JP2000155262A - 可変焦点距離レンズ系 - Google Patents

可変焦点距離レンズ系

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JP2000155262A
JP2000155262A JP10329501A JP32950198A JP2000155262A JP 2000155262 A JP2000155262 A JP 2000155262A JP 10329501 A JP10329501 A JP 10329501A JP 32950198 A JP32950198 A JP 32950198A JP 2000155262 A JP2000155262 A JP 2000155262A
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lens
lens group
focal length
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Motoyuki Otake
基之 大竹
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、高変倍化に適した可変焦点距離レン
ズ系。 【解決手段】 最も像側に配置された負レンズ群GB
と、その物体側に隣接して配置された正レンズ群GAと
を備えている。広角端から望遠端へのレンズ位置状態の
変化に際して、正レンズ群GAと負レンズ群GBとの間
隔が減少するように物体側へ移動する。正レンズ群GA
は、開口絞りの像側に配置された両凸レンズを含んでい
る。負レンズ群GBは、物体側から順に、像側に凸面を
向け且つ両側面が非球面状に形成された正レンズLp
と、物体側に凹面を向けた負レンズLnとを有する。条
件式(1)および(2)を満足する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は可変焦点距離レンズ
系に関し、特に高変倍化に適した可変焦点距離レンズ系
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯性(小型化および軽量化にお
いて優れていること)の重視されるレンズシャッター式
カメラでは、撮影光学系としてズームレンズを備えたカ
メラが主流である。カメラ本体の小型化を実現するには
光学系の小型化が重要であり、望遠型の屈折力配置を用
いてレンズ全長の短縮を図っている。ズームレンズで
は、焦点距離の変化により撮影者の意図に合わせた撮影
を自在に行なうことができるというユーザーメリットが
ある反面、焦点距離の変化に伴ってレンズ全長が大きく
変化するので、カメラ本体の小型化が難しい。
【0003】なお、カメラ本体の小型化は、レンズ径の
小型化によるカメラ本体の幅および高さの小型化と、レ
ンズ厚およびレンズ全長の小型化(薄肉化および短縮
化)によるカメラ本体の厚さの小型化(薄肉化)とに分
類される。ここで、レンズ厚の薄肉化にはレンズ枚数の
削減が適切であり、レンズ全長の短縮化には各レンズの
屈折力を強めることが効果的である。しかしながら、い
ずれの場合にも、各レンズで発生する諸収差が増大する
ため、高性能化が難しくなる。
【0004】近年、非球面レンズの加工技術が向上し、
それに従って非球面レンズを積極的に取り入れることに
より、少ないレンズ枚数でも良好な光学性能を得ること
ができるようになってきている。非球面レンズは、開口
絞りの近傍に配置される場合には主に球面収差の補正に
効果を発揮し、開口絞りから離れて配置される場合には
軸外収差の補正に効果を発揮する。この非球面レンズの
収差補正上の機能を利用し、各レンズ面の屈折力が高ま
ることに付随して発生する光学性能の劣化を良好に抑え
て、撮影光学系の小型化を実現することができる。
【0005】非球面レンズは、一方の面だけが非球面状
に形成された片側非球面レンズと、双方の面がともに非
球面状に形成された両側非球面レンズとに分類される。
片側非球面レンズを導入する方が一般的であるが、両側
非球面レンズを導入した可変焦点距離レンズ系が、例え
ば特開平3−127012号公報や特開平4−7881
1号公報に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、非球面
レンズをより積極的に収差補正に活用する場合、収差補
正上の効果を高めるために基準球面からの非球面の変位
量(基準球面と非球面との間の光軸方向の距離)を大き
くすると、偏心が微小量であってもレンズの性能が著し
く劣化してしまう。
【0007】特開平3−127012号公報や特開平4
−78811号公報に開示された可変焦点距離レンズ系
では、各非球面の収差補正機能が明確でなく、非球面を
導入することによる小型化や高性能化の効果が充分に引
き出されていないという不都合があった。加えて、非球
面レンズが多用されているので、製造時に発生する偏心
等による性能劣化が大きくなり易く、安定した品質の製
品を消費者に提供することもできないという不都合があ
った。
【0008】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
のであり、小型で、高変倍化に適した可変焦点距離レン
ズ系を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明では、レンズ系の最も像側に配置された負の
屈折力を有する負レンズ群GBと、該負レンズ群GBの
物体側に隣接して配置された正の屈折力を有する正レン
ズ群GAとを備え、広角端状態から望遠端状態へのレン
ズ位置状態の変化に際して、前記正レンズ群GAと前記
負レンズ群GBとの間隔が減少するように、前記正レン
ズ群GAおよび前記負レンズ群GBが物体側へ移動する
可変焦点距離レンズ系において、前記正レンズ群GA
は、開口絞りの像側に配置された両凸レンズを含み、前
記負レンズ群GBは、物体側から順に、像側に凸面を向
け且つ物体側の面および像側の面がともに非球面状に形
成された正レンズLpと、物体側に凹面を向けた負レン
ズLnとを有し、広角端状態における前記負レンズ群G
Bの横倍率をβwbとし、前記負レンズ群GB中の前記負
レンズLnの焦点距離をfnとし、前記負レンズ群GB
中の前記正レンズLpの焦点距離をfpとし、前記負レ
ンズ群GBの焦点距離をfbとしたとき、 1.35<βwb<1.60 1.3<(|fn|+fp)/|2・fb|<2.6 の条件を満足することを特徴とする可変焦点距離レンズ
系を提供する。
【0010】本発明の好ましい態様によれば、前記正レ
ンズ群GA中において最も像側に配置された正レンズL
aの焦点距離をfaとし、前記負レンズ群GBの焦点距
離をfbとしたとき、 0.65<fa/|fb|<1.60 の条件を満足する。
【0011】また、本発明の別の好ましい態様によれ
ば、前記開口絞りよりも物体側に配置されたレンズ群の
望遠端状態における合成焦点距離をfxとし、望遠端状
態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたとき、 −2.0<ft/fx<0.7 の条件を満足する。
【0012】
【発明の実施の形態】一般的に、レンズシャッター式カ
メラにはレンズ全長の短い光学系が適していることが知
られている。そこで、この種のカメラには、主に望遠型
の屈折力配置を有する光学系が用いられている。特に、
レンズシャッター式カメラに用いられるズームレンズで
は、負レンズ群を最も像側に配置してレンズ全長を短縮
化している。なお、本明細書において、負レンズ群とは
全体として負屈折力を有するレンズ群であり、正レンズ
群とは全体として正屈折力を有するレンズ群である。
【0013】本発明においては、以下の条件〜を満
足するように構成することにより、小型で高変倍化に適
した可変焦点距離レンズ系を達成することができる。 光学系の最も像側に負レンズ群GBを配置し、その物
体側に隣接して正レンズ群GAを配置し、正レンズ群G
A中またはその近傍に開口絞りを配置する。 広角端状態から望遠端状態へのレンズ位置状態の変化
に際して、正レンズ群GAと負レンズ群GBとの間隔が
減少するように正レンズ群GAおよび負レンズ群GBを
ともに物体側へ移動させる。
【0014】負レンズ群GBは、物体側から順に、像
側に凸面を向けた正レンズLpと、その像側に空気間隔
を隔てて配置され且つ物体側に凹面を向けた負レンズL
nとで構成されている。 負レンズ群GB中の正レンズLpは、物体側の面およ
び像側の面がともに非球面状に形成された両側非球面レ
ンズである。 正レンズ群GAは、開口絞りよりも像側に配置された
正レンズLaを含んでいる。
【0015】条件は、レンズ全長を短縮しながら高性
能化を図るための条件である。本発明では、従来技術と
同様に、負レンズ群GBの物体側に少なくとも1つの正
レンズ群を配置し、負レンズ群GBよりも物体側に配置
されたレンズ群の合成屈折力を強い正屈折力に設定する
ことにより、レンズ全長を短縮している。
【0016】条件は、高い変倍比を維持しながら高性
能化を図るのに必要な条件である。本発明では、広角端
状態において正レンズ群GAと負レンズ群GBとの間隔
を広げて配置し、バックフォーカスを短くしている。こ
れにより、負レンズ群GBを通過する軸外光束を光軸か
ら離し、軸上収差と軸外収差とを同時に補正している。
また、広角端状態から望遠端状態へのレンズ位置状態の
変化に際して、正レンズ群GAと負レンズ群GBとの間
隔を狭めるように正レンズ群GAおよび負レンズ群GB
を物体側へ移動させる。この結果、負レンズ群GBを通
過する軸外光束が光軸に近づき、レンズ位置状態の変化
に伴って発生する軸外収差の変動を良好に補正すること
ができる。
【0017】条件は、レンズ径の小型化を図るための
条件である。本発明では、負レンズ群GBを通過する軸
外光束は、正レンズLpで一旦収れんされた後に、負レ
ンズLnで発散される。その結果、レンズ径の小型化を
図ることができる。
【0018】条件は、より高性能化を図るための条件
である。片側非球面レンズを導入することにより、広角
端状態で発生するコマ収差を良好に補正し、画面周辺部
の画質を向上させることができる。しかしながら、導入
した片側非球面の収差補正上の効果を高めようとする
と、前述したように、レンズ周縁部で非球面と基準球面
との間の変位量が大きくなる。その結果、製造時に発生
する偏心が微小であっても、性能が著しく劣化してしま
う。
【0019】そこで、本発明では、正レンズLpの両側
のレンズ面を非球面状に形成し、物体側の非球面が主に
望遠端状態における軸上収差を補正し、像側の非球面が
主に軸外収差を補正している。すなわち、物体側の非球
面では、基準球面と非球面との変位量がレンズ縁端部で
比較的小さい。また、像側の非球面では、基準球面と非
球面との変位量がレンズ中央部では小さく、レンズ縁端
部では大きい。このように、正レンズLpに導入された
2つの非球面において収差補正上の機能を分離すること
により、製造時に微小の偏心が発生しても偏心に起因す
る性能劣化を小さくすることができる。
【0020】条件は、広角端状態で発生しがちな正の
歪曲収差を良好に補正するための条件である。開口絞り
よりも像側に正レンズLaと負レンズ群GBとを配置す
ることにより、開口絞りを挟んだ屈折力配置が対称型に
近づき、正の歪曲収差を良好に補正することができる。
【0021】以下、本発明の条件式を参照しながら、本
発明の構成についてさらに詳細に説明する。本発明にお
いては、上述の基本的な構成に加えて、以下の条件式
(1)および(2)を満足する。 1.35<βwb<1.60 (1) 1.3<(|fn|+fp)/|2・fb|<2.6 (2) ここで、βwbは、広角端状態における負レンズ群GBの
横倍率である。また、fnは負レンズ群GB中の負レン
ズLnの焦点距離であり、fpは負レンズ群GB中の正
レンズLpの焦点距離である。さらに、fbは、負レン
ズ群GBの焦点距離である。
【0022】条件式(1)は、小型化と高性能化とのバ
ランスを図るための条件式である。条件式(1)の上限
値を上回ると、負レンズ群GBによる(負レンズ群GB
よりも物体側に配置されたレンズ群の)拡大率が大きく
なるため、負レンズ群GBよりも物体側に配置されたレ
ンズ群で発生する諸収差が特に望遠端状態でより拡大さ
れ、所要の光学性能を得ることができなくなってしま
う。逆に、条件式(1)の下限値を下回ると、広角端状
態で負レンズ群GBを通過する軸外光束が光軸から離れ
るため、レンズ径の小型化を充分に達成することができ
なくなってしまう。
【0023】条件式(2)は、最も像側に配置された負
レンズ群GBを構成する正レンズLpの焦点距離と負レ
ンズLnの焦点距離との比について適切な範囲を規定す
る条件式である。条件式(2)の上限値を上回ると、正
レンズLpの屈折力および負レンズLnの屈折力が弱く
なり、結果としてレンズ径が大きくなってしまう。逆
に、条件式(2)の下限値を下回ると、正レンズLpの
屈折力および負レンズLnの屈折力が強くなる。その結
果、正レンズLpを製造する際に物体側レンズ面と像側
レンズ面との間に微小の相互偏心が発生すると、その微
小偏心に起因して性能が大きく劣化してしまう。
【0024】また、本発明においては、より良好な結像
性能を得るために、以下の条件式(3)を満足すること
が望ましい。 0.65<fa/|fb|<1.60 (3) ここで、faは、正レンズ群GA中において最も像側に
配置された正レンズLaの焦点距離である。また、fb
は、負レンズ群GBの焦点距離である。
【0025】条件式(3)は、レンズ径の小型化と高性
能化とのバランスを図るための条件式である。条件式
(3)の上限値を上回ると、広角端状態において負レン
ズ群GBを通過する軸外光束が光軸から離れるため、レ
ンズ径が大型化してしまうので好ましくない。逆に、条
件式(3)の下限値を下回ると、広角端状態において負
レンズ群GBを通過する軸外光束が光軸に近づくため、
望遠端状態での軸上収差と広角端状態での軸外収差とを
それぞれ独立に補正することができなくなるので好まし
くない。つまり、負レンズ群GB中に配置された両側非
球面レンズLpにおいて物体側のレンズ面と像側のレン
ズ面との間で収差補正機能の分離を図ることができなく
なり、製造時に発生する偏心量が微小であっても性能が
大きく劣化するので好ましくない。
【0026】また、本発明においては、より良好な結像
性能を得るために、以下の条件式(4)を満足すること
が望ましい。 −2.0<ft/fx<0.7 (4) ここで、fxは、開口絞りよりも物体側に配置されたレ
ンズ群の望遠端状態における合成焦点距離である。ま
た、ftは、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距
離である。
【0027】条件式(4)は、レンズ全長の短縮化およ
び正の歪曲収差の良好な補正のための条件式である。条
件式(4)の上限値を上回ると、広角端状態で発生する
正の歪曲収差を良好に補正することができなくなるので
好ましくない。逆に、条件式(4)の下限値を下回る
と、レンズ全長が大型化してしまうので、好ましくな
い。
【0028】また、本発明においては、レンズ系の最も
物体側に配置された正の屈折力を有する第1レンズ群G
1を備え、以下の条件式(5)を満足することが望まし
い。 0.4<f1/(fw・ft)1/2 <1.0 (5) ここで、f1は、第1レンズ群G1の焦点距離である。
また、fwおよびftは、それぞれ広角端状態および望
遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離である。
【0029】条件式(5)は、レンズ径の小型化とレン
ズ全長の短縮化とのバランスを図るための条件式であっ
て、第1レンズ群G1の焦点距離について適切な範囲を
規定している。条件式(5)の上限値を上回ると、望遠
端状態でのレンズ全長が大型化し、小型化を充分に図る
ことができなくなるので好ましくない。逆に、条件式
(5)の下限値を下回ると、望遠端状態において第1レ
ンズ群G1を通過する軸外光束が光軸から離れ、その結
果レンズ径が大型化するので好ましくない。
【0030】また、本発明では、第1レンズ群G1によ
る収斂作用を広角端状態よりも望遠端状態でより強める
ために、広角端状態から望遠端状態へのレンズ位置状態
の変化に際して第1レンズ群G1と正レンズ群GAとの
間隔を増大させることが望ましい。さらに、本発明で
は、負レンズ群GB中の両側非球面レンズLp以外のレ
ンズに非球面を導入することにより、さらなる高性能化
または小型化を図ることも可能である。特に、正レンズ
群GA中において最も像側に配置された正レンズLaを
両側非球面レンズとした場合、第1レンズ群G1の像側
に隣接して配置される第2レンズ群G2において発生す
る軸上収差と軸外収差とを良好に補正することができ、
より高性能化を図ることができる。
【0031】また、本発明においては、前述したよう
に、各レンズ群で発生する球面収差をそれぞれ単独で補
正することにより高変倍化を図っているが、製造時には
各レンズ群毎に偏心調整を行うことが望ましい。特に、
複数のレンズブロックで構成されるレンズ群では、レン
ズ室の前後からレンズを挿入し、例えばこのレンズ群に
よりレチクル像を結像させる構成とすることが好まし
い。この場合、一部のレンズを偏心調整しながら形成さ
れるレチクル像を観察し、レチクル像が十分鮮明になっ
たレンズ位置で固定することにより、安定した光学品質
の製品を市場に供給することができる。
【0032】また別の観点によれば、本発明において
は、高変倍ズームレンズで発生しがちな手ブレ等に起因
する像ブレによる撮影の失敗を防ぐために、レンズ系の
ブレを検出するブレ検出系と駆動手段とをレンズ系に組
み合わせることができる。そして、レンズ系を構成する
レンズ群のうち1つのレンズ群の全体または一部をシフ
トレンズ群として偏心させることにより像をシフトさせ
て、ブレ検出系により検出されたレンズ系のブレに起因
する像ブレ(像面位置の変動)を補正することにより、
本発明の可変焦点距離レンズ系をいわゆる防振光学系と
することが可能である。
【0033】
【実施例】以下、本発明の各実施例を、添付図面に基づ
いて説明する。各実施例において、非球面は、光軸に垂
直な方向の高さをyとし、高さyにおける各非球面の頂
点の接平面から各非球面までの光軸に沿った距離(サグ
量)をS(y)とし、基準の曲率半径(頂点曲率半径)
をRとし、円錐定数をκとし、n次の非球面係数をCn
としたとき、以下の数式(a)で表される。
【数1】 S(y)=(y2 /R)/{1+(1−κ・y2 /R2 1/2 } +C4 ・y4 +C6 ・y6 +C8 ・y8 +C10・y10 (a) なお、各実施例において2次の非球面係数C2 は0であ
り、頂点曲率半径Rと近軸曲率半径rとは一致してい
る。各実施例において、非球面には面番号の右側に*印
を付している。
【0034】〔第1実施例〕図1は、本発明の第1実施
例にかかる可変焦点距離レンズ系の屈折力配分および広
角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時におけ
る各レンズ群の移動の様子を示す図である。図1に示す
ように、第1実施例にかかる可変焦点距離レンズ系は、
物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1
と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折
力を有する第3レンズ群G3とから構成されている。そ
して、広角端状態から望遠端状態への焦点距離状態の変
化(すなわち変倍)に際して、第1レンズ群G1と第2
レンズ群G2との間隔が増大し、第2レンズ群G2と第
3レンズ群G3との空気間隔が減少するように、第1レ
ンズ群G1〜第3レンズ群G3がすべて物体側へ移動す
る。
【0035】図2は、本発明の第1実施例にかかる可変
焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図である。図2の
可変焦点距離レンズ系において、第1レンズ群G1は、
物体側から順に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負
メニスカスレンズとの貼り合わせからなる接合レンズL
1から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物
体側から順に、物体側に凹面を向けた負メニスカスレン
ズと物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとの貼り
合わせからなる接合レンズL21、および物体側の面およ
び像側の面がともに非球面状に形成された両凸レンズL
22から構成されている。
【0036】さらに、第3レンズ群G3は、物体側から
順に、物体側の面および像側の面がともに非球面状に形
成され且つ物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL
31、および物体側に凹面を向けた平凹レンズと像側に凸
面を向けた平凸レンズとの貼り合わせからなる接合負レ
ンズL32から構成されている。また、開口絞りSは、第
2レンズ群G2中において接合レンズL21と両凸レンズ
L22との間に配置され、広角端状態から望遠端状態への
変倍に際して第2レンズ群G2と一体的に移動する。
【0037】以上のように、第1実施例では、第3レン
ズ群G3がレンズ系の最も像側に配置された負レンズ群
GBを構成し、第2レンズ群G2が負レンズ群GBの物
体側に隣接して配置された正レンズ群GAを構成してい
る。また、第3レンズ群G3において、正メニスカスレ
ンズL31が像側に凸面を向け且つ物体側の面および像側
の面がともに非球面状に形成された正レンズLpを構成
し、接合負レンズL32が物体側に凹面を向けた負レンズ
Lnを構成している。さらに、第2レンズ群G2におい
て、両凸レンズL22が開口絞りSの像側に配置された両
凸レンズを、ひいては正レンズ群GA中において最も像
側に配置された正レンズLaを構成している。
【0038】次の表(1)に、本発明の第1実施例の諸
元の値を掲げる。表(1)において、fは焦点距離を、
FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォ
ーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の
進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0039】
【表1】 f=39.90〜80.01〜122.24〜152.00 FNO= 4.90〜 8.48〜 10.89〜 12.00 2ω=54.77〜29.26〜 18.53〜 15.79° 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 44.8262 3.177 1.49700 81.61 (第1レンズ群G1) 2 -46.9777 0.80 1.72342 37.99 3 -97.5772 (d3=可変) 4 -10.8278 0.80 1.80420 46.51 (第2レンズ群G2) 5 -51.6844 2.68 1.49700 81.61 6 -19.3388 0.564 7 ∞ 1.00 (開口絞りS) 8* 63.0061 2.422 1.51450 63.05 9* -11.5366 (d9=可変) 10* -64.8367 2.69 1.68893 31.16 (第3レンズ群G3) 11* -25.9587 3.572 12 -12.9744 1.00 1.75500 52.50 13 ∞ 2.00 1.48749 70.45 14 -219.4199 (Bf)
【0040】本発明の第1実施例において、両凸レンズ
L22および正メニスカスレンズL31の両側面すなわち第
8面〜第11面の各レンズ面は非球面状に形成されてい
る。次の表(2)に、各非球面のデータ、すなわち頂点
曲率半径R、円錐定数κおよび各非球面係数C4 〜C10
の値を示す。
【0041】
【表2】 〔第8面〕 R κ C4 63.0061 -2.7646 +1.1749×10-66 8 10 -8.5700×10-8 +6.8959×10-9 -1.3980×10-9 〔第9面〕 R κ C4 -11.5366 1.0467 +8.1986×10-56 8 10 +3.5663×10-7 +2.2465×10-9 -1.1328×10-9 〔第10面〕 R κ C4 -64.8367 11.0000 +4.6347×10-56 8 10 +9.3099×10-7 -1.0318×10-8 +1.2859×10-11 〔第11面〕 R κ C4 -25.9587 -9.0000 -6.8055×10-56 8 10 +1.3842×10-6 -1.0672×10-8 -6.8799×10-12
【0042】本発明の第1実施例において、第1レンズ
群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d3、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d9
およびバックフォーカスBfは、変倍(焦点距離fの変
化)に際して変化する。次の表(3)に、広角端状態、
第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および
望遠端状態の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
【0043】
【表3】
【0044】次の表(4)に、本発明の第1実施例にお
ける各条件式対応値を示す。
【0045】
【表4】 fp=61.114 fn=−17.946 fb=−26.943 fa=19.164 fx=−88.566 f1=73.538 (1)βwb=1.380 (2)(|fn|+fp)/|2・fb|=1.467 (3)fa/|fb|=0.711 (4)ft/fx=−1.716 (5)f1/(fw・ft)1/2 =0.944
【0046】図3乃至図6は、d線(λ=587.6n
m)に対する第1実施例の諸収差図である。すなわち、
図3は広角端状態(f=39.90)における無限遠合
焦状態での諸収差図であり、図4は第1中間焦点距離状
態(f=80.01)における無限遠合焦状態での諸収
差図であり、図5は第2中間焦点距離状態(f=12
2.24)における無限遠合焦状態での諸収差図であ
り、図6は望遠端状態(f=152.00)における無
限遠合焦状態での諸収差図である。
【0047】各収差図において、FNOはFナンバーを、
Yは像高を、Aは各像高に対する半画角をそれぞれ示し
ている。また、非点収差を示す収差図において、実線は
サジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示し
ている。さらに、球面収差を示す収差図において、実線
は球面収差を示し、破線はサインコンディション(正弦
条件)を示している。各収差図から明らかなように、第
1実施例では、広角端状態から望遠端状態までの各焦点
距離状態において諸収差が良好に補正され、優れた結像
性能を有することがわかる。
【0048】〔第2実施例〕図7は、本発明の第2実施
例にかかる可変焦点距離レンズ系の屈折力配分および広
角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時におけ
る各レンズ群の移動の様子を示す図である。図7に示す
ように、第2実施例にかかる可変焦点距離レンズ系は第
1実施例と同様に、物体側から順に、正の屈折力を有す
る第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ
群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3とから
構成されている。そして、広角端状態から望遠端状態へ
の焦点距離状態の変化(すなわち変倍)に際して、第1
レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第
2レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少
するように、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3がす
べて物体側へ移動する。
【0049】図8は、本発明の第2実施例にかかる可変
焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図である。図8の
可変焦点距離レンズ系において、第1レンズ群G1は、
物体側から順に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負
メニスカスレンズとの貼り合わせからなる接合レンズL
1から構成されている。また、第2レンズ群G2は、物
体側から順に、両凹レンズと両凸レンズとの貼り合わせ
からなる接合レンズL21、および像側の面が非球面状に
形成された両凸レンズL22から構成されている。
【0050】さらに、第3レンズ群G3は、物体側から
順に、物体側の面および像側の面がともに非球面状に形
成され且つ物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL
31、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL
32から構成されている。また、開口絞りSは、第2レン
ズ群G2中において接合レンズL21と両凸レンズL22と
の間に配置され、広角端状態から望遠端状態への変倍に
際して第2レンズ群G2と一体的に移動する。
【0051】以上のように、第2実施例では第1実施例
と同様に、第3レンズ群G3がレンズ系の最も像側に配
置された負レンズ群GBを構成し、第2レンズ群G2が
負レンズ群GBの物体側に隣接して配置された正レンズ
群GAを構成している。また、第3レンズ群G3におい
て、正メニスカスレンズL31が像側に凸面を向け且つ物
体側の面および像側の面がともに非球面状に形成された
正レンズLpを構成し、負メニスカスレンズL32が物体
側に凹面を向けた負レンズLnを構成している。さら
に、第2レンズ群G2において、両凸レンズL22が開口
絞りSの像側に配置された両凸レンズを、ひいては正レ
ンズ群GA中において最も像側に配置された正レンズL
aを構成している。
【0052】次の表(5)に、本発明の第2実施例の諸
元の値を掲げる。表(5)において、fは焦点距離を、
FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォ
ーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の
進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0053】
【表5】 f=39.90〜68.29〜96.14〜114.00 FNO= 5.77〜 8.83〜10.96〜 12.00 2ω=54.27〜34.00〜24.68〜 20.94° 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 21.9665 3.177 1.49700 81.61 (第1レンズ群G1) 2 -39.0600 0.80 1.72825 28.46 3 -88.2420 (d3=可変) 4 -15.9690 0.80 1.80400 46.58 (第2レンズ群G2) 5 40.0900 1.70 1.62004 36.26 6 -87.7678 2.80 7 ∞ 1.00 (開口絞りS) 8 28.5112 2.00 1.51450 63.05 9* -13.4581 (d9=可変) 10* -53.0174 2.10 1.68893 31.16 (第3レンズ群G3) 11* -27.0855 4.10 12 -9.8404 1.00 1.77250 49.61 13 -54.2614 (Bf)
【0054】本発明の第2実施例において、両凸レンズ
L22の像側の面および正メニスカスレンズL31の両側面
すなわち第9面〜第11面の各レンズ面は非球面状に形
成されている。次の表(6)に、各非球面のデータ、す
なわち頂点曲率半径R、円錐定数κおよび各非球面係数
4 〜C10の値を示す。
【0055】
【表6】 〔第9面〕 R κ C4 -13.4581 -0.1752 +2.2259×10-56 8 10 +8.0907×10-7 -3.1970×10-9 +1.3268×10-10 〔第10面〕 R κ C4 -53.0174 0.3695 +5.4725×10-56 8 10 +1.6955×10-6 -4.0319×10-8 +1.8950×10-10 〔第11面〕 R κ C4 -27.0855 8.3423 +2.4363×10-56 8 10 +2.1095×10-6 -4.2466×10-8 +1.8050×10-10
【0056】本発明の第2実施例において、第1レンズ
群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d3、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d9
およびバックフォーカスBfは、変倍(焦点距離fの変
化)に際して変化する。次の表(7)に、広角端状態、
第1中間焦点距離状態、第2中間焦点距離状態、および
望遠端状態の各焦点距離状態における可変間隔を示す。
【0057】
【表7】
【0058】次の表(8)に、本発明の第2実施例にお
ける各条件式対応値を示す。
【0059】
【表8】 fp=78.091 fn=−15.714 fb=−20.569 fa=18.062 fx=−92.520 f1=40.332 (1)βwb=1.549 (2)(|fn|+fp)/|2・fb|=2.280 (3)fa/|fb|=0.878 (4)ft/fx=−1.232 (5)f1/(fw・ft)1/2 =0.598
【0060】図9乃至図12は、d線(λ=587.6
nm)に対する第2実施例の諸収差図である。すなわ
ち、図9は広角端状態(f=39.90)における無限
遠合焦状態での諸収差図であり、図10は第1中間焦点
距離状態(f=68.29)における無限遠合焦状態で
の諸収差図であり、図11は第2中間焦点距離状態(f
=96.14)における無限遠合焦状態での諸収差図で
あり、図12は望遠端状態(f=114.00)におけ
る無限遠合焦状態での諸収差図である。
【0061】各収差図において、FNOはFナンバーを、
Yは像高を、Aは各像高に対する半画角をそれぞれ示し
ている。また、非点収差を示す収差図において、実線は
サジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示し
ている。さらに、球面収差を示す収差図において、実線
は球面収差を示し、破線はサインコンディション(正弦
条件)を示している。各収差図から明らかなように、第
2実施例においても、広角端状態から望遠端状態までの
各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れ
た結像性能を有することがわかる。
【0062】〔第3実施例〕図13は、本発明の第3実
施例にかかる可変焦点距離レンズ系の屈折力配分および
広角端状態(W)から望遠端状態(T)への変倍時にお
ける各レンズ群の移動の様子を示す図である。図13に
示すように、第3実施例にかかる可変焦点距離レンズ系
は第1実施例および第2実施例とは異なり、物体側から
順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈
折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する
第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群
G4と、負の屈折力を有する第5レンズ群G5とから構
成されている。そして、広角端状態から望遠端状態への
焦点距離状態の変化(すなわち変倍)に際して、第1レ
ンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が増大し、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3との空気間隔が減少
し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔が増
大し、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との空気間
隔が減少するように、第1レンズ群G1〜第5レンズ群
G5がすべて物体側へ移動する。
【0063】図14は、本発明の第3実施例にかかる可
変焦点距離レンズ系のレンズ構成を示す図である。図1
4の可変焦点距離レンズ系において、第1レンズ群G1
は、物体側から順に、両凸レンズと物体側に凹面を向け
た負メニスカスレンズとの貼り合わせからなる接合レン
ズL1から構成されている。また、物体側から順に、両
凹レンズL21、両凸レンズL22、および物体側に凹面を
向けた負メニスカスレンズL23から構成されている。さ
らに、第3レンズ群G3は、物体側に凹面を向けた正メ
ニスカスレンズL3から構成されている。
【0064】また、第4レンズ群G4は、物体側から順
に、両凸レンズと物体側に凹面を向けた負メニスカスレ
ンズとの貼り合わせからなる接合正レンズL4から構成
されている。さらに、第5レンズ群G5は、物体側から
順に、物体側の面および像側の面がともに非球面状に形
成され且つ物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズL
51、および物体側に凹面を向けた負メニスカスレンズL
52から構成されている。また、開口絞りSは、第3レン
ズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置され、広角端
状態から望遠端状態への変倍に際して第4レンズ群G4
と一体的に移動する。さらに、広角端状態から望遠端状
態への変倍に際して、第2レンズ群G2と第4レンズ群
G4とは一体的に移動する。
【0065】以上のように、第3実施例では、第5レン
ズ群G5がレンズ系の最も像側に配置された負レンズ群
GBを構成し、第4レンズ群G4が負レンズ群GBの物
体側に隣接して配置された正レンズ群GAを構成してい
る。また、第5レンズ群G5において、正メニスカスレ
ンズL51が像側に凸面を向け且つ物体側の面および像側
の面がともに非球面状に形成された正レンズLpを構成
し、負メニスカスレンズL52が物体側に凹面を向けた負
レンズLnを構成している。さらに、第4レンズ群G4
において、接合正レンズL4中の両凸レンズが開口絞り
Sの像側に配置された両凸レンズを構成し、接合正レン
ズL4が正レンズ群GA中において最も像側に配置され
た正レンズLaを構成している。
【0066】次の表(9)に、本発明の第3実施例の諸
元の値を掲げる。表(9)において、fは焦点距離を、
FNOはFナンバーを、2ωは画角を、Bfはバックフォ
ーカスをそれぞれ表している。さらに、面番号は光線の
進行する方向に沿った物体側からのレンズ面の順序を、
屈折率およびアッベ数はそれぞれd線(λ=587.6
nm)に対する値を示している。
【0067】
【表9】 f=26.25〜47.56〜70.52〜95.00 FNO= 4.54〜 7.00〜 9.09〜11.00 2ω=66.21〜38.44〜26.59〜20.02° 面番号 曲率半径 面間隔 屈折率 アッベ数 1 28.0386 2.70 1.48749 70.45 (第1レンズ群G1) 2 -28.0170 0.80 1.84666 23.83 3 -48.2312 (d3=可変) 4 -24.7460 0.80 1.83500 42.97 (第2レンズ群G2) 5 12.8649 0.80 6 11.6067 2.05 1.72825 28.31 7 -35.0670 0.40 8 -13.4215 0.80 1.83400 37.35 9 -65.5501 (d9=可変) 10 -129.1336 1.70 1.49700 81.61 (第3レンズ群G3) 11 -13.0143 (d11= 可変) 12 ∞ 0.50 (開口絞りS) 13 16.7218 2.15 1.48749 70.45 (第4レンズ群G4) 14 -7.6264 0.80 1.80610 40.73 15 -14.3043 (d15= 可変) 16* -54.5927 1.80 1.68893 31.16 (第5レンズ群G5) 17* -25.0006 4.75 18 -8.1526 1.00 1.75520 52.50 19 -87.1485 (Bf)
【0068】本発明の第3実施例において、正メニスカ
スレンズL51の両側面すなわち第16面および第17面
の各レンズ面は非球面状に形成されている。次の表(1
0)に、各非球面のデータ、すなわち頂点曲率半径R、
円錐定数κおよび各非球面係数C4 〜C10の値を示す。
【0069】
【表10】 〔第16面〕 R κ C4 -54.5927 -9.0000 +5.5576×10-56 8 10 +7.7641×10-7 +3.3030×10-8 -1.5836×10-10 〔第17面〕 R κ C4 -25.0006 1.0000 -1.8109×10-56 8 10 -2.6979×10-7 +3.4794×10-8 -2.2404×10-10
【0070】本発明の第3実施例において、第1レンズ
群G1と第2レンズ群G2との軸上空気間隔d3、第2
レンズ群G2と第3レンズ群G3との軸上空気間隔d
9、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との軸上空気
間隔d11、第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との
軸上空気間隔d15およびバックフォーカスBfは、変
倍(焦点距離fの変化)に際して変化する。次の表(1
1)に、広角端状態、第1中間焦点距離状態、第2中間
焦点距離状態、および望遠端状態の各焦点距離状態にお
ける可変間隔を示す。
【0071】
【表11】
【0072】次の表(12)に、本発明の第3実施例に
おける各条件式対応値を示す。
【0073】
【表12】 fp=65.327 fn=−11.978 fb=−15.796 fa=23.049 fx=232.863 f1=45.5921 (1)βwb=1.402 (2)(|fn|+fp)/|2・fb|=2.447 (3)fa/|fb|=1.459 (4)ft/fx=0.408 (5)f1/(fw・ft)1/2 =0.913
【0074】図15乃至図18は、d線(λ=587.
6nm)に対する第3実施例の諸収差図である。すなわ
ち、図15は広角端状態(f=26.25)における無
限遠合焦状態での諸収差図であり、図16は第1中間焦
点距離状態(f=47.56)における無限遠合焦状態
での諸収差図であり、図17は第2中間焦点距離状態
(f=70.52)における無限遠合焦状態での諸収差
図であり、図18は望遠端状態(f=95.00)にお
ける無限遠合焦状態での諸収差図である。
【0075】各収差図において、FNOはFナンバーを、
Yは像高を、Aは各像高に対する半画角をそれぞれ示し
ている。また、非点収差を示す収差図において、実線は
サジタル像面を示し、破線はメリディオナル像面を示し
ている。さらに、球面収差を示す収差図において、実線
は球面収差を示し、破線はサインコンディション(正弦
条件)を示している。各収差図から明らかなように、第
3実施例においても、広角端状態から望遠端状態までの
各焦点距離状態において諸収差が良好に補正され、優れ
た結像性能を有することがわかる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
少ないレンズ枚数でありながら、小型で、高変倍比を有
する可変焦点距離レンズ系を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例にかかる可変焦点距離レン
ズ系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端状
態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子を
示す図である。
【図2】本発明の第1実施例にかかる可変焦点距離レン
ズ系のレンズ構成を示す図である。
【図3】第1実施例の広角端状態における無限遠合焦状
態での諸収差図である。
【図4】第1実施例の第1中間焦点距離状態における無
限遠合焦状態での諸収差図である。
【図5】第1実施例の第2中間焦点距離状態における無
限遠合焦状態での諸収差図である。
【図6】第1実施例の望遠端状態における無限遠合焦状
態での諸収差図である。
【図7】本発明の第2実施例にかかる可変焦点距離レン
ズ系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端状
態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子を
示す図である。
【図8】本発明の第2実施例にかかる可変焦点距離レン
ズ系のレンズ構成を示す図である。
【図9】第2実施例の広角端状態における無限遠合焦状
態での諸収差図である。
【図10】第2実施例の第1中間焦点距離状態における
無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図11】第2実施例の第2中間焦点距離状態における
無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図12】第2実施例の望遠端状態における無限遠合焦
状態での諸収差図である。
【図13】本発明の第3実施例にかかる可変焦点距離レ
ンズ系の屈折力配分および広角端状態(W)から望遠端
状態(T)への変倍時における各レンズ群の移動の様子
を示す図である。
【図14】本発明の第3実施例にかかる可変焦点距離レ
ンズ系のレンズ構成を示す図である。
【図15】第3実施例の広角端状態における無限遠合焦
状態での諸収差図である。
【図16】第3実施例の第1中間焦点距離状態における
無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図17】第3実施例の第2中間焦点距離状態における
無限遠合焦状態での諸収差図である。
【図18】第3実施例の望遠端状態における無限遠合焦
状態での諸収差図である。
【符号の説明】
G1 第1レンズ群 G2 第2レンズ群 G3 第3レンズ群 G4 第4レンズ群 G5 第5レンズ群 Li 各レンズ成分 S 開口絞り
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H087 KA02 NA07 PA05 PA08 PA19 PA20 PB07 PB08 PB10 QA02 QA07 QA14 QA22 QA26 QA33 QA37 QA41 QA42 QA45 QA46 RA05 RA12 RA13 RA36 SA06 SA10 SA13 SA16 SA20 SA43 SA47 SA49 SA52 SA56 SA62 SA63 SA64 SA65 SA66 SB03 SB14 SB22 SB23 SB24 SB33 SB43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンズ系の最も像側に配置された負の屈
    折力を有する負レンズ群GBと、該負レンズ群GBの物
    体側に隣接して配置された正の屈折力を有する正レンズ
    群GAとを備え、広角端状態から望遠端状態へのレンズ
    位置状態の変化に際して、前記正レンズ群GAと前記負
    レンズ群GBとの間隔が減少するように、前記正レンズ
    群GAおよび前記負レンズ群GBが物体側へ移動する可
    変焦点距離レンズ系において、 前記正レンズ群GAは、開口絞りの像側に配置された両
    凸レンズを含み、 前記負レンズ群GBは、物体側から順に、像側に凸面を
    向け且つ物体側の面および像側の面がともに非球面状に
    形成された正レンズLpと、物体側に凹面を向けた負レ
    ンズLnとを有し、 広角端状態における前記負レンズ群GBの横倍率をβwb
    とし、前記負レンズ群GB中の前記負レンズLnの焦点
    距離をfnとし、前記負レンズ群GB中の前記正レンズ
    Lpの焦点距離をfpとし、前記負レンズ群GBの焦点
    距離をfbとしたとき、 1.35<βwb<1.60 1.3<(|fn|+fp)/|2・fb|<2.6 の条件を満足することを特徴とする可変焦点距離レンズ
    系。
  2. 【請求項2】 前記正レンズ群GA中において最も像側
    に配置された正レンズLaの焦点距離をfaとし、前記
    負レンズ群GBの焦点距離をfbとしたとき、 0.65<fa/|fb|<1.60 の条件を満足することを特徴とする請求項1に記載の可
    変焦点距離レンズ系。
  3. 【請求項3】 前記開口絞りよりも物体側に配置された
    レンズ群の望遠端状態における合成焦点距離をfxと
    し、望遠端状態におけるレンズ系全体の焦点距離をft
    としたとき、 −2.0<ft/fx<0.7 の条件を満足することを特徴とする請求項1または2に
    記載の可変焦点距離レンズ系。
  4. 【請求項4】 レンズ系の最も物体側に配置された正の
    屈折力を有する第1レンズ群G1を備え、 前記第1レンズ群G1の焦点距離をf1とし、広角端状
    態におけるレンズ系全体の焦点距離をfwとし、望遠端
    状態におけるレンズ系全体の焦点距離をftとしたと
    き、 0.4<f1/(fw・ft)1/2 <1.0 の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれか1項に記載の可変焦点距離レンズ系。
  5. 【請求項5】 広角端状態から望遠端状態へのレンズ位
    置状態の変化に際して、前記第1レンズ群G1と前記正
    レンズ群GAとの間隔が増大することを特徴とする請求
    項4に記載の可変焦点距離レンズ系。
  6. 【請求項6】 前記正レンズ群GA中において最も像側
    に配置された正レンズLaは、物体側の面および像側の
    面がともに非球面状に形成されていることを特徴とする
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の可変焦点距離レ
    ンズ系。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6975055B2 (en) 2001-02-28 2005-12-13 Hitachi, Ltd. Dynamo-electric machine having a rotor with first and second axially or rotationally displaceable field magnets
CN112505879A (zh) * 2020-11-18 2021-03-16 西安玄瑞光电科技有限公司 一种宽视场长焦距高分辨率镜头

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