)オキシム、ミヒラーケトン、2−メチル−
[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフォリノ−
1−プロパノン、ナフタレンスルホニルクロライド、キ
ノリンスルホニルクロライド、N−フェニルチオアクリ
ドン、4,4−アゾビスイソビチロニトリル、1−ヒド
ロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、2−ベン
ジル−2ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェ
ニル)−ブタノン−1,2−4ジエチルチオキサント
ン、2,2ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1
−オン、ジフェニルジスルフィド、ベンゾチアゾールジ
スルフィド、トリフェニルホルフィン、カンファーキノ
ン、四臭素化炭素、トリブロモフェニルスルホン、過酸
化ベンゾイン、及び、エオシン、メチレンブルーなどの
光還元性の色素とアスコルビン酸、トリエタノールアミ
ンなどの還元剤の組み合わせなどが挙げられ、上記化合
物中の1種または2種以上を用いることができる。
【0025】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる光重合促進剤は光反応性化合物
の光硬化の反応を促進する作用を有し、例えば4−ジメ
チルアミノイソアミルベンゾエート、4−ジメチルアミ
ノエチルベンゾエートなどがあり、これらの1種または
2種以上を用いることができる。
【0026】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる有機バインダーは、セラミック
粉末と結合してこれを有機溶剤中に分散させる作用を有
し、イソブチルメタクリレート(i−BMA)とアクリ
ル酸またはメタクリル酸との共重合体を用いることがで
きる。
【0027】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる紫外線吸収剤は、光硬化の反応
を起こすために照射された紫外線がセラミックグリーン
シートの内部でセラミック粉末により散乱されて不要な
部分まで光硬化させてしまい、例えばスルーホールの形
成精度を劣化させてしまうということを防ぐ作用を有
し、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、ビンダ
ードアミン系の化合物の1種または2種以上を用いるこ
とができる。
【0028】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる熱重合禁止剤はフリーラジカル
を吸収する性質があり、セラミックグリーンシートに環
境中から加わる弱い熱エネルギーにより感光性樹脂組成
物の一部から小量のフリーラジカルを生じ、このフリー
ラジカルにより光反応性化合物が部分的に重合して現像
液に溶解し難くなってフォトリソグラフ法によるスルー
ホールの形成が困難になる、ということを防ぐ作用を有
し、例えば、キノン、ハイドロキノン、メチルハイドロ
キノン、ニトロソアルミニウム塩、ハイドロキノンモノ
メチルエーテル、2,6−t−ブチル−p−クレゾー
ル、2.3−ジメチル−6−t−ブチルフェノールが挙
げられ、これらの1種または2種以上を用いることがで
きる。
【0029】また前記セラミックグリーンシート11を
形成する際に用いられる非感光性ポリマーは、光反応性
化合物の作用を補完してセラミック粉末をシート状に成
形することを補助する作用を有し、アクリル酸エステル
共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、アクリル酸
エステル−メタクリル酸エステル共重合体等の樹脂にカ
ルボン酸を置換した樹脂を置換した樹脂が挙げられ、例
えば、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタ
クリル酸nブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリ
ル酸t−ブチル、メタクリル酸2エチルヘキシル、メタ
クリル酸ラウリル、メタクリル酸トリデシル、メタクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタク
リル酸ベンジル、メタクリル酸イソボニル、メタクリル
酸グリシジル、メタクリル酸テトラヒドロフルフリル、
メタクリル酸アリル、メタクリル酸2ヒドロキシエチ
ル、メタクリル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸2
−メトキシエチル、メタクリル酸2−エトキシエチル、
ジメタクリル酸エチレングリコール、ジメタクリル酸ト
リエチレングリコール、ジメタクリル酸1,3ブチレン
グリコール、ジメタクリル酸1,6ヘキサンジオール、
ジメタクリル酸ポリプロピレングリコール、トリメタク
リル酸トリメチロールプロパン、コハク酸2−メタクリ
ロイルオキシエチル、マレイン酸2−メタクリロイルオ
キシエチル、フタル酸2−メタクリロイルオキシエチ
ル、ヘキサヒドロフタル酸2−メタクリロイルオキシエ
チル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリル
酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸トリフルオロエ
チル、メタクリル酸ヘプタデカフルオデシル及びこれら
の有機酸をアクリル酸で置き換えたものの共重合体が挙
げられ、置換するカルボン酸としてはアクリル酸、メタ
クリル酸、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、フマ
ル酸、ビニル酸およびこれらの酸無水物が挙げられる。
【0030】次に前記セラミックグリーンシート11の
上面に図2(b)に示す如く、フォトマスクパターン1
2を被着形成する。
【0031】前記フォトマスクパターン12は微細加工
が可能なフォトリソグラフィー技術を採用することによ
ってセラミックグリーンシート11の上面に形成され、
その形状は形成しようとするスルーホールの形状に対応
したものとなっている。
【0032】次に前記フォトマスクパターン12が被着
されているセラミックグリーンシート11に対し、フォ
トマスクパターン12側から、例えば、約50〜300
mj/cm2 の強度の紫外線を照射し、フォトマスクパ
ターン12で覆われた紫外線の照射されていない領域、
即ち、未硬化の領域を現像により除去することによって
図2(c)に示す如く、所定位置にスルーホール13が
形成された光硬化セラミックシート11aを得る。
【0033】前記セラミックグリーンシート11に紫外
線等の光を照射してスルーホール13を有する光硬化セ
ラミックシート11aを形成した場合、フォトマスクパ
ターン12が微細加工の可能なフォトリソグラフィー技
術を採用することによって形成されているためスルーホ
ール13の径は60μm以下の小さな径とすることがで
き、同時にスルーホール13の形成がフォトマスクパタ
ーンを介して紫外線等の光を照射し、未硬化の領域を現
像で除去するという極めて簡単な作業で行うことができ
る。
【0034】なお、前記スルーホール13を形成するた
めの未硬化の感光性樹脂組成物を除去する現像液として
は、例えば、トリエタノールアミン等の有機アルカリの
溶液が使用され、該トリエタノールアミン等の有機アル
カリから成る溶液は未硬化のセラミックグリーンシート
中の有機バインダーの有するカルボキシル基から水素イ
オンを奪い、このカルボキシル基をイオン化することに
より水溶性となし、現像液または洗浄水中に溶解させ
る。
【0035】また前記スルーホール13を有する光硬化
セラミックシート11aを形成する場合、セラミックグ
リーンシート11に含有されているセラミック粉末の平
均粒径を約2μm(マイクロトラック法でD50)とし
ておくと、紫外線の透過が良好で光硬化を均一に行わせ
ることができる。従って、前記セラミックグリーンシー
ト11のセラミック粉末はその平均粒径を約2μmとし
ておくことが好ましい。
【0036】また前記セラミックグリーンシート11に
含有されている光反応性化合物は、その添加量をセラミ
ック粉末100重量部に対して5〜12重量部としてお
くとスルーホール12をセラミックグリーンシート11
の厚み方向に均一に形成することが容易となる。従っ
て、前記セラミックグリーンシート11に含有されてい
る光反応性化合物はその添加量をセラミック粉末100
重量部に対して5〜12重量部としておくことが好まし
い。
【0037】また前記セラミックグリーンシート11に
含有されている光重合開始剤は、その添加量をセラミッ
ク粉末100重量部に対して0.5〜5重量部としてお
くと光硬化の反応をセラミックグリーンシート11中で
均一に開始させることができる。従って、前記セラミッ
クグリーンシート11に含有されている光重合開始剤は
その添加量をセラミック粉末100重量部に対して0.
5〜5重量部としておくことが好ましい。
【0038】また前記セラミックグリーンシート11に
含有されている光重合促進剤は、その添加量をセラミッ
ク粉末100重量部に対して2〜5重量部としておくと
セラミックグリーンシート11中で均一に光硬化の反応
を促進させることができる。
【0039】従って、前記セラミックグリーンシート1
1に含有されている光重合促進剤はその添加量をセラミ
ック粉末100重量部に対して2〜5重量部としておく
ことが好ましい。
【0040】また前記セラミックグリーンシート11に
含有される有機バインダーは、その添加量をセラミック
粉末100重量部に対して10〜25重量部としておく
と、セラミック粉末を有機溶剤中に均一に分散させるこ
とが容易であり、また後の焼成の際に容易に分解してセ
ラミックから成る絶縁基体中に残留することがない。
【0041】従って、前記セラミックグリーンシート1
1に含有される有機バインダーはその添加量をセラミッ
ク粉末100重量部に対して10〜25重量部としてお
くことが好ましい。
【0042】また前記セラミックグリーンシート11に
含有される紫外線吸収剤は、その添加量をセラミック粉
末100重量部に対して0.01〜2重量部としておく
と紫外線を過度に吸収することなく効果的に吸収し、不
要な部分の光硬化を抑えることができる。従って、前記
セラミックグリーンシート11に含有される紫外線吸収
剤はその添加量をセラミック粉末100重量部に対して
0.01〜2重量部としておくことが好ましい。
【0043】また前記セラミックグリーンシート11に
含有される熱重合禁止剤はセラミック粉末100重量部
に対して0.1〜5重量部の範囲としておくと熱エネル
ギーにより生じた小量のフリーラジカルを効果的に吸収
することができるとともに、光硬化の反応を妨げること
がなく、スルーホール13を任意の箇所に精度良く形成
することができる。従って、前記セラミックグリーンシ
ート11に含有される熱重合禁止剤はその添加量をセラ
ミック粉末100重量部に対して0.1〜5重量部の範
囲としておくことが好ましい。
【0044】また前記セラミックグリーンシート11
は、その厚みが10μm未満の場合、機械的強度が弱
く、容易に破断して、取扱いが困難となり、また60μ
mを超えると、光硬化のために照射される紫外線等の光
がセラミックグリーンシートの下面側に到達し難くなっ
てスルーホール13の形成の解像度が低下する恐れがあ
る。従って、前記セラミックグリーンシート11は、そ
の厚みを10〜60μmの範囲としておくことが好まし
いそして次に図2(d)に示す如く、前記スルーホール
13を有する光硬化セラミックシート11aの表面およ
びスルーホール13内に導電ペーストをスクリーン印刷
法等によって所定パターン、所定厚みに被着充填し、配
線用導体層15およびスルーホール用導体層16を形成
する。
【0045】前記導電ペーストは、例えば、金、銀、白
金、パラジウム、銅、ニッケル、モリブデン、タングス
テンまたはこれらの合金、あるいはこれらを主成分とす
る合金から成る金属粉末に、適当な有機溶剤、溶媒を添
加混合することによって形成される。
【0046】そして最後に前記表面及びスルーホール1
3内に所定パターンの配線用導体層15及びスルーホー
ル用導体層16が被着充填された光硬化セラミックシー
ト11aを必要に応じて複数枚積層するとともにこれを
約1000℃の温度で焼成し、各光硬化セラミックシー
ト11a同士及び光硬化セラミックシート11aと配線
用導体層15及びスルーホール用導体層16を焼結一体
化させることによって図2(e)に示す如く、絶縁基体
1の内部及び表面に配線導体層2とスルーホール導体層
3を有する製品としての配線基板が完成する。
【0047】この場合、スルーホール用導体層16はそ
の直径を60μm以下の小さいものに形成することがで
きるためスルーホール導体層3もその直径を60μm以
下の小さいものとなすことができ、スルーホール導体層
3を絶縁基体1に極めて高密度に形成することが可能と
なる。
【0048】なお本発明は上述の実施例に限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲であれば種
々の変更は可能である。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、配線導体層やスルーホ
ール導体層が形成される絶縁基体を、例えば、感光性樹
脂組成物にセラミック粉末を分散混入させた感光性のセ
ラミックグリーンシートを使用することによって製作し
たことから、セラミックグリーンシートの所定位置に光
を照射し所定領域の感光性樹脂組成物を光硬化させると
ともに未硬化の領域の感光性樹脂組成物を現像により除
去することによってスルーホールを極めて簡単に、かつ
直径が60μm以下の小さな径に形成することができ、
その結果、スルーホール内に形成されるスルーホール導
体層もその直径が60μm以下の小さいものとなり、ス
ルーホール導体層を極めて高密度に形成することが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配線基板の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】(a)乃至(e)は図1に示す配線基板の製造
方法を説明するための各工程毎の断面図である。
【符号の説明】
1・・・・絶縁基体 2・・・・配線導体層 3・・・・スルーホール導体層 4・・・・スルーホール 11・・・感光性セラミックグリーンシート 11a・・光硬化セラミックシート 15・・・配線用導体層 16・・・スルーホール用導体層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電気絶縁材料から成り、直径60μm以下
    のスルーホールを有する絶縁基体と、該絶縁基体の内部
    及び/又は表面に形成された配線導体層と、前記スルー
    ホール内に形成されたスルーホール導体層とから成る配
    線基板。
  2. 【請求項2】(1)感光性樹脂組成物にセラミック粉末
    を分散させた感光性セラミックグリーンシートを作製す
    る工程と、(2)前記感光性セラミックグリーンシート
    の所定位置に光を照射し所定領域の感光性樹脂組成物を
    光硬化させるとともに現像して厚み方向に貫通するスル
    ーホールを有する光硬化セラミックシートを形成する工
    程と、(3)金属粉末に有機溶剤、溶媒を添加混合させ
    た導電ペーストを、前記光硬化セラミックシートの表面
    及びスルーホール内に被着させ光硬化セラミックシート
    の表面及びスルーホール内に所定パターンの配線用導体
    層及びスルーホール用導体層を形成する工程と、(4)
    前記配線用導体層及びスルーホール用導体層が形成され
    た光硬化セラミックシートを焼成し、セラミックから成
    る絶縁基体の内部及び表面に配線導体層とスルーホール
    導体層を形成する工程とから成る配線基板の製造方法。
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