JP2000155874A - 車両用盗難防止装置 - Google Patents
車両用盗難防止装置Info
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- JP2000155874A JP2000155874A JP32836998A JP32836998A JP2000155874A JP 2000155874 A JP2000155874 A JP 2000155874A JP 32836998 A JP32836998 A JP 32836998A JP 32836998 A JP32836998 A JP 32836998A JP 2000155874 A JP2000155874 A JP 2000155874A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮し得る車
両用盗難防止装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 車両のエンジンを始動させるスタータ系
回路3を結ぶスタータ系電線15に沿って配設され、ス
タータ系電線が切断されたときに同時切断される検知電
線17と、警報を発する警報器27と、検知電線17の
切断が検知されたとき、盗難行為が働かれたものとみな
して警報器27を駆動する警報駆動回路5と、を備えて
構成される。
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮し得る車
両用盗難防止装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 車両のエンジンを始動させるスタータ系
回路3を結ぶスタータ系電線15に沿って配設され、ス
タータ系電線が切断されたときに同時切断される検知電
線17と、警報を発する警報器27と、検知電線17の
切断が検知されたとき、盗難行為が働かれたものとみな
して警報器27を駆動する警報駆動回路5と、を備えて
構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の盗難を防止
するように構成された車両用盗難防止装置に係り、特
に、車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設された検知電線が切断され
たとき、盗難行為が働かれたものとみなして警報を発す
ることで、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮し得る車
両用盗難防止装置に関する。
するように構成された車両用盗難防止装置に係り、特
に、車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設された検知電線が切断され
たとき、盗難行為が働かれたものとみなして警報を発す
ることで、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮し得る車
両用盗難防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、運転者がドアをロックして車
両を離れた後に、第三者がキー以外の不正な手段を用い
てドアロックの解除又はドアの開放等を行うと、盗難行
為が働かれたものとみなして警報を発することにより、
車両の盗難を防止するように構成された車両用盗難防止
装置が一般に知られている。
両を離れた後に、第三者がキー以外の不正な手段を用い
てドアロックの解除又はドアの開放等を行うと、盗難行
為が働かれたものとみなして警報を発することにより、
車両の盗難を防止するように構成された車両用盗難防止
装置が一般に知られている。
【0003】このような車両用盗難防止装置の一例とし
て、例えば特公平4−15141号公報には、車両のエ
ンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶスタータ系電
線を直結するなどの不正な手段を用いたエンジンの始動
を禁止する技術が開示されている。
て、例えば特公平4−15141号公報には、車両のエ
ンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶスタータ系電
線を直結するなどの不正な手段を用いたエンジンの始動
を禁止する技術が開示されている。
【0004】詳しく述べると、この種の車両用盗難防止
装置は、例えば錠前とキーとを磁気的に結合してエンジ
ン始動情報の授受を行い、両情報が一致したときにはじ
めてエンジンの始動を許可するように構成された制御ユ
ニットを有している。この制御ユニットとバッテリ電源
との間にはスタータリレーコイルが接続されており、制
御ユニットは、前記両情報が一致した旨の判定が下され
たとき、自身に接続されているスタータリレーコイルを
接地することで、エンジンの始動を許可するように構成
されている。
装置は、例えば錠前とキーとを磁気的に結合してエンジ
ン始動情報の授受を行い、両情報が一致したときにはじ
めてエンジンの始動を許可するように構成された制御ユ
ニットを有している。この制御ユニットとバッテリ電源
との間にはスタータリレーコイルが接続されており、制
御ユニットは、前記両情報が一致した旨の判定が下され
たとき、自身に接続されているスタータリレーコイルを
接地することで、エンジンの始動を許可するように構成
されている。
【0005】このような車両用盗難防止装置によれば、
両情報が一致したときにはじめてエンジンの始動が許可
される結果として、スタータ系電線を直結するなどの不
正な手段を用いたエンジンの始動が禁止され、車両の盗
難事故を未然に防止することができる。
両情報が一致したときにはじめてエンジンの始動が許可
される結果として、スタータ系電線を直結するなどの不
正な手段を用いたエンジンの始動が禁止され、車両の盗
難事故を未然に防止することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の車両用盗難防止装置にあっては、構造が複雑で
大規模な装置構成となり、また、それに伴い製造コスト
が高くなりがちであるという解決すべき課題を内在して
いた。
た従来の車両用盗難防止装置にあっては、構造が複雑で
大規模な装置構成となり、また、それに伴い製造コスト
が高くなりがちであるという解決すべき課題を内在して
いた。
【0007】また、上記特公公報に記載の車両用盗難防
止装置によれば、盗人が制御ユニットとスタータリレー
コイルとの間をつなぐ電線を切断し、切断したスタータ
リレー側の電線をボディアースするとエンジンの始動が
許可されてしまう結果として、防盗効果の点で見劣りが
するという解決すべき課題を内在していた。
止装置によれば、盗人が制御ユニットとスタータリレー
コイルとの間をつなぐ電線を切断し、切断したスタータ
リレー側の電線をボディアースするとエンジンの始動が
許可されてしまう結果として、防盗効果の点で見劣りが
するという解決すべき課題を内在していた。
【0008】そこで、簡素な構成をもって、しかも製造
コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発
揮し得る新規な技術の開発が待望されていた。
コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発
揮し得る新規な技術の開発が待望されていた。
【0009】本発明は、上述した課題を解決するために
なされたものであり、車両のエンジンを始動させるスタ
ータ系回路を結ぶスタータ系電線に沿って配設された検
知電線が切断されたとき、盗難行為が働かれたものとみ
なして警報を発することで、簡素な構成をもって、しか
も製造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効
果を発揮し得る車両用盗難防止装置を提供することを課
題とする。
なされたものであり、車両のエンジンを始動させるスタ
ータ系回路を結ぶスタータ系電線に沿って配設された検
知電線が切断されたとき、盗難行為が働かれたものとみ
なして警報を発することで、簡素な構成をもって、しか
も製造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効
果を発揮し得る車両用盗難防止装置を提供することを課
題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明は、車両の盗難を防止するよう
に構成された車両用盗難防止装置であって、前記車両の
エンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶスタータ系
電線に沿って配設され、当該スタータ系電線が切断され
たときに同時切断される検知電線と、警報を発する警報
手段と、前記検知電線の切断が検知されたとき、盗難行
為が働かれたものとみなして前記警報手段を駆動する駆
動制御手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
ために、請求項1の発明は、車両の盗難を防止するよう
に構成された車両用盗難防止装置であって、前記車両の
エンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶスタータ系
電線に沿って配設され、当該スタータ系電線が切断され
たときに同時切断される検知電線と、警報を発する警報
手段と、前記検知電線の切断が検知されたとき、盗難行
為が働かれたものとみなして前記警報手段を駆動する駆
動制御手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0011】請求項1の発明によれば、駆動制御手段
は、車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設された検知電線の切断が検
知されたとき、盗難行為が働かれたものとみなして警報
手段を駆動するので、したがって、簡素な構成をもっ
て、しかも製造コストが安価であるにもかかわらず、高
い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ること
ができるとともに、車両用盗難防止装置の普及に多大な
貢献を果たすことを期待することができる。
は、車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設された検知電線の切断が検
知されたとき、盗難行為が働かれたものとみなして警報
手段を駆動するので、したがって、簡素な構成をもっ
て、しかも製造コストが安価であるにもかかわらず、高
い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ること
ができるとともに、車両用盗難防止装置の普及に多大な
貢献を果たすことを期待することができる。
【0012】また、請求項2の発明は、車両の盗難を防
止するように構成された車両用盗難防止装置であって、
前記車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設され、当該スタータ系電線
が切断されたときに同時切断される検知電線と、前記検
知電線の切断有無を検知する切断検知手段と、警報を発
する警報手段と、前記切断検知手段で前記検知電線の切
断が検知されたとき、盗難行為が働かれたものとみなし
て前記警報手段を駆動する駆動制御手段と、を備えて構
成されることを要旨とする。
止するように構成された車両用盗難防止装置であって、
前記車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設され、当該スタータ系電線
が切断されたときに同時切断される検知電線と、前記検
知電線の切断有無を検知する切断検知手段と、警報を発
する警報手段と、前記切断検知手段で前記検知電線の切
断が検知されたとき、盗難行為が働かれたものとみなし
て前記警報手段を駆動する駆動制御手段と、を備えて構
成されることを要旨とする。
【0013】請求項2の発明によれば、まず、切断検知
手段において、車両のエンジンを始動させるスタータ系
回路を結ぶスタータ系電線に沿って配設された検知電線
の切断有無が検知され、この検知結果を受けて、駆動制
御手段は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして警報手段を駆動するので、し
たがって、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮可能な車
両用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両用
盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待す
ることができる。
手段において、車両のエンジンを始動させるスタータ系
回路を結ぶスタータ系電線に沿って配設された検知電線
の切断有無が検知され、この検知結果を受けて、駆動制
御手段は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして警報手段を駆動するので、し
たがって、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、高い防盗効果を発揮可能な車
両用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両用
盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待す
ることができる。
【0014】さらに、請求項3の発明は、前記スタータ
系回路に接近する際に開閉される開閉部材の開閉状態を
検知する開閉状態検知手段をさらに備え、前記駆動制御
手段は、前記開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知
された後、前記切断検知手段を駆動することで警戒モー
ドに移行するとともに、当該警戒モードにおいて前記切
断検知手段で検知電線の切断が検知されたとき、盗難行
為が働かれたものとみなして前記警報手段を駆動するこ
とを要旨とする。
系回路に接近する際に開閉される開閉部材の開閉状態を
検知する開閉状態検知手段をさらに備え、前記駆動制御
手段は、前記開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知
された後、前記切断検知手段を駆動することで警戒モー
ドに移行するとともに、当該警戒モードにおいて前記切
断検知手段で検知電線の切断が検知されたとき、盗難行
為が働かれたものとみなして前記警報手段を駆動するこ
とを要旨とする。
【0015】請求項3の発明によれば、駆動制御手段
は、開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知された
後、切断検知手段を駆動するとともに、切断検知手段の
駆動により検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして警報手段を駆動するので、し
たがって、開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知さ
れた後にはじめて、所定の電力を消費する切断検知手段
が駆動されることで警戒モードに移行するとともに、こ
の警戒モードにおいて検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして警報手段を駆動
する結果として、請求項1又は2の発明と同様に、簡素
な構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもか
かわらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装
置を得ることができ、車両用盗難防止装置の普及に多大
な貢献を果たすことを期待することができることに加え
て、省電力効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得る
ことができる。
は、開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知された
後、切断検知手段を駆動するとともに、切断検知手段の
駆動により検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして警報手段を駆動するので、し
たがって、開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知さ
れた後にはじめて、所定の電力を消費する切断検知手段
が駆動されることで警戒モードに移行するとともに、こ
の警戒モードにおいて検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして警報手段を駆動
する結果として、請求項1又は2の発明と同様に、簡素
な構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもか
かわらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装
置を得ることができ、車両用盗難防止装置の普及に多大
な貢献を果たすことを期待することができることに加え
て、省電力効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得る
ことができる。
【0016】さらにまた、請求項4の発明は、前記開閉
部材は、前記車両のボンネットフードであることを要旨
とする。
部材は、前記車両のボンネットフードであることを要旨
とする。
【0017】しかも、請求項5の発明は、前記検知電線
は、前記スタータ系電線に伴って同軸配置されることを
要旨とする。
は、前記スタータ系電線に伴って同軸配置されることを
要旨とする。
【0018】請求項5の発明によれば、検知電線は、ス
タータ系電線に伴って同軸配置されるので、したがっ
て、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線を、盗人
が不正なエンジン始動を企図して切断した場合、盗人の
意図に反して検知電線が同時切断され、盗難行為が働か
れたものとみなして警報手段が駆動される結果として、
簡素な構成をもって、しかも製造コストが安価であるに
もかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮可能な車両
用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両用盗
難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待する
ことができる。
タータ系電線に伴って同軸配置されるので、したがっ
て、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線を、盗人
が不正なエンジン始動を企図して切断した場合、盗人の
意図に反して検知電線が同時切断され、盗難行為が働か
れたものとみなして警報手段が駆動される結果として、
簡素な構成をもって、しかも製造コストが安価であるに
もかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮可能な車両
用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両用盗
難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待する
ことができる。
【0019】そして、請求項6の発明は、前記車両のエ
ンジン始動を禁止する始動禁止手段をさらに備え、前記
駆動制御手段は、前記検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして前記始動禁止手
段を駆動することを要旨とする。
ンジン始動を禁止する始動禁止手段をさらに備え、前記
駆動制御手段は、前記検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして前記始動禁止手
段を駆動することを要旨とする。
【0020】請求項6の発明によれば、駆動制御手段
は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働か
れたものとみなして始動禁止手段を駆動するので、した
がって、請求項1又は2の発明と同様に、簡素な構成を
もって、しかも製造コストが安価であるにもかかわら
ず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得
ることができるとともに、車両用盗難防止装置の普及に
多大な貢献を果たすことを期待することができる。
は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働か
れたものとみなして始動禁止手段を駆動するので、した
がって、請求項1又は2の発明と同様に、簡素な構成を
もって、しかも製造コストが安価であるにもかかわら
ず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得
ることができるとともに、車両用盗難防止装置の普及に
多大な貢献を果たすことを期待することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用盗難防
止装置の好ましい複数の実施形態について、図面に基づ
いて詳細に説明する。
止装置の好ましい複数の実施形態について、図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の第1実施形態に係る車両
用盗難防止装置の概略構成を表す回路図、図2は、本発
明に係る車両用盗難防止装置に用いられる同軸電線の一
部切り欠き斜視図である。
用盗難防止装置の概略構成を表す回路図、図2は、本発
明に係る車両用盗難防止装置に用いられる同軸電線の一
部切り欠き斜視図である。
【0023】本第1実施形態に係る車両用盗難防止装置
1は、図1に示すように、車両のエンジンを始動させる
スタータ系回路3と、スタータ系回路3を結ぶスタータ
系電線が切断されたときに警報を発生させる駆動制御手
段、及び切断検知手段として機能する警報駆動回路5
と、警報手段として機能する警報器27と、を含んで構
成されている。
1は、図1に示すように、車両のエンジンを始動させる
スタータ系回路3と、スタータ系回路3を結ぶスタータ
系電線が切断されたときに警報を発生させる駆動制御手
段、及び切断検知手段として機能する警報駆動回路5
と、警報手段として機能する警報器27と、を含んで構
成されている。
【0024】スタータ系回路3は、エンジン始動指令信
号を伝達する信号系回路と、この信号系回路からエンジ
ン始動指令信号を受けてイグニッションコイルに電流を
供給する駆動系回路と、を含んで構成されている。
号を伝達する信号系回路と、この信号系回路からエンジ
ン始動指令信号を受けてイグニッションコイルに電流を
供給する駆動系回路と、を含んで構成されている。
【0025】上記信号系回路は、バッテリ電源Vccと
接地端子との間に、イグニッションスイッチ6、及びイ
グニッションリレー7のコイル9を直列に介在させて構
成されている。
接地端子との間に、イグニッションスイッチ6、及びイ
グニッションリレー7のコイル9を直列に介在させて構
成されている。
【0026】一方、上記駆動系回路は、バッテリ電源V
ccと接地端子との間に、イグニッションリレー7の常
開接点11、ギアの投入位置に連動して接点が切り替わ
るギア位置検出スイッチ21、及びイグニッションコイ
ル23を直列に介在させて構成されている。なお、上記
駆動系回路にギア位置検出スイッチ21を介在させてい
るのは、ギアがパーキング位置又はニュートラル位置に
投入されているときにエンジン始動を許容する趣旨であ
る。
ccと接地端子との間に、イグニッションリレー7の常
開接点11、ギアの投入位置に連動して接点が切り替わ
るギア位置検出スイッチ21、及びイグニッションコイ
ル23を直列に介在させて構成されている。なお、上記
駆動系回路にギア位置検出スイッチ21を介在させてい
るのは、ギアがパーキング位置又はニュートラル位置に
投入されているときにエンジン始動を許容する趣旨であ
る。
【0027】信号系回路におけるイグニッションスイッ
チ6とイグニッションリレー7のコイル9とを結ぶ電線
としては、図1及び図2に示すように、同軸電線13が
採用されている。この同軸電線13は、例えば銅単線等
の内部導体15と、内部導体15を絶縁被覆する絶縁層
29と、絶縁層29を被覆する例えば銅線編組等の外部
導体17と、外部導体17を絶縁被覆するシース31
と、の各々を同軸上に積層配置して構成されている。
チ6とイグニッションリレー7のコイル9とを結ぶ電線
としては、図1及び図2に示すように、同軸電線13が
採用されている。この同軸電線13は、例えば銅単線等
の内部導体15と、内部導体15を絶縁被覆する絶縁層
29と、絶縁層29を被覆する例えば銅線編組等の外部
導体17と、外部導体17を絶縁被覆するシース31
と、の各々を同軸上に積層配置して構成されている。
【0028】このように、検知電線として位置付けられ
る外部導体17は、スタータ系電線として位置付けられ
る内部導体15に伴って同軸配置されるので、したがっ
て、後述するように、外見上はスタータ系電線に見える
同軸電線を、盗人が不正なエンジン始動を企図して切断
した場合、盗人の意図に反して検知電線が同時切断さ
れ、盗難行為が働かれたものとみなして警報器27等が
駆動されることになる。
る外部導体17は、スタータ系電線として位置付けられ
る内部導体15に伴って同軸配置されるので、したがっ
て、後述するように、外見上はスタータ系電線に見える
同軸電線を、盗人が不正なエンジン始動を企図して切断
した場合、盗人の意図に反して検知電線が同時切断さ
れ、盗難行為が働かれたものとみなして警報器27等が
駆動されることになる。
【0029】このように構成された同軸電線13の内部
導体15が、信号系回路におけるイグニッションスイッ
チ6とイグニッションリレー7のコイル9とを結ぶ電線
として用いられる一方、同軸電線13の外部導体17
が、次述する警報駆動回路5に接続されている。つま
り、同軸電線13の外部導体17、すなわち検知電線
は、スタータ系回路を結ぶ内部導体15、すなわちスタ
ータ系電線に沿って配設され、不正なエンジン始動を企
図してスタータ系電線が切断されたときに同時切断され
るように構成されている。
導体15が、信号系回路におけるイグニッションスイッ
チ6とイグニッションリレー7のコイル9とを結ぶ電線
として用いられる一方、同軸電線13の外部導体17
が、次述する警報駆動回路5に接続されている。つま
り、同軸電線13の外部導体17、すなわち検知電線
は、スタータ系回路を結ぶ内部導体15、すなわちスタ
ータ系電線に沿って配設され、不正なエンジン始動を企
図してスタータ系電線が切断されたときに同時切断され
るように構成されている。
【0030】なお、同軸電線13としては、上述とは逆
に、内部導体15を検知電線として位置付ける一方、外
部導体17をスタータ系電線として位置付けるように同
軸配置して構成することもできる。
に、内部導体15を検知電線として位置付ける一方、外
部導体17をスタータ系電線として位置付けるように同
軸配置して構成することもできる。
【0031】また、同軸電線13の採用箇所としては、
上述した形態以外にも、信号系回路におけるバッテリ電
源Vccからイグニッションスイッチ6に至る経路、及
び駆動系回路におけるイグニッションリレー7の常開接
点11からギア位置検出スイッチ21に至る経路19又
はギア位置検出スイッチ21からイグニッションコイル
23に至る経路25のうち、適宜の組み合わせに係る経
路に対して採用することができる。
上述した形態以外にも、信号系回路におけるバッテリ電
源Vccからイグニッションスイッチ6に至る経路、及
び駆動系回路におけるイグニッションリレー7の常開接
点11からギア位置検出スイッチ21に至る経路19又
はギア位置検出スイッチ21からイグニッションコイル
23に至る経路25のうち、適宜の組み合わせに係る経
路に対して採用することができる。
【0032】さて、警報駆動回路5は、図1に示すよう
に、バッテリ電源Vccと、第1乃至第6の抵抗R1〜
R6と、第1乃至第2のトランジスタTr1,Tr2
と、ダイオードD1と、上述した同軸電線13の外部導
体17と、を含んで構成されている。
に、バッテリ電源Vccと、第1乃至第6の抵抗R1〜
R6と、第1乃至第2のトランジスタTr1,Tr2
と、ダイオードD1と、上述した同軸電線13の外部導
体17と、を含んで構成されている。
【0033】次に、上述のように構成された第1実施形
態に係る車両用盗難防止装置の動作について説明する
と、例えば盗人が外見上はスタータ系電線に見える同軸
電線13を、不正なエンジン始動を企図して切断した場
合、盗人の意図に反して外部導体17、すなわち検知電
線が同時切断され、同軸電線13を含む接地経路は接地
から浮いた状態になる。すると、図3に示す警報駆動回
路5において、第1のトランジスタTr1のベース電位
であるA点の電位が“ハイ”になり、第1のトランジス
タTr1が導通する。
態に係る車両用盗難防止装置の動作について説明する
と、例えば盗人が外見上はスタータ系電線に見える同軸
電線13を、不正なエンジン始動を企図して切断した場
合、盗人の意図に反して外部導体17、すなわち検知電
線が同時切断され、同軸電線13を含む接地経路は接地
から浮いた状態になる。すると、図3に示す警報駆動回
路5において、第1のトランジスタTr1のベース電位
であるA点の電位が“ハイ”になり、第1のトランジス
タTr1が導通する。
【0034】すると、第2のトランジスタTr2のベー
ス電位であるB点の電位が“ロー”になり、第2のトラ
ンジスタTr2が導通する結果として、警報器27に電
流が流れ、警報器27から警報音が発せられるのであ
る。
ス電位であるB点の電位が“ロー”になり、第2のトラ
ンジスタTr2が導通する結果として、警報器27に電
流が流れ、警報器27から警報音が発せられるのであ
る。
【0035】このように、第1実施形態に係る発明によ
れば、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線を、盗
人が不正なエンジン始動を企図して切断した場合、盗人
の意図に反して検知電線が同時切断され、盗難行為が働
かれたものとみなして警報器27が駆動される結果とし
て、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安価であ
るにもかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮可能な
車両用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両
用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待
することができる。
れば、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線を、盗
人が不正なエンジン始動を企図して切断した場合、盗人
の意図に反して検知電線が同時切断され、盗難行為が働
かれたものとみなして警報器27が駆動される結果とし
て、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安価であ
るにもかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮可能な
車両用盗難防止装置を得ることができるとともに、車両
用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを期待
することができる。
【0036】次に、本発明の第2実施形態に係る車両用
盗難防止装置について、図3乃至図5を参照して説明す
る。
盗難防止装置について、図3乃至図5を参照して説明す
る。
【0037】図3は、本発明の第2実施形態に係る車両
用盗難防止装置の概略構成図、図4は、第2実施形態に
係る車両用盗難防止装置の主要部を表す要部構成図、図
5は、第2実施形態に係る車両用盗難防止装置の動作フ
ローチャート図である。なお、本第2実施形態の説明に
おいて、上述した第1実施形態とで共通する部材間には
共通する符号を付してその重複した説明を省略し、両者
間で相違する構成部材を中心に説明を進める。
用盗難防止装置の概略構成図、図4は、第2実施形態に
係る車両用盗難防止装置の主要部を表す要部構成図、図
5は、第2実施形態に係る車両用盗難防止装置の動作フ
ローチャート図である。なお、本第2実施形態の説明に
おいて、上述した第1実施形態とで共通する部材間には
共通する符号を付してその重複した説明を省略し、両者
間で相違する構成部材を中心に説明を進める。
【0038】本第2実施形態に係る車両用盗難防止装置
50は、上述したスタータ系回路3と、車両のエンジン
始動を司る始動制御ブロック32と、スタータ系電線の
切断有無を適時に監視し、この監視結果に基づき警報発
生又はエンジン始動等を司る駆動制御ブロック40と、
を含んで構成されている。
50は、上述したスタータ系回路3と、車両のエンジン
始動を司る始動制御ブロック32と、スタータ系電線の
切断有無を適時に監視し、この監視結果に基づき警報発
生又はエンジン始動等を司る駆動制御ブロック40と、
を含んで構成されている。
【0039】始動制御ブロック32は、リモコン33
と、通信制御部35と、始動制御回路37と、イグニッ
ションスイッチ6と、を含んで構成されている。
と、通信制御部35と、始動制御回路37と、イグニッ
ションスイッチ6と、を含んで構成されている。
【0040】リモコン33は、車両に固有の利用者識別
情報を記憶しており、この利用者識別情報を非接触で伝
送する機能を有している。
情報を記憶しており、この利用者識別情報を非接触で伝
送する機能を有している。
【0041】通信制御部35は、リモコン33と同様に
車両に固有の利用者識別情報を記憶しており、リモコン
33から伝送される利用者識別情報を受けて、両情報が
一致したときにエンジンの始動を許可する旨の始動許可
信号を送出する機能を有している。
車両に固有の利用者識別情報を記憶しており、リモコン
33から伝送される利用者識別情報を受けて、両情報が
一致したときにエンジンの始動を許可する旨の始動許可
信号を送出する機能を有している。
【0042】始動制御回路37は、通信制御部35から
送出される始動許可信号を受けたとき、スタータ系回路
3を起動する機能を有している。図3の例を参照して説
明すると、始動制御回路37は、通信制御部35から送
出される始動許可信号を受けたとき、自身に接続されて
いる、スタータ系回路3の構成部材である同軸電線13
の内部導体15を接地することで、イグニッションリレ
ー7の常開接点11を閉止状態に切り替えて、スタータ
系回路3に電源を供給するように構成されている。
送出される始動許可信号を受けたとき、スタータ系回路
3を起動する機能を有している。図3の例を参照して説
明すると、始動制御回路37は、通信制御部35から送
出される始動許可信号を受けたとき、自身に接続されて
いる、スタータ系回路3の構成部材である同軸電線13
の内部導体15を接地することで、イグニッションリレ
ー7の常開接点11を閉止状態に切り替えて、スタータ
系回路3に電源を供給するように構成されている。
【0043】駆動制御ブロック40は、切断検知手段と
して機能する切断検知部39と、駆動制御手段として機
能する駆動制御部41と、開閉状態検知手段として機能
する傾斜スイッチ43と、警報器27と、電源遮断器4
5と、を含んで構成されている。
して機能する切断検知部39と、駆動制御手段として機
能する駆動制御部41と、開閉状態検知手段として機能
する傾斜スイッチ43と、警報器27と、電源遮断器4
5と、を含んで構成されている。
【0044】切断検知部39は、図3乃至図4に示すよ
うに、バッテリ電源Vccと接地間に、検知リレー53
の常開接点55、及び一対の基準抵抗RA ,RB を直列
接続して構成されており、検知リレー53のコイル57
におけるバッテリ電源Vcc接続側他端が駆動制御部4
1に接続され、また、一対の基準抵抗RA ,RB 間の接
続点51が駆動制御部41及び同軸電線13の外部導体
17に各々接続されている。
うに、バッテリ電源Vccと接地間に、検知リレー53
の常開接点55、及び一対の基準抵抗RA ,RB を直列
接続して構成されており、検知リレー53のコイル57
におけるバッテリ電源Vcc接続側他端が駆動制御部4
1に接続され、また、一対の基準抵抗RA ,RB 間の接
続点51が駆動制御部41及び同軸電線13の外部導体
17に各々接続されている。
【0045】傾斜スイッチ43は、スタータ系回路3に
危害を加えようと接近する際に開閉される例えば車両の
ボンネットフード等の開閉部材に設けられ、開閉部材の
開閉状態を検知する機能を有している。
危害を加えようと接近する際に開閉される例えば車両の
ボンネットフード等の開閉部材に設けられ、開閉部材の
開閉状態を検知する機能を有している。
【0046】駆動制御部41は、傾斜スイッチ43によ
り開閉部材の開放状態が検知されたときに検知リレー5
3の常開接点55を閉止状態に切り替えて、切断検知部
39に電源を供給する一方、切断検知部39に対する電
源供給後に、一対の基準抵抗RA ,RB 間の接続点51
の電位である切断検知電圧Vt を取り込み、取り込んだ
切断検知電圧Vt が接地電位と等しいか否かに基づい
て、警報器27又は電源遮断器45を駆動すべき警報信
号SKHの発生制御を行うように構成されている。
り開閉部材の開放状態が検知されたときに検知リレー5
3の常開接点55を閉止状態に切り替えて、切断検知部
39に電源を供給する一方、切断検知部39に対する電
源供給後に、一対の基準抵抗RA ,RB 間の接続点51
の電位である切断検知電圧Vt を取り込み、取り込んだ
切断検知電圧Vt が接地電位と等しいか否かに基づい
て、警報器27又は電源遮断器45を駆動すべき警報信
号SKHの発生制御を行うように構成されている。
【0047】そして、電源遮断器45は、スタータリレ
ー7に印加されるバッテリ電源Vccを強制的に遮断す
ることで、エンジン始動を禁止するように構成されてい
る。
ー7に印加されるバッテリ電源Vccを強制的に遮断す
ることで、エンジン始動を禁止するように構成されてい
る。
【0048】次に、本第2実施形態に係る車両用盗難防
止装置50の動作について、図5に示す動作フローチャ
ート図に沿って説明する。
止装置50の動作について、図5に示す動作フローチャ
ート図に沿って説明する。
【0049】初めに、スタータ系電線が切断されたこと
を検知する仕組みについて説明すると、スタータ系電線
が切断されていないときには、接続点51の電位である
切断検知電圧Vt は接地電位となるが、スタータ系電線
が切断されたときには、切断検知電圧Vt はバッテリ電
源Vccの電源電圧を一対の基準抵抗RA ,RB で分圧
した電圧を呈することになる。したがって、切断検知電
圧Vt の変動を監視することで、スタータ系電線の切断
有無を知ることができる。
を検知する仕組みについて説明すると、スタータ系電線
が切断されていないときには、接続点51の電位である
切断検知電圧Vt は接地電位となるが、スタータ系電線
が切断されたときには、切断検知電圧Vt はバッテリ電
源Vccの電源電圧を一対の基準抵抗RA ,RB で分圧
した電圧を呈することになる。したがって、切断検知電
圧Vt の変動を監視することで、スタータ系電線の切断
有無を知ることができる。
【0050】ステップS1において、駆動制御部41
は、傾斜スイッチ43の接点状態を常時監視している。
は、傾斜スイッチ43の接点状態を常時監視している。
【0051】ステップS2において、ステップS1の監
視中に、傾斜スイッチ43のオン、つまり開閉部材の開
放が検知されたとき、駆動制御部41は、切断検知部3
9の動作モードを、電力を消費しない待機モードから所
定の電力を消費する警戒モードに移行させる。このと
き、駆動制御部41は、検知リレー53の常開接点55
を閉止状態に切り替えて、切断検知部39に電源を供給
する。
視中に、傾斜スイッチ43のオン、つまり開閉部材の開
放が検知されたとき、駆動制御部41は、切断検知部3
9の動作モードを、電力を消費しない待機モードから所
定の電力を消費する警戒モードに移行させる。このと
き、駆動制御部41は、検知リレー53の常開接点55
を閉止状態に切り替えて、切断検知部39に電源を供給
する。
【0052】ステップS3において、駆動制御部41
は、切断検知電圧Vt を取り込む。
は、切断検知電圧Vt を取り込む。
【0053】ステップS4において、駆動制御部41
は、ステップS3で取り込んだ切断検知電圧Vt が接地
電位と等しいか否かに係る電位判定を行う。
は、ステップS3で取り込んだ切断検知電圧Vt が接地
電位と等しいか否かに係る電位判定を行う。
【0054】ステップS5において、駆動制御部41
は、ステップS4の電位判定の結果、ステップS3で取
り込んだ切断検知電圧Vt が接地電位と等しい旨の判定
が下されたとき、スタータ系電線が切断されていないも
のとみなしてステップS1以下の処理を繰り返し実行す
る一方、ステップS3で取り込んだ切断検知電圧Vt が
接地電位と異なる旨の判定が下されたとき、警報器27
又は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方を駆
動すべき警報信号SKHを発生する。これにより、例え
ば、警報器27から警報が発せられるとともに、電源遮
断器45においてスタータリレー7に印加されるバッテ
リ電源Vccが強制的に遮断される結果として、車両窃
盗行為を未然に防止することができるのである。
は、ステップS4の電位判定の結果、ステップS3で取
り込んだ切断検知電圧Vt が接地電位と等しい旨の判定
が下されたとき、スタータ系電線が切断されていないも
のとみなしてステップS1以下の処理を繰り返し実行す
る一方、ステップS3で取り込んだ切断検知電圧Vt が
接地電位と異なる旨の判定が下されたとき、警報器27
又は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方を駆
動すべき警報信号SKHを発生する。これにより、例え
ば、警報器27から警報が発せられるとともに、電源遮
断器45においてスタータリレー7に印加されるバッテ
リ電源Vccが強制的に遮断される結果として、車両窃
盗行為を未然に防止することができるのである。
【0055】このように、第2実施形態に係る車両用盗
難防止装置50によれば、切断検知部39において、ス
タータ系回路3を結ぶスタータ系電線に沿って配設され
た検知電線の切断有無が検知され、この検知結果を受け
て、駆動制御部41は、検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして、警報器27又
は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方を駆動
するので、したがって、簡素な構成をもって、しかも製
造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効果を
発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることができるとと
もに、車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たす
ことを期待することができる。
難防止装置50によれば、切断検知部39において、ス
タータ系回路3を結ぶスタータ系電線に沿って配設され
た検知電線の切断有無が検知され、この検知結果を受け
て、駆動制御部41は、検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして、警報器27又
は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方を駆動
するので、したがって、簡素な構成をもって、しかも製
造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効果を
発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることができるとと
もに、車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たす
ことを期待することができる。
【0056】また、傾斜センサ43で開閉部材の開放が
検知された後にはじめて、所定の電力を消費する切断検
知部39が駆動されることで警戒モードに移行するとと
もに、この警戒モードにおいて検知電線の切断が検知さ
れたとき、盗難行為が働かれたものとみなして、警報器
27又は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方
を駆動する結果として、上述した作用効果に加えて、省
電力効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることが
できる。
検知された後にはじめて、所定の電力を消費する切断検
知部39が駆動されることで警戒モードに移行するとと
もに、この警戒モードにおいて検知電線の切断が検知さ
れたとき、盗難行為が働かれたものとみなして、警報器
27又は電源遮断器45のうち、両者又はいずれか一方
を駆動する結果として、上述した作用効果に加えて、省
電力効果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることが
できる。
【0057】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、請求の範囲内において適宜に変更
された形態で実施することができることは言うまでもな
い。
限定されることなく、請求の範囲内において適宜に変更
された形態で実施することができることは言うまでもな
い。
【0058】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、簡素な
構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもかか
わらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置
を得ることができるとともに、車両用盗難防止装置の普
及に多大な貢献を果たすことを期待することができる。
構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもかか
わらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装置
を得ることができるとともに、車両用盗難防止装置の普
及に多大な貢献を果たすことを期待することができる。
【0059】また、請求項3の発明によれば、開閉状態
検知手段で開閉部材の開放が検知された後にはじめて、
所定の電力を消費する切断検知手段が駆動されることで
警戒モードに移行するとともに、この警戒モードにおい
て検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働かれ
たものとみなして警報手段を駆動する結果として、請求
項1又は2の発明と同様に、簡素な構成をもって、しか
も製造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効
果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることができ、
車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを
期待することができることに加えて、省電力効果を発揮
可能な車両用盗難防止装置を得ることができる。
検知手段で開閉部材の開放が検知された後にはじめて、
所定の電力を消費する切断検知手段が駆動されることで
警戒モードに移行するとともに、この警戒モードにおい
て検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働かれ
たものとみなして警報手段を駆動する結果として、請求
項1又は2の発明と同様に、簡素な構成をもって、しか
も製造コストが安価であるにもかかわらず、高い防盗効
果を発揮可能な車両用盗難防止装置を得ることができ、
車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすことを
期待することができることに加えて、省電力効果を発揮
可能な車両用盗難防止装置を得ることができる。
【0060】さらに、請求項5の発明によれば、検知電
線は、スタータ系電線に伴って同軸配置されるので、し
たがって、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線
を、盗人が不正なエンジン始動を企図して切断した場
合、盗人の意図に反して検知電線が同時切断され、盗難
行為が働かれたものとみなして警報手段が駆動される結
果として、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮
可能な車両用盗難防止装置を得ることができるととも
に、車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすこ
とを期待することができる。
線は、スタータ系電線に伴って同軸配置されるので、し
たがって、外見上はスタータ系電線に見える同軸電線
を、盗人が不正なエンジン始動を企図して切断した場
合、盗人の意図に反して検知電線が同時切断され、盗難
行為が働かれたものとみなして警報手段が駆動される結
果として、簡素な構成をもって、しかも製造コストが安
価であるにもかかわらず、きわめて高い防盗効果を発揮
可能な車両用盗難防止装置を得ることができるととも
に、車両用盗難防止装置の普及に多大な貢献を果たすこ
とを期待することができる。
【0061】そして、請求項6の発明によれば、駆動制
御手段は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして始動禁止手段を駆動するの
で、したがって、請求項1又は2の発明と同様に、簡素
な構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもか
かわらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装
置を得ることができるとともに、車両用盗難防止装置の
普及に多大な貢献を果たすことを期待することができる
というきわめて優れた効果を奏する。
御手段は、検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為
が働かれたものとみなして始動禁止手段を駆動するの
で、したがって、請求項1又は2の発明と同様に、簡素
な構成をもって、しかも製造コストが安価であるにもか
かわらず、高い防盗効果を発揮可能な車両用盗難防止装
置を得ることができるとともに、車両用盗難防止装置の
普及に多大な貢献を果たすことを期待することができる
というきわめて優れた効果を奏する。
【図1】図1は、本発明の第1実施形態に係る車両用盗
難防止装置の概略構成を表す回路図である。
難防止装置の概略構成を表す回路図である。
【図2】図2は、本発明に係る車両用盗難防止装置に用
いられる同軸電線の一部切り欠き斜視図である。
いられる同軸電線の一部切り欠き斜視図である。
【図3】図3は、本発明の第2実施形態に係る車両用盗
難防止装置の概略構成図である。
難防止装置の概略構成図である。
【図4】図4は、第2実施形態に係る車両用盗難防止装
置の主要部を表す要部構成図である。
置の主要部を表す要部構成図である。
【図5】図5は、第2実施形態に係る車両用盗難防止装
置の動作フローチャート図である。
置の動作フローチャート図である。
1 第1実施形態に係る車両用盗難防止装置 3 スタータ系回路 5 警報駆動回路(駆動制御手段、及び切断検知手段) 6 イグニッションスイッチ 7 イグニッションリレー 9 コイル 11 常開接点 13 同軸電線 15 内部導体(スタータ系電線、又は検知電線) 17 外部導体(検知電線、又はスタータ系電線) 19 経路 21 ギア位置検出スイッチ 23 イグニッションコイル 25 経路 27 警報器(警報手段) 29 絶縁層 31 シース 32 始動制御ブロック 33 リモコン 35 通信制御部 37 始動制御回路 39 切断検知部(切断検知手段) 40 駆動制御ブロック 41 駆動制御部(駆動制御手段) 43 傾斜スイッチ(開閉状態検知手段) 45 電源遮断器 50 第1実施形態に係る車両用盗難防止装置 51 接続点 53 検知リレー 55 常開接点 57 コイル Tr1 第1のトランジスタ Tr2 第2のトランジスタ D1 ダイオード R1〜R6 抵抗 RA ,RB 基準抵抗 SKH 警報信号 Vt 切断検知電圧 Vcc バッテリ電源
Claims (6)
- 【請求項1】 車両の盗難を防止するように構成された
車両用盗難防止装置であって、 前記車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設され、当該スタータ系電線
が切断されたときに同時切断される検知電線と、 警報を発する警報手段と、 前記検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働か
れたものとみなして前記警報手段を駆動する駆動制御手
段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用盗難防止装
置。 - 【請求項2】 車両の盗難を防止するように構成された
車両用盗難防止装置であって、 前記車両のエンジンを始動させるスタータ系回路を結ぶ
スタータ系電線に沿って配設され、当該スタータ系電線
が切断されたときに同時切断される検知電線と、 前記検知電線の切断有無を検知する切断検知手段と、 警報を発する警報手段と、 前記切断検知手段で前記検知電線の切断が検知されたと
き、盗難行為が働かれたものとみなして前記警報手段を
駆動する駆動制御手段と、 を備えて構成されることを特徴とする車両用盗難防止装
置。 - 【請求項3】 前記スタータ系回路に接近する際に開閉
される開閉部材の開閉状態を検知する開閉状態検知手段
をさらに備え、 前記駆動制御手段は、 前記開閉状態検知手段で開閉部材の開放が検知された
後、前記切断検知手段を駆動することで警戒モードに移
行するとともに、当該警戒モードにおいて前記切断検知
手段で検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働
かれたものとみなして前記警報手段を駆動することを特
徴とする請求項2に記載の車両用盗難防止装置。 - 【請求項4】 前記開閉部材は、前記車両のボンネット
フードであることを特徴とする請求項3に記載の車両用
盗難防止装置。 - 【請求項5】 前記検知電線は、前記スタータ系電線に
伴って同軸配置されることを特徴とする請求項1乃至4
のうちいずれか1項に記載の車両用盗難防止装置。 - 【請求項6】 前記車両のエンジン始動を禁止する始動
禁止手段をさらに備え、 前記駆動制御手段は、 前記検知電線の切断が検知されたとき、盗難行為が働か
れたものとみなして前記始動禁止手段を駆動することを
特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の
車両用盗難防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32836998A JP2000155874A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 車両用盗難防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32836998A JP2000155874A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 車両用盗難防止装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000155874A true JP2000155874A (ja) | 2000-06-06 |
Family
ID=18209490
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32836998A Pending JP2000155874A (ja) | 1998-11-18 | 1998-11-18 | 車両用盗難防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000155874A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009269527A (ja) * | 2008-05-09 | 2009-11-19 | Toyota Motor Corp | 車両用不正操作検知装置 |
WO2015105194A1 (ja) * | 2014-01-10 | 2015-07-16 | 矢崎総業株式会社 | 断線検知装置 |
JP2017001566A (ja) * | 2015-06-11 | 2017-01-05 | 矢崎総業株式会社 | 通電制御装置、通電制御方法および断線検知装置 |
-
1998
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