JP2000155487A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

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JP2000155487A
JP2000155487A JP10347794A JP34779498A JP2000155487A JP 2000155487 A JP2000155487 A JP 2000155487A JP 10347794 A JP10347794 A JP 10347794A JP 34779498 A JP34779498 A JP 34779498A JP 2000155487 A JP2000155487 A JP 2000155487A
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fixing
charging
time
fixing device
temperature
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Masami Takeda
正美 竹田
Masahiro Goto
正弘 後藤
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置の高速化により生じる後方トナー飛
び散り現象及びトナーの定着回転体側へのオフセット等
の対策として、コロナ帯電を利用しているが、オゾンガ
スが発生し、その対策であるオゾンフィルタの耐久性に
課題があった。 【解決手段】 定着装置において、絶縁性離型性層で構
成した回転体表面をトナーと同極性に帯電する帯電手段
を備え、この帯電手段の動作タイミングとして1連のプ
リント動作開始時の定着準備期間のみ帯電を行うように
制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、記録材に形成され
たトナー像を該記録材に永久固着させる定着装置、この
定着装置を適用した電子写真方式のプリンター、複写
機、ファクシミリなどの画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の画像形成装置における画
像形成工程の概要は図7に示すようになっている。即
ち、帯電ローラ1で感光ドラム2の表面を一様にある極
性に帯電させた後、レーザ等の露光手段3により、感光
ドラム2を露光下領域のみを除電して潜像を形成し、現
像器4のトナー5を現像ブレード4aと現像スリーブ4
bの間で感光ドラムの帯電表面と同極性に摩擦帯電さ
せ、感光ドラムと現像スリーブが対向する現像ギャップ
部において、DC(直流)及びAC(交流)バイアス電
界(電圧)を重畳印加して、電界の作用によりトナーを
浮遊振動させつつ感光ドラム2の潜像形成部に選択的に
付着させた後、転写ローラ8と感光ドラム2で形成され
る転写ニップ部まで感光ドラム2の回転によって搬送さ
せる。
【0003】一方、画像を記録される紙等の記録材7
は、搬送ローラ6により給紙部から転写部まで搬送さ
れ、転写部において感光ドラム2上のトナーを静電的に
引き付けて、記録材側に移動させるようにトナーと逆極
性の高電圧が転写ローラに印加され、同時に記録材の裏
面がトナーと逆極性に帯電されてトナーを保持し続ける
為の転写電荷が記録材裏面に付与される。このようにし
てトナー画像を転写された記録材7は、最後に定着器1
0まで搬送され、ここで加熱加圧されてトナー像を記録
材表面に永久固着させる。
【0004】一方、転写後の感光ドラム表面には極性の
異なるトナー等の付着物がわずかに残るため、転写ニッ
プ部を通過した後の感光ドラム表面はクリーニング容器
9において、感光ドラム表面に当接されるクリーニング
ブレード9aにより付着物を掻き落とされて清掃された
後、次回の画像形成に待機する。
【0005】以上の工程の中で、画像の定着方式として
は熱効率、安全性が良好な接触加熱型の定着装置が広く
知られているが、特に近年では省エネルギー推進の観点
から、従来のハロゲンヒータを内包する円筒状の金属を
定着ローラとして用いる熱ローラ方式に比べてローラ熱
伝達効率が高く、装置の立上りも速い方式として、熱容
量の小さなフィルムを介して加熱するフィルム加熱方式
の定着方式が注目されており、特開昭63−31318
2号公報、特開平2−157878号公報、4−440
75号公報〜44083号公報、4−204980号公
報〜204984号公報等に提案されている。
【0006】フィルム加熱方式の定着器の構成として
は、フィルムの搬送に専用の搬送用ローラと従動ローラ
を用いてテンションを加えながら加圧ローラとの間でフ
ィルムを搬送する方法と、円筒形フィルムを加圧ローラ
の搬送力で駆動させる方法があり、前者はフイルムの搬
送性を高くできる利点を有し、後者は構成を簡略化して
低コストの定着器を実現できる利点がある。
【0007】具体例として後者の加圧ローラ駆動型フィ
ルム定着器の断面構成を挙げると、図8に示すようにな
っている。同図において、記録材7上に形成されたトナ
ー5による画像は、離型性層14aと耐熱性ゴム層14
bを有し、定着器下フレーム16’によって芯金14c
を支えられた加圧ローラ14と、定着上フレーム16に
設けられた不図示の加圧手段で押え込まれた定着側の金
属ステー15との間で総圧4〜15kgf程度に加圧さ
れ、界面に作用する摩擦力により加圧ローラの回転と共
にフィルムガイド部材を兼ねるヒータホルダー12に沿
って回転搬送される円筒形定着フィルム13とのニップ
部に、定着入り口ガイド17に沿って搬送され、定着フ
ィルムを介してサーミスタ11’により所望の定着温度
に制御されたヒータ11によって加熱加圧され、定着さ
れて排紙ガイド17’に沿って排出されて行く。
【0008】このときの定着フィルムは、熱容量を小さ
くしてクイックスタート性を向上するために、膜厚を1
00μm以下、より好ましくは40μm以下20μm以
上の耐熱性、離型性、耐久性を兼ねたPTFE、PF
A、PPSの単層フィルムかまたは図示のようにポリイ
ミド、ポリアミドイミド、PEEK、PES等の基層フ
ィルム13c表面に導電性プライマー層13bを挟んで
PTFE、PFA、FEP等のフッ素樹脂からなる離型
性層13aをコーティングまたはチューブ形成した複合
層フィルムで構成されており、この3層構造の定着フィ
ルムを用いる場合には、図9に示すように、定着フィル
ム端部で導電プライマー層13bを露出させた領域を設
け、このプライマー層表面の対向位置の加圧ローラ側端
部に導電ゴムリング14dを抵抗14eを介して接地さ
れた加圧ローラ芯金14fに嵌め込み、導電プライマー
層に導電ゴムリングを加圧当接させることで定着フィル
ムのプライマー層を抵抗接地することを可能としてお
り、これによってフィルムの電位を安定させ、記録材上
の帯電トナー像への静電的な悪影響を生じにくくさせる
よう構成されている。
【0009】以上のような定着装置を用いたプリンター
等の各種画像形性装置は、上述の通り、加熱効率の高さ
や立上りの速さにより、待機中の予備加熱の不要化、待
ち時間の解消などの多くの利点を有している。特に、円
筒形フィルムを加圧ローラの搬送力で駆動させる方法は
低コストに実現できるため、小型低速機への導入から始
まり、今後、大型高速機への導入が期待されるようにな
っている。
【0010】この高速化を実現するためにはまず、当然
のことながらモータをパワーアップして加圧ローラ及び
定着フィルムの回転速度を上げるとともに、通過時間の
短くなった紙に十分な熱エネルギーを供給するため、定
着温度を更に高く設定したり、加圧ローラの加圧力を上
げて加熱領域を広げる、ヒータ基板や定着フィルムの材
質を熱伝導性の高いものに替えるなどの改良を行う必要
がある。
【0011】しかしながら、このような改良を進めて行
くと、同時に定着部において様々な弊害が生じ易くな
る。その弊害の一つとして図10の定着入り口部分の拡
大図に示すように、定着の入り口部分の直前において記
録材上の未定着トナーが部分的に紙の搬送方向に対して
下流側に吹き飛ばされるような現象が発生し、記録速度
を上げれば上げるほどこの現象が悪化することがある
(以下この現象を「後方トナー飛び散り」現象と称す
る)。
【0012】この「後方トナー飛び散り」現象の発生要
因としては次のようなメカニズムが考えられる。即ち、
定着部において定着される紙には、通常の環境下でもあ
る程度の水分を含んでいるため、定着の際、ニップ部に
おける加熱により水蒸気が発生するが、高速化に伴って
定着温度を上げると、この水蒸気の発生も激しくなり、
逃げ場を求めてニップの前後方向に強く水蒸気を吹き出
すようになる。
【0013】この時、同時に紙の搬送速度も速くなって
いる為、ニップ入り口部において、紙上の未定着トナー
には吹き出す水蒸気の速度に紙の搬送速度を合成した風
速で水蒸気が吹きつけることになり、未定着トナーの内
で表層のトナーのように紙に対する付着力が比較的弱
く、表面の気流の影響を受けやすいトナーの一部が、風
圧によって後方に飛ばされるものと考えられる。この現
象は紙の電気抵抗や表面性及び添加物の種類によっても
大きく左右されるが、特に横線のような紙の搬送方向に
垂直なパターンのトナー像で最も発生しやすくなり、そ
のメカニズムから記録速度を増せば増すほど悪化する現
象である。
【0014】このような現象は従来の熱ローラ方式の装
置でも高速化する際に発生しており、その抑制策として
は、定着性を確保する必要性から熱的な条件を緩めるこ
とはできないので、トナーの紙に対する静電的な付着力
を増強する方法が考えられている。
【0015】例えば、熱ローラ方式では定着ローラの金
属部にトナーと同極性のバイアスを印加し、この金属部
表面に設けられた15μm以上の十分な膜厚を有する絶
縁離型層を挟んで電界を作用させて紙上のトナーを表面
側から反発電界によって押え込んだり、逆に加圧ローラ
側にトナーと逆極性(転写電荷と同極性)の電位を誘起
してトナーの紙への付着強度を増す方法が考案されてい
るが、絶縁層を介して作用する電界のみの影響力しかな
い為、絶縁層表面自体が通紙される紙との摺擦や転写電
荷の影響、紙に含まれる極性を有する添料の付着等の要
因により異常に帯電する事があり、効果が不完全になる
危険がある。
【0016】更にこのように絶縁層の片側にバイアスを
印加し続けていくと、長期的には絶縁層には記録材から
供給される逆極性の電荷が注入されていくので、最終的
には電界がキャンセルされて表面電位が0に近づいてし
まい、その効果が失われる可能性があった。
【0017】また、このような問題を緩和する為に加圧
ローラ側をある程度導電性にする方法も考案されている
が、加圧ローラ表面に導電性を付与するには導電性の添
加物を表層に混入させる必要があり、この添加物によっ
て表面の離型性が失われやすくなるので、この場合には
結果として加圧ローラ側にトナー付着による汚れを誘発
する危険があった。
【0018】更に、定着フイルムを用いる定着方式で
は、熱伝導性の制約から表層の膜厚を15μm以上に上
げることは難しく、例え絶縁性材料を用いてもその膜厚
が十分に確保できないために完全に電気的リークの無い
定着フィルムを実現することは困難であり、このような
バイアスを印加する方式では十分に電界を作用させるこ
とができないので、この後方トナー飛び散り現象に対す
る抑制効果はほとんど得られなかった。
【0019】また、例え絶縁性が十分に確保できたとし
ても、上記の絶縁性が高い場合の弊害が同様に存在する
うえ、この方式では定着フィルムを介して加熱ヒータと
加圧ローラが近接しているため、絶縁耐圧性確保の観点
から加圧ローラの導電性を上げるような対策も困難とな
る。
【0020】以上の絶縁性表層の問題を避ける為、逆に
定着回転体側の表層の絶縁性を下げて、ある程度の導電
性を持たせるように構成すると、この場合にはいずれの
定着方式においても表層を介して紙に付与された転写電
荷がリークしてしまうため、更にトナーの保持力が低下
し、トナーの後方飛び散りがより一層強く現れるように
なる。特に、フィルム定着方式では定着ニップ部の変形
量が大きく、定着入り口部における水蒸気の逃げ場が一
層狭くなるため、水蒸気の吹き出し方がより強くなるの
で、更に効果が得られなかった。
【0021】また、このほかに定着入り口前に、紙裏を
転写の帯電極性と同極性に再帯電する方法も考案されて
いるが、一度トナー像を形成された記録材の裏側に電荷
を付与するには、少なくとも紙の表面には接触せず紙の
搬送抵抗にもならないように、紙に非接触に再帯電する
必要があるが、搬送されている紙の位置は一定では無
く、不安定であり、紙裏全体を常に均一に再帯電するこ
とは困難で安定した効果を得ることは難しい。
【0022】更に、上記弊害の他に高速化に伴って記録
材上のトナーが定着側回転体表面に付着し、後に他の画
像領域に転移するオフセットと呼ばれる現象も悪化する
傾向がある。このオフセット現象の発生及びレベル悪化
要因としてはいくつかのメカニズムが考えられるが、そ
の一つとしてまず、定着性の低下がある。
【0023】これは単純に高速化によって定着ニップ部
を通過する時間が短くなり、記録材に十分な熱量を与え
ることが難しくなるために、下層のトナーの溶融が不十
分となって記録材とトナーの結合量が不足し、熱源のあ
る定着回転体側に表層の溶融トナーが粘着力によって付
着するものである。特に、記録材表面が粗く、凹凸が大
きい場合には、凹部のトナーに熱や圧力が十分行き渡り
にくくなりやすいので、この要因によるオフセットが発
生しやすくなる。
【0024】また、他のメカニズムとして静電的な要因
がある。これは定着側回転体表面には記録材の転写電荷
のリークを防ぐ為にある程度の高さの抵抗を有するよう
に設計する必要がある一方で、この抵抗の為、やはり抵
抗の高い記録材を連続通紙した場合に定着側回転体表面
に不要な帯電が生じ、その極性がトナーを引き付けるよ
うなトナーと逆の極性になった場合にオフセットとなる
もので、定着側回転体の抵抗が特に高い場合には、更に
記録材後端部が定着ニップ部を通過して定着側回転体表
面から剥離する際に生じる剥離帯電により、定着側回転
体表面にトナーと逆極性の強い帯電領域が形成されて、
次回の定着工程時にトナーを吸着する剥離オフセットと
呼ばれる現象も発生する。
【0025】更に他のオフセット悪化要因として高速化
による転写電荷の不足もある。
【0026】これは転写部において、単位時間当たりに
記録材裏面の単位面積当たりに付与すべき転写電荷が記
録材の通過速度の高速化によって追いつかなくなる場合
に生じるもので、環境変動や転写手段の汚れや耐久劣化
等の影響にもよるが、万一不足した場合には、結果とし
てトナーを記録材上に保持する十分な力が得られず、ト
ナーが定着回転体側にオフセットするものであり、この
場合には同時に上記の後方トナー飛び散り現象も悪化す
る。このようなオフセット現象が多発すると、定着回転
側にオフセットしたトナーはやがて加圧部材側に蓄積さ
れて記録材の裏面汚れという新たな問題を招くことにな
る。
【0027】以上の各問題を解決する対策として、図1
1に示すように定着フィルム表面をトナーと同極性に帯
電させる方法が考えられる。図11において、図8と同
一部分には同一符号を付して重複説明を省略する。本対
策では、新たにシールド電極18bと帯電ワイヤー18
aで構成されるコロトロン帯電器18を定着上フレーム
の内面に設けており、定着フイルムとのワイヤー間の距
離を約6mm離して対向させ、帯電ワイヤーに−4kv
を印加し、電流を約150μA流して定着フィルム表面
を均一に帯電させながら毎秒約95mmの速度で約7m
mのニップ幅を有する定着領域に、23℃/65%の環
境下で8時間以上放置し、含水率7%以上に吸湿させた
後方トナー飛び散り現象の比較的発生しやすい紙を連続
通紙して紙上トナーの定着を行った。
【0028】この時、トナー画像パターンとしては0.
2mm幅の横線を1mm間隔で繰り返し形成する横線パ
ターンを用い、温度条件としては定着温度を200℃に
設定し、定着器が完全に室温まで下がった状態から動作
を開始した。この結果、定着画像には後方トナー飛び散
り現象は認められず、良好な画像を得ることができた。
【0029】比較の為、上記実験条件と全く同一条件で
の電源のみをOFFした場合には、後方トナー飛び散り
現象が全域に多発し、上記構成で定着フィルム表面に帯
電を施すことによって、後方トナー飛び散り現象の発生
が大幅に抑制されることが判明した。更に、このON/
OFFによる画質の差は、高抵抗紙の連続通紙や表面の
凹凸の大きな粗い紙を通紙した場合のオフセットレベル
にも現れ、帯電をOFFした場合に生じていたオフセッ
トが帯電をONした後には明確に確認できないほど抑制
することができた。
【0030】しかしながら、上記対策には定着フィルム
を帯電させる際にオゾンガスが発生するという問題が新
たに生じた。このオゾンガスは、従来から人体に対して
有害である事が明確になっており、この対策の為、従来
の装置ではオゾンガスが発生するような場合には、必ず
オゾンを吸収させる為のオゾンフィルターを用いていた
が、このフィルターは数万回の画像形成回数しか耐久性
が無く、装置本体の製品寿命としては数十万回の画像形
成回数を保証する必要がある為、本体寿命の途中でフィ
ルターの交換作業が必要になり、メンテナンス性の悪化
や維持費の上昇を招くという問題を有している。
【0031】
【発明が解決しようとしている課題】以上のように、従
来の定着装置では、高速化しようとする際に生じる、後
方トナー飛び散り現象及びトナーの定着回転体側へのオ
フセット等の弊害対策として定着回転体または加圧回転
体の表面をコロナ帯電させる方法を用いたが、オゾンガ
スが発生する点及びその対策であるオゾンフィルターの
耐久性が製品寿命より低いという課題があった。
【0032】本発明は、上記のような課題を解消するた
めになされたもので、メンテナンス性悪化や維持費の上
昇等を招くことなく、高速化しても安定した定着画像が
得られる定着装置及びその定着装置を適用した画像形成
装置を得ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明に以下の構成から
なる定着装置及び画像形成装置である。
【0034】(1)熱源を有する回転体と、この回転体
表面と圧接部を形成する加圧部材とを有し、前記圧接部
に記録材を狭持搬送させて該記録材表面に静電的に付着
形成されたドナー像を固着させる定着装置において、絶
縁性離型性層で構成した前記回転体表面を前記トナーと
同極性に帯電する帯電手段を備え、この帯電手段の動作
タイミングとして1連のプリント動作開始時の定着準備
期間のみ帯電を行うように制御することを特徴とする定
着装置。
【0035】(2)前記帯電手段の動作タイミングとし
てプリント動作の有無に関らず、一度帯電を行ってから
次回の帯電を行うまでの間に帯電猶予時間を設けること
を特徴とする請求項1記載の定着装置。
【0036】(3)加熱源温度検知手段を備え、プリン
ト動作後の一定時間後の前記加熱源温度検知手段による
検知温度に応じて前記帯電猶予時間を可変とすることを
特徴とする請求項2記載の定着装置。
【0037】(4)加熱源温度検知手段による検知温度
に応じて前記帯電猶予時間を変化させる条件は、プリン
ト動作後の10分後の前記加熱源温度が60℃未満の場
合には15分、60℃以上100℃未満の場合には30
分、80℃以上の場合には45分とすることを特徴とす
る請求項3記載の定着装置。
【0038】(5)環境湿度検知手段を備え、この環境
湿度検知手段による検知湿度に応じて前記各帯電猶予時
間を延長可能とすることを特徴とする請求項1から請求
項4のうちのいずれか1項記載の定着装置。
【0039】(6)前記環境湿度検知手段による検知湿
度に応じて前記各帯電猶予時間を延長する条件及び延長
時間は、湿度が30%未満の場合には30分、30%以
上70%未満の場合には15分の時間延長を行うことを
特徴とする請求項5記載の定着装置。
【0040】(7)環境温度検知手段を備え、この環境
温度検知手段による検知温度に応じて、前記各帯電猶予
時間の時間延長を行うことを特徴とする請求項1から請
求項6のうちのいずれか1項記載の定着装置。
【0041】(8)前記環境温度検知手段による検知温
度に応じて、前記各帯電猶予時間の時間延長を行う条件
及び延長時間は、温度が18℃以上28℃未満の場合に
は10分、温度が28℃以上の場合には20分の時間延
長を行うものとすることを特徴とする請求項7記載の定
着装置。
【0042】(9)前記環境湿度検知手段及び前記環境
温度検知手段として温湿度の変化に応じて抵抗値が変化
する特性を有する転写ローラの抵抗変化を用いることを
特徴とする定着装置。
【0043】(10)前記転写ローラはイオン導電性ゴ
ムローラからなることを特徴とする定着装置。
【0044】(11)被記録材に未定着画像を形成担持
させる作像手段と、前記被記録材に形成担持させた未定
着トナーを加熱定着させる加熱定着手段を有する画像形
成装置において、前記加熱定着手段が請求項1から請求
項7のうちのいずれか1項記載の定着装置であることを
特徴とする画像形成装置。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を添
付図面に基づいて説明する。
【0046】実施の形態1.図1は本発明の実施の形態
1を表す定着装置の断面図、図2はその定着動作の制御
概要を示すフローチャートである。図1において、前記
図6と同部分には同一符号を付して重複説明を省略す
る。この実施の形態1は、定着フィルム表面を厚さ15
μmの完全な絶縁性離型性層13a’で構成し、帯電の
制御方法として図2のフローチャートに示すように、電
源をONし、プリント信号が発生した時点で定着装置は
加圧ローラを回転させるとともに0.5秒程度遅れてヒ
ータがONして加熱を開始し、サーミスタが定着温度2
00℃を検知するまでフルパワーでヒータを加熱させる
定着準備動作を開始する(ST1〜ST3)。この時、
加圧ローラ回転とほぼ同時に定着内部に設けたコロトロ
ン帯電器により、定着フィルム表面の帯電も開始され、
サーミスタが定着温度200℃を検知して定着準備期間
の終了を判断するまで、ヒータの加熱とコロトロン帯電
器の帯電を作用させ続ける(ST4、ST5)。
【0047】サーミスタが定着温度200℃を検知した
時点でこの定着準備を終了し、同時に帯電も停止させる
(ST6)。その後、プリント動作を開始して、指定さ
れた枚数分のプリントを終えてプリント動作を終了し
(ST7、ST8)、そのまま次回のプリント作業待機
状態に入り、電源がOFFされない限りもとのプリント
信号待ちの時点に戻る(ST9)。
【0048】以上のこの実施の形態1のフローチャート
に従うと、コロトロン帯電器を作動させているのは定着
準備期間の10秒前後の短時間のみであり、その後連続
プリントの枚数が何枚であろうとも再帯電は行わない。
【0049】これは後方トナー飛び散り現象及びオフセ
ット現象が室温状態から立ち上げた定着装置のプリント
開始から3〜5枚目程度までの定着装置全体が十分に暖
まっていない状態で最も悪化しやすく、それ以降の一度
昇温した後の定着装置では目立ちにくくなる傾向がある
こと。
【0050】また、環境条件にもよるが、少なくとも通
常のオフィス環境で使用される限りにおいて、この最初
の数枚程度の定着期間だけであれば、定着前に絶縁性の
高いフィルム表面を十分に帯電させておくだけで、その
後の帯電を行わなくともすぐにはフィルム表面の帯電は
減衰せず、その効果が保持されること。という2つの理
由を根拠として実施したものである。
【0051】実際にその効果を確認する為、このフロー
チャートに従って帯電動作を制御させて、定着開始前に
約10秒間だけ回転する定着フィルム表面から約6mm
の距離を隔てたコロトロン帯電器18に−4kvを印加
してフィルム表面を帯電した後、毎秒約95mmの速度
で約7mmのニップ幅を有する定着領域に、23℃/6
5%の環境下で8時間以上放置し、含水率7%以上に吸
湿させた後方トナー飛び散り現象の比較的発生しやすい
紙を、連続通紙して紙上トナーの定着を行ったところ、
定着画像には後方トナー飛び散り現象はほとんど発生せ
ず、良好な画像を得ることができた。
【0052】なお、この時、トナー画像パターンとして
は0.2mm幅の横線を1mm間隔で繰り返し形成する
横線パターンを用い、定着器が完全に室温まで下がった
状態から動作を開始した。
【0053】比較の為、上記実験条件と全く同一条件
で、予め定着フィルム表面をアルコール拭きによって除
電した後、電源のみをOFFした場合には後方トナー飛
び散り現象が全域に多発し、上記制御で定着フィルム表
面に帯電を施すことによって、後方トナー飛び散り現象
の発生が大幅に抑制されることを確認した。更に、この
フローチャートに従って、高抵抗紙の連続通紙や表面の
凹凸の大きな粗い紙を通紙した場合にも通常構成で発生
していたオフセットレベルも抑制することができた。
【0054】なお、この実施の形態1では、定着フィル
ムとして表層の下に導電性プライマー層を有する厚さ約
50μmのポリイミド樹脂を基層とするエンドレスフィ
ルムを用い、この導電プライマー層を接地することで、
発生する電荷が電界の作用により効率よくフィルム表面
に付与されるよう設定している。
【0055】以上のこの実施の形態1の構成及び制御を
用いることにより、装置の高速化に伴う後方トナー飛び
散り現象やオフセット現象の発生を抑制するためにコロ
トロン帯電器18を用いていながら、実際の総プリント
枚数及びその総プリント時間に比較してコロトロン帯電
器18の作動時間を大幅に節約することが可能となり、
オゾンフィルタの耐久寿命も大幅に延長させることが可
能となる。
【0056】実施の形態2.図3は本発明の実施の形態
2を表す定着動作の制御概要フローチャートである。こ
の実施の形態2の定着装置構成は実施の形態1と同様で
あり、コロトロン帯電器18の動作制御のみを図3のフ
ローチャートのように変更したものである。このフロー
チャーでは実施の形態1のフローチャートに対し、新た
に一度帯電を行った直後に次回の帯電を行うまでの経過
時間をカウントする不図示の時間カウンタを設け、一度
帯電を行ってから15分を経過しない間は一連のプリン
ト処理を何回行おうとも各定着準備期間中の帯電を行わ
ないように改良したものである。
【0057】このフローチャートの制御によれば、定着
装置の電源投入後、プリント信号が発生した時点で装置
は加圧ローラを回転させるとともに0.5秒程度遅れて
ヒータがONして加熱を開始し、サーミスタが定着温度
200℃を検知するまでほぼフルパワーでヒータを加熱
させる定着準備動作を開始する(ST11〜ST1
3)。この時、加圧ローラ回転とほぼ同時に定着内部と
設けたコロトロン帯電器を作動させて定着フィルム表面
の帯電も開始され、この帯電開始と同時に時間カウンタ
を起動させて帯電間隔時間Tのカウントを開始する(S
T14、ST15)。
【0058】その後、サーミスタが定着温度200℃を
検知して定着準備期間の終了を判断するまで、ヒー夕の
加熱とコロトロン帯電器の帯電を作用させ続ける。サー
ミスタが定着温度200℃を検知した時点で定着準備を
終了し、同時にコロトロン帯電器の帯電も停止させた
後、プリント動作を開始して指定された枚数分のプリン
トを終えた時点でプリント動作を終了する(ST16〜
ST19)。
【0059】この時点で、帯電間隔時間Tの値を確認し
(ST20)、もしT≧15分であれば、そのまま次回
の帯電をやり直すプリント作業待機状態に入り、電源が
OFFされない限り、帯電間隔時間TをT=0にリセッ
トした後(ST27、ST28)、もとのプリント信号
待ちの時点に戻るが、もしT<15分であれば、帯電間
隔時間Tのカウントを継続しつつ、次回の帯電をやり直
さないプリント作業待機状態に入る。
【0060】次のプリント信号が発生した時点で装置の
定着装置は、加圧ローラを回転させるとともに0.5秒
程度遅れてヒータがONして加熱を開始し、サーミスタ
が定着温度200℃を検知するまでほぼフルパワーでヒ
ータを加熱させる定着準備動作を開始する(ST21、
ST22)。この場合には定着装置内部に設けたコロト
ロン帯電器18を作動させず、そのままサーミスタが定
着温度200℃を検知して定着準備期間の終了を判断す
るまで、ヒータの加熱を続け、サーミスタが定着温度2
00℃を検知した時点で定着準備を終了し(ST2
3)、プリント動作を開始して指定された枚数分のプリ
ントを終えた時点でプリント動作を終了する(ST2
4、ST25)。
【0061】この時点で、再び帯電間隔時間Tの値を確
認し(ST26)、もしT≧15分であれば、そのまま
次回の帯電をやり直すプリント作業待機状態に入り、電
源がOFFされない限り、帯電間隔時間TをT=0にリ
セットした後、もとのプリント信号待ちの時点に戻る
が、もしT<15分であれば、帯電間隔時間Tのカウン
トを継続しつつ、次回の帯電をやり直さないプリント作
業待機状態に入るという工程を繰り返す。
【0062】以上のこの実施の形態2のフローチャート
に従うと、コロトロン帯電器18を作動させているのは
実施の形態1と同様に定着準備期間の10秒前後の短時
間のみであるうえ、更に1度帯電を行ってから15分を
経ない内は例え次にプリント信号を受けて定着準備動作
に入ったとしても、この時の定着準備期間中には帯電を
行わないので、実施の形態1に比べて帯電の頻度をさら
に少なくすることが可能となり、オゾンフィルタの寿命
を更に延長させることができるようになる。
【0063】これは一度定着動作を行ってから15分以
上経ない間は、環境によらず定着温度は十分高温を維持
しており、定着装置全体が暖まっている間は、上記の後
方トナー飛び散り現象及びオフセット現象も発生し難く
なる傾向があるという理由を根拠として実施したもので
ある。
【0064】実際にその効果を確認するため、このフロ
ーチャートに従って帯電動作を制御させて、定着開始前
に約10秒間だけ、回転する定着フィルム表面から距離
6mm隔てたコロトロン帯電器18に−14kvを印加
してフィルム表面を帯電した後、毎秒約95mmの速度
で約7mmのニップ幅を有する定着領域に、23℃/6
5%の環境下で8時間以上放置し、含水率7%以上に吸
湿させた後方トナー飛び散り現象の比較的発生しやすい
紙を連続通紙して紙上トナーの定着を行ったところ、定
着画像には後方トナー飛び散り現象はほとんど発生せ
ず、良好な画像を得ることができた。次に14分後に再
度プリント動作を行い、この時には定着準備期間中にコ
ロトロン帯電器18による帯電を行わずに、上記と同様
の条件で後方トナー飛び散り現象の比較的発生しやすい
紙を連続通紙して紙上トナーの定着を行ったところ、定
着画像にはやはり後方トナー飛び散り現象はほとんど発
生せず、良好な画像を得ることができた。
【0065】なお、以上の各プリント時のトナー画像パ
ターンとしては、0.2mm幅の横線を1mm間隔で繰
り返し形成する横線パターンを用い、温度条件としては
定着温度を200℃に設定した。比較の為、上記実験条
件と全く同一条件での電源のみをOFFした場合には、
後方トナー飛び散り現象が全域に多発し、上記制御で定
着フィルム表面に帯電を施すことによって、後方トナー
飛び散り現象の発生が大幅に抑制されることを確認し
た。更に、このフローチャートに従って、高抵抗紙の連
続通紙や表面の凹凸の大きな粗い紙を通紙した場合にも
通常構成で発生していたオフセットレベルも抑制するこ
とができた。
【0066】なお、この実施の形態2では、定着フィル
ムとして表層の下に導電性プライマー層を有する厚さ約
50μmのポリイミド樹脂を基層とするエンドレスフィ
ルムを用い、この導電プライマー層を接地することで発
生する電荷が電界の作用により効率よく、フィルム表面
に付与されるよう設定している。
【0067】以上のこの実施の形態2の構成及び制御を
用いることにより、実施の形態1では帯電がプリント開
始前の定着準備期間中に毎回実施されるため、1枚だけ
のプリント動作が連続プリントにならない程度の最短時
間間隔で断続的に繰り返されるような定着装置の使用が
された場合には、総帯電時間の抑制効果が十分に得られ
ない場合があり得たが、この実施の形態では少なくとも
1回目の帯電から15分間以上経ない内は再度帯電を行
わないので、実施の形態1の場合よりも更に確実に、実
際の総プリント枚数及びその総プリント時間に比較し
て、コロトロン帯電器18の作動時間を大幅に節約する
ことが可能となり、オゾンフィルタの耐久寿命も大幅に
延長させることが可能となる。
【0068】実施の形態3.図4は本発明の実施の形態
3を表す定着動作の制御概要フローチャートである。こ
の実施の形態3の定着器構成は実施の形態1と同様であ
り、コロトロン帯電器18の動作制御のみを図4のフロ
ーチャートのように変更したものである。
【0069】このフローチャートでは実施の形態2のフ
ローチャートと同様に、一度帯電を行った直後に次回の
帯電を行うまでの経過時間をカウントする不図示の時間
カウンタを設けているが、この実施の形態3では更にこ
の時間カウンタに別途プリント動作を終了した直後から
一定時間をカウントさせ、定着装置が停止してから、こ
の一定時間後の定着装置の加熱源温度状態を検知し、一
度帯電を行ってから次回の帯電を許可するまでの時間間
隔を、この加熱源の温度状態に応じて可変制御するよう
に改良したものである。
【0070】このフローチャートの制御によれば、定着
装置の電源投入後、1回目のプリント動作を終了するま
でのフロー(ST31〜S40)は実施の形態2と同様
であるが、帯電開始からの時間カウントとは別に更にプ
リント動作停止後から10分間の時間をカウントさせ、
もしこの間に次のプリント信号が出された場合にはその
まま帯電をやり直さないモードのフローに移ってプリン
トを行い、逆にプリント信号が出されない場合には10
分経過後のサーミスタ温度の評価を行い、その結果を基
に表1のような対応に従って各サーミスタ温度領域に適
した帯電間隔時間Tの値Xを決定し、もしT≧Xであれ
ば(ST41、ST42)、そのまま帯電をやり直す次
回のプリント作業待機状態に入り、電源がOFFされな
い限り、帯電間隔時間TをT=0にリセットした後(S
T48、ST49)、もとのプリント信号待ちの時点に
戻るが、もしT<Xであれば、帯電間隔時間Tのカウン
トを継続しつつ、次回の帯電をやり直さないプリント作
業待機状態に入り、次のプリント動作を開始する。
【0071】その後、プリント動作を終了した時点で
(ST43〜ST46)、再度帯電間隔時間Tをチェッ
クし(ST47)、もしT≧Xであれば、そのまま帯電
をやり直す次回のプリント作業待機状態に入り、電源が
OFFされない限り、帯電間隔時間TをT=0にリセッ
トした後、もとのプリント信号待ちの時点に戻るが、も
しT<Xであれば、帯電間隔時間Tのカウントを継続し
つつ、次回の帯電をやり直さないプリント作業待機状態
に入り、次のプリント動作を開始するという工程を繰り
返す。
【0072】以上のこの実施の形態3のフローチャート
に従うと、コロトロン帯電器18を作動させているの
は、実施の形態1と同様に定着準備期間の10秒前後の
短時間のみであるうえ、更に1度帯電を行ってから次回
の帯電を許可するまでの時間間隔を、その時の装置の使
用条件によって異なる定着装置の温度状態に応じて実施
の形態2の一定時間の15分より長くできる場合を設定
できるので、実施の形態2に比べて帯電の頻度をさらに
少なくすることが可能となり、オゾンフィルタの寿命を
更に延長させることができるようになる。
【0073】これは実施の形態2と同様に一度定着動作
を行ってから15分以上経ない間は、環境によらず定着
装置温度は十分高温を維持しているが更に事前の装置の
使用状態によっては定着装置の暖まり具合に差があり、
例えば連続で多量のプリントを行って定着装置全体が飽
和するほど十分に暖まった場合には15分を経過して
も、定着装置には弊害現象の抑制効果が得られるような
高温状態が維持されるという理由を根拠として実施した
ものである。
【0074】表1の結果は実際にある熱容量を有する定
着装置を用いて、一度様々な通紙条件で定着装置を動作
させ、停止してから10分後のサーミスタ温度を評価し
た結果に応じて最初の帯電からの経過時間によって後方
トナー飛び散り現象のレベルが悪化しはじめる時間差を
評価した結果に基づいて作成したものであり、実際にそ
の効果を確認する為、上記の一連の評価条件と同一条件
で1枚プリントして10分後のサーミスタ温度が約50
℃となった場合には、最初の帯電から15分以上経過す
ると、後方トナー飛び散りの悪化傾向が認められ、10
枚連続プリントして10分後のサーミスタ温度が約80
℃となった場合には、最初の帯電から30分以上経過し
てようやく後方トナー飛び散りの悪化傾向が認められ、
50枚連続プリントして1O分後のサーミスタ温度が約
120℃となった場合には、最初の帯電から45分以上
経過してようやく後方トナー飛び散りの悪化傾向が認め
られた。
【0075】以上の実施の形態3の構成及び制御を用い
ることにより、実施の形態2ではプリント動作が15分
以上経過するたびに帯電動作を繰り返していたが、この
実施の形態3ではその時の装置の使用状態によって15
分以上再帯電するまでの時間を延長できるので、実施の
形態2の場合よりも更に確実に、実際の総プリント枚数
及びその総プリント時間に比較して、コロトロン帯電器
18の作動時間を節約することが可能となり、オゾンフ
ィルタの耐久寿命も更に延長させることが可能となる。
【0076】実施の形態4.図5は本発明の実施の形態
4を表す定着動作の制御概要フローチャートである。こ
の実施の形態4の定着装置構成は実施の形態例1と同様
であり、この実施の形態4では構成上更に装置に不図示
の温湿度センサを設けており、装置の使用されている環
境条件を検知することができるようになっている。
【0077】この実施の形態4ではこの温湿度センサの
測定結果を基に更に帯電間隔時間の延長の可能性を高め
ており、このフローチャートでは実施の形態3のフロー
チャートと同様に、一度帯電を行った直後に次回の帯電
を行うまでの経過時間をカウントする不図示の時間カウ
ンタを設け、更にこの時間カウンタに別途プリント動作
を終了した直後から一定時間をカウントさせ、定着装置
が停止してから、この一定時間後の定着装置の加熱源温
度状態を検知し、一度帯電を行ってから次回の帯電を許
可するまでの時間間隔をこの加熱源の温度状態に応じて
可変制御するようにしたうえ、その時の環境条件を温湿
度センサによって検知し、その環境条件が定着器の保温
効果を促進する場合や帯電の減衰性を抑制する場合に更
に帯電間隔時間の延長を行うように改良したものであ
る。
【0078】このフローチャートの制御によれば、装置
の電源投入後、1回目のプリント動作を終了し、プリン
ト動作停止後から10分間の時間をカウントさせ(ST
51〜ST59)、もしこの間に次のプリント信号が出
された場合には、そのまま帯電をやり直さないモードの
フローに移ってプリントを行い(ST60、ST64〜
ST69)、逆にプリント信号が出されない場合には1
0分経過後のサーミスタ温度の評価を行い(ST6
1)、その結果を基に表1のような対応に従って各サー
ミスタ温度領域に適した帯電間隔時間Tの値Xを決定し
た後、この時の温湿度を測定し、各温度領域及び湿度領
域に応じて表2−1、2−2、2−3を基に延長時間Y
決定し(ST62)、上記のXにYを加算した結果を帯
電間隔時間として用いるように改良している(ST6
3)。
【0079】以上のこの実施の形態4のフローチャート
に従うと、コロトロン帯電器18の作動間隔時間は実施
の形態3よりも更に長くできる可能性を高められるの
で、全体として帯電の頻度をさらに少なくすることが可
能となり、オゾンフィルタの寿命を更に延長させること
ができるようになる。
【0080】これは実施の形態3の制御に加えて、更に
装置の周囲温度がある程度高い場合には定着装置の温度
低下率が抑制されること、また、周囲湿度がある程度低
くなると、一度帯電された表面の電位の減衰率が抑制さ
れるという理由を根拠として実施したものである。
【0081】表2−1、2−2、2−3の結果は実際に
ある熱容量を有する定着装置を用いて、環境条件を変え
て一度様々な通紙条件で定着器を動作させ、停止してか
ら10分後のサーミスタ温度を評価した結果に応じて、
最初の帯電からの経過時間によって、後方飛び散りドナ
ー飛び散り現象のレベルが悪化しはじめる時間差を評価
した結果に基づいて作成したものである。
【0082】以上のこの実施の形態の構成及び制御を用
いることにより、実施の形態3では装置の環境条件によ
らず、その時の装置の使用状態のみによって15分以上
再帯電するまでの時間を延長していたが、この実施の形
態では環境条件に応じて実施の形態3の場合よりも更に
延長時間を追加できるようになるので、更に実際の総プ
リント枚数及びその総プリント時間に比較してコロトロ
ン帯電器18の作動時間を節約することが可能となり、
オゾンフィルタの耐久寿命も更に延長させることが可能
となる。
【0083】実施の形態5.図6は本発明の実施の形態
5を表す定着動作の制御概要フローチャートである。こ
の実施の形態5の定着装置構成は実施の形態1と同様で
あり、この実施の形態5では実施の形態4の温湿度セン
サの代りに環境変動に応じて抵抗値が変化する転写ロー
ラを用いている。
【0084】この実施の形態5では転写ローラの材料と
してイオン導電性ゴムを用いており、このイオン導電性
転写ローラには環境に応じて表3−1、3−2、3−3
に示すようにその抵抗値が容易に十分な差をもって変化
するという特性が顕著であり、一種の環境センサとして
利用する事ができる。
【0085】このため、この転写ローラを用いると、実
施の形態4のように高温低湿や低温高湿度の極端な環境
条件の検出は不可能なものの、通常のオフィス環境にあ
りえるような温度20℃〜40℃、湿度10%〜80%
程度の範囲の常温常湿度(N/N)、低温低湿度(L/
L)、高温高湿度(H/H)等の環境領域に限って使用
することを前提とすることで、新たに環境センサを設け
ることなく、転写ローラの抵抗値を測定するだけで実施
の形態4と同様の帯電間隔時間の延長制御が可能とな
る。
【0086】このフローチャートでは実施の形態5のフ
ローチャートのプリント信号を受け取った後に、この転
写ローラの抵抗検知を行い、その結果を表3−1、3−
2、3−3に対応させて帯電間隔時間への追加時間Zを
求め(ST61〜ST70)、プリント動作を終了し、
プリント動作停止後から10分間の時間をカウントさせ
(ST71)、もしこの間に次のプリント信号が出され
た場合には、そのまま帯電をやり直さないモードのフロ
ーに移ってプリントを行い(ST74〜ST78)、逆
にプリント信号が出されない場合には10分経過後のサ
ーミスタ温度の評価を行い(ST72)、その結果を基
に表1のような対応に従って各サーミスタ温度領域に適
した帯電間隔時間Tの値Xを決定した後、上記のZをX
に加算した結果を帯電間隔時間として用いるように改良
している(ST73)。
【0087】なお、実施の形態4で環境検知をプリント
動作終了後に行ったのに対して、この実施の形態5で転
写ローラの抵抗検知をプリント信号を受け取った時に行
うように、測定タイミングを変更しているのは、プリン
ト動作終了後では装置の機内温度が上昇している可能性
が高く、転写ローラがこの機内昇温の影響を受けて周囲
の環境温度より高めに誤検知することを防ぐ為である。
【0088】以上のこの実施の形態5のフローチャート
に従うと、実際のオフイス環境で必要とされる実用上の
性能としては実施の形態4と同等の効果が得られ、且
つ、実施の形態4のように新たに環境センサを設けるこ
となく、実施の形態3の場合よりも更に延長時間を追加
できるようになるので、装置の複雑化やコストUPを招
くことなく、更に実際の総プリント枚数及びその総プリ
ント時間に比較してコロトロン帯電器の作動時間を節約
することが可能となり、オゾンフィルタの耐久寿命も更
に延長させることが可能となる。実施の形態6.図7に
示す画像形成工程の定着器10として、前記実施の形態
1から実施の形態5のうちのいずれかの定着装置を適用
することにより、高品質の定着画像を得ることができる
画像形成装置が得られる。
【0089】
【表1】
【0090】
【表2】
【0091】
【表3】
【0092】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、定着側
回転体または加圧回転体の近傍に設けた帯電手段を用
い、その帯電動作期間を定着準備期間に限定し、更に温
度や湿度の環境条件によって各帯電実施期間の間に帯電
猶予期間を設けることで、製品寿命に対する帯電実施時
間を大幅に減少できるように構成したので、装置の高速
化に伴って悪化するニップ入り口部で記録材上の未定着
トナーの一部が後方に吹き飛ばされる現象やオフセット
の発生を抑制することが、人体に有害なオゾンガスを多
量に発生することもなく、またオゾンを吸収する為のオ
ゾンフィルタを使用することによる装置のメンテナンス
性の悪化や維持費の増大を招くこともなく実現する事が
できるとともに、オゾンフィルタの寿命を十分長く確保
し、良好な画質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による定着装置の断面図
である。
【図2】本発明の実施の形態1の動作を説明するフロー
チャートである。
【図3】本発明の実施の形態2の動作を説明するフロー
チャートである。
【図4】本発明の実施の形態3の動作を説明するフロー
チャートである。
【図5】本発明の実施の形態4の動作を説明するフロー
チャートである。
【図6】本発明の実施の形態5の動作を説明するフロー
チャートである。
【図7】従来例の装置全体構成概略説明図。
【図8】従来の定着装置の断面図。
【図9】従来の定着フィルム接地方法の説明図である。
【図10】後方トナー飛び散りメカニズムの説明図であ
る。
【図11】内部帯電器を有する定着器断面図。
【符号の説明】
1 帯電ローラ、2 感光ドラム、3 露光手段、4
現像器、4a 現像ブレード離型性層、4b 現像スリ
ーブ、5 トナー、6 搬送ローラ、7 記録材、8
転写ローラ、10 定着器、11 ヒータ 11’ サ
ーミスタ、12ヒータホルダー、13 定着フィルム
(回転体)、14 加圧ローラ定着フイルム(加圧部
材)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴見 雅彦 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA14 DA39 EA01 ED25 EF06 EF12 2H032 BA19 CA14 2H033 AA10 AA42 BA13 BB14 BE03 CA01 CA11 CA22

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源を有する回転体と、この回転体表面
    と圧接部を形成する加圧部材とを有し、前記圧接部に記
    録材を狭持搬送させて該記録材表面に静電的に付着形成
    されたドナー像を固着させる定着装置において、絶縁性
    離型性層で構成した前記回転体表面を前記トナーと同極
    性に帯電する帯電手段を備え、この帯電手段の動作タイ
    ミングとして1連のプリント動作開始時の定着準備期間
    のみ帯電を行うように制御することを特徴とする定着装
    置。
  2. 【請求項2】 前記帯電手段の動作タイミングとしてプ
    リント動作の有無に関らず、一度帯電を行ってから次回
    の帯電を行うまでの間に帯電猶予時間を設けることを特
    徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 加熱源温度検知手段を備え、プリント動
    作後の一定時間後の前記加熱源温度検知手段による検知
    温度に応じて前記帯電猶予時間を可変とすることを特徴
    とする請求項2記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 加熱源温度検知手段による検知温度に応
    じて前記帯電猶予時間を変化させる条件は、プリント動
    作後の10分後の前記加熱源温度が60℃未満の場合に
    は15分、60℃以上100℃未満の場合には30分、
    80℃以上の場合には45分とすることを特徴とする請
    求項3記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 環境湿度検知手段を備え、この環境湿度
    検知手段による検知湿度に応じて前記各帯電猶予時間を
    延長可能とすることを特徴とする請求項1から請求項4
    のうちのいずれか1項記載の定着装置。
  6. 【請求項6】 前記環境湿度検知手段による検知湿度に
    応じて前記各帯電猶予時間を延長する条件及び延長時間
    は、湿度が30%未満の場合には30分、30%以上7
    0%未満の場合には15分の時間延長を行うことを特徴
    とする請求項5記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 環境温度検知手段を備え、この環境温度
    検知手段による検知温度に応じて、前記各帯電猶予時間
    の時間延長を行うことを特徴とする請求項1から請求項
    6のうちのいずれか1項記載の定着装置。
  8. 【請求項8】 前記環境温度検知手段による検知温度に
    応じて、前記各帯電猶予時間の時間延長を行う条件及び
    延長時間は、温度が18℃以上28℃未満の場合には1
    0分、温度が28℃以上の場合には20分の時間延長を
    行うものとすることを特徴とする請求項7記載の定着装
    置。
  9. 【請求項9】 前記環境湿度検知手段及び前記環境温度
    検知手段として、温湿度の変化に応じて抵抗値が変化す
    る特性を有する転写ローラの抵抗変化を用いることを特
    徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 前記転写ローラはイオン導電性ゴムロ
    ーラからなることを特徴とする定着装置。
  11. 【請求項11】 記録材に未定着画像を形成担持させる
    作像手段と、前記記録材に形成担持させた未定着トナー
    を加熱定着させる加熱定着手段を有する画像形成装置に
    おいて、前記加熱定着手段が請求項1から請求項7のう
    ちのいずれか1項記載の定着装置であることを特徴とす
    る画像形成装置。
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